JP5440917B2 - ラベル付き合成樹脂製容器 - Google Patents
ラベル付き合成樹脂製容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5440917B2 JP5440917B2 JP2009200195A JP2009200195A JP5440917B2 JP 5440917 B2 JP5440917 B2 JP 5440917B2 JP 2009200195 A JP2009200195 A JP 2009200195A JP 2009200195 A JP2009200195 A JP 2009200195A JP 5440917 B2 JP5440917 B2 JP 5440917B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- label
- container
- layer
- film layer
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Packages (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Description
また、特許文献1には、胴部の前面にタックラベルを貼着した合成樹脂製ボトルに関する発明が記載されている。図6はこの特許文献1の図3に相当する図であり、このタックラベル101はラベル基材102の表面側に印刷層103と保護層104を積層し、裏面側に接着剤層105を有する。そして、接着剤層105の適宜の領域に非接着性マスキング層106を積層することにより、ラベルを容易に剥がすことができる構成としている。
ラベル基材の裏面側に不織布からなる不織布フィルム層を積層したラベルをインモールド成形により容器を構成する容器本体若しくは蓋材の表面に不織布フィルム層を介して熱溶着により貼着し、
この不織布フィルム層の層面に平行な層間剥離状の引き裂きによりラベルを剥離可能に構成する、と云うものである。
ラベルの層構成をラベル基材の裏面側に不織布フィルム層を積層したものとし、このラベルをインサート材とし、容器本体若しくは蓋材を成形することにより、ラベルを不織布フィルム層を介して溶熱着状に容器本体若しくは蓋材に強固に貼着することができる。
なお上記構成において、容器本体は一体成形品の他にも、複数の部材を組付けて連結したものも含まれる。
また、壜体容器の口筒部に装着する中栓類あるいはキャップ類も蓋材の範疇である。
すなわち、インモールド成形による不織布フィルム層の熱溶着状の接着により、強固な貼着性と易剥離性を両立することができる。
また、不織布としては、ポリエステル樹脂製、PP樹脂製、ナイロン樹脂製等、多くの材質のものを利用することができ、容器本体若しくは蓋材の材質を考慮して選択することができる。
また、ラベル基材と不織布フィルム層との接着は、接着剤を用いる方法、熱溶着による方法等、適宜選択することができる。
ここで、不織布フィルム層の層厚、材質あるいはメッシュ等を選択することにより透過性をコントロールすることが可能である。
1)容器本体にゲル状、または固形状の芳香剤を入れ、蓋材に形成した開口部にラベルを貼着し、使用開始時にラベルを剥離し、残存不織布層から芳香成分を放出させる。
2)コーヒー豆を入れた容器本体に形成した開口部にラベルを貼着し、必要に応じてラベルを剥離し、残存不織布層を介してコーヒー豆の呼吸を可能にする。
3)塗り薬を入れた容器本体に形成した開口部にラベルを貼着し、使用開始前にラベルを剥離し、残存不織布層から塗り薬を滲み出させて直接、体に塗布する。
4)油またはバターを入れた容器本体に形成した開口部にラベルを貼着し、使用時にラベルを剥離し、フライパンや鉄板、また直接食品に塗布する。
すなわち、本発明の主たる構成を有するものにあっては、ラベルの層の構成をラベル基材の裏面側に不織布フィルム層を積層したものとし、このラベルをインサート材とし容器本体若しくは蓋材を成形することにより、ラベルを、不織布フィルム層を介して溶熱着状に容器本体若しくは蓋材にしっかりと貼着することができ、また、不織布自体の易層間剥離性を利用し、粘着剤を使用することなく、また易剥離性を確保するためにマスキング等をすることなく、必要に応じてラベルを容易に剥離することができる。
図1は本発明のラベル付き容器の第1の実施形態を示す断面図であり、この実施形態では、ラベルは表示や加飾機能を発揮し、使用後の分別回収のために剥離可能に構成されたものである。図1(a)は容器本体1若しくは蓋材7の表面にラベル11を貼着した状態を示している。
また、ラベル11の端部の一部(図1中では左端部分)を不織布フィルム層17の非積層部分としており、この非積層部分を剥離操作の際に摘み片18として利用するようにしている。
なお、図1では摘み片18の大きさを比較的大きなものとしているが、摘み片18の配設箇所あるいはその大きさは、指先での摘み易さや、外観等を考慮して適宜設定できるものであり、たとえばラベル11の角部を利用すれば小さな摘み片18であっても、指先で容易に摘むことができる。
