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JP5305740B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP5305740B2 JP2008139727A JP2008139727A JP5305740B2 JP 5305740 B2 JP5305740 B2 JP 5305740B2 JP 2008139727 A JP2008139727 A JP 2008139727A JP 2008139727 A JP2008139727 A JP 2008139727A JP 5305740 B2 JP5305740 B2 JP 5305740B2
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Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、入力機能が搭載された液晶表示装置に関する。
液晶表示画面に、指またはタッチペン等で触れると、その触れた位置に対応する所定の信号を入力することができるタッチパネル(入力装置)を組み合わせたタッチパネル搭載液晶表示装置が知られている。このようなタッチパネル搭載液晶表示装置を備えた機器では、その機器に備わる機能の操作や機能の選択などを画面(タッチパネル)に触れることによって行うことができるため、機器の操作が容易となる。このため、カーナビゲーションシステムや携帯情報端末などの情報機器等に上記タッチパネル搭載液晶表示装置が広く採用されている。
タッチパネルの座標検出方式としては、従来、抵抗膜方式などが一般的に知られている。この抵抗膜方式のタッチパネルは、比較的低コストであり、液晶表示画面の表面に装着するだけで外部入力が可能となるため、携帯情報機器を中心に広く普及している。なお、このような抵抗膜方式のタッチパネル液晶表示装置は、たとえば、特許文献1に記載されている。
しかしながら、上記抵抗膜方式などのタッチパネル搭載液晶表示装置では、タッチパネルを貼り合わせることによって、外光反射が生じたり、表示光の透過率が低下したりするため、表示品質が低下するという不都合があった。また、タッチパネルを液晶表示画面上に別途取り付ける必要があるため、液晶表示装置の薄型化を図ることが困難であるという不都合もあった。
そこで、従来、液晶表示パネルの各画素に光センサ素子を内蔵することによって、液晶表示パネルにタッチパネル機能(入力機能)を内蔵した液晶表示装置が知られている。この液晶表示装置では、太陽光などの外光や液晶表示パネルから出る映像信号の光によって指やタッチペンなどの被検知体から反射された光を画素に内蔵された光センサ素子で検出する。そして、光センサ素子からの検出信号によって、座標検出(位置検出)が行われる。上記のように、光センサ素子が内蔵された従来の液晶表示装置では、別体で形成されたタッチパネルを液晶表示画面上に取り付ける必要がないため、タッチパネルを取り付けることに起因する上記不都合を解消することができる。
特開2003−162375号公報
しかしながら、上記した従来の光センサ素子が内蔵された液晶表示装置では、太陽光などの外光によって被検知体から反射された光を光センサ素子で検出する場合には、暗い環境ではタッチパネル機能を利用することが困難になるという問題点がある。一方、液晶表示パネルから発する映像信号の光によって被検知体から反射された光を光センサ素子で検出する場合には、暗い環境でもタッチパネル機能を利用することが可能であるものの、液晶表示パネルから発せられる光をかなり強いものにする必要があるという不都合がある。そして、そのことによって、表示画像のデザインに暗めのデザインを用いることが困難になる等、デザイン上の制約が生じるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、表示品質の低下を抑制しながら、薄型化を図ることが可能であるとともに、暗い環境でも入力機能を利用することが可能であり、かつ、表示画像のデザイン上の制約を受けない液晶表示装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による液晶表示装置は、複数の画素が二次元的に配列された画素領域を含む液晶表示パネルと、液晶表示パネルの一方の主面と対向し、液晶表示パネルの画素領域を照射する照明部とを備えている。そして、液晶表示パネルの画素領域には、照明部からの可視光を不可視光に変換し、変換された不可視光を一方の主面と反対側の他方の主面側に出射する複数の波長変換素子と、波長変換素子によって波長変換された不可視光を検出する複数の光センサ素子とが形成されている。
この一の局面による液晶表示装置では、上記のように、液晶表示パネルの画素領域に、照明部からの可視光を不可視光に変換し、変換された不可視光を一方の主面と反対側の他方の主面側に出射する複数の波長変換素子を形成することによって、液晶表示パネルの画素領域における複数の波長変換素子から不可視光を出射させることができる。また、液晶表示パネルの画素領域に、不可視光を検出する複数の光センサ素子を形成することによって、画素領域から出射される不可視光によって指などの被検知体から反射された光(不可視光)を光センサ素子で検出することができる。したがって、光センサ素子によって検出された検出信号により、座標検出(位置検出)を行うことができるので、太陽などの外光等を利用することなく、座標検出(位置検出)を行うことができる。その結果、暗い環境であっても、入力機能を利用することができる。
また、一の局面による液晶表示装置では、座標検出(位置検出)に利用する光は、波長変換素子から出射される不可視光であるため、ユーザがその発光の有無を知覚することはない。このため、不可視光をどのように発光(出射)させた場合でも、表示画面に表示される表示画像(表示映像)に影響がおよぶことがない。これにより、液晶表示パネルから出る映像信号の光を利用して座標検出(位置検出)を行う場合と異なり、座標検出(位置検出)を行うために、表示画像(表示映像)の絵作りを工夫する必要がないので、表示画像(表示映像)のデザイン上の制約を受けることなく、座標検出(位置検出)を行うことができる。
