JP5467248B2 - 遊技機及び演出表示装置 - Google Patents
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Description
そこで、本願発明は、演出用の回転灯をより効果的に使用することができる遊技機及び演出表示装置を提供することを目的とする。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面に演出表示装置(遮蔽反射板ユニット70)が取り付けられた遊技機であって、前記演出表示装置(70)は、光源(電球65)の周囲を旋回可能に設けられた回転反射板(64)、及び前記光源(65)と回転反射板(64)を内部に位置させて光源(65)が発する照射光を外部に照射可能な透光性を有するカバー部(レンズ63)を少なくとも備える回転灯装置(回転灯ユニット60)と、この回転灯装置(60)の外側を覆うことができる移動カバー体(開閉部材71、遮蔽部材76)と、この移動カバー体(71,76)を位置移動させるための移動装置(回転駆動装置80)とから構成されている。
ここで、前記遊技機は、筐体(1)や前扉(3)、筐体(1)の内部に収納される遊技装置としてのリールユニット(20)や制御装置などを備えており、本発明に係る演出表示装置(70)は、遊技機の正面のいずれかの場所、例えば前扉(3)に取り付けられるものである。
前記回転灯装置(60)は、上記構成の他に、回転反射板(64)を回転させるための駆動装置(68)を有している。前記カバー部(63)は、椀型の着色カバーとすることができ、例えば回転灯装置(60)の本体部(61)に形成されたネジ部に螺合させて取り付け取り外しができるようになっているものとすることができる。あるいは、本体部(61)に連結されたつなぎ部(62)を介して、カバー部(63)が本体部(61)に着脱自在となっていてもよい。なお、前記「光源」は、照射光を発する発光体であれば、電球(65)には限られない。
灯装置(60)の少なくともカバー部(63)の上下方向をすっぽりと覆い隠すことができる大きさを備えているものである。すなわち、カバー部(63)の左右方向は少なくとも半分を覆える大きさであればよい。「回転灯装置(60)の外側」とは、回転灯装置(60)の正面側、側面側、背面側を含むものである。
なお、移動カバー体(71,76)は、複数あってもよく、この場合には複数の移動カバー体(71,76)が例えば横方向に並ぶことにより、回転灯装置(60)が覆われるようにすることができる。
前記移動装置(80)は、駆動モータ(82)やソレノイドの作動によってカバー体(71,76)を位置移動させるための装置であり、ラックギア機構、ベルト機構など、物を移動させるための手段であればどのような構成を有していても構わない。また「移動」には、回転、回動、旋回、揺動、摺動などが含まれる。
またここで、「位置移動しても反射板(73,78)が常に前記回転灯装置(60)と対向するように形成されている」とは、移動装置(80)の作動による移動カバー体(71,76)の移動態様がそのような動きとなるように移動カバー体(71,76)が配置され、あるいはそのような動きを可能とするよう移動カバー体(71,76)が所定の支持部(例えば前扉(3)や演出用装飾体の枠体)に支持されていることを含むものである。
本発明において、移動カバー体(71,76)が回転灯装置(60)を隠蔽しているときには、回転灯装置(60)の照射光はカバー体(71,76)によって遮られ、遊技機の正面側から見ることができない。そして、所定の契機、例えば内部当選や特定の遊技が開始されたような場合には、移動装置(80)が作動して、移動カバー体(71,76)を開放位置に移動させる。移動カバー体(71,76)は、反射板(73,78)を回転灯装置(60)に対面させたまま、回転灯装置(60)の側方あるいは下方を、回転灯装置(60)の背面側まで移動する。移動カバー体(71,76)が開放位置に到達すると、反射板(73,78)が正面側を向くので、回転灯装置(60)から照射される光線は手前側に向かって反射される。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記移動カバー体として、垂直軸を中心に前記回転灯装置(60)の周囲を回転移動可能であり垂直軸に対して対称に形成された二個の開閉部材(71)が設けられ、前記移動装置(80)は、前記開閉部材(71)をそれぞれ逆方向に回転移動可能に形成され、前記二個の開閉部材(71)が前記回転灯装置(60)の正面側に位置し各開閉部材(71)の側端部が当接しているときには前記回転灯装置(60)が隠蔽され、前記回転灯装置(60)が隠蔽されている状態で各開閉部材(71)がそれぞれ逆方向に移動することにより、二個の開閉部材(71)の隙間から前記回転灯装置(60)が視認可能となることを特徴とする。
そして、本発明は、正面側から見るとカバー体が左右に割れて回転灯装置(60)が出現するように形成したものである。
ここで、前記移動装置(80)は、各開閉部材(71)にそれぞれ設けてもよいし、単一の移動装置(80)で二つの開閉部材(71)が同時に逆方向に移動するように形成してもよい。
本発明においては、二つの開閉部材(71)が回転灯装置(60)を覆っている状態から開閉部材(71)をそれぞれ逆方向(回転灯装置(60)の中心から離れる方向)に移動させることにより、開閉部材(71)の間の隙間から回転灯装置(60)が徐々に姿を現すようにすることができ、この際、回転灯装置(60)を点灯させていれば、より演出効果が高まるものである。
(特徴点)
請求項3記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、遊技機の正面に取り付けられる演出表示装置(70)であって、光源(65)の周囲を旋回可能に設けられた回転反射板(64)、及び前記光源(65)と回転反射板(64)を内部に位置させて光源(65)が発する照射光を外部に照射可能な透光性を有するカバー部(63)を少なくとも備える回転灯装置(60)と、この回転灯装置(60)の外側を覆うことができる移動カバー体(71,76)と、この移動カバー体(71,76)を位置移動させるための移動装置(80)とから構成され、前記移動装置(80)は、前記移動カバー体(71,76)が前記回転灯装置(60)の正面側に位置し前記回転灯装置(60)の前面を全て覆い隠す隠蔽位置と、前記移動カバー体(71,76)が前記回転灯装置(60)の背面側に位置し前記回転灯装置(60)の前面を全て視認可能とする開放位置との間で、前記移動カバー体(71,76)を移動及び移動停止させることができ、前記移動カバー体(71,76)は、前記回転灯装置(60)の照射光を反射するための反射板(73,78)を備えるとともに、位置移動しても前記反射板(73,78)が常に前記回転灯装置(60)と対向するように形成されており、前記移動カバー体(71,76)が隠蔽位置にあるときには、前記移動カバー体(71,76)が前記回転灯装置(60)を覆ってその照射光を正面側から視認不能とし、前記移動カバー体(71,73)が開放位置にあるときには、前記反射板(73,78)によって前記回転灯装置(60)の照射光を正面側に反射するように形成されていることを特徴とする。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図8は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの正面図、図2及び図3は上部装飾体を表す図、図4乃至図6は可動役物ユニットを表す図、図7及び図8は可動役物ユニットの作動を表す図である。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図1に示すように、筐体1と、筐体1の正面開口を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されている。
前扉3は、筐体1のヒンジに回転自在に軸支された板状の扉であり、図1に示すように、略中央部は操作部3Aとなっており、操作部3Aの上方には正面パネル30が設けられている。この正面パネル30には、回転リール20の図柄を視認可能な図柄表示窓31が形成されている。また、前扉3の下部は、ホッパーユニット5から払い出されるメダルを貯留するための下皿3Cが設けられており、前記操作部3Aと下皿3Cとの間には、下パネル3Bが設けられている。そして、正面パネル30の上側には、上部装飾体6が設けられている。
(上部装飾体6)
次に、上部装飾体6の詳細な構成を、図2乃至図6に基づき説明する。
上部装飾体6は、図1及び図3に示すように、前扉3の正面上部に着脱自在に固定される演出用ブロックであって、空間部51を有する中空箱形の本体枠50に種々の演出用デバイスを取り付けた構造になっている。具体的には、図2及び図3に示すように、本体枠50の正面上側中央部及び正面上側角隅部にはランプ32が、正面下側の左右にはスピーカボックス40がそれぞれ設けられている。また、本体枠50の内部には、可動役物ユニット7が設けられ、可動役物ユニット7の背面側には、背面板ユニット90が設けられている。
本体枠50の空間部51の下側中央部、すなわち二つのスピーカボックス40の間には、下方に窪んだ凹部52が形成されている。そして、凹部52の両側、すなわち二つのスピーカボックス40の上側は、一段高くなった段部であるステージ部53となっている。なお、図示した例ではステージ部53の上には何も設置されていないが、ステージ部53にフィギアを設置したりジオラマを形成したりしてもよい。さらに、本体枠50の内部には、図3に示すように、後述する可動役物ユニット7の回転灯ユニット60を固定するための回転灯固定板55と、同じく可動役物ユニット7の遮蔽反射板ユニット70を吊り下げ支持するためのガイドレール56と、遮蔽反射板ユニット70を移動させるための回転駆動装置80が固定される支持板57が設けられている。
前記背面板ユニット90は、本体枠50の背面開口を背面側から塞ぐ板状の演出表示ユニットであり、絵柄を表示した表示フィルムの裏面側に、蛍光ランプ灯や導光板を配置して、表示フィルムを裏側から照射するように形成したものとすることができる。あるいは、液晶表示装置を用いて、動画を表示させるようにしてもよい。
(可動役物ユニット7)
可動役物ユニット7は、本体枠50の空間部51の中央に設置される演出表示装置であって、回転灯ユニット60と、この回転灯ユニット60を隠蔽したり出現させたりするための遮蔽反射板ユニット70とから構成されている。本実施の形態においては、回転灯ユニット60を正面側から覆い隠すことができる遮蔽反射板ユニット70を二つに分割し、各分割部分が回転灯ユニット60の周囲を垂直軸中心に回転することにより、回転灯ユニット60を隠したり出現させたりすることができるようになっている。
回転灯ユニット60は、図3に示すように、本体枠50の回転灯固定板55に固定される演出用ユニットであって、図6に示すように、本体ケース61と、つなぎ部62と、回転反射板64及び電球65が内装されるレンズ63を有している。ここで、本体ケース61は回転反射板64を回転させるための駆動装置としてのモータ(図示せず)等の部品を収納するためのケースであり、レンズ63は内蔵される電球65の光を透過させる断面略U字型の着色カバーである。また、つなぎ部62は、本体ケース61にレンズ63を取り付けるためのものである。そして、レンズ63の内部に配置された回転反射板64を旋回させることにより、電球65の光が投射される方向を回転変位させることができるようになっている。
(遮蔽反射板ユニット70)
遮蔽反射板ユニット70は、図5及び図6に示すように、二つの開閉部材71から成る。開閉部材71は、横半分に割ったカプセルを縦に四等分した八分割カプセル型の外形形状をしており、図5(A)に示すように、一方(正面左側に配置される)の開閉部材71Aと、他の一方(正面左側に配置される)の開閉部材71Bの側端部を接合させることにより、正面視略U字型、平面視略半円形(図4(A)参照)、側面視半U字型の四分割カプセル型になるように形成されている。そして、各開閉部材71は、前記したような八分割カプセル型の外カバー72と、外カバー72の湾曲凹面に固定された反射板73とから構成されている。
一方、本体枠50の空間部51には、図3に示すように、前記ガイドレール56の下側に、略水平に設置された支持板57が設けられている。支持板57には、図4(A)に示すように、円形の開口部57Aが形成されており、この開口部57Aの内部に、ガイドレール56に吊り下げられた開閉部材71が位置するようになっている。また、支持板57には、モータ82と、モータ軸に取り付けられたギア81を有する二個の回転駆動装置80が設けられている。具体的には、図5(A)に示すように、開口部57Aの左側の縁部の近傍に、開閉部材71Aを移動させるための回転駆動装置80Aが、開口部57Aの右側の縁部の近傍には、開閉部材71Bを移動させるための回転駆動装置80Bが、それぞれ設けられている。各回転駆動装置80は、図5(B)に示すように、支持板57の下側にモータ82が固定され、支持板56の上側にギア81が位置している。
ここで、開閉部材71のラック74は、図4(A)及び図6に示すように、開閉部材71の本体の側端部よりも水平方向に若干張り出しているとともに、ラック74の高さ位置は、開閉部材71Aよりも開閉部材71Bの方が上側となるように形成されている(逆でも良い)。これは、開閉部材71が最大回転可能角度である90度回転したときに、ギア81とラック74との噛合が外れないようにするためのものである。そして、二つの開閉部材71の側端面が接合している場合(図8(A)(C)参照)には、図4(B)に示すように、各開閉部材71のラック74の部分のみが重複するようになっている。
(可動役物ユニット7の作動)
次に、上記構成を有する可動役物ユニット7の作動について、図7及び図8に基づいて説明する。
まず、初期状態においては、図7(A)に示すように、開閉部材71は回転灯ユニット60を正面側から覆う位置にある。このとき、左側の開閉部材71Aと右側の開閉部材71Bの側端面はぴったりと隙間無く接合しており、正面側からは、中央に縦線の入ったカプセル様の外カバー72の表面が視認できる。このとき、外カバー72の裏側にある反射板73は、図8(A)に示すように、開閉部材71Aの反射板73の長辺面73aと右側の開閉部材71Bの反射板73の長辺面73aとが隣り合う位置となっている。
回転駆動装置80の作動により、開閉部材71が45度回転して図8(B)の位置になると、図7(B)に示すように、正面側からは回転灯ユニット60のレンズ63のほぼ全体が視認できるとともに、左右の開閉部材71の外面と内部の反射板73が視認できる。この段階では、反射板73はレンズ63の側面側に位置しているため、回転灯ユニット60の発光は正面側にはそれほど反射されない。
開閉部材71を閉じる場合には、モータ82を上記した方向と反対方向に回転させればよい。上記した作動の他に、開閉部材71を片方だけ開いたり、少し開いた状態で再び閉じたりするような作動を行わせることもできる。さらに、回転灯ユニット60を点灯させずに開閉部材71を開閉作動させたり、回転灯ユニット60を点灯させずに回転反射板64のみを回転させて開閉部材71を開閉作動させることもできる。これらの作動態様によって、遊技機の内部状態、例えばボーナス内部当選や特定の遊技区間中であることの報知を行うことができる。
なお、上記した実施の形態では、回転駆動装置80を複数設けて、それぞれが開閉部材71を回転させるように形成してあったが、単一の回転駆動装置80によって開閉部材71が開閉作動するように形成してもよい。例えば、特に図示しないが、一方の開閉部材71はモータ81の駆動によりギア81とラック74によって回転し、もう一方の開閉部材71はギア81又はモータ軸と連結手段(ベルトやチェーン)によって連結された他のギアによって、一方の開閉部材71と同じ速度で反対方向に回転するように形成することができる。
(第二の実施の形態)
(図面の説明)
図9乃至図13は、本発明の第二の実施の形態を示す図である。図9及び図10は上部装飾体を表す図、図11は可動役物ユニットを表す斜視図、図12及び図13は可動役物ユニットの作動を表す図である。
(上部装飾体6)
上部装飾体6の構成は、第一の実施の形態とほぼ同様であるが、本実施の形態においては、空間部51が3つの空間に分割されている。すなわち、図9に示すように、空間部51のうち、ステージ部53の上方の空間部51Aは、本体枠50の正面側を覆う目隠しカバー58によって覆われていると共に、この目隠しカバー58の中心側端部から奥方向に折れ曲がった側壁58A(図11参照)によって、凹部52の上方の空間部51Bと隔てられている。また、空間部51Bは、正面側から透明な正面カバー54によって覆われている。
(可動役物ユニット7)
可動役物ユニット7は、回転灯ユニット60と、この回転灯ユニット60を遮蔽したり出現させたりするための遮蔽反射板ユニット70とから構成されている。本実施の形態においては、遮蔽反射板ユニット70が水平軸を中心に前後方向に回転することにより、回転灯ユニット60を隠したり出現させたりすることができるようになっている。
