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JP5460874B2 - 7,2″−脱水プエラリンおよびその塩類誘導物およびその調製方法と応用 - Google Patents

7,2″−脱水プエラリンおよびその塩類誘導物およびその調製方法と応用 Download PDF

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Description

本発明はプエラリン誘導物およびその調製方法と応用に関するもので、特に7,2″−脱水プエラリンおよびその塩類誘導物およびその調製方法と応用に関するものであり、医薬技術分野に属する。
プエラリンはマメ科植物の野生のクズや、プエラリア・ロバータの根から抽出されるイソフラボングリコシドで、研究の結果、本品は遊離基の除去や(J. Agric. Food Chem. 2002, 50, 7504-7509.)、血清コレステロールの低下(J. Nat. Prod. 2003, 66, 788-792.)、抗凝血および抗アレルギー反応(Biol. Pharm. Bull. 2002, 25, 1328-1332.)などの活性を持っていることが発現され、臨床上では冠状動脈心臓病や(中国中西医結合雑誌2003, 23,895-897.)、狭心症(中国中西医結合雑誌1998, 18, 282-284.)、心筋梗塞(Chinese Med. J. 1992, 105, 11-17.)、突発性聴力喪失(第一軍医大学学報 2002, 22, 1044-1045)およびアルコール中毒(Pharmacol. Biochem. Behav. 2003, 75, 593-606; Alcohol Clin. Exp. Res. 2003, 27, 177-185.)などの治療に使われている。
エラリンが上記のような数多くの薬理活性があるため、人々はエラリンおよびその誘導物に対して注目するようになっているが、エラリンの経口投与吸収の生物利用度が低いので、経口投与剤型の応用は制限を受け、臨床上では主にエラリン注射剤液剤型を使用している。応用の便利のために、エラリンの溶解性と生物利用度の改善が必要とする。目下、関連文献の報道は主に構造の修飾又は特別剤型に及んでいる。楊若林らは嘗てエラリンに対する一連のメチル、メトキシル、イソプロピル、ベンゾイル、トリフェニルメチルなどの誘導化を行い、ウサギの目血液流量試験の結果、構造修飾後の化合物中のアセチル化とトリフェニルメチルなど誘導物は血液流量を著しく増やした(中国薬科大学学報 1999, 30, 81-85.)。Dan Liらは酵素法を利用してエラリンに対する幾つかのグリコシル化反応を行ったが、その誘導物の水溶性は明らかに改善された(Carbohydr. Res. 2004, 339, 2789-2797.) 。婁紅祥らはエラリンに対する一連のアセチルサリシル誘導化を行ったが、血小板凝集活性試験の結果、7−アセチルサリシル・エラリンはヒトの対外血小板の集合反応に非常に著しい分量依頼性抑制作用(IC50=0.91mmol.L-1)を示し、しかも、その抑制作用は、単独に相当分量のアスピリンとエラリンを使用する場合に比べて、明らかに強かった(CN200410036070.9)。
報道によれば、数多くの C−グリコシルフラボン類化合物のフェノール性水酸基は、そのグリコシル部分の水酸基と分子内脱水反応が発生し、比較的強い生物活性を有する脱水誘導物が生成されるということである(Tetrahedron 2004, 60, 9357-9379; Bioorg. Med. Chem. Lett. 2004,14,3201-3203;Org. Lett. 2009, 11, 2233-2236.)。しかし、検索の結果、7,2″-脱水エラリン誘導物に関する報道は今までまだない。
エラリンはC−グリコシルイソフボンであり、4′位に弱酸性を示す水酸基をその活性基グループとしており、しかも、イソフボンニュークリアスは平面構造であるため、我々はエラリンのスペース構造を変えることのできる8位のグルコピラノシルグループを利用して構造の改良を行い、2″位の水酸基と7位の水酸基との分子内Mitsunobu反応によって、7,2″-脱水エラリン(7, 2″-dehydrate puerarin)を合成した。
上記既存技術に対して、本発明にて解決しようとする技術問題として、その一は、エラリンの経口投与吸収性が低く、臨床上注射剤だけに応用されている現状に対して、エラリンの構造修飾誘導物ーー7,2″-脱水エラリンおよびその塩類誘導物およびその調製方法を提供することで、その二は、7,2″-脱水エラリンおよびその塩類誘導物を提供して、心臓・脳血管疾病の治療又は/と予防薬物の調製に応用させることである。その疾病としては、不整脈や、冠状動脈心臓病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの心臓・脳血管疾病が含まれる。
