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JP5397856B2 - 6自由度パラレル機構 - Google Patents

6自由度パラレル機構 Download PDF

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JP5397856B2 JP2009198062A JP2009198062A JP5397856B2 JP 5397856 B2 JP5397856 B2 JP 5397856B2 JP 2009198062 A JP2009198062 A JP 2009198062A JP 2009198062 A JP2009198062 A JP 2009198062A JP 5397856 B2 JP5397856 B2 JP 5397856B2
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Description

本発明は、6自由度パラレル機構に関する。
パラレル機構は、その構造的特徴から、人の腕のようなシリアル機構には不得手な高精度、高剛性、大発生力が要求される多自由度機械の機構として注目され、フライトシミュレータや、工作機械等に応用され、スチュワートプラットフォームと呼ばれる形式を中心として、研究開発が行われてきた。しかし、そのエンドエフェクタ、すなわちベースに対する位置及び姿勢を変化させ得る部位、の取れる姿勢の範囲は小さく、応用分野が限定されていた。
すなわち、6自由度パラレル機構には、パラレル機構自身を構成する要素の相互間の運動の干渉があり、この干渉のために、エンドエフェクタが、エンドエフェクタの中心軸(ヨー軸という)周りに、連続的に回転できず、また、エンドエフェクタの、ベースに対する姿勢範囲、すなわち、ベースに対する傾斜角度(「姿勢角」という)範囲も、極めて限定されたものであった。
更に、パラレル機構は、複数のアクチュエータで駆動されるのが一般的であるが、パラレル機構を構成するリンク等の力学的な干渉により、出力として取り出せるパワーは、複数のアクチュエータのパワーの合計値とはならず、取り出せるパワーが小さいという欠点があった。
特許文献1は、従来の6自由度パラレル機構の一例である。従来の6自由度パラレル機構は、特許文献1に示すように、6本の、アームとリンクとを含む連鎖を備えるのが一般的である。特許文献1の機構では、6本の連鎖の、ベース(特許文献1では「Support Structure 14」)側への取り付けは、6本のリンク(「Push Rod 20」)がそれぞれ独立してベースの外周軌道上を動くことができるように、外周軌道に沿った大歯車(「Gear Ring 26」)に各連鎖の歯車が噛み合わされている。6本のリンクは、ベースに対する角度を変えることができるように、ユニバーサルジョイントを利用してアーム(「Spoke 16」)に接続されている。6本の連鎖のエンドエフェクタ(「Utility Plate 24」)側の取り付けは、2本ずつの連鎖が、120度ずつ離れた3箇所に、ユニバーサルジョイントを利用して取り付けられている。
特許文献1におけるエンドエフェクタの、ベースに対する位置及び姿勢は、特許文献1の図3〜図7に図解されている。6自由度パラレル機構では、エンドエフェクタが、ベースに対して、空間の3軸方向の並進運動と、3軸周りの回転運動をすることができ、6自由度を有する。しかし、空間に配置された6本の連鎖は、それぞれ相互に干渉して、運動範囲が制限されるので、特許文献1におけるエンドエフェクタの、ベースに対する最大姿勢角は、28.5度という狭い範囲にとどまっている(図5B参照)。
WO99/38646号公報
本発明は、エンドエフェクタが、1軸周りに連続回転することができ、ベースに対して大きな姿勢角を取ることができる、6自由度パラレル機構を提供することを目的としている。
