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JP5332540B2 - 撮像装置及び画像補正プログラム - Google Patents

撮像装置及び画像補正プログラム Download PDF

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JP5332540B2 JP2008297666A JP2008297666A JP5332540B2 JP 5332540 B2 JP5332540 B2 JP 5332540B2 JP 2008297666 A JP2008297666 A JP 2008297666A JP 2008297666 A JP2008297666 A JP 2008297666A JP 5332540 B2 JP5332540 B2 JP 5332540B2
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Description

本発明は、撮像素子を用いて画像データを取得する撮像装置及び該画像データを補正する画像補正プログラムに関する。
デジタルカメラには、素子サイズの大きな撮像素子が搭載される。この種の撮像素子は、半導体の製造設備(ステッパーなど)の関係から、一度に可能なフォトリソ工程のサイズが制限される。そのため、撮像素子の製造工程では、必要に応じて露光領域をずらしながら、複数回に分けて分割露光が実施される。この複数回の分割露光を施した撮像素子は、分割露光の領域ごとに特性がばらつく可能性がある。この特性のバラツキによって、隣り合う領域の境界領域に信号レベルの段差が発生することから、境界領域において、該信号レベルの段差をスロープ化するよう境界領域の信号を修正するものがある。
特開2008−160730号公報
例えば、高感度撮影を行う場合には、画像信号に対して乗算される信号利得値(ゲイン値)は高く設定されるのが一般的である。つまり、分割露光における各境界領域においてスロープ化処理を施したとしても、高感度撮影時には、上述した信号利得値によって各領域毎の特性のばらつきが大きくなることから、修正しきれず結果的に、信号ムラの生じた画像が得られてしまう。
本発明は、信号ムラの発生に起因する画質の低下を抑止することができるようにした撮像装置及び画像補正プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の発明の撮像装置は、撮像時に被写体光が照射される有効画素領域と該被写体光が遮光される遮光画素領域とを有し、複数回の露光時に生じる境界が前記有効画素領域に含まれる撮像素子と、前記有効画素領域を前記境界によって区画される複数の領域のうち、少なくとも1つの領域を除いた領域を対象領域として、該対象領域を前記境界が伸びる方向と直交する方向に複数分割する領域分割部と、前記撮像素子を遮光した状態での撮像が行われたときに、前記少なくとも1つの領域のうち前記境界に隣接する範囲に含まれる画素の平均画素値と前記領域分割部により分割されることで形成される分割領域に含まれる画素の平均画素値との差を、前記分割領域毎に算出する第1の演算部と、前記遮光画素領域に含まれる画素の平均画素値を算出する第2の演算部と、前記第1の演算部により算出された平均画素値の差、及び前記第2の演算部により算出された前記遮光画素領域における画素の平均画素値をそれぞれ記憶する記憶部と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記領域分割部は、前記対象領域を前記境界が伸びる方向と直交する方向に複数分割する他に、前記遮光画素領域、前記対象領域及び前記境界に隣接する範囲を前記境界が伸びる方向に複数分割し、前記第1の演算部は、前記境界に隣接する範囲を分割した分割範囲のそれぞれに含まれる画素の平均画素値、及び前記対象領域を分割した分割領域のそれぞれに含まれる画素の平均画素値をそれぞれ算出した後、前記境界の伸びる方向において同一位置となる、前記分割範囲に含まれる画素の平均画素値と前記分割領域に含まれる画素の平均画素値の差を算出し、前記第2の演算部は、分割された遮光画素領域のそれぞれに含まれる画素の平均画素値を算出することを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記対象領域を分割する際の分割数を調整する分割設定部を、さらに備えていることを特徴とする。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記対象領域を分割する際に、前記分割される分割領域における画素数を調整する分割設定部を、さらに備えていることを特徴とする。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれかにおいて、前記被写体光を用いた撮像が行われたときに、前記遮光画素領域又は前記遮光画素領域を分割した各領域に含まれる画素の平均画素値を求める第3の演算部と、前記第3の演算部により算出された前記遮光画素領域又は前記遮光画素領域を分割した各領域に含まれる画素の平均値と、前記記憶部に記憶された前記第2の演算部により求めた画素の平均値との変化率を求める変化率算出部と、前記記憶部に記憶された前記第1の演算部により算出された平均画素値の差と前記変化率とから、前記分割領域に対する補正値を求める補正値算出部と、前記補正値算出部により算出された補正値を用いて、前記分割領域に含まれる画素の画素値に対するオフセット補正を行う補正部と、を、備えていることを特徴とする。
