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JP5440437B2 - 電線の端末構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電線の端末構造に関する。
電線の端末部に端子金具が接続され、端子金具の電線接続部と電線の被覆とを覆うように外装体が樹脂モールドされた、電線の端末構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。端子金具は、機器のケースに開口された取付孔を通してケース内に臨み、ケース内に配置された導体部に接続される。また、外装体の外周面にはブラケットが嵌着され、ブラケットがケースの外面にボルト締めして固定されることにより、電線の端末部がケースに取り付けられるようになっている。
特開2003−234144号公報
ところで、上記のようなモールド構造をとるものでは、モールド成形用の専用成形機が必要になるため、設備投資額が高額になるとともに、組立ラインが大規模になるという状況にある。この場合、モールド構造をとらず、より簡易的な手法で済ますことが可能である。しかし、例えば、電線にブラケットを挿通させるだけでは、ケースへの取り付け前に、ブラケットが電線に対して軸方向に変位し、取り扱いに難渋するという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、モールド構造が廃止されても、取り扱い性の良好な、電線の端末構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、被覆の除去によって端末部に露出部を露出させた電線と、前記露出部に接続される電線接続部を有する端子金具と、取付対象に取り付けられる取付部を有するとともに、前記電線を保持するブラケットとを備え、前記被覆、前記露出部、及び前記電線接続部によって囲まれる内側空間が段差空間とされ、前記被覆における前記段差空間に臨む端縁が第1段差とされ、前記電線接続部における前記段差空間に臨む端縁が第2段差とされるものであって、前記ブラケットは、前記段差空間に嵌り、前記第1段差及び前記第2段差に当接することで、前記取付部が前記電線に対して軸方向に変位するのを規制するストッパを有するところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記ストッパが、前記取付部に着脱可能に連結されるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記ストッパが、前記電線を挟んで互いに合体される一対の半割体により構成されるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載のものにおいて、前記ストッパが、前記段差空間に弾性的に嵌る弾性係止片を有するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のものにおいて、前記電線には、この電線の外周面に密着するとともに、前記ブラケットの内周面に密着するゴム栓が嵌着されるところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のものにおいて、前記ブラケットには、このブラケットの外周面に密着するとともに、前記取付対象に開口された取付孔の内周面に密着するシールリングが嵌着されるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ストッパが段差空間に嵌って第1段差及び第2段差に当接することにより、取付部が電線に対して軸方向に変位するのが規制されるため、モールド構造が廃止されても、取り扱い性の良好な、電線の端末構造が提供される。
<請求項2の発明>
ストッパが取付部に着脱可能に連結されるから、ストッパの成形の自由度が高められる。
<請求項3の発明>
ストッパが電線を挟んで互いに合体される一対の半割体によって構成されるため、ブラケットに電線挿通後に組み付けることが可能となり、組み付けの作業性が楽になる。
<請求項4の発明>
ストッパが段差空間に弾性的に嵌る弾性係止片を有するため、ストッパの構成が複雑になるのが回避される。
<請求項5の発明>
ゴム栓が電線の外周面に密着するとともにブラケットの内周面に密着するから、ブラケット内のシールがとられる。
<請求項6の発明>
