JP5453051B2 - 樹脂製品の製造方法 - Google Patents
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Description
割金型100、100’を用いて製造される従来のキャスター用車輪101は、外周面102上にパーティングライン103を有する。そのため、製造方法の精度によっては、パーティングライン103にバリ104や段差105(図12参照)が生じてしまう。パーティングライン部103に生じたバリ104や段差105は床に傷をつける恐れがある。
対応策として、成形精度を上げるために、金型の材質変更等が検討されるが、コストがかかる上、バリや段差を完全に解消することは容易ではない。また、樹脂製品製造後の加工によりバリや段差を処理することが一般的に行われているが、その分、作業工程が多くなり、人手、時間を多く要し、コスト面でも不利であるという問題があった。
(2)本発明の樹脂製品の製造方法において、前記樹脂製品は、キャスター用車輪であって、外周面全周に前記溝部を有するものであることが好ましい。
図1は、本発明の実施形態に係るキャスター用車輪の斜視図である。図1に示すキャスター用車輪1は、ハブ部2、リム部3及び前記ハブ部2と前記リム部3間の支持部4からなる樹脂製品である。キャスター用車輪1は、ハブ部2を介して移動式収納体(例えば図6のフタ式ボックス)に設けられた車輪取付部に回転自在に取り付けられる。
図2に例示したキャスター用車輪1の支持部4は、円筒状のハブ部2の外周にフランジ状に突設されており、前記ハブ部2と前記リム部3との間を橋絡している。前記リム部3は、前記支持部4を介して、前記ハブ部2の外側に同心状に設けられ、円筒状に形成されている。前記リム部3は、前記支持部4に直行する向きで、支持部4の両側に張り出すように突出する板状に形成されており、本発明に係る板状部として機能する。キャスター用車輪1において、前記支持部4は前記リム部3の片面に形成された前記溝部6とは反対側の面に形成されており、本発明に係る凸部として機能する。
図3に示されるように、アンダーカット部9、9’は、各割金型11、11’の型合わせ面8、8’付近から突出する突起状に形成されている。
本発明で用いられる成形金型10においては、型開きの際、成形されたキャスター用車輪1をむり抜きによって取出すことができるように、アンダーカット部9、9’の高さ寸法を調整してある。具体的には、樹脂は硬化時に収縮する性質を有するため、樹脂の収縮現象により生じた外形寸法よりアンダーカット部9、9’の高さ寸法が小さくなるように調整することが好ましい。
なお、本明細書および特許請求の範囲において、「むり抜き」とは、金型中にアンダーカット部があるのにもかかわらず、引っかかりを考慮せずに金型から成形樹脂を強制的に抜く工法を意味する。
図4に示されるように、型締め状態の成形金型10内に溶融した樹脂を注入し、前記成形金型内で樹脂を硬化させる。図4に示されるキャスター用車輪1の射出成形が終了した後、図5に示すように、両割金型11、11’を左右に型開きして、キャスター用車輪1の離型を行うが、上述したように、両割金型11、11’には、キャスター用車輪1のリム部3に溝部6を形成するために、型合わせ面8、8’付近にアンダーカットが施されており、型開きの際、アンダーカット部9、9’が成形されたキャスター用車輪1のリム部3に引っかかるため、むり抜きにより離型することになる。むり抜きの際には、前述した金型内における樹脂の収縮現象を利用することが好ましい。
成形されたキャスター用車輪1は両割金型11、11’の型合わせ面8、8’の接合境界に沿って、パーティングライン7を有し、前記パーティングライン7は、アンダーカット部9、9’によって形成された溝部6の底部に位置する。
金型中に前記アンダーカットがある場合、通常はスライド構造の金型(スライド型金型)を採用する。このような金型を新たに採用することはコストアップにつながるだけではなく、スライド型金型が位置決めをする時間がかかる場合があり、その結果、一定時間当たりの生産量が低下する。また、スライド型金型を用いることにより更にパーティングラインの数が増えることになる。
本発明の樹脂製品の製造方法は、経済面及び生産性の面からも優れている。
図1に示すように、キャスター用車輪1は、外周面5全周に溝部6を有し、パーティングライン7は溝部6の底部に生じるため、パーティングライン7上にバリや段差が形成されたとしても、前記キャスター用車輪1を有する移動式収納体(例えば図6のフタ式ボックス)が自由方向に動く際、床などを傷つける恐れがなく、また前記移動式収納体が自由方向に動く時、そのバリや段差が抵抗とならず、各方向に自由に動き回れる。
前述したように、図2に例示したキャスター用車輪1は、片面に前記溝部が形成された板状部と、前記板状部の前記溝部とは反対側の面に突出する凸部と、を有するものである。
キャスター用車輪1をこのように設計することで、溝部6にヒケが生じ、溝部6をさらに深くしている。このような製品ヒケ現象を利用することにより、割金型のアンダーカット部9,9’のサイズを大きくしなくても確実に溝部6を形成できる。本発明の樹脂製品の製造方法は、このような構成を有する樹脂製品の製造方法であることが好ましい。本発明の樹脂製品の製造方法によると、製造された樹脂製品のバリや段差の修正といった二次加工が不要となる。
図8(a)は、対比例として示されたロック部の断面図であり、図8(b)は、本発明の実施形態として図7に示されたロック部16の断面図である。図8(a)に示される対比例において、指掛け部20は、主壁19と反対側の面にパーティングライン22を有する。前記パーティングライン22には、バリ24が生じる場合があり、前記パーティングライン22を有する面は指が接触する面である。図8(b)に示されるように、溝部21を形成することでパーティングライン23にバリが生じたとしても指を傷つける危険を避けることができ、安全で良好な使用状態を得ることができる。
2 ハブ部
3 リム部
4 支持部
5、102 外周面
6、21、27 溝部
7、22、23、28、30、103 パーティングライン
8、8’ 型合わせ面
9、9’ アンダーカット部
10 成形金型
11、11’、100、100’ 割金型
12 リム部成形用キャビティー
13 支持部成形用キャビティー
14 ハブ部成形用キャビティー
15 フタ式ボックス
16 ロック部
16a、19 主壁
16b 係合突部
16c、20 指掛け部
17 ボックス
18 フタ
25 移動式収納棚
26 棒状ハンドル部
24、29、104 バリ
105 段差
Claims (2)
- 型合わせ面付近にアンダーカットが施された一対の割金型からなる成形金型を用いて、型締めされた前記成形金型内に樹脂を注入し、硬化後、むり抜きすることにより、型開きし、溝部の底部にパーティングラインを有し、さらに、片面に前記溝部が形成された板状部と、前記板状部の前記溝部とは反対側の面に突出する凸部とを有する樹脂製品を得るとともに、
前記成形金型は、前記樹脂の収縮現象により生じた前記樹脂製品の外形寸法より前記アンダーカットの高さ寸法が小さいことを特徴とする樹脂製品の製造方法。 - 前記樹脂製品は、キャスター用車輪であって、外周面全周に前記溝部を有するものである請求項1に記載の樹脂製品の製造方法。
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