JP5313627B2 - ブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ及びブラシ給電式ハイブリッド励磁モータの駆動方法 - Google Patents
ブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ及びブラシ給電式ハイブリッド励磁モータの駆動方法Info
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Description
このようなハイブリッド励磁モータでは、励磁コイルに直流電流を供給することで磁束を増減させることができ、ひいてはモータの特性が制御可能とされている。
請求項3に記載の発明では、ヨークの略円盤状の平面部から軸方向に突出するように、複数の永久磁石と複数の鉄心とが周方向に交互に配置され、各永久磁石が軸方向に着磁され軸方向の一方が同じ磁極となるように揃えられたステータと、前記永久磁石及び前記鉄心の径方向内側に配置されるとともに周方向に巻回され、前記鉄心を経由する磁束を生成し制御するための円環状の内側励磁コイルと、前記永久磁石及び前記鉄心と軸方向に対向するように配置される電機子コイルが巻装された周方向に複数の電機子コア部と、前記ステータに備えられるブラシが押圧接触され前記電機子コイルに電機子電流を供給するための整流子と、前記電機子コア部及び前記整流子と一体回転する回転軸とを有するロータとを備え、前記内側励磁コイルに直流電流を供給しない通常運転時においては、前記鉄心を経由する磁束が前記永久磁石の磁力に基づき軸方向一方側に向かうものとなり、前記内側励磁コイルに対して一方向に直流電流を供給した場合、その直流電流に基づいて、前記鉄心、前記ヨークの平面部、前記回転軸、前記ロータの電機子コア部、前記鉄心、といったように磁束が通る磁束ループが形成され、前記内側励磁コイルに対して他方向に直流電流を供給した場合、その直流電流に基づいて、前記鉄心、前記ロータの電機子コア部、前記回転軸、前記ヨークの平面部、前記鉄心、といったように磁束が通る磁束ループが形成され、前記鉄心を経由する磁束において、前記内側励磁コイルに対して直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きと、前記永久磁石の磁力に基づき形成される磁束の向きが同じ方向となった場合には、前記鉄心を経由する磁束が増磁され、高トルク、低回転速度となり、前記鉄心を経由する磁束において、前記内側励磁コイルに対して直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きと、前記永久磁石の磁力に基づき形成される磁束の向きが反対方向となった場合には、前記鉄心を経由する磁束が減磁され、低トルク、高回転速度となり、前記内側励磁コイルに供給する直流電流の向きを変えることで、トルク及び回転速度の特性が制御されることを要旨とする。
同構成によれば、内側励磁コイルに直流電流を供給すると、ステータの永久磁石の間に設けた鉄心を経由する磁束が制御される。詳しくは、内側励磁コイルに供給する直流電流の向きに応じて、鉄心を経由する磁束が増磁又は減磁され、ひいては電機子コイルに鎖交する鎖交磁束が増減される。よって、永久磁石及び鉄心と電機子コア部とが軸方向に対向するアキシャルギャップ型でブラシ給電式のモータにおいて、容易に特性(トルク及び回転速度の特性)を制御することができる。
図1に示すように、ブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ1は、ステータ2とロータ3とを備えている。
回転軸31は、その一端側(図1中、上端側)が前記軸受14にて回転可能に支持されている。ロータコア32の中央には、固定孔32aが形成され、該固定孔32aには前記回転軸31が挿通された状態で固定されている。
図7において、中央は、図4に示す通常の場合である。
(1)外側励磁コイル21及び内側励磁コイル22に直流電流を供給すると、ステータ2の永久磁石12の間に設けた鉄心13を経由する磁束が制御される。詳しくは、外側励磁コイル21及び内側励磁コイル22に供給する直流電流の向き(及び値(電流値Iaの絶対値))に応じて、鉄心13を経由する磁束が増磁(図5参照)又は減磁(図6参照)され、ひいては電機子コイル33に鎖交する鎖交磁束が増減される(図7参照)。よって、永久磁石12及び鉄心13と電機子コア部32bとが軸方向に対向するアキシャルギャップ型でブラシ給電式のモータ(本実施の形態のブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ1)において、容易に特性(トルク及び回転速度の特性)を制御することができる。尚、前述したように増磁した場合、その特性は、高トルク、低回転速度となり、減磁した場合、その特性は、低トルク、高回転速度となる。
・上記実施の形態では、励磁コイルを、永久磁石12及び鉄心13の径方向外側及び内側の両方に配置した(外側励磁コイル21及び内側励磁コイル22を設けた)が、径方向外側及び内側の少なくとも一方に配置すればよい。
(イ)請求項1に記載のブラシ給電式ハイブリッド励磁モータにおいて、前記励磁コイルは、前記永久磁石及び前記鉄心の径方向外側のみに配置されたことを特徴とするブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ。
Claims (6)
- 外縁に軸方向に突出する筒状部が形成されたヨークの略円盤状の平面部から軸方向に突出するように、複数の永久磁石と複数の鉄心とが周方向に交互に配置され、各永久磁石が軸方向に着磁され軸方向の一方が同じ磁極となるように揃えられたステータと、
前記永久磁石及び前記鉄心の径方向外側であって前記筒状部の径方向内側に配置されるとともに周方向に巻回され、前記鉄心を経由する磁束を生成し制御するための円環状の外側励磁コイルと、
前記永久磁石及び前記鉄心と軸方向に対向するように配置される電機子コイルが巻装された周方向に複数の電機子コア部と、前記ステータに備えられるブラシが押圧接触され前記電機子コイルに電機子電流を供給するための整流子とを有するロータとを備え、
前記外側励磁コイルに直流電流を供給しない通常運転時においては、前記鉄心を経由する磁束が前記永久磁石の磁力に基づき軸方向一方側に向かうものとなり、
前記外側励磁コイルに対して一方向に直流電流を供給した場合、その直流電流に基づいて、前記鉄心、前記ヨークの平面部、前記ヨークの筒状部、前記ロータの電機子コア部、前記鉄心、といったように磁束が通る磁束ループが形成され、
前記外側励磁コイルに対して他方向に直流電流を供給した場合、その直流電流に基づいて、前記鉄心、前記ロータの電機子コア部、前記ヨークの筒状部、前記ヨークの平面部、前記鉄心、といったように磁束が通る磁束ループが形成され、
前記鉄心を経由する磁束において、前記外側励磁コイルに対して直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きと、前記永久磁石の磁力に基づき形成される磁束の向きが同じ方向となった場合には、前記鉄心を経由する磁束が増磁され、高トルク、低回転速度となり、
前記鉄心を経由する磁束において、前記外側励磁コイルに対して直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きと、前記永久磁石の磁力に基づき形成される磁束の向きが反対方向となった場合には、前記鉄心を経由する磁束が減磁され、低トルク、高回転速度となり、
前記外側励磁コイルに供給する直流電流の向きを変えることで、トルク及び回転速度の特性が制御されることを特徴とするブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ。 - 請求項1に記載のブラシ給電式ハイブリッド励磁モータにおいて、
前記永久磁石及び前記鉄心の径方向内側に配置されるとともに周方向に巻回され、前記鉄心を経由する磁束を生成し制御するための円環状の内側励磁コイルをさらに備え、
前記ロータは、前記電機子コア部及び前記整流子と一体回転する回転軸をさらに有し、
前記外側励磁コイル及び前記内側励磁コイルに直流電流を供給しない通常運転時においては、前記鉄心を経由する磁束が前記永久磁石の磁力に基づき軸方向一方側に向かうものとなり、
前記内側励磁コイルに対して一方向に直流電流を供給した場合、その直流電流に基づいて、前記鉄心、前記ヨークの平面部、前記回転軸、前記ロータの電機子コア部、前記鉄心、といったように磁束が通る磁束ループが形成され、
前記内側励磁コイルに対して他方向に直流電流を供給した場合、その直流電流に基づいて、前記鉄心、前記ロータの電機子コア部、前記回転軸、前記ヨークの平面部、前記鉄心、といったように磁束が通る磁束ループが形成され、
前記鉄心を経由する磁束において、前記外側励磁コイル及び前記内側励磁コイルに対し周方向において互いに反対方向の直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きは同じ方向となり、
前記鉄心を経由する磁束において、前記外側励磁コイル及び前記内側励磁コイルに対し互いに反対方向の直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きと、前記永久磁石の磁力に基づき形成される磁束の向きが同じ方向となった場合には、前記鉄心を経由する磁束が増磁され、高トルク、低回転速度となり、
前記鉄心を経由する磁束において、前記外側励磁コイル及び前記内側励磁コイルに対し互いに反対方向の直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きと、前記永久磁石の磁力に基づき形成される磁束の向きが反対方向となった場合には、前記鉄心を経由する磁束が減磁され、低トルク、高回転速度となり、
前記外側励磁コイル及び前記内側励磁コイルに供給する直流電流の向きを変えることで、トルク及び回転速度の特性が制御されることを特徴とするブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ。 - ヨークの略円盤状の平面部から軸方向に突出するように、複数の永久磁石と複数の鉄心とが周方向に交互に配置され、各永久磁石が軸方向に着磁され軸方向の一方が同じ磁極となるように揃えられたステータと、
前記永久磁石及び前記鉄心の径方向内側に配置されるとともに周方向に巻回され、前記鉄心を経由する磁束を生成し制御するための円環状の内側励磁コイルと、
前記永久磁石及び前記鉄心と軸方向に対向するように配置される電機子コイルが巻装された周方向に複数の電機子コア部と、前記ステータに備えられるブラシが押圧接触され前記電機子コイルに電機子電流を供給するための整流子と、前記電機子コア部及び前記整流子と一体回転する回転軸とを有するロータとを備え、
前記内側励磁コイルに直流電流を供給しない通常運転時においては、前記鉄心を経由する磁束が前記永久磁石の磁力に基づき軸方向一方側に向かうものとなり、
前記内側励磁コイルに対して一方向に直流電流を供給した場合、その直流電流に基づいて、前記鉄心、前記ヨークの平面部、前記回転軸、前記ロータの電機子コア部、前記鉄心、といったように磁束が通る磁束ループが形成され、
前記内側励磁コイルに対して他方向に直流電流を供給した場合、その直流電流に基づいて、前記鉄心、前記ロータの電機子コア部、前記回転軸、前記ヨークの平面部、前記鉄心、といったように磁束が通る磁束ループが形成され、
前記鉄心を経由する磁束において、前記内側励磁コイルに対して直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きと、前記永久磁石の磁力に基づき形成される磁束の向きが同じ方向となった場合には、前記鉄心を経由する磁束が増磁され、高トルク、低回転速度となり、
前記鉄心を経由する磁束において、前記内側励磁コイルに対して直流電流を供給した場合に形成される磁束の向きと、前記永久磁石の磁力に基づき形成される磁束の向きが反対方向となった場合には、前記鉄心を経由する磁束が減磁され、低トルク、高回転速度となり、
前記内側励磁コイルに供給する直流電流の向きを変えることで、トルク及び回転速度の特性が制御されることを特徴とするブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ。 - 請求項2又は3に記載のブラシ給電式ハイブリッド励磁モータにおいて、
前記ヨークの軸中心には、前記回転軸を回転可能に支持するための軸受が設けられ、
前記軸受は、磁性材料よりなることを特徴とするブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブラシ給電式ハイブリッド励磁モータにおいて、
前記整流子は、前記電機子コア部の径方向内側に配置され、前記ブラシと軸方向に押圧接触されるものであることを特徴とするブラシ給電式ハイブリッド励磁モータ。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブラシ給電式ハイブリッド励磁モータの駆動方法であって、
前記励磁コイルに供給する直流電流の向き及び値を変えることで、前記鉄心を経由する磁束を制御してトルク及び回転速度の特性を制御することを特徴とするブラシ給電式ハイブリッド励磁モータの駆動方法。
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