なお、上記した構成では、画素領域に波長変換素子と光センサ素子とを形成することによって、液晶表示パネルに入力機能(タッチパネル機能)を持たせることができる。このため、表示画面上にタッチパネルなどの入力装置を取り付ける必要がないので、その分、液晶表示装置の薄型化を図ることができる。また、入力装置を取り付けることに起因する表示品質の低下を抑制することができる。
上記一の局面による液晶表示装置において、好ましくは、波長変換素子によって変換された不可視光は、赤外光であり、光センサ素子は、赤外光を検出する赤外受光素子である。このように構成すれば、赤外光は多くの物質の表面で反射するため、表示画面に接近した指などの被検知体で効率よく反射させることができる。このため、被検知体からの反射光を赤外受光素子で受光することによって、精度良く座標検出(位置検出)を行うことができる。また、赤外光は、物質にダメージを与えることがないことから、不可視光として好適に用いることができる。
上記一の局面による液晶表示装置において、好ましくは、波長変化素子は、照明部側から赤色フィルタ層と近赤外蛍光体層とが形成された多層構造を有しており、赤色フィルタ層は、照明部からの可視光における赤色光の波長成分を透過させる機能を有しており、近赤外蛍光体層は、赤色フィルタ層を透過した赤色光を近赤外光に変換する機能を有している。このように構成すれば、容易に、照明部から照射された可視光を不可視光である近赤外光に変換することができるとともに、容易に、変換された近赤外光を液晶表示パネルの画素領域から他方の主面側に出射させることができる。
上記一の局面による液晶表示装置において、好ましくは、複数の波長変換素子は、画素領域内において、互いに所定の間隔を隔てて二次元配列されており、複数の光センサ素子は、二次元配列された波長変換素子と対応するように、画素領域内において、互いに所定の間隔を隔てて二次元配列されている。このように構成すれば、暗い環境でも入力機能を利用することが可能であり、かつ、表示画像のデザイン上の制約を受けないことに加えて、座標検出(位置検出)の検出精度を向上させることができる。
上記一の局面による液晶表示装置において、好ましくは、複数の波長変換素子は、それぞれ、対応する光センサ素子の近傍に配置されている。このように構成すれば、座標検出(位置検出)の検出精度をより向上させることができる。
上記一の局面による液晶表示装置において、複数の画素の少なくとも一部に、波長変換素子および光センサ素子を含むように構成してもよい。
この場合において、好ましくは、複数の画素は、それぞれ、波長変換素子および光センサ素子を含む。このように構成すれば、各画素の各々から不可視光を出射させることができるとともに、各画素の各々で被検知体からの反射光を検出することができるので、座標検出(位置検出)の検出精度をさらに向上させることができる。
上記一の局面による液晶表示装置において、液晶表示パネルは、第1基板と、第1基板よりも照明部側に配置され、第1基板に対して所定の間隔を隔てて対向する第2基板と、第1基板と第2基板との間に挟持された液晶層とを含み、第2基板の第1基板側の主面上には、複数の画素電極が形成されている一方、第1基板の第2基板側の主面上には、画素電極と対向する対向電極が形成されているのが好ましい。
上記画素電極および対向電極とを備えた構成において、好ましくは、波長変換素子は、第1基板の第2基板側の主面上であって、第1基板と対向電極との間に形成されており、画素電極と対向電極との間に電圧が印加されることによって、所定の周期で、波長変換素子から液晶表示パネルの他方の主面側に不可視光が出射されるように構成されており、光センサ素子によって検出された検出信号が所定の周期と一致する場合に被検知体の位置情報が取得される。このように構成すれば、外部から液晶表示パネルの画素領域に不可視光が入射した場合でも、被検知体の位置情報を正しく検出することができる。
この場合において、好ましくは、液晶表示パネルは、複数の波長変換素子から互いに異なる周期で不可視光を出射可能に構成されている。このように構成すれば、光センサ素子によって検出された検出信号が、その光センサ素子に対応する波長変換素子から出射された不可視光の周期と一致する場合に、被検知体の位置情報が取得されるように構成することができる。そして、このように構成することによって、たとえば、指輪やブレスレット等の金属製アクセサリなどに不可視光が当たり、金属アクセサリなどによって反射された反射光が予期せぬ位置の光センサ素子で検出された場合でも、その光センサ素子で検出された検出信号が、対応する波長変換素子から出射された不可視光によるものではないと判断することができる。したがって、金属製アクセサリなどからの反射光によって、誤入力されるという不都合が生じるのを抑制することができる。その結果、被検知体の位置情報をより精度よく検出することができる。
上記一の局面による液晶表示装置において、液晶表示パネルは、異なる波長領域の光を透過する複数種類のフィルタ層を含むカラーフィルタをさらに備え、カラーフィルタによって、液晶表示パネルの画素がカラー画素に構成されていてもよい。
この場合において、カラーフィルタは、少なくとも、赤、青、緑の三種類のフィルタ層を含むように構成することができる。
上記画素内に波長変換素子および光センサ素子が設けられた構成において、波長変換素子と光センサ素子とが近接配置されているのが好ましい。
以上のように、本発明によれば、表示品質の低下を抑制しながら、薄型化を図ることが可能であるとともに、暗い環境でも入力機能を利用することが可能であり、かつ、表示画像のデザイン上の制約を受けない液晶表示装置を容易に得ることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の構成を示した断面図である。図2は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の画素構成を示した平面図である。図3は、本発明の一実施形態による液晶表示装置のブロック図である。図4〜図10は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の構造を説明するための図である。まず、図1〜図10を参照して、本発明の一実施形態による液晶表示装置の構造について説明する。
一実施形態による液晶表示装置は、図1に示すように、透過型の液晶表示装置に構成されており、バックライトユニット10と液晶表示パネル20とを備えている。なお、バックライトユニット10は、本発明の「照明部」の一例である。
