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JP5397938B2 - 医用画像作成装置及びプログラム - Google Patents

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JP5397938B2
JP5397938B2 JP2009032412A JP2009032412A JP5397938B2 JP 5397938 B2 JP5397938 B2 JP 5397938B2 JP 2009032412 A JP2009032412 A JP 2009032412A JP 2009032412 A JP2009032412 A JP 2009032412A JP 5397938 B2 JP5397938 B2 JP 5397938B2
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Description

本発明は、超音波診断装置、X線CT(Computed Tomography)装置及びMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置などの医用画像作成装置及びプログラムに関する。
医用画像作成装置としては、超音波診断装置、X線CT装置及びMRI装置などが知られているが、中でも超音波診断装置は、超音波プローブを被検体の体表に接触させるだけの簡単な操作により、医用画像としての超音波画像をリアルタイムに得ることができる装置である。
ところで、被検体に穿刺針を挿入した後、この穿刺針からラジオ波を照射して、腫瘍などの治療対象を焼灼するラジオ波焼灼治療法が知られている。このラジオ波焼灼治療法においては、リアルタイム表示される医用画像を観察しながら穿刺針の挿入が行われる。この時の医用画像として、例えば超音波画像が用いられる。
ここで、治療後において、治療対象に対して適切な範囲の焼灼がされたか否かを判断するため、従来は、特許文献1に記載されているように、治療前の超音波画像と治療後の超音波画像とを並べて表示させ、医師等の操作者が両画像を比較することにより、判断を行っている。具体的には、治療後の超音波画像において、治療痕は黒く現れる。従って、治療後の超音波画像において黒く現れている治療痕の大きさと、治療前の超音波画像に現れた治療対象の大きさとを比較して、適切な範囲が焼灼されたか否かを判断する。ラジオ波焼灼治療を行う場合、治療対象に対してマージンを有するように焼灼を行うので、治療痕が治療対象に対して所定のマージンを有する大きさになっているか否かという観点から、適切な範囲が焼灼されたか否かを判断する。
特開2008−132109号公報
しかし、従来は、並べて表示された治療前の超音波画像と治療後の超音波画像とを見比べるだけでは、上述の判断は容易ではなかった。従って、ラジオ波焼灼治療などの治療を行った後に、医用画像において適切な範囲が治療されたか否かを容易に認識できるようになることが望まれている。
本発明が解決しようとする課題は、適切な範囲が治療されたか否かを容易に認識することができる医用画像作成装置及びプログラムを提供することである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、第1の観点の発明は、被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成部と、前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定部と、前記第二医用画像における治療痕が、前記治療範囲を完全に包含しているか否かを判定する判定部と、該判定部の判定結果を報知する報知部と、を備えることを特徴とする医用画像作成装置である。
第2の観点の発明は、第1の観点の発明において、治療対象を示す治療対象表示を前記第一医用画像に表示させる治療対象表示設定部を備え、前記治療範囲決定部は、前記治療対象表示に基づいて治療範囲の決定を行うことを特徴とする医用画像作成装置である。
第3の観点の発明は、第1又は2の観点の発明において、前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第一医用画像及び前記第二医用画像の少なくとも一方に表示させる治療範囲表示設定部を備えることを特徴とする医用画像作成装置である。
第4の観点の発明は、第1〜3のいずれか一の観点の発明において、治療痕の範囲を示す治療痕表示を前記第二医用画像に表示させる治療痕表示設定部を備えることを特徴とする医用画像作成装置である。
第5の観点の発明は、第4の観点の発明において、前記治療痕表示が表示された前記第二医用画像に前記治療対象表示を重畳して表示させるか、又は前記治療対象表示が表示された前記第一医用画像に前記治療痕表示を重畳して表示させる重畳部を備えることを特徴とする医用画像作成装置である。
第6の観点の発明は、被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成部と、前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定部と、前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第二医用画像に表示させる治療範囲表示設定部と、前記第二医用画像における治療痕の範囲を示す治療痕表示を前記第二医用画像に表示させる治療痕表示設定部と、を備えることを特徴とする医用画像作成装置である。
第7の観点の発明は、被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成部と、前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定部と、前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第一医用画像に表示させる治療範囲表示設定部と、前記第二医用画像における治療痕の範囲を示す治療痕表示を、前記治療範囲表示が表示された前記第一医用画像に重畳して表示させる重畳部と、を備えることを特徴とする医用画像作成装置である。