インモールド成形によれば図1(a)に示されるように、ラベル11と容器本体1若しくは蓋材7の表面は、所謂、面一となっているが、ラベル11を剥離する際には、上記したように摘み片18を利用する。
なお、摘み片18を配設するための構成は、本実施例のような不織布フィルム層17の非積層部分を利用する方法の他にも種々の方法がある。たとえばインモールド成形の前に不織布フィルム層17の一部に予め離型剤を塗布しておくことによりこの塗布部分を摘み片18とすることができ、この方法によれば容器本体1若しくは蓋材7とラベル基材12を同種の材質とすることもできる。
このラベル11の層構成は、図1(a)に示されるラベル11と同様な層構成を有するが、その特徴はラベル11を、容器本体1若しくは蓋材7に形成された開口部5を被覆するようにして、この開口部5の周縁部に貼着している点、にある。
なお、図2(a)では図1(a)で示した摘み片18の図示は省略している。
そして、この残存不織布層17Rの透過性を利用して図中、矢印で示されるように、空気や、内容物の揮散成分を透過させたり、液状の内容物を滲み出させる等の機能を発揮せることができ、前に例示したような様々な用途に使用することができる。
この容器は、容器本体1と蓋材7とラベル11の3つの部材から構成され、容器本体1の内部に固形状、ジェル状、あるいは液状等の芳香剤Pを収納したものである。
蓋材7の天面に開口部5が形成され、この開口部5を被覆するようにインモールド成形により図2(a)に示される層構成をしたラベル11が貼着されている。
そして、ラベル11の貼着状態は図4に示したような状態で、ラベル11の端部には不織布フィルム層17の非積層部分があり、当該部分をラベル11の剥離の際の摘み片18として利用するようにしている。
ここで、必要に応じてラベル11を、ナイロン樹脂等のガスバリア性の高い合成樹脂フィルム、あるいはアルミラミネートフィルムを積層したものとすることにより、使用前の芳香成分の揮散を確実に防ぐことができる。
この容器は液状の塗り薬用の容器であり、塗り薬を収納する容器本体1はポリエチレン(PE)樹脂製で、壜体状の収納部1cの上端に配設される口筒部に組付けキャップ1bにより傾斜口頸部1aを組付け固定したものであり、この傾斜口頸部1aの開口部5を被覆するようにインモールド成形により図2(a)に示される層構成をしたラベル11が貼着されている。
傾斜口頸部1aにはオーバーキャップ10を装着するようにしている。
そして、使用開始時に摘み片(図示省略)によりラベル11を剥離すると図2(b)に示した状態となり、残存不織布層17Rから塗り薬を滲み出させて直接、体に塗布することができる。
ラベルの層構成は、基材フィルムの裏面側に不織布フィルム層を積層すると云う範疇のなかで、必要に応じて他の層を適宜に積層することができる。
また、残存不織布層の透過性を利用した応用例は、上記説明した芳香剤容器や塗り薬用の容器に限らず多岐に亘るものである。
1a;傾斜口頸部
1b;組付けキャップ
1c;収納部
2 ;口筒部
5 ;開口部
7 ;蓋材
9 ;組付けキャップ
10;オーバーキャップ
11;ラベル
12;ラベル基材
13;印刷層
14;保護層
15;接着剤層
17;不織布フィルム層
17R;残存層
18;摘み片
101;ラベル
102;ラベル基材
103;印刷層
104;保護層
105;接着剤層
106;非接着性マスキング層
Claims (5)
- ラベル基材(12)の裏面側に不織布からなる不織布フィルム層(17)を積層したラベル(11)をインモールド成形により、容器を構成する容器本体(1)若しくは蓋材(7)の表面に前記不織布フィルム層(17)を介して熱溶着により貼着し、前記不織布フィルム層(17)の層面に平行な層間剥離状の引き裂きにより前記ラベル(11)を剥離可能に構成したことを特徴とするラベル付き合成樹脂製容器。
- ラベル(11)の端部に不織布フィルム層(17)の非積層部分を設け、該非積層部分を摘み片(18)として、ラベル(11)を剥離する構成とした請求項1記載のラベル付き合成樹脂製容器。
- 容器本体(1)若しくは蓋材(7)が開口部(5)を有し、ラベル(11)を、該開口部(5)を被覆するように該開口部(5)の開口周縁部に貼着した請求項1または2記載のラベル付き合成樹脂製容器。
- ラベル(11)の剥離により部分的に層状に残存する不織布フィルム層(17)を介して通気可能に構成した請求項3記載のラベル付き合成樹脂製容器。