また、一実施形態による液晶表示装置は、図3に示すように、制御部60と、画素駆動回路部70と、光センサ素子駆動回路部80と、バックライト駆動回路部90と、電源回路部100と、画像信号入力インタフェース110と、外部システムインタフェース120とを備えている。
バックライトユニット10は、LED(Light Emitting Diode)などの光源(図示せず)と、その光源からの光を面状の光に変換する導光板(図示せず)とを有しており、図1に示すように、光放出面10aから白色光(可視光)を出射する。また、バックライトユニット10は、液晶表示パネル20の裏面(一方の主面)側に配置されている。すなわち、バックライトユニット10の光放出面10aの上方に、液晶表示パネル20の裏面(一方の主面)とバックライトユニット10の光放出面10aとが対向するように液晶表示パネル20が配置されている。
液晶表示パネル20は、図4に示すように、画像を表示する表示領域(画素領域)20aを含んでおり、裏面側に配置されたバックライトユニット10(図1参照)によって、液晶表示パネル20の裏面側から表示領域20aの全面に白色光(可視光)が照射される。この表示領域20aには、図2に示すように、複数の画素21が二次元マトリクス状に配列されている。また、複数の画素21の各々は、後述するカラーフィルタ43によって、カラー画素に構成されている。具体的には、複数の画素21の各々は、光の三原色である、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つのサブ画素21R、21Gおよび21Bを含んでいる。
ここで、本実施形態では、複数の画素21の各々は、上記3つのサブ画素21R、21Gおよび21Bに加えて、近赤外光を出射する近赤外素子22と、近赤外光を受光する近赤外受光素子からなる光センサ素子23とをさらに備えている。近赤外素子22は、図1に示すように、バックライトユニット10から出射された可視光(白色光)を不可視光である近赤外光に変換し、変換した近赤外光を液晶表示パネル20の表示領域20a(図4参照)から正面(一方の主面)側に送出(出射)する機能を有している。また、光センサ素子23は、近赤外素子22から出射された不可視光(近赤外光)によって被検知体(指など)で反射された光を検出する。近赤外素子22と光センサ素子23とは、同一画素内において、近接配置されている。なお、近赤外素子22は、本発明の「波長変換素子」の一例である。
また、液晶表示パネル20は、アクティブマトリクス構造に構成されている。具体的には、液晶表示パネル20は、図1および図4に示すように、アレイ基板30と対向基板40とを備えている。アレイ基板30と対向基板40とは、複数のスペーサ(図示せず)により所定の間隔を隔てて対向配置されている。そして、アレイ基板30と対向基板40とは、両基板の周縁部に配置されたシール材(図示せず)によって互いに接合されている。また、図1に示すように、アレイ基板30と対向基板40との間には、アレイ基板30、対向基板40およびシール材(図示せず)によって、液晶層50が挟持されている。この液晶層50は、たとえば、TN(Twisted Nematic)液晶から構成されている。
アレイ基板30は、光を透過する絶縁体の基板であるガラス基板31を含んでいる。このガラス基板31の上面上(対向基板40側の主面上)には、スイッチング素子として機能する複数の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)32(図6参照)がアレイ状に形成されている。また、ガラス基板31の上面上には、図1および図5に示すように、複数の画素電極33が形成されている。これらの画素電極33は、それぞれ、平面的に見て、Y方向に延びる略長方形形状に形成されている。なお、複数の画素電極33の各々は、TFT32のドレイン電極に接続されている。
また、本実施形態では、各画素21は、それぞれ、4つの画素電極33を含んでいる。4つの画素電極33のうちの3つの画素電極33aは、それぞれ、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つのサブ画素21R、21Gおよび21Bを駆動するために設けられている。残りの画素電極33bは、近赤外素子22を駆動するために設けられている。
また、ガラス基板31の上面上には、水平方向(X方向)に延在する複数の走査線34(図6参照)が、垂直方向(Y方向)に並ぶように形成されているとともに、垂直方向(Y方向)に延在する複数の信号線35(図6参照)が、水平方向(X方向)に並ぶように形成されている。走査線34と信号線35とが交差する各位置には、上記したTFT32が配置されている。そして、図6に示すように、上記走査線34にTFT32のゲート電極が接続されているとともに、上記信号線35にTFT32のソース電極が接続されている。
対向基板40は、図1に示すように、上記アレイ基板30と同様、光を透過する絶縁体の基板であるガラス基板41を含んでいる。このガラス基板41の上面上(アレイ基板30側の主面上)には、画素電極33と対向する対向電極42が形成されている。対向電極42は、ガラス基板41上で全画素に共通の1つの電極となっている。上記した画素電極33および対向電極42は、それぞれ、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの透明な導電材料によって形成されている。なお、ガラス基板41および31は、それぞれ、本発明の「第1基板」および「第2基板」の一例である。
また、液晶層50と画素電極33との間、および、液晶層50と対向電極42との間には、液晶層50を構成する液晶分子の配向を制御するための配向膜24(24aおよび24b)がそれぞれ成膜されている。この配向膜24は、たとえば、ポリイミド樹脂などから構成されており、配向処理(たとえば、ラビング処理)が施されている。
