JP5319503B2 - 交流atき電回路のき電保護装置及び方法 - Google Patents
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図1は、交流電気鉄道におけるATき電回路の一般的な系統構成例を示しており、従来例で前述した図19の構成と同様である。図2A(a)、図2B(a)は、本発明による差電圧保護の原理を説明するために、図1で前述した系統構成の複数AT区間における任意区間の下り線を代表例として示したもので、保護区間の両端はそれぞれ、電気所A、Bの単巻変圧器ATに接続され、保護区間の電車線は三種に代表されるトロリ線、レール、き電線で示している。図2A(a)は保護区間の不定位置dにおけるトロリ線とレールの短絡故障を示し、図2A(b)はその故障等価回路である。図2B(a)はトロリ線とき電線の短絡故障を示し、図2B(b)もまたその故障等価回路である。保護区間全長の電車線路インピーダンスZLを基準値1PUとして区間の不定位置dで発生する故障には故障点インピーダンスZFが介在し、故障電流Iが流れる。故障電流Iは、故障点dで保護区間の電車線路インピーダンスZLが二分されたインピーダンスZA、ZB分岐点で、それぞれ端の電気所A、Bへ電流IA、IBが分岐して流れる。
上記第1の実施の形態では、基本原理の数4式、数10式で明らかなように、区間両端に生じる差電圧dVは、区間内に流れ込む電流の位置dと量Iに依存する一方で、図4に示すように、保護区間ZL=1PUを通過して保護区間外に流れる電気車負荷電流σIX=IX1+IX2+IX3の影響を受ける。その影響は、電源に近い区間ほど、区間通過の負荷電流量σIxが増えるので増大する。しかるに、区間両端の差電圧dVは、図2A(a)で説明した区間内に流れ込む電流Iとその位置dで生じる差電圧dVの基本原理式(数4式)に保護区間外へ通過する電気車電流σIxによる差電圧が重畳する。ここで、単巻変圧器ATの巻数比Nを2、漏れインピーダンスを無視(ZAT=0)すれば、区間内を走行する電気車の電流Iと位置の比率d、区間外通過電流σIXに応じて生じる区間両端の差電圧dVは、数16式の値となる。
本発明の第3の実施の形態の交流ATき電回路のき電保護装置及び方法について説明する。図7は、本実施の形態による区間差電圧方式の構成を示すもので、区間の両端電気所A、Bには、保護装置1A、1Bを備え、計器用変圧器VTA、VTBと変流器CTtA、CTtB、CTfA、CTfBを介して区間両端それぞれのき電電圧VA、VBとトロリ線電流ItA、ItB、き電線電流IfA、IfBを導入する。区間両端の保護装置1A、1Bは、任意周期毎にサンプリング同期して測定するき電電圧VA、VBとトロリ線電流ItA、ItB、き電線電流IfA、IfBを相互に高速通信し、任意サンプリング回数分の同一時系列情報として記憶し、更新する。区間両端の保護装置1A、1Bは、記憶更新する区間両端のサンプリング時系列情報をフィルタリング演算、及び、振幅値演算して区間の両端電圧VA、VBの差dVと図7の保護区間に流入する電流ItA、ItB、IfA、IfBの差dIの基本波成分量を求める。尚、求める区間両端差電圧dVは、第1の実施の形態と同様に求め、区間流入電流dIは数21式のように求める。
本発明の第4の実施の形態の交流ATき電回路のき電保護装置及び方法について説明する。本実施の形態のき電保護装置1の構成は、上記第3の実施の形態と共通する。そして、本実施の形態によれば、区間両端の保護装置1A、1Bは、任意周期毎にサンプリング同期して測定したき電電圧VA、VBとトロリ線電流ItA、ItB、き電線電流IfA、IfBを相互に高速通信し、任意サンプリング回数分の同一時系列情報として記憶し、更新する。区間両端の保護装置1A、1Bは、記憶更新する区間両端のサンプリング時系列情報をフィルタリング演算、及び、振幅値演算して両端電圧VA、VBと、保護区間外に通過する電流Ithを数22式で求め、数23式による区間差電圧抑制量dVXを判定して区間故障を検出する。尚、各数式では、単巻変圧器ATの巻数比Nを2、漏れインピーダンスを無視(ZAT=0)している。
本発明の第5の実施の形態の交流ATき電回路のき電保護装置及び方法について説明する。本実施の形態のき電保護装置1の構成は図2A、図2Bに示した第1の実施の形態と同様である。
本発明の第6の実施の形態の交流ATき電回路のき電保護装置及び方法について説明する。本実施の形態のき電保護装置1の構成は図7に示した第3の実施の形態と同様である。
11 差電圧時系列情報算出部
12 差電圧基本波成分演算部
13 差電圧量演算部
13a 差電圧量演算部
14 電圧ベース区間故障検出部
15 差電流時系列情報算出部
15a 各端電流算出部
16 基本波成分量算出部
16a 各端電流基本波成分量算出部
17 差電流量演算部
18 電流ベース区間故障検出部
19 最終区間故障判定部
20 区間通過電流演算部
21 通過電流補正演算部
22 区間故障判定部
23 第二高調波成分算出部
24 第二高調波差電圧演算部