- 液状の内容物を収納し、ラベル(11)の剥離により部分的に層状に残存する不織布フィルム層(17)を介して前記内容物が滲み出し可能に構成した求項3記載のラベル付き合成樹脂製容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009200195A JP5440917B2 (ja) | 2009-08-31 | 2009-08-31 | ラベル付き合成樹脂製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009200195A JP5440917B2 (ja) | 2009-08-31 | 2009-08-31 | ラベル付き合成樹脂製容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011051600A JP2011051600A (ja) | 2011-03-17 |
JP5440917B2 true JP5440917B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=43941046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009200195A Active JP5440917B2 (ja) | 2009-08-31 | 2009-08-31 | ラベル付き合成樹脂製容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5440917B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07256829A (ja) * | 1994-03-23 | 1995-10-09 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 積層フィルム及びその製造方法 |
JP2004256165A (ja) * | 2003-02-25 | 2004-09-16 | Kotobuki Seihan Printing Co Ltd | 同時成型容器の剥離ラベル |
-
2009
- 2009-08-31 JP JP2009200195A patent/JP5440917B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011051600A (ja) | 2011-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103826986B (zh) | 具有用于暴露和形成分配装置的可去除部件的密封件 | |
EP2565030A1 (en) | Multi-purpose covering and method of hygienically covering a container top | |
JP4955339B2 (ja) | 蓋材および包装体および包装体の製造方法 | |
US9650194B2 (en) | Resealable label flap with tamper evident structure | |
JP5458851B2 (ja) | シール蓋 | |
JP2009249031A (ja) | 包装体 | |
JP4184649B2 (ja) | ブリスター包装体 | |
JP2010143583A (ja) | 密封容器 | |
JP5750854B2 (ja) | 蓋材及びそれを備えた密封容器 | |
JP5655488B2 (ja) | 2段容器 | |
JP5440917B2 (ja) | ラベル付き合成樹脂製容器 | |
JP6163902B2 (ja) | 蓋材 | |
JP5262222B2 (ja) | 包装容器 | |
JP2014169102A (ja) | 蓋材およびそれを用いた密封容器 | |
JP4572660B2 (ja) | 分離可能な蓋材 | |
JP5739607B2 (ja) | 蓋体 | |
JP2004142802A (ja) | 剥離可能な蓋材 | |
JP2005187013A (ja) | 蓋材 | |
JP6103581B2 (ja) | 包材および包装体 | |
JP5464257B2 (ja) | 包装容器 | |
JP4795254B2 (ja) | 湯切り孔付き蓋材 | |
JP3196663U (ja) | 食品包装体用ラベルシール、及びラベル付食品包装体 | |
JP2022165247A (ja) | プレススルーパッケージ | |
JP4915410B2 (ja) | 湯切り孔付き蓋材 | |
JP2003341708A (ja) | イージーピール蓋材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120330 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130411 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131205 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5440917 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |