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JP5482544B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

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JP5482544B2 JP2010169352A JP2010169352A JP5482544B2 JP 5482544 B2 JP5482544 B2 JP 5482544B2 JP 2010169352 A JP2010169352 A JP 2010169352A JP 2010169352 A JP2010169352 A JP 2010169352A JP 5482544 B2 JP5482544 B2 JP 5482544B2
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Description

この発明は、一般的には、回転電機に関し、より特定的には、永久磁石が埋設されたロータコアを備える回転電機に関する。
従来の回転電機に関して、たとえば、特開2009−124899号公報には、少ない磁石量にてトルク増大を実現することを目的としたPM(Permanent Magnet)シンクロナスモータが開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示されたPMシンクロナスモータは、軟磁性のロータコア、前側永久磁石、後側永久磁石および軟磁性のセグメントからなるロータを備える。前側永久磁石および後側永久磁石は、ロータコアに埋め込まれている。
また、特開2005−223995号公報には、ロータコアの外周面に沿って所定間隔で形成された永久磁石支持孔に挟まれた領域の応力集中を緩和してロータコアの耐久性を高めることを目的とした回転電機のロータが開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示された回転電機のロータにおいては、ロータコアに、その外周面に沿うように等間隔で16個の永久磁石支持孔が形成されている。各永久磁石支持孔には、6角形の断面形状を有する永久磁石が挿入される。隣接する2つの永久磁石の傾斜面と、ロータコアの外周面とに挟まれたロータコアの領域には、3角形の貫通孔が形成されている。
また、特開2008−167549号公報には、ロータコアの永久磁石支持孔の径方向外側の隅部における応力集中を緩和してロータコアの耐久性を高めることを目的とした回転電機のロータが開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された回転電機においては、ロータコアに、その外周面に沿うように等間隔で複数の永久磁石支持孔が形成されている。ロータコアの外周面と、隣接する永久磁石支持孔との間には、V字状の切り欠きが形成されている。
また、特開2007−89291号公報には、ロータコアの変形を抑制することを目的とした永久磁石式回転電機が開示されている(特許文献4)。特許文献4に開示された永久磁石式回転電機においては、ロータコアに、複数の開口部が形成されている。複数の開口部は、隣り合う一対の開口部が径方向内方に向かって凸となるV字型となるように、ロータコアの外周端部に形成されている。一対の開口部には、それぞれ永久磁石が配置され、これらの永久磁石が対となって磁極を構成する。ロータコアには、その磁極間ごと、および磁石の略中心ごとに貫通孔の形態を有するスリットが形成されている。
また、特開2007−97387号公報には、小型、高出力を維持した上で、電磁力により発生する振動と騒音とを低減することを目的とした永久磁石埋め込み型の回転電機が開示されている(特許文献5)。特許文献5に開示された回転電機においては、回転子鉄心に、複数個の永久磁石が埋め込まれている。
特開2009−124899号公報 特開2005−223995号公報 特開2008−167549号公報 特開2007−89291号公報 特開2007−97387号公報
上述の特許文献に開示されるように、ロータコアに永久磁石が埋設されたIPM(Interior Permanent Magnet)モータが知られている。IPMモータに用いられるロータコアには、永久磁石を挿入するための磁石挿入孔が形成される構造上、ロータコアの外周面と磁石挿入孔との間にリブ状に延びる外周ブリッジが形成される。このような構造を備えるIPMモータにおいてロータコアの内周にシャフトを嵌め合わせると、外周ブリッジで応力集中が生じ、ロータコアの耐久性が低下するおそれがある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、ロータコアの耐久性の向上が図られる回転電機を提供することである。
この発明に従った回転電機は、内周にシャフトが嵌め合わされるロータコアと、ロータコアに設けられる複数の磁石とを備える。ロータコアは、外周面を有する。ロータコアには、その回転軸を中心とする周方向に間隔を隔てて設けられ、磁石が挿入される複数の挿入孔が形成される。磁石は、磁石の両端に、第1空間と、第1空間よりも外周側に配置される第2空間とを設けるように挿入孔内に保持される。複数の挿入孔は、第1挿入孔と、第1挿入孔と隣り合って設けられた第2挿入孔とを含む。ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、第1挿入孔および第2挿入孔の断面形状は、外周側に凸となり、内周側に凹となるV字状をなす。ロータコアには、第1挿入孔と第2挿入孔との間の中心位置に設けられるスリットがさらに形成される。ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、スリットの断面形状は、外周面から、ロータコアの回転軸を中心とする半径方向に延びるスリット本体部を有する。