第6の発明の画像補正プログラムは、撮像時に被写体光が照射される有効画素領域と該被写体光が遮光される遮光画素領域とを有し、複数回の露光時に生じる境界が前記有効画素領域に含まれる撮像素子に対して、前記有効画素領域を前記境界によって区画される複数の領域のうち、少なくとも1つの領域を除いた領域を対象領域として、該対象領域を前記境界が伸びる方向と直交する方向に複数分割する領域分割工程と、前記撮像素子を遮光した状態での撮像が行われたときに、前記少なくとも1つの領域のうち前記境界に隣接する範囲に含まれる画素の平均画素値と前記領域分割工程により分割されることで形成される分割領域に含まれる画素の平均画素値との差を、前記分割領域毎に算出する第1の演算工程と、前記遮光画素領域に含まれる画素の平均画素値を算出する第2の演算工程と、前記第1の演算工程により算出された平均画素値の差、及び前記第2の演算工程により算出された前記遮光画素領域における画素の平均画素値をそれぞれ記憶する記憶工程と、をコンピュータにて機能させることが可能なものである。
第7の発明は、第6の発明において、前記被写体光を用いた撮像が行われたときに、前記遮光画素領域又は前記遮光画素領域を分割した各領域に含まれる画素の平均画素値を求める第3の演算工程と、前記第3の演算工程により算出された前記遮光画素領域又は前記遮光画素領域を分割した各領域に含まれる画素の平均値と、前記記憶工程により記憶された前記第2の演算工程により求めた画素の平均値との変化率を求める変化率算出工程と、前記第1の演算工程により算出された平均画素値の差と前記変化率とから、前記分割領域に対する補正値を求める補正値算出工程と、前記補正値算出工程により算出された補正値を用いて、前記分割領域に含まれる画素の画素値に対するオフセット補正を行う補正工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、遮光した状態での撮像において得られる各領域の画素値や、これら画素値の差などを予め記憶しておくことで、実際に撮像ときに得られる画像に対するオフセット補正を容易に行うことができる。このオフセット補正を行うことで、撮像時に得られる画像における信号ムラの発生を抑止することができ、画質の低下を抑止した画像を取得することができる。
図1は、本発明を用いたデジタルカメラの一例を示す。デジタルカメラ10は、周知のように、撮像光学系15によって取り込まれた被写体光を撮像素子16によって光電変換し、光電変換後の電気信号(画像信号)から画像データを取得する。撮像光学系15は、図示を省略したズームレンズやフォーカスレンズなどを含むレンズ群から構成される。これらズームレンズやフォーカスレンズは図示を省略したレンズ駆動機構によって光軸L方向に移動する。
撮像素子16は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)などから構成される。撮像素子16は、撮像光学系15によって取り込まれる被写体光を受光し、受光した光量を信号電荷に変換(光電変換)して、変換した信号電荷を蓄積する。その後、撮像素子16にて蓄積された信号電荷は、AFE(Analog Front End)回路20に出力される。なお、この撮像素子16は、ステッパーなど半導体の製造設備において、露光領域をずらしながら複数回の露光を行う分割露光が行われた基板に、トランジスタやフォトダイオード等の回路素子が組み付けられることで生成される。
撮像素子16の受光面16aには、フォトダイオード等からなる画素が2次元マトリクス状に配列されている。図2(a)に示すように、撮像素子16の受光面16aは、それぞれ有効画素領域21と、オプティカルブラック(OB)領域と呼ばれる遮光画素領域22とに区画される。以下、遮光画素領域をOB領域22と称して説明する。有効画素領域21は、撮像光学系15を介して取り込まれる被写体光を受光する画素の領域であり、この有効画素領域21の各画素から出力される画像信号をまとめることで画像データが取得される。一方、OB領域22は、撮像光学系15を介して取り込まれる被写体光を受光しない画素の領域である。この有効画素領域21とOB領域22とは、水平方向(図2中X方向)に並列された状態で設けられる。なお、撮像時においては、上述した有効画素領域21及びOB領域22のそれぞれに含まれる画素のそれぞれにおいて蓄積された電気信号が画像信号として出力される。なお、図2中符号23で示す点線は、分割露光において生じる露光領域の境界を示している。
図1に戻って、ドライバ25は、撮像素子16の駆動を制御する。なお、撮像素子16の駆動を制御するとは、撮像素子16の各画素における信号電荷の蓄積、及び蓄積された信号電荷の出力を制御することが挙げられる。以下、撮像素子16から出力される信号電荷を画像信号と称して説明する。また、この他に、ドライバ25は、撮像素子16の全画素を駆動するか、一部の画素を駆動するかを制御する。つまり、撮影時には撮像素子16の全画素を駆動させることにより画像信号を取得し、非撮影時には撮像素子16の一部の画素を選択的に用いる、所謂間引き制御により画像信号を取得する。
AFE回路26は、図示しないAGC回路やCDS回路を含んで構成される。AFE回路26は、入力された画像信号に対してゲインコントロール、雑音除去などのアナログ処理を施す。このアナログ処理が施された画像信号は、DFE回路27に出力される。
DFE(Digital Front End)回路27は、AFE回路26によってアナログ処理が施された画像信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された画像信号は1コマ毎にまとめられ、画像データとしてバッファメモリ28に記録される。符号29は、タイミングジェネレータ(TG)であり、このTG29により、ドライバ25、AFE回路26及びDFE回路27の駆動タイミングが制御される。
