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JP5470038B2 - 接触検出器 - Google Patents

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JP5470038B2
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Description

この発明は、検出対象物との接触を検出する検出針を備えた接触検出器に関するもので、たとえば工作機械の工具軸と加工対象物との位置関係を計測する計測装置などに用いられる接触検出器に関するものである。
図5に示すように、工作機械の工具軸に嵌着するシャンク3bを一体に設けたハウジング3と、このハウジングから伸びる検出針1とを備え、検出針先端の検出端1aをシャンク3bの中心軸線上に位置させた位置検出器は公知である。この種の位置検出器は、ハウジング3をシャンク3bにより工作機械(たとえばマシニングセンタ)の工具軸に装着し、NC装置で当該工具軸を移動させ、検出端1aが加工対象物14と接触したときの工具軸の座標をNC装置で読み取ることにより、工具軸と加工対象物との位置関係を計測するのに用いられている。
この種の位置検出器で正確な計測を行うためには、検出端1aが常にシャンク3bの中心軸線上に位置していることが必要である。そして、検出針1が加工対象物14と衝突したときに検出針1が曲がったり折れたりするのを防止するために、検出針1は、揺動ないし遊動可能にかつ押圧ばねにより元の位置(安定位置)に復帰する構造で、ハウジング3に支持されている。
検出針1の支持構造として、検出針の基部を三角形の頂点位置に配置した合計6個の支持点に押圧ばねで押し付けて支持する構造が広く用いられている。図6はその一例を示した図で、検出針1の基部1bから120度間隔で放射方向に伸びる丸棒からなる支え部9を、押圧ばね8で2個一組の球体10で形成された3個の受座11に押し付ける構造である。球体10は、調整ねじなどでハウジング3に対して位置調整可能に設けた支持部材2(図1参照)に装着されており、ハウジング3に対する支持部材2の位置を調整することにより、検出端1aを正確にシャンク3bの中心軸線上に来るように調整している。
なお、図6は、正三角形の3頂点の位置に配置した各2個一組の支持点(図の例では支え部9と球体10の接点)掛ける3組(2×3=)の合計6個の支持点で、検出針1の安定位置を規定する構造であるが(特許文献1)、特許文献2には、三角形の頂点位置にそれぞれ1個、2個及び3個の支持点を設けることにより、検出針の安定位置を規定する構造が示されている。
検出端1aと検出対象物14との接触は、通常電気回路が開閉されることによって検出される。すなわち、検出端1aと検出対象物14との接触点を接点(外部接点)とする電気回路を形成するか、図7に示すように、検出針を支持している6個の支持点を接点(内部接点)とする電気回路21によって検出する。図7に示す構造は、3個の支え部9とそれぞれの支え部9を支持する2個の球体10とで形成される6個の支持点を電気接点として、当該接点を直列接続した構造である。この構造の場合、検出針の基部1b及び球体10を保持する支持部材2は、絶縁体で形成される。検出端1aが検出対象物14に接触して検出針1が揺動すると、支持点のいずれか1点において支え部9と球体10とが離隔するので、電気回路21が閉成(遮断)され、それによって検出端1aと検出対象物14との接触が電気的に検出されるのである。
検出端1aと検出対象物14との接触を内部接点で検出するときは、検出針1の揺動によって生ずる支持点の離隔を検出するので検出遅れが起る。この検出遅れは、支持点が離隔して電気回路21が遮断されるときの検出端1aの移動量を予め計測しておくことによって補正することができる。
一方、前記外部接点で検出端1aと検出対象物14との接触を検出する構造は、検出遅れは生じないが、検出対象物が電気絶縁体である場合や工具軸がセラミックス製のボール軸受で軸支されている場合などは、利用することができない。近年、工具軸の回転が高速になるに伴って工具軸がセラミックス製のボール軸受によって支持されている工作機械が多くなっており、そのため、内部接点で接触を検出する接触検出器の必要性が増大している。
日本国特許公開公報昭和59年第170704号 日本国実用新案公開公報昭和63年第140348号