25 第二高調波含有率判定部
26 最終区間故障判定部
27 各端電圧算出部
28 各端基本波成分量算出部
29 各端電圧変化量算出部
30 変化量ベース区間故障検出部
31 最終区間故障検出部
AT 単巻変圧器
CT 計器用変流器
SS 変電所
SP き電区分所
SSP 補助き電区分所
Claims (12)
- 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護装置であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得手段と、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報端末手段と、
前記両端の同一時系列電圧情報を演算して差電圧時系列情報を求める差電圧時系列情報算出手段と、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して、差電圧基本波成分の時系列情報を求める差電圧基本波成分算出手段と、
前記差電圧基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電圧基本波成分量を求める差電圧基本波成分量算出手段と、
前記差電圧基本波成分量と予め定める定数とを比較判定して区間故障を検出する電圧ベース区間故障検出手段とを備えたことを特徴とする交流ATき電回路のき電保護装置。 - 前記差電圧基本波成分算出手段は、任意時点の過去値に対する現在値の増加量に基づいて前記差電圧基本波成分量を算出することを特徴とする請求項1に記載の交流ATき電回路のき電保護装置。
- 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護装置であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得手段と、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報端末手段と、
前記両端の同一時系列電圧情報を演算して差電圧時系列情報を求める差電圧時系列情報算出手段と、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して、差電圧基本波成分の時系列情報を求める差電圧基本波成分算出手段と、
前記差電圧基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電圧基本波成分量を求める差電圧基本波成分量算出手段と、
前記保護区間の両端電車線電流をそれぞれの電気所端で計器用変流器の二次側から取り込む電車線電流取得手段と、
前記電気所端それぞれで取り込む電車線電流を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端の電車線電流を両端の同一時系列電流情報として一元共有する電流情報端末手段と、
前記両端の同一時系列電流情報を演算して差電流時系列情報を求める差電流算出手段と、
前記差電流時系列情報をフィルタリング演算して、差電流基本波成分の時系列情報を求める差電流基本波成分算出手段と、
前記差電流基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電流基本波成分量を求める差電流基本波成分量算出手段と、
前記差電圧基本波成分量と予め定める定数とを比較判定し、前記差電流基本波成分量と予め定めた定数とを比較判定し、当該双方の判定結果から区間故障を検出する区間故障検出手段とを備えたことを特徴とする交流ATき電回路のき電保護装置。 - 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護装置であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得手段と、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報端末手段と、
前記両端の同一時系列電圧情報を演算して差電圧時系列情報を求める差電圧時系列情報算出手段と、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して、差電圧基本波成分の時系列情報を求める差電圧基本波成分算出手段と、
前記差電圧基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電圧基本波成分量を求める差電圧基本波成分量算出手段と、
前記保護区間の両端電車線電流をそれぞれの電気所端で計器用変流器の二次側から取り込む電車線電流取得手段と、
前記電気所端それぞれで取り込む電車線電流を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端の電車線電流を両端の同一時系列電流情報として一元共有する電流情報端末手段と、
前記両端の同一時系列電流情報を演算して差電流時系列情報を求める差電流算出手段と、
前記差電流時系列情報をフィルタリング演算して、差電流基本波成分の時系列情報を求める差電流基本波成分算出手段と、
前記差電流基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電流基本波成分量を求める差電流基本波成分量算出手段と、
前記両端の同一時系列電流情報を演算して各端の電流時系列情報を求める電流時系列情報演算手段と、
前記各端の電流時系列情報をフィルタリング演算して各端の基本波電流時系列情報を求める基本波電流時系列情報算出手段と、
前記各端の基本波電流時系列情報を振幅値演算して各端の基本波電流成分量を算出する基本波電流成分量算出手段と、
前記差電流基本波成分量と各端の基本波電流成分量とから区間通過電流量を求める区間通過電流量演算手段と、
前記区間通過電流量に予め定める線路定数を乗じ、前記差電圧基本波成分量から減算して区間流入電流量等価差電圧を求める等価差電圧演算手段と、
前記区間流入電流量等価差電圧と予め定める定数とを比較判定し、区間故障を検出する区間故障検出手段とを備えたことを特徴とする交流ATき電回路のき電保護装置。 - 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護装置であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得手段と、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報端末手段と、
前記両端の同一時系列電圧情報を演算して差電圧時系列情報を求める差電圧時系列情報算出手段と、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して、差電圧基本波成分の時系列情報を求める差電圧基本波成分算出手段と、
前記差電圧基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電圧基本波成分量を求める差電圧基本波成分量算出手段と、
前記差電圧基本波成分量と予め定める定数とを比較判定して区間故障を検出する電圧ベース区間故障検出手段と、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して差電圧の第二高調波時系列情報を求める第二高調波時系列情報算出手段と、
差電圧の第二高調波時系列情報を振幅値演算して差電圧第二高調波成分量を算出する差電圧第二高調波成分量算出手段と、
前記差電圧第二高調波成分量と前記差電圧基本波成分量との比率演算から差電圧の第二高調波含有量を算出する第二高調波含有量算出手段と、
前記第二高調波含有量を予め定める判定定数と比較判定し、前記第二高調波含有量が予め定めた判定定数を超過する場合に前記電圧ベース区間故障検出手段による区間故障判定を抑止する区間故障判定抑止手段とを備えたことを特徴とする交流ATき電回路のき電保護装置。 - 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護装置であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得手段と、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報端末手段と、
前記保護区間の両端電車線電流をそれぞれの電気所端で計器用変流器の二次側から取り込む電車線電流取得手段と、
前記電気所端それぞれで取り込む電車線電流を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端の電車線電流を両端の同一時系列電流情報として一元共有する電流情報端末手段と、
前記両端の同一時系列電流情報を演算して差電流時系列情報を求める差電流算出手段と、
前記差電流時系列情報をフィルタリング演算して、差電流基本波成分の時系列情報を求める差電流基本波成分算出手段と、
前記差電流基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電流基本波成分量を求める差電流基本波成分量算出手段と、
前記差電流基本波成分量と予め定める定数とを比較判定して区間故障を検出する電流ベース区間故障検出手段と、
前記保護区間の両端の同一時系列電圧情報から各端それぞれの電圧時系列情報を求める電圧時系列情報算出手段と、
前記各端の電圧時系列情報をフィルタリング演算して各端の電圧の基本波時系列情報を求める電圧基本波時系列情報算出手段と、
前記各端の電圧の基本波時系列情報を振幅値演算して各端の電圧基本波成分量を求める電圧基本波成分量算出手段と、
前記各端の電圧基本波成分量の過去値と現在値との電圧変化量を各端毎に求める電圧変化量算出手段と、
前記各端毎の電圧変化量を加算してスカラ和量を求める電圧変化量算出手段と、