第8の観点の発明は、第3〜7のいずれか一の観点の発明において、前記治療範囲表示設定部は、リアルタイムの前記第一医用画像及び前記第二医用画像の少なくとも一方に前記治療範囲表示を表示させることを特徴とする医用画像作成装置である。
第9の観点の発明は、医用画像を表示する医用画像作成装置に、被検体における治療前の第一医用画像と、前記被検体における治療中又は治療後の第二医用画像とを作成する医用画像作成機能と、前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定機能と、前記第二医用画像における治療痕が、前記治療範囲を完全に包含しているか否かを判定する判定機能と、該判定部の判定結果を報知する報知機能と、を実行させることを特徴とするプログラムである。
第10の観点の発明は、医用画像を表示する医用画像作成装置に、被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成機能と、前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定機能と、前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第二医用画像に表示させる治療範囲表示設定機能と、前記第二医用画像における治療痕の範囲を示す治療痕表示を前記第二医用画像に表示させる治療痕表示設定機能と、を実行させることを特徴とするプログラムである。
第11の観点の発明は、医用画像を表示する医用画像作成装置に、被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成機能と、前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定機能と、前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第一医用画像に表示させる治療範囲表示設定機能と、前記第二医用画像における治療痕の範囲を示す治療痕表示を、前記治療範囲表示が表示された前記第一医用画像に重畳して表示させる重畳機能と、を実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように決定された治療範囲を、前記第二画像における治療痕が完全に包含しているか否かを前記判定部が判定し、その判定結果を前記報知部が報知するようにすることにより、適切な範囲が治療されたか否かを容易に認識することができる。
また、前記治療範囲表示設定部が前記治療範囲表示を前記第二医用画像に表示させ、また前記治療痕表示設定部が前記治療痕表示を前記第二医用画像に表示させることにより、前記第二医用画像に前記治療範囲表示及び前記治療痕表示が重畳して表示されるので、操作者は適切な範囲が治療されたか否かを容易に認識することができる。
また、前記治療範囲表示設定部が前記治療範囲表示を前記第一医用画像に表示させ、また前記重畳部が、前記治療範囲表示が表示された前記第一医用画像に、前記治療痕表示を重畳して表示させることにより、操作者は適切な範囲が治療されたか否かを容易に認識することができる。
また、リアルタイムの第一医用画像及び第二医用画像の少なくとも一方に前記治療範囲表示を表示させることにより、操作者は前記第一医用画像又は第二医用画像を見ながら、前記治療範囲表示を目安にして治療を行うことができる。
本発明に係る医用画像作成装置の一実施形態である超音波診断装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示す超音波診断装置の一部の構成を示すブロック図である。 第一実施形態の超音波診断装置に超音波画像を表示させて、治療及び診断を行なう際のフローチャートである。 図3に示すフローチャートのステップS2において、治療対象表示が表示された第一超音波画像を示す図である。 図3に示すフローチャートのステップS4において、治療痕表示が表示された第二超音波画像を示す図である。 図3に示すフローチャートのステップS5において、治療対象表示と治療痕表示とが重畳して表示された第二超音波画像を示す図である。 図3に示すフローチャートのステップS5における詳細な処理の一例を示すフローチャートである。 図7に示すフローチャートのステップS501において、並べて表示された第一超音波画像と第二超音波画像を示す図である。 図7に示すフローチャートのステップ502において、図8に示す状態から第一超音波画像における血管の分岐点に第一カーソルを合わせた状態を示す図である。 図7に示すフローチャートのステップS503において、図9に示す状態から第二超音波画像における血管の分岐点に第二カーソルを合わせた状態を示す図である。 図7に示すフローチャートのステップS504において、図10に示す状態から第二超音波画像に治療対象表示が表示された状態を示す図である。 図3に示すフローチャートのステップS5における詳細な処理の他例を示すフローチャートである。 図12に示すフローチャートのステップS512において、第一超音波画像における血管の第一分岐点及び第二分岐点に二つの第一カーソルを合わせた状態を示す図である。 図12に示すフローチャートのステップS513において、図13に示す状態から第二超音波画像における血管の第一分岐点及び第二分岐点に二つの第二カーソルを合わせた状態を示す図である。 図12に示すフローチャートのステップS504において、図14に示す状態から第二超音波画像に治療対象表示が表示された状態を示す図である。 図3に示すフローチャートのステップS6において、治療範囲表示が表示された第二超音波画像を示す図である。 図3に示すフローチャートのステップS7における判定手法を説明するための概念図である。 図3に示すフローチャートのステップS8において、治療範囲表示で囲まれた領域内において治療痕表示で囲まれた領域に包含されていない領域がカラー表示された状態の第二超音波画像を示す図である。 第二実施形態の超音波診断装置に超音波画像を表示させて、治療及び診断を行なう際のフローチャートである。 