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JP5469205B2 - スレーブ装置の数に応じてデータの通信速度を変更するマスタ装置 - Google Patents

スレーブ装置の数に応じてデータの通信速度を変更するマスタ装置 Download PDF

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JP5469205B2 JP2012143457A JP2012143457A JP5469205B2 JP 5469205 B2 JP5469205 B2 JP 5469205B2 JP 2012143457 A JP2012143457 A JP 2012143457A JP 2012143457 A JP2012143457 A JP 2012143457A JP 5469205 B2 JP5469205 B2 JP 5469205B2
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Description

本発明は、コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に複数のインバータの各々を介してインバータと同数のモータを並列に接続することができるシステムを制御するために、複数のモータに対応するスレーブ装置と、データの送受信を行うためのシリアル通信バスを介して接続可能なマスタ装置に関する。
工作機械の送り軸及び主軸、産業用ロボットのアーム等を駆動するモータを含むシステムにおいてモータを制御するために、データの送受信を行うためのシリアル通信バスを介してスレーブ装置に接続したマスタ装置が、従来提案されている(例えば、特許文献1)。
このようなモータを含むシステムでは、マスタ装置は、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するためにコンバータを制御するコンバータ制御装置、CNC(数値制御装置)のような上位制御装置等によって実現され、スレーブ装置は、コンバータによって変換された直流電力を交流電力に変換するためにインバータを制御するインバータ制御装置等によって実現される。例えば、マスタ装置がコンバータ制御装置であり、スレーブ装置がインバータ制御装置である場合、ステータス情報、アラーム情報等のデータの送受信がシリアル通信バスを介して行うことによって、コンバータ制御装置とインバータ制御装置との間でデータを共有する。また、マスタ装置が上位制御装置であり、スレーブ装置がインバータ制御装置である場合、モータの位置又は速度指令データ等のデータを、シリアル通信バスを介して上位制御装置からインバータ制御装置に送信し、電流値データ、モータの位置又は速度データ等のデータを、シリアル通信バスを介してインバータ制御装置から上位制御装置に送信することによって、コンバータ制御装置とインバータ制御装置との間でデータを共有する。
複数の装置間で行われるシリアル通信は、パラレル通信で送受信することができるデータ量よりも多くのデータ量を、パラレル通信で用いられる電線の本数よりも少ない本数(例えば、RS422シリアル通信の場合には2本)で送受信することができる。
シリアル通信において、単位時間当たりに送受信されるデータの量を増大したい場合、データの通信速度を上げる、すなわち、データを伝送するのに必要な信号の帯域幅を広げる必要がある。データを伝送するのに必要な信号の帯域幅を広げる場合、シリアル通信中に受けるノイズを除去するためにマスタ装置とスレーブ装置のうちの少なくとも一つに設けられたフィルタの帯域幅も広げる必要がある。このようにフィルタの帯域幅を広げるに従って、シリアル通信中に受けるノイズの影響が大きくなる。
データを伝送するのに必要な信号の帯域幅を広げ、かつ、信頼性の高いシリアル通信を維持するために、シリアル通信中に受けるノイズへの対策が講じられている。シリアル通信中に受けるノイズへの対策としては、シリアル通信に用いられるケーブルのインピーダンスを低減するために、シリアル通信に用いられるケーブルをデータの通信速度が上がるに従って太くすること、外部からの影響による電位の変動を防止するために、シリアル通信に用いられるケーブルに対するシールドをデータの通信速度が上がるに従って厚くすること、シリアル通信に用いられるケーブルのインピーダンスを低減するために、シリアル通信に用いられるケーブルの長さをデータの通信速度が上がるに従って短くすること等、を挙げることができる。
したがって、シリアル通信中に受けるノイズへの対策を講じるのに必要なコスト及びシリアル通信に用いられるケーブルの長さの制約は、データの通信速度が高くなるに従って増大する。
特開2008−242728号公報