このように構成された回転電機によれば、ロータコアの外周面から半径方向に延びるスリット本体部を有するスリットが、V字状をなす第1挿入孔と第2挿入孔との間の中心位置に形成される。これにより、ロータコアの内周にシャフトが嵌め合わされた時に生じる半径方向外側に向けたロータコアの歪みを、スリット本体部により吸収し、ロータコアの外周面と、第1挿入孔および第2挿入孔との間で発生する応力集中を緩和することができる。これにより、ロータコアの耐久性を向上させることができる。
また好ましくは、ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、スリットの断面形状は、スリット本体部の端部に設けられ、ロータコアの回転軸を中心とする周方向においてスリット本体部よりも大きい幅を有するスリット端部をさらに有する。このように構成された回転電機によれば、スリット本体部による歪みの吸収に伴ってスリット本体部の端部で発生する応力集中を、スリット端部により緩和することができる。
また好ましくは、スリット端部は、ロータコアの回転軸を中心とする半径方向において、第1空間の内周端よりも外周側に配置される。
このように構成された回転電機によれば、スリット端部を第1空間の内周端よりも内周側に配置した場合と比較して、周方向におけるロータコアの形状の均一性がスリット端部によって損なわれ、スリット端部に過大な応力集中が発生するという懸念を縮小できる。これにより、スリット端部の断面積を小さくしつつ、スリット端部で生じる応力集中を十分に緩和することができる。結果、スリット端部がロータコア内部の磁束流れの妨げとなったり、ロータコアの強度を低下させたりすることを抑制できる。
また好ましくは、スリット端部は、円形の断面形状を有する。このように構成された回転電機によれば、スリット端部で発生する応力集中が局所的に大きくなることを抑制できる。
また好ましくは、複数の挿入孔は、第1挿入孔を挟んで第2挿入孔とは反対側に設けられた第3挿入孔をさらに含む。ロータコアの回転軸を中心とする周方向において、第1挿入孔と第2挿入孔とは、第1間隔を有して配置され、第1挿入孔と第3挿入孔とは、第1間隔よりも小さい第2間隔を有して配置される。
このように構成された回転電機によれば、第1挿入孔と第2挿入孔との間は、第1挿入孔と第3挿入孔との間と比較して、大きい間隔を有するため、ロータコアの内周にシャフトが嵌め合わされた場合に、半径方向外側に向けたロータコアの歪みが大きくなる。このため、その第1挿入孔と第2挿入孔との間にスリットを設けることによって、ロータコアの外周面と第1挿入孔および第2挿入孔との間で生じる応力集中をより効果的に緩和することができる。
また好ましくは、複数の挿入孔は、第1挿入孔を挟んで第2挿入孔とは反対側に設けられた第3挿入孔をさらに含む。ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、第1挿入孔および第3挿入孔の断面形状は、外周側に凹となり、内周側に凸となるV字状をなす。
このように構成された回転電機によれば、第1挿入孔および第2挿入孔の断面形状が、外周側に凸となり、内周側に凹となるV字状をなすため、第1挿入孔と第2挿入孔との間は、第1挿入孔と第3挿入孔との間と比較して、隣り合う挿入孔間における第2空間の距離が小さくなる。このため、その第1挿入孔と第2挿入孔との間にスリットを設けることによって、ロータコアの外周面と、第1挿入孔および第2挿入孔の第2空間との間で生じる応力集中をより効果的に緩和することができる。
また好ましくは、スリット本体部は、ロータコアにその回転軸方向に沿ったせん断力が作用されることによって形成される。このように構成された回転電機によれば、スリット本体部のスリット幅を極力小さく抑えることにより、スリット本体部がロータコア内部の磁束流れの妨げとなることを抑制できる。
また好ましくは、ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、第1空間は、第2空間よりも大きい断面積を有する。このように構成された回転電機によれば、磁石の両端に、第2空間よりも大きい断面積を有する第1空間と、第1空間よりも外周側に配置される第2空間とが設けられるロータコアを備えた回転電機において、ロータコアの外周面と第2空間との間で発生する応力集中を緩和することができる。
以上に説明したように、この発明に従えば、ロータコアの耐久性の向上が図られる回転電機を提供することができる。
車両用駆動ユニットを模式的に表わす断面図である。 図1中のII−II線上に沿ったロータコアを示す断面図である。 図2中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。 比較のためのモータジェネレータにおいて、ロータシャフトが嵌合された時のロータコアの変形の様子を示す断面図である。 図1中のモータジェネレータにおいて、ロータシャフトが嵌合された時のロータコアの変形の様子を示す断面図である。 図5中のロータコアの変形例を示す断面図である。 図3中のロータコアにスリット本体部を形成する製造工程を示す図である。 図1中のモータジェネレータの第1変形例を示す断面図である。 図1中のモータジェネレータの第2変形例を示す断面図である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、車両用駆動ユニットを模式的に表わす断面図である。図中に示す車両用駆動ユニットは、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池(バッテリ)から電力供給を受けるモータとを動力源とするハイブリッド自動車に設けられている。