図19に示すフローチャートのステップS12において、治療対象表示が表示された第一超音波画像を示す図である。 図19に示すフローチャートのステップS13において、治療範囲表示が表示された第一超音波画像を示す図である。 図19に示すフローチャートのステップS15において、治療痕トレースが表示された第二超音波画像を示す図である。 図19に示すフローチャートのステップS17において、治療範囲表示で囲まれた領域内において治療痕表示で囲まれた領域に包含されていない領域がカラー表示された状態の第二超音波画像を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。以下に示す実施形態では、本発明に係る医用画像作成装置として、超音波診断装置を挙げて説明する。また、本例では、治療としてラジオ波焼灼治療が行われる場合について説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について図1〜図18に基づいて説明する。図1に示すように、本例の超音波診断装置1は、超音波の送受信を行う超音波プローブ2と、この超音波プローブ2を駆動させてスキャン面を走査し、また前記超音波プローブ2で得られたエコー信号について、整相加算処理等の信号処理を行って音線信号とする送受信部3と、この送受信部3から出力された音線信号について、対数圧縮処理、包絡線検波処理等の信号処理を行うBモード処理部4と、このBモード処理部4からの出力信号に基づいて後述する表示部6に表示する超音波画像(Bモード画像)を作成し、これをこの表示部6に表示させる制御などを行う画像表示制御部5と、超音波画像が表示される表示部6とを備える。
また、前記超音波診断装置1は、装置全体を制御する制御部7と、超音波画像データやプログラム等のデータを記憶する記憶部8と、キーボード及びポインティングデバイスを含み、操作者が指示を入力する操作部9とを備えている。前記制御部7は、CPU(Central Processing Unit)で構成され、前記記憶部8に記憶された制御プログラムを実行することにより、前記超音波診断装置1の各部における機能を実行するようになっている。各部における機能については後述する。
前記画像表示制御部5は、図2に示すように、画像作成部51、治療対象表示設定部52、治療痕表示設定部53、重畳部54、治療範囲決定部55、治療範囲表示設定部56、判定部57及び判定結果表示設定部58を有する。以下、各構成について説明する。
前記画像作成部51は、前記表示部6に表示する被検体の超音波画像を作成する。前記画像作成部51は、本発明における医用画像作成部の実施の形態の一例である。ここで、被検体に対してラジオ波焼灼治療を開始する前、すなわち治療が全く行われていない状態の超音波画像を第一超音波画像G1と云い、一方治療開始後の超音波画像を第二超音波画像G2と云うものとする。第一超音波画像G1は、本発明における第一医用画像の実施の形態の一例であり、また第二超音波画像G2は、本発明における第二医用画像の実施の形態の一例である。
前記治療対象表示設定部52は、腫瘍などの治療対象Aを示す治療対象表示を前記第一超音波画像G1に表示させる。本例において、治療対象表示は、治療対象Aの輪郭を実線で示す治療対象指示線T1(図4参照)である。この治療対象指示線T1は、第一超音波画像G1に表示された第一カーソルC1(図4参照)の位置情報に基づいて設定される。この第一カーソルC1の位置情報は、前記操作部9のポインティングデバイスから、前記制御部7を介して前記画像表示制御部5へ入力されるようになっている。前記治療対象表示設定部52は、本発明における治療対象表示設定部の実施の形態の一例である。
前記治療痕表示設定部53は、治療痕Bの範囲を示す治療痕表示を前記第二超音波画像G2に表示させる。本例において、治療痕表示は、治療痕Bの輪郭を実線で示す治療痕指示線T2(図5参照)である。この治療痕指示線T2は、前記第二超音波画像G2に表示された第二カーソルC2(図5参照)の位置情報が前記ポインティングデバイスから入力されて設定される。前記治療痕表示設定部53は、本発明における治療対象表示設定部の実施の形態の一例である。
前記重畳部54は、前記第一超音波画像G1に表示された前記治療対象指示線T1を、前記第二超音波画像G2に表示させる。この重畳部54により、前記治療対象指示線T1と前記治療痕指示線T2とが、前記第二超音波画像G2において重畳して表示される。前記重畳部55は、前記第一超音波画像G1における表示位置と同一の位置に、倍率を合わせて前記治療対象指示線T1を表示させる。前記重畳部54は、本発明における重畳部の実施の形態の一例である。
前記治療範囲決定部55は、治療範囲、すなわちラジオ波焼灼治療において焼灼すべき範囲を決定する。前記治療範囲決定部55は、治療対象Aよりも大きくこれを包含するように、すなわち治療対象Aに対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定するものであり、前記治療対象指示線T1に基づいて治療範囲を決定する。前記治療範囲決定部55は、本発明における治療範囲決定部の実施の形態の一例である。
前記治療範囲表示設定部56は、前記治療範囲決定部55によって決定された治療範囲を示す治療範囲表示Uを前記第二超音波画像G2に表示させる。本例において、治療範囲表示Uは破線で示される(図16参照)。この治療範囲表示Uは、治療範囲の輪郭を示す表示である。前記治療範囲表示設定部56は、本発明における治療範囲表示設定部の実施の形態の一例である。
前記判定部57は、前記治療痕Bが、前記治療範囲を完全に包含しているか否かを判定する。具体的には、前記判定部57は、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含しているか否かを判定する。詳細は後述する。前記判定部57は、本発明における判定部の実施の形態の一例である。