回転灯ユニット60の構成及び取り付けに関しては、第一の実施の形態と同様である。
(遮蔽反射板ユニット70)
遮蔽反射板ユニット70は、図9及び図11に示すように、単一の遮蔽部材76を有している。そして、遮蔽部材76は、四分割カプセル型の外カバー77と、外カバー77の湾曲凹面に固定された反射板78とから構成されている。
前記外カバー77は、一方の端部側が筒状の湾曲面、他方の端部側が球状の湾曲面になっており、湾曲面の相対向する側端部には、図11に示すように、角穴79Aを有する突片状の軸支部79が設けられている。
そして、遮蔽部材76は、図9に示すように、二つの目隠しカバー58の側壁58Aの間に、回転駆動装置80の回転軸84によって軸支される。
ここで、回転駆動装置80は、図9に示すように、目隠しカバー58の側壁58Aの内側(空間部51A側)に、空間部51Bを挟んで相対向するように二個設けられている。また本実施の形態における回転駆動装置80は、図11に示すように、駆動軸にギア81が固定されたモータ82と、前記ギア81と噛合し回転軸84を有する連結ギア83とから構成されている。モータ82は、図示しない固定板により側壁58Aに固定されており、連結ギア83は、回転軸84を側壁58Aの外側(空間部51B側)に貫通させて側壁58Aに回転可能に取り付けられている。側壁58Aから露出している回転軸84は角軸になっており、回転軸84を外カバー77の軸支部79の角穴79Aに嵌入させることにより、遮蔽部材76が空間部51B内に支持されるとともに、モータ82の駆動に基づく回転軸84の回転によって、遮蔽部材76が前後方向に回転するようになっている。
次に、上記構成を有する可動役物ユニット7の作動について、図12及び図13に基づいて説明する。
まず、初期状態においては、図12(A)に示すように、遮蔽部材76は回転灯ユニット60を正面側から覆う位置にある。このとき、外カバー77の球状湾曲面側が下側にあり、正面側からは、カプセル状の表面が視認できる。
次に、回転駆動装置80のモータ82を駆動させて、ギア81を遮蔽部材76が開く方向に回転させる。すなわち、連結ギア83が図11に示す矢印方向に回転するように、モータ82の駆動軸を回転させる。二つの回転駆動装置80を同時に同じ回転速度で駆動させると、遮蔽部材76は回転軸84を中心に回動し、外カバー77の球状湾曲面側が奥方向に移動し、筒状湾曲面側が手前側下方向に移動する。このため、回転灯ユニット60はレンズ63の上の部分から徐々に現れる。この際、回転灯ユニット60を点灯しておくことにより、遮蔽部材76と本体枠50の隙間から回転灯ユニット60の光が漏れて、演出効果を高めることができる。
そして、さらに回転駆動装置80を作動させて、遮蔽部材76を初期位置から180度回転させると、図12(C)及び図13(C)に示すように、外カバー77の球状湾曲面側が上側となり、正面側からは回転灯ユニット60の後方に反射板73全面を見ることができる。このとき、図10の一点鎖線に示すように、反射板78は回転灯ユニット60の背面側となる。従って、回転灯ユニット60の背面方向に照射される発光が正面側に反射され、回転灯ユニット60の周囲が光り輝いているように見える。
なお、上記した第一及び第二の実施の形態の他にも、図11に示すような四分割カプセル型のカバー体を、第一の実施の形態のように空間部51に吊り下げ支持させて、回転駆動装置80によって回転させることにより回転灯ユニット60を隠蔽及び出現させるように形成してもよい。つまり、第一の実施の形態は開閉部材71を「両開き」にするものであったが、「片開き」にしてもよい。あるいは、四分割カプセル型のカバー体を水平方向に分割し、分割された開閉部材が上下に移動(回動又はスライド)するように形成してもよい。この場合、下側の開閉部材は水平軸を中心に前後に回動させ、上側の開閉部材は上下にスライドするように形成すれば、回転灯ユニット60と干渉することがない。
1 筐体 2 リールユニット
3 前扉 3A 操作部
3B 下パネル 3C 下皿
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