図1を参照して、車両用駆動ユニットは、モータジェネレータ10を有する。モータジェネレータ10は、ハイブリッド自動車の走行状態に合わせて電動機もしくは発電機として機能する回転電機である。まず、本実施の形態におけるモータジェネレータ10と、そのモータジェネレータ10を搭載する車両用駆動ユニットとの基本的な構造について説明する。
モータジェネレータ10は、その構成部品として、ロータシャフト41と、ロータコア21と、ステータコア31とを有する。ロータコア21は、ロータシャフト41と一体となって、仮想軸である中心軸101を中心に回転する。すなわち、中心軸101がロータコア21の回転軸である。ロータコア21の外周上には、ステータコア31が配置されている。
ロータシャフト41は、中心軸101の軸方向に延びる。ロータシャフト41は、中空部42が形成された円筒形状を有する。ロータシャフト41は、中心軸101の軸方向に距離を隔てて設けられたベアリング46およびベアリング47を介して、図示しないケース体としてのモータケースに対して回転自在に支持されている。ロータシャフト41は、複数の歯車を含んで構成された減速機構15に接続されている。
ロータシャフト41の一方端には、オイルポンプ48が設けられている。オイルポンプ48は、ロータシャフト41の回転に伴ってオイルを吐出するギヤ式オイルポンプである。オイルポンプ48から吐出されたオイルは、モータジェネレータ10の各部を冷却もしくは潤滑するため、中空部42に導入される。ロータシャフト41には、中空部42に導入されたオイルをロータコア21およびステータコア31に向けて供給するためのオイル供給孔43が形成されている。
なお、中空部42にオイルを供給する手段は、図中に示すようなポンプに限られず、たとえば、ギヤによって掻き揚げられたオイルをキャッチタンクに集合させ、そのオイルを重力により中空部42に導く機構であってもよい。
ロータコア21は、中心軸101の軸方向に円筒状に延びる形状を有する。ロータコア21は、中心軸101の軸方向に積層された複数枚の電磁鋼板22から構成されている。電磁鋼板22は、中心軸101に直交する平面内で延在する平板状の円盤形状を有する。
ロータコア21は、中心軸101が延びる方向の一方端側に面する端面21aと、中心軸101が延びる方向の他方端側に面する端面21bとを有する。端面21aおよび端面21bは、それぞれ、中心軸101に直交する平面内で延在している。ロータコア21は、外周面21cをさらに有する。外周面21cは、中心軸101を中心にその外周上で延在している。ステータコア31は、ロータコア21の外周上において外周面21cと隙間を設けて配置されている。
ロータコア21には、中空孔28が形成されている。中空孔28は、中心軸101の軸方向においてロータコア21を貫通し、端面21aおよび端面21bに開口するように形成されている。ロータコア21を中心軸101に直交する平面で切断した場合に、中空孔28は、中心軸101を中心とする円形の断面形状を有する。ロータシャフト41は、ロータコア21の内周、すなわち中空孔28に嵌め合わされている。ロータシャフト41とロータコア21とは、しまりばめの関係により互いに嵌合されている。ロータシャフト41は、焼嵌めによってロータコア21の内周に嵌め合わされている。
モータジェネレータ10は、その構成部品として、永久磁石26をさらに有する。永久磁石26は、ロータコア21に埋設されている。より具体的には、ロータコア21には、磁石挿入孔27が形成されている。磁石挿入孔27は、中心軸101の軸方向においてロータコア21を貫通し、端面21aおよび端面21bに開口するように形成されている。永久磁石26は、磁石挿入孔27に挿入されている。
ステータコア31は、中心軸101の軸方向に円筒状に延びる形状を有する。ステータコア31は、中心軸101の軸方向に積層された複数枚の電磁鋼板32から構成されている。ステータコア31は、中心軸101が延びる方向の一方端側に面する端面31aと、中心軸101が延びる方向の他方端側に面する端面31bとを有する。
モータジェネレータ10は、その構成部品として、コイル36をさらに有する。ステータコア31には、コイル36が巻回されている。コイル36は、たとえば絶縁被膜された銅線から形成されている。コイル36は、コイルエンド部36pおよびコイルエンド部36qを有する。コイルエンド部36pおよびコイルエンド部36qは、それぞれ、端面31aおよび端面31bから中心軸101の軸方向に突出するように形成されている。コイルエンド部36p,36qは、端面31a,31b上において、中心軸101を中心に環状に周回する形態に設けられている。
コイル36は、U相、V相およびW相コイルを含んで構成されている。これら各相コイルに対応する端子が、端子台12に接続されている。端子台12は、インバータ13を介してバッテリ14に電気的に接続されている。インバータ13は、バッテリ14からの直流電流をモータ駆動用の交流電流に変換するとともに、回生ブレーキにより発電された交流電流を、バッテリ14に充電するための直流電流に変換する。
