JP5448249B2 - 燃料電池 - Google Patents
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Description
この構成を備えた燃料電池は、複数の噴出孔が形成された内部ガス供給配管が前記ガスマニホールドの内部に配設されているため、当該噴出孔を当該ガスマニホールド内の任意の位置に配設することができる。したがって、前記ガスマニホールド内の任意の位置に噴出孔を位置させることができるので、当該ガスマニホールド内に反応ガスを行き渡らせるために適切な位置に噴出孔を設けることができる。また、前記内部ガス供給配管内に供給された反応ガスは、当該内部ガス供給配管内を軸芯方向に進むため、供給された当初のエネルギーを保った状態で、前記複数の噴出孔から噴出され、当該内部ガス供給配管内に対する反応ガスの供給位置から各々の噴出孔までの距離による反応ガスの流速の変化(距離によるエネルギーのロス)を抑制することができる。したがって、各々の噴出孔から反応ガスを均等に噴出させることができる。さらに、前記反応ガスを噴出孔から噴出させることで、オリフィス効果により、反応ガスによる気流を発生させることができ、当該反応ガスを効率よく分散させることができる。以上から、反応ガスは、前記ガスマニホールド全体にわたって均等に分散された後、前記支持部材に形成された貫通孔を介して燃料電池セルの反応ガス流路に供給されるため、全ての燃料電池セルに対し、反応ガスをより均等に供給することができる。
これにより、特許文献1及び特許文献2に開示されたいずれの構造と比較しても、ガスマニホールド内のガス分散性を向上することができた。しかし、ガスマニホールド壁面がガスの流れに与える影響等により、ガスマニホールド内にはガスの到達しにくい部分と到達しやすい部分とが生じ得る。その結果、場所による反応ガス濃度の勾配が生じ、局所的に供給量の低い部分を生じる、という現象がみられた。
特に、ガスマニホールドの上面視長手方向、即ち内部ガス供給配管の軸方向においては、距離が長いため、上記ガス濃度の勾配に起因する供給量のばらつきが顕著に生じてしまう場合がある。
このように、内部ガス供給配管を配置した構造においても、燃料電池セルへの燃料ガス供給量を更に均等に近づける余地がある。
CmHn+xO2 → aCO2+bCO+cH2 (1)
この部分酸化改質反応(POX)は発熱反応であるので起動性が高く、燃料電池システムFCSの起動当初において好適な改質反応である。但し、部分酸化改質反応(POX)は、水素収率が理論上少なく、発熱反応を制御するのも難しいことから、燃料電池モジュール2へ熱供給が必要な起動当初においてのみ利用されるのが好ましい改質反応である。
CmHn+xH2O → aCO2+bCO+cH2 (2)
水蒸気改質反応(SR)は、水素収率が最も高く、高効率な反応である。ただし、水蒸気改質反応(SR)は、吸熱反応であるので熱源が必要であり、燃料電池システムFCSの起動当初よりはある程度温度が上昇した段階において好適な改質反応である。
CmHn+xO2+yH2O → aCO2+bCO+cH2 (3)
オートサーマル改質反応(ATR)は、水素収率が部分酸化改質反応(POX)と水蒸気改質反応(SR)との併用であり、反応熱のバランスが取り易く、部分酸化改質反応(POX)と水蒸気改質反応(SR)とを繋ぐ反応として好適な改質反応である。なお、本実施形態では、水を少なく供給して部分酸化改質反応(POX)により近い第1オートサーマル改質反応(ATR1)を先に行い、温度が上昇した後に水を増やすように供給して水蒸気改質反応(SR)により近い第2オートサーマル改質反応(ATR2)を後に行っている。
本実施形態では、等間隔で配置された隔壁201によって、ガスマニホールド66内互いに略同一形状である10個の空間202に分割されており、内部ガス供給配管63は隔壁201を貫いて配置されている。図面においては明確に表していないが、内部ガス供給配管に等間隔に離間して形成された噴出孔65は、それぞれの空間202において1個ずつ存在するように形成されている。
各空間202における噴出孔65の個数は、1個に限らず、2個以上でもよい。このとき、互いに隣接する隔壁201の間隔が、互いに隣接する噴出孔65の間隔の整数倍になるよう配置することが望ましい。
Claims (6)
- 内部に反応ガス流路が形成されてなる複数の燃料電池セルと、
内部に反応ガスを収容するガスマニホールドと、
前記ガスマニホールドに配設されて前記複数の燃料電池セルの前記反応ガス流路方向一端を支持すると共に、当該ガスマニホールド内に収容された反応ガスを前記各々の反応ガス流路に供給する貫通孔が形成された支持部材と、
前記ガスマニホールド内に配置され、前記反応ガスを噴出する複数の噴出孔が形成された内部ガス供給管と、
を備えた燃料電池であって、
前記ガスマニホールド内は、隔壁によって複数の空間に区画されており、それぞれの前記各空間において、前記噴出孔からの前記反応ガスの噴出、及び複数の前記貫通孔に対する前記反応ガスの供給が行われ、
前記隔壁は、
前記内部ガス供給管の軸方向に対して垂直に設けられ、
前記反応ガスが前記隔壁を通過して、隣接する前記空間へ出入りする流れを妨げるように配置されることを特徴とする燃料電池。 - 前記ガスマニホールドは、前記支持部材側から見た平面視で略長方形を有し、
前記内部ガス供給配管は、その軸芯が、前記略長方形の長辺方向に沿って配設されていることを特徴とする、
請求項1に記載の燃料電池。 - それぞれの前記各空間における前記噴出孔の開口面積の合計が、
それぞれの前記各空間における前記貫通孔の開口面積の合計に比例するよう、
前記噴出孔が配置されていることを特徴とする
請求項2に記載の燃料電池。 - 前記各噴出孔の開口形状はすべて同一であり、
互いに隣接する前記各噴出孔は、前記内部ガス供給配管の軸方向に沿って均等な第一の所定間隔をもって離間して形成されており、
互いに隣接する前記各隔壁は、均等な第二の所定間隔をもって、離間して互いに平行に配置されており、
前記第二の所定間隔の大きさは、前記第一の所定間隔の大きさの整数倍であることを特徴とする
請求項3記載の燃料電池。 - 前記隔壁が、前記ガスマニホールドを形成する底板、及び前記支持部材のいずれに対しても当接することで、
前記支持部材を下方から支持していることを特徴とする、
請求項1から請求項4のいずれかに記載の燃料電池。 - 前記内部ガス供給配管が、前記隔壁によって支持されていることを特徴とする、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料電池。
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