更に、本発明は、各アクチュエータの発生する力を、有効に合力とすることができる、6自由度パラレル機構を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明によれば、ベースとエンドエフェクタとの間に、アームとリンクとを含む連鎖を3本並列配置して構成された6自由度パラレル機構であって、連鎖が、それぞれ、ベースの中心からベースの垂直方向上方に延びるZ軸周りを回転するように、第1の回転軸受を介してベースに取り付けられたアームと、アーム上に固定されたリニアガイドと、リニアガイドの上を往復するスライダと、球面軸受を介してスライダに接続されたリンクと、リンクの球面軸受とは反対の側に取り付けられた第2の回転軸受と、を備え、エンドエフェクタとリンクとが、第2の回転軸受によって、互いに離れた3箇所で結合された、6自由度パラレル機構が提供される。
すなわち、請求項1の発明では、3本のアームは、それぞれ同軸の第1の回転軸受を介して、ベースに取り付けられているので、それぞれ相互の運動の干渉がなく、ベースのZ軸周りに自由に回転することができる。アーム上にリニアガイドを取り付け、リニアガイドの上をスライダが往復するように構成したことにより、球面軸受を介してスライダに接続されたリンクが、ベースの中心に向かって大きく接近することができる。従って、リンクの立ち上がりを大きくすることができ、エンドエフェクタの姿勢角を大きく変化させることができる。また、連鎖の数が3本であるため、連鎖を構成する各要素間の運動の干渉が少なく、エンドエフェクタの位置及び姿勢角の変化する範囲を、更に大きくしており、エンドエフェクタは、ヨー軸周りに連続回転することができ、また、ベースに対して大きな姿勢角を取ることができる。更に、エンドエフェクタとリンクとの接続を、従来の球面軸受よりも大きな角度変化を許容する回転軸受とすることにより、上述のエンドエフェクタの位置及び姿勢角の変化する範囲を、制限しないようにしている。
請求項2に記載の発明によれば、スライダが、ベースの中心方向へ移動する場合に、Z軸方向にも移動するように、アーム上に固定されたリニアガイドを、ベースに対して傾斜させて取り付けた、請求項1に記載の6自由度パラレル機構が提供される。
すなわち、請求項2の発明では、アーム上に固定されたリニアガイドを、ベースに対して傾斜させて取り付けることにより、リンクの立ち上がりを更に大きくすることができ、エンドエフェクタの姿勢角を更に大きく変化させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、更に、ベースが、ベースに固定された大歯車を備え、アームが、大歯車と噛み合ってアームをZ軸周りに回転させる、小歯車を備える、請求項1又は2に記載の6自由度パラレル機構が提供される。
すなわち、請求項3の発明では、アームをベースのZ軸周りに回転させるために、大歯車と小歯車との噛み合わせを利用し、アームの位置決めを確実にするとともに、後述のアクチュエータを利用した駆動を容易にする。
請求項4に記載の発明によれば、各リニアガイドと、各小歯車とが、それぞれ独立して作動するアクチュエータを備える、請求項3に記載の6自由度パラレル機構が提供される。
すなわち、請求項4の発明では、各リニアガイドと、各小歯車とが、それぞれ独立して作動するアクチュエータを備え、各アクチュエータの作動の組み合わせにより、エンドエフェクタの位置及び姿勢の、複雑な制御を可能にする。請求項に記載の発明の機構にこれら6個のアクチュエータを取り付けることにより、各アクチュエータの発生する力を、有効に合力とすることができ、大きな力を得ることができる。
各請求項に記載の発明によれば、エンドエフェクタが、1軸周りに連続回転することができ、ベースに対して大きな姿勢角を取ることができる、6自由度パラレル機構を提供するという共通の効果を奏する。
また、各請求項に記載の発明によれば、各アクチュエータの発生する力を、有効に合力とすることができる、6自由度パラレル機構を提供するという共通の効果を奏する。
