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JP5316126B2 - 燃料電池発電装置 - Google Patents

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JP5316126B2
JP5316126B2 JP2009064226A JP2009064226A JP5316126B2 JP 5316126 B2 JP5316126 B2 JP 5316126B2 JP 2009064226 A JP2009064226 A JP 2009064226A JP 2009064226 A JP2009064226 A JP 2009064226A JP 5316126 B2 JP5316126 B2 JP 5316126B2
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Description

本発明は、燃料改質器、燃料電池本体、生成水回収器、熱利用熱交換器、空冷式排熱冷却装置を具備する燃料電池発電装置に関する。
近年、発電による電力利用とともに、発電により生じた熱を給湯や空調等の熱利用設備で利用するコージェネレーション装置が開発されている。
コージェネレーション装置の一種である燃料電池発電装置は、主に、原燃料を水素濃度の高い燃料ガスへと改質する燃料改質器と、燃料改質器により改質された燃料ガスと空気との電気化学反応に基づいて発電する燃料電池本体と、燃料改質器及び燃料電池本体から排出された排気ガスを、当該排気ガスに含まれる水分を回収してから外部に排出する生成水回収器と、燃料電池本体の発電により生じた熱を熱利用設備に回収させる熱利用熱交換器とから構成される。
このような燃料電池発電装置では、熱利用設備における熱利用が減少した場合にも燃料電池本体の運転温度を一定に保つために、熱利用設備に回収されなかった余剰熱を外気により吸熱して冷却する空冷式排熱冷却器を設けることが知られている。
ところで、上述のように構成された燃料電池発電装置の排気ガス、すなわち、生成水回収器から外部に排出される排気ガスは、大部分が水蒸気と二酸化炭素とから構成されており、窒素酸化物NOx、硫黄酸化物SOx、煤塵等の有害物質を極めて微量あるいは検出限界値以下しか含んでいない。したがって、燃料電池発電装置は、排気ガスが極めてクリーンなコージェネレーション装置として、市街地への設置が盛んに進められている。
一方で、燃料電池発電装置の排気ガスは、ほぼ50℃の飽和水蒸気に相当する水蒸気を含んでおり、外気に触れると、外気により冷却された水分が凝縮し、白煙を生じてしまう。このため、燃料電池発電装置の排気ガスは、極めてクリーンであるにも関わらず、排気ガスの白煙化が、排気ガスがクリーンでないという印象を与えてしまい、燃料電池発電装置が市街地に設置される場合に問題視される恐れがあった。
そこで、燃料電池発電装置の排気ガスの白煙化を防止するために、排気ガスを加温して、排気ガスに含まれる水蒸気の水蒸気濃度を下げてから外部に排出することが知られている。具体的には、熱利用設備に回収されなかった余剰熱を冷却する空冷式排熱冷却器を生成水回収器内に設け、生成水回収器から排出される排気ガスにより余剰熱を吸熱することにより、排気ガスが加温されるとともに、余剰熱が冷却される(例えば、特許文献1)。
特開2002−100382号公報 特開平7−169498号公報 特開平8−293316号公報 特開2008−84828号公報
しかしながら、燃料電池発電装置の排気ガスが白煙化する場合、排気ガスの温度は外気の温度よりも高いため、排気ガスによる余剰熱の吸熱は、外気による余剰熱の吸熱と比較して、熱回収系温水との温度差が減少することから、空冷式排熱冷却器における余剰熱の冷却効果が低下する。したがって、排気ガスの白煙化を防止しようとして、排気ガスを熱回収系温水余剰熱により加熱しようとすると空冷式排熱冷却器を大型化する必要があるが、生成水回収器内の空冷式排熱冷却器設置スペースに制約がある場合には、余剰熱の冷却効果が低下してしまうという問題点があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、熱利用設備で回収されなかった余剰熱の冷却効果を低下させずに、排気ガスの白煙化を防止する燃料電池発電装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池発電装置は、原燃料を改質して、燃