上記モータを含むシステムにおいて、モータの駆動を開始してからモータの駆動を停止するまでの間にシリアル通信バスを介してマスタ装置と複数のスレーブ装置との間で必要なデータの送受信を周期的に行うのに必要な周期(データ送受信周期)を一定の時間(例えば、1ミリ秒)以下に維持するために、マスタ装置と複数のスレーブ装置の間のデータの通信速度を、DCリンク部に実際に接続されているモータに対応するスレーブ装置の数が増大するに従って上げる必要がある。
従来の上記モータを含むシステムでは、上記データ送受信周期を一定の時間以下に維持するために、シリアル通信バスを通じてマスタ装置と複数のスレーブ装置との間で送受信されるデータの通信速度は、DCリンク部に実際に接続されているモータに対応するスレーブの数に関係なく一定の通信速度に設定されている。
シリアル通信バスを通じてマスタ装置と複数のスレーブ装置との間で送受信されるデータの通信速度が必要以上に高く設定された場合、シリアル通信中に受けるノイズへの対策を講じるのに必要なコスト及びシリアル通信に用いられるケーブルの長さの制約が必要以上に増大する。
例えば、DCリンク部に接続可能な最大数のモータに対応する数のスレーブ装置の個数が10個であるシステムにおいて、マスタ装置と10個のスレーブ装置との間でデータの送受信を行うための上記データ送受信周期を1ミリ秒に維持するためにデータの通信速度が500kHzに設定される場合が考えられる。
この場合、DCリンク部に実際に接続されている上記最大数(この場合、10)未満のモータに対応するスレーブ装置の数が5個であるときでもデータの通信速度が500kHzであるので、スレーブ装置の数が5個であるときの上記データ送受信周期は0.5ミリ秒となる。すなわち、スレーブ装置が5個であるときに上記データ送受信周期を1ミリ秒に維持するためには、データの通信速度を250kHzに設定すれば十分である。
したがって、上記データ送受信周期を1ミリ秒に維持するために必要なデータの通信速度よりも高い通信速度になるので、シリアル通信中に受けるノイズへの対策を講じるのに必要なコスト及びシリアル通信に用いられるケーブルの長さの制約が必要以上に増大する。
一方、DCリンク部に実際に接続されている上記最大数(この場合、10)未満のモータに対応するスレーブ装置の数(例えば、5)を予め想定し、シリアル通信中に受けるノイズへの対策を講じるのに必要なコスト及びシリアル通信に用いられるケーブルの長さの制約を受けない程度にデータの通信速度を低く設定した場合、必要なデータ送受信周期を維持できなくなる。
例えば、DCリンク部に接続可能な最大数のモータに対応する数のスレーブ装置の個数が10個であるシステムにおいて、DCリンク部に実際に接続されている上記最大数(この場合、10)未満のモータに対応するスレーブ装置の数が5個であると想定し、マスタ装置と5個のスレーブ装置との間でデータの送受信を行うため上記データ送受信周期を1ミリ秒に維持するためにデータの通信速度が500kHzに設定される場合が考えられる。
この場合、DCリンク部に実際に接続されている上記最大数(この場合、10)のモータに対応するスレーブ装置の数が10個であるときでもデータの通信速度が500kHzであるので、スレーブ装置の数が10個であるときの上記データ送受信周期は2ミリ秒となる。このように想定されるスレーブ装置の数を超えるスレーブ装置(この場合、上記最大数である10)を用いる場合、必要なデータ送受信周期(1ミリ秒)を維持できなくなる。
本発明の目的は、シリアル通信を介してスレーブ装置とデータの送受信を行うために、シリアル通信中に受けるノイズへの対策を講じるのに必要なコスト及びシリアル通信に用いられるケーブルの長さの制約が必要以上に増大することなく必要なデータ送受信周期を維持することができるマスタ装置を提供することである。
本発明によるマスタ装置は、コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に2以上の第1の数のインバータの各々を介して第1の数のモータを並列に接続することができるシステムを制御するために、第1の数のモータに対応する第2の数のスレーブ装置と、第1の通信速度でデータの送受信を行うためのシリアル通信バスを介して接続可能なマスタ装置であって、マスタ装置を起動した後に、モータに対応するスレーブ装置の有無を知るための呼びかけ信号を、DCリンク部に接続されている全てのモータに対応する全てのスレーブ装置に送信する呼びかけ部と、呼びかけ信号に対する応答信号を、DCリンク部に接続されている全てのモータに対応する全てのスレーブ装置からそれぞれ受信し、受信した応答信号の数に基づいて、DCリンク部に接続されている全てのモータに対応する全てのスレーブ装置の個数である第3の数を判断する応答受信部と、第3の数と第2の数未満かつ1以上の第4の数との比較結果に応じて、第3の数を判断してからモータの駆動を停止するまでの間にマスタ装置と第3の数のスレーブ装置との間で送受信されるデータの通信速度を第1の通信速度から第1の通信速度と異なる第2の通信速度に変更するか否かを判定する通信速度変更判定部と、を有することを特徴とする。
好適には、データの通信速度の第1の通信速度から第2の通信速度への変更を、第3の数のスレーブ装置に通知する変更通知部を更に有し、第2の通信速度は第1の通信速度より低く、第3の数が第4の数以下である場合、通信速度変更判定部は、第3の数を判断してからモータの駆動を停止するまでの間にマスタ装置と第3の数のスレーブ装置との間で送受信されるデータの通信速度を、第1の通信速度から第2の通信速度に変更する。
好適には、シリアル通信中に受けるノイズを除去するためにマスタ装置及び第3の数のスレーブ装置のうちの少なくとも一つに設けられた帯域可変フィルタの帯域幅を、データの通信速度の第1の通信速度から第2の通信速度への変更に従って、第1の帯域幅から第1の帯域幅より狭い第2の帯域幅に変更する帯域幅変更部を更に有する。
好適には、データの通信速度の第1の通信速度から第2の通信速度への変更を、第3の数のスレーブ装置に通知する変更通知部を更に有し、第2の通信速度は第1の通信速度より高く、第3の数が第4の数より大きい場合、通信速度変更判定部は、第3の数を判断してからモータの駆動を停止するまでの間にマスタ装置と第3の数のスレーブ装置との間で送受信されるデータの通信速度を、第1の通信速度から第2の通信速度に変更する。
好適には、シリアル通信中に受けるノイズを除去するためにマスタ装置及び第3の数のスレーブ装置のうちの少なくとも一つに設けられた帯域可変フィルタの帯域幅を、データの通信速度の第1の通信速度から第2の通信速度への変更に従って、第1の帯域幅から第1の帯域幅より広い第2の帯域幅に変更する帯域幅変更部を更に有する。
本発明によれば、シリアル通信を介してスレーブ装置とデータの送受信を行うために、シリアル通信中に受けるノイズへの対策を講じるのに必要なコスト及びシリアル通信に用いられるケーブルの長さの制約が必要以上に増大することなく必要なデータ送受信周期を維持することができるマスタ装置を提供することができる。
モータを制御するために本発明によるマスタ装置を適用したシステムのブロック図である。 図1のコンバータ制御装置の動作のフローチャートである。 モータを制御するために本発明によるマスタ装置を適用した他のシステムのブロック図である。
本発明によるマスタ装置の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図面中、同一構成要素には同一符号を付す。
図1は、モータを制御するために本発明によるマスタ装置を適用したシステムのブロック図である。図1に示すシステムは、工作機械において使用され、交流電源としての三相交流電源1と、コンバータ2と、DCリンク部としての平滑用コンデンサ3と、k(kは0又は1以上の整数)個のインバータ4−1,...,4−kと、k個のモータ5−1,...,5−kと、k個の被駆動体6−1,...,6−kと、k個の回転角度検出部7−1,...,7−kと、スレーブ装置としてのk個のインバータ制御装置8−1,...,8−kと、マスタ装置としてのコンバータ制御装置9と、を有する。
図1に示すシステムは、第1の数としてのn(nは2以上かつk以下の整数)個のモータをそれぞれ、n個の接続部4a−1;4b−1,...,4a−k;4b−k,...,4a−n;4b−nに接続されるn個のインバータの各々を介して、平滑用コンデンサ3に並列に接続することができる。すなわち、nは、平滑用コンデンサ3に接続しうるモータの最大数に対応するインバータの数である。このために、コンバータ制御装置9は、n個のモータに対応する第2の数としてのn個のインバータ制御装置と、使用されうる最大個数であるn個のインバータ制御装置が用いられた場合でもデータ送受信周期を一定の時間(例えば、1ミリ秒)以下に維持できるように設定される第1の通信速度f1(例えば、500kHz)でモータのステータス情報、アラーム情報等のデータの送受信を行うためのシリアル通信バス10(例えば、RS422シリアル通信バス)を介して接続可能である。したがって、第1の通信速度fは、nが増大するに従って、すなわち、コンバータ制御装置9とコンバータ制御装置9から最も離れたインバータ制御装置8−kとの間に介在するシリアル通信バス10が長くなるに従って高くなるように設定される。
図1に示すシステムは、超高機能なアプリケーションである大規模なシステムを構成するためには最大個数であるn(すなわち、n=k)個のインバータ制御装置を有するが、一般的には、中規模又は小規模なシステムを構成するために最大個数であるn未満の数であるk(すなわち、n>k)個のインバータ制御装置を有する。
図1に示すシステムにおいて、n>kの場合、システムの規模をできるだけ小さくするために、コンバータ制御装置9とコンバータ制御装置9から最も離れたインバータ制御装置8−kとの間に介在するシリアル通信バス10の長さが最小となるようにインバータ制御装置8−1,...,8−kを配置するのが好ましい。すなわち、コンバータ制御装置9に近い方から数えてj(jは1以上かつk以下の整数)番目のインバータ4−jがコンバータ制御装置9に近い方から数えてj番目の接続部4a−j;4b−jに接続されるのが好ましい。