画像処理回路30は、画像データに対して、ホワイトバランス処理(以下、WB処理)、輪郭補償処理、ガンマ処理などの画像処理を施す。なお、撮影により得られた画像データがバッファメモリ28に記憶される場合には、画像処理部30は、上述した画像処理の前に、後述する画像補正を行う。これら処理の後、画像処理回路30は、上述した画像処理後の画像データに対して、例えばJPEG方式などの記憶方式で圧縮するためのフォーマット処理(画像後処理)を施す。この処理の後、画像処理回路30は、サムネイル画像データや、予め設定された圧縮率を用いて圧縮されたJPEG方式の圧縮画像データを生成する。これら画像データは、一旦内蔵メモリ35に記憶される他に、デジタルカメラ10の機種情報や、撮影時の撮影情報などを付帯情報とした画像ファイルとして、メモリーカード、磁気ディスク及び光学ディスクなどの記憶媒体36に書き込まれる。なお、符号37はメディアスロットである。
一方、デジタルカメラ10により撮影を行えるが、レリーズボタンが操作されない、所謂撮影待機状態のときには、バッファメモリ28に記憶される画像データは、撮像素子16が間引き制御されることで得られる画像データ(以下、スルー画像データ)となる。このスルー画像データがバッファメモリ28に記憶される場合には、上述した画像処理の後、後述するCPUを介して表示制御回路38に出力される。なお、非撮影時には、上述した撮像素子16は所定間隔で画像信号を出力することから、表示制御回路38には所定間隔毎に入力されるスルー画像データが入力される。表示制御回路38は、入力されるスルー画像データを用いてLCD39の駆動制御を行う。これにより、ライブビュー表示がLCD39にて実行される。
この画像処理部30は、補正値算出部41、画像補正部42の機能を有している。補正値算出部41は、撮像時に得られる画像データに対してオフセット補正を行う際に用いる補正値βnを算出する。この補正値βnの算出は、以下の手順で実行される。
補正値算出部41は、OB領域22に含まれる画素の平均画素値(以下、撮像時におけるOB領域22の平均画素値)PVOB’を求める。バッファメモリ28には、有効画素領域21に含まれる画素及びOB領域22に含まれる画素における画素値がそれぞれ記録されることから、補正値算出部41はOB領域22に含まれる画素の画素値を読み出して、撮像時のOB領域22の平均画素値PVOB’を算出する。
撮像時のOB領域22の平均画素値PVOB’を算出した後、補正値算出部41は、初期設定時におけるOB領域22の平均画素値PVOBを内蔵メモリ35から読み出し、初期設定時のOB領域22の平均画素値PVOBと撮像時のOB領域22の平均画素値PVOB’との変化率αを求める。なお、この変化率αは、例えばα=1−(PVOB’/PVOB)で求められる。変化率αを求めた後、補正値算出部41は、内蔵メモリ35に記憶された分割領域Bnの平均画素値PVnと隣接画素の平均画素値PV0との差ΔPVn(n:分割領域の数)を読み出して、分割領域毎の補正値βnを求める。なお、この補正値βnは、βn=ΔPVn×(1−α)で求められる。
画像補正部42は、撮像時に得られる画像データに対するオフセット補正を行う。画像補正部42は、分割領域に含まれる画素の画素値のそれぞれに対して該分割領域における補正値βnを減算することで、各分割領域Bnに含まれる画素の画素値をオフセット補正する。
CPU50は、デジタルカメラ10の各部を統括的に制御する。例えば設定操作部55が操作されると、CPU50は例えば表示制御回路38を介してLCD39にデジタルカメラ10の基本設定や撮影モードなどの撮影条件の設定を促す表示を行わせる。なお、この設定操作部55としては、例えばメニューボタンや、十字キーなどが挙げられる。また、レリーズボタン56が操作されると、CPU50は自動焦点調節(AF)制御、自動露出(AE)制御及びオートホワイトバランス(AWB)制御などを行う。なお、これら制御は周知であることから、ここでは、その詳細を省略する。
CPU50は、デジタルカメラ10の初期設定を行う際には、領域分割部51、演算部52の機能を実行する。領域分割部51は、撮像素子16の受光面16aに設けられる有効画素領域21を複数の領域(以下、つなぎ領域と称す)Am(m=1,2,・・・)に分割する。なお、以下では、有効画素領域21に分割露光を行ったときに各露光における露光範囲の境界が1カ所発生する場合について説明する。図2(a)に示すように、有効画素領域21は、境界23を有している。領域分割部51は、境界23を利用して有効画素領域21をつなぎ領域A1,A2に区画する(図2(b)参照)。なお、上述した境界23が発生する位置は分割露光時にわかっていることから、この境界23の位置を示す位置情報を内蔵メモリ35に予め記憶させておけばよい。なお、領域分割部51によって有効画素領域21を複数のつなぎ領域Amに区画することで、画像データに対してつなぎ領域Am毎のアドレスが設定される。
また、領域分割部46は、有効画素領域21を上述した境界23で区画される複数のつなぎ領域Amのうち、つなぎ領域A1を除く残りのつなぎ領域A2〜Amを、上述した境界23の伸びる方向(y方向)と直交する方向(x方向)にて分割する。以下、つなぎ領域Amを分割した領域を分割領域Bn(n:分割数)として説明する。なお、図2(b)においては、境界23により有効画素領域21が、つなぎ領域A1とつなぎ領域A2との2つの領域に分割されることから、この場合は、つなぎ領域A2が複数の分割領域Bnに分割される(図3参照)。なお、つなぎ領域Amの分割数nとしては、例えば16が挙げられるが、この分割数は適宜設定されるものである。