内部接点型の接触検出器に生ずる検出遅れの主な原因は、検出針1の撓みや支持点の変形であると考えられる。すなわち、押圧ばね8で支持点に押し付けられている支え部9をその支持点の一つから離隔させるためには、検出端1aと検出対象物14との接触点に作用する接触反力により、検出針1が揺動することが必要である。このとき、検出針1は接触反力によって撓み、支持点は押圧ばね8の押し付け力により生じていた変形が回復したあと離隔する。この撓みや変形は非常に小さいものであり、通常は無視しうるが、高い計測精度が要求されるときは、前述のような補正をする必要があった。
しかし、より高い計測精度、たとえばサブミクロン台の計測精度が要求されると、補正しても所望の計測精度を得ることができないという問題が発生していた。この発明は、従来装置に比べてより高い計測精度が得られる接触検出器を得ることを課題としている。
請求の範囲第1項に記載の発明は、基部1bに3個の支え部9を備えた検出針1と、この3個の支え部9のそれぞれを正三角形の頂点位置で支持する3個の受座11を備えた支持部材2と、支え部9を受座11に押付ける押圧ばね8とを備えた接触検出器において、基部1bに固定された支点部材(検出針が揺動するときの支点を形成する部材)4と、支持部材2と実質上一体の支点受(支点部材が形成する支点を受ける部材)7とを備え、支点部材4と支点受7とは、検出針1の軸心を中心としかつその半径Rが前記軸心から最も遠い受座11までの距離より大きい円の円周上に外側支点が形成されるように対向しており、かつ、支点部材4と支点受7は、支え部9が受座11に押圧ばね8のばね力で押圧された状態で、前記外側支点が押圧されることなく接触するように設けられていることを特徴とする接触検出器を提供することにより、上記課題を解決している。
支え部9が受座11に押圧ばね8のばね力で押圧された状態で、外側支点が押圧されることなく接触するとは、検出針の支え部9を受座11に押付けるように付勢している押圧ばね8のばね力が、支え部9と受座11の接触点で受止められて、支点部材4と支点受7との接触部である外側支点には作用していない状態で、という意味である。すなわち、検出針1が検出対象物14から接触反力を受けていない状態では、押圧ばね8のばね力による接触部の局部的な微小変形が支え部9と受座11との接触部で生じており、支点部材4と支点受7には局部的な変形が生じていない状態で、外側支点の位置で支点部材4と支点受7とが接触している。
また、請求の範囲第2項に記載の発明は、工作機械の工具軸に嵌着するシャンク3bを備えたハウジング3と、基部1bに3個の支え部9を備えた検出針1と、この3個の支え部9のそれぞれを正三角形の頂点位置で支持する3個の受座11を備えた支持部材2と、支え部9を受座11に押付ける押圧ばね8と、検出針1の検出端1aがシャンク3bの中心軸線上に来るようにハウジング3内での支持部材2の位置を調整する調整手段12、13とを備えた接触検出器において、基部1bに固定された支点部材4と、支持部材2と実質上一体の支点受7とを備え、支点部材4と支点受7とは、検出針1の軸心を中心としかつその半径Rが当該軸心から最も遠い受座11までの距離より大きい円の円周上に外側支点が形成されるように対向しており、支点部材4は、支え部9が押圧ばね8のばね力で受座11に押し付けられた状態で前記調整をした後、支点受7に載置して接着剤により基部1bに接着して固定されていることを特徴とする接触検出器を提供することにより、上記課題を解決している。
請求の範囲第3項に記載の発明は、上記手段を備えた接触検出器において、支点受7が、受座11より同一外力に対する弾性変形の小さい材料で作られていることを特徴とする接触検出器を提供するものである。
また、請求の範囲第4項に記載の発明は、上記手段を備えた接触検出器において、支点部材4が支え部9を形成している部材より同一外力に対する弾性変形の小さい材料で作られていることを特徴とする接触検出器を提供するものである。
請求の範囲第3項及び第4項に記載の構造は、検出針1が検出対象物14からの接触反力で傾動して、押圧ばね8のばね力が支点部材4と支点受7とで形成される外側支点に作用したとき、当該外側支点に生ずる局部的な微小変形が、接触反力が作用していない状態において支え部9と受座11との接触部で生じている微小変形より小さい構造である。これにより、検出針の検出精度はより高くなる。
