JP5387596B2 - 情報通信システム、情報通信方法、情報処理装置およびプログラム - Google Patents
情報通信システム、情報通信方法、情報処理装置およびプログラム Download PDFInfo
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Description
初めに図1を参照して、実施形態における配信システムの構成について説明する。図1は、実施形態における配信システムの概要構成を示す図である。実施形態の配信システムは本発明における「情報通信システム」の一例に相当する。
次に図1を参照して、実施形態のオーバーレイネットワークの構成および動作概要について説明する。配信システムSにおいては、コンテンツを配信するためのオーバーレイネットワークONがネットワークNW上に構築されている。オーバーレイネットワークONは仮想的なリンクを構成する論理的なネットワークである。図1に一点鎖線で例示されるようにオーバーレイネットワークONは、配信システムSを構成するルータRm、ユーザ端末UTvおよび移動端末Mqの参加により形成される。なお以下の説明において、ルータRm、ユーザ端末UTvおよび移動端末Mqを纏めて適宜「ノードNn(nは1からkまでの自然数。以下、同様)」と称する。ノードNnは本発明における「情報処理装置」の一例に相当する。以下の説明では、ルータRmおよびユーザ端末UTvは固定ノードである。また移動端末Mqは移動ノードである。オーバーレイネットワークONは、特定のアルゴリズム、例えば分散ハッシュテーブルを利用したアルゴリズムにより実現される。分散ハッシュテーブルを、以下「DHT(Distributed Hash Table)」という。以下、ノードNnを、単に「ノード」と称する。DHTを用いたルーティングテーブルには、オーバーレイネットワークONに参加している全ノードのうち、所定数のノードのノードID、IPアドレスおよびポート番号が記述されている。ここでノードIDは、ノードをオーバーレイネットワークONに参加している複数のノードの中から識別する固有の識別情報である。ノードIDは本発明における「装置識別情報」の一例に相当する。またIPアドレスは、ノードのネットワークNW上での所在を示す所在情報である。IPアドレスは本発明における「所在情報」の一例に相当する。またノードのノードID、IPアドレスおよびポート番号を、以下、そのノードについての「ノード情報」と称する。また「オーバーレイネットワークONに参加する」とは、DHTを用いたルーティングテーブルに基づいて他のノードとの間で各種メッセージを送受信できる状態に稼動することをいう。オーバーレイネットワークONへの参加により各ノードは、他のノードとの間でオーバーレイネットワークONを介してメッセージを送受信することが可能となる。ここで、「オーバーレイネットワークONを介したメッセージの送受信」とは、オーバーレイネットワークONに参加しているノードNn間のメッセージの送受信を意味する。なおDHTを用いたルーティングテーブルは、例えば特開2006−197400号公報等で公知であるので、詳しい説明を省略する。またオーバーレイネットワークONに参加するノードとしては、ルータRm、ユーザ端末UToおよび移動端末Mqの他、例えば、プロキシサーバ、ロードバランサ、ウェブアクセラレータ等の、情報を中継する機能を有するネットワーク機器を用いることもできる。さらにノードとして、例えばキャッシュサーバ、エッジサーバ等のサーバを用いてもよい。なお以下の説明において、ルータRm、ユーザ端末UToおよび移動端末Mqを纏めて呼称する場合には、「ルータRm等」と称する。
次に図2を参照して、実施形態のルータRm等の構成および機能について説明する。
次に、図3から図5までを参照して、実施形態の配信システムSの動作について説明する。
初めに、実施形態のコンテンツの取得処理について、図3を参照して説明する。以下に説明するコンテンツの取得処理において、例えば一つのルータRmは、ユーザノード、ルートノードおよび保持ノードのいずれにもなり得る。図3にそれぞれ示すフローチャートの処理は、ノードに備えられた電源スイッチがオンとされて、ノード処理プログラムが起動したときに開始される。図3(a)、図3(b)および図3(c)に示すフローチャートの処理は、ノードにおいて、それぞれ並行して実行される処理である。
初めに、実施形態のユーザノードとしての処理について、図3(a)を参照して説明する。なお図3(a)はユーザノードとしての処理を示すフローチャートである。図3(a)に示すように、ノードの制御部1は、ノード処理プログラムが起動されると、所定の初期化処理の終了後、ノードの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS1)。なお、ノードの電源スイッチは、実施形態の図2(a)または図2(b)において図示しない。ステップS1の判定において電源スイッチがオフとされている場合(ステップS1;YES)、制御部1は実施形態の処理を終了する。ステップS1の判定において電源スイッチがオフとされていない場合(ステップS1;NO)、制御部1は次に、ノードにおいてコンテンツの取得要求がされているか否かを判定する(ステップS2)。具体的に制御部1は、例えばユーザ端末UTvの入力部においてコンテンツの選択操作が為されたか否かを判定する。ステップS2の判定においてコンテンツの取得要求が為されていない場合(ステップS2;NO)、制御部1はステップS1の処理に移行する。ステップS2の判定においてコンテンツの取得要求が為されている場合(ステップS2;YES)、制御部1はユーザノードとしての処理を開始する。すなわち制御部1は、取得対象のコンテンツの所在問合せメッセージを、DHTルーティングにより、そのコンテンツのルートノード宛に送信する(ステップS3)。この所在問合せメッセージには、取得対象のコンテンツのコンテンツID、ユーザノードのIPアドレスおよびポート番号に加えて、そのユーザノードが移動ノードであるか固定ノードであるかを示すノード種別情報等が含まれる。ノード種別情報は本発明における「第2識別情報」の一例に相当する。次に制御部1は、ステップS3の処理により送信した所在問合せメッセージの応答としての所在応答メッセージを、オーバーレイネットワークONを介してルートノードから受信したか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4の処理において受信する所在応答メッセージには、取得対象のコンテンツを保存する保持ノードのノードIDを含む実施形態のインデックス情報が含まれる。ステップS4の判定において未だ所在応答メッセージを受信しない場合(ステップS4;NO)、制御部1は所在応答メッセージの受信を待機する。ステップS4の判定において所在応答メッセージを受信した場合(ステップS4;YES)、制御部1は次に、受信した所在応答メッセージに含まれていたノードIDとユーザノードのIPアドレスおよびポート番号等を含む保持ノード検索メッセージを生成する。そして制御部1は、生成した保持ノード検索メッセージを、DHTルーティングにより、そのコンテンツの保持ノード宛に送信する(ステップS5)。次に制御部1は、ステップS5の処理により送信した保持ノード検索メッセージの応答としてのIPアドレス等を、その保持ノードから受信したか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の処理においては、取得対象のコンテンツの保持ノードのIPアドレスおよびポート番号等を受信したか否かを判定する。ステップS6の判定において未だIPアドレス等を受信しない場合(ステップS6;NO)、制御部1はIPアドレス等の受信を待機する。ステップS6の判定においてIPアドレス等を受信した場合(ステップS6;YES)、制御部1は次に、受信したIPアドレス等に基づいて取得対象のコンテンツを取得する(ステップS7)。具体的に制御部1は、先ず受信したIPアドレスおよびポート番号を用いて保持ノードにアクセスする。そして制御部1はコンテンツ要求メッセージを保持ノードへ返信する。コンテンツ要求メッセージは取得対象のコンテンツを保持ノードへ要求するためのメッセージである。コンテンツ要求メッセージには、取得対象のコンテンツのコンテンツID等が含まれる。コンテンツ要求メッセージを受信した保持ノードの制御部1は、受信したコンテンツ要求メッセージに含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツを保持ノードの記憶部2から取得する。そして保持ノードの制御部1は、コンテンツ送信メッセージとともに、取得したコンテンツをユーザノードへ送信する。こうしてユーザノードの制御部1はコンテンツを取得する。その後ユーザノードの制御部1はステップS1の処理に移行する。
次に実施形態のルートノードとしての処理について、図3(b)を参照して説明する。なお図3(b)はルートノードとしての処理を示すフローチャートである。図3(b)に示すように、ノードの制御部1は、ノード処理プログラムが起動されると、所定の初期化処理の終了後、ノードの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS10)。ステップS10の判定において電源スイッチがオフとされている場合(ステップS10;YES)、制御部1は実施形態の処理を終了する。ステップS10の判定において電源スイッチがオフとされていない場合(ステップS10;NO)、次に制御部1は、いずれかのユーザノードからの所在問合せメッセージを受信したか否かを判定する(ステップS11)。この所在問合せメッセージは図3(a)ステップS3の処理により送信された所在問合せメッセージである。ステップS11の判定において所在問合せメッセージを受信していないとき(ステップS11;NO)、制御部1は、後述するステップS14の処理に移行する。ステップS11の判定において所在問合せメッセージを受信したとき(ステップS11;YES)、制御部1はルートノードとしての処理を開始する。すなわち制御部1は、その時点で記憶部2に記憶されているインデックス情報からノードIDを検索する(ステップS12)。具体的に制御部1は、受信した所在問合せメッセージに含まれている取得対象のコンテンツのコンテンツIDと組を為しているノードIDを、インデックス情報から検索する。次に制御部1は、検索した保持ノードのノードIDを含む所在応答メッセージを生成する。この場合制御部1は、所在問合せメッセージに含まれていたノード種別情報に基づいて、ユーザノードが移動ノードである場合は、固定ノードである保持ノードのノードIDを含む所在応答メッセージを生成する。またユーザノードが固定ノードである場合に制御部1は、移動ノードである保持ノードのノードIDを含む所在応答メッセージを生成する。以上の処理により、例えば移動ノードにおいてそのIPアドレスが頻繁に変更されることに起因して発生するコンテンツ取得についてのリスク等を、平準化させることができる。具体的には、保持ノードとユーザノードが共に移動ノードである場合と、両者が共に固定ノードである場合とにおけるコンテンツ取得の可能性の差を少なくして、配信システムSとしての平均的な安定性を高めることができる。なお、固定ノードを用いた安定的なコンテンツの配信を重視する場合がある。この場合に制御部1は、ユーザノードが移動ノードである場合には移動ノードである保持ノードのノードIDを含む所在応答メッセージを生成する。またユーザノードが固定ノードである場合には、固定ノードである保持ノードのノードIDを含む所在応答メッセージを生成するように構成してもよい。その後制御部1は、生成した所在応答メッセージを、DHTルーティングにより、所在問合せメッセージを送信してきたユーザノード宛に送信する(ステップS13)。次に制御部1は、保持ノードからのパブリッシュメッセージを、オーバーレイネットワークONを介して受信したか否かを判定する(ステップS14)。このパブリッシュメッセージには、保持ノードに保存されているコンテンツのコンテンツIDおよびその保持ノードのノード情報等が含まれている。このノード情報としては、保持ノードのノードID、IPアドレスおよびポート番号と、その保持ノードについてのノード種別情報が含まれている。ステップS14の判定においてパブリッシュメッセージを受信していないとき(ステップS14;NO)、制御部1はステップS10の処理に移行する。ステップS14の判定においてパブリッシュメッセージを受信したとき(ステップS14;YES)、制御部1は、受信したパブリッシュメッセージに含まれているコンテンツIDとノードIDを、新たなインデックス情報として登録する(ステップS15)。すなわち制御部1は、パブリッシュメッセージに含まれていたノード種別情報に基づいて、保持ノードが固定ノードであった場合は、受信したコンテンツIDおよびその保持ノードのノード情報等の全てを、新たなインデックス情報として記憶部2に記憶させる。一方制御部1は、ノード種別情報に基づき、保持ノードが移動ノードであった場合は、IPアドレスを除いた保持ノードのノード情報等とコンテンツIDを、新たなインデックス情報として記憶部2に記憶させる。なお制御部1は、保持ノードが固定ノードであると移動ノードであるとに拘わらず、受信したコンテンツIDおよびその保持ノードのノード情報等の全てを、新たなインデックス情報として記憶部2に記憶させてもよい。その後ルートノードの制御部1はステップS10の処理に移行する。
次に実施形態の保持ノードとしての処理について、図3(c)を参照して説明する。なお図3(c)は保持ノードとしての処理を示すフローチャートである。図3(c)に示すように、ノードの制御部1は、ノード処理プログラムが起動されると、所定の初期化処理の終了後、ノードの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20の判定において電源スイッチがオフとされている場合(ステップS20;YES)、制御部1は実施形態の処理を終了する。ステップS20の判定において電源スイッチがオフとされていない場合(ステップS20;NO)、次に制御部1は、配信システムSに投入された新たなコンテンツが、制御部1が備えられたノードに保存されたか否かを判定する(ステップS21)。ここでコンテンツの「投入」とは、コンテンツを複数のノードのいずれかに保存させ、そのコンテンツをオーバーレイネットワークONを介して取得可能な状態にすることをいう。ステップS21の判定において新たなコンテンツを保存していない場合(ステップS21;NO)、制御部1は後述するステップS23の処理に移行する。ステップS21の判定において新たなコンテンツを保存した場合(ステップS21;YES)、制御部1は保持ノードとしての処理を開始する。すなわち制御部1は、新たなコンテンツについてのパブリッシュメッセージを生成する。このパブリッシュメッセージには、新たに保存したコンテンツのコンテンツID、コンテンツを新たに保存した保持ノードのノード情報およびその保持ノードについてのノード種別情報が含まれる。その後制御部1は、生成したパブリッシュメッセージを、DHTルーティングによりルートノード宛に送信する(ステップS22)。次に制御部1は、いずれかのユーザノードからの保持ノード検索メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS23)。保持ノード検索メッセージは、図3(a)ステップS5の処理により送信された保持ノード検索メッセージである。ステップS23の判定において保持ノード検索メッセージを受信していないとき(ステップS23;NO)、制御部1はステップS20の処理に移行する。ステップS23の判定において保持ノード検索メッセージを受信したとき(ステップS23;YES)、制御部1は、制御部1が備えられた保持ノードのノードIDと、受信した保持ノード検索メッセージに含まれているノードIDと、が一致するかを判定する(ステップS24)。ステップS24の判定において一致しない場合(ステップS24;NO)、制御部1は、受信した保持ノード検索メッセージをDHTルーティングにより他のノードに転送する(ステップS26)。その後制御部1はステップS20の処理に移行する。ステップS24の判定においてノードIDが一致した場合(ステップS24;YES)、制御部1は、制御部1が備えられた保持ノードのIPアドレスおよびポート番号等を、受信した保持ノード検索メッセージの送信元であるユーザノードに送信する(ステップS25)。この場合、受信した保持ノード検索メッセージに含まれていたユーザノードのIPアドレスが用いられる。このIPアドレス等はユーザノードにより受信され、コンテンツの取得に用いられる(図3(a)ステップS7参照)。その後制御部1はステップS20の処理に移行する。
次に、特に移動端末MqにおけるIPアドレスの変更に伴う実施形態の処理について、図4および図5を参照して説明する。なお、図4および図5に示すフローチャートの処理は、ノードに備えられた電源スイッチがオンとされて、ノード処理プログラムが起動したときに開始される。図4および図5に示すフローチャートの処理は、ノードにおいて、それぞれ並行して実行される処理である。
初めに、実施形態の送信元テーブル更新処理について、図4(a)を参照して説明する。図4(a)は送信元テーブル更新処理を示すフローチャートである。図4(a)に示す送信元テーブル更新処理は、実施形態のノードの記憶部2等に記憶されている送信元テーブルTBを更新するための処理である。図4(a)に示すように、ノードの制御部1は、ノード処理プログラムが起動されると、所定の初期化処理の終了後、ノードの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS30)。ステップS30の判定において電源スイッチがオフとされている場合(ステップS30;YES)、制御部1は実施形態の送信元テーブル更新処理を終了する。ステップS30の判定において電源スイッチがオフとされていない場合(ステップS30;NO)、次に制御部1は、制御部1が備えられたノードにおいて何らかのメッセージを他のノードからオーバーレイネットワークONを介して受信したか否かを判定する(ステップS31)。ステップS31の判定において何らのメッセージも受信していない場合(ステップS31;NO)、制御部1はステップS30の処理に移行する。ステップS31の判定において何らかのメッセージを受信した場合(ステップS31;YES)、制御部1は、そのメッセージの送信元のノードのIPアドレスとそのメッセージの受信時刻の組PAを、送信元テーブルTBに追加して記述する(ステップS32。図2(b)参照。)。その後制御部1は、受信したメッセージが、メッセージを受信したノード宛のメッセージか否かを判定する(ステップS33)。具体的に制御部1は、例えば受信したメッセージのヘッダの内容を確認する等の従来と同様の方法により、メッセージの宛先が、メッセージを受信したノードであるか否かを判定する。ステップS33の判定において、受信したメッセージの宛先がメッセージを受信したノードでない場合(ステップS33;NO)、制御部1は、受信したメッセージをDHTルーティングにより他のノードに転送する(ステップS36)。その後制御部1は、後述するステップS37の処理に移行する。ステップS33の判定において、受信したメッセージの宛先が、メッセージを受信したノードである場合(ステップS33;YES)、制御部1は、受信したメッセージに対応する処理を行う(ステップS34)。そして制御部1は、ステップS34の処理結果を用いて、受信したメッセージに対する応答処理を行う(ステップS35)。その後制御部1は、送信元テーブルTBをリフレッシュする処理を行う(ステップS37)。ステップS37の処理として具体的に制御部1は、例えば、送信元テーブルTBに記述されている受信時刻を参照して、現在時刻から予め設定された時間だけ遡った時刻よりも古い時刻に受信されたメッセージに対応する組PAを削除する。あるいは制御部1は、送信元テーブルTBに記述されている組PAの数がその送信元テーブルTBについて予め設定された数を超えた場合、受信時刻の古いものから順に、超えた数の組PAを削除してもよい。その後制御部1は、ステップS30の処理に移行する。
次に、実施形態のアドレス変更メッセージ送信処理について、図4(b)を参照して説明する。図4(b)はアドレス変更メッセージ送信処理を示すフローチャートである。図4(b)に示すアドレス変更メッセージ送信処理は、実施形態のノードとしての例えば移動端末MqのIPアドレスが変更されたとき、その変更を示すアドレス変更メッセージを送信する処理である。図4(b)に示すように、ノードの制御部1は、ノード処理プログラムが起動されると、所定の初期化処理の終了後、ノードの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS40)。ステップS40の判定において電源スイッチがオフとされている場合(ステップS40;YES)、制御部1は実施形態のアドレス変更メッセージ送信処理を終了する。ステップS40の判定において電源スイッチがオフとされていない場合(ステップS40;NO)、次に制御部1は、その制御部1が備えられたノードのIPアドレスの変更を判定する(ステップS41)。このステップS41の処理として具体的に制御部1は、例えば他のノードと接続する際にIPアドレスの変更を検出することができる。具体的には、例えばIPv4におけるルータ探索プロセスを移動端末Mqの制御部1がアクセスポイントAPqとの間で実行することにより、制御部1が、アクセスポイントAPの変更に伴ってそのグローバルIPアドレスが変更されたことを検出することができる。このルータ探索プロセスは、例えばIPv4におけるルータ告知メッセージ(Router Advertisement Message)およびルータ要請メッセージ(Router Solicitation Message)を用いて行われる。ステップS41の判定においてIPアドレスが変更されていない場合(ステップS41;NO)、制御部1はステップS40の処理に移行する。ステップS41の判定においてIPアドレスが変更されている場合(ステップS41;YES)、制御部1は次に、記憶部2に記憶されている図示しないソケットテーブルを初期化する(ステップS42)。ここで「ソケットテーブル」とは、ノードから他のノードに対して過去に確立された接続を示すセッション情報が記述されているテーブルである。ソケットテーブルについて詳細には、例えば特許文献1の段落番号[0124]等に記述されている。次に制御部1は、記憶部2に記憶されている図示しないDHTを用いたルーティングテーブルに記述されている全てのノードに対して、IPアドレスが変更されたことを示すアドレス変更メッセージを送信する処理を繰り返す(ステップS43、S44及びS43R)。具体的に制御部1は、先ずルーティングテーブルの中から一つのノード情報を抽出する。次に制御部1は、抽出されたノード情報のノードに対してアドレス変更メッセージを送信する(ステップS44)。アドレス変更メッセージには、ヘッダ部分に送信時刻が記述されている。またアドレス変更メッセージには、ノードのノードIDと変更前のIPアドレスと変更後の現在のIPアドレスが含まれている。アドレス変更メッセージは、DHTルーティングによらずに、ルーティングテーブルから抽出されたノード情報に含まれているIPアドレスを用いて、そのIPアドレスのノード宛に直接送信される。以上のステップS43、S44およびS43Rの処理が、ルーティングテーブルに記述されている全てのノードについて繰り返される。次に制御部1は、記憶部2に記憶されている送信元テーブルTBにIPアドレスが記述されている全てのノードに対してアドレス変更メッセージを送信する処理を繰り返す(ステップS45、S46及びS45R)。具体的に制御部1は、先ず送信元テーブルTBの中から一つのIPアドレスを抽出する。次に制御部1は、抽出されたIPアドレスのノードに対して、ステップS44の処理により送信されたアドレス変更メッセージと同様のアドレス変更メッセージを送信する(ステップS46)。このアドレス変更メッセージも、DHTルーティングによらずに、送信元テーブルTBから抽出されたIPアドレスを用いて、そのIPアドレスのノード宛に直接送信される。以上のステップS45、S46およびS45Rの処理が、送信元テーブルTBに記述されている全てのノードに対して繰り返される。次に制御部1はサポータノードに対して、ステップS44またはS46の処理により送信されたアドレス変更メッセージと同様のアドレス変更メッセージを送信する(ステップS47)。その後制御部1はステップS40の処理に移行する。ここでサポータノードは、例えば移動端末Mqに比してIPアドレスが変更されることがほとんどない。図4(b)に示す処理が実行されているノードでは、サポータノードのIPアドレスを記憶部2に記憶している。制御部1は、記憶されているIPアドレスのサポータノードに対して、DHTルーティングによらずにアドレス変更メッセージを直接送信する(ステップS47)。以上のアドレス変更メッセージ送信処理により、将来的に通信をする可能性のあるルーティングテーブルおよび送信元テーブルTBに記述されているノードの全てに対して、IPアドレスが変更されたことを通知することができる。なおこれに加えて、その時点でのソケットテーブルにセッション情報が記述されているノードに対して、アドレス変更メッセージを送信するように構成することもできる。
次に、実施形態のアドレス変更メッセージ受信処理について、図5(a)を参照して説明する。図5(a)はアドレス変更メッセージ受信処理を示すフローチャートである。図5(a)に示すアドレス変更メッセージ受信処理は、他のノードから送信されてきたアドレス変更メッセージをノードにおいて受信する処理である。このアドレス変更メッセージは、図4(b)に示すステップS44またはS46の処理により送信されたアドレス変更メッセージである。図5(a)に示すように、ノードの制御部1は、ノード処理プログラムが起動されると、所定の初期化処理の終了後、ノードの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS50)。ステップS50の判定において電源スイッチがオフとされている場合(ステップS50;YES)、制御部1は実施形態のアドレス変更メッセージ送信処理を終了する。ステップS50の判定において電源スイッチがオフとされていない場合(ステップS50;NO)、次に制御部1は、他のノードのいずれかからアドレス変更メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS51)。ステップS51の判定においてアドレス変更メッセージを受信していない場合(ステップS51;NO)、制御部1はステップS50の処理に移行する。ステップS51の判定においてアドレス変更メッセージを受信した場合(ステップS51;YES)、制御部1は、受信したアドレス変更メッセージに含まれている変更前のIPアドレスに対応するソケットをソケットテーブルから削除する(ステップS52)。次に制御部1は、記憶部2に記憶されているルーティングテーブルに記述されているノード情報のうち、受信したアドレス変更メッセージに含まれているノードIDが含まれているノード情報のIPアドレスを、変更後のIPアドレスに変更する(ステップS53)。その後制御部1はステップS50の処理に移行する。
次に、実施形態のアドレス変更情報受信処理について、図5(b)を参照して説明する。図5(b)はアドレス変更情報受信処理を示すフローチャートである。図5(b)に示すアドレス変更情報受信処理は、サポータノードにおける後述するアドレス変更情報送信処理により送信されてきたアドレス変更情報をノードにおいて受信する処理である。図5(b)に示すように、ノードの制御部1は、ノード処理プログラムが起動されると、所定の初期化処理の終了後、ノードの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS55)。ステップS55の判定において電源スイッチがオフとされている場合(ステップS55;YES)、制御部1は実施形態のアドレス変更情報受信処理を終了する。ステップS55の判定において電源スイッチがオフとされていない場合(ステップS55;NO)、次に制御部1は、実施形態のサポータノードのいずれかからアドレス変更情報を受信したか否かを判定する(ステップS56)。このアドレス変更情報には、IPアドレスが変更された複数のノードについて、各ノードのノードIDと変更前のIPアドレスと変更後の現在のIPアドレスが纏めて含まれている。ステップS56の判定においてアドレス変更情報を受信していない場合(ステップS56;NO)、制御部1はステップS55の処理に移行する。ステップS56の判定においてアドレス変更情報を受信した場合(ステップS56;YES)、制御部1は、受信したアドレス変更情報に含まれている全てのノードIDについて、以下のステップS58およびS59の処理を繰り返す(ステップS57、S58、S59及びS57R)。具体的に制御部1は、先ず受信したアドレス変更情報の中からノードIDを一つ抽出する。次に制御部1は、抽出されたノードIDに対応する変更前のIPアドレスに対応するソケットを、ソケットテーブルから削除する(ステップS58)。次に制御部1は、記憶部2に記憶されているルーティングテーブルに記述されているノード情報のうち、抽出されたノードIDが含まれているノード情報のIPアドレスを、変更後のIPアドレスに変更する(ステップS59)。以上のステップS57、S58、S59およびS57Rの処理が、アドレス変更情報に含まれている全てのノードIDに対して繰り返される。その後制御部1はステップS55の処理に移行する。
最後に、実施形態のサポータノードとしての処理について、図5(c)を参照して説明する。図5(c)はサポータノードとしての処理を示すフローチャートである。図5(c)に示すサポータノードとしての処理は、アドレス変更情報を生成して他のノードに送信する処理である。図5(c)に示すように、サポータノードの制御部1は、ノード処理プログラムが起動されると、所定の初期化処理の終了後、ノードの電源スイッチがオフとされたか否かを判定する(ステップS60)。ステップS60の判定において電源スイッチがオフとされている場合(ステップS60;YES)、制御部1は実施形態のサポータノードとしての処理を終了する。ステップS60の判定において電源スイッチがオフとされていない場合(ステップS60;NO)、次に制御部1は、他のノードのいずれかからアドレス変更メッセージを受信したか否かを判定する(ステップS61)。このアドレス変更メッセージは、図4(b)に示すステップS47の処理により送信されたアドレス変更メッセージである。ステップS61の判定においてアドレス変更メッセージを受信していない場合(ステップS61;NO)、制御部1はステップS60の処理に移行する。ステップS61の判定においてアドレス変更メッセージを受信した場合(ステップS61;YES)、制御部1は、受信したアドレス変更メッセージに含まれている情報をアドレス変更情報に追加する(ステップS62)。具体的に制御部1は、受信したアドレス変更メッセージに含まれているノードIDと変更前のIPアドレスと変更後の現在のIPアドレスをアドレス変更情報に追加する。このアドレス変更情報はサポータノードの記憶部2に記憶される。次に制御部1は、アドレス変更情報の前回の送信時刻から予め設定された規定時間が経過したか、またはアドレス変更情報として予め設定された規定数のノードについてのIPアドレス等がアドレス変更情報に含まれているか、を判定する(ステップS63)。ステップS63の判定において規定時間の条件および規定数の条件が共に満たされない場合(ステップS63;NO)、制御部1はステップS60の処理に移行する。ステップS63の判定において、規定時間の条件または規定数の条件のいずれかが満たされない場合(ステップS63;YES)、制御部1は、その時点で記憶部2に記憶されているアドレス変更情報を、マルチキャスト方式により他のノードに送信する(ステップS64)。すなわち制御部1は、アドレス変更情報を他のノードに一括して通知する。このマルチキャスト方式による送信については、例えば特開2007−053662号公報等で公知であるので、詳しい説明を省略する。その後制御部1は、ステップS64の処理によるアドレス変更情報の送信時刻を記憶部2に記憶させる(ステップS65)。その後制御部1はステップS60の処理に移行する。
2 記憶部
3 通信部
4 バッファメモリ
5 バス
S 配信システム
R1、R2、R3、Rt ルータ
UT1、UT2、UT3、UT4、UT5、UTp ユーザ端末
M1、M2、M3、Mw 移動端末
NW ネットワーク
AP1、AP2、AP3、APw アクセスポイント
NL1、NL2、NL3、NLt 拠点ネットワーク
T1−1、T1−2、T1−3 端末
ON オーバーレイネットワーク
N1、N2、N3、N4、N5、N6、N7、N8、N9、N10、N11、Nk ノード
TB 送信元テーブル
PA 組
Claims (5)
- ネットワークを介して通信可能な複数の情報処理装置により構成されるオーバーレイネットワークにより、コンテンツが前記複数の情報処理装置に分散して保存される情報通信システムであって、
前記複数の情報処理装置には、前記複数の情報処理装置を識別する装置識別情報が割当てられ、
前記情報通信システムは、前記複数の情報処理装置として、前記コンテンツを要求する第1情報処理装置と、前記コンテンツを保存する第2情報処理装置と、を含む前記情報通信システムであり、
前記情報通信システムは、
前記第1情報処理装置から送信される検索メッセージであって、前記コンテンツを前記オーバーレイネットワークにおいて識別するためのコンテンツ識別情報と、前記第1情報処理装置の前記ネットワークにおける所在を示す所在情報を含む検索メッセージを受信する第1受信手段と、
前記第2情報処理装置の前記装置識別情報と、前記第2情報処理装置に保存されている前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記第1受信手段により受信された前記検索メッセージに含まれている前記コンテンツ識別情報に対応付けられて前記記憶手段に記憶されている前記装置識別情報を、前記第1情報処理装置または前記第2情報処理装置に送信する送信手段と、
を備える第3情報処理装置を備え、
前記第2情報処理装置は、
前記装置識別情報を前記第3情報処理装置から受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段により受信された装置識別情報と、前記第2情報処理装置の前記装置識別情報とが一致するかを判定する判定手段と、
前記判定手段により一致すると判定された場合、前記第2情報処理装置に保存されている前記コンテンツを、前記第1情報処理装置に取得させる制御手段と、
を備えることを特徴とする情報通信システムであって、
前記第2情報処理装置は、使用者により携帯される移動端末と、所定の場所に設置されて使用される固定端末とを含んでおり、
前記第3情報処理装置は、
前記コンテンツを保存したことを示す公開メッセージを前記第2情報処理装置から受信する第3受信手段と、
前記第3受信手段により受信された前記公開メッセージに基づいて、前記公開メッセージを送信した前記第2情報処理装置が前記固定端末であるか前記移動端末であるかを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により前記移動端末が前記公開メッセージを送信したと判定されたとき、前記公開メッセージを送信した前記移動端末の前記装置識別情報と、前記公開メッセージにより公開された前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて前記記憶手段に記憶させ、
前記第2判定手段により前記固定端末が前記公開メッセージを送信したと判定されたとき、前記公開メッセージを送信した前記固定端末の前記ネットワークにおける所在を示す所在情報と、前記公開メッセージにより公開されたコンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記識別されている固定端末の前記所在情報を前記第1情報処理装置に送信することを特徴とする情報通信システム。 - 前記公開メッセージには、前記公開メッセージを送信した前記第2情報処理装置が前記固定端末であるか前記移動端末であるかを示す第2識別情報が含まれており、
前記第2判定手段は、前記第3受信手段により受信された前記公開メッセージに含まれている前記第2識別情報に基づいて、前記公開メッセージを送信した前記第2情報処理装置が前記固定端末であるか前記移動端末であるかを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報通信システム。 - ネットワークを介して通信可能な複数の情報処理装置により構成されるオーバーレイネットワークにより、コンテンツが前記複数の情報処理装置に分散して保存される情報通信システムであって、
前記複数の情報処理装置には、前記複数の情報処理装置を識別する装置識別情報が割当てられ、
前記情報通信システムは、前記複数の情報処理装置として、前記コンテンツを要求する第1情報処理装置と、前記コンテンツを保存する第2情報処理装置と、を含む前記情報通信システムであり、
前記情報通信システムは、
前記第2情報処理装置の前記装置識別情報と、前記第2情報処理装置に保存されている前記コンテンツを前記オーバーレイネットワークにおいて識別するためのコンテンツ識別情報と、を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ識別情報と、前記第1情報処理装置の前記ネットワークにおける所在を示す所在情報を含む検索メッセージを、前記第1情報処理装置から受信する第1受信手段と、
前記記憶手段に記憶された前記装置識別情報の中から、前記第1受信手段により受信された前記検索メッセージに含まれている前記コンテンツ識別情報に対応する前記装置識別情報を、前記第1情報処理装置または前記第2情報処理装置に送信する送信手段と、
を備える第3情報処理装置と、
前記第2情報処理装置が、
前記装置識別情報を前記第3情報処理装置から受信する第2受信手段と、
前記第2受信手段により受信された装置識別情報と、前記第2情報処理装置の前記装置識別情報とが一致するかを判定する判定手段と、
前記判定手段により一致すると判定された場合、前記第2情報処理装置に保存されている前記コンテンツを、前記第1情報処理装置に取得させる制御手段と、
を備える第2情報処理装置と、を備え、
前記第2情報処理装置は、使用者により携帯される移動端末と、所定の場所に設置されて使用される固定端末とを含んでおり、
前記第3情報処理装置は、
前記コンテンツを保存したことを示す公開メッセージを前記第2情報処理装置から受信する第3受信手段と、
前記第3受信手段により受信された前記公開メッセージに基づいて、前記公開メッセージを送信した前記第2情報処理装置が前記固定端末であるか前記移動端末であるかを判定する第2判定手段と、
前記第2判定手段により前記移動端末が前記公開メッセージを送信したと判定されたとき、前記公開メッセージを送信した前記移動端末の前記装置識別情報と、前記公開メッセージにより公開された前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて前記記憶手段に記憶させ、
前記第2判定手段により前記固定端末が前記公開メッセージを送信したと判定されたとき、前記公開メッセージを送信した前記固定端末の前記ネットワークにおける所在を示す所在情報と、前記公開メッセージにより公開されたコンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記識別されている固定端末の前記所在情報を前記第1情報処理装置に送信することを特徴とする第3情報処理装置。 - ネットワークを介して通信可能な複数の情報処理装置により構成されるオーバーレイネットワークにより、コンテンツが前記複数の情報処理装置に分散して保存される情報通信システムであって、
前記複数の情報処理装置には、前記複数の情報処理装置を識別する装置識別情報が割当てられ、
前記情報通信システムは、前記複数の情報処理装置として、前記コンテンツを要求する第1情報処理装置と、前記コンテンツを保存する第2情報処理装置と、を含む前記情報通信システムであり、
前記第2情報処理装置は、
前記装置識別情報を前記第3情報処理装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された装置識別情報と、前記第2情報処理装置の前記装置識別情報とが一致するかを判定する判定手段と、
前記判定手段により一致すると判定された場合、前記第2情報処理装置に保存されている前記コンテンツを、前記第1情報処理装置に取得させる制御手段と、
を備える第2情報処理装置と、を備え、
前記第2情報処理装置は、使用者により携帯される移動端末と、所定の場所に設置されて使用される固定端末とを含んでおり、
前記第2情報処理装置の前記装置識別情報と、前記第2情報処理装置に保存されている前記コンテンツを前記オーバーレイネットワークにおいて識別するためのコンテンツ識別情報と、を対応付けて記憶する記憶手段を備える第3情報処理装置のコンピュータに、
前記コンテンツ識別情報と、前記第1情報処理装置の前記ネットワークにおける所在を示す所在情報を含む検索メッセージを、前記第1情報処理装置から受信する第1受信ステップと、
前記記憶手段に記憶された前記装置識別情報の中から、前記第1受信ステップにより受信された前記検索メッセージに含まれている前記コンテンツ識別情報に対応する前記装置識別情報を、前記第1情報処理装置または前記第2情報処理装置に送信する送信ステップと、
前記コンテンツを保存したことを示す公開メッセージを前記第2情報処理装置から受信する第2受信ステップと、
前記第2受信ステップにより受信された前記公開メッセージに基づいて、前記公開メッセージを送信した前記第2情報処理装置が前記固定端末であるか前記移動端末であるかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記移動端末が前記公開メッセージを送信したと判定されたとき、前記公開メッセージを送信した前記移動端末の前記装置識別情報と、前記公開メッセージにより公開された前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて前記記憶手段に記憶させ、
前記判定ステップにより前記固定端末が前記公開メッセージを送信したと判定されたとき、前記公開メッセージを送信した前記固定端末の前記ネットワークにおける所在を示す所在情報と、前記公開メッセージにより公開されたコンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御ステップと、
を実行させ、
前記送信ステップは、前記識別されている固定端末の前記所在情報を前記第1情報処理装置に送信することを特徴とするプログラム。 - ネットワークを介して通信可能な複数の情報処理装置により構成されるオーバーレイネットワークにより、コンテンツが前記複数の情報処理装置に分散して保存される情報通信システムにおいて実行される情報通信方法であって、
前記複数の情報処理装置には、前記複数の情報処理装置を識別する装置識別情報が割当てられ、
前記情報通信システムは、前記複数の情報処理装置として、前記コンテンツを要求する第1情報処理装置と、前記コンテンツを保存する第2情報処理装置と、を含む前記情報通信システムであり、
前記第2情報処理装置の前記装置識別情報と、前記第2情報処理装置に保存されている前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて記憶する記憶手段を備える第3情報処理装置において、前記第1情報処理装置から送信される検索メッセージであって、前記コンテンツを前記オーバーレイネットワークにおいて識別するためのコンテンツ識別情報と、前記第1情報処理装置の前記ネットワークにおける所在を示す所在情報を含む検索メッセージを受信する第1受信工程と、
前記第3情報処理装置において、前記受信された検索メッセージに含まれている前記コンテンツ識別情報に対応付けられて前記記憶手段に記憶されている前記装置識別情報を、前記第1情報処理装置または前記第2情報処理装置に送信する送信工程と、
前記第2情報処理装置において、前記装置識別情報を前記第3情報処理装置から受信する第2受信工程と、
前記第2情報処理装置において、前記受信された装置識別情報と、前記第2情報処理装置の前記装置識別情報とが一致するかを判定する判定工程と、
前記第2情報処理装置において、前記一致すると判定された場合、前記第2情報処理装置に保存されている前記コンテンツを、前記第1情報処理装置に取得させる制御工程と、
を含み、
前記第2情報処理装置は、使用者により携帯される移動端末と、所定の場所に設置されて使用される固定端末とを含んでおり、
前記第3情報処理装置において、前記コンテンツを保存したことを示す公開メッセージを前記第2情報処理装置から受信する第3受信工程と、
前記第3情報処理装置において、前記第3受信工程により受信された前記公開メッセージに基づいて、前記公開メッセージを送信した前記第2情報処理装置が前記固定端末であるか前記移動端末であるかを判定する第2判定工程と、
前記第3情報処理装置において、前記第2判定工程により前記移動端末が前記公開メッセージを送信したと判定されたとき、前記公開メッセージを送信した前記移動端末の前記装置識別情報と、前記公開メッセージにより公開された前記コンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて前記記憶手段に記憶させ、
前記第2判定工程により前記固定端末が前記公開メッセージを送信したと判定されたとき、前記公開メッセージを送信した前記固定端末の前記ネットワークにおける所在を示す所在情報と、前記公開メッセージにより公開されたコンテンツの前記コンテンツ識別情報と、を対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶制御工程と、
を含み、
前記送信工程は、前記識別されている固定端末の前記所在情報を前記第1情報処理装置に送信することを特徴とする情報通信方法。
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