しかしながら、n>kの場合、シリアル通信バス10の長さが最大となるようにインバータ制御装置8−1,...,8−kを配置した場合のデータ送受信周期と、シリアル通信バス10の長さが最小となるようにインバータ制御装置8−1,...,8−kを配置した場合のデータ送受信周期との差は、実質的にゼロである。したがって、シリアル通信バス10の長さが最小となるようにインバータ制御装置8−1,...,8−kを配置する必要はない。
コンバータ2は、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、三相交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する。平滑用コンデンサ3は、コンバータ2の整流ダイオードによって整流された電圧を平滑化するためにコンバータ2に並列に接続される。インバータ4−1,...,4−kはそれぞれ、平滑用コンデンサ3に並列に接続され、例えば、複数(3相交流の場合は6個)の整流ダイオード及びこれらの整流ダイオードのそれぞれに逆並列に接続されたトランジスタによって構成され、後に説明するPWM信号VPWM1,...,VPWMkに基づいてトランジスタのオンオフ動作を行うことによって、コンバータ2によって変換された直流電力を交流電力に変換する。
モータ5−1,...,5−kは、平滑用コンデンサ3に蓄積されている電力で駆動される。モータ5−1,...,5−kとしては、工作機械の主軸をボールねじ/ナット機構等の送りねじ機構によって重力軸方向(Z軸方向)に駆動する重力軸用サーボモータ、工作機械の主軸に取り付けられた工具を駆動する主軸モータ、ワークが取り付けられた工作機械のテーブルをボールねじ/ナット機構等の送りねじ機構によって水平軸方向(例えば、X軸方向)に駆動する水平軸用サーボモータ等が用いられる。
被駆動体6−1,...,6−kは、モータ5−1,...,5−kによってそれぞれ駆動される。例えば、k=3であり、モータ5−1,...,5−kがそれぞれ重力軸用サーボモータ、主軸モータ及び水平軸用サーボモータである場合、被駆動体6−1,...,6−kは、工作機械の主軸、工具及び工作機械のテーブルである。
回転角度検出部7−1,...,7−kはそれぞれ、モータ5−1,...,5−kの回転角度θ1,...θkをモータの位置又は速度として検出するロータリーエンコーダによって構成される。
インバータ制御装置8−1,...,8−kはそれぞれ、インバータ4−1,...,4−kを制御するために、インバータ4−1,...,4−kの出力線に設けられた電流検出器4u−1;4v−1;4w−1,...,4u−k;4v−k;4w−kによって検出した三相のU相電流IU-1,...,Iv-k,V相電流IV-1,...,Iv-k及びW相電流IW-1,...,IW-kのそれぞれの電流値を、モータ5−1,...,5−kの電流値データとしてそれぞれサンプリングし、回転角度θ1,...,θnをモータの位置又は速度データとしてそれぞれサンプリングする。
そして、インバータ制御装置8−1,...,8−kはそれぞれ、モータ5−1,...,5−kを駆動するためのPWM信号VPWM1,...,VPWMkを、サンプリングした電流値データ及びモータの位置又は速度データと、明瞭のために図示しない上位制御装置からのモータの位置又は速度指令データとに基づいて生成する。
また、インバータ制御装置8−1,...,8−kはそれぞれ、後に説明する呼びかけデータに対する応答データを、シリアル通信バス10を介してコンバータ制御装置9に送信する。
ここで、電流検出器4u−1;4v−1;4w−1,...,4u−k;4v−k;4w−kはそれぞれ、例えばホール素子によって構成され、図示しない上位制御装置は、例えば、CNC(数値制御装置)によって構成される。
図1に示すシステムにおいて、図示しない上位制御装置は、モータ5−1,...,5−kの減速時に生じる回生エネルギーを三相交流電源1側に回生する交流電源回生を行うために、交流電源回生指令信号をコンバータ制御装置9に出力する。
この場合、インバータ制御装置8−1,...,8−kがPWM信号VPWM1,...,VPWMkをインバータ4−1,...,4−kにそれぞれ出力してインバータ4−1,...,4−kのトランジスタをオンオフ制御するために、図示しない上位制御装置は、PWM信号VPWMに対応するモータの位置又は速度指令データをインバータ制御装置8−1,...,8−kにそれぞれ出力する。
コンバータ制御装置9は、交流電源回生指令信号に基づいてPWM信号VPWM’を生成し、交流電源回生を行うためにPWM信号VPWM’をコンバータ2に出力する。また、図1に示すシステムにおいて、交流電源回生を行うために、三相交流電源1とコンバータ2との間にリアクトル1u,1v,1wを配置する。
コンバータ制御装置9は、CPU9aと、ROM9bと、RAM9cと、クロック信号生成部9dと、シリアル通信部9eと、を有する。CPU9aは、各種動作を行うためにプログラムを実行する。ROM9bは、当該プログラム及びコンバータ制御装置9の性能等に関する各種データを予め格納する。RAM9cは、CPU9aによる演算結果のデータと、シリアル通信バス10を介してインバータ制御装置8−1,...,8−kから送信されるモータのステータス情報等のデータと、図示しない上位制御装置からのデータと、を一時的に記憶する。
クロック信号生成部9dは、第1の通信速度f1に対応する第1のシリアルクロック信号を生成し、生成した第1のシリアルクロック信号をCPU9a及びシリアル通信部9eに出力する。このために、クロック信号生成部9dは、発振素子、発振回路、ボーレート設定レジスタ、ボーレートジェネレータ等によって構成される。
図1に示すシステムにおいて、クロック信号発生部9dは、シリアル通信部9eからの通信速度変更通知データに応答してデータの通信速度を第1の通信速度f1から第1の通信速度f1より低い第2の通信速度f2(例えば、125kHz)に変更する通信速度変更判定部9d’を有する。このために、通信速度変更判定部9d’は、シリアル通信部9eからの通信速度変更通知データに応答して第1のシリアルクロック信号の分周等を行い、第2の通信速度f2(例えば、125kHz)に対応する第2のシリアルクロック信号を生成し、生成した第2のシリアルクロック信号をCPU9aに出力する。
図1に示すシステムにおいて、コンバータ制御装置9は、図示しない電源から電力が供給され、図示しない電源からの電力の供給が開始されると同時に起動状態になり、図示しない電源からの電力の供給が停止されると同時に停止する。また、図1に示すシステムは、モータ5−1,...,5−kの駆動の準備を完了した後にモータ5−1,...,5−kの駆動を開始し、図示しない上位制御装置からの指令に基づいてータ5−1,...,5−kの駆動を停止する。ここで、モータ5−1,...,5−kの駆動の準備を完了したか否かは、例えば、モータ5−1,...,5−kの駆動に必要なデータの全てがシリアル通信バス10を介してコンバータ制御装置9とインバータ制御装置8−1,...,8−kとの間で送受信されたとCPU9aによって判断することによって行う。
シリアル通信部9eは、シリアル通信バス10を介してコンバータ制御装置9とインバータ制御装置8−1,...,8−kとの間のシリアル通信を行う。このために、シリアル通信部9eは、データ送信部9e−1と、データ受信部9e−2と、帯域可変フィルタ9e−3と、シリアル通信制御部9e−4と、を有する。
データ送信部9e−1は、アラーム情報等のデータを、帯域可変フィルタ9e−3及びシリアル通信バス10を介してインバータ制御装置8−1,...,8−kに送信する。データ受信部9e−2は、モータのステータス情報等のデータを、シリアル通信バス10及び帯域可変フィルタ9e−3を介してインバータ制御装置8−1,...,8−kから受信する。帯域可変フィルタ9e−3は、第1の帯域幅を有し、シリアル通信バス10を介してコンバータ制御装置9とインバータ制御装置8−1,...,8−kから受信したデータをフィルタ処理する。
シリアル通信制御部9e−4は、データ送信部9e−1によるインバータ制御装置8−1,...,8−kに対する呼びかけ、データ受信部9e−2による当該呼びかけに対する応答の受信、データ送信部9e−1による通信速度の変更の通知及び帯域可変フィルタ9e−3の変更を行う。このために、シリアル通信制御部9e−4は、呼びかけ部9e−4−1と、応答受信部9e−4−2と、変更通知部9e−4−3と、帯域幅変更部9e−4−4と、を有する。
呼びかけ部9e−4−1は、コンバータ制御装置9を起動した後に、平滑用コンデンサ3に接続されているモータに対応するインバータ制御装置の個数を応答受信部9e−4−2によって判断するために、モータに対応するインバータ制御装置の有無を知るための呼びかけデータを伝送する信号(以下、「呼びかけ信号」という。)を、データ送信部9e−1を介して、平滑用コンデンサ3に接続されている全てのモータに対応する全てのスレーブ装置、すなわち、インバータ制御装置8−1,...,8−kにそれぞれ送信する。
応答受信部9e−4−2は、当該呼びかけ信号を送信してからモータ5−1,...,5−kの駆動を開始するまでの間に、呼びかけ信号に対する応答データを伝送する信号(以下、「応答信号」という。)を、データ受信部9e−2を介して、インバータ制御装置8−1,...,8−kからそれぞれ受信する。そして、応答受信部9e−4−2は、受信した応答信号の数に基づいて、平滑用コンデンサ3に接続されている全てのモータに対応する全てのインバータ制御装置8−1,...,8−kの個数がn以下である第3の数としてのkであると判断する。
変更通知部9e−4−3は、計測した数kが上記最大個数n未満かつ1以上の第4の数としての数N以下であるか否か判断する。インバータ制御装置8−1,...,8−kの個数kが数N以下である場合、変更通知部9e−4−3は、データの通信速度が第1の通信速度f1から第2の通信速度f2に変更する旨の通信速度変更通知データを、データ送信部9e−1及びシリアル通信バス10を介してインバータ制御装置8−1,...,8−k及び帯域幅変更部9e−4−4にそれぞれ通知する。インバータ制御装置8−1,...,8−kは、変更通知部9e−4−3からの通信速度変更通知データに応答して、自身が生成するクロック信号のクロック周波数を、第1の通信速度に対応するクロック周波数から第2の通信速度に対応するクロック周波数に変更する。すなわち、数Nは、データの通信速度を第1の通信速度から第2の通信速度に変更するか否かを判定するためのしきい値として予め設定される。変更通知部9e−4−3は、通信速度変更通知データを通信速度変更判定部9d’にも通知する。
帯域幅変更部9e−4は、変更通知部9e−4−3からの通信速度変更通知データに応答して、帯域可変フィルタ9e−2の帯域幅を第1の帯域幅から第1の帯域幅より狭い第2の帯域幅に変更するための帯域幅変更指令を帯域可変フィルタ9e−3に出力する。したがって、帯域可変フィルタ9e−3は、帯域幅変更部9e−4からの帯域幅変更指令に応答して、帯域幅を第1の帯域幅から第2の帯域幅に変更する。
図2は、図1のコンバータ制御装置の動作のフローチャートである。このフローチャートは、コンバータ制御装置9が起動した直後に開始される。
先ず、呼びかけ部9e−4−1は、呼びかけ信号を、DCリンク部に接続されている全てのモータにそれぞれ対応する全てのスレーブ装置に送信する(ステップS1)。次に、応答受信部9e−4−2は、呼びかけ信号に対する応答信号をインバータ制御装置8−1,...,8−kからそれぞれ受信し、受信した応答信号の数kを計測し、計測した数kがモータの個数であると判断する(ステップS2)。
次に、変更通知部9e−4−3は、計測した数kが数N以下であるか否か判断する(ステップS3)。受信した応答データの数kが数N以下でない場合、すなわち、受信した応答データの数kが数Nを超えるかゼロである場合、処理フローを終了する。それに対し、受信した応答データの数kが数N以下である場合、変更通知部9e−4−3は、通信速度変更通知データを、インバータ制御装置8−1,...,8−k、通信速度変更判定部9d’及び帯域幅変更部9e−4−1にそれぞれ通知する(ステップS4)。
次に、帯域幅変更部9e−4は、通信速度変更通知データに応答して、帯域可変フィルタ9e−2の帯域幅を第1の帯域幅から第2の帯域幅に変更する(ステップS5)。次に、通信速度変更判定部9d’は、データの通信速度を第1の通信速度から第2の通信速度に変更するために、通信速度変更通知データに応答して第2のシリアルクロック信号を生成し(ステップS6)、処理を終了する。
上記実施の形態によれば、通信速度変更判定部9e−1−3は、平滑用コンデンサ3に接続している全てのモータ、すなわち、モータ5−1,..,5−kの個数が数N以下である場合、数kを判断してからモータ5−1,..,5−kの駆動を停止するまでの間にコンバータ制御装置9とインバータ制御装置8−1,...,8−kとの間で送受信されるデータの通信速度を、第1の通信速度から第2の通信速度に変更する。これにより、シリアル通信バス10を介してコンバータ制御装置9とインバータ制御装置8−1,...,8−kとの間でデータの送受信を行うために、シリアル通信中に受けるノイズへの対策を講じるのに必要なコスト及びシリアル通信に用いられるケーブルの長さの制約が必要以上に増大しなくなる。
図1に示すシステムにおいて、使用されうる最大個数であるn個のインバータ制御装置が用いられた場合でもデータ送受信周期を一定の時間(例えば、1ミリ秒)以下に維持できるように第1の通信速度f1を設定し、受信した応答データの数kが数N以下である場合にデータの通信速度を第1の通信速度から第1の通信速度より低い第2の通信速度に変更する場合について説明した。
しかしながら、図1に示すシステムにおいて、実際に使用されるインバータ制御装置の個数が、使用されうる最大個数であるn個未満であるk個であると想定し、k個のインバータ制御装置が用いられた場合にデータ送受信周期を一定の時間(例えば、1ミリ秒)以下に維持できるように設定される第1の通信速度f1を設定し、受信した応答データの数kが数N以上である場合にデータの通信速度を第1の通信速度から第1の通信速度より高い第2の通信速度に変更することもできる。
この場合、実際に使用されるインバータ制御装置の個数がN個より大きく、データの通信速度が第1の通信速度f1であるときにはデータの送受信周期を一定の時間以下に維持できない場合でも、データの通信速度を第1の通信速度から第1の通信速度より高い第2の通信速度に変更することによって、データの送受信周期を一定の時間以下に維持することができる。