シールリングがブラケットの外周面に密着するとともに取付対象の取付孔の内周面に密着するから、取付対象のシールがとられる。
本発明の実施形態1に係り、取付対象に取り付けられた状態を示す断面図である。 電線の端末構造の断面図である。 電線の端末構造の側面図である。 取付対象に取り付けられた状態を示す正面側からの斜視図である。 取付対象に取り付けられた状態を示す背面側からの斜視図である。 電線の端末構造の分解斜視図である。 電線の端末構造の分解平面図である。 ストッパを組み付ける前の状態における電線の端末構造の側面図である。 電線の端末構造の正面図である。 取付部の斜視図である。 半割体の平面図である。 半割体の背面図である。 キャップの正面図である。 ゴム栓の断面図である。 本発明の実施形態2に係る電線の端末構造の断面図である。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図14によって説明する。本実施形態に係る電線の端末構造は、電線10、端子金具20、ブラケット30、シールリング70、ゴム栓80、及びキャップ90を備え、ブラケット30を介して、インバータ装置等の機器100(取付対象)に取り付けられる。電線10及び端子金具20の周囲は、樹脂モールドされておらず、後付けのブラケット30で包囲されている。
機器100は、導電性のシールドケース101を有している。図1に示すように、シールドケース101の側壁には、円形の取付孔102が貫通して形成され、かつ取付孔102の上方に、有底の雌ねじ孔103が外面に開口して形成されている。シールドケース101の内部には、端子金具20と接続可能な導電部200が待ち受け状態で収容されている。
電線10は、導電性の芯線11と、その周りを覆う絶縁性の被覆12とからなり、非シールドタイプとされている。電線10の端部には、図2に示すように、被覆12の除去によって芯線11が露出して配置され、この芯線11の露出部分によって露出部13が構成されている。かかる電線10は、図4に示すように、シールド部材300に挿通される。シールド部材300は、筒状の編組線301と、その内側に配置される幅方向に細長い筒状連結部302とを有し、筒状連結部302を介して、シールドケース101の側壁外面に接続される。
端子金具20は導電金属製であって、図6に示すように、その略前半部に前後方向に長い平板状の機器接続部21を有するとともに、その略後半部にオープンバレル状の電線接続部22を有する形態とされている。機器接続部21には、前後方向に長い円形のボルト孔23が開口して形成され、ボルト孔23を貫通するボルト400を介して、端子金具20がシールドケース101内の導電部200に接続される。電線接続部22には、底板の両側縁から左右一対のかしめ片24が立ち上げて形成されている。両かしめ片24が露出部13に左右両側(幅方向両側)から圧着されることにより、端子金具20が電線10にかしめ付けられる。なお、電線接続部22は、図8に示すように、機器接続部21との間に段違い状の連結部25を介することにより、機器接続部21よりも一段高くされている。
電線10の端部のうち、電線接続部22と被覆12と露出部13とで囲まれる内側空間は、外向きに開口する環溝状の段差空間14とされる。また、被覆12の前端(先端)は、段差空間14に臨む第1段差15とされ、電線接続部22の後端は、第1段差15と対向して段差空間14に臨む第2段差16とされる。
ブラケット30は合成樹脂製であって、互いに着脱可能な取付部31及びストッパ50からなり、取付部31によって機器100に固定されるとともに、ストッパ50によって電線10に略位置決めして取り付けられる。電線10への取り付け時には、電線接続部22の後方にストッパ50が配置される。
取付部31は、図10に示すように、略円筒状の電線保持部32と、電線保持部32の外周から立ち上げられた板状の取付本体33とからなる。取付本体33の立ち上げ端部には、円形の挿通孔34が貫通して形成され、挿通孔34の内部には、その内周面に沿ってカラー35が装着されている。
ブラケット30の機器100への取り付け時には、取付本体33がシールドケース101の側壁外面に後方から当接され、それに伴って挿通孔34が雌ねじ孔103に前後方向に連通され、かつ挿通孔34から雌ねじ孔103にかけてねじ部材500(図5を参照)がねじ込まれる。
電線保持部32の内部には、電線貫通孔36が前後方向(軸方向)に貫通して形成されている。電線貫通孔36には、電線10が貫通するとともに、ゴム栓80が挿入されるようになっている。
電線保持部32の前端部は、その後方部分よりも一段縮径された段付き部37とされ、その外周に、シールリング70の保持溝38が形成されている。保持溝38は外方及び前方に開口する形態とされている。シールリング70は、ゴム製であって円環状をなし、保持溝38内に嵌着される。
電線保持部32のうち、取付本体33よりも前方の部分は、機器100への取り付け時に、取付孔102内に嵌合され、このとき、保持溝38内のシールリング70が、取付孔102の内周面に略全周に亘って密着するとともに、電線保持部32の外周面に略全周に亘って密着するようになっている。
また、段付き部37の内周面には、上下一対の案内溝39が凹み形成されている。案内溝39は、前後方向に沿って延びるとともに、段付き部37の前後両端に開口する形態とされ、ここにストッパ50のロック部57(後述する)が前方から進入可能とされている。段付き部37の後端には、ロック部57の先端部が係止可能な上下一対のロック受け部40が、案内溝39に連続して形成されている。
また、電線保持部32のうち、取付本体33よりも後方の部分には、左右一対の係止孔41が開口して形成されている。係止孔41は、縦長の円形をなし、その内部に、キャップ90の係止爪95(後述する)が嵌合可能とされている。
続いてストッパ50について説明すると、ストッパ50は、上下一対の半割体51によって構成されている。両半割体51は、互いに同形の断面略半円状をなし、電線10を間に挟んで上下両方向から合体可能とされている。
半割体51は、合体時に相手側と前後方向に沿って突き合わされる左右一対の対向縁52A、52Bを有し、図11及び図12に示すように、一方の対向縁52Aの外面からは前後一対の弾性片53が相手側に突出して形成され、かつ他方の対向縁52Bの外面には前後一対の止め部54が外向きに突出して形成されている。弾性片53は、板状をなし、その内部に止め孔55が開口して形成されている。止め部54は、止め孔55内に嵌合可能なブロック状の形態をなしている。両半割体51が合体されると、弾性片53の止め孔55内に相手側の止め部54が嵌合し、両対向縁52A、52Bで互いに逆向きの係止がなされる(図9を参照)。また、他方の対向縁52Bには、前後方向に沿ってリブ56が形成され、両半割体51の合体時には、リブ56が一方の対向縁52の内側に配置される。
半割体51の後端縁の幅方向中央部には、ロック部57が後方へ突出して形成されている。両半割体51の合体時には、ロック部57がストッパ50の上下両端に対をなして配置される。ロック部57の先端部には、ロック爪58が外向きに突出して形成されている。ストッパ50の取付本体33への取り付け過程では、ロック爪58が案内溝39の溝面を摺動してロック部57が撓み変形され、取り付け完了時には、ロック部57が弾性復帰するとともに、ロック爪58がロック受け部40を弾性的に係止し、これによってストッパ50が取付本体33に保持される。また、半割体51の後端縁には、ロック部57を挟んだ幅方向両側に、左右一対の案内片59が後方へ突出して形成されている。案内片59は、ロック部57よりも短寸の板片状をなし、取り付け過程で、段付き部37の内周面に摺動可能とされている。
また、半割体51の後端縁の外周には、フランジ60が外向きに張り出して形成されている。フランジ60は、両半割体51の合体時に、ストッパ50を全周に亘って取り囲む形態とされ、保持溝38の前端開口を閉じることにより、シールリング70の脱落を阻止する役割をはたす。
そして、半割体51の前端縁には、略半円形のストッパ本体61が内向きに突出して形成されている。ストッパ本体61は、半割体51の前端縁に沿って形成され、両半割体51の合体時には周方向に連続して、電線10の段差空間14に外側から嵌合される。この場合、ストッパ本体61の後縁が第1段差15と当接することによって電線10に対するストッパ50の後退が規制され、ストッパ本体61の前縁が第2段差16と当接することによって電線10に対するストッパ50の前進が規制される。
また、電線保持部32の内部には、後方からゴム栓80が挿入される。ゴム栓80はシリコンゴム等のゴム製であって、図14に示すように、全体として前後方向に長い略円筒状をなしている。ゴム栓80の前端部は、シール本体81とされ、シール本体81の内外両面には、複数条のリップ82が周方向に形成されている。このうち、内側のリップ82が被覆12の外周面に密着することで、ゴム栓80と電線10との間が液密にシールされ、外側のリップ82が電線保持部32の内周面に密着することで、ゴム栓80とブラケット30との間が液密にシールされる。ゴム栓80が電線保持部32内に正規深さで挿入されると、シール本体81が前後方向に関して取付本体33とほぼ同じ位置に配置され、かつシール本体81の前端面がロック部57の先端(後端)に当接可能に配置される。