また、ガラス基板41(対向基板40)のアレイ基板30(ガラス基板31)側の主面上であって、ガラス基板41と対向電極42との間には、上記したカラーフィルタ43が設けられている。このカラーフィルタ43は、異なる波長領域の光を透過する複数種類のフィルタ層を含んでいる。具体的には、カラーフィルタ43は、赤フィルタ層43R、緑フィルタ層43Gおよび青フィルタ層43Bの3種類のフィルタ層を含んでいる。これらのフィルタ層は、図2に示すように、平面的に見て、それぞれ、Y方向に延びる略長方形形状を有しており、図1に示すように、対応する画素電極33(33a)と対向するように形成されている。なお、カラーフィルタ43は、たとえば、顔料や染料などの着色剤を含有するポリイミド樹脂を用いて形成される。また、フィルタ層の間隙には、光を透過しないように黒色に色づけられている。すなわち、フィルタ層の間隙には、黒色の多数の帯をマトリクス状に配置した遮光層44が形成されている。
また、液晶表示パネル20の1画素は、赤フィルタ層43R、緑フィルタ層43Gおよび青フィルタ層43Bの3つのフィルタ層を含んでいる。
ここで、本実施形態では、図1および図2に示すように、ガラス基板41(対向基板40)のアレイ基板30(ガラス基板31)側の主面上であって、ガラス基板41と対向電極42との間には、上記カラーフィルタ43と並置するように、近赤外素子22が設けられている。この近赤外素子22は、図2に示すように、上記フィルタ層と同様、平面的に見て、Y方向に延びる略長方形形状を有しており、画素電極33(33b)と対向するように、ガラス基板41上に形成されている。また、近赤外素子22は、青フィルタ層43Bと、隣接する画素21の赤フィルタ層43Rとの間に配置されている。さらに、近赤外素子22は、バックライトユニット10側から、赤色フィルタ層22aと近赤外蛍光体層22bとが順次形成された多層構造(二層構造)を有している。赤色フィルタ層22aは、バックライトユニット10から出射された白色光(可視光)のうち、赤色光の波長成分のみを透過させる機能を有している。また、近赤外蛍光体層22bは、赤色フィルタ層22aを透過した赤色光を近赤外光に変換する機能を有している。
また、本実施形態では、図5および図7に示すように、アレイ基板30(ガラス基板31)の上面上に、上記した複数の光センサ素子23がマトリクス状に形成されている。この光センサ素子23は、平面的に見て、X方向に延びる略長方形形状に形成されている。さらに、上記ガラス基板31の上面上には、図7に示すように、上記光センサ素子23を駆動するための電圧を印加する複数の駆動電極25−1〜25−mおよび複数の駆動電極26−1〜26−nと、光センサ素子23からの検出信号(センサ信号)を出力するための出力電極27とが形成されている。また、駆動電極25−1〜25−mは、垂直方向(Y方向)に延在するとともに、水平方向(X方向)に並んでおり、駆動電極26−1〜26−nは、水平方向(X方向)に延在するとともに、垂直方向(Y方向)に並んでいる。なお、対向基板40における光センサ素子23と対向する領域は、上記したカラーフィルタ43および近赤外素子22が形成されていない状態となっている。
また、TFT32が形成されているガラス基板31(アレイ基板30)の上面上には、複数の蓄積キャパシタ28(図6参照)が形成されている。この蓄積キャパシタ28の一方の電極は、図6に示すように、TFT32のドレイン電極に接続されている。したがって、蓄積キャパシタ28は、液晶層50を挟んで互いに対向する画素電極33および対向電極42によって形成される液晶キャパシタ29と並列にTFT32の負荷となっている。
また、図1に示すように、アレイ基板30の外面側には、直線偏光板51が配置され、対向基板40の外面側には直線偏光板52が配置されている。直線偏光板51と直線偏光板52とは、互いの偏光軸が90°となるように配置されている。
画素駆動回路部70は、走査回路部71と信号回路部72とから構成されており、図4に示すように、液晶表示パネル20の周辺部の領域に配置されている。この画素駆動回路部70は、制御部60から指示された座標の画素21を駆動させる機能を有している。また、図6に示すように、上記走査線34の一端は、走査回路部71に接続されており、上記信号線35の一端は、信号回路部72に接続されている。
光センサ素子駆動回路部80は、図4に示すように、水平駆動回路部81と垂直駆動回路部82とから構成されており、上記画素駆動回路部70が配置されている領域とは異なる液晶表示パネル20の周辺部の領域に配置されている。上記水平駆動回路部81には、駆動電極25−1〜25−mの一端が接続されており、上記垂直駆動回路部82には、駆動電極26−1〜26−nの一端が接続されている。
また、上記光センサ素子23は、図8に示すように、フォトトランジスタから構成されている。このフォトトランジスタのコレクタは、駆動電極26を介して、垂直駆動回路部82(図9参照)に接続されている一方、フォトトランジスタのエミッタは、抵抗Rおよび駆動電極25を介して、水平駆動回路部81(図9参照)に接続されている。また、エミッタと抵抗Rとの間には、センサ信号を出力するための出力電極27が接続されている。なお、センサ信号の出力レベルが微弱な場合には、出力電極27の後段にアンプ回路などを追加して、センサ信号の出力レベルを増幅するように構成してもよい。この光センサ素子駆動回路部80は、図9に示すように、制御部60によって指定された座標の光センサ素子23を駆動させて、その光センサ素子23のセンサ信号を制御部60に送出する機能を有している。
制御部60は、画像信号入力インタフェース110(図3参照)を介して、外部から入力された画像信号を、R(赤)、G(緑)、B(青)に変換し、画像信号の内容に基づいて、駆動対象となる画素の座標と各サブ画素の信号レベルを決定した後、変換した画像信号を画素駆動回路部70に出力する。また、制御部60は、近赤外素子22の駆動信号も画素駆動回路部70に出力する。すなわち、近赤外素子22は、制御部60によって、画素21(サブ画素21R、21Gおよび21B)の駆動とは独立して、所定のパターン(所定の周期)で駆動される。
また、制御部60は、図9に示すように、光センサ素子23の座標指定信号を、光センサ素子駆動回路部80に出力し、指定した座標の光センサ素子23からのセンサ信号(光センサ素子23の状態)を読み込む。さらに、制御部60は、図3および図9に示すように、光センサ素子23からのセンサ信号を記憶するメモリ部61を備えており、このメモリ部61には、図10に示すように、光センサ素子23から出力された所定数分(たとえば、6回分)のセンサ信号が所定時間毎に格納される。