本実施の形態では、ロータコア21、ロータシャフト41および永久磁石26によって、モータジェネレータ10のロータが構成され、ステータコア31およびコイル36によって、モータジェネレータ10のステータが構成されている。
モータジェネレータ10から出力された動力は、減速機構15からディファレンシャル機構16を介してドライブシャフト受け部17に伝達される。ドライブシャフト受け部17に伝達された動力は、ドライブシャフトを介して図示しない車輪に回転力として伝達される。
一方、ハイブリッド自動車の回生制動時には、車輪は車体の慣性力により回転させられる。車輪からの回転力によりドライブシャフト受け部17、ディファレンシャル機構16および減速機構15を介してモータジェネレータ10が駆動される。このとき、モータジェネレータ10が発電機として作動する。モータジェネレータ10により発電された電力は、インバータ13を介してバッテリ14に蓄えられる。
図2は、図1中のII−II線上に沿ったロータコアを示す断面図である。図3は、図2中の2点鎖線IIIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。なお、ロータコア21を中心軸101に直交する任意の平面により切断した場合、図2および図3中に示す断面形状と同じ形状が得られる。
図2および図3を参照して、モータジェネレータ10のより詳細な構造について説明を進めると、ロータコア21には、複数の磁石挿入孔27が形成されている。複数の磁石挿入孔27は、中心軸101を中心にその周方向に互いに間隔を隔てて設けられている。複数の磁石挿入孔27の各々には、永久磁石26が挿入されている。永久磁石26は、その表面と磁石挿入孔27の内壁との間に介挿された樹脂モールド部61(図3を参照のこと)によって、磁石挿入孔27の内部に保持されている。
ロータコア21を中心軸101に直交する平面により切断した場合に、磁石挿入孔27の断面形状は、外周部53と、中間部54と、内周部55とを有する。外周部53、中間部54および内周部55は、外周側から内周側に挙げた順に並んで連設されている。
外周部53は、外周面21cに隣り合って設けられている。外周部53は、略3角形の断面形状を有する。中間部54は、永久磁石26の形状に即した形状、本実施の形態では、矩形の断面形状を有する。永久磁石26は、中間部54に位置決めされている。内周部55は、中間部54から、中心軸101を中心とする半径方向内側に向けて拡張するように形成されている。内周部55は、外周部53よりも大きい断面積を有する。中間部54は、外周部53と内周部55との間で、中心軸101を中心とする半径方向に対して斜め方向に延びている。
図3中には、ロータコア21に形成された複数の磁石挿入孔27のうち、第3挿入孔としての磁石挿入孔27sと、第1挿入孔としての磁石挿入孔27tと、第2挿入孔としての磁石挿入孔27uと、磁石挿入孔27vとが示されている。磁石挿入孔27s、磁石挿入孔27t、磁石挿入孔27uおよび磁石挿入孔27vは、挙げた順に中心軸101を中心とする周方向に並んで設けられている。
図3中に示された磁石挿入孔27sおよび磁石挿入孔27tに注目すると、磁石挿入孔27sと磁石挿入孔27tとは、対称形状を有し、磁石挿入孔27sおよび磁石挿入孔27tの中心位置と、中心軸101とを通る仮想線103を想定した場合に、磁石挿入孔27sを直線103に対して反転させると、磁石挿入孔27sと磁石挿入孔27tとが完全に重なり合う。磁石挿入孔27sおよび磁石挿入孔27tは、外周側に凹となり、内周側に凸となるV字状をなすように形成されている。磁石挿入孔27sおよび磁石挿入孔27tは、中心軸101を中心とする周方向において内周部55で最も近接し、中間部54および外周部53に移るほど互いが遠ざかるように形成されている。
次に、図3中に示された磁石挿入孔27uおよび磁石挿入孔27vに注目すると、磁石挿入孔27uおよび磁石挿入孔27vは、それぞれ、磁石挿入孔27sおよび磁石挿入孔27tと同一形状を有し、磁石挿入孔27uおよび磁石挿入孔27vを、中心軸101を中心に所定の角度だけ回転させると、磁石挿入孔27uと磁石挿入孔27sとが完全に重なり合い、磁石挿入孔27vと磁石挿入孔27tとが完全に重なり合う。さらに図3中に示された磁石挿入孔27tおよび磁石挿入孔27uに注目すると、磁石挿入孔27tおよび磁石挿入孔27uは、外周側に凸となり、内周側に凹となるV字状をなすように形成されている。磁石挿入孔27tおよび磁石挿入孔27uは、中心軸101を中心とする周方向において外周部53で最も近接し、中間部54において内周部55に向かうほど互いが遠ざかるように形成されている。
本実施の形態では、中心軸101を中心とする周方向において、磁石挿入孔27s(磁石挿入孔27u)と磁石挿入孔27t(磁石挿入孔27v)とが、相対的に小さい間隔B1を設けて配置され、磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとが、相対的に大きい間隔B2を設けて配置されている。
図2中に示すロータコア21の全体で見れば、磁石挿入孔27sおよび磁石挿入孔27tに対応する2つの磁石挿入孔27が、複数組、中心軸101を中心とする周方向に並んで設けられている。
図3中に示す範囲において、磁石挿入孔27s、磁石挿入孔27t、磁石挿入孔27uおよび磁石挿入孔27vには、それぞれ、永久磁石26A、永久磁石26B、永久磁石26Cおよび永久磁石26Dが挿入されている。