料ガスを生成する燃料改質器と、前記燃料ガスと反応空気との電気化学反応により発電する燃料電池本体と、前記燃料改質器及び前記燃料電池本体からの排気ガスを、前記排気ガスに含まれる水分を回収してから排出する生成水回収器と、前記燃料電池本体における発電により生じた熱を熱利用設備に回収させる熱利用熱交換器と、前記熱利用設備により回収されなかった余剰熱を外気により吸熱すると共に、前記余剰熱を吸熱した外気と前記生成水回収器から排出された前記排気ガスとを混合して排出する空冷式排熱冷却器とを具備し、前記空冷式排熱冷却器が前記燃料改質器と前記燃料電池本体と前記生成水回収器とを収納する筺体の外部で、かつ、前記生成水回収器よりも上方に設置される燃料電池発電装置であって、前記空冷式排熱冷却器は、外気を取り入れる吸気口と、前記吸気口から取り入れられた外気と前記余剰熱との熱交換を行う熱交換器と、前記熱交換器における熱交換により前記余剰熱を吸熱した外気を外部に排出する排気口とを有し、前記熱交換器と前記排気口との間に形成される排気ガス排出エリアに対して前記生成水回収器からの前記排気ガスが排出され、前記排気ガス排出エリアにおいて、前記余剰熱を吸熱した外気と前記生成水回収器からの前記排気ガスとを混合して、前記排気口から外部に排出することを特徴とする。
この構成によれば、空冷式排熱冷却器において、熱利用設備により回収されなかった余剰熱が外気により冷却されるとともに、排気ガスが余剰熱を吸熱した外気により加温されるので、余剰熱の冷却効果を低下させずに、排気ガスの白煙化を防止することができる。また、空冷式排熱冷却器が、燃料電池発電装置の筺体の外部でかつ生成水回収器よりも上方に設置されるので、生成水回収器からの排気ガスを空冷式排熱冷却器に設けられた排気ガス排出エリアに通流するための排気筒の長さを短くすることができる。したがって、排気筒を通流する排気ガスの圧損を少なくすることができ、排気ガスの圧損により、筺体の内部の燃料電池本体や燃料改質器の内部圧力が増加したりするのを防ぐことができる。また、排気筒の内部で発生した結露水を、排気筒の下方に設けられた生成水回収器内に容易に流下することができる。また、空冷式排熱冷却器は、熱交換器と排気口との間に設けられた排気ガス排出エリアにおいて、生成水回収器から排出された排気ガスと余剰熱を吸熱した外気とを混合するため、生成水回収器から排出された排気ガスが、空冷式排熱冷却器の吸気口近くに導入されるのを防ぐことができ、余剰熱の冷却効果が低下するのを防ぐことができる。
また、本発明は、上記燃料電池発電装置において、前記空冷式排熱冷却器は、前記排気口を複数有するとともに、前記熱交換器と一部の排気口との間に形成される第1のエリアと前記熱交換器と他の排気口との間に形成される第2のエリアとを区画する隔壁を有し、前記排気ガス排出エリアとして機能する前記第1のエリアにおいて、前記余剰熱を吸熱した外気と前記生成水回収器から排出された前記排気ガスとを混合して、前記一部の排気口から外部に排出することを特徴とする。
この構成によれば、空冷式排熱冷却器は、熱交換器と一部の排気口との間に設けられた第1のエリアにおいて、生成水回収器から排出された排気ガスと余剰熱を吸熱した外気とを混合し、一部の排気口から外部に排出するため、排気ガスの白煙化防止のために、全ての排気口に設けられた冷却ファンを稼働させる必要がない。したがって、排気ガスの白煙化を防止するための冷却ファンの省電力化を図ることができるとともに、他の冷却ファンを稼働させるか否かに応じて空冷式排熱冷却器の余剰熱の除熱量を調整することができる。
本発明によれば、空冷式排熱冷却器において、熱利用設備に回収されなかった余剰熱が外気により冷却されるとともに、余剰熱を吸熱した外気により排気ガスが加温されるので、余剰熱の冷却効果を低下させずに、排気ガスの白煙化を防止することができることができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池発電装置の概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池発電装置の概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池発電装置の概略図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池発電装置の概略図である。