バックライト駆動回路部90は、図3に示すように、制御部60からの指示によって、バックライトユニット10の点灯および消灯を制御するととともに、輝度調整などを行う機能を有している。また、電源回路部100は、入力電力から必要とされる出力電力を生成し、各部に電力を供給する。
図11は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の動作を説明するための概略図である。図12および図13は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の光センサ素子を駆動させるための駆動信号を示したタイミングチャートである。次に、図1、図3、図4および図6〜図13を参照して、本発明の一実施形態による液晶表示装置の動作について説明する。なお、以下の説明では、液晶表示装置の画素配列を、m×n画素配列として説明する。
まず、図3に示すように、制御部60からの指示によって、バックライト駆動回路部90を介して、バックライトユニット10が点灯される。これにより、図11に示すように、バックライトユニット10の光放出面10aから白色光(可視光)が出射される。出射された白色光は、直線偏光板51を通過する際、偏光角と平行な角度の光のみが透過される。すなわち、直線偏光板51を通過することによって、バックライトユニット10から出射された白色光の直線偏光成分のみが透過され、透過された直線偏光Aが液晶層50に入射される。
一方、図3に示すように、画像信号入力インタフェース110を介して、外部から制御部60に画像信号が入力されると、入力された画像信号は、制御部60でR(赤)、G(緑)、B(青)に変換され、画像信号の内容に基づいて、駆動対象となる画素の座標と各サブ画素の信号レベルが決定された後、変換された画像信号が画素駆動回路部70に出力される。
画素駆動回路部70に画像信号が出力されると、図6に示すように、画素駆動回路部70の走査回路部71から走査線34に順次パルス電圧が供給され、パルス電圧が供給された走査線34に接続されたTFT32の全てがオン状態となる。このとき、画素駆動回路部70の信号回路部72を介して、制御部60(図3参照)から信号線35に、画像信号に基づく信号電圧が印加されている場合には、TFT32のドレイン電極から、それに接続されている液晶キャパシタ29の画素電極33(図1参照)に電荷が注入される。そして、電極電位が信号線35の電位(信号電圧)と同レベルになり、画素電極33(図1参照)と対向電極42(図1参照)との間に電位差が生じる。この電位差によって液晶の配向が変化する。なお、蓄積キャパシタ28の他方の電極は、一つ前に走査される走査線34に接続されており、この蓄積キャパシタ28によって、次のパルス電圧でTFT32がオン状態になって信号電圧が印加されるまでの間、画素電極33の電位が維持される。
配向が変化された液晶は、直線偏光の偏光軸を90°曲げる特性を示すため、図11に示すように、液晶層50における配向が変化した部分を透過する直線偏光Aは、偏光軸が90°曲げられてカラーフィルタ43および近赤外素子22に入射される。一方、画素電極33と対向電極42との間に電位差が生じていない場合には、液晶の配向が変化しない。このため、液晶層50における配向が変化しない部分を透過する直線偏光Aは、直線偏光板51で制御された偏光角のまま液晶層50を透過する。そして、透過した直線偏光Aは、カラーフィルタ43および近赤外素子22に入射される。なお、図11では、ハッチング付の矢印で、偏光軸が曲げられた直線偏光Bを示している。
カラーフィルタ43に入射された直線偏光は、各フィルタ層を透過する際に、特定の波長成分の光のみが透過されて、赤色光、緑色光、または、青色光として直線偏光板52側に出射される。一方、近赤外素子22に入射された直線偏光は、まず、赤色フィルタ層22aによって、白色光(可視光)のうち赤色光の波長成分のみが透過される。次に、赤色フィルタ層22aを透過した赤色光は、近赤外蛍光体層22bで不可視光である近赤外光に変換されて、直線偏光板52側に出射される。
ここで、直線偏光板52は、直線偏光板51に対して偏光軸が90°ずれているので、液晶層50によって偏光軸が90°曲げられた直線偏光Bのみが、直線偏光板52を透過し可視化される。これにより、各画素電極33(図1参照)と対向電極42(図1参照)との間の電位差を制御することによって、カラー画素を発光させることができるので、外部から入力された画像信号に基づいた画像を液晶表示パネル20の表示領域20a(図4参照)に表示させることができる。
また、画素電極33と対向電極42との間の電位差を制御することによって、画像信号とは独立した所定のパターン(周期)で、液晶表示パネル20の表示領域20a(図4参照)の正面(他方の主面)側に近赤外光(不可視光)を出射させることができる。なお、近赤外素子22の駆動は、画像表示用の各サブ画素21R、21Gおよび21Bとは独立して制御することが可能であるので、液晶表示パネル20に表示させる表示画像には何ら影響を与えない。
そして、上記のように、液晶表示パネル20の表示領域20a(図4参照)から近赤外光が出射されている状態で、液晶表示パネル20の表示画面を指200などの被検知体で触れると、近赤外光が被検知体で反射して、その反射光B1が光センサ素子23で検出(受光)される。検出された信号は、ロジックレベル(Low(以下、L)又はHigh(以下、H):Hで受光あり)のセンサ信号に変換されて、図9に示すように、制御部60に送られる。
光センサ素子23からのセンサ信号の読み取りは、駆動電極26に、Hレベルの駆動信号Yを供給(正電圧を印加)し、駆動電極25に、Lレベルの駆動信号Xを供給する(GNDレベルの状態にする)ことによって行うことができる。たとえば、座標(p,q)の光センサ素子23のセンサ信号を読み取る場合には、図12に示すように、駆動電極26−qに、Hレベルの駆動信号Y(q)を供給し、駆動電極25−pに、Lレベルの駆動信号X(p)を供給する。このようにすれば、座標(p,q)の光センサ素子23がアクティブ状態となるので、図8に示したように、出力電極27を介して、センサ信号を制御部60に送ることができる。
制御部60に送られた光センサ素子23からのセンサ信号は、メモリ部61の光センサ素子入力テーブル(図10参照)に格納される。その後、図10に示すように、所定の間隔(たとえば、0.1秒)毎に同一座標について、所定回数(たとえば、6回)読み込み処理が行われる。そして、特定座標の読み込みデータが、近赤外素子22の駆動パターンと一致することが確認されれば、特定座標での被検知体の近接ありと判断される。たとえば、近赤外素子22の出力レベル(駆動パターン)が、「L,H,L,H,H,L」であった場合、センサ信号入力テーブルに格納されたデータの中の座標(p,q)の読み込みデータが、「L,H,L,H,H,L」であり、近赤外素子22の出力レベル(駆動パターン)と一致するため、座標(p,q)において、被検知体の近接有りと判断される。
なお、たとえば、座標(m,1)、座標(1,2)、座標(2,2)および座標(m,n)では、読み込みデータは、「L,L,L,L,L,L」であるため、これらの座標の光センサ素子23では、近赤外光が検出されておらず、被検知体の近接は無しと判断される。また、たとえば、座標(m,2)および座標(1,3)では、読み込みデータは、「H,H,H,L,H,H」であるため、光センサ素子23での近赤外光の検出は認められるものの、近赤外素子22の出力レベル(駆動パターン)と一致しないため、外光などのノイズであると判断される。このため、この座標においては、被検知体の近接は無しと判断される。さらに、たとえば、座標(1,1)および座標(2,1)では、読み込みデータは、「H,H,H,H,H,H」であり、この場合も、近赤外素子22の出力レベル(駆動パターン)と一致しない。この場合は、常に近赤外光の検出が認められるため、太陽光などの外光による近赤外光の影響を受けているものと判断される。このため、この座標においても、被検知体の近接は無しと判断される。したがって、上記構成により、太陽光などの外光による近赤外光が混入した場合でも、精度よく被検知体で触れた位置(座標)を検出することが可能となる。すなわち、誤動作の発生を抑制することが可能となる。
所定の座標において、被検知体の近接有りと判断された場合には、制御部60によってタッチパネル(表示画面の所定位置)が押されたと判断される。そして、タッチパネルの押下を判断すると、制御部60によって押下検出信号(検出検知信号)とその座標(検出座標)とが外部システムインタフェース120(図3参照)に送られる。これにより、指200などの被検知体が接触した位置(座標)が、液晶表示パネル20の光センサ素子23によって検出された光に基づいて検知される。
なお、図10に示すセンサ信号入力テーブルに格納されたデータは、次回の読み込みを行う際、テーブルの全内容が1つずつ右側へシフトされ、「現在」の列に読み込みデータが格納される。
また、近赤外素子22の出力レベル(駆動パターン)は、複数の近赤外素子22の全てで同じパターン(周期)にしてもよいし、それぞれ、異なるパターン(周期)にしてもよい。このように、異なるパターン(周期)とする構成にすれば、たとえば、指輪やブレスレット等の金属製アクセサリなどに出射された近赤外光(不可視光)が当たり、金属アクセサリなどによって反射された反射光が予期せぬ位置(座標)の光センサ素子23で検出された場合でも、その光センサ素子23で検出されたセンサ信号が、対応する近赤外素子22から出射された近赤外光(不可視光)によるものではないと判断することができる。したがって、金属製アクセサリなどからの反射光によって、誤入力されるという不都合が生じるのを抑制することができる。その結果、被検知体の位置情報をより精度よく検出することができる。
また、タッチパネル機能(入力機能)を用いる場合には、タッチする位置(座標)が予め決まっている場合が多いため、その位置(座標)がタッチ(検出)されたか否かを判別できれば足りる場合が多い。このような場合には、座標指定信号を制御部60から光センサ素子駆動回路部80に出力することによって、指定された座標の光センサ素子23のみを駆動させ、その光センサ素子23からのセンサ信号を読み取るようにしてもよい。
一方、全ての光センサ素子23からのセンサ信号を読み取る場合には、以下のようにして行うことができる。すなわち、図13に示すように、駆動電極26−1(図7参照)にHレベルの駆動信号Y(1)を供給(正電圧を印加)し、駆動電極25−1〜25−m(図7参照)に、Lレベルの駆動信号X(1)〜X(m)を順次供給する。これにより、座標(1,1)〜座標(m,1)の光センサ素子23が順次アクティブ状態となり、座標(1,1)〜座標(m,1)までのセンサ信号が順次読み取られる。次に、図13に示すように、駆動電極26−2にHレベルの駆動信号Y(2)を供給(正電圧を印加)し、駆動電極25−1〜25−mに、Lレベルの駆動信号X(1)〜X(m)を順次供給する。これにより、座標(1,2)〜座標(m,2)までのセンサ信号が順次読み取られる。このような動作を駆動電極26−nまで繰り返すことによって、全ての座標(座標(1,1)〜座標(m,n))における光センサ素子23からのセンサ信号が読み取られる。
本実施形態による液晶表示装置では、上記のように、液晶表示パネル20の表示領域(画素領域)20aに、バックライトユニット10からの白色光(可視光)を近赤外光(不可視光)に変換し、変換された近赤外光を液晶表示パネル20の正面側に出射する複数の近赤外素子22を形成することによって、液晶表示パネル20の表示領域20aにおける複数の近赤外素子22から近赤外光を出射させることができる。また、液晶表示パネル20の表示領域20aに、近赤外光を検出する複数の光センサ素子23を形成することによって、表示領域20aから出射される近赤外光によって指などの被検知体から反射された光(近赤外光)を光センサ素子23で検出することができる。そして、光センサ素子23からのセンサ信号によって、座標検出(位置検出)を行うことができるので、太陽などの外光等を利用することなく、座標検出(位置検出)を行うことができる。その結果、暗い環境であっても、入力機能(タッチパネル機能)を利用することができる。
また、本実施形態では、座標検出(位置検出)に利用する光は、近赤外素子22から出射される不可視光(近赤外光)であるため、ユーザがその発光の有無を知覚することはない。このため、近赤外光をどのように発光(出射)させた場合でも、表示画面(表示領域20a)に表示される表示画像(表示映像)に影響がおよぶことがない。これにより、液晶表示パネル20から出る映像信号の光を利用して座標検出(位置検出)を行う場合と異なり、座標検出(位置検出)を行うために、表示画像(表示映像)の絵作りを工夫する必要がないので、表示画像(表示映像)のデザイン上の制約を受けることなく、座標検出(位置検出)を行うことができる。
なお、上記した構成では、表示領域20aに近赤外素子22と光センサ素子23とを形成することによって、液晶表示パネル20(液晶表示装置)に入力機能(タッチパネル機能)を持たせることができる。このため、表示画面上にタッチパネルなどの入力装置を取り付ける必要がないので、その分、液晶表示装置の薄型化を図ることができる。また、入力装置を取り付けることに起因する表示品質の低下を抑制することができる。
また、本実施形態では、近赤外素子22を、バックライトユニット10側から赤色フィルタ層22aと近赤外蛍光体層22bとが形成された多層構造に構成することによって、容易に、バックライトユニット10から照射された白色光(可視光)を不可視光である近赤外光に変換することができるとともに、容易に、変換された近赤外光を液晶表示パネル20の表示領域20aから正面側に出射させることができる。
また、本実施形態では、複数の画素21の各々に、近赤外素子22および光センサ素子23を形成することによって、各画素21の各々から近赤外光を出射させることができるとともに、各画素21の各々で被検知体からの反射光を検出することができるので、座標検出(位置検出)の検出精度をより向上させることができる。
また、本実施形態では、近赤外素子22を、ガラス基板41(対向基板40)のアレイ基板30(ガラス基板31)側の主面上であって、ガラス基板41と対向電極42との間に、上記カラーフィルタ43と並置するように設けることによって、画素電極33と対向電極42との間の電位差を制御することにより、所定の周期(駆動パターン)で近赤外素子22を駆動させることができる。そして、光センサ素子23によって検出された検出パターン(光センサ素子23からのセンサ信号)が近赤外素子22の駆動パターン(所定の周期)と一致する場合に被検知体の位置情報が取得されるように構成することによって、太陽光などの外光により外部から液晶表示パネル20の表示領域20aに、近赤外素子22から出射した近赤外光とは異なる近赤外光が入射(混入)した場合でも、被検知体の位置情報(座標)を正しく検出することができる。すなわち、誤作動が生じるのを抑制することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、液晶表示パネルの表示領域から近赤外光を出射可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、近赤外光以外の不可視光を出射可能に構成してもよい。
また、上記実施形態では、複数の画素の各々に、近赤外素子と光センサ素子とを形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、複数の画素の一部の画素に、近赤外素子と光センサ素子とを形成してもよい。また、近赤外素子と光センサ素子とを別個の画素に形成してもよい。
また、上記実施形態では、画素内に近赤外素子および光センサ素子を形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、画素外に近赤外素子および光センサ素子を形成してもよい。
また、上記実施形態では、液晶表示パネルをアクティブマトリクス構造に構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、画素とは独立して近赤外素子を駆動することができれば、アクティブマトリクス構造以外の構造に構成してもよい。たとえば、パッシブマトリクス構造に構成することによって、近赤外素子を駆動するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、液晶層をTN液晶から構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、TN液晶以外の液晶を用いて液晶層を構成してもよい。
なお、液晶表示パネルのサブ画素の配列は、たとえば、図14に示すように、デルタ配列にしてもよい。具体的には、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つのサブ画素301R、301Gおよび301Bと、近赤外素子322とを平面的に見て、略正方形形状に形成し、図14に示すように配列する。これにより、3つのサブ画素301R、301Gおよび301Bと、近赤外素子322と、光センサ素子323とを含み、デルタ状に配列された画素300を構成することができる。
本発明の一実施形態による液晶表示装置の構成を示した断面図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置の画素構成を示した平面図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置のブロック図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置における液晶表示パネルの斜視図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置のアレイ基板の構造を説明するための平面図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置における表示領域において形成される回路の一部を示す回路図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置の光センサ素子と駆動電極との接続状態を説明するための概略図である。 光センサ素子の等価回路図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置の一部を示したブロック図である。 メモリ部の光センサ素子入力テーブル内容の一例を示した図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置の動作を説明するための概略図である。 本発明の一実施形態による液晶表示装置の光センサ素子を駆動させるための駆動信号を示したタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による液晶表示装置の光センサ素子を駆動させるための駆動信号を示したタイミングチャートである。 一実施形態の変形例による液晶表示装置の画素構成を示した平面図である。
符号の説明
10 バックライトユニット(照明部)
20 液晶表示パネル
20a 表示領域(画素領域)
22 近赤外素子(波長変換素子)
22a 赤色フィルタ層
22b 近赤外蛍光体層
23 光センサ素子
25、26 駆動電極
27 出力電極
30 アレイ基板
31 ガラス基板(第2基板)
33 画素電極
40 対向基板
41 ガラス基板(第1基板)
42 対向電極
43 カラーフィルタ
50 液晶層
51、52 直線偏光板
60 制御部
61 メモリ部
70 画素駆動回路部
80 光センサ素子駆動回路部
90 バックライト駆動回路部

Claims (4)

  1. 複数の画素が二次元的に配列された画素領域を含む液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの一方の主面と対向し、前記液晶表示パネルの画素領域を照射する照明部とを備え、
    前記液晶表示パネルの画素領域には、前記照明部からの可視光を不可視光に変換し、変換された前記不可視光を前記一方の主面と反対側の他方の主面側に出射する複数の波長変換素子と、前記波長変換素子によって波長変換された不可視光を検出する複数の光センサ素子とが形成されて
    前記波長変化素子は、前記照明部側から赤色フィルタ層と近赤外蛍光体層とが形成された多層構造を有しており、
    前記赤色フィルタ層は、前記照明部からの可視光における赤色光の波長成分を透過させる機能を有しており、
    前記近赤外蛍光体層は、前記赤色フィルタ層を透過した赤色光を近赤外光に変換する機能を有していることを特徴とする、液晶表示装置。
  2. 複数の画素が二次元的に配列された画素領域を含む液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの一方の主面と対向し、前記液晶表示パネルの画素領域を照射する照明部とを備え、
    前記液晶表示パネルの画素領域には、前記照明部からの可視光を不可視光に変換し、変換された前記不可視光を前記一方の主面と反対側の他方の主面側に出射する複数の波長変換素子と、前記波長変換素子によって波長変換された不可視光を検出する複数の光センサ素子とが形成されて、
    前記波長変換素子によって変換された不可視光は、赤外光であり、
    前記光センサ素子は、赤外光を検出する赤外受光素子であり、
    前記波長変化素子は、前記照明部側から赤色フィルタ層と近赤外蛍光体層とが形成された多層構造を有しており、
    前記赤色フィルタ層は、前記照明部からの可視光における赤色光の波長成分を透過させる機能を有しており、
    前記近赤外蛍光体層は、前記赤色フィルタ層を透過した赤色光を近赤外光に変換する機
    能を有していることを特徴とする、液晶表示装置。
  3. 複数の画素が二次元的に配列された画素領域を含む液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの一方の主面と対向し、前記液晶表示パネルの画素領域を照射する照明部とを備え、
    前記液晶表示パネルの画素領域には、前記照明部からの可視光を不可視光に変換し、変換された前記不可視光を前記一方の主面と反対側の他方の主面側に出射する複数の波長変換素子と、前記波長変換素子によって波長変換された不可視光を検出する複数の光センサ素子とが形成されて、
    前記液晶表示パネルは、
    第1基板と、
    前記第1基板よりも前記照明部側に配置され、前記第1基板に対して所定の間隔を隔てて対向する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に挟持された液晶層とを含み、
    前記第2基板の前記第1基板側の主面上には、複数の画素電極が形成されている一方、前記第1基板の前記第2基板側の主面上には、前記画素電極と対向する対向電極が形成されて、
    前記波長変換素子は、前記第1基板の前記第2基板側の主面上であって、前記第1基板と前記対向電極との間に形成されており、
    前記画素電極と前記対向電極との間に電圧が印加されることによって、所定の周期で、前記波長変換素子から前記液晶表示パネルの他方の主面側に不可視光が出射されるように構成されており、
    前記光センサ素子によって検出された検出信号が前記所定の周期と一致する場合に被検知体の位置情報が取得されることを特徴とする、液晶表示装置。
  4. 複数の画素が二次元的に配列された画素領域を含む液晶表示パネルと、
    前記液晶表示パネルの一方の主面と対向し、前記液晶表示パネルの画素領域を照射する照明部とを備え、
    前記液晶表示パネルの画素領域には、前記照明部からの可視光を不可視光に変換し、変換された前記不可視光を前記一方の主面と反対側の他方の主面側に出射する複数の波長変換素子と、前記波長変換素子によって波長変換された不可視光を検出する複数の光センサ素子とが形成されて、
    前記液晶表示パネルは、
    第1基板と、
    前記第1基板よりも前記照明部側に配置され、前記第1基板に対して所定の間隔を隔てて対向する第2基板と、
    前記第1基板と前記第2基板との間に挟持された液晶層とを含み、
    前記第2基板の前記第1基板側の主面上には、複数の画素電極が形成されている一方、前記第1基板の前記第2基板側の主面上には、前記画素電極と対向する対向電極が形成されて、
    前記波長変換素子は、前記第1基板の前記第2基板側の主面上であって、前記第1基板と前記対向電極との間に形成されており、
    前記画素電極と前記対向電極との間に電圧が印加されることによって、所定の周期で、前記波長変換素子から前記液晶表示パネルの他方の主面側に不可視光が出射されるように構成されており、
    前記光センサ素子によって検出された検出信号が前記所定の周期と一致する場合に被検知体の位置情報が取得され、
    前記液晶表示パネルは、前記複数の波長変換素子から互いに異なる周期で不可視光を出射可能に構成されていることを特徴とする、液晶表示装置。
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