支点部材4は、平板ないし下向きカップ状の円板ないし多角形板とするのが実用的である。支点部材4の周縁は、検出針1の支え部9が押圧ばね8のばね力で受座11に押付けられている安定位置(支え部9や受座を形成している球体10はばね力により弾性変形している。)において、支持部材2と一体に形成した支点受7に力が加えられていない状態で接触している。この接触状態は、押圧ばね8のばね力で支え部9を受座11に押付けた状態で支点部材4を支点受7上に静かに載せ、この状態で外力をかけずに支点部材4を検出針の基部1bに接着することにより実現できる。
支点部材4は、検出針1の軸心を中心とする円の周縁全体を均一に支点受7に接触させるのが最も良い(無限の数の外側支点が形成される。)が、前記円周上の正多角形の頂点となる複数点で接触するようにしてもよい。ここで言う正多角形は、少なくとも四角形以上でなければならず、好ましくは六角形以上、より好ましくは八角形以上がよい。
この出願の発明者は、三角形の頂点位置で検出針を支持する接触検出器において、高い精度の計測が要求されたときに、計測誤差を補正することができないのは次のような理由によるものと考えた。すなわち、図8(a)に示す正三角形の頂点位置にある3個の受座11a、11b、11bで検出針1を支持している場合、これを同図(a)の下方(検出針の側面)から見た同図(b)、(c)において、検出対象物が右側から接触した(b)においては、図の左側の受座11aを離隔させるのに必要な接触反力PはFL/2hとなる。ここでFは検出針の基部中心を押し付けている押圧ばね8のばね力、Lは検出針の軸心から各支持点までの長さ、hは支持点から検出端までの長さである。一方、同図(c)に示すように、検出対象物が左側から接触したときは、同図の右側の受座11bを離隔させるのに必要な接触反力は、FL/hとなり、同図(b)の場合の2倍になる。
この理由は、同図(c)の場合、図の左側の受座11aが検出針の揺動支点となり、そのときの押圧ばねFによるばね力のモーメントがLFであるのに対し、同図(b)の場合は、ばね力Fの作用点と検出針の揺動支点となる右側の受座11bの距離がLsin30°=L/2となるからである。そして、この接触反力の相違に伴い、検出針がいずれかの支持点から離隔するときの検出針先端の撓み量は、同図(b)の場合をδとしたとき、同図(c)の場合は2δとなり、検出針の軸心を中心とする円周上でδの値をプロットすれば、図9に示すようなおむすび形23になってしまう。すなわち、検出遅れの内の検出針1の撓みに起因する部分が検出対象物の接触方向によって変化し、一定の補正値によって補正をすることができないのである。
同様のことが支え部9と球体10の接点部分の変形にも言える。すなわち、図8(b)の場合は、受座11aが離隔したときばね力Fが2個の受座11bの4個の球体で受けられるのに対し、同図(c)の場合は、受座11bのいずれかが離隔するときはばね力Fが受座11aの2個の球体で受けられることとなり、変形量が大きくなる。
これに対してこの発明の接触検出器では、検出端1aが検出対象物14に接触すると、接触反力に押されて持上げられる側の支持点の変形が開放されると共に反対側の支持点の変形が大きくなり、これと共に支点部材4の支点受7と接触している周縁の当該反対の側の縁が支点受7に押圧されて外側支点が形成される。そして、前記反対の側の支持点から検出針中心までの距離よりこの外側支点から検出針中心までの距離の方が大きいので、検出針1は新たに形成された外側支点を支点として傾動することとなる。
この検出針1が揺動するときの揺動支点の支持点から外部支点への移行は、外部支点を形成する支点部材4や支点受7の剛性を支持点を形成する支え部9や受座11の剛性より高くする(同一の外力が作用したときの外部支点の弾性変形量を支持点の弾性変形量より小さくする。)ことにより、確実かつ円滑になる。
支点受7に当接する支点部材4の周縁を検出針を中心とする円形としておけば、外側支点から押圧ばね8の付勢力の作用点までの距離が一定となり、検出針1を揺動させるのに必要な検出端1aと検出対象物14との接触点に作用する接触反力は一定となり、検出針1の撓み量も一定となって、図9の誤差曲線24が円形24ないし少なくともおむすび形23より円に近い形となり、検出対象物の接触方向による誤差の変化量が少なくなるので、計測値に対して一定量の補正をするという従来と同様な補正方法によって、より高い検出精度を実現することができる。
以上の理由により、この出願の接触検出器では、検出対象物と検出針の接触方向がどの方向であっても検出針の撓みや支点の変形が一定となり、従って一定の補正値で補正することにより、より高い検出精度を実現できるという効果がある。
