JP5325412B2 - 毛髪処理剤組成物及びその使用方法 - Google Patents
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染毛剤組成物の第1剤は、例えば酸化染料、及びアルカリ剤を含有している。酸化染料は、染毛剤組成物の第2剤に含有される酸化剤による酸化重合に起因して発色可能な化合物であり、染料中間体及びカプラーに分類される。酸化染料は少なくとも染料中間体を含んでいる。
染毛剤組成物の第2剤は酸化剤を含有している。酸化剤は、毛髪に含まれるメラニンを脱色するとともに、染毛剤組成物の第1剤に含有される酸化染料を酸化して発色させる。酸化剤としては、例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物、過酸化尿素、過酸化メラミン、臭素酸塩、及び過酸化水素が挙げられる。第2剤中の酸化剤の含有量は、第2剤の全量が100質量%に設定されたときに、好ましくは0.1〜15.0質量%である。
染毛剤組成物の第3剤はキレート化剤を含有している。キレート化剤は、均染性を向上させるために配合される。尚、キレート化剤を第1剤及び第2剤の少なくとも一方に含有する場合は、第3剤を構成する必要はない。キレート化剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジヒドロキシエチルエチレンジアミン二酢酸(DHEDDA)、1,3−プロパンジアミン四酢酸(1,3PDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、トリエチレンテトラミン六酢酸(TTHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HIMDA)、L−アスパラギン酸−N,N−二酢酸(ASDA)、アミノトリメチレンホスホン酸(NTMP)、ヒドロキシエタンジホスホン酸(HEDP)、それらの塩、それらの誘導体、及びそれらの誘導体の塩が挙げられる。これらは単独で含有されてもよいし、二種以上が組み合わされて含有されてもよい。これらのキレート化剤の中でも、均染性を向上する効果の高いEDTA、HEDTA、DTPA、HEDP、及びそれらの塩が好ましい。尚、上記に具体例として挙げられた化合物は、水和物が形成された状態の化合物で含有されてもよい。
染毛剤組成物は、前記第1剤、第2剤及び第3剤が所定の割合で混合されることにより調製される。染毛剤組成物の剤型は特に限定されず、例えば液状、クリーム状、ゲル状、及びフォーム状が挙げられる。次に、後処理剤について説明する。
後処理剤は、アミノエチルスルホン酸(タウリン)及びその塩から選ばれる少なくとも一種を含有している。アミノエチルスルホン酸及びその塩から選ばれる少なくとも一種は、キレート化剤によって生ずる毛髪の感触低下を抑制する。アミノエチルスルホン酸塩としては、公知の成分を適宜採用することができ、例えば、アルカリ金属塩、塩基性アミノ酸との塩が挙げられる。アルカリ金属塩としては、例えばナトリウム塩及びカリウム塩が挙げられる。塩基性アミノ酸としては、例えばトリエタノールアミン塩、キトサン塩、及びリシン・アルギニンが挙げられる。
(1)本実施形態では、キレート化剤を含有する染毛剤組成物の処理後に使用される後処理剤において、アミノエチルスルホン酸を配合した。したがって、キレート化剤によって生ずる毛髪の感触低下を抑制することができる。アルカリ剤を含有する毛髪処理剤組成物において、キレート化剤はアルカリ性となっている。そのため、酸性成分であるアミノエチルスルホン酸との相乗効果により、毛髪の保湿性が向上し、毛髪の感触低下が抑制されるものと思料される。
・上記実施形態において、染毛剤組成物の第1剤〜第3剤、及び後処理剤に配合される各成分をさらに分割して構成してもよい。
表1に示す各成分を含有する、染毛剤組成物の第1剤、第2剤及び第3剤を調製した。表1に示される染毛剤組成物の第1剤、第2剤及び第3剤は、その他の成分として表2に示される各成分が、表4,5に示されるように各例に対応するように配合されている。表1,2における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。そして、第1剤〜第3剤を10:10:1(第3剤を使用しない場合は、第1剤:第2剤を1:1)の質量比で混合して各染毛剤組成物を調製した。また、表3に示す各成分を含有する各後処理剤を調製した。表3における各成分を示す欄中の数値は当該欄の成分の含有量を示し、その単位は質量%である。
上記(5)の処理工程終了時に評価した。20名のパネラーが標準光源下で毛束の色調の均一性を目視にて観察することにより、毛髪全体が均一に染色されているか否かで評価し、均一であると評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
上記(5)の処理工程終了時に評価した。20名のパネラーが標準光源下で毛束の色調を目視にて観察することにより、深みのある色調か否かで評価し、「深みのある色調である」と評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
上記(3)の処理工程終了時に濡れた状態で評価した。20名のパネラーが毛束に指を通し、ざらつき感があるかないかで評価し、ざらつきがないと評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
上記(5)の処理工程終了時に乾いた状態で評価した。20名のパネラーが毛束に指を通し、ざらつき感があるかないかで評価し、ざらつきがないと評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
上記(9)の処理工程終了時に乾いた状態で評価した。20名のパネラーが毛束に指を通し、ざらつき感があるかないかで評価し、ざらつきがないと評価した人数が18人以上の場合を「優れる」とし、11人〜17人の場合を「良好」とし、4人〜10人の場合を「やや悪い」とし、4人未満の場合を「悪い」とした。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
Claims (4)
- 使用時に酸化染料、アルカリ剤及び酸化剤が混合するよう構成された染毛剤組成物、並びに該染毛剤組成物の処理後に使用される後処理剤からなる毛髪処理剤組成物において、
前記染毛剤組成物は、混合時に0.3〜2.0質量%となるようにキレート化剤が含有され、
前記後処理剤は、前記キレート化剤により生ずる毛髪の感触低下を抑制するために適用され、アミノエチルスルホン酸及びその塩から選ばれる少なくとも一種を含有することを特徴とする毛髪処理剤組成物。 - 前記キレート化剤は、エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、及びそれらの塩から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤組成物。
- 前記染毛剤組成物は、酸化染料及びアルカリ剤を含有する第1剤、酸化剤を含有する第2剤、並びにキレート化剤を含有する第3剤から構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の毛髪処理剤組成物。
- 使用時に酸化染料、アルカリ剤及び酸化剤が混合するよう構成され、混合時に0.3〜2.0質量%となるようにキレート化剤が含有されている染毛剤組成物、並びに前記キレート化剤により生ずる毛髪の感触低下を抑制するために適用され、アミノエチルスルホン酸及びその塩から選ばれる少なくとも一種を含有する後処理剤からなる毛髪処理剤組成物の使用方法において、
まず、前記染毛剤組成物によって毛髪を処理する工程、
次に、前記後処理剤によって毛髪が2回以上処理される工程からなることを特徴とする毛髪処理剤組成物の使用方法。
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