永久磁石26Aと永久磁石26Bとが対になって、1つの磁極(本実施の形態ではN極)を構成し、永久磁石26Cと永久磁石26Dとが対になって、永久磁石26Aおよび永久磁石26Bとは異なる1つの磁極(本実施の形態ではS極)を構成している。図2中に示すロータコア21の全体で見れば、中心軸101を中心とする周方向においてN極とS極とが交互に並ぶように、複数の永久磁石26がそれぞれ複数の磁石挿入孔27に挿入されている。
なお、図2中に示す永久磁石26の数は、一例であり、モータジェネレータ10に要求される性能等によって適宜選択される。
中心軸101を中心に周方向に並ぶN極およびS極の各磁極の中心位置(図3中に示す範囲において、永久磁石26Aと永久磁石26Bとの間の中心位置および永久磁石26Cと永久磁石26Dとの中心位置)と、中心軸101とを通る仮想線103に沿った軸を、d軸という。中心軸101を中心とする周方向において隣り合うN極とS極との中心位置(図3中に示す範囲では、永久磁石26Bと永久磁石26Cとの間の中心位置)と、中心軸101とを通る仮想線102に沿った軸を、q軸という。
永久磁石26が磁石挿入孔27内に保持された状態で、永久磁石26の両端には、それぞれ外径側フラックスバリア51および内径側フラックスバリア52が形成されている。
外径側フラックスバリア51は、外周部53により形成されている。外径側フラックスバリア51は、永久磁石26と外周部53の内壁との間の空隙により形成されている。内径側フラックスバリア52は、内周部55により形成されている。内径側フラックスバリア52は、永久磁石26と内周部55の内壁との間の空隙により形成されている。外径側フラックスバリア51は、内径側フラックスバリア52よりも外周側に設けられている。ロータコア21を中心軸101に直交する平面により切断した場合に、内径側フラックスバリア52は、外径側フラックスバリア51よりも大きい断面積を有する。
複数の内径側フラックスバリア52は、各内径側フラックスバリア52の内周端が、中心軸101を中心に描かれた仮想円104(図3を参照のこと)の円周上で揃うように形成されている。仮想円104と中空孔28との間のロータコア21には、孔および凹部が形成されていない。
ロータコア21の外周面21cと外径側フラックスバリア51との間には、外周ブリッジ81が形成されている。外周ブリッジ81は、外周面21cに隣り合って形成されている。外周ブリッジ81は、中心軸101を中心とする周方向に沿ってリブ状に延びて形成されている。外周ブリッジ81は、中心軸101を中心とする半径方向において薄肉を有して形成されている。図3中に示す範囲において、磁石挿入孔27tにより形成された外周ブリッジ81と、磁石挿入孔27uにより形成された外周ブリッジ81とが、仮想線102に沿ったq軸を挟んで対峙する。
ロータコア21には、スリット76が形成されている。スリット76は、互いに隣り合う磁石挿入孔27間に設けられている。スリット76は、外周側に凸となり、内周側に凹となるようにV字状に配置された磁石挿入孔27間に設けられている。スリット76は、N極およびS極のうち一方の磁極を構成する永久磁石26が挿入される磁石挿入孔27と、N極およびS極のうち他方の磁極を構成する永久磁石26が挿入される磁石挿入孔27との間に設けられている。図3中に示す範囲では、スリット76は、N極を構成する永久磁石26Bが挿入される磁石挿入孔27tと、S極を構成する永久磁石26Cが挿入される磁石挿入孔27uとの間に設けられている。スリット76は、磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとの間の中心位置に設けられている。スリット76は、仮想線102に沿ったq軸と重なるように設けられている。複数のスリット76が、中心軸101を中心とする周方向において等間隔に設けられている。
図3を参照して、スリット76は、中心軸101の軸方向においてロータコア21を貫通し、端面21aおよび端面21bに開口するように形成されている。ロータコア21を中心軸101に直交する平面により切断した場合に、スリット76の断面形状は、スリット本体部71およびスリット端部72を有する。
スリット本体部71は、外周面21cから中心軸101を中心とする半径方向内側に向けて線状に延びている。スリット本体部71は、外周面21cに開口する一方端71pと、一方端71pから線状に延びた先端に配置される他方端71qとを有する。スリット本体部71は、一方端71pと他方端71qとの間で、仮想線102に沿ったq軸と重なり合うように形成されている。中心軸101を中心とする周方向において、スリット本体部71は、幅B3を有する。スリット本体部71は、一方端71pと他方端71qとの間で一定の幅B3を有する。幅B3は、たとえば10μm以下の値である。
スリット端部72は、スリット本体部71の他方端71qに設けられている。スリット端部72は、他方端71qに連設されている。中心軸101を中心とする周方向において、スリット端部72は、幅B3よりも大きい幅B4を有する。スリット端部72は、円形の断面形状を有する。スリット端部72は、仮想線102に沿ったq軸上の点を中心とする円形の断面形状を有する。
なお、図3中のロータコア21には、真円の断面形状を有するスリット端部72が示されているが、これに限られず、スリット端部72は、たとえば、楕円などの真円以外の円形断面を有してもよい。