前記判定結果表示設定部58は、前記判定部57により、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含していないと判定された場合、その判定結果を前記第二超音波画像G2に表示する。具体的な表示については後述する。前記判定結果表示設定部58は、本発明における報知部の実施の形態の一例である。
さて、第一実施形態の超音波診断装置1において超音波画像を表示させて治療及び診断を行なう際のフローについて説明する。図3において、先ずステップS1では、治療前におけるリアルタイムの第一超音波画像G1を前記表示部6に表示する。より具体的に説明すると、治療前の被検体に対して、前記超音波プローブ2を用いて超音波の送受信を行い、得られたエコー信号に基づいて、前記画像作成部51が前記第一超音波画像G1を作成して前記表示部6に表示する。
次に、ステップS2において、操作者が、前記第一超音波画像G1に現れた治療対象Aの輪郭のトレースを行うことにより、前記治療対象表示設定部52が、図4に示すように、前記第一超音波画像G1に治療対象指示線T1を表示させる。具体的には、先ず操作者が前記操作部9を操作して前記表示部6に表示されたリアルタイムの第一超音波画像G1をフリーズさせる。治療対象Aが腫瘍である場合、腫瘍はBモード画像である第一超音波画像G1において正常組織よりも輝度が低く、黒く現れる。従って、操作者は、前記操作部9を操作して前記第一超音波画像G1に前記第一カーソルC1を表示させた後、この第一カーソルC1を、前記操作部9のポインティングデバイスを用いて、黒く現れた前記治療対象Aの輪郭に沿って移動させる。これにより、前記第一カーソルC1の軌跡が前記治療対象指示線T1として表示される。この治療対象指示線T1が表示された第一超音波画像G1は、前記制御部7を介して前記記憶部8に記憶される。
次に、ステップS3において、前記治療対象Aの焼灼治療を行う。具体的には、先ず前記第一超音波画像G1のフリーズを解除する。前記第一超音波画像G1のフリーズが解除されると、前記治療対象表示設定部52は、前記治療対象指示線T1を表示させないようにする。そして、操作者は、前記表示部6に表示された前記第一超音波画像G1を見ながら、被検体の体表面から穿刺針(図示省略)を挿入し、この穿刺針からラジオ波を放射させて焼灼治療を開始する。ちなみに、焼灼治療開始後の超音波画像は第二超音波画像G2となる。
なお、前記治療対象指示線T1を表示させないようにするタイミングは、前記操作部9からの指示により行うようにしてもよく、前記第一超音波画像G1のフリーズを解除した後であっても、例えば前記穿刺針を挿入するまでは前記治療対象指示線T1を表示させておいてもよい。さらに、焼灼治療中も前記治療対象指示線T1を表示させたままにしてもよい。ただし、この場合には、リアルタイムで表示される前記第一超音波画像G1又は前記第二超音波画像G2の撮影位置がずれたとしても、前記治療対象表示設定部52は、前記第一超音波画像G1又は前記第二超音波画像G2における固定位置に前記治療対象指示線T1を表示し続ける。
ステップS3において焼灼治療が終了した後においても、焼灼治療前と同様にして前記表示部6に第二超音波画像G2を表示させる。ステップS4においては、操作者がこの第二超音波画像G2に現れた治療痕Bの輪郭のトレースを行うことにより、前記治療痕表示設定部53が、図5に示すように、前記第二超音波画像G2に治療痕指示線T2を表示させる。具体的には、先ず操作者が前記操作部9を操作して前記表示部6に表示されたリアルタイムの第二超音波画像G2をフリーズさせる。この第二超音波画像G2において、治療痕Bは周りの組織よりも輝度が低く、黒く現れる。従って、操作者は、前記操作部9を操作して前記第二超音波画像G2に前記第二カーソルC2を表示させた後、この第二カーソルC2を、前記操作部9のポインティングデバイスを用いて、黒く現れた前記治療痕Bの輪郭に沿って移動させる。これにより、前記第二カーソルC2の軌跡が前記治療痕指示線T2として表示される。
次に、ステップS5において、前記重畳部54は、図6に示すように、前記治療痕指示線T2が表示された静止画としての前記第二超音波画像G2に、前記治療対象指示線T1を表示させる。前記重畳部54は、前記第一超音波画像G1の表示位置と同一の位置に、倍率を合わせて前記治療対象指示線T1を表示させる。ここで、前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2の被検体における撮影位置がずれている場合がある。従って、前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2の位置合わせを行った後、前記第二超音波画像G2に前記治療対象指示線T1を表示させる。以下具体的に説明する。
先ず、前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2とが、回転を伴わずに平行に位置ずれしている場合のステップS5の処理の詳細について図7のフローに基づいて説明する。図7において、ステップS501では、前記制御部7が前記記憶部8に記憶された第一超音波画像G1を読み込んで、これを前記画像作成部51へ出力し、この画像作成部51は、図8に示すように、前記表示部6に前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2とを並べて表示させる。
次に、ステップS502では、前記第一超音波画像G1において、図9に示すように、操作者が例えば血管BLの分岐点BL1(図4〜図6では図示省略)のような特徴的な部分に前記第一カーソルC1を合わせてその位置を確定させると、前記重畳部54は、前記第一カーソルC1と前記治療対象指示線T1上のサンプリング点との位置関係情報を記憶させる。次に、ステップS503において、図10に示すように、操作者が、前記第二超音波画像G2において、前記第二カーソルC2を血管BLの分岐点BL1に合わせてその位置を確定させる。前記第二カーソルC2の位置情報は、前記重畳部54へ入力される。