本発明を6自由度パラレル機構に適用した場合の、実施形態の概略構成を説明する斜視図である。 図1の6自由度パラレル機構の平面図である。 図1の6自由度パラレル機構の側面図である。 図1の6自由度パラレル機構の、エンドエフェクタの基準位置及び姿勢を説明する座標図で、(A)はXY座標図、(B)はXZ座標図である。 図1の6自由度パラレル機構の、エンドエフェクタの姿勢角を定義する図である。 図1の6自由度パラレル機構の、エンドエフェクタを、基準位置及び姿勢からX軸方向に45度傾けた状態すなわち、θz=0度、θy=45度の図であり、(A)はXY座標図、(B)はXZ座標図である。 図1の6自由度パラレル機構の、エンドエフェクタを、基準位置及び姿勢からX軸方向に対して60度の方向すなわちθz=60度の方向に、θy=45度傾けた状態の図であり、(A)はXY座標図、(B)はXZ座標図である。 図1の6自由度パラレル機構の、図4の基準位置及び姿勢に対して、エンドエフェクタの姿勢は変化させずに、X軸方向及びZ軸方向に並進させた状態の図であり、(A)はXY座標図、(B)はXZ座標図である。 図1の6自由度パラレル機構の、エンドエフェクタを、図8の状態からX軸方向に45度傾けた状態すなわちθy=45度の図であり、(A)はXY座標図、(B)はXZ座標図である。 本発明を適用した6自由度パラレル機構を、パイプの押し通し曲げ加工機に応用した実施形態の概略構成を説明する図である。
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。なお、複数の添付図面において、同一又は相当する部材には、同一の符号を付している。
本発明の6自由度パラレル機構の実施形態を、図1、2、3に示す。本発明の機構は、アーム11とリンク15とを含む連鎖を、アーム11がベース10の中心からベース10の垂直方向上方に延びる軸、すなわちZ軸、の周りを回転するように、アーム11を第1の回転軸受16を介してベース10に取り付け、アーム11上にリニアガイド12を固定し、リニアガイド12の上を往復するスライダ13を設け、リンク15をスライダ13に、球面軸受14を介して接続し、リンク15の、球面軸受14とは反対の側に、第2の回転軸受17を取り付けて、構成する。この連鎖を、ベース10とエンドエフェクタ20との間に3本並列に配置し、第2の回転軸受17によってリンク15とエンドエフェクタ20とを互いに離れた3箇所で接続し、パラレル機構を構成する。図1、2、3では、この3箇所は互いに120度ずつ離れているが、3箇所を、互いに別の角度をなすように取り付けることもできる。エンドエフェクタ20の位置及び姿勢の制御に、特定の方向性を持たせないようにするためには、この3箇所は、互いに120度ずつ離れていることが好ましい。ベース10に大歯車41を固定し、大歯車41と噛み合う小歯車40を、アーム11の先端に取り付け、各小歯車40に連結したアクチュエータを駆動することにより、アーム11をZ軸周りに回転させる。各スライダ13にはそれぞれアクチュエータ30を備え、アクチュエータ付き小歯車40の各アクチュエータとともに、合計6つのアクチュエータで、エンドエフェクタ20の6自由度空間運動を実現する。3本のアーム11は、それぞれ同軸の第1の回転軸受16を介して、ベース10に取り付けられているので、それぞれ相互の運動の干渉がなく、ベース10のZ軸周りに自由に回転できる。また、アクチュエータ付き小歯車40の各アクチュエータの発生する力は、3つの力の合力として、大きな力を有効に取り出すことができる。