本発明の一実施例を示す縦断面図 図1の装置の検出針の破壊斜視図 図1のA矢視図 支点部材の他の例を示した斜視図 接触検出器の検出動作を示すを示す模式図 検出針の支持構造の例を示す斜視図 内部接点形の電気回路の例を示す図 誤差の発生理由を示す説明図 検出針回りの誤差の分布を示す説明図
符号の説明
1 検出針
1a 検出端
1b 基部
2 支持部材
3 ハウジング
3b シャンク
4 支点部材
7 支点受
8 押圧ばね
9 支え部
10 球体
11 受座(支持点)
12 支えねじ
13 固定ねじ
14 検出対象物
21 電気回路
R 半径
図1ないし図3は、この発明の第1実施例を示した図で、図1は検出器の縦断面図、図2は検出針の破壊斜視図、図3は図1のA矢視図である。
図中、3はハウジングで、本体3a、本体3aと一体のシャンク3b及び本体3aの内側下部に設けた雌ねじに螺合して本体3aに固定した底板3cとで形成されている。2はハウジング3の内部に調整ねじ12、13で位置調整可能にして固定されている支持部材、11は支持部材2に設けた3個の受座、1は検出針である。各受座11は、支持部材2の上面に形成した平面視で長円形の凹所に装填した2個1組の球体10からなり、2個の球体10の間に形成される円弧V形の凹部で検出針1の基部1bに植設した支え部9を支持している。支持部材2の上面には、円環板状のセラミックスからなる支点受7が固着されている。
検出針1は、先端に球状の検出端1aを備え、前記支え部9は、検出針の基部1bから120度間隔で放射方向に延びている。3個の支え部9は、ハウジング3の天井と検出針の基部1bとの間に介装された押圧ばね8のばね力により、支持部材2の3個の受座11に押圧されている。
調整ねじ12、13は、図3に示すように、検出針1の軸心を中心とする円周上にそれぞれが120度間隔で交互に配置された支えねじ12と固定ねじ13との2種類のねじである。支えねじ12は、ハウジングの底板3cに螺合されて先端が支持部材2の底面に当接しているねじである。固定ねじ13は、底板3cの挿通孔を貫通して先端を支持部材2に螺合した頭付ねじである。3個の支えねじ12と固定ねじ13を締めたり緩めたりすることにより、ハウジング3内での支持部材2の傾斜を調整し、検出針の先端(検出端)1aをシャンク3bの中心軸線上に正確に位置させることができる。
4は検出針の基部1bに接着剤16で接着された支点部材である。支点部材4は、支点受7に対向する下向きの鍔6を有する逆皿状の円板で、中心に検出針の基部1bに遊嵌される内孔5を備えている。図の鍔6の断面はU字形であり、内孔5の縁の断面は横V形である。
支点部材4は、検出針の基部1bに内孔5を遊嵌して鍔6を支点受7に載置しておき、この状態で押圧ばね8で検出針の支え部9を受座11に押圧し、調整ねじ12、13を調整して検出端1aをシャンク3bの軸線上に調整したあと、内孔5と基部1bの外周面との間に接着剤16を流し込んで固化させることにより、基部1bに固定されている。すなわち、検出針1に外力が作用していない状態では、押圧ばね8のばね力は3個の受座11で受けられて、支点部材4と支点受7との当接部には押圧力が作用していない。このとき、支え部9と受座11の支持点は、押圧ばね8の付勢力で微小に弾性変形している。なお、接着剤16は、常温硬化型の2液性接着剤を用いるのが望ましい。図の装置は、ハウジング本体3aの天井部分に複数の開口を設けておき、この開口から接着剤の注入器を差込んで接着剤16を注入し、その後この開口を接着剤で封鎖したものである。
上記構造の接触検出器の検出端1aを、図5に示すように横方向から検出対象物14に接触させると、その接触反力により、支え部9と受座11とで形成されている3個の支持点に作用する押圧力のバランスが崩れる。押圧力が小さくなる支持点では前記弾性変形が回復し、押圧力がゼロになると支え部9と受座11とが離隔する。一方、その反対の側の支持点は、押圧力が増大し、上記弾性変形も増大する。この弾性変形の回復と増大とにより、検出針1は微小傾動することとなるが、支持点と検出針の軸心までの距離より支点部材4と支点受7の当接点(当接線)から検出針の軸心までの距離が大きいので、この微小傾動に伴う下動量は、押圧力が増大する支持点の下動量より支点部材4と支点受7の当接点における下動量が大きくなる。従って、支点部材4と支点受7の当接点(当接線のうちの押圧力が増大する箇所)が新たな支点となって検出針1が傾動した状態で、支え部9と受座11とで形成されている支持点の一個が離隔することとなる。
この検出針1の傾動状態で、検出端1aに作用する接触反力Pは、検出針1の軸心から支点部材の当接線(鍔6の下端)までの半径をRとしてFR/hとなり、Rが円周方向すべての位置で一定であることから、接触反力Pも一定で、それに伴う検出針1の撓み量も一定となり、検出対象物の接触方向に起因する誤差の変動がなくなる。従って、検出針1を撓ませるのに要する検出遅れは一定の補正値で補正することが可能で、補正後の検出精度は従来構造のものに比べて高精度にできる。
図4は、支点部材4の他の例を示した図で、支点受7に当接して外側支点となる突部15を支点部材4の周縁上の正多角形(図の例では正八角形)の頂点位置に形成した例である。
この図4に示した支点部材4を用いたときは、検出対象物との接触により検出針1が傾動するときの外側支点が突部15のいずれかが支点受7に接触した位置で設定されることとなる。この場合、隣接する2個の突部15が支点受7に押圧される事態が生じても、そのときの揺動支点から検出針の軸心までの距離R´は、Rcos12.5°となり、RとR´との差は、受座が3箇所である従来構造に比べて遥かに小さくなるので、この第2実施例のような六角形ないし八角形以上の正多角形の頂点位置で突部15が支点受7に当接する支点部材4を設けた場合でも、補正後の検出精度を高くすることができる。

Claims (6)

  1. 基部(1b)に3個の支え部(9)を備えた検出針(1)と、この3個の支え部のそれぞれを正三角形の頂点位置で支持する3個の受座(11)を備えた支持部材(2)と、前記支え部を前記受座に押付ける押圧ばね(8)とを備えた接触検出器において、
    前記基部に固定された支点部材(4)と前記支持部材と実質上一体の支点受(7)とを備え、当該支点部材と支点受とは、前記検出針の軸心を中心としかつその半径(R)が前記軸心から最も遠い受座までの距離より大きい円の円周上に外側支点が形成されるように対向しており、かつ、当該支点部材と支点受は、前記支え部が前記受座に前記押圧ばねのばね力で押圧された状態で、前記外側支点が押圧されることなく接触するように設けられていることを特徴とする、接触検出器。
  2. 工作機械の工具軸に嵌着するシャンク(3b)を備えたハウジング(3)と、基部(1b)に3個の支え部(9)を備えた検出針(1)と、この3個の支え部のそれぞれを正三角形の頂点位置で支持する3個の受座(11)を備えた支持部材(2)と、前記支え部を前記受座に押付ける押圧ばね(8)と、前記検出針の検出端(1a)が前記シャンクの軸線上に来るようにハウジング内での前記支持部材の位置を調整する調整手段(12,13)とを備えた接触検出器において、
    前記基部に固定された支点部材(4)と前記支持部材と実質上一体の支点受(7)とを備え、当該支点部材と支点受とは、前記検出針の軸心を中心としかつその半径(R)が前記軸心から最も遠い受座までの距離より大きい円の円周上に外側支点が形成されるように対向しており、前記支点部材は、前記支え部が前記押圧ばねのばね力で前記受座に押圧された状態で前記調整をした後、前記支点受に載置して接着剤により前記基部に接着して固定されていることを特徴とする、接触検出器。
  3. 前記支点受(7)が、前記受座(11)より同一外力に対する弾性変形の小さい材料で作られていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項記載の接触検出器。
  4. 前記支点部材(4)が、前記支え部(9)を形成している部材より同一外力に対する弾性変形の小さい材料で作られていることを特徴とする、請求の範囲第1項又は第2項記載の接触検出器。
  5. 前記3個の支え部(9)と3個の受座(11)との間に6個の電気接点が形成され、これらの電気接点を直列接続する電気回路(21)で検出針(1)と検出対象物(14)との接触を検出する、請求の範囲第1項又は第2項記載の接触検出器。
  6. 6個の電気接点が、検出針(1)の基部(1b)から120度間隔で放射方向に伸びる丸棒からなる支え部(9)と、各支え部(9)を受ける2個一組の球体(10)で形成された受座(11)の3個との間に形成されている、請求の範囲第5項に記載の接触検出器。
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