次に、ステップS504において、前記重畳部54は、図11に示すように、前記第二超音波画像G2において、前記カーソルC2の位置に対して、ステップS502で記憶された前記位置関係情報に基づいて特定される位置に前記治療対象指示線T1を表示させる。ちなみに、前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2は、等倍で表示されており、前記治療対象指示線T1は、前記第一超音波画像G1に表示された大きさと同じ大きさで前記第二超音波画像G2に表示される。仮に、前記第一超音波画像G1及び前記第二超音波画像G2の表示倍率が異なる場合、前記重畳部54は、前記治療対象表示指示線T1を、前記第一超音波画像G1に表示された大きさに対応する大きさになるように拡大又は縮小させて前記第二超音波画像G2に表示させる。
次に、前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2とが回転を伴って位置ずれしている場合のステップS5の詳細な処理について、図12のフローに基づいて説明する。先ず、ステップS511において、図7に示すフローのステップS501と同様にして、前記画像作成部51が、前記表示部6に前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2とを並べて表示させる。次に、ステップS512において、図13に示すように、操作者が、前記第一超音波画像G1において、例えば血管BLの第一分岐点BL1及び第二分岐点BL2に第一カーソルC11,C12を合わせてその位置を確定させると、前記重畳部54は、前記第一カーソルC11と前記第一カーソルC12の位置関係情報と、前記第一分岐点BL1から点Pまでの距離D1及び前記第二分岐点BL2から前記点Pまでの距離D2についての距離情報とを記憶させる。ちなみに、前記点Pは、前記治療対象指示線T1で囲まれた領域の中の任意の点であり、例えば予め操作者によって指定される。また、点Pが指定されると、この点Pと前記治療対象指示線T1上のサンプリング点との位置関係情報が記憶される。
次に、ステップS513において、図14に示すように、操作者が、前記第二超音波画像G2において、第二カーソルC21,C22を、血管BLの第一分岐点BL1及び第二分岐点BL2に合わせてその位置を確定させる。前記カーソルC21,C22の位置情報は前記重畳部54へ入力される。次に、ステップS514において、前記重畳部54は、図15に示すように、前記第二超音波画像G2に前記治療対象指示線T1を表示させる。より詳細には、前記重畳部54は、前記前記第二カーソルC21から距離D1の位置にあり、なおかつ前記第二カーソルC22から距離D2の位置にある点(一点鎖線で示された前記第二カーソルC21を中心とする半径D1の円と、前記第二カーソルC22を中心とする半径D2の円との交点)を、前記第一超音波画像G1における前記点Pと同一の位置にある点P′として特定する。このようにして点P′の位置が特定されると、前記重畳部54は、前記第一超音波画像G1における前記点Pと前記治療対象指示線T1のサンプル点との位置関係情報に基づいて、前記第二超音波画像G2に前記治療対象指示線T1を表示させる。この時も、上述の図7のフローで説明した場合と同様に、前記重畳部54は、前記超音波画像G1と前記超音波画像G2の表示倍率を考慮してT1の大きさを設定する。
ちなみに、前記点P′を特定するにあたり、一点鎖線で示された前記カーソルC21を中心とする半径D1の円と、前記カーソルC22を中心とする半径D2の円との交点は、二つ存在することになる(図15では一つのみ図示)。いずれの交点を前記点P′とするかは、第一分岐点BL1及び前記第二分岐点BL2の位置関係、すなわち記憶されている前記カーソルC11と前記カーソルC12の位置関係に基づいて決定する。なお、図15において示された前記カーソルC21を中心とする半径D1の円と、前記カーソルC22を中心とする半径D2の円は、実際には前記表示部6に表示されないものとする。
なお、前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2の被検体における撮影位置がずれていない場合には、上述のような位置合せを行うことなく、前記重畳部54は、前記第二超音波画像G2における前記治療対象指示線T1の表示位置を、前記第一超音波画像G1における座標と同一の座標としてもよい。
以上のようにして前記第二超音波画像G2に前記治療対象指示線T1が表示されると、前記第一超音波画像G1を表示させずに第二超音波画像G2のみを前記表示部6に表示させるように、操作者は前記操作部9において指示入力を行う。これにより、前記表示部6に、図6に示すようにして前記第二超音波画像G2が表示される。
このようにしてステップS5において前記第二超音波画像G2に前記治療対象指示線T1が表示されると、ステップS6において、図16に示すように、前記治療範囲表示設定部56が前記第二超音波画像G2に前記治療範囲表示Uを表示させる。前記治療範囲表示設定部56は、前記治療範囲トレースT1に対して、所定のマージンを有するように、前記治療範囲トレースT1と相似形の前記治療範囲表示Uを表示させる。前記所定のマージンは、予め記憶されていてもよく、また操作者が前記操作部9から入力してもよい。
次に、ステップS7において、前記判定部57は、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含しているか否かを判定する。具体的な判定手法の一例について、図17に基づいて説明すると、前記判定部57は、前記第二超音波画像G2において、互いに平行な複数の直線L1,L2,L3を想定し、これら直線L1,L2,L3と、前記治療範囲表示U及び前記治療痕指示線T2との交点の位置関係に基づいて上記判定を行う。詳細に説明すると、前記判定部57は、前記各直線L1,L2,L3において、これら各直線L1,L2,L3と前記治療範囲表示Uとの交点QA,QBが、前記各直線L1,L2,L3と前記治療痕指示線T2との交点RA,RBの間に含まれているか否かを判断する。そして、前記交点QA,QBのいずれか一方でも、前記交点RA,RBの間に含まれていない場合には、その直線をエラーとする。例えば、前記直線L1においては、交点QBは、交点RA,RBの間に含まれているが、交点QAは交点RA,RBの間に含まれていない。従って、前記判定部57は、直線L1をエラーとする。また、前記直線L2においては、交点QA,QBともに、交点RA,RBの間に含まれているため、前記判定部57は、前記直線L2をエラーとはしない。また、前記直線L3においては、交点RA,RBが存在せず、交点QA,QBが交点RA,RBの間に含まれていることにならないため、前記判定部57は、前記直線L3をエラーとする。前記直線L1〜L3は一例であり、前記判定部57は前記第二超音波画像G2において互いに平行な所定本数の直線を想定して、各直線について上述のエラーか否かの判断を行い、一本でもエラーの直線がある場合には前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含していないと判定する。
