JP5304018B2 - パッチ中間転写記録媒体の製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、画像を印画でき、パッチを転写性よく転写でき、転写後は耐擦傷性や耐溶剤性などに優れる用途であれば、特に限定されるものではない。
従って、偽造防止媒体に用いるパッチ中間転写記録媒体は、1枚毎に異なる所有者の個人情報などの画像をパッチの所定位置へ位置精度よく印画でき、該画像が印画されたパッチを正確に位置精度よく被転写体へ転写でき、かつ、低コストで製造でき、転写後は耐擦傷性や耐溶剤性などに優れ、しかも、セキュリティ性と意匠性に優れることが求められている。
また、マークからの光をラインセンサで読み取る方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、マークを照明する照明光源に、レーザ光をスリット光にして照明するために、特殊な光源を必要とするという問題点がある。
さらに、本出願人は、樹脂層を設けたシート基材と、受容層とホログラム形成層が積層されている設けた透明シートが積層され、受容層を含めて透明シート部にハーフカット処理が施され、樹脂層と透明シートの間で剥離する中間転写記録媒体の、受容層に転写画像を形成し、該画像形成された部分のみを被転写体へ再転写して画像を形成する画像形成方法が知られている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、画像のハーフカット処理部(本願のパッチに相当する)との位置合わせ、及びハーフカット処理部を被転写体へ再転写する位置精度などについては、記載も示唆も全くない。
図1は、本発明のパッチ中間転写記録媒体の製造方法で製造された1実施例を示すパッチ中間転写記録媒体の断面図である。
図2は、本発明のパッチ中間転写記録媒体の製造方法で製造されたパッチ中間転写記録媒体を用いて転写した本発明の1実施例を示す偽造防止媒体の断面図である。
図3は、本発明のパッチ中間転写記録媒体の製造方法のステップを説明するためのの工程図である。
インクジェット方式で用いる受容層23としては、インクジェット用受容層組成物を塗布したもので、該インクジェット用受容層組成物は、少なくともカチオン性ウレタン系樹脂、カチオン性フィックス剤、フィラー、及び分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体とを含ませる。
一般式1におけるR3〜5のうち2個以上が一般式2の構造を有する化合物、即ち、分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジル誘導体である。
(S1)透明基材11として厚さ25μmのPETフィルムを用い、該基材11の一方の面へ、下記のホログラム層組成物をグラビアリバースコーターで乾燥後の厚さが2μmになるように、塗工し100℃で乾燥させた。
・<ホログラム層組成物>
ユピマーUV−V3031(三菱化学社製、UV硬化性樹脂商品名)100部
反応性シリコーン(信越化学社製、商品名X−22−1602) 0.5部
ポリエチレンワックス(平均粒径3〜5μm、球状) 2部
光重合開始剤(チバ社製、商品名イルガキュア184) 5部
酢酸エチル 300部
次に、該層面へ、2光束干渉法による回折格子から2P法で複製した擬似連続絵柄としたプレス型を複製装置のエンボスローラーに貼着して、相対するローラーと間で加熱プレス(エンボス)して、微細な凹凸パターンからなるレリーフを賦形させた。賦形後直ちに、高圧水銀灯を用いて紫外線を照射して硬化させて、ホログラム層15を形成した。
該ホログラム層15のレリーフ面へ、厚さ50nmの酸化チタンを真空蒸着法で形成して、透明反射層17とした。
該透明反射層17面へ、下記のプライマ層組成物をグラビアコーターで乾燥後の塗布量が0.5μmになるように、塗工し100℃で乾燥させた後に、該プライマ層面へ下記の受容層組成物をグラビアコーターで乾燥後の塗布量が1μmになるように、塗工し100℃で乾燥させて、受容層23を形成した。
・<プライマ層組成物途工液>
ポリエステル樹脂 20質量部
溶媒(トルエン:メチルエチルケトン=1:1)80質量部
・<受容層組成物>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 20部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)2部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 1部
ケミタイトPZ−33(日本触媒製、アジリジン誘導体商品名) 3部
溶媒(水) 80部
次に、該基材11の他方の面へ、下記剥離性樹脂層組成物を、乾燥後の塗布量が3μmになるように、塗工し100℃で乾燥させて、剥離性樹脂層33を形成して、剥離性樹脂層33/透明基材11/ホログラム層15/透明反射層17/プライマ層/受容層23の層構成からなる転写材10を得た。
・<剥離性樹脂層組成物(簡易接着層タイプ)>
アクリル系樹脂ラテックス(日本ゼオン(株)製、LX874) 30部
溶媒(水:イソプロピルアルコール=1:1) 70部
(S2)支持体31として厚さ38μmのPETフィルムを用い、該支持体31の一方の面へ下記レーザマーキング層組成物を、乾燥後の塗布量が2μmになるように、ロールコーターで塗工し100℃で乾燥させて、レーザマーキング層35を形成した。
・<レーザマーキング層組成物>
ウレタン樹脂 100部
レーザマーク用マイカ(メルク社、発色剤商品名) 5部
溶媒(トルエン:マチルエチルケトン=1:1) 300部
(S3)先に製造しておいた支持材30のレーザマーキング層35面と、転写材10の剥離性樹脂層33面とを2液硬化型ウレタン系接着剤(接着剤層19となる)を用いて、公知のドライラミネーション法で積層し、40℃で3日間放置して積層体とした。
(S4)レーザマカー部、打ち抜き部、ハーフカット部を有する機械を用いて、前記積層体を間歇走行させながら、レーザマーキング層35へ、YAGレーザー「キーエンス社製MD―H9800」を用いてレーザ光線で5mm×20mmの長方形のタイミングマーク37を描画した。該タイミングマーク37は膨れや剥がれもなく、黒色で視認性も良好でサンサーでも充分に読み取れる色濃度であった。
(S5)該タイミングマーク37に引き続き、矩形状のカッター刃を取り付けた上型と下型との切断方式の打ち抜き部で、パッチ21の肩部分に15mm×20mmの穴を孔け、さらに、角丸の矩形状のカッター刃を取り付けた上型と台座とのプレス方式のハーフカット処理とカス取りを行えるハーフカット部で積層体のホログラム層15/透明反射層17/プライマ層/受容層23の層構成部分を54mm×85mmで角丸形状(パッチ21となる)にハーフカット処理を施し、カス取りして、パッチ21が剥離性樹脂層33面から剥離可能に積層された連続巻取状の実施例1のパッチ中間転写記録媒体20を得た。
11:基材
15:ホログラム層
17:反射層
19:接着剤層
20:パッチ中間転写記録媒体
21:パッチ
23:受容層
30:支持材
31:支持基材
33:剥離性樹脂層
35:レーザマーキング層
37:タイミングマーク
100:偽造防止媒体
101:被転写体
103:情報印字層
Claims (2)
- (1)透明基材、該透明基材の一方の面にホログラム層、透明反射層及び受容層を設け、他方の面へ剥離性樹脂層を設けてなる転写材を準備する転写材準備工程と、(2)支持基材と、該支持基材の一方の面へレーザマーキング層を設けてなる支持材を準備する支持材準備工程と、(3)前記支持材のレーザマーキング層面と前記転写材の剥離性樹脂層面とを接着剤層を介して積層し積層体とする積層工程と、(4)前記積層体のレーザマーキング層へレーザ光線でタイミングマークを描画する描画工程と、(5)前記タイミングマークに位置合わせしながら、前記転写材の透明基材、ホログラム層、透明反射層及び受容層からなる転写部をハーフカット処理を施してパッチとするハーフカット工程と、からなり、前記パッチが前記支持材の剥離性樹脂層面へ剥離可能に積層されていることを特徴とするパッチ中間転写記録媒体の製造方法。
- 前記受容層がカチオン性ウレタン系樹脂、カチオン性フィックス剤、フィラー及び分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体とを含み、かつ前記受容層がインクジェット方式で印画できることを特徴とする請求項1に記載のパッチ中間転写記録媒体の製造方法。
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