更に、上述の構成とすることによって、本発明の6自由度パラレル機構は、エンドエフェクタ20をある位置、姿勢にした状態で、小歯車40のアクチュエータをすべて同方向に動かすとともに、スライダ13の運動を適宜制御し、エンドエフェクタ20を、エンドエフェクタ20の垂直方向軸すなわちヨー軸の周りに無限回転させることができる。リンク15の球面軸受14側の先端は、3本のアーム11のスライダ13を駆動することにより、アーム11の回転中心方向へ移動することができるので、リンク15の立ち上がりを大きくすることができ、エンドエフェクタ20のヨー軸を、Z軸に対して大きく傾斜させることができる。図1、2、3のリンク15とエンドエフェクタ20とは、第2の回転軸受17によって接続されており、回転軸受は、球面軸受よりも運動範囲が大きく取れるので、上述のエンドエフェクタ20の動きを阻害することがない。
この場合、図1、図3に示すように、リニアガイド12を、ベース10に対して傾斜させて設置することが好ましい。リニアガイド12をベース10に対して平行に設置するのではなく、傾斜を設けて設置することにより、リンク15の立ち上がりを更に大きくすることができ、エンドエフェクタ20のヨー軸を、Z軸に対して更に大きく傾斜させることができる。
図4〜図9では、ベース10に対するエンドエフェクタ20の位置及び姿勢を、3次元空間座標によって説明する。
図4(A)、(B)は、本発明の6自由度パラレル機構の基準位置、基準姿勢を、ベース10に固定したXYZ座標系で示したものである。
また、エンドエフェクタ20の姿勢角を定義するために、図5に示すオイラー角(θz、θy、ψ)を利用する。すなわち、図5のベクトルeR2の方向は、エンドエフェクタ20の中心を通る垂直軸方向を示すが、eR2の方向は、XYZ座標をZ軸周りに角度θz回転したX’Y’Z’座標(図示せず)を、次にY’軸周りに角度θy回転してX”Y”Z”座標(図示せず)とし、最後にX”Y”Z”座標をZ”軸周りに角度ψ回転してX”’Y”’Z”’座標(図示せず)とした場合の、Z”’軸方向である。角度θyは、ベクトルeR2とZ軸とのなす角度となっており、エンドエフェクタ20の姿勢角を表わす。ベクトルeR2の方向すなわちZ”’軸はまた、ヨー軸と呼ばれる。
図4(A)、(B)は、本発明の6自由度パラレル機構の基準位置、基準姿勢を示しているので、θz=0、θy=0、ψ=0である。
図4(A)は、エンドエフェクタ20を真上から見た図であり、XY座標は、ベース10上の基準位置、すなわち、3本のリンク15の球面軸受14側の端部A1、A2、A3が、ベース10の半径方向外側の最大位置に来た場合の、3つの端部A1、A2、A3が作る三角形を含む平面に設定している。Z軸は、ベース10の中心からベース10に対して垂直方向上方に延びる軸である。また、3本のリンク15の第2の回転軸受17側の端部を、B1、B2、B3で示す。すなわち、三角形B1、B2、B3の形成する平面は、エンドエフェクタ20を表している。
図4(B)は、エンドエフェクタ20を真横から見た図であり、XZ軸平面に対して垂直方向から見た図である。エンドエフェクタ20の平面は基準姿勢にあるので、図4(B)では線分B1−B23として表現されている。
図6(A)、(B)は、本発明の6自由度パラレル機構のエンドエフェクタ20を、基準位置、基準姿勢からX軸方向に45度傾けた状態を示す。すなわち、θz=0、θy=45度、ψ=0である。
この状態を得るためには、まず、図6(A)に示すように、アクチュエータ付き小歯車40を駆動し、A2をC方向に、A3をD方向に回転運動させ、A2、A3がA1から遠く離れた状態にする。次に、図6(B)に示すように、アクチュエータ30を駆動して、A2、A3のスライダ13をE方向すなわちベース10の中心に向かう方向に並進運動させる。この結果、エンドエフェクタ20のB2、B3は、Z軸方向にせり上がり、エンドエフェクタ20の面B1、B2、B3が傾斜する。本発明では、リニアガイド12が、ベース10の中心方向に高くなるように傾斜して取り付けられているため、B2、B3の、Z軸方向へのせり上がりが大きく、この結果、エンドエフェクタ20の面B1、B2、B3の傾斜は大きくなり、エンドエフェクタ20の姿勢角が45度という、従来にない大きな姿勢角を得ることができる。