演算部52は、領域分割部51によって分割されないつなぎ領域A1に含まれる画素のうち、境界23に隣接する画素(以下、隣接画素)の平均画素値PVapを求める。なお、図3においては、隣接画素は、境界に隣接する領域(ハッチングで示される領域47)に含まれる画素である。また、演算部52は、分割領域Bnの各領域に含まれる平均画素値PVnを求める。これら平均画素値を求めた後、演算部52は、分割領域Bnの平均画素値PVnと隣接画素の平均画素値PVapとの差ΔPVnを算出する。この分割領域Bnの平均画素値PVnと隣接画素の平均画素値PVapとの差ΔPVnは、それぞれ内蔵メモリ35に記録される。また、この演算部52は、OB領域22に含まれる画素の平均画素値(以下、OB領域の平均画素値と称する)PVOBを算出する。このOB領域22の平均画素値PVOBも、内蔵メモリ35に記録される。
次に、初期設定時に行われる処理の流れについて図4のフローチャートに基づいて説明する。なお、初期設定時とは、例えば製品製造時に行われるものである。
ステップS101は、遮光画像を取得する処理である。この遮光画像は、例えば被写体光を所定時間遮光したときに撮像素子16を介して得られる画像が挙げられる。つまり、このステップS101においては、例えば30秒間の遮光撮影が実行される。なお、遮光撮影については、その詳細は省略する。この遮光撮影が実行されることで、有効画素領域21に含まれる画素及びOB領域22に含まれる画素のそれぞれによって蓄積された信号電荷が撮像素子16から画像信号として出力される。また、バッファメモリ28においては、有効画素領域21及びOB領域22のそれぞれに含まれる画素の画素値が該画素のアドレスに対応付けられて記録される。
ステップS102は、つなぎ領域を設定する処理である。CPU50は、内蔵メモリ35に記憶された分割露光時の露光範囲の境界の位置を示す位置情報を読み出す。ステップS101の処理を行うことで、バッファメモリ35には有効画素領域21及びOB領域22のそれぞれに含まれる画素の画素値が該画素のアドレスに対応付けられて記憶されている。CPU50は、露光範囲の境界23の位置を示す位置情報に基づいて、有効画素領域21を複数のつなぎ領域Amに区画する。この際に、CPU50は、各つなぎ領域Amの範囲を示すアドレスをそれぞれ設定する。これにより、つなぎ領域Amが設定される。
ステップS103は、分割領域を設定する処理である。ステップS102の処理により、つなぎ領域Amが設定されている。CPU50は、設定されたつなぎ領域Amのうち、つなぎ領域A1を除いた残りのつなぎ領域A2〜Amを分割する。なお、図2(b)においては、つなぎ領域として領域A1、A2が設定されることから、このような場合には、つなぎ領域A2をx方向にて分割する。この際、CPU50は、つなぎ領域A2を分割することで得られる分割領域B1〜Bnの範囲を示すアドレスをそれぞれ設定する。
ステップS104は、つなぎ領域A1に含まれる画素のうち、境界23に隣接する画素の平均画素値PVapを算出する処理である。ステップS102において、各つなぎ領域のアドレスが設定されている。CPU50は、つなぎ領域Cに含まれる画素のうち、境界23に隣接する隣接画素の画素値をバッファメモリ28から読み出す。そしてCPU50は、読み出した画素の画素値から、隣接画素の平均画素値PVapを求める。
ステップS105は、分割領域Bnに含まれる画素の平均画素値PVnを算出する処置である。CPU50は、分割領域Bnの範囲を示すアドレスを参照して、対応する画素の画素値をバッファメモリ28から読み出す。
ステップS106は、分割領域Bnに含まれる画素の平均画素値PVnと隣接画素の平均画素値PVapとの差ΔPVnを算出する処理である。ステップS104と、ステップS105の処理を行うことで、分割領域Bnに含まれる画素の平均画素値PVnと隣接画素の平均画素値PVapとが算出されることから、CPU50はこれら値を用いて、分割領域Bnに含まれる画素の平均画素値PVnと隣接画素の平均画素値PVapとの差ΔPVnを算出する。なお、算出された差ΔPVnは、内蔵メモリ35に記録される。
ステップS107は、初期設定時のOB領域に含まれる画素の平均画素値PVOBを算出する処理である。CPU50は、バッファメモリ28から、OB領域22に含まれる画素の画素値を読み出し、読み出した値から、OB領域に含まれる画素の平均画素値PVOBを算出する。そして、CPU50は、算出されたOB領域22に含まれる画素の平均画素値PVOBを内蔵メモリ35に記録する。これにより、初期設定時における処理が終了する。
次に、撮像時の画像補正処理の流れについて、図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS201は、撮像する処理である。撮像に関する処理は周知であることから、ここでは、その詳細を省略する。このステップS201の処理が実行されることで、バッファメモリ28には、有効画素領域21及びOB領域22のそれぞれに含まれる画素の画素値が記録される。
ステップS202は、撮像時のOB領域22に含まれる画素の平均画素値PVOB’を算出する処理である。画像処理回路30は、バッファメモリ28に記憶されたOB領域22に含まれる画素の画素値を読み出し、読み出した画素値から、撮像時におけるOB領域22の平均画素値PVOB’を算出する。
ステップS203は、撮像時のOB領域の平均画素値PVOB’と初期設定時のOB領域22の平均画素値PVOBとの変化率αを算出する処理である。画像処理回路は、内蔵メモリ35から初期設定時のOB領域22の平均画素値PVOBを読み出す。初期設定時のOB領域22の平均画素値PVOBを読み出した後、画像処理回路40は、撮像時のOB領域の平均画素値PVOB’と初期設定時のOB領域22の平均画素値PVOBとの変化率αを算出する。なお、変化率αは、例えばα=1−(PVOB’/PVOB)で求められる。
