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JP5333055B2 - 鏡餅セットおよび鏡餅用台 - Google Patents

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JP5333055B2 JP2009195403A JP2009195403A JP5333055B2 JP 5333055 B2 JP5333055 B2 JP 5333055B2 JP 2009195403 A JP2009195403 A JP 2009195403A JP 2009195403 A JP2009195403 A JP 2009195403A JP 5333055 B2 JP5333055 B2 JP 5333055B2
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Description

この発明は,鏡餅セットおよび鏡餅用台に関する。
鏡餅セットは,餅を充填した合成樹脂製鏡餅形パックを鏡餅用台に支持して装飾性を高めたものである。背後に屏風を配置することもある。
鏡餅用台は一般に厚紙を切り抜いて折ることにより形成されることが多い。厚紙でつくった鏡餅用台上に重い鏡餅形パックを載せると,台の中央部がへこんで鏡餅形パックが沈んでしまうので,これを防ぐために鏡餅用台の内部に,鏡餅形パックを支える詰め物を入れる。
特開2005−58589号公報
この発明は詰め物が不要な鏡餅用台およびこの鏡餅用台を用いた鏡餅セットを提供することを目的とする。
この発明による鏡餅セットは,下部突縁を有する鏡餅形パックと,この鏡餅形パックを支持する鏡餅用台とを含む。上記鏡餅用台は厚紙を折ることにより形成される。上記厚紙は,少なくとも1つの開口があけられた方形の上面部を有する。この上面部の対向する第1の2辺から順次折込まれる第1の外側面部,第1の内側面部および第1の押え部がそれぞれ連続して形成され,この第1の押え部の両端部には突部が形成される。上記上面部の他の2辺から順次折込まれる第2の外側面部,第2の内側面部および第2の押え部がそれぞれ連続して形成され,上記第2の内側面部の上記第2の押え部との境界付近には切込みが形成される。上記第1および第2の押え部が上記上面部の内面に沿うように折込まれ,上記突部が上記切込みに入る。鏡餅形パックはその大部分が鏡餅用台の上面部外方に突出し,鏡餅形パックの下部突縁が上記上面部と折込まれた上記第1および第2の押え部との間に挟み込まれる。
この構造により,4つの第1および第2の押え部は上記突部が切込みに係止することにより強く結合し,鏡餅形パックの重量を支える。したがって,鏡餅用台に鏡餅形パックの重さを支える詰め物を設けなくても済むようになる。
この発明はまた,上記の鏡餅用台も提供している。この鏡餅用台は,厚紙を折ることにより形成される。厚紙は,少なくとも1つの開口があけられた方形の上面部を有する。上記上面部の対向する第1の2辺から順次折込まれる第1の外側面部,第1の内側面部および第1の押え部がそれぞれ連続して形成され,この第1の押え部の両端部には突部が形成される。上記上面部の他の2辺から順次折込まれる第2の外側面部,第2の内側面部および第2の押え部がそれぞれ連続して形成され,上記第2の内側面部の上記第2の押え部との境界付近には切込みが形成される。上記第1および第2の押え部が上記上面部の内面に沿うように折込まれ,上記突部が上記切込みに入っている構造である。
この鏡餅用台を用いると,鏡餅形パックを支えるために,鏡餅用台の内部に詰め物が不要となる。
厚紙とは植物性繊維を材料とするもののみならず,合成繊維を材料の一部または全部とするもの,表面に合成樹脂膜をコーティング等したもの,合成樹脂による厚手のシート等を含むものである。
店頭に配置される形態の屏風セットとケースに収められ,かつ水引で飾られた鏡餅セットを示す斜視図である。 図1のII−II線にそう拡大断面図であり,屏風とケースと水引とを除いて示す。 鏡餅用台の展開図である。 折込み途中の鏡餅用台と鏡餅形パックとを示す斜視図である。 鏡餅セットを組立てる様を示す斜視図である。 鏡餅セットを組立てる様を示す斜視図である。 鏡餅セットを組立てる様を示す斜視図である。 鏡餅セットを組立てる様を示す斜視図である。 鏡餅用台の押え部の突部を切込みに入れて結合させる様子を示す斜視図である。 変形例を示し,鏡餅用台の展開図である。 変形例の鏡餅セットを示す斜視図である。 変形例の鏡餅セットを示す斜視図であり,屏風セットとケース内に入れられた様子を示す。
図1は鏡餅セットの全体を示すものである。
鏡餅セットは,鏡餅形パック10とこの鏡餅形パック10を支持する鏡餅用台20とを含む。この実施例では,鏡餅形パック10には飾りとして水引14が付けられている。すなわち,水引14は,鏡餅形パック10の大小2個の餅形間のくびれに掛けられる輪ゴム14aによって取付けられている。さらにこの実施例では,鏡餅形パック10を支持する鏡餅用台20は,背面の屏風と両側面の三角形状の屏風とを有する屏風セット30内に収められている。さらにこれらの全体が透明のケース(箱またはカートン)(鎖線で示す)40内に収納されて店頭に陳列される。屏風セット30や鏡餅用台20の表面には,適切な絵,図柄,文字等が描かれ,色彩が施される。
図2は,屏風セットとケースとを除いて,鏡餅形パックおよび鏡餅用台の図1,II−II線に沿う拡大断面図であり,図4〜図9は鏡餅用台および鏡餅形パックの組立ての様子を示す斜視図である。これらの図を参照して,鏡餅形パックおよび鏡餅用台の構造を詳しく説明する。
鏡餅形パック10は白色,白濁色または乳白色の合成樹脂により一体的に形成され,鏡餅の形状をもつ中空の鏡餅形部11と,この鏡餅形部11の下縁から外方に突出する下部突縁(フランジ)13とを有する。下部突縁13は図示の例では円形であるが,鎖線13Aで示すように,鏡餅用台20内に丁度収まる大きさの方形(矩形)でもよく,その他の形状でもよい。鏡餅形部11内にはその下面開口から軟化状態にある餅が充填され硬化されるとともに下面開口がシート状シール材によりシールされる。シール材は下部突縁の下面に溶着または接着される。鏡餅形部11内に,硬化した円盤状,さいころ状,方形板状,その他の形状の複数個の餅を入れてもよい。
鏡餅用台20は,平面からみて,前後方向に長い長方形のやや高さの低い箱形であり,次のように一枚の厚紙により形成される。鏡餅用台20の上面部21には,鏡餅形パック10の鏡餅形部11の最下部がゆるく入る程度の円形の開口25があけられている。鏡餅用台20の構成を図3を参照してさらに詳しく説明する。
図3は鏡餅用台20を形成する厚紙(型紙)の展開図である。この図3において,厚紙を折って鏡餅用台20をつくるときに谷折りになる折り線を細い長目の破線で,山折りとなる折り線を細い一点鎖線で示す。
特に図3を参照して,鏡餅用台20を形成するための厚紙は,上面部21になる部分(開口25があけられる)を中心にその前後(図3で上下),左右に次に述べる各部が一体的に設けられる。この型取りは破棄する部分が少ない効率的な設計である。
前後にのびる部分について述べると,前後の外側面部(前面部および後面部)(第2の外側面部)22A,22Bとなる部分,これらの部分22A,22Bから内側に折り返されて内側面部(第2の内側面部)となる部分23A,23B,さらに上面部21の内側に沿うように直角に折り曲げられる押え部(第2の押え部)24A,24Bが,上面部21からそれぞれ順次連なっている。
上面部21から左右にのびる部分についても同じように,左右の外側面部(第1の外側面部)となる部分22C,これらの部分22Cから内側に折り返されて内側面部(第1の内側面部)となる部分23C,さらに上面部21の内側に沿うように直角に折り曲げられる押え部(第1の押え部)24Cが,上面部21からそれぞれ順次連続的に形成されている。内側面部23Cの両端からは差込部27が外方に延びている。
外側面部22Aと22Cとの間および外側面部22Bと22Cとの間には扇形のコーナー折込部46が設けられ,隣接する外側面部22Aと22C,22Bと22Cとをつないでいる。
押え部24Cの両端部の最も外方の位置には突部28が形成されている。この突部28の突出量は厚紙の厚さより少し大きい程度がよい。後述するように押え部24A,24B,24Cが上面部21の内面に沿うように折り込まれたときに,突部28が丁度当る位置において,前後の内側面部23A,23Bには,押え部24A,24Bとの境界付近に切込み29が形成されている。切込み29は押え部24A,24Bの方にも半円状に広がり,突部28の切込み29への嵌込みを容易にしている。
上記のように型取り(型抜き)された厚紙を次のようにして折込む。すなわち,まず,外側面部22A,22B,22Cを上面部21に対して内側に直角に折り,かつコーナー折込部26を折り曲げて外側面部22A,22Bまたは22Cの内側に折込む。次に内側面部23A,23B,23Cと押え部24A,24B,24Cとの境界を山折りにして押え部24A,24B,24Cをそれぞれ内側面部23A,23B,23Cに沿わせておいて,内側面部23A,23B,23Cを外側面部22A,22B,22Cに沿うように内側にそれぞれ折り曲げる。このとき,内側面部23Cを先に折り曲げてその差込部27を直角に折り,外側面部22A,22Bの内側に沿わせてから,内側面部23A,23Bを折り曲げる。この半完成品状態が図4,図5に示されている。
次に鏡餅セットの組立に移る。
図5に示すように,鏡餅形パック10をその頭を先にして,上記半完成品の鏡餅用台20の内側から開口25に入れ,その下部突縁13を下面部21の内面に沿わせる。これが図6に示す状態である。
続いて,図7に示すように,前後の押え部24A,24Bを下部突縁13に被せるように折り曲げて,下部突縁13を含む鏡餅形パック10の底面を押さえる。
最後に,図8に示すように,左右の押え部24Cを内側に折り曲げて鏡餅形パック10の底面および押え部24A,24Bをその上から押える。このとき,押え部24Cの両端に形成された突部28が前後の内側面部23A,23Cの切込み29に嵌り込み(係止ないしは係合し),固定される。この様子が,別の角度からみた斜視図として図9に示されている。
以上のようにして,鏡餅形パック10はその下部突縁13が,鏡餅用台20の上面部21と押え部24A,24B,24Cとの間に挟まれ,かつ鏡餅形パック10の全体の重さが,突部28と切込み29とが係合することにより強く結合した押え部24A,24B,24Cによって支持される(図2も参照)。したがって,鏡餅用台20内部に鏡餅形パック10を支持するための詰め物を入れる必要はない。
上記実施例では鏡餅用台の組立てに接着剤等は用いていないが,必要ならば接着剤を用いて各部を接着してもよい。
また,上記実施例では鏡餅用台は平面からみて長方形であるが,正方形,または左右に長い長方形としてもよい。
図10から図12は変形例を示すもので,左右に長い長方形(直方体)の鏡餅用台を示している。この変形例では,鏡餅用台には2つの開口25があけられ,大小2つの2個の鏡餅形パック10が左右に並べて配置される。他の構成は上記実施例と同じであるから,同一物には同一符号を付し重複説明を避ける。
10 鏡餅形パック
13 下部突縁
20 鏡餅用台
21 上面部
22A,22B 外側面部(第2の外側面部)
22C 外側面部(第1の外側面部)
23A,23B 内側面部(第2の内側面部)
23C 内側面部(第1の内側面部)
24A,24B 押え部(第2の押え部)
24C 押え部(第1の押え部)
25 開口
28 突部
29 切込み

Claims (2)

  1. 下部突縁を有する鏡餅形パックと,この鏡餅形パックを支持する鏡餅用台とを含み,
    上記鏡餅用台は厚紙を折ることにより形成され,
    上記厚紙は,少なくとも1つの開口があけられた方形の上面部を有し,
    この上面部の対向する第1の2辺から順次折込まれる第1の外側面部,第1の内側面部および第1の押え部がそれぞれ連続して形成され,この第1の押え部の両端部には突部が形成され,
    上記上面部の上記第1の2辺とは隣接する第2の対向する2辺から順次折込まれる第2の外側面部,第2の内側面部および第2の押え部がそれぞれ連続して形成され,上記第2の内側面部の上記第2の押え部との境界付近には切込みが形成され,
    上記第1および第2の押え部が上記上面部の内面に沿うように折込まれ,上記突部が上記切込みに入り,
    上記鏡餅形パックはその大部分が鏡餅用台の上面部外方に突出し,上記鏡餅形パックの下部突縁が上記上面部と折込まれた上記第1および第2の押え部との間に挟み込まれている,
    鏡餅セット。
  2. 厚紙を折ることにより形成される鏡餅用台であり,
    上記厚紙は,少なくとも1つの開口があけられた方形の上面部を有し,
    この上面部の対向する第1の2辺から順次折込まれる第1の外側面部,第1の内側面部および第1の押え部がそれぞれ連続して形成され,この第1の押え部の両端部には突部が形成され,
    上記上面部の上記第1の2辺とは隣接する第2の対向する2辺から順次折込まれる第2の外側面部,第2の内側面部および第2の押え部がそれぞれ連続して形成され,上記第2の内側面部の上記第2の押え部との境界付近には切込みが形成され,
    上記第1および第2の押え部が上記上面部の内面に沿うように折込まれ,上記突部が上記切込みに入っている,
    鏡餅用台。
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