したがって、通信速度変更判定部9d’は、インバータ制御装置8−1,...,8−kの個数kと数Nとの比較結果に応じて、数kを判断してからモータ5−1,...,5−kの駆動を停止するまでの間にコンバータ制御装置9とインバータ制御装置8−1,...,8−kとの間で送受信されるデータの通信速度を第1の通信速度から第1の通信速度と異なる第2の通信速度に変更するか否かを判定する。
図3は、モータを制御するために本発明によるマスタ装置を適用した他のシステムのブロック図である。図3に示すシステムでは、図1のコンバータ制御装置8の代わりに、上位制御装置9’をマスタ装置として使用し、図1のリアクトル1u,1v,1w及びコンバータ2の代わりにコンバータ2’を三相交流電源1と平滑用コンデンサ3との間に配置する。
上位制御装置9’は、図1のCPU9aと、ROM9bと、RAM9cと、クロック信号生成部9dと、シリアル通信部9eと、を有する。また、上位制御装置9’は、モータの位置又は速度指令データ等のデータを、シリアル通信バス10を介してインバータ制御装置8−1,...,8−kに送信し、電流値データ、モータの位置又は速度データ等のデータを、シリアル通信バス10を介してインバータ制御装置8−1,...,8−kから受信する。
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例えば、本発明によるマスタ装置を、工作機械以外の機械、産業用ロボット等で用いることができる。また、マスタ装置をコンバータ制御装置9及び上位制御装置9’以外の装置において実現することができ、スレーブ装置をインバータ制御装置8−1,...,8−k以外の装置で実現することができる。また、シリアル通信としてI2C通信等を用いることもできる。
また、上記実施の形態において、交流電源として三相交流電源1を用いたが、三相以外の多相交流電源を交流電源として用いることもできる。また、回転角度検出部7−1,...,7−kを、ロータリーエンコーダ以外の部品(例えば、ホール素子又はレゾルバ)によって構成することができる。また、U相電流、V相電流及びW相電流の全てを検出する代わりに、U相電流、V相電流及びW相電流のうちの2相の電流(例えば、U相電流及びV相電流)のみを検出してもよい。
また、上記実施の形態において、k個のモータ5−1,...,5−kにk個のインバータ制御装置8−1,...,8−kがそれぞれ対応する場合、すなわち、1個のモータを1個のインバータ制御装置で制御するについて説明した。しかしながら、k個のモータ5−1,...,5−kをk未満かつ1以上の数であるi個のインバータ制御装置で制御する、すなわち、2個以上のモータを1個のインバータ制御装置(多軸インバータ制御装置)で制御することもできる。この場合、インバータ制御装置8−1,...,8−iは、コンバータ制御装置9とコンバータ制御装置9から最も離れたインバータ制御装置8−iとの間に介在するシリアル通信バス10の長さが最小となるように配置されるのが好ましいが、シリアル通信バス10の長さが最小となるようにインバータ制御装置8−1,...,8−iを配置する必要はない。
また、本発明を、1個のモータに組み込まれた複数組の巻線のそれぞれを一つのインバータ制御装置で制御する場合にも適用することができる。例えば、1個のモータに4組の巻線が組み込まれている場合、それぞれの巻線を一つのインバータ制御装置で制御するので、1個のモータに対して4個のインバータ制御装置が用いられる。したがって、k個のモータ5−1,...,5−kをkを超える数であるj個のインバータ制御装置で制御する、すなわち、1個のモータを2個以上のインバータ制御装置で制御することもできる。この場合、インバータ制御装置8−1,...,8−jは、コンバータ制御装置9とコンバータ制御装置9から最も離れたインバータ制御装置8−jとの間に介在するシリアル通信バス10の長さが最小となるように配置されるのが好ましいが、シリアル通信バス10の長さが最小となるようにインバータ制御装置8−1,...,8−jを配置する必要はない。
k個のモータ5−1,...,5−kにk個のインバータ制御装置8−1,...,8−kがそれぞれ対応する場合、スレーブ装置の数である第2の数は、モータの数である第1の数と同数となる。また、k個のモータ5−1,...,5−kにk未満かつ1以上のi個のインバータ制御装置8−1,...,8−iが対応する場合、スレーブ装置の数である第2の数は、モータの数である第1の数未満の数となる。さらに、k個のモータ5−1,...,5−kにkを越えるj個のインバータ制御装置8−1,...,8−jが対応する場合、スレーブ装置の数である第2の数は、モータの数である第1の数を超える数となる。したがって、スレーブ装置の数である第2の数は、モータの数である第1の数と同一の数又はモータの数である第1の数と異なる数となる。