本実施の形態では、スリット端部72が、中心軸101を中心とする半径方向において、内径側フラックスバリア52の内周端よりも外周側に配置されている。すなわち、スリット端部72は、図3中に中心軸101と中心として描かれた仮想円104よりも外周側に配置されている。スリット端部72は、中心軸101を中心とする周方向に回転された場合に内径側フラックスバリア52と重なる位置に配置されている。
続いて、図1のモータジェネレータ10によって奏される作用、効果について説明する。図4は、比較のためのモータジェネレータにおいて、ロータシャフトが嵌合された時のロータコアの変形の様子を示す断面図である。図5は、図1中のモータジェネレータにおいて、ロータシャフトが嵌合された時のロータコアの変形の様子を示す断面図である。
なお、以下では、図4および図5中に示された磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとの間に注目して説明を行なうが、ロータコア21の他の位置でも同様の作用、効果が奏される。
図4を参照して、本比較例におけるモータジェネレータでは、ロータコア21に図2および図3中に示すスリット76が形成されていない。
焼嵌めによってロータコア21にロータシャフト41を嵌合すると、ロータコア21に対して中心軸101を中心とした半径方向外側への力が作用する。その力が磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとの間を通って外周側に達する結果、ロータコア21の外周面21cは、点線21c´に示すように半径方向外側に変形しようとする。この際、外周面21cと外径側フラックスバリア51との間の外周ブリッジ81は、中心軸101を中心とする半径方向において薄肉形状を有するため、このような外周ブリッジ81に応力集中が発生する。
図5を参照して、これに対して、本実施の形態におけるモータジェネレータ10においては、ロータコア21の磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとの間にスリット本体部71が形成されている。このような構成により、ロータコア21に中心軸101を中心とする半径方向外側への力が作用するのに伴って、ロータコア21がスリット本体部71を起点にその両側に微小に歪む。これにより、ロータコア21の外周面21cの半径方向外側への変形は、点線21c´に示すように大幅に縮小され、外周ブリッジ81で発生する応力集中を緩和することができる。
一方、ロータコア21がスリット本体部71を起点にその両側に歪むと、スリット本体部71の他方端71qに応力集中が発生する。これに対して、本実施の形態におけるモータジェネレータ10では、スリット本体部71の他方端71qに、スリット本体部71よりも大きい幅を有するスリット端部72が設けられる。このような構成により、ロータコア21にスリット本体部71を起点とした歪みが生じた時に発生する力を、スリット端部72の周縁部で大きく分散して受けることができる。これにより、スリット本体部71の他方端71qで生じる応力集中を緩和することができる。この際、スリット端部72は、円形の断面形状を有するため、スリット端部72が角部を含んだ断面形状を有する場合と比較して、スリット端部72の周縁部において局所的な応力集中が生じることを回避できる。
図3中に示すロータコア21の形態に対して、磁石挿入孔27sと磁石挿入孔27tとの間および磁石挿入孔27uと磁石挿入孔27vとの間のd軸上にスリット76を形成する場合が想定される。
しかしながら、磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとの間は、磁石挿入孔27sと磁石挿入孔27tとの間もしくは磁石挿入孔27uと磁石挿入孔27vとの間よりも大きい間隔を有するため、ロータコア21の内周にロータシャフト41が嵌め合わされた場合に、半径方向外側に向けたロータコア21の歪みが大きくなる。図3中に示すロータコア21では、そのロータコア21の歪みが大きくなる磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとの間にスリット76が設けられるため、外周ブリッジ81で生じる応力集中を緩和するという効果を顕著に得ることができる。また、図3中に示すロータコア21の形態では、磁石挿入孔27tの外周フラックスバリア51と磁石挿入孔27uの外周フラックスバリア51との間の距離が短くなり、その位置にスリット76が設けられる。このような理由からも、外周ブリッジ81で生じる応力集中を緩和するという効果を顕著に得ることができる。
図6は、図5中のロータコアの変形例を示す断面図である。図6を参照して、本変形例では、ロータコア21の断面形状が、図5中のスリット端部72に替えてスリット端部73を有する。スリット端部73は、中心軸101を中心とする半径方向において、内径側フラックスバリア52の内周端よりも内周側に配置されている。すなわち、スリット端部73は、図6中において中心軸101と中心として描かれた仮想円104よりも内周側に配置されている。
このような構成を備えるロータコア21においても、ロータコア21がスリット本体部71を起点にその両側に微小に歪むことによって、外周ブリッジ81で発生する応力集中を緩和することができる。また、ロータコア21にスリット本体部71を起点とした歪みが生じた時に発生する力をスリット端部73の周縁部で分散して受けることにより、スリット本体部71の他方端71qで生じる応力集中を緩和することができる。