前記差電流基本波成分量と予め定める定数とを比較判定し、前記電圧変化量のスカラ和量と予め定める定数とを比較判定し、双方の判定結果から区間故障を検出する区間故障検出手段とを備えたことを特徴とする交流ATき電回路のき電保護装置。 - 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護方法であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得ステップと、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報共有ステップと、
前記両端の同一時系列電圧情報を演算して差電圧時系列情報を求める差電圧演算ステップと、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して、差電圧基本波成分の時系列情報を求める差電圧基本波成分算出ステップと、
前記差電圧基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電圧基本波成分量を求める差電圧基本波成分量算出ステップと、
前記差電圧基本波成分量と予め定める定数とを比較判定して区間故障を検出する電圧ベース区間故障検出ステップとを有することを特徴とする交流ATき電回路のき電保護方法。 - 前記差電圧基本波成分算出ステップは、任意時点の過去値に対する現在値の増加量に基づいて前記差電圧基本波成分量を算出することを特徴とする請求項7に記載の交流ATき電回路のき電保護方法。
- 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護方法であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得ステップと、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報共有ステップと、
前記両端の同一時系列電圧情報を演算して差電圧時系列情報を求める差電圧演算ステップと、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して、差電圧基本波成分の時系列情報を求める差電圧基本波成分算出ステップと、
前記差電圧基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電圧基本波成分量を求める差電圧基本波成分量算出ステップと、
前記保護区間の両端電車線電流をそれぞれの電気所端で計器用変流器の二次側から取り込む電車線電流取得ステップと、
前記電気所端それぞれで取り込む電車線電流を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端の電車線電流を両端の同一時系列電流情報として一元共有する電流情報共有ステップと、
前記両端の同一時系列電流情報を演算して差電流時系列情報を求める差電流算出ステップと、
前記差電流時系列情報をフィルタリング演算して、差電流基本波成分の時系列情報を求める差電流基本波成分算出ステップと、
前記差電流基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電流基本波成分量を求める差電流基本波成分量算出ステップと、
前記差電圧基本波成分量と予め定める定数とを比較判定し、前記差電流基本波成分量と予め定めた定数とを比較判定し、当該双方の判定結果から区間故障を検出する区間故障検出ステップとを有することを特徴とする交流ATき電回路のき電保護方法。 - 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護方法であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得ステップと、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報共有ステップと、
前記両端の同一時系列電圧情報を演算して差電圧時系列情報を求める差電圧演算ステップと、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して、差電圧基本波成分の時系列情報を求める差電圧基本波成分算出ステップと、
前記差電圧基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電圧基本波成分量を求める差電圧基本波成分量算出ステップと、
前記保護区間の両端電車線電流をそれぞれの電気所端で計器用変流器の二次側から取り込む電車線電流取得ステップと、
前記電気所端それぞれで取り込む電車線電流を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端の電車線電流を両端の同一時系列電流情報として一元共有する電流情報共有ステップと、
前記両端の同一時系列電流情報を演算して差電流時系列情報を求める差電流算出ステップと、
前記差電流時系列情報をフィルタリング演算して、差電流基本波成分の時系列情報を求める差電流基本波成分算出ステップと、