本発明は次の技術ソリューションによって実現される。
本発明の7,2″-脱水エラリンの構造式は次の式(I)のとおりである。
Figure 0005460874
(I)
その中、RはHである。
本発明の7,2″-脱水エラリン塩類誘導物とは、7,2″脱水エラリンの4′位水酸基と各種有機・無機アルカリとの反応によって生成される塩類誘導物を指し、 例えば、反応後、RはNa、K
Figure 0005460874
などのイオン中のいずれかである。
本発明の7,2″-脱水エラリンの調製方法:エラリンとPYおよびアゾ類化合物を1:(1〜4):(1〜4)のモル比で混合し、有機溶剤の中で、分子内Mitsunobu反応を発生させることによって、式(I)の化合物が得られるが、通常のろ過、濃縮、シリカゲルカラムクロマトグラフィで、得られた7,2″-脱水エラリンを分離純化する。その合成反応式は次のとおりである。
Figure 0005460874
前記PY中のYグループは、アリル、アルキル、ヘテロアリール、アルコキシル中のいずれかである。
前記アゾ類化合物はアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)、アゾジカルボン酸ジエチルエステル(DEAD)、N,N,N‘,N’-テトラメチルアゾジカルボキシアミド(TMAD)又はアゾジホルムジピペリジン(ADDP)中のいずれかである。
前記有機溶剤はテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロフォルム、ジメチルホルムアミド、トルエン、ベンゼン又はヘキサメチルリン酸トリアミド中のいずれかである。
本発明の7,2″-脱水エラリン中の4′位の弱酸性を示す水酸基は、各種有機・無機強アルカリと反応し、7,2″-脱水エラリンの塩類誘導物を生成するが、水溶性と安定性を増強し、その薬動学パラメータを改善させる。
本発明の7,2″-脱水エラリンおよびその塩類誘導物は、心臓・脳血管疾病の治療又は/と予防薬物の調整に使われるが、前記疾病には不整脈や、冠状動脈心臓病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの心臓・脳血管疾病が含まれる。
本発明の7,2″-脱水エラリンおよびその塩類誘導物は、薬剤学上に記載のいずれかの剤型の薬物に作ることができるが、前記剤型において、好ましくは経口剤又は注射剤とする。
文献の報道によると、数多くのC−グリコシルフラボン類化合物のフェノール性水酸基は、そのグリコシル部分の水酸基と分子内脱水反応が発生し、比較的強い生物活性を有する脱水誘導物が生成されるということである(Tetrahedron 2004, 60, 9357-9379; Bioorg. Med. Chem. Lett. 2004, 14, 3201-3203; Org. Lett. 2009, 11, 2233-2236.)。エラリンはC−グリコシルイソフボンであり、4′位は弱酸性を示す水酸基を活性グループとしており、イソフボンニュークリアスは平面構造であるため、発明人はエラリンのスペース構造を変えることのできる8位のグルコピラノシルグループを利用して構造の改良を行い、2″位の水酸基と7位の水酸基との分子内Mitsunobu反応によって、7,2″-脱水エラリン(7, 2″-dehydrate puerarin)を合成した。
本発明の7,2″-脱水エラリン誘導物はエラリンと同様に、不整脈や、冠状動脈心臓病、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの各種心臓・脳血管疾病に対して優れた予防と治療作用があり、試験によれば、その一部の活性はエラリンに比べて明らかに優れている。本発明の7,2″-脱水エラリン誘導物はエラリン自身び極性とスペース構造を変えることによって、化合物の水溶性に影響を与え、薬物の細胞膜透過機能を改善し、胃腸での吸収を増強し、エラリンの経口投与生物利用度を向上することによって、目下臨床上でのエラリン経口吸収生物利用度が低い欠陥を克服することができ、心臓・脳血管疾病の治療と予防薬の調製の面で優れた応用の前途を持っている。
生理食塩水組ECGである。 プロパンジオール溶媒胃内投与組ECGである。 プロパンジオール溶媒iv組ECGである。 エラリン注射剤組ECGである。 7,2″-脱水エラリン胃内投与組ECGである。 7,2″-脱水エラリンiv組ECGである。 7,2″-脱水エラリンHNMRである。 7,2″-脱水エラリン13CNMRである。 注:図1〜6の上方の標記は、それぞれ0.1%のBaClを投与し始めた場合の心電図、0.1%のBaClを投与した後の不整脈心電図、および0.1%のBaClを投与し始め、30minが経過した場合の心電図である。
7,2″-脱水エラリンの調製
2.9g(約7mmol)のエラリンをNの保護の下で200mlの無水テトラヒドロフランの中に溶かして、アイスバスの条件の下で、3.5ml(約17.5mmol)のアゾジカルボン酸ジイソプロピルと4.6g(約17.5mmol)トリフェニルホスフィンを入れて、ゆっくりと室温まで温度を上げて、マグネチックミキサーで16h攪拌してから、濃縮、通常シリカゲルカラムクロマトグラフィ(CH2Cl2: CH3OH = 13:1, 8:1)によって、2.4gの7,2″-脱水エラリンが得られるが、その収率は87.1%である。
7,2″-脱水エラリンは白色粉末で、分子式はC21H18O8で、構造式は式Iの通りで、分子量は398、mp 258.4〜260.1℃; 1H NMR (600 MHz, CD3OD): δ 8.23(d, 1H, J = 8.4 Hz), 8.21(s, 1H), 7.39(d, 2H, J = 8.4 Hz), 7.13(d, 1H, J = 8.4 Hz), 6.87(d, 2H, J = 8.4 Hz), 5.45(d, 1H, J = 3.6 Hz), 4.81(t, 1H, J = 3.6 Hz), 4.07 (dd, 1H, J = 4.8, 9.6 Hz), 3.87(dd, 1H, J = 2.4, 12.0 Hz), 3.65(m, 2H), 3.43(m, 1H); 13C NMR (150 MHz, CD3OD): δ 61.8, 68.1, 72.1, 73.6, 79.1, 87.6, 110.1, 115.2, 116.2, 118.9, 122.9, 125.3, 129.9, 130.4, 153.3, 154.1, 157.8, 166.2, 176.8; HRMS(ESI) m/z calcd for C21H18O8[M+Na]+ 421.0894, found 421.0893.(図7、図8のとおり)。
Figure 0005460874
(I)
7,2”-脱水エラリンの調製
2.9g(約7mmol)のエラリンをNの保護の下で200mlの無水テトラヒドロフランの中に溶かして、アイスバスの条件の下で、2.4ml(約14.0mmol)のN,N,N‘,N’-テトラメチルアゾジカルボキシアミドと3.4g(約14.0mmol)トリブチルホスフィンを入れて、ゆっくりと室温まで温度を上げて、マグネチックミキサーで16h攪拌してから、濃縮、通常シリカゲルカラムクロマトグラフィ(CH2Cl2: CH3OH = 13:1, 8:1)によって、2.2gの7,2″-脱水エラリンが得られるが、その収率は81.4%である。
7,2”-脱水エラリンの調製
2.9g(約7mmol)のエラリンをNの保護の下で200mlの無水テトラヒドロフランの中に溶かして、アイスバスの条件の下で、1.6ml(約10.5mmol)のアゾジカルボン酸ジエチルエステルと2.8g(約10.5mmol)トリフェニルホスフィンを入れて、ゆっくりと室温まで温度を上げて、マグネチックミキサーで16h攪拌してから、濃縮、通常シリカゲルカラムクロマトグラフィ(CH2Cl2: CH3OH = 13:1, 8:1)によって、2.1gの7,2″-脱水エラリンが得られるが、その収率は77.5%である。
試験1
7,2″-脱水エラリンの抗不整脈試験
(1)方法:健康な成年のWistarラット60匹、オス、180〜220gを取って、体重別にランダムに生理食塩水組や、プロパンジオール溶媒胃内投与組、プロパンジオール溶媒iv組、エラリン注射液組、7,2″-脱水エラリン胃内投与組、7,2″-脱水エラリンiv組などに分けて、10匹/組とする。静脈注射組は毎日1回、連続三日間投与し、胃内投与組は毎日2回、三日間投与する。生理食塩水組は対応する体積の0.9%塩化ナトリウム注射液を投与し、プロパンジオール溶媒胃内投与組の投与量は14.3%のプロパンジオール1ml/100g、プロパンジオール溶媒静脈注射投与組の投与量は40%のプロパンジオール0.5ml/100g、エラリン注射液組の投与量は50mg/kg、7,2″-脱水エラリン胃内投与組の投与量は60mg/kg、7,2″-脱水エラリン静脈注射液組の投与量は30mg/kgとする。ラットの腹腔に10%の抱水クロラール麻酔剤(0.35ml/100g)を注射し、背中固定を取り、BL-410生物機能試験システムを接続し、心電の変化をモニタリングする。露出の大腿静脈に頭針を埋めて、連続で定速の注射ポンンプで、定速に0.1%のBaClを注入する。分量は0.1ml/100g、スピードは0.6ml/min。注射の際、時間を計算し始め、30min以内の心電図(ECG)をモニタリング・記録し、不整脈の潜伏時間を記録し、不整脈の持続時間(30min以内に回復できない場合は30minと記録)を記録する。各組ラットの間の差を比較し、SPSSソフトで統計学分析を行い、P<0.05であれば統計学的差があると認める。
(2)結果:心電図は図1〜図6のとおりで、データは表1のとおりである。生理食塩水組に比べて、7,2″-脱水エラリン胃内投与組と7,2″-脱水エラリンiv組は0.1%のBaCl誘導による不整脈潜伏時間がある程度伸ばされていたが、統計学的意味はなかった。生理食塩水組に比べて、7,2″-脱水エラリン胃内投与組と7,2″-脱水エラリンiv組は不整脈持続時間に対して明らかな作用があって、不整脈持続時間を著しく短縮した(**P<0.01)。陽性対照のエラリン注射液組に比べても不整脈持続時間を著しく短縮し、著しい統計学的意味があった(##P<0.01、P<0.05)。これだけでなく、7,2″-脱水エラリンiv組に比べて、7,2″-脱水エラリン胃内投与組はさらに明らかな不整脈持続時間短縮作用を示し、7,2″-脱水エラリンiv組に比べて、さらに著しい効果があった。
Figure 0005460874
結論:本発明の7,2″-脱水エラリン誘導物は不整脈持続時間を著しく短縮し、水溶性に優れており、生物利用度が高い。
試験2
7,2″-脱水エラリン誘導物の抗凝血試験
(1)方法:イエウサギ1匹を取って、重量を量り、耳静脈注射の方式で3%のネムブタール1ml/kgを投与し、麻酔の後、頸動脈を分離して、遠心端を縛り、近心端にチューブを挿し込んで、25mlの血を取り、それぞれ、予め50mg/mlの蓚酸カリウムを入れた0.5mlの試験管の中に入れて、均一に混ぜる。また、予め対応する薬物を入れた0.25mlの試験管24本を取り、個々の試験管に上記ウサギ血0.9mlを入れてから、それぞれ2mg/mlのCaCl0.1mlを入れて、均一に混ぜてから、直ちに37±0.5℃の定温水バスに入れて、30sごとに1回試験管を斜めに傾けて、凝血の終点時間(試験管をゆっくりと傾けて、血液が流出されない時点を終点とする)を観察・記録し、各組の間の凝血時間を比較し、SPSSソフトで統計学的分析を行い、P<0.05であれば統計学的差があると認める。
(2)結果:データは表2のとおりで、生理食塩水に比べて、溶媒組および薬物組は凝血時間を明らかに伸ばし、統計学的差があった。陽性対照のエラリン組に比べて、7,2″-脱水エラリン薬物中の高分量組は凝血時間を著しく伸ばし、著しい統計学的差があった(##P<0.01)。プロパンジオール溶媒組に比べて、エラリン組および7,2″-脱水エラリン中の高分量組は凝血時間を著しく伸ばし、著しい統計学的差があった(P<0.05、▲▲P<0.01,▲▲P<0.01)。
Figure 0005460874

Claims (6)

  1. 構造式が次の式(I)に示す化合物、およびその塩類誘導物であることを特徴する7,2″-脱水エラリンおよびその塩類誘導物。
    Figure 0005460874
    (I)
    その中、RはHで、
    前記7,2″-脱水エラリン塩類誘導物とは、7,2″脱水エラリンの4′位水酸基と各種有機・無機アルカリとの反応によって生成される塩類誘導物を指す。
  2. 請求項1において、前記7,2″-脱水エラリンの調製方法:エラリンとPYおよびアゾ類化合物を1:(1〜4):(1〜4)のモル比で混合し、有機溶剤の中で、分子内Mitsunobu反応を発生させることによって、7,2″-脱水エラリン化合物が得られるが、通常のろ過、濃縮、シリカゲルカラムクロマトグラフィで、得られた7,2″-脱水エラリンを分離純化するが、その中、PY中のYグループは、アリル、アルキル、ヘテロアリール、アルコキシル中のいずれかであることを特徴とする7,2″-脱水エラリンおよびその誘導物の調製方法。
  3. 請求項2において、前記アゾ類化合物はアゾジカルボン酸ジイソプロピル、アゾジカルボン酸ジエチルエステル、N,N,N‘,N’-テトラメチルアゾジカルボキシアミド又はアゾジホルムジピペリジン中のいずれかであることを特徴とする調製方法。
  4. 請求項2において、前記有機溶剤はテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロメタン、クロロフォルム、ジメチルホルムアミド、トルエン、ベンゼン又はヘキサメチルリン酸トリアミド中のいずれかであることを特徴とする調製方法。
  5. 請求項1に記載の7,2″-脱水エラリンおよびその塩類誘導物を含む、心臓・脳血管疾病の治療又は予物。
  6. 請求項5において、経口投与剤又は注射剤であることを特徴とする薬物
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