一方、本変形例では、内径側フラックスバリア52の内周端よりも内周側に配置されたスリット端部73によって、中心軸101を中心とする周方向においてロータコア21の形状の均一性が損なわれる。このため、ロータシャフト41の嵌合によりロータコア21に対して作用する力が、スリット端部73に集中し、スリット端部73で応力集中が発生するという現象が生じる。
このように発生した応力集中を緩和するには、スリット端部73の断面積を大きくする必要があるが、この場合、スリット端部73によってロータコア21の強度が低下するという懸念が生じる。また、磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとの間はN極とS極との磁極間に当たるため、モータジェネレータ10の稼働に伴って矢印110に示すように磁束が流れる。スリット端部73の断面積が大きいと、ロータコア21における磁束流れがスリット端部73によって大きく妨げられるという懸念も生じる。
図5を参照して、これに対して、スリット端部72を内径側フラックスバリア52の内周端よりも外周側に配置した場合、スリット端部72の同一周上には、内径側フラックスバリア52が存在するため、ロータシャフト41の嵌合によりロータコア21に対して作用する力がスリット端部72に集中するという懸念が縮小される。また、図6中に示す変形例と比較して、スリット端部72がより外周側に配置されているため、スリット端部72に加わる力も周方向に大きく分散されている。このため、スリット端部72の断面積を小さくして、ロータコア21の強度を確保するとともにモータジェネレータ10の磁気的特性を維持することができる。
続いて、図1中のモータジェネレータ10に適用される特徴的な製造工程について説明を行なう。
図7は、図3中のロータコアにスリット本体部を形成する製造工程を示す図であり、図7(A)が平面図であり、図7(B)が図7(A)中のB−B線上に沿った断面図である。図7を参照して、本実施の形態では、上型87および下型88を有する金型装置86を用いて、ロータコア21にスリット本体部71を形成する。
より具体的には、まず、ロータコア21を構成する電磁鋼板22に、プレス装置やドリルなどの適当な加工機械を用いてスリット端部72を形成する。次に、電磁鋼板22を金型装置86にセッティングする。この際、電磁鋼板22の上面に上型87を配置し、電磁鋼板22の下面であって、上型87からずれた位置に下型88を配置する。上型87の端部87mと下型88の端部88mとが、電磁鋼板22の上下面で重なり、重なった端部87mおよび端部88mがスリット端部72を起点に電磁鋼板22の半径方向外側に線状に延びるように、上型87および下型88を配置する。上型87および下型88を電磁鋼板22の板厚方向に移動させることによって、電磁鋼板22にスリット本体部71を形成する。
このような製造工程によれば、スリット本体部71は、ロータコア21を構成する電磁鋼板22にその板厚方向のせん断力が作用させることによって形成される。この場合、スリット本体部71のスリット幅を極力小さく抑えることが可能となり、ロータコア21における磁束流れがスリット本体部71によって妨げられることを抑制できる。
以上に説明した、この発明の実施の形態1におけるモータジェネレータ10の構造についてまとめて説明すると、本実施の形態における回転電機としてのモータジェネレータ10は、内周にシャフトとしてのロータシャフト41が嵌め合わされるロータコア21と、ロータコア21に設けられる複数の磁石としての永久磁石26とを備える。ロータコア21は、外周面21cを有する。ロータコア21には、その回転軸としての中心軸101を中心とする周方向に間隔を隔てて設けられ、永久磁石26が挿入される複数の挿入孔としての磁石挿入孔27が形成される。永久磁石26は、永久磁石26の両端に、第1空間としての内径側フラックスバリア52と、内径側フラックスバリア52よりも外周側に配置される第2空間としての外径側フラックスバリア51とを設けるように磁石挿入孔27内に保持される。
複数の磁石挿入孔27は、第1挿入孔としての磁石挿入孔27tと、磁石挿入孔27tと隣り合って設けられた第2挿入孔としての磁石挿入孔27uとを含む。ロータコア21を中心軸101に直交する平面により切断した場合に、磁石挿入孔27tおよび磁石挿入孔27uの断面形状は、外周側に凸となり、内周側に凹となるV字状をなす。ロータコア21には、磁石挿入孔27tと磁石挿入孔27uとの間の中心位置に設けられるスリット76がさらに形成される。ロータコア21を中心軸101に直交する平面により切断した場合に、スリット76の断面形状は、外周面21cから、中心軸101を中心とする半径方向に延びるスリット本体部71を有する。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるモータジェネレータ10によれば、ロータコア21で発生する応力集中を緩和することにより、ロータコア21の耐久性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、本発明における回転電機をハイブリッド自動車に搭載されるモータジェネレータに適用した場合を説明したが、これに限られず、電気自動車に搭載されるモータや、一般的な産業用モータに適用してもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1におけるモータジェネレータ10の各種変形例について説明する。本実施の形態において説明するモータジェネレータは、実施の形態1におけるモータジェネレータ10と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造についてはその説明を繰り返さない。