前記差電流基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電流基本波成分量を求める差電流基本波成分量算出ステップと、
前記両端の同一時系列電流情報を演算して各端の電流時系列情報を求める電流時系列情報演算ステップと、
前記各端の電流時系列情報をフィルタリング演算して各端の基本波電流時系列情報を求める基本波電流時系列情報算出ステップと、
前記各端の基本波電流時系列情報を振幅値演算して各端の基本波電流成分量を算出する基本波電流成分量算出ステップと、
前記差電流基本波成分量と各端の基本波電流成分量とから区間通過電流量を求める区間通過電流量演算ステップと、
前記区間通過電流量に予め定める線路定数を乗じ、前記差電圧基本波成分量から減算して区間流入電流量等価差電圧を求める等価差電圧演算ステップと、
前記区間流入電流量等価差電圧と予め定める定数とを比較判定し、区間故障を検出する区間故障検出ステップとを有することを特徴とする交流ATき電回路のき電保護方法。 - 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護方法であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得ステップと、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報共有ステップと、
前記両端の同一時系列電圧情報を演算して差電圧時系列情報を求める差電圧演算ステップと、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して、差電圧基本波成分の時系列情報を求める差電圧基本波成分算出ステップと、
前記差電圧基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電圧基本波成分量を求める差電圧基本波成分量算出ステップと、
前記差電圧基本波成分量と予め定める定数とを比較判定して区間故障を検出する電圧ベース区間故障検出ステップと、
前記差電圧時系列情報をフィルタリング演算して差電圧の第二高調波時系列情報を求める第二高調波時系列情報算出ステップと、
差電圧の第二高調波時系列情報を振幅値演算して差電圧第二高調波成分量を算出する差電圧第二高調波成分量算出ステップと、
前記差電圧第二高調波成分量と前記差電圧基本波成分量との比率演算から差電圧の第二高調波含有量を算出する第二高調波含有量算出ステップと、
前記第二高調波含有量を予め定める判定定数と比較判定し、前記第二高調波含有量が予め定めた判定定数を超過する場合に前記電圧ベース区間故障検出ステップによる区間故障判定を抑止する区間故障判定抑止ステップとを有することを特徴とする交流ATき電回路のき電保護方法。 - 交流単巻変圧器き電回路において、任意距離区間毎に配置される電気所の単巻変圧器を境界とする電車線の故障を検出するき電保護方法であって、
保護区間の両端き電電圧をそれぞれの電気所端で計器用変圧器の二次側から取り込むき電電圧取得ステップと、
前記電気所端それぞれで取り込むき電電圧を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端のき電電圧情報を両端の同一時系列電圧情報として一元共有する電圧情報共有ステップと、
前記保護区間の両端電車線電流をそれぞれの電気所端で計器用変流器の二次側から取り込む電車線電流取得ステップと、
前記電気所端それぞれで取り込む電車線電流を任意周期毎に測定し、相互に高速通信してそれぞれの端の電車線電流を両端の同一時系列電流情報として一元共有する電流情報共有ステップと、
前記両端の同一時系列電流情報を演算して差電流時系列情報を求める差電流算出ステップと、
前記差電流時系列情報をフィルタリング演算して、差電流基本波成分の時系列情報を求める差電流基本波成分算出ステップと、
前記差電流基本波成分の時系列情報を振幅値演算して差電流基本波成分量を求める差電流基本波成分量算出ステップと、
前記差電流基本波成分量と予め定める定数とを比較判定して区間故障を検出する電流ベース区間故障検出ステップと、
前記保護区間の両端の同一時系列電圧情報から各端それぞれの電圧時系列情報を求める電圧時系列情報算出ステップと、
前記各端の電圧時系列情報をフィルタリング演算して各端の電圧の基本波時系列情報を求める電圧基本波時系列情報算出ステップと、
前記各端の電圧の基本波時系列情報を振幅値演算して各端の電圧基本波成分量を求める電圧基本波成分量算出ステップと、
前記各端の電圧基本波成分量の過去値と現在値との電圧変化量を各端毎に求める電圧変化量算出ステップと、
前記各端毎の電圧変化量を加算してスカラ和量を求める電圧変化量算出ステップと、
前記差電流基本波成分量と予め定める定数とを比較判定し、前記電圧変化量のスカラ和量と予め定める定数とを比較判定し、双方の判定結果から区間故障を検出する区間故障検出ステップとを有することを特徴とする交流ATき電回路のき電保護方法。
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