ステップS7において、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含していると判定された場合(図3においてYES)、適切な範囲が焼灼治療されたことになり、治療及び診断が終了となる。この場合、前記判定結果表示設定部56は、特に図示しないが、前記表示部6に適切な範囲が焼灼された旨を表示してもよい。
一方、ステップS7において、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含していないと判定された場合(図3においてNO)、ステップS8の処理へ移行する。このステップS8では、前記判定結果表示設定部56が、前記ステップS7の判定結果の表示を行う。具体的には、前記判定結果表示設定部56は、図18に示すように、前記治療範囲表示Uで囲まれた領域内において、前記治療痕指示線T2で囲まれた領域に包含されていない領域Z1、Z2をカラー表示で示す。前記判定結果表示設定部56は、ステップS7における前記判定部57による判定の際に用いた情報に基づいて、前記領域Z1,Z2を特定してカラー表示を行う。
ステップS8において、前記領域Z1,Z2のカラー表示が行われると、ステップS3へ戻り、操作者は、再び焼灼治療を行う。そして、以後上述と同様の処理を行う。
以上説明した第一実施形態によれば、前記治療範囲表示Uで囲まれた領域内において、前記治療痕指示線T2で囲まれた領域に包含されていない領域をカラー表示するようにしているので、適切な範囲が焼灼治療されたか否かを容易に認識することができる。
次に、第一実施形態の変形例について説明する。この変形例では、ステップS6において治療範囲表示Uを表示させた後に、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含しているか否かを、ステップS7において前記判定部57が判定する代わりに、操作者が目視で判断してもよい。そして、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含していれば処理を終了し、一方で完全に包含していなければ、ステップS8の処理を行わずにステップS3の処理へ戻り、再びこのステップS3以降の処理を行う。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について図19〜図22に基づいて説明する。本例の超音波超音波診断装置の構成は第一実施形態と同様であり、説明を省略する。
第二実施形態においては、第一実施形態とは異なり、治療範囲表示Uを表示させたリアルタイムの前記第二超音波画像G2を見ながら治療を行う。第二実施形態の超音波診断装置1において超音波画像を表示させる際のフローについて、図19に基づいて説明する。
図19において、先ずステップS11において、第一実施形態と同様に、治療前におけるリアルタイムの第一超音波画像G1を前記表示部6に表示する。次に、ステップS12において、第一実施形態と同様にして、図20に示すように、操作者が前記第一超音波画像G1をフリーズさせて前記治療対象指示線T1を表示させる。
次に、ステップS13において、図21に示すように、前記治療範囲表示設定部56が、前記第一超音波画像G1に、第一実施形態のステップS5と同様にして前記治療範囲表示Uを表示させる。そして、ステップS14において、前記第一超音波画像G1のフリーズを解除した後に、前記治療対象Aの焼灼治療を開始する。本例では、前記第一超音波画像G1のフリーズが解除されても、前記治療対象表示設定部52及び前記治療範囲表示設定部56は、それぞれ前記治療対象指示線T1及び前記治療範囲表示Uを、リアルタイムの前記第一超音波画像G1に表示させる。そして、焼灼治療開始後においても、前記治療対象表示設定部52及び前記治療範囲表示設定部56は、リアルタイムの前記第二超音波画像G2に、前記治療対象指示線T1及び前記治療範囲表示Uを表示させ続ける。これにより、操作者は、前記治療範囲表示Uを目安にして、焼灼治療を行うことが可能となる。
ここで、前記第一超音波画像G1及び前記第二超音波画像G2はリアルタイムの画像であるものの、前記治療対象表示設定部52及び前記治療範囲表示設定部56は、前記治療対象指示線T1及び前記治療範囲表示Uを、前記第一超音波画像G1及び前記第二超音波画像G2において固定された位置に表示させるようになっている。従って、被検体における前記超音波画像G1の位置及び前記超音波画像G2の位置が、時間の経過に伴ってなるべくずれないようにすることが望ましい。このため、操作者は前記超音波プローブ2の位置及び角度ができるだけ変わらないようにして超音波の送受信を行うことが望ましい。
次に、ステップS15において、前記治療痕表示設定部53は、図22に示すように、前記第二超音波画像G2に前記治療痕指示線T2を表示させる。前記治療痕表示設定部53は、第一実施形態と同様に、操作者がカーソル(本例では図示省略)を治療痕Bに沿って移動させることにより、前記治療痕指示線T2を表示させてもよいが、治療痕Bを自動的に検出して前記治療痕指示線T2を表示させてもよい。具体的には、前記治療痕Bは、周りよりも輝度が低くなっているため、前記治療痕表示設定部53は、前記第二超音波画像G2において、予め設定された所定の輝度値よりも低い輝度値になっている部分を検出し、その輪郭部分に前記治療痕指示線T2を表示させる。前記治療痕表示設定部53は、1フレーム毎又は数フレーム毎に輝度値の検出を行って前記治療痕指示線T2の表示を行う。これにより、焼灼している時にリアルタイムで前記治療痕指示線T2が表示される。従って、焼灼の進行に伴って治療痕が大きくなるにつれ、前記治療痕指示線T2が大きくなる様子を観察することができる。
ちなみに、前記治療痕Bを自動的に検出する範囲を前記第二超音波画像G2の一部分に限定してもよい。この場合には、例えば、操作者が前記ポインティングデバイス等を用いて治療痕Bと思しき領域の中の一点を指定すると、前記治療痕表示設定部53はこの一点を中心とする所定範囲の領域を検出範囲として特定してこの検出範囲において前記治療痕Bを自動的に検出してもよい。
次に、ステップS16において、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含しているか否かを判定する。この判定は、第一実施形態のステップS7と同様にして前記判定部57が行う。
ステップS16において、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含していると判定された場合(図19においてYES)、適切な範囲が焼灼治療されたことになり、治療及び診断が終了となる。
一方、ステップS16において、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含していないと判定された場合(図19においてNO)、ステップS17の処理へ移行する。このステップS17では、図23に示すように、第一実施形態のステップS8と同様に、前記治療範囲表示Uで囲まれた領域において、前記治療痕指示線T2に包含されていない領域Z3をカラーで表示する。そして、ステップS17の処理が終わると、ステップS14へ戻る。
ちなみに、第一実施形態の変形例と同様に、ステップS16において前記判定部57が判定を行なう代わりに、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含しているか否かを、操作者が目視によって判断してもよい。そして、前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含していれば処理を終了し、一方で完全に包含していなければ、ステップS17の処理を行わずにステップS14の処理へ戻る。
以上説明した第二実施形態によっても、第一実施形態と同様に、適切な範囲が焼灼治療されたか否かを容易に認識することができる。また、前記第二超音波画像G2に表示された前記治療範囲表示Uを目安にして、焼灼治療を行うことができる。
ちなみに、この第二実施形態において、ステップS16で操作者が目視にて判定を行うとともに、ステップS17の処理を行わない場合には、前記判定部57及び前記判定結果表示設定部58を備えていなくてもよい。
以上、本発明を前記各実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、前記治療範囲決定部55において治療範囲を決定した後に、前記治療範囲表示Uを前記表示部6に表示させることなく、治療痕が前記治療範囲を完全に包含しているか否かを前記判定部57が判定し、その判定結果を、前記判定結果表示設定部58が、例えば「エラー有」「エラー無」等の文字などで前記表示部6に表示させるようにしてもよい。
また、前記第一実施形態において、前記治療対象指示線T1が表示された第一超音波画像G1に前記治療範囲表示Uを表示させるとともに、前記第二超音波画像G2にも前記治療範囲表示Uを、前記第一超音波画像G1と同じ位置に表示させるようになっていてもよい。
また、第一実施形態においても、第二実施形態で説明したように、前記治療痕Bを自動的に検出して前記治療痕指示線T2を表示させるようにしてもよい。さらに、治療対象Aが腫瘍である場合、周りの組織に比べて腫瘍の輝度は低いため、第一実施形態及び第二実施形態において、治療痕Bと同様にして腫瘍を自動的に検出して前記治療対象指示線T1を表示させるようにしてもよい。
前記治療対象A及び前記治療痕Bを自動的に検出する場合、前記治療対象指示線T1及び前記治療痕表示指示線T2を表示しなくてもよい。この場合、検出された治療対象Aの範囲に基づいて前記治療範囲決定部55が治療範囲を決定し、この治療範囲を治療痕Bが完全に包含しているか否かを前記判定部57が判定して、判定結果を文字等で表示するようにしてもよい。
また、第一実施形態において、前記治療痕指示線T2が表示された前記第二超音波画像G2に前記治療対象指示線T1を表示させるのではなく、前記記憶部8に記憶され、前記治療対象指示線T1が表示された前記第一超音波画像G1に、前記治療範囲表示設定部56が前記治療範囲表示Uを表示させるとともに、前記重畳部54が前記治療痕指示線T2を表示させてもよい。
また、前記第一超音波画像G1又は前記第二超音波画像G2において、前記治療対象指示線T1及び前記治療痕指示線T2を重畳して表示する場合、前記第一超音波画像G1及び前記第二超音波画像G2の互いに対応する位置に、前記治療対象指示線T1及び前記治療痕指示線T2が表示されていなくてもよい。すなわち、前記治療痕指示線T2が表示された前記第二超音波画像G2に前記治療対象指示線T1を表示する場合に、前記第一超音波画像G1と同一の位置に表示しなくてもよい。また、前記第一超音波画像G1に前記治療痕指示線T2を表示する場合に、前記第二超音波画像G2と同一の位置に表示しなくてもよい。この場合には、前記第一超音波画像G1と前記第二超音波画像G2の位置あわせが行われずに、前記治療対象指示線T1及び前記治療痕指示線T2が元の画像における位置からずれた状態で重畳表示されるが、操作者は、前記治療対象指示線T1に基づいて表示される治療範囲表示Uと前記治療痕指示線T2との大きさや形状を目安にして、目視にて前記治療痕指示線T2が前記治療範囲表示Uを完全に包含するものであるか否かを判断する。
また、本発明は超音波診断装置に限られるものではなく、例えばX線CT装置やMRI装置などにも適用することができ、X線CT画像やMRI画像などの医用画像にも適用することができる。また、医用画像は、2D画像に限られるものではなく、3D画像にも同様に適用することができる。