ステップS204は、分割領域Bn毎の補正値βnを算出する処理である。画像処理回路40は、内蔵メモリ35に記憶された分割領域Bnの平均画素値PVnと隣接画素の平均画素値PV0との差ΔPVn(n:分割領域の数)を読み出して、分割領域毎の補正値βnを求める。なお、この補正値βnは、βn=ΔPVn×(1−α)で求められる。
ステップS205は、オフセット補正を行う処理である。ステップS204の処理を実行することで、分割領域Bnの補正値βnが算出される。画像処理部30は、分割領域Bnに含まれる画素の画素値から、対応する補正値βnを減算処理することでオフセット補正する。そして、各分割領域Bnに含まれる画素の画素値を、それぞれ補正値βnを用いて補正することで、オフセット補正済みの画像データが生成される。
図6(a)に示すように、境界23に隣接する画素の画素値の差が大きい画像の場合が得られたとしても、上述したオフセット補正を行うことで、図6(b)に示すように、境界23に隣接する画素の画素値の差が小さくなり、信号ムラの発生に起因する画質の低下を抑止することができる。なお、オフセット補正が行われた画像データは、画像処理が施された後、記憶媒体36に記録される。
本実施形態では、初期設定時に得られる係数算出用画像において、隣接画素における平均画素値PVapが、隣接画素に隣り合う画素における平均画素値に比べて非常に大きくなる場合や、非常に低くなる場合がある。このような場合、まず隣接画素の平均画素値PVapを補正した後、各分割領域Bnの平均画素値PVとの差ΔPVを求めればよい。なお、隣接画素の平均画素値PVapを補正する方法としては、例えば、図6中x方向において隣接画素に隣り合う画素の平均画素値(図6中符号65及び符号66に示す値)をそれぞれ求め、隣接画素の平均画素値PVapがこれら平均画素値の平均値となるように各隣接画素の画素値を補正する方法や、隣接画素が含まれるつなぎ領域に含まれる画素のうち、隣接画素に隣り合う画素の平均画素値(図6中65に示す値)と同一の値となるように、隣接画素の画素値を補正する方法が挙げられる。
本実施形態では、変化率αをα=1−(PVOB’/PVOB)から、補正値βnをβn=ΔPVn×(1−α)からそれぞれ求めているが、これに限定する必要はなく、変化率αをα=PVOB’/PVOBから、補正値βnをβn=ΔPVn×αからそれぞれ求めることも可能である。この場合、画像データによっては、分割領域Bnの平均画素値PVが隣接画素の平均画素値PVapより高くなる場合だけでなく、隣接画素の平均画素値PVapより低くなる場合もあることから、このような場合には、分割領域Bnの平均画素値PVと、隣接画素の平均画素値PVapとを比較した結果に応じて、比較した分割領域Bnに含まれる画素の画素値に対して補正値βnを減算又は加算すればよい。
本実施形態では、つなぎ領域Amを分割する際の分割数(分割領域の数)については述べていないが、つなぎ領域Amを分割する際の分割数は一定値に固定されていても良いし、撮像に得られる画像毎に異なる分割数を用いることも可能である。この場合、隣接画素の平均画素値PVapと、隣接画素と隣り合うつなぎ領域(例えばつなぎ領域A2)のうち、該隣接画素に隣り合う画素の平均画素値(図6(a)中符号66の値)との差に応じて、分割数を設定することも可能である。さらに、予め閾値を設け、隣接画素の平均画素値PVapと、隣接画素が含まれるつなぎ領域と隣り合うつなぎ領域のうち、該隣接画素に隣り合う画素の平均画素値との差が閾値を超過するか否かによって、分割数を変更することも可能である。
また、つなぎ領域Amを分割する際の分割数(分割領域の数)が一定である場合には、分割領域Bnの幅(x方向の画素数)を分割領域毎に異なるように設定することも可能である。つまり、隣接画素に近ければ、分割領域Bnの幅を狭く(言い換えればx方向の画素数を少なく)し、隣接画素から離れるに従い、分割領域Bnの幅を広く(言い換えればx方向の画素数を多く)するように設定する。また、分割数を変更する場合と同様に、隣接画素の平均画素値PVapと、隣接画素と隣り合う画素の平均画素値との差に応じて、分割領域の幅を分割領域毎に異なるように設定することも可能である。つまり上述した差が閾値よりも低い場合には、信号ムラが抑えられることになるので、このような場合には、つなぎ領域を等分割する。一方、上述した差が閾値を超過する場合には、信号ムラが出やすいことから、この場合には、隣接画素に近い分割領域であればあるほど、分割領域の幅を狭くする。
本実施形態においては、有効画素領域に1つの境界が含まれる場合について説明しているが、これに限定するものではなく、分割露光における1回の露光範囲の設定次第では、有効画素領域21には、複数の境界が含まれる場合がある。このような場合には、まず、つなぎ領域Amを設定した後、つなぎ領域A1とつなぎ領域A2とを用いて分割領域Bnの平均画素値PV、隣接画素の平均画素値PVap、及び分割領域Bnの平均画素値PVと隣接画素の平均画素値PVapとの差ΔPVを求め、算出された差ΔPVを内蔵メモリ35に記憶する。次に、つなぎ領域A2とつなぎ領域A3を用いて分割領域の平均画素値、隣接画素の平均画素値、及び分割領域の平均画素値と隣接画素の平均画素値との差を求めていけばよい。
本実施形態では、つなぎ領域Amを、有効画素領域21に発生する分割露光時の境界が伸びる方向と直交する方向に関して分割しているが、このような分割を行う場合、境界が伸びる方向と直交する方向に関してはオフセット補正を有効に行うことができるが、境界が伸びる方向に関しては、オフセット補正を有効に行えない場合がある。図7に示すように、例えばD−D’上における画素の画素値と、E−E’上における画素の画素値とを考えた場合、必ずしも画素値が近似しておらず、場所によっては画素値の大小が反転している箇所もある。つまり、つなぎ領域を境界に伸びる方向に直交する方向に分割した分割領域毎の補正値を求めただけでは、完全なオフセット補正を実行することができない。このため、分割露光時の境界が伸びる方向と直交する方向だけでなく、該境界が伸びる方向に対しても分割することも可能である。この場合、デジタルカメラの構成は、本実施形態と同様であることから、デジタルカメラの構成については、その詳細を省略し、同一の構成については、同一の符号を付して説明する。なお、以下では、分割露光により有効画素領域に1つの境界が含まれる場合について説明する。
CPU50における領域分割部51及び演算部52は、以下のように機能する。
領域分割部51は、本実施形態と同様に、分割露光により発生する境界23を用いて有効画素領域21を区画することで、つなぎ領域A1,A2を設定する(図2(a)参照)。このつなぎ領域A1,A2の設定の後、領域分割部51は、つなぎ領域A1を除いたつなぎ領域A2を境界23が伸びる方向と直交する方向(x方向)にて分割する。このつなぎ領域A2の分割の後、有効画素領域21とOB領域22とを境界23が伸びる方向(y方向)に関して分割する。なお、このときの分割数は、適宜設定してよいものとする。
図8に示すように、これら領域の分割により、つなぎ領域A2に含まれる画素のうち、境界23に隣接する隣接画素の範囲が複数の範囲に分割され、それぞれの範囲が、隣接画素領域APs(S:1〜y方向の分割数)として設定される。同様にして、OB領域22が複数の領域に分割され、それぞれの領域が、分割OB領域OBsとして設定される。また、つなぎ領域A2がx方向及びy方向にそれぞれ分割されることで、マトリクス状の分割領域Bst(t:1〜x方向の分割数)が設定される。
演算部52は、各隣接画素領域に含まれる画素の画素値を利用して、隣接画素領域AP1の平均画素値Tsを領域毎に算出する。また、演算部52は、各分割領域Bstに含まれる画素の画素値を利用して、分割領域Bstの平均画素値PVstを領域毎に算出する。さらに、演算部52は、分割OB領域OBsに含まれる画素の画素値を利用して分割OB領域OBsの平均画素値Usを領域毎に算出する。なお、分割OB領域OBsの平均画素値Usは内蔵メモリ35に記憶される。隣接画素領域APsの平均画素値Tsや分割領域Bstの平均画素値PVstを算出した後、演算部52は、y方向において同一位置となる隣接画素領域APsの平均画素値Ts及び分割領域Bstの平均画素値PVstを読み出し、分割領域Bstの平均画素値PVstと隣接画素領域APsの平均画素値Tsとの差ΔPVstを分割領域毎に算出する。なお、分割領域Bstの平均画素値PVstと隣接画素領域APsの平均画素値Tsとの差差ΔPVstは、内蔵メモリ35に記録される。
また、画像処理回路40に設けられる補正値算出部41や画像補正部42は、以下のように機能する。補正値算出部41は、まず撮像時にバッファメモリ28に記録される各分割OB領域OBSに含まれる画素の画素値を読み出し、撮像時の各分割OB領域OBsの平均画素値Us’を領域毎に算出する。この算出の後、補正値算出部41は、同一の分割OB領域OBにおける初期設定時の平均画素値Usと撮像時の平均画素値Us’との変化率αsを求める。この変化率αsは、αs=1−(Us’/Us)にて求められる。この変化率αsの算出の後、各分割領域Astにおける補正値βstを算出する。この補正値βstは、βst=ΔPVst×(1−αs)にて求められる。なお、画像補正部42は、各分割領域Bstに含まれる画素の画素値を、対応する補正値βstを用いて減算することでオフセット補正を実行する。なお、オフセット補正を行った画像データに対して画像処理が施される。
この場合の初期設定時における処理の流れについて、図9のフローチャートを用いて説明する。ステップS301は、遮光画像を取得する処理である。なお、このステップS301の処理は、ステップS101と同一の処理であることから、ここでは、その詳細を省略する。
ステップS302は、つなぎ領域Amを設定する処理である。この処理もステップS102と同一の処理であることから、ここでは、その詳細を省略する。
ステップS303は、領域を分割する処理である。CPU50は、つなぎ領域A1のうち、境界23に隣接する画素の領域をy方向に分割する。これにより、例えばs個の隣接画素領域AP1〜APsが設定される。また、OB領域22をy方向に、隣接画像領域と同一数となるように分割し、s個の分割OB領域OB1〜OBsが設定される。さらに、つなぎ領域A2をx方向及びy方向に分割する。これにより、例えばs×t個の分割領域Bstが設定される。
ステップS304は、隣接画素領域APsの平均画素値Tsを算出する処理である。ステップS303により、隣接画素領域AP1〜APsが設定されることより、CPU50は、バッファメモリ28に記憶された画素の画素値から、隣接画素領域APsに含まれる画素の画素値を読み出し、隣接画素領域APs毎の平均画素値Tsを隣接画素領域毎に算出する。
ステップS305は、分割領域Bstの平均画素値PVstを算出する処理である。ステップS303により、分割領域B11〜Bstが設定されることにより、CPU50は、バッファメモリ28に記憶された画素の画素値から、分割領域Bstに含まれる画素の画素値を読み出し、分割領域Bstの平均画素値PVstを分割領域毎に算出する。