図8は、図1中のモータジェネレータの第1変形例を示す断面図である。図8を参照して、本変形例では、外径側フラックスバリア51および内径側フラックスバリア52に樹脂部89が充填されている。このような構成においても、外周面21cと外径側フラックスバリア51との間にリブ状の外周ブリッジ81が形成されるため、スリット76の形成が有効である。
図9は、図1中のモータジェネレータの第2変形例を示す断面図である。図9を参照して、本変形例では、図3中のロータコア21と比較して、磁石挿入孔27s(磁石挿入孔27u)と磁石挿入孔27t(磁石挿入孔27v)とが、より大きい角度をなすようにV字状に配置されている。内周部55は、中間部54の端部から、中心軸101を中心とする周方向に広がるように形成されており、この内周部55によって内径側フラックスバリア52が構成されている。
このように構成された、この発明の実施の形態2におけるモータジェネレータによれば、実施の形態1に記載の効果を同様に得ることができる。
以上に説明した実施の形態1および2における各種のモータジェネレータの構造を適宜組み合わせて、新たなモータジェネレータを構成してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、主に、動力源としてモータを備える車両に適用される。
10 モータジェネレータ、12 端子台、13 インバータ、14 バッテリ、15 減速機構、16 ディファレンシャル機構、17 ドライブシャフト受け部、21 ロータコア、21a,21b,31a,31b 端面、21c 外周面、22,32 電磁鋼板、26 永久磁石、27 磁石挿入孔、28 中空孔、31 ステータコア、36 コイル、36p,36q コイルエンド部、41 ロータシャフト、42 中空部、43 オイル供給孔、46,47 ベアリング、48 オイルポンプ、51 外径側フラックスバリア、52 内径側フラックスバリア、53 外周部、54 中間部、55 内周部、61 樹脂モールド部、71 スリット本体部、71p 一方端、71q 他方端、72,73 スリット端部、76 スリット、81 外周ブリッジ、86 金型装置、87 上型、87m,88m 端部、89 樹脂部。

Claims (6)

  1. 内周にシャフトが嵌め合わされ、外周面を有するロータコアと、
    前記ロータコアに設けられる複数の磁石とを備え、
    前記ロータコアには、その回転軸を中心とする周方向に間隔を隔てて設けられ、前記磁石が挿入される複数の挿入孔が形成され、
    前記磁石は、前記磁石の両端に、第1空間と、前記第1空間よりも外周側に配置される第2空間とを設けるように前記挿入孔内に保持され、
    複数の前記挿入孔は、第1挿入孔と、前記第1挿入孔と隣り合って設けられた第2挿入孔とを含み、前記ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、前記第1挿入孔および前記第2挿入孔の断面形状は、外周側に凸となり、内周側に凹となるV字状をなし、
    前記ロータコアには、前記第1挿入孔と前記第2挿入孔との間の中心位置に設けられるスリットがさらに形成され、
    前記ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、前記スリットの断面形状は、前記外周面から、前記ロータコアの回転軸を中心とする半径方向に延びるスリット本体部を有し、
    前記ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、前記スリットの断面形状は、前記スリット本体部の端部に設けられ、前記ロータコアの回転軸を中心とする周方向において前記スリット本体部よりも大きい幅を有するスリット端部をさらに有し、
    前記スリット端部の全体が、前記ロータコアの回転軸を中心とする半径方向において、前記第1空間の内周端と前記第1空間の外周端との間に配置される、回転電機。
  2. 前記スリット端部は、円形の断面形状を有する、請求項に記載の回転電機。
  3. 複数の前記挿入孔は、前記第1挿入孔を挟んで前記第2挿入孔とは反対側に設けられた第3挿入孔をさらに含み、
    前記ロータコアの回転軸を中心とする周方向において、前記第1挿入孔と前記第2挿入孔とは、第1間隔を有して配置され、前記第1挿入孔と前記第3挿入孔とは、前記第1間隔よりも小さい第2間隔を有して配置される、請求項1または2に記載の回転電機。
  4. 複数の前記挿入孔は、前記第1挿入孔を挟んで前記第2挿入孔とは反対側に設けられた第3挿入孔をさらに含み、
    前記ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、前記第1挿入孔および前記第3挿入孔の断面形状は、外周側に凹となり、内周側に凸となるV字状をなす、請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記スリット本体部は、前記ロータコアにその回転軸方向に沿ったせん断力が作用されることによって形成される、請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記ロータコアをその回転軸に直交する平面により切断した場合に、前記第1空間は、前記第2空間よりも大きい断面積を有する、請求項1からのいずれか1項に記載の回転電機。
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