6 上部装飾体 7 可動役物ユニット
20 回転リール
30 上パネル 31 図柄表示窓
32 ランプ 33 スピーカ装置
34 メダル投入口 35 ベットスイッチ
36 スタートスイッチ 37 ストップスイッチ
40 スピーカボックス
50 本体枠 51 空間部
52 凹部 53 ステージ部
54 正面カバー 55 回転灯固定板
56 ガイドレール 57 支持板
58 目隠しカバー 58A 側壁
60 回転灯ユニット(回転灯装置) 61 本体ケース
62 つなぎ部 63 レンズ(カバー部)
64 回転反射板 65 電球(光源)
66 固定部
70 遮蔽反射板ユニット 71 開閉部材(移動カバー体)
72 外カバー 73 反射板
74 ラック 75 ガイドローラ
76 遮蔽部材(移動カバー体) 77 外カバー
78 反射板 79 軸支部
80 回転駆動装置 81 ギア
82 モータ 83 連結ギア
84 回転軸
90 背面板ユニット
Claims (3)
- 正面に演出表示装置が取り付けられた遊技機であって、
前記演出表示装置は、
光源の周囲を旋回可能に設けられた回転反射板、及び前記光源と回転反射板を内部に位置させて光源が発する照射光を外部に照射可能な透光性を有するカバー部を少なくとも備える回転灯装置と、
この回転灯装置の外側を覆うことができる移動カバー体と、
この移動カバー体を位置移動させるための移動装置とから構成され、
前記移動装置は、前記移動カバー体が前記回転灯装置の正面側に位置し前記回転灯装置の前面を全て覆い隠す隠蔽位置と、前記移動カバー体が前記回転灯装置の背面側に位置し前記回転灯装置の前面を全て視認可能とする開放位置との間で、前記移動カバー体を移動及び移動停止させることができ、
前記移動カバー体は、前記回転灯装置の照射光を反射するための反射板を備えるとともに、位置移動しても前記反射板が常に前記回転灯装置と対向するように形成されており、
前記移動カバー体が隠蔽位置にあるときには、前記移動カバー体が前記回転灯装置を覆ってその照射光を正面側から視認不能とし、前記移動カバー体が開放位置にあるときには、前記反射板によって前記回転灯装置の照射光を正面側に反射するように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記移動カバー体として、垂直軸を中心に前記回転灯装置の周囲を回転移動可能であり垂直軸に対して対称に形成された二個の開閉部材が設けられ、
前記移動装置は、前記開閉部材をそれぞれ逆方向に回転移動可能に形成され、
前記二個の開閉部材が前記回転灯装置の正面側に位置し各開閉部材の側端部が当接しているときには前記回転灯装置が隠蔽され、前記回転灯装置が隠蔽されている状態で各開閉部材がそれぞれ逆方向に移動することにより、二個の開閉部材の隙間から前記回転灯装置が視認可能となることを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 遊技機の正面に取り付けられる演出表示装置であって、
光源の周囲を旋回可能に設けられた回転反射板、及び前記光源と回転反射板を内部に位置させて光源が発する照射光を外部に照射可能な透光性を有するカバー部を少なくとも備える回転灯装置と、
この回転灯装置の外側を覆うことができる移動カバー体と、
この移動カバー体を位置移動させるための移動装置とから構成され、
前記移動装置は、前記移動カバー体が前記回転灯装置の正面側に位置し前記回転灯装置の前面を全て覆い隠す隠蔽位置と、前記移動カバー体が前記回転灯装置の背面側に位置し前記回転灯装置の前面を全て視認可能とする開放位置との間で、前記移動カバー体を移動及び移動停止させることができ、
前記移動カバー体は、前記回転灯装置の照射光を反射するための反射板を備えるとともに、位置移動しても前記反射板が常に前記回転灯装置と対向するように形成されており、
前記移動カバー体が隠蔽位置にあるときには、前記移動カバー体が前記回転灯装置を覆ってその照射光を正面側から視認不能にし、前記移動カバー体が開放位置にあるときには、前記反射板によって前記回転灯装置の照射光を正面側に反射するように形成されていることを特徴とする遊技機の演出表示装置。
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