図7(A)、(B)は、本発明の6自由度パラレル機構のエンドエフェクタ20を、基準位置、基準姿勢に対して、X軸方向から60度をなす方向に、45度傾けた状態を示す。すなわち、θz=60度、θy=45度、ψ=0である。
この状態を得るためには、まず、図7(A)に示すように、アクチュエータ付き小歯車40を駆動し、A2をC方向に、A1をD方向に回転運動させ、A2、A1が広く開いた状態にする。次に、図7(B)に示すように、アクチュエータ30を駆動して、A3のスライダ13をE方向すなわちベース10の中心に向かう方向に並進運動させる。この結果、エンドエフェクタ20のB3は、Z軸方向にせり上がり、エンドエフェクタ20の面B1、B2、B3が傾斜する。本発明では、リニアガイド12が、ベース10の中心方向に高くなるように傾斜して取り付けられているため、B3の、Z軸方向へのせり上がりが大きく、この結果、エンドエフェクタ20の面B1、B2、B3の傾斜は大きくなり、X軸方向から60度をなす方向において、エンドエフェクタ20の姿勢角が45度という、従来にない大きな姿勢角を得ることができる。
図8(A)、(B)は、本発明の6自由度パラレル機構のエンドエフェクタ20の姿勢を、基準姿勢から変化させずに、位置を、基準位置からX軸方向およびZ軸方向に、所定の距離だけ並進させた状態を示す。すなわち、θz=0、θy=0、ψ=0において、エンドエフェクタ20の面B1、B2、B3の座標を、例えば、ΔX=0.5、ΔZ=0.5移動させた状態である。
図9(A)、(B)は、本発明の6自由度パラレル機構のエンドエフェクタ20を、図8の状態から、X軸方向に45度傾けた状態を示す。すなわち、ΔX=0.5、ΔZ=0.5、θz=0、θy=45度、ψ=0である。
上述のように、本発明では、リニアガイド12が、ベース10の中心方向に高くなるように傾斜して取り付けられているため、B2、B3の、Z軸方向へのせり上がりが大きく、この結果、エンドエフェクタ20の面B1、B2、B3の傾斜は大きくなり、X軸方向から60度をなす方向において、エンドエフェクタ20の姿勢角が45度という、従来にない大きな姿勢角を得ることができる。
また、A1、A2、A3部分に使用している球面軸受14は、球体を外殻が包み込む構造であるため、揺動角度をあまり大きく取ることができない。このことも、従来の6自由度パラレル機構の姿勢角が小さい要因となっていた。本発明では、リニアガイド12が、ベース10の中心方向に高くなるように傾斜して取り付けられているため、図9のような大きな位置変化と大きな姿勢角変化を行っても、A1、A2、A3部分に使用している球面軸受14の揺動角度を、小さい範囲に抑えることができる。
以上において、姿勢角は、エンドエフェクタの半径と、リンク長さと、リニアガイドの傾斜角と、基準エンドエフェクタ高さと、の幾何学的な関係から得られる。図1に示す構造において、例えば、エンドエフェクタの半径を1とした場合に、リンク長さを3.3とし、リニアガイドの傾斜角βを15度とし、基準エンドエフェクタ高さを0.891とすると、エンドエフェクタの姿勢角は約45度となる。本発明は、このような幾何学的な関係をとり得るように、6自由度パラレル機構を、構成要素間の相互干渉の少ない機構とするとともに、リンクの運動範囲を大きくとれる構造とし、理想的な幾何学的関係を得ることに成功したものである。
(1)本発明の6自由度パラレル機構を、パイプの押し通し曲げ加工機に利用することができる。図10に、本発明の6自由度パラレル機構を利用した、パイプの押し通し曲げ加工機の実施形態を示す。6自由度パラレル機構の、ベース10の中心及びエンドエフェクタ20の中心に孔をあけ、この孔を通してパイプ50を導入する。パイプ送り機構51によってパイプ50を送り、ベース10に固定された固定ダイス52でパイプ50を把持する。また、エンドエフェクタ20側では、可動ダイス53でパイプ50を把持する。この状態でベース10に対するエンドエフェクタ20の位置及び姿勢を変化させ、パイプ50の3次元曲げ加工を行う。この場合、本発明によって、エンドエフェクタ20を、ヨー軸周りに無限回転させることができるので、パイプ50の3次元曲げ加工に、ねじりを任意に加えることができる。本発明の6自由度パラレル機構では、アーム11が、第1の回転軸受16によって同軸に取り付けられているので、ねじりに必要なヨー軸周りのモーメントは、各小歯車のアクチュエータの発生するモーメントの和となり、有効にモーメントが合成され、大きなモーメントを得ることができる。
