JP5304057B2 - 密封装置及び密封構造 - Google Patents
密封装置及び密封構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5304057B2 JP5304057B2 JP2008173679A JP2008173679A JP5304057B2 JP 5304057 B2 JP5304057 B2 JP 5304057B2 JP 2008173679 A JP2008173679 A JP 2008173679A JP 2008173679 A JP2008173679 A JP 2008173679A JP 5304057 B2 JP5304057 B2 JP 5304057B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- annular groove
- peripheral surface
- shaft
- annular
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
Description
ハウジングに設けられた軸孔の内周面と該軸孔に挿通される軸の外周面との間の環状隙間を封止すると共に、前記軸を支持する軸受となる密封装置であって、
前記軸の外周面には、該軸の軸心と同心的に設けられる第1環状溝、及び第1環状溝の溝底面に前記軸心と同心的に設けられる第2環状溝が形成されており、
第1環状溝に装着され、この第1環状溝に対してスライド可能な、硬質材料からなる第1リングと、
第2環状溝に装着され、第1リングを軸孔内周面に向かって押圧するゴム状弾性体製の第2リングと、を備え、
第1リングには、第2環状溝内に進入するように構成され、密封対象流体の圧力による第1リングのスライドによって第2環状溝の側壁面に密着することで、第1リングと軸との間の隙間への第2リングのはみ出しを防止する、前記軸心と同心的に設けられる環状凸部が設けられていることを特徴とする。
軸孔を有するハウジングと、
前記軸孔に挿通される軸と、
前記軸孔の内周面と前記軸の外周面との間の環状隙間を封止すると共に、前記軸を支持する軸受となる密封装置と、を備える密封構造であって、
前記軸の外周面には、該軸の軸心と同心的に設けられる第1環状溝、及び第1環状溝の溝底面に前記軸心と同心的に設けられる第2環状溝が形成されており、
前記密封装置は、
第1環状溝に装着され、この第1環状溝に対してスライド可能な、硬質材料からなる第1リングと、
第2環状溝に装着され、第1リングを軸孔内周面に向かって押圧するゴム状弾性体製の第2リングと、を備え、
第1リングには、第2環状溝内に進入するように構成され、密封対象流体の圧力による第1リングのスライドによって第2環状溝の側壁面に密着することで、第1リングと軸との間の隙間への第2リングのはみ出しを防止する、前記軸心と同心的に設けられる環状凸部が設けられていることを特徴とする。
図1及び図2を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置及びこれを備える密封構造
について説明する。図1及び図2は本発明の実施例1に係る密封装置を備える密封構造の模式的断面図である。なお、図1は密封対象流体の圧力が作用していない状態を示し、図2は密封対象流体の圧力が作用している状態を示している。
本実施例に係る密封装置(ピストンシーリングシステム)は、ハウジングとしてのシリンダ60に設けられた軸孔61の内周面と、この軸孔61に挿通される軸としてのピストン50の外周面との間の環状隙間に配置される。本実施例に係る密封装置は、ナイロンなどの硬質材料からなる第1リング10と、NBRなどのゴム状弾性体製の第2リング20とから構成される。なお、第1リング10の素材として、ナイロンの他に、ポリアミド,ポリイミド,PEEK,ポリアセタール,ポリエチレン,ポリエステル,フェノール,布入りフェノール等の積層材及びPTFEを例として挙げることができる。勿論、摩擦摩耗特性や強度等を改善するために充填材(添加材)を添加してもよい。また、第2リング20の素材として、NBRの他に、HNBR,XNBR,FKM及びウレタンを例として挙げることができる。勿論、摩擦摩耗特性や強度等を改善するために充填材(添加材)を添加してもよい。
クリアランスがないように設定されている。
図2においては、図中右側が高圧となり、左側が低圧となった状態を示している。この場合、第1リング10と第2リング20は、高圧側(H)の密封対象流体(本実施例では油)の圧力(油圧)を受けて、いずれも低圧側(L)にスライドする(図2中、矢印A方向にスライドする)。第1リング10は、硬質材料で構成されるため、密封対象流体の圧力を受けても殆ど変形しない。そのため、第1リング10の内周面と第1環状溝51の溝底面との間のクリアランスS1は、略一定の間隔を保ったままである。
本実施例に係る密封装置(ピストンシーリングシステム)及びこれを備える密封構造によれば、第1リング10のうち、第2リング20によって押圧されている付近にて特に密封機能が発揮される。そして、第1リング10のうち、第1環状溝51の溝底面(第2環状溝52が設けられている領域を除く部分)と軸孔61の内周面との間に配されている部分にて特に軸受機能が発揮される。
図3には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、第1リングの外周面に、密封対象流体を導入する溝を設ける場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
上記各実施例においては、図1〜図3に示すように、第2リング20は、その断面形状が矩形のものを示した。しかしながら、第2リング20は、第2環状溝52の溝底面と第1リング10の内周面との間の環状隙間を封止することができ、かつ自己の弾性反発力によって、第1リング10,10aを軸孔61の内周面に向かって押圧する機能を発揮するものであればよい。したがって、その断面形状は矩形のものに限らず、円形や楕円など、適宜のものを採用することができる。
体(油)を導くことで、第2リング20の拡張力をより確実に得ることが可能となる。これにより、安定的に密封性を得ることができ、吹き抜け漏れを抑制することが可能となる。
11 環状凸部
12,13 溝
20 第2リング
50 ピストン
51 第1環状溝
52 第2環状溝
60 シリンダ
61 軸孔
S1,S2,S3 クリアランス
T 軸心
Claims (4)
- ハウジングに設けられた軸孔の内周面と該軸孔に挿通される軸の外周面との間の環状隙間を封止すると共に、前記軸を支持する軸受となる密封装置であって、
前記軸の外周面には、該軸の軸心と同心的に設けられる第1環状溝、及び第1環状溝の溝底面に前記軸心と同心的に設けられる第2環状溝が形成されており、
第1環状溝に装着され、この第1環状溝に対してスライド可能な、硬質材料からなる第1リングと、
第2環状溝に装着され、第1リングを軸孔内周面に向かって押圧するゴム状弾性体製の第2リングと、を備え、
第1リングには、第2環状溝内に進入するように構成され、密封対象流体の圧力による第1リングのスライドによって第2環状溝の側壁面に密着することで、第1リングと軸との間の隙間への第2リングのはみ出しを防止する、前記軸心と同心的に設けられる環状凸部が設けられており、
第1リングにおける前記環状凸部を挟んで軸方向の両側の部分は、いずれも第1環状溝の溝底面と前記軸孔の内周面との間に配されると共に、前記両側の部分と第1環状溝の溝底面との間にはクリアランスが設けられていることを特徴とする密封装置。 - 第1リングのうち第1環状溝の溝底面と前記軸孔の内周面との間に配される部分における外周面に、密封対象流体を導入する溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 軸孔を有するハウジングと、