ゴム栓80におけるシール本体81よりも後方の部分は、胴部83とされている。胴部83は、シール本体81よりも薄肉であって、その内外両面が前後方向の全長に亘って凹凸なく連続する形態とされている。ゴム栓80が電線保持部32内に正規深さで挿入された状態では、胴部83の略後半部が、ブラケット30の後端及び後述するキャップ90の後端よりも後方に配置される。
キャップ90は合成樹脂製であって、図13に示すように、略円筒状のキャップ本体91と、その後端部の外周から張り出す鍔部92とを有する。キャップ本体91は、胴部83に嵌着されるとともに、電線保持部32内の後端部に挿入され、挿入時に、キャップ本体91の先端(前端)がシール本体81の後端に当接することにより、ゴム栓80のブラケット30からの抜け止めをなす。キャップ本体91の後端部の外周面には、位置決め突起93が形成され、電線保持部32の後端部の内周面には、位置決め突起93を受ける位置決め孔42が形成されている。キャップ本体91の電線保持部32内への挿入時に、位置決め突起93が位置決め孔42内に嵌合されることにより、ブラケット30に対するキャップ90の周方向の位置決めがなされる。
また、キャップ本体91の幅方向両端部には、左右一対の係止片94が切り欠いて形成されている。係止片94は、鍔部92との連結部位を支点として内外に撓み変形可能とされ、その先端部(前端部)に、係止爪95が外向きに突出して形成されている。係止爪95は、係止片94の撓み動作を伴ったあと電線保持部32の係止孔41内に内側から嵌合される。こうして係止爪95が係止孔41内に嵌合されることにより、キャップ90がブラケット30に保持される。なお、鍔部92は、キャップ90のブラケット30への取り付け時、電線保持部32の後端縁に対向して配置される。
次に、本実施形態に係る電線10の端末構造の組み付け方法等について説明する。
まず、露出部13に電線接続部22をかしめ接続させ、電線10の端末部に端子金具20を取り付ける。次いで、図8から図7にかけて示すように、電線10を間に挟みつつ上下一対の半割体51を互いに合体させ、電線10にストッパ50を取り付ける。このとき、弾性片53が止め部54を弾性的に係止することで、両半割体51の離脱が規制される(図3を参照)。
一方、電線保持部32の保持溝38にシールリング70を嵌着させ、その状態で、ストッパ50に後方から電線保持部32を電線10に沿ってスライド装着させる。すると、ロック部57がロック受け部40を弾性的に係止して、電線保持部32がストッパ50に保持されるとともに、シールリング70がストッパ50によって前方への離脱を規制された状態で保持溝38内に保持される。また、電線保持部32内の後端部に、ゴム栓80を挿入させるとともに、後方からキャップ90を嵌着させる。
上記の場合、ストッパ本体61が段差空間14に嵌合して第1段差15及び第2段差16に当接することにより、ストッパ50、ひいてはストッパ50に連結された取付部31が、電線10に対して軸方向に変位するのが規制される。したがって、シールドケース101への取り付け前に、取付部31が電線10に対して軸方向に変位してその取り扱いに難渋するといった事態が回避される。
続いて、シールドケース101の内部に、取付孔102を介して、後方から端子金具20を挿入し、かつシールドケース101の側壁外面に取付本体33を当て付ける。その状態で、ねじ部材500を挿通孔34から雌ねじ孔103にねじ込み、ブラケット30をシールドケース101の側壁に取り付ける(図5を参照)。また、ボルト400をボルト孔23から導電部200にねじ込み、端子金具20を導電部200に接続させる(図4を参照)。これにより、電線10の端末部が機器100に取り付けられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ストッパ本体61が段差空間14に嵌って第1段差15及び第2段差16に当接することにより、取付部31が電線10に対して軸方向に変位するのが規制されるため、モールド構造が廃止されても、取り扱い性の良好な、電線10の端末構造が提供される。