(2)椅子の座部の両側に、本発明の6自由度パラレル機構のベースをそれぞれ固定し、車輪を、エンドエフェクタに取り付けることによって、車椅子を構成する。本発明の6自由度パラレル機構は、ヨー軸周りにエンドエフェクタの連続回転ができ、また、姿勢の制御範囲が広いので、他に特別な機構を必要とせずに、車輪の回転機能、ステアリング機能、サスペンション機能を有する駆動ユニットが構成できる。本発明の6自由度パラレル機構では、アーム11が、第1の回転軸受16によって同軸に取り付けられているので、車輪の回転駆動に必要なヨー軸周りの駆動力は、各小歯車のアクチュエータの発生する力の和となり、有効に力が合成され、大きな駆動力を得ることができる。
(3)複雑なアクロバット的シミュレーションを行うことができるフライトシミュレータを、構成することができる。すなわち、座面を、ヨー軸周りに回転できるようにエンドエフェクタに固定して、フライトシミュレータを構成すると、本発明の6自由度パラレル機構は、ヨー軸周りにエンドエフェクタの連続回転ができ、姿勢の制御範囲が広いので、宙返りに、姿勢角変化や平行移動を組み合わせた、複雑なアクロバット的シミュレーションを行うことができる。本発明の6自由度パラレル機構では、アーム11が、第1の回転軸受16によって同軸に取り付けられているので、フライトシミュレータの回転駆動に必要なヨー軸周りの駆動力は、各小歯車のアクチュエータの発生する力の和となり、有効に力が合成され、大きな駆動力を得ることができる。
1 6自由度パラレル機構
10 ベース
11 アーム
12 リニアガイド
13 スライダ
14 球面軸受
15 リンク
16 第1の回転軸受
17 第2の回転軸受
20 エンドエフェクタ
30 アクチュエータ
40 アクチュエータ付き小歯車
41 大歯車
50 パイプ
51 パイプ送り機構
52 固定ダイス
53 可動ダイス

Claims (4)

  1. ベースとエンドエフェクタとの間に、アームとリンクとを含む連鎖を3本並列配置して構成された6自由度パラレル機構であって、前記連鎖が、それぞれ、
    記ベースの中心から前記ベースの垂直方向上方に延びるZ軸周りを回転するように、第1の回転軸受を介して前記ベースに取り付けられた前記アームと、
    前記アーム上に固定されたリニアガイドと、
    前記リニアガイドの上を往復するスライダと、
    球面軸受を介して前記スライダに接続された前記リンクと、
    前記リンクの前記球面軸受とは反対の側に取り付けられた第2の回転軸受と、を備え
    記エンドエフェクタと前記リンクとが、前記第2の回転軸受によって、互いに離れた3箇所で結合された、
    6自由度パラレル機構。
  2. 前記スライダが、前記ベースの中心方向へ移動する場合に、前記Z軸方向にも移動するように、前記アーム上に固定された前記リニアガイドを、前記ベースに対して傾斜させて取り付けた、請求項1に記載の6自由度パラレル機構。
  3. 更に、前記ベースが、前記ベースに固定された大歯車を備え、
    前記アームが、前記大歯車と噛み合って前記アームをZ軸周りに回転させる、小歯車を備える、
    請求項1又は2に記載の6自由度パラレル機構。
  4. 前記各リニアガイドと、前記各小歯車とが、それぞれ独立して作動するアクチュエータを備える、請求項3に記載の6自由度パラレル機構。
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