前記軸孔に挿通される軸と、
前記軸孔の内周面と前記軸の外周面との間の環状隙間を封止すると共に、前記軸を支持する軸受となる密封装置と、を備える密封構造であって、
前記軸の外周面には、該軸の軸心と同心的に設けられる第1環状溝、及び第1環状溝の溝底面に前記軸心と同心的に設けられる第2環状溝が形成されており、
前記密封装置は、
第1環状溝に装着され、この第1環状溝に対してスライド可能な、硬質材料からなる第1リングと、
第2環状溝に装着され、第1リングを軸孔内周面に向かって押圧するゴム状弾性体製の
第2リングと、を備え、
第1リングには、第2環状溝内に進入するように構成され、密封対象流体の圧力による第1リングのスライドによって第2環状溝の側壁面に密着することで、第1リングと軸との間の隙間への第2リングのはみ出しを防止する、前記軸心と同心的に設けられる環状凸部が設けられており、
第1リングにおける前記環状凸部を挟んで軸方向の両側の部分は、いずれも第1環状溝の溝底面と前記軸孔の内周面との間に配されると共に、前記両側の部分と第1環状溝の溝底面との間にはクリアランスが設けられていることを特徴とする密封構造。 - 第1リングのうち第1環状溝の溝底面と前記軸孔の内周面との間に配される部分における外周面に、密封対象流体を導入する溝が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の密封構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008173679A JP5304057B2 (ja) | 2008-07-02 | 2008-07-02 | 密封装置及び密封構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008173679A JP5304057B2 (ja) | 2008-07-02 | 2008-07-02 | 密封装置及び密封構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010014173A JP2010014173A (ja) | 2010-01-21 |
JP5304057B2 true JP5304057B2 (ja) | 2013-10-02 |
Family
ID=41700461
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008173679A Expired - Fee Related JP5304057B2 (ja) | 2008-07-02 | 2008-07-02 | 密封装置及び密封構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5304057B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5621091B2 (ja) * | 2010-05-19 | 2014-11-05 | Smc株式会社 | 流体圧機器 |
CN114275145B (zh) * | 2021-12-30 | 2023-10-20 | 湖北三江航天红阳机电有限公司 | 一种热气流阻断结构 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63106962U (ja) * | 1986-12-29 | 1988-07-11 | ||
JPH01150237U (ja) * | 1988-04-11 | 1989-10-17 | ||
JPH06174105A (ja) * | 1992-12-08 | 1994-06-24 | Nabco Ltd | スリッパーシール |
JPH09133215A (ja) * | 1995-11-06 | 1997-05-20 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2003021238A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-01-24 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2008045658A (ja) * | 2006-08-15 | 2008-02-28 | Nok Corp | 密封装置 |
-
2008
- 2008-07-02 JP JP2008173679A patent/JP5304057B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010014173A (ja) | 2010-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9512924B2 (en) | Sealing structure | |
US20100295253A1 (en) | Packing and sealing system | |
US9316316B2 (en) | Segmented seal | |
EP3517807B1 (en) | Single seal ring stuffing box | |
US20110091143A1 (en) | Spherical bearing triple-lip seal | |
EP2381144A1 (en) | Seal ring | |
KR20130031350A (ko) | 유체압 실린더의 피스톤 베어링 구조 | |
US20190101211A1 (en) | Sealing device | |
KR102354320B1 (ko) | 밀봉 장치 | |
JP2011241913A (ja) | 流体圧機器 | |
JP5304057B2 (ja) | 密封装置及び密封構造 | |
KR101694641B1 (ko) | 실링조립체 및 이를 구비한 터빈밸브 유압액추에이터 실린더어셈블리 | |
JP2013185702A (ja) | 摺動シール及び組合せ摺動シール | |
JP2020008088A (ja) | バックアップリング | |
JP6735673B2 (ja) | 密閉組立体、及びアクチュエータ | |
JP5531386B2 (ja) | シーリングシステム | |
JP2009270679A (ja) | 密封構造及び密封装置 | |
JP2007107571A (ja) | 密封装置 | |
US20190353225A1 (en) | Seal chain | |
WO2014030506A1 (ja) | シールリング | |
JP6001223B1 (ja) | 密封装置 | |
JP2021001647A (ja) | コンタミネーションシール | |
JP2012137121A (ja) | 密封装置 | |
JP2008121846A (ja) | バックアップリング | |
JP5066787B2 (ja) | 密封構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130528 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130610 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5304057 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |