JP5391226B2 - 燃料電池システム及びその制御方法 - Google Patents
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また本発明によれば、アイドル停止中に燃料電池スタックから取り出す電流を、アイドル発電時よりも低電流とするため、アイドル停止中のセル電圧の低下を抑制できる。
また本発明によれば、アイドル停止中に酸化剤ガスを燃料電池スタックに供給するため、希釈器(例えば、後述の希釈器50)内に滞留する燃料オフガスを希釈するための酸化剤オフガスを確保できる。このため、予め確保しなければならない希釈ガス(酸化剤ガス、例えば後述の空気)量を低減でき、速やかにアイドル停止に移行できる。これにより、燃費も向上できる。
また本発明によれば、アイドル停止中に酸化剤ガスを供給するため、クロスリーク現象の発生時等に電解質膜の近傍に滞留する酸素量を低減できるため、電解質膜の近傍で水素と酸素が高濃度で反応してしまうのを抑制でき、電解質膜の劣化を抑制できる。
また本発明によれば、アイドル停止中に酸化剤ガスを供給するため、燃料電池スタックから取り出した電流をエアポンプ(例えば、後述のエアポンプ21)の駆動により消費できる。これにより、蓄電装置(例えば、後述の高圧バッテリ16)に充電可能な状態であるか否かに関わらず、燃料電池スタックから取り出した電流を消費できるため、ディスチャージ抵抗を設ける必要が無い。
また本発明によれば、アイドル停止中に燃料電池スタックに供給する酸化剤ガス流量を、アイドル発電時よりも低流量とするため、上述の効果を得つつ、無駄な酸化剤ガスの供給を低減でき、燃料電池システムの効率の悪化を抑制することもできる。
また、フラッティング現象が発生すると、燃料電池スタックの最低セル電圧が大きく低下する。この場合には、アイドル停止からの復帰直後にセル電圧が不安定となり、電流制限が必要となるおそれがある。
そこでこの発明によれば、アイドル停止中において、燃料電池スタックの最低セル電圧が所定の最低セル電圧閾値を下回った場合には、フラッティング現象を解消する必要があると判断し、燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を増加する。これにより、フラッティング現象が解消されるため、電解質膜の劣化を抑制できるとともにセル電圧を回復でき、アイドル停止からの復帰直後に安定したセル電圧を確保できる。
そこでこの発明によれば、セル電圧低下時間が所定時間内である場合には、アイドル発電時よりも酸化剤ガスの流量を増加する。これにより、フラッティング現象が確実に解消されるため、電解質膜の劣化を抑制できるとともにセル電圧を回復でき、アイドル停止からの復帰直後に安定したセル電圧を確保できる。
図1は、本実施形態に係る燃料電池システム1のブロック図である。
燃料電池システム1は、燃料電池スタックとしての燃料電池10と、この燃料電池10に反応ガスを供給する反応ガス供給手段としての供給装置20と、これら燃料電池10及び供給装置20を制御する電子制御ユニット(以下、「ECU」という)40とを備える。この燃料電池システム1は、例えば、燃料電池10により発電された電力を動力源とする図示しない燃料電池車両に搭載される。
高圧バッテリ16は、燃料電池10の出力電圧よりも高圧バッテリ16の電圧が低い場合には、燃料電池10で発電した電力を蓄電する。一方、必要に応じて駆動モータ17に電力を供給し、駆動モータ17の駆動を補助する。この高圧バッテリ16は、例えば、リチウムイオン電池等の二次電池や、キャパシタ等により構成される。
また、背圧弁241は、エア排出路24に設けられている。この背圧弁241は、エア供給路23やカソード電極流路14内の圧力を所定の圧力に制御する。
水素排出路29には、水素排出路29を開閉するパージ弁291が設けられている。このパージ弁291が開いてパージ処理が実行されることで、燃料電池10から排出された水素(燃料オフガス)が希釈器50に導入される。
なお、セル電圧センサ41は、複数の燃料電池セルのうち2つ以上を1つの燃料電池セル群とし、これら燃料電池セル群毎の電圧を検出するように構成してもよい。この場合には、燃料電池セル群毎の電圧のうち、最も低い電圧を最低セル電圧とする。
ここで、車両走行時の通常発電時に比して低ストイキで発電を行うアイドル発電は、例えば車速が所定時間、継続してゼロである場合に実行される。
また、所定条件が成立した場合とは、例えば、希釈器50内の現在の水素濃度が所定の水素濃度以下であり、希釈器50内の燃料オフガスの希釈が完了したと判定された場合である。所定の水素濃度は、後述するアイドル停止制御を実行した場合に高濃度の水素が車外に排出されない濃度に設定される。
希釈器50内の現在の水素濃度は、例えば、パージ弁291が開かれて燃料オフガスが希釈器50内に導入されてから、つまり前回パージ処理から希釈器50内に導入された希釈ガス量の積算値に基づいて算出される。即ち、前回パージ処理後、希釈器50内に導入された希釈ガス量の積算値が所定値以上である場合、希釈器50内の現在の水素濃度は所定の水素濃度以下であると判定可能である。前回パージ処理からの希釈ガス量の積算値は、前回パージ処理からの電流積算値に基づいて算出される。
なお、希釈が完了したか否かは、例えば希釈器50から排出されるガス中の水素濃度を検出する水素濃度センサの検出信号に基づいて判定してもよい。
具体的には、アイドル停止制御部は、アイドル発電時の電流指令値(以下、「アイドル発電用電流指令値」という)よりも低い電流指令値(以下、「アイドル停止用電流指令値」という)をVCU15に出力し、燃料電池10のディスチャージ電流を制御する。これにより、アイドル発電時よりもディスチャージ電流が低下する。このディスチャージ電流は、エアポンプ21の駆動に利用される。
なお、このアイドル停止制御は、燃料電池10の最低セル電圧が後述の最低セル電圧閾値を下回り、後述のセル電圧回復制御が実行された場合、又は運転者からの加速要求があった場合に解除される。
より詳しくは、セル電圧閾値判定部は、セル電圧センサ41で検出された燃料電池セル毎のセル電圧のうち、最も低い最低セル電圧を取得し、取得した最低セル電圧が所定の最低セル電圧閾値を下回るか否かを判定する。
ここで、所定の最低セル電圧閾値は、車両走行時の通常発電時に燃料電池10の保護の観点から電流制限を開始するセル電圧以下であり、且つ負電圧にはならない値に設定される。これにより、電流制限を開始する必要があるにも関わらず、ディスチャージ電流指令値を増加させてしまうのが回避され、安定したセル電圧が確保される。
より詳しくは、セル電圧低下時間判定部は、上記のセル電圧低下時間をタイマにより計測して取得し、取得されたセル電圧低下時間が上記のセル電圧異常低下判断時間内であるか否かを判定する。ここで、セル電圧異常低下判断時間は、予め実験を行うことにより設定される。
具体的には、セル電圧回復制御部は、上記のセル電圧閾値判定部により、燃料電池10の最低セル電圧が最低セル電圧閾値を下回ると判定された場合には、燃料電池10に供給するエアの流量を増加する。
また、上記のセル電圧低下時間判定部により、セル電圧低下時間がセル電圧異常低下判断時間内であると判定された場合には、アイドル発電時よりもエア流量を増加する。具体的には、アイドル発電用電流指令値よりも高い電流指令値(以下、「異常セル電圧回復用電流指令値」という)をVCU15に出力することで、アイドル発電時よりもディスチャージ電流が高くなる。また、異常セル電圧回復用電流指令値に応じて、アイドル発電時よりも高流量のエア流量を設定し、設定されたエア流量に応じたエアポンプ回転数の指令値をエアポンプ21に出力する。これにより、アイドル発電時よりも高流量のエアが燃料電池10に供給される。また、高流量のエアに対応した信号圧がレギュレータ261に入力され、アイドル発電時よりも高流量の水素が燃料電池10に供給される。即ち、アイドル発電時よりも高ストイキでの発電が行われる。
また、セル電圧回復制御部は、セル電圧低下時間がセル電圧異常低下判断時間内であると判定された場合には、セル電圧低下時間が短いほど、エア流量を増加する。即ち、セル電圧低下時間に応じた電流指令値をVCU15に出力し、かかる電流指令値に応じたエアポンプ回転数の指令値をエアポンプ21に出力する。これにより、セル電圧低下時間、即ちフラッティング現象の発生度合に応じて、エア流量及び水素流量が増量される。
なお、上述したように本実施形態の燃料電池システムでは、電流指令値に応じてエア流量が設定され、設定されたエア流量に基づくエア圧に応じて水素流量が設定されるため、エアの流量(圧力、ストイキ)、水素の流量(圧力、ストイキ)及び出力電流はいずれも同様の変化を示す。このため図3では、これらのうちエア流量のみを示す(後述の図4においても同様とする)。
なお、アイドル停止制御を開始した時刻t11から、セル電圧異常低下判断時間が経過した時刻t12において、最低セル電圧は最低セル電圧閾値を下回っていない。このため、時刻t12ではセル電圧の回復はまだ不要であり、低流量のエアの供給を継続する(図2のステップS2参照)。
先ず、時刻t20〜t21では、アイドル発電を実行する。具体的には、アイドル発電用電流指令値をVCUに出力し、かかるアイドル発電用電流指令値に応じたエアポンプ回転数の指令値をエアポンプに出力する。これにより、車両走行時の通常運転時と比べて低流量のエア及び水素が供給されるとともに、通常発電時と比べてディスチャージ電流が低下する。なおこのとき、最低セル電圧は平均セル電圧と比べて若干低く、セル電圧に若干の異常が確認される。
またこのとき、エア流量の増加量(図4の増加量A)は、アイドル停止制御の実行を開始した時刻t21から、最低セル電圧が最低セル電圧閾値を下回った時刻t22までの時間(図4のセル電圧低下時間T)に応じて設定される。具体的には、セル電圧低下時間Tが短いほど、フラッティング現象の発生が顕著でセル電圧の低下が異常であると判断されるため、より確実にフラッティング現象を解消してセル電圧を回復させるべく、増加量Aを大きく設定する。
(1)先ず本実施形態によれば、アイドル停止中に燃料電池10から電流を取り出すため、出力電流値が0であるOCV状態を回避でき、燃料電池10の高電位化による電解質膜の劣化を抑制できる。
また本実施形態によれば、アイドル停止中に燃料電池10から取り出す電流を、アイドル発電時よりも低電流とするため、アイドル停止中のセル電圧の低下を抑制できる。
また本実施形態によれば、アイドル停止中にエアを燃料電池10に供給するため、希釈器50内に滞留する燃料オフガス(水素)を希釈するための酸化剤オフガス(エア)を確保できる。このため、予め確保しなければならない希釈ガス(エア)量を低減でき、速やかにアイドル停止に移行できる。これにより、燃費も向上できる。
また本実施形態によれば、アイドル停止中にエアを供給するため、クロスリーク現象の発生時等に電解質膜の近傍に滞留する酸素量を低減できるため、電解質膜の近傍で水素と酸素が高濃度で反応してしまうのを抑制でき、電解質膜の劣化を抑制できる。
また本実施形態によれば、アイドル停止中にエアを供給するため、燃料電池10から取り出した電流をエアポンプ21の駆動により消費できる。これにより、高圧バッテリ16に充電可能な状態であるか否かに関わらず、燃料電池10から取り出した電流を消費できるため、ディスチャージ抵抗を設ける必要が無い。
また本実施形態によれば、アイドル停止中に燃料電池10に供給するエア流量を、アイドル発電時よりも低流量とするため、上述の効果を得つつ、無駄なエアの供給を低減でき、燃料電池システム1の効率の悪化を抑制することもできる。
また、フラッティング現象が発生すると、燃料電池10の最低セル電圧が大きく低下する。この場合には、アイドル停止からの復帰直後にセル電圧が不安定となり、電流制限が必要となるおそれがある。
そこで本実施形態によれば、アイドル停止中において、燃料電池10の最低セル電圧が所定の最低セル電圧閾値を下回った場合には、フラッティング現象を解消する必要があると判断し、燃料電池10に供給するエアの流量を増加する。これにより、フラッティング現象が解消されるため、電解質膜の劣化を抑制できるとともにセル電圧を回復でき、アイドル停止からの復帰直後に安定したセル電圧を確保できる。
そこで本実施形態によれば、セル電圧低下時間が所定時間内である場合には、アイドル発電時よりもエアの流量を増加する。これにより、フラッティング現象が確実に解消されるため、電解質膜の劣化を抑制できるとともにセル電圧を回復でき、アイドル停止からの復帰直後に安定したセル電圧を確保できる。
例えば上記実施形態では、アイドル停止制御中に、低流量のエア及び水素を供給する構成としたがこれに限定されず、例えば、水素を供給せず低流量のエアのみを供給する構成としてもよい。
10…燃料電池
15…VCU(アイドル停止制御手段)
21…エアポンプ(反応ガス供給手段)
22…水素タンク(反応ガス供給手段)
28…エゼクタ(反応ガス供給手段)
261…レギュレータ(反応ガス供給手段)
40…ECU(アイドル停止制御手段、セル電圧閾値判定手段、セル電圧低下時間判定手段、セル電圧回復手段)
41…セル電圧センサ(セル電圧閾値判定手段)
Claims (9)
- 反応ガスが供給されることで発電する燃料電池セルを複数積層して構成された燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、を備える燃料電池システムであって、
アイドル発電中に所定条件が成立した場合に、前記反応ガス供給手段により前記アイドル発電時よりも低流量の酸化剤ガスを前記燃料電池スタックに供給しながら、前記アイドル発電時よりも低電流を前記燃料電池スタックから取り出すアイドル停止制御を開始するアイドル停止制御手段を備え、
当該アイドル停止制御手段は、アイドル停止が解除されるまで前記アイドル停止制御を継続することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記アイドル停止制御中に、前記燃料電池スタックの最低セル電圧が所定の最低セル電圧閾値を下回るか否かを判定するセル電圧閾値判定手段と、
前記最低セル電圧が前記最低セル電圧閾値を下回ると判定された場合に、前記反応ガス供給手段により前記燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を増加することで、前記燃料電池スタックのセル電圧を回復させるセル電圧回復手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。 - 前記アイドル停止制御を開始してから前記燃料電池スタックの最低セル電圧が前記最低セル電圧閾値を下回るまでの時間をセル電圧低下時間として、当該セル電圧低下時間が所定時間内であるか否かを判定するセル電圧低下時間判定手段をさらに備え、
前記セル電圧回復手段は、前記セル電圧低下時間が前記所定時間内であると判定された場合に、前記反応ガス供給手段により前記燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を前記アイドル発電時よりも増加することで、前記燃料電池スタックのセル電圧を回復させることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。 - 前記セル電圧回復手段は、前記セル電圧低下時間が短いほど、前記反応ガス供給手段により前記燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を増加することで、前記燃料電池スタックのセル電圧を回復させることを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
- 反応ガスが供給されることで発電する燃料電池セルを複数積層して構成された燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、を備える燃料電池システムの制御方法であって、
アイドル発電中に所定条件が成立した場合に開始し、前記反応ガス供給手段により前記アイドル発電時よりも低流量の酸化剤ガスを前記燃料電池スタックに供給しながら、前記アイドル発電時よりも低電流を前記燃料電池スタックから取り出すアイドル停止制御を実行するアイドル停止工程を備え、
当該アイドル停止工程は、アイドル停止が解除されるまで前記アイドル停止制御を継続することを特徴とする燃料電池システムの制御方法。 - 前記アイドル停止工程中に、前記燃料電池スタックの最低セル電圧が所定の最低セル電圧閾値を下回るか否かを判定するセル電圧閾値判定工程と、
前記最低セル電圧が前記最低セル電圧閾値を下回ると判定された場合に、前記反応ガス供給手段により前記燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を増加することで、前記燃料電池スタックのセル電圧を回復させるセル電圧回復工程と、をさらに備えることを特徴とする請求項5記載の燃料電池システムの制御方法。 - 前記アイドル停止工程を開始してから前記燃料電池スタックの最低セル電圧が前記最低セル電圧閾値を下回るまでの時間をセル電圧低下時間として、当該セル電圧低下時間が所定時間内であるか否かを判定するセル電圧低下時間判定工程をさらに備え、
前記セル電圧回復工程では、前記セル電圧低下時間が前記所定時間内であると判定された場合に、前記反応ガス供給手段により前記燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を前記アイドル発電時よりも増加することで、前記燃料電池スタックのセル電圧を回復させることを特徴とする請求項6記載の燃料電池システムの制御方法。 - 前記セル電圧回復工程では、前記セル電圧低下時間が短いほど、前記反応ガス供給手段により前記燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を増加することで、セル電圧を回復させることを特徴とする請求項7記載の燃料電池システムの制御方法。
- 反応ガスが供給されることで発電する燃料電池セルを複数積層して構成された燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックに反応ガスを供給する反応ガス供給手段と、を備える燃料電池システムであって、
アイドル発電中に所定条件が成立した場合に、前記反応ガス供給手段により前記アイドル発電時よりも低流量の酸化剤ガスを前記燃料電池スタックに供給しながら、前記アイドル発電時よりも低電流を前記燃料電池スタックから取り出すアイドル停止制御を開始するアイドル停止制御手段と、
前記アイドル停止制御中に、前記燃料電池スタックの最低セル電圧が所定の最低セル電圧閾値を下回るか否かを判定するセル電圧閾値判定手段と、
前記最低セル電圧が前記最低セル電圧閾値を下回ると判定された場合に、前記反応ガス供給手段により前記燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を増加することで、前記燃料電池スタックのセル電圧を回復させるセル電圧回復手段と、
前記アイドル停止制御を開始してから前記燃料電池スタックの最低セル電圧が前記最低セル電圧閾値を下回るまでの時間をセル電圧低下時間として、当該セル電圧低下時間が所定時間内であるか否かを判定するセル電圧低下時間判定手段と、を備え、
前記セル電圧回復手段は、前記セル電圧低下時間が前記所定時間内であると判定された場合に、前記反応ガス供給手段により前記燃料電池スタックに供給する酸化剤ガスの流量を前記アイドル発電時よりも増加することで、前記燃料電池スタックのセル電圧を回復させることを特徴とする燃料電池システム。
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