図1に示す燃料電池発電装置1では、発電反応プロセスに係る機器が筺体2内に収納されており、発電反応プロセスに伴い発生した熱を回収するための機器が筺体2の外部に設けられている。また、燃料電池発電装置1を構成する各種機器は、燃料ガス供給系11、反応空気供給系12、冷却水系13、熱回収系14等の各種の配管により接続されている。
燃料電池本体21は、燃料極21aと空気極21bとの間に電解質層を設けて形成される単セルを積層し、複数の単セルを積層する毎に、発電に伴う発熱を除去する冷却板21cを設けるように構成されている。燃料電池本体21は、燃料極21aに供給された燃料ガスと空気極21bに供給された反応空気との電気化学反応に基づいて、発電及び発熱する。
燃料電池本体21の燃料極21aには、原燃料を改質した燃料ガスを燃料極21aに供給するための燃料ガス供給系11が接続されている。燃料ガス供給系11には、脱硫器22とエゼクタポンプ23と燃料改質器24とCO変成器25とが設けられている。
脱硫器22は、原燃料に水素を添加し、付臭剤として原燃料に含まれている硫黄を吸着除去する。エゼクタポンプ23は、脱硫器22で脱硫された原燃料と、水蒸気分離器29から供給される水蒸気とを混合する。燃料改質器24は、燃焼器24aにおける燃焼により、エゼクタポンプ23で水蒸気と混合された原燃料を触媒下で加熱し、水素濃度の高い燃料ガスを生成する。燃料改質器24は、生成した燃料ガスを、CO変成器25を介して燃料極21aに供給する。
燃料改質器24の燃焼器24aには、燃料極21aからの残存水素を含む燃料極オフガスを燃焼器24aに排出するための燃料オフガス系15と、燃焼空気ブロワ26から取り込まれた燃焼空気を燃焼器24aに供給するための燃焼空気供給系16とが接続されており、燃焼器24aは、燃料オフガス系15を介して排出された燃料極オフガスと、燃焼空気供給系16を介して供給された燃焼空気とを燃焼させる。また、燃焼器24aには、燃焼により生じた燃焼生成水を含む燃焼排ガスを生成水回収器27に排出するための燃焼排ガス系17が接続されている。
燃料電池本体21の空気極21bには、反応空気ブロワ28により取り込まれた反応空気を空気極21bに提供するための反応空気供給系12が接続されている。また、空気極21bは、電気化学反応により生じた反応生成水を含む空気極オフガスを生成水回収器27に排出するための反応空気オフガス系18が接続されている。
生成水回収器27は、燃料排ガス系17を介して排出された燃焼排ガスと反応空気オフガス系18を介して排出された空気極オフガスとを、冷水と熱交換して冷却し、燃焼生成水と反応生成水とを回収する。また、生成水回収器27の上方には、排気筒27aが接続されており、燃焼生成水が回収された燃焼排ガスと反応生成水が回収された空気極オフガスとから構成される排気ガスが、排気筒27aを通じて排出される。
燃料電池本体21の冷却板21cには、燃料電池本体21を冷却する電池冷却水を循環させる冷却水系13が組み込まれている。冷却板21cでは、冷却水系13を通流する電池冷却水により燃料電池本体21の熱を吸熱することにより、燃料電池本体21が冷却される。冷却水系13には、水蒸気分離器29と、冷却水ポンプ30と、冷却水冷却器31とが設けられている。
水蒸気分離器29は、気液二相流として冷却水系13を通流する電池冷却水を水蒸気と電池冷却水とに分離する。分離された電池冷却水は、冷却水ポンプ30により燃料電池本体21の冷却板21cに供給され、分離された水蒸気は、エゼクタポンプ23に供給される。また、エゼクタポンプ23への水蒸気の供給により減少する水量を補うために、回収水回収器27から回収水ポンプ32により供給された生成水が、水処理装置33で鈍化されてから水蒸気分離器29に供給される。
冷却水冷却器31には、燃料電池本体21の熱を回収する熱回収用冷却水を循環させる熱回収系14が組み込まれている。冷却水冷却器31では、冷却水系13を通流する電池冷却水と熱回収系14を通流する熱回収用冷却水との熱交換により、電池冷却水の熱が熱回収冷却水に回収され、電池冷却水が冷却される。冷却された電池冷却水は、冷却水系13を通じて、再び燃料電池本体21の冷却板21cに供給される。
熱回収系14には、熱回収用ポンプ34と、熱利用熱交換器35と、空冷式排熱冷却器36とが設けられている。熱回収用ポンプ34は、冷却水冷却器31において熱を回収した熱回収用冷却水を、熱利用熱交換器35に供給する。
熱利用熱交換器35では、熱回収用ポンプ34から供給された熱回収用冷却水と図示されていない熱利用設備(例えば、給湯器や空調等)との熱交換により、熱回収用冷却水の熱が回収され、回収された熱が熱利用設備によって利用される。また、熱利用熱交換器35は、熱利用設備における熱利用の減少のため、熱利用設備に回収されなかった余剰熱を冷却するために、熱回収用冷却水を空冷式排熱冷却器36に供給する。