1 超音波診断装置
51 画像作成部(医用画像作成部)
52 治療対象表示設定部
53 治療痕表示設定部
54 重畳部
55 治療範囲決定部
56 治療範囲表示設定部
57 判定部
58 判定結果表示設定部(報知部)
G1 第一超音波画像(第一医用画像)
G2 第二超音波画像(第二医用画像)
T1 治療対象指示線(治療対象表示)
T2 治療痕指示線(治療痕表示)
U 治療範囲表示

Claims (11)

  1. 被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成部と、
    前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定部と、
    前記第二医用画像における治療痕が、前記治療範囲を完全に包含しているか否かを判定する判定部と、
    該判定部の判定結果を報知する報知部と、
    を備えることを特徴とする医用画像作成装置。
  2. 治療対象を示す治療対象表示を前記第一医用画像に表示させる治療対象表示設定部を備え、
    前記治療範囲決定部は、前記治療対象表示に基づいて治療範囲の決定を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像作成装置。
  3. 前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第一医用画像及び前記第二医用画像の少なくとも一方に表示させる治療範囲表示設定部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像作成装置。
  4. 治療痕の範囲を示す治療痕表示を前記第二医用画像に表示させる治療痕表示設定部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の医用画像作成装置。
  5. 前記治療痕表示が表示された前記第二医用画像に前記治療対象表示を重畳して表示させるか、又は前記治療対象表示が表示された前記第一医用画像に前記治療痕表示を重畳して表示させる重畳部を備えることを特徴とする請求項4に記載の医用画像作成装置。
  6. 被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成部と、
    前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定部と、
    前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第二医用画像に表示させる治療範囲表示設定部と、
    前記第二医用画像における治療痕の範囲を示す治療痕表示を前記第二医用画像に表示させる治療痕表示設定部と、
    を備えることを特徴とする医用画像作成装置。
  7. 被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成部と、
    前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定部と、
    前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第一医用画像に表示させる治療範囲表示設定部と、
    前記第二医用画像における治療痕の範囲を示す治療痕表示を、前記治療範囲表示が表示された前記第一医用画像に重畳して表示させる重畳部と、
    を備えることを特徴とする医用画像作成装置。
  8. 前記治療範囲表示設定部は、リアルタイムの前記第一医用画像及び前記第二医用画像の少なくとも一方に前記治療範囲表示を表示させることを特徴とする請求項3〜7のいずれか一項に記載の医用画像作成装置。
  9. 医用画像を表示する医用画像作成装置に、
    被検体における治療前の第一医用画像と、前記被検体における治療中又は治療後の第二医用画像とを作成する医用画像作成機能と、
    前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定機能と、
    前記第二医用画像における治療痕が、前記治療範囲を完全に包含しているか否かを判定する判定機能と、
    該判定部の判定結果を報知する報知機能と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  10. 医用画像を表示する医用画像作成装置に、
    被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成機能と、
    前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定機能と、
    前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第二医用画像に表示させる治療範囲表示設定機能と、
    前記第二医用画像における治療痕の範囲を示す治療痕表示を前記第二医用画像に表示させる治療痕表示設定機能と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 医用画像を表示する医用画像作成装置に、
    被検体における治療開始前の第一医用画像と、前記被検体における治療開始後の第二医用画像とを作成する医用画像作成機能と、
    前記第一医用画像における治療対象に対して所定のマージンを有するように治療範囲を決定する治療範囲決定機能と、
    前記治療範囲を示す治療範囲表示を前記第一医用画像に表示させる治療範囲表示設定機能と、
    前記第二医用画像における治療痕の範囲を示す治療痕表示を、前記治療範囲表示が表示された前記第一医用画像に重畳して表示させる重畳機能と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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