ステップS306は、平均画素値PVstと平均画素値Tsとの差ΔPVstを算出する処理である。ステップS304により隣接画素領域APs毎の平均画素値Tsが算出され、ステップS305により分割領域Bstの平均画素値PVstが算出されることから、CPU50は、それら値を用いて、平均画素値PVstと平均画素値Tsとの差ΔPVstを分割領域毎に算出する。なお、CPU50は、分割領域毎に算出される平均画素値PVstと平均画素値Tsとの差ΔPVstを内蔵メモリ35に記録する。
ステップS307は、分割OB領域OBsの平均画素値Usを算出する処理である。ステップS303により分割OB領域OBsが設定されることから、CPU50は、バッファメモリ28に記憶された画素の画素値から、分割OB領域OBsに含まれる画素の画素値を読み出し、分割OB領域OBsの平均画素値PVstを分割OB領域毎に算出する。なお、CPU50は、分割OB領域毎に算出される分割OB領域OBsの平均画素値PVstを内蔵メモリ35に記録する。
次に、撮像時のオフセット補正の処理の流れについて、図10のフローチャートを用いて説明する。ステップS401は、撮像を行う処理である。このステップS401を行うことで、撮影画像が取得され、有効画素領域21及びOB領域22のそれぞれに含まれる画素の画素値がバッファメモリ28に記録される。
ステップS402は、分割OB領域OBsに含まれる画素の平均画素値を算出する処理である。初期設定時のステップS303の処理を実行することで、分割OB領域OBsが設定されていることから、CPU50は、バッファメモリ28から分割OB領域OBsに含まれる画素の画素値を読み出し、分割OB領域OBsの平均画素値Us’を分割OB領域毎に算出する。
ステップS403は、分割OB領域における初期設定時の平均画素値Usと、撮像時の平均画素値Us’との変化量αsを算出する処理である。CPU50は、内蔵メモリ35に記憶された初期設定時の分割OB領域OBsの平均画素値Usを読み出す。ステップS402において撮像時の分割OB領域OBsの平均画素値Us’が求められていることから、CPUは、同一の分割OB領域毎に、分割OB領域における初期設定時の平均画素値Usと、撮像時の平均画素値Us’との変化量αsを算出する。この変化率αsは、αs=1−(Us’/Us)にて求められる。
ステップS404は、分割領域Bstにおける補正値βstを算出する処理である。ステップS403において分割OB領域Bstにおける初期設定時の平均画素値Usと撮像時の平均画素値Us’との変化量αsが領域毎に算出されている。CPU50は、算出された変化量αsを用いて、対応する分割領域Bstにおける補正値βstを算出する。なお、この補正値βstは、βst=ΔPVst×(1−αs)にて求められる。
ステップS405は、オフセット補正を行うステップである。CPU50は、ステップS404により求めた補正値βstを対応する分割領域Bstに含まれる画素の画素値から減算することでオフセット補正を行う。なお、分割領域Bstは、画像データの基になる有効画素領域22に含まれる領域であることから、このステップS405の処理を実行することで、撮影時に得られる画像データがオフセット補正される。なお、このオフセットされた画像データは、画像処理が施された後、記憶媒体36に書き込まれる。この場合には、つなぎ領域をx方向だけでなく、y方向にも分割することで得られる分割領域毎に補正値を求め、求めた補正値を撮影時に得られる画素値に対して減算処理を施すから、画像内の信号ムラの発生を抑止することができる。
上述した実施形態においては、撮像された全ての画像データに対して、オフセット処理を施す実施形態としているが、これに限定する必要はなく、撮影条件に応じてオフセット処理を行うか否かを判定し、オフセット処理を行う場合に、例えば図に示す処理を行うことも可能である。なお、撮影条件としては、撮影感度やシャッター速度などが挙げられる。
例えば、撮影条件が撮影感度(ISO感度)からなる場合には、例えばISO800など所定値を超える場合にのみ、オフセット補正を行うようにする。また、撮影条件がシャッター速度となる場合には、撮像時のシャッター速度が所定値を超える速さとなる(TV値が所定値を超える)場合に、上述したオフセット処理を実行する。さらに、撮影感度とシャッター速度とを組み合わせてオフセット処理を行うか否かを判定するようにしてもよい。
本実施形態では、デジタルカメラを例に取り上げているが、これに限定される必要はなく、カメラ機能付きの携帯型端末機に本発明を適用できる。また、図1に示す領域分割部、演算部、補正値算出部及び画像補正部の機能や、図4及び図5のフローチャートを実行させる画像補正プログラムであってもよい。この場合画像補正プログラムは、例えばメモリーカード、光ディスクや磁気ディスクなどのコンピュータにて読み取ることができる記憶媒体に記憶されていてもよい。
本発明のデジタルカメラの構成を示す図である。 (a)は撮像素子の受光面の構成を示す図、(b)は区画されるつなぎ領域の配列状態を示す図である。 つなぎ領域A2複数の分割領域Bnに分割した場合について示す図である。 初期設定時の処理の流れを示すフォローチャートである。 撮像時の画像補正の流れを示すフローチャートである。 (a)は画像補正前の各領域における平均画素値との関係を示す図、(b)は、画像処理後の各領域における平均画素値との関係を示す図である。 (a)は受光面の構成図、(b)は、D−D’上の画素の画素値及びE−E’上の画素の画素値を示す図である。 つなぎ領域A2をx方向及びy方向にそれぞれ分割することで、各分割領域に対する補正値を算出する場合を示す図である。 初期設定時の処理の流れを示すフォローチャートである。 撮像時の画像補正の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…デジタルカメラ、28…バッファメモリ、30…画像処理部、35…内蔵メモリ、41…補正値算出部、42…画像補正部、50…CPU、51…領域分割部、52…演算部

Claims (7)

  1. 撮像時に被写体光が照射される有効画素領域と該被写体光が遮光される遮光画素領域とを有し、複数回の露光時に生じる境界が前記有効画素領域に含まれる撮像素子と、
    前記有効画素領域を前記境界によって区画される複数の領域のうち、少なくとも1つの領域を除いた領域を対象領域として、該対象領域を前記境界が伸びる方向と直交する方向に複数分割する領域分割部と、
    前記撮像素子を遮光した状態での撮像が行われたときに、前記少なくとも1つの領域のうち前記境界に隣接する範囲に含まれる画素の平均画素値と前記領域分割部により分割されることで形成される分割領域に含まれる画素の平均画素値との差を、前記分割領域毎に算出する第1の演算部と、
    前記遮光画素領域に含まれる画素の平均画素値を算出する第2の演算部と、
    前記第1の演算部により算出された平均画素値の差、及び前記第2演算部により算出された前記遮光画素領域における画素の平均画素値をそれぞれ記憶する記憶部と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記領域分割部は、前記対象領域を前記境界が伸びる方向と直交する方向に複数分割する他に、前記遮光画素領域、前記対象領域及び前記境界に隣接する範囲を前記境界が伸びる方向に複数分割し、
    前記第1の演算部は、前記境界に隣接する範囲を分割した分割範囲のそれぞれに含まれる画素の平均画素値、及び前記対象領域を分割した分割領域のそれぞれに含まれる画素の平均画素値をそれぞれ算出した後、前記境界の伸びる方向において同一位置となる、前記分割範囲に含まれる画素の平均画素値と前記分割領域に含まれる画素の平均画素値の差を算出し、
    前記第2の演算部は、分割された遮光画素領域のそれぞれに含まれる画素の平均画素値を算出することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記対象領域を分割する際の分割数を調整する分割設定部を、さらに備えていることを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1又は2に記載の撮像装置において、
    前記対象領域を分割する際に、前記分割される分割領域における画素数を調整する分割設定部を、さらに備えていることを特徴とする撮像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置において、
    前記被写体光を用いた撮像が行われたときに、前記遮光画素領域又は前記遮光画素領域を分割した各領域に含まれる画素の平均画素値を求める第3の演算部と、
    前記第3の演算部により算出された前記遮光画素領域又は前記遮光画素領域を分割した各領域に含まれる画素の平均値と、前記記憶部に記憶された前記第2の演算部により求めた画素の平均値との変化率を求める変化率算出部と、
    前記記憶部に記憶された前記第1の演算部により算出された平均画素値の差と前記変化率とから、前記分割領域に対する補正値を求める補正値算出部と、
    前記補正値算出部により算出された補正値を用いて、前記分割領域に含まれる画素の画素値に対するオフセット補正を行う補正部と、
    を、備えていることを特徴とする撮像装置。
  6. 撮像時に被写体光が照射される有効画素領域と該被写体光が遮光される遮光画素領域とを有し、複数回の露光時に生じる境界が前記有効画素領域に含まれる撮像素子に対して、前記有効画素領域を前記境界によって区画される複数の領域のうち、少なくとも1つの領域を除いた領域を対象領域として、該対象領域を前記境界が伸びる方向と直交する方向に複数分割する領域分割工程と、
    前記撮像素子を遮光した状態での撮像が行われたときに、前記少なくとも1つの領域のうち前記境界に隣接する範囲に含まれる画素の平均画素値と前記領域分割工程により分割されることで形成される分割領域に含まれる画素の平均画素値との差を、前記分割領域毎に算出する第1の演算工程と、
    前記遮光画素領域に含まれる画素の平均画素値を算出する第2の演算工程と、
    前記第1の演算工程により算出された平均画素値の差、及び前記第2演算工程により算出された前記遮光画素領域における画素の平均画素値をそれぞれ記憶する記憶工程と、
    をコンピュータにて機能させることが可能な画像補正プログラム。
  7. 請求項6に記載の画像補正プログラムにおいて、
    前記被写体光を用いた撮像が行われたときに、前記遮光画素領域又は前記遮光画素領域を分割した各領域に含まれる画素の平均画素値を求める第3の演算工程と、
    前記第3の演算工程により算出された前記遮光画素領域又は前記遮光画素領域を分割した各領域に含まれる画素の平均値と、前記記憶工程により記憶された前記第2の演算工程により求めた画素の平均値との変化率を求める変化率算出工程と、
    前記第1の演算工程により算出された平均画素値の差と前記変化率とから、前記分割領域に対する補正値を求める補正値算出工程と、
    前記補正値算出工程により算出された補正値を用いて、前記分割領域に含まれる画素の画素値に対するオフセット補正を行う補正工程と、
    を備えたことを特徴とする画像補正プログラム。
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