また、ストッパ50が取付部31に着脱可能に連結されるから、ストッパ50の成型の自由度が高められる。さらに、ストッパ50が電線10を挟んで互いに合体される一対の半割体51によって構成されるため、ブラケット30に電線10を正規位置に挿通させた後、組み付けることが可能となり、組み付けの作業性が楽になる。
さらにまた、ゴム栓80によってブラケット30内のシールがとられるとともに、シールリング70によってシールドケース101内のシールがとられるため、所定の防水性が確保される。
<実施形態2>
図15は、本発明の実施形態2を示す。実施形態2では、ブラケット30Aの形態が実施形態1とは異なっている。
ブラケット30Aは、取付部31Aとストッパ50Aとが一体に連結された形態とされ、その内部に、前後方向の全長に亘って貫通する電線貫通孔36Aが形成されている。ストッパ50Aは、全体として略円筒状をなし、実施形態1と違って分離不能とされている。そして、ストッパ50Aには、複数の弾性係止片65が切り欠いて形成されている。弾性係止片65は、基端部から先端部にかけて前方へ片持ち状に延出する形態とされ、基端部を支点として内外に撓み変形可能とされている。弾性係止片65の先端部には、ストッパ爪66が内向き(電線貫通孔36A側)に突出して形成されている。
電線10への取り付け過程では、ブラケット30Aが電線10に沿って後方からスライドされる。このとき、ストッパ爪66が電線10の被覆12に摺接することで、弾性係止片65が撓み変形される。ブラケット30Aが正規に取り付けられると、弾性係止片65が弾性復帰するとともに、ストッパ爪66が段差空間14に外側から嵌る。こうしてストッパ爪66が第1段差15及び第2段差16に当接することにより、ブラケット30Aが電線10に対して軸方向に変位するのが規制される。実施形態2によれば、実施形態1における、ロック部57、ロック受け部40、及び半割構造等が省略されるため、ブラケット30Aの構成が簡素化される。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)電線は、芯線と、芯線の外周を覆う絶縁層と、絶縁層の外周を包囲する編組線と、この編組線の外周を覆うシース(被覆)とからなるシールド電線であってもよい。
(2)実施形態1では、両半割体が相互に非同一の形状であってもよい。
(3)実施形態1では、両半割体と取付部とがヒンジを介して一体に連結されるものであってもよい。
(4)実施形態2においても、実施形態1と同様、ストッパが取付部に着脱可能に連結されるものであってもよい。
10…電線
12…被覆
13…露出部
14…段差空間
15…第1段差
16…第2段差
20…端子金具
22…電線接続部
30、30A…ブラケット
31、31A…取付部
50、50A…ストッパ
51…半割体
61…ストッパ本体
65…弾性係止片
70…シールリング
80…ゴム栓
90…キャップ
100…機器(取付対象)
102…取付孔

Claims (6)

  1. 被覆の除去によって端末部に露出部を露出させた電線と、
    前記露出部に接続される電線接続部を有する端子金具と、
    取付対象に取り付けられる取付部を有するとともに、前記電線を保持するブラケットとを備え、
    前記被覆、前記露出部、及び前記電線接続部によって囲まれる内側空間が段差空間とされ、前記被覆における前記段差空間に臨む端縁が第1段差とされ、前記電線接続部における前記段差空間に臨む端縁が第2段差とされるものであって、
    前記ブラケットは、前記段差空間に嵌り、前記第1段差及び前記第2段差に当接することで、前記取付部が前記電線に対して軸方向に変位するのを規制するストッパを有することを特徴とする電線の端末構造。
  2. 前記ストッパが、前記取付部に着脱可能に連結される請求項1記載の電線の端末構造。
  3. 前記ストッパが、前記電線を挟んで互いに合体される一対の半割体により構成される請求項1又は2記載の電線の端末構造。
  4. 前記ストッパが、前記段差空間に弾性的に嵌る弾性係止片を有する請求項1又は2記載の電線の端末構造。
  5. 前記電線には、この電線の外周面に密着するとともに、前記ブラケットの内周面に密着するゴム栓が嵌着される請求項1ないし4のいずれか1項記載の電線の端末構造。
  6. 前記ブラケットには、このブラケットの外周面に密着するとともに、前記取付対象に開口された取付孔の内周面に密着するシールリングが嵌着される請求項1ないし5のいずれか1項記載の電線の端末構造。
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