さらに、上記実施の形態において、帯域可変フィルタ9e−3をコンバータ制御装置9及び上位制御装置9’に設ける場合について説明したが、可変帯域フィルタ9e−3を、インバータ制御装置8−1,...,8−kに設けることもできる。
1 三相交流電源
1u,1v,1w リアクトル
2,2’ コンバータ
3 平滑用コンデンサ
4−1,...,4−k インバータ
4a−1;4b−1,...,4a−k;4b−k,...,4a−n;4b−n 接続部
4u−1;4v−1;4w−1,...,4n−k;4v−k;4w−k 電流検出器
5−1,...,5−k モータ
6−1,...,6−k 被駆動体
7−1,...,7−k 回転角度検出部
8−1,...,8−k インバータ制御部
9 コンバータ制御部
9a CPU
9b ROM
9c RAM
9d クロック信号生成部
9d’ 通信速度変更判定部
9e シリアル通信部
9e−1 データ送信部
9e−2 データ受信部
9e−3 帯域可変フィルタ
9e−4 シリアル通信制御部
9e−4−1 呼びかけ部
9e−4−2 応答受信部
9e−4−3 変更通知部
9e−4−4 帯域幅変更部
9’ 上位制御装置
10 シリアル通信バス
U-1,...,Iv-k U相電流
V-1,...,Iv-k V相電流
W-1,...,IW-k W相電流
PWM1,...,VPWMk,VPWM’ PWM信号
θ1,...,θn 回転角度

Claims (5)

  1. コンバータを介して交流電源に接続したDCリンク部に2以上の第1の数のインバータの各々を介して第1の数のモータを並列に接続することができるシステムを制御するために、第1の数のモータに対応する第2の数のスレーブ装置と、第1の通信速度でデータの送受信を行うためのシリアル通信バスを介して接続可能なマスタ装置であって、
    前記マスタ装置を起動した後に、モータに対応するスレーブ装置の有無を知るための呼びかけ信号を、DCリンク部に接続されている全てのモータに対応する全てのスレーブ装置に送信する呼びかけ部と、
    前記呼びかけ信号に対する応答信号を、DCリンク部に接続されている全てのモータに対応する全てのスレーブ装置からそれぞれ受信し、受信した応答信号の数に基づいて、DCリンク部に接続されている全てのモータに対応する全てのスレーブ装置の個数である第3の数を判断する応答受信部と、
    前記第3の数と前記第2の数未満かつ1以上であって、データの通信速度を第1の通信速度から該第1の通信速度と異なる第2の通信速度に変更するか否かを判定するためのしきい値として予め設定される第4の数との比較結果に応じて、前記第3の数を判断してからモータの駆動を停止するまでの間に前記マスタ装置と第3の数のスレーブ装置との間で送受信されるデータの通信速度を第1の通信速度から前記第2の通信速度に変更するか否かを判定する通信速度変更判定部と、
    を有することを特徴とするマスタ装置。
  2. 前記データの通信速度の前記第1の通信速度から前記第2の通信速度への変更を、第3の数のスレーブ装置に通知する変更通知部を更に有し、
    前記第2の通信速度は前記第1の通信速度より低く、
    前記第3の数が前記第4の数以下である場合、前記通信速度変更判定部は、前記第3の数を判断してからモータの駆動を停止するまでの間に前記マスタ装置と第3の数のスレーブ装置との間で送受信されるデータの通信速度を、前記第1の通信速度から前記第2の通信速度に変更する請求項1に記載のマスタ装置。
  3. シリアル通信中に受けるノイズを除去するために前記マスタ装置及び第3の数のスレーブ装置のうちの少なくとも一つに設けられた帯域可変フィルタの帯域幅を、前記データの通信速度の前記第1の通信速度から前記第2の通信速度への変更に従って、第1の帯域幅から前記第1の帯域幅より狭い第2の帯域幅に変更する帯域幅変更部を更に有する請求項2に記載のマスタ装置。
  4. 前記データの通信速度の前記第1の通信速度から前記第2の通信速度への変更を、第3の数のスレーブ装置に通知する変更通知部を更に有し、
    前記第2の通信速度は前記第1の通信速度より高く、
    前記第3の数が前記第4の数より大きい場合、前記通信速度変更判定部は、前記第3の数を判断してからモータの駆動を停止するまでの間に前記マスタ装置と第3の数のスレーブ装置との間で送受信されるデータの通信速度を、前記第1の通信速度から第2の通信速度に変更する請求項1に記載のマスタ装置。
  5. シリアル通信中に受けるノイズを除去するために前記マスタ装置及び第3の数のスレーブ装置のうちの少なくとも一つに設けられた帯域可変フィルタの帯域幅を、前記データの通信速度の前記第1の通信速度から前記第2の通信速度への変更に従って、第1の帯域幅から前記第1の帯域幅より広い第2の帯域幅に変更する帯域幅変更部を更に有する請求項4に記載のマスタ装置。
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