空冷式排熱冷却器36には、熱回収系14が組み込まれており、熱回収系14を通流する熱回収用冷却水と空冷式排熱冷却器36に取り入れられた外気との熱交換を行う熱交換器36dが設けられる。かかる熱交換により、熱回収系14を通流する熱回収用冷却水の熱、すなわち、熱利用設備で回収されなかった余剰熱が外気により吸熱され、熱回収用冷却水が冷却される。冷却された熱回収用冷却水は、熱回収系14を通じて、再び冷却水冷却器31に供給される。
また、空冷式排熱冷却器36は、筺体2の天床部に設置されており、生成水回収器27の上方位置又はその近傍に設置されることが好ましい。空冷式排熱冷却器36の底面には、1つ以上の吸気口36aが設けられ、空冷式排熱冷却器36の上面には、1つ以上の吸気口36aと対向する位置にそれぞれ排気口36bが設けられる。また、1つ以上の排気口36bの近くには、吸気口36aから外気を取り入れるとともに、熱交換器36dにおける熱交換により余剰熱を吸熱した外気を排気口36bから排出するための冷却ファン36cが設けられる。
さらに、熱交換器36dと上面に設けられた排気口36bとの間には、排気ガス排出エリア36eが形成される。排気ガス排出エリア36eが形成される熱交換器36dと排気口36bとの間の側面には、生成水回収器27からの排気ガスを通流する排気筒27aが接続されている。
次に、以上のように構成された第1の実施形態に係る燃料電池発電装置1における余剰熱の冷却動作及び排気ガスの排出動作について説明する。
熱利用設備における熱利用の減少のため熱利用設備に回収されなかった余剰熱を保持する熱回収用冷却水は、熱回収系14を通じて、熱利用熱交換器35から空冷式排熱冷却器36に供給される。
空冷式排熱冷却器36においては、冷却ファン36cにより、底面に設けられた吸気口36aから取り入れられた外気が、熱交換器36dにおける熱回収用冷却水との熱交換により余剰熱を吸熱する。余剰熱を吸熱した外気は、冷却ファン36cにより、排気ガス排出エリア36eを通って、排気口36bより外部に排出される。このとき、排気ガス排出エリア36eにおいて、排気筒27aを通じて排出された排気ガスが、余剰熱を吸熱した外気と混合希釈されてから、排気口36bから外部に排出される。
すなわち、熱利用設備における熱利用の減少のため熱利用設備に回収されなかった余剰熱は、吸気口36aから取り入れられた外気により吸熱されるため、余剰熱の冷却効果が低下するのを防ぐことができる。また、排気ガス排出エリア36eに排気筒27aを通じて排出された排気ガスは、余剰熱を吸熱した外気と混合希釈されることにより加温されるため、排気ガスに含まれる水蒸気の水蒸気濃度を低下させることができる。したがって、生成水回収器27からの排気ガスが外部に排出される場合に、外気により冷却された水分の凝縮により、排気ガスが白煙化するのを防止することができる。
以上のように、第1の実施形態に係る燃料電池発電装置1によれば、空冷式排熱冷却器36において、熱利用設備で回収されなかった余剰熱が外気により冷却されるとともに、排気ガスが余剰熱を吸熱した外気により加温されるので、余剰熱の冷却効果を低下させずに、排気ガスの白煙化を防止することができる。
また、第1の実施形態に係る燃料電池発電装置1によれば、空冷式排熱冷却器36は、燃料電池発電装置1の筺体2の天床部で、特に生成水回収器27の上方位置又はその近傍に設置されるので、生成水回収器27からの排気ガスを空冷式排熱冷却器36に設けられた排気ガス排出エリア36eに通流する排気筒27aの長さを短くすることができる。したがって、排気筒27aを通流する排気ガスの圧損を少なくすることができ、排気ガスの圧損により、筺体2内の燃料電池本体21や燃料改質器24の内部圧力が増加したり、燃焼空気ブロワ26や反応空気ブロワ28の動力が増加するのを防ぐことができる。また、排気筒27a内部で発生した結露水を、排気筒27の下方に設けられた生成水回収器27内の回収水タンクに容易に流下することができる。
また、第1の実施形態に係る燃料電池発電装置1によれば、空冷式排熱冷却器36は、熱交換器36dと排気口36bとの間に設けられた排気ガス排出エリア36eにおいて、生成水回収器27から排出された排気ガスと余剰熱を吸熱した外気とを混合するため、生成水回収器27から排出された排気ガスが、空冷式排熱冷却器36の吸気口36a近くに導入されるのを防ぐことができ、余剰熱の冷却効果が低下するのを防ぐことができる。
さらに、第1の実施形態に係る燃料電池発電装置1によれば、熱利用設備における熱利用の減少のため熱利用設備に回収されなかった余剰熱が増加すればするほど、空冷式排熱冷却器36において、余剰熱を吸熱した外気と混合希釈されて外部に排出される排気ガスの温度が高くなるため、排気ガスの白煙化をより効果的に防止することができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池発電装置の概略図である。図1に示す第1の実施形態の燃料電池発電装置と同一部分には同一符号を付して説明の重複を避ける。
第2の実施形態に係る燃料電池発電装置3においては、空冷式排熱冷却器36の底面に、複数の吸気口36aが設けられ、空冷式排熱冷却器36の上面には、複数の吸気口36aと対向する位置にそれぞれ排気口36bが設けられる。また、各排気口36bの近くには、各排気口36bに対向する位置に設けられた吸気口36aから取り入れた外気を、各排気口36bから排出するための冷却ファン36cが設けられる。
熱交換器36dと上面に設けられた一部の排気口36bとの間には、排気ガス排出エリア36eとして機能する第1のエリアが形成され、熱交換器36dと他の排気口36bとの間には、第2のエリアが形成される。第1のエリアと第2のエリアは、隔壁36fにより区画される。また、排気ガス排出エリア36e、すなわち、第1のエリアが形成される熱交換器36dと一部の排気口36bと隔壁36fとの間の側面には、生成水回収器27からの排気ガスを通流する排気筒27aが接続されている。
次に、以上のように構成された第2の実施形態に係る燃料電池発電装置3における余剰熱の冷却動作及び排気ガスの排出動作について説明する。
空冷式排熱冷却器36においては、各冷却ファン36cにより底面に設けられた吸気口36aから取り入れられた外気は、熱交換器36dにおける熱回収用冷却水との熱交換により余剰熱を吸熱する。
余剰熱を吸熱した外気の一部は、一部の冷却ファン36cにより、第1のエリア、すなわち、排気ガス排出エリア36eを通って、一部の排気口36bより外部に排出される。このとき、排気ガス排出エリア36eにおいて、排気筒27aを通じて排出された排気ガスが、余剰熱を吸熱した外気の一部と混合希釈されてから、一部の排気口36bから外部に排出される。
また、余剰熱を吸熱した外気の残りは、他の冷却ファン36cにより、排気ガス排出エリア36eを経由せずに、他の排気口36bより外部に排出される。すなわち、余剰熱を吸熱した外気の残りは、排気筒27aを通じて排出された排気ガスとは混合希釈されずに、他の排気口36bから外部に排出される。
このように、隔壁36fにより区画された排気ガス排出エリア36eに排気筒27aを通じて排出された排気ガスは、一部の冷却ファン36cにより、余剰熱を吸熱した外気と混合希釈されて加温されるため、排気ガスの白煙化防止のために、全ての排気口36bに設けられた冷却ファンを稼働させる必要がない。したがって、排気ガスの白煙化を防止するための冷却ファン36cの台数を減じて省電力化を図ることができるとともに、他の冷却ファン36cを稼働させるか否かに応じて空冷式排熱冷却器36の余剰熱の除熱量を調整することができる。
例えば、燃料電池発電装置3が冬季や寒冷地に設置される場合、すなわち、熱利用設備における熱利用が増加して熱利用設備に回収されなかった余剰熱が減少する場合には、白煙化防止のために隔壁36fにより区画された排気ガス排出エリア36eに設置された一部の冷却ファン36cのみを稼働させて、他の冷却ファン36cを停止する台数制御が可能となる。この場合、他の冷却ファン36cの停止により、空冷式排熱冷却器36省電力化を図ることができるとともに、余剰熱の除熱量を減少させることができる。
以上のように、第2の実施形態に係る燃料電池発電装置3よれば、排気ガスの白煙化防止のために、全ての排気口36bに設けられた冷却ファン36cを稼働させる必要がないため、排気ガスの白煙化を防止するための冷却ファン36cの省電力化を図ることができるとともに、他の冷却ファン36cを稼働させるか否かに応じて空冷式排熱冷却器36の余剰熱の除熱量を調整することができる。
[第3の実施形態]
図3は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池発電装置の概略図である。図1に示す第1の実施形態の燃料電池発電装置と同一部分には同一符号を付して説明の重複を避ける。
第3の実施形態に係る燃料電池発電装置4では、生成水回収器27からの排気ガスを通流する排気筒27aの出口が、空冷式排熱冷却器36の吸気口36aの近くに設けられる。
以上のように構成された燃料電池発電装置4では、空冷式排熱冷却器36において、冷却ファン36cにより、外気と排気筒27aを通じて排出された排気ガスとが、混合希釈されて、底面に設けられた吸気口36aから取り入れられる。吸気口36aから取り入れられた外気及び排気ガスは、熱交換器36dにおける熱回収用冷却水との熱交換により余剰熱を吸熱した後、冷却ファン36cにより排気口36bから外部に排出される。
第3の実施形態に係る燃料電池発電装置4によれば、生成水回収器27からの排気ガスを通流する排気筒27aの出口を空冷式排熱冷却器36の吸気口36aの近くに設けることにより、排気筒27aの長さをより短くすることができる。したがって、排気筒27aを通流する排気ガスの圧損をより少なくすることができ、排気ガスの圧損により生じる種々の不具合をより効率的に防止することができる。
第1、2実施形態では、生成水回収器27からの排気ガスを通流する排気筒27aは、排気ガス排出エリア36eが形成される熱交換器36dと排気口36bとの間の側面に接続されるものとして説明したが、例えば、排気筒27aの出口が、空冷式排熱冷却器36の排気口36bの上方に設けられるように構成されており、余剰熱を吸熱した外気と排気筒27aから排出された排気ガスとが、排気口36bの外部で混合希釈されてもよい。
1、3、4…燃料電池発電装置
2…筺体
11…燃料ガス供給系
12…反応空気供給系
13…冷却水系
14…熱回収系
15…燃料オフガス系
16…燃焼空気供給系
17…燃焼排ガス系
18…反応空気オフガス系
21…燃料電池本体
21a…燃料極
21b…空気極
21c…冷却板
22…脱硫器
23…エゼクタポンプ
24…燃料改質器
24a…燃焼器
25…CO変成器
26…燃焼空気ブロワ
27…生成水回収器
27a…排気筒
28…反応空気ブロワ
29…水蒸気分離器
30…冷却水ポンプ
31…冷却水冷却器
32…回収水ポンプ
33…水処理装置
34…熱回収用ポンプ
35…熱利用熱交換器
36…空冷式排熱冷却器
36a…吸気口
36b…排気口
36c…冷却ファン
36d…熱交換器
36e…排気ガス排出エリア
36f…隔壁

Claims (2)

  1. 原燃料を改質して、燃料ガスを生成する燃料改質器と、前記燃料ガスと反応空気との電気化学反応により発電する燃料電池本体と、前記燃料改質器及び前記燃料電池本体からの排気ガスを、前記排気ガスに含まれる水分を回収してから排出する生成水回収器と、前記燃料電池本体における発電により生じた熱を熱利用設備に回収させる熱利用熱交換器と、前記熱利用設備により回収されなかった余剰熱を外気により吸熱すると共に、前記余剰熱を吸熱した外気と前記生成水回収器から排出された前記排気ガスとを混合して排出する空冷式排熱冷却器とを具備し、前記空冷式排熱冷却器が前記燃料改質器と前記燃料電池本体と前記生成水回収器とを収納する筺体の外部で、かつ、前記生成水回収器よりも上方に設置される燃料電池発電装置であって、
    前記空冷式排熱冷却器は、
    外気を取り入れる吸気口と、前記吸気口から取り入れられた外気と前記余剰熱との熱交換を行う熱交換器と、前記熱交換器における熱交換により前記余剰熱を吸熱した外気を外部に排出する排気口とを有し、
    前記熱交換器と前記排気口との間に形成される排気ガス排出エリアに対して前記生成水回収器から前記排気ガスが排出され、前記排気ガス排出エリアにおいて、前記余剰熱を吸熱した外気と前記生成水回収器からの前記排気ガスとを混合して、前記排気口から外部に排出することを特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 前記空冷式排熱冷却器は、
    前記排気口を複数有するとともに、前記熱交換器と一部の排気口との間に形成される第1のエリアと前記熱交換器と他の排気口との間に形成される第2のエリアとを区画する隔壁を有し、
    前記排気ガス排出エリアとして機能する前記第1のエリアにおいて、前記余剰熱を吸熱した外気と前記生成水回収器から排出された前記排気ガスとを混合して、前記一部の排気口から外部に排出することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
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