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JP5382658B2 - タッチセンサ付き表示装置、タッチパネル、タッチパネルの駆動方法、および電子機器 - Google Patents

タッチセンサ付き表示装置、タッチパネル、タッチパネルの駆動方法、および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、外部近接物体を検出するタッチセンサを内蔵したタッチセンサ付き表示装置、タッチパネル、およびタッチパネルの駆動方法ならびに電子機器に関する。
近年、いわゆるタッチパネルと呼ばれる接触検出装置を液晶表示装置等の表示装置上に装着し、あるいはタッチパネルと表示装置とを一体化し、その表示装置に各種のボタン画像等を表示させることにより、通常の機械式ボタンの代わりとして情報入力を可能とした表示装置が注目されている。このようなタッチパネルを有する表示装置は、キーボードやマウス、キーパッドのような入力装置を必要としないため、コンピュータのほか、携帯電話のような携帯情報端末などでも、使用が拡大する傾向にある。
タッチパネルの方式には様々なものがあるが、その一つとして、指などの押圧(タッチ)によって生じるタッチパネルのたわみを検出する方式が挙げられる。この方式には、例えば、離間し対向するように配置された2枚の基板が、押圧により互いに接触することを利用したもの(接触式など)や、押圧によりその間の距離が狭まることを利用したもの(容量式など)などが属する。容量式タッチパネルは、接触式タッチパネルと比べて、2枚の基板を接触させるほどの圧力をかけなくてもタッチを検出することができ、結果として高いタッチ検出感度を実現しやすいという特徴がある。
一般に、タッチパネルには高いタッチ検出感度が望まれ、感度を改善するための様々な試みが行われている。例えば非特許文献1には、表示装置と一体化した容量式タッチパネルにおいて、各タッチセンサに増幅用のトランジスタを設けることにより、タッチ検出感度のさらなる改善を図るタッチパネルが開示されている。
E.Kanda et al., "Integrated Active Matrix Capacitive Sensors for Touch Panel LTPS-TFT LCDs", SID DIGEST pp.834-837, 2008.
ところで、一般に電子機器は、消費電力の低減、製造コストの低減、信頼性の向上などの多くの観点から、素子数の低減が望まれる。タッチパネルにおいても、タッチパネルの素子数を低減することにより、これらの改善が期待できる。さらに、例えば、タッチパネルを表示装置上に装着する場合には、表示装置上の画像がタッチパネルを介して表示される際の、タッチパネルによる表示輝度の低下を最低限に抑えることができる。また、タッチパネルと表示装置とを一体化する場合には、表示装置の開口率を高くすることができる。
しかしながら、非特許文献1に開示された表示装置一体型のタッチパネルでは、各タッチセンサに、増幅用のトランジスタに加えて、さらにそれを制御するための制御線や制御用のトランジスタが必要になるため、表示装置の開口率が低下するおそれがある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、素子数を増やすことなく高いタッチ検出感度を実現できる、タッチセンサ付き表示装置、タッチパネル、タッチパネルの駆動方法、および電子機器を提供することにある。
本発明のタッチセンサ付き表示装置は、第1および第2の基板と、複数の第1の電極と、複数の第2の電極と、スイッチと、信号線と信号検出部と、駆動制御部とを備えている。ここで第1および第2の基板は、互いに対向し離間して配置され、外部近接物体の押圧により少なくとも片方がたわむものである。複数の第1の電極は、第1の基板上の第2の基板と対向する面に形成され、複数の第2の電極は、第2の基板上の第1の基板と対向する面に、第1の電極とそれぞれ対向するように形成されている。スイッチは、第1の電極に接続されている。信号線は、スイッチに接続され、スイッチにより第1の電極との間をオンオフ制御される。信号検出部は、信号線の電圧を検出するものである。駆動制御部は、信号線を駆動するとともに、スイッチを制御するものである。対向する第1および第2の電極は、それぞれに印加された電圧の電位差に基づいて表示を行う表示素子の電極を構成するとともに、両者の間の距離に応じたタッチ電圧を出力するタッチ検出素子の電極を構成している。駆動制御部は、タッチ検出素子がタッチ電圧を出力する前において、信号線の電圧と第1の電極の電圧との電位差が拡大するように初期化動作を行うように駆動するものである。ここで、「信号線の電圧と第1の電極の電圧との電位差が拡大するように」とは、初期化動作を行う前の状態に比べてこの電位差が拡大するように、という意味である。
本発明のタッチパネルは、第1および第2の基板と、複数の第1の電極と、複数の第2の電極と、スイッチと、信号線と信号検出部と、駆動制御部とを備えている。ここで第1および第2の基板は、互いに対向し離間して配置され、外部近接物体の押圧により少なくとも片方がたわむものである。複数の第1の電極は、第1の基板上の第2の基板と対向する面に形成され、複数の第2の電極は、第2の基板上の第1の基板と対向する面に、第1の電極とそれぞれ対向するように形成されている。スイッチは、第1の電極に接続されている。信号線は、スイッチに接続され、スイッチにより第1の電極との間をオンオフ制御される。信号検出部は、信号線の電圧を検出するものである。駆動制御部は、信号線を駆動するとともに、スイッチを制御するものである。対向する第1および第2の電極は、両者の間の距離に応じたタッチ電圧を出力するタッチ検出素子の電極を構成している。駆動制御部は、タッチ検出素子がタッチ電圧を出力する前において、信号線の電圧と第1の電極の電圧との電位差が拡大するように初期化動作を行うように駆動するものである。
本発明のタッチパネルの駆動方法は、第1の電極が形成された第1の基板と第2の電極が形成された第2の基板とを、これらのうちの少なくとも一方が外部近接物体の押圧によりたわむように、第1の電極と第2の電極とを互いに対向させて配置し、第1の電極と第2の電極との距離に応じたタッチ電圧を、第1の電極に接続されたスイッチを介して信号線に出力し、タッチ電圧の出力の前に、信号線と第1の電極との電位差を拡大させるように初期化動作を行うものである。
本発明の電子機器は、上記本発明のタッチセンサ付き表示装置およびタッチパネルを備えたものであり、例えば、テレビジョン装置、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、ビデオカメラあるいは携帯電話等の携帯端末装置などが該当する。
本発明のタッチセンサ付き表示装置、タッチパネル、タッチパネルの駆動方法、および電子機器では、まず、信号線と第1の電極に対してそれぞれ電圧を設定するように初期化動作を行う。この初期化を行う際、第1の電極と第2の電極とは、外部近接物体の押圧に応じた状態になっている。すなわち、強く押圧されている場合には、第1の電極と第2の電極とは互いに接触しており、または、弱く押圧されている場合には、第1の電極と第2の電極との間の距離が狭まっており、押圧されていない場合に比べ、その間の静電容量が大きくなっている。この初期化動作の後に、スイッチをオン状態にすると、信号線と第1の電極との間で電荷がやりとりされ、外部近接物体の押圧に応じたタッチ電圧がスイッチを介して信号線に出力される。この初期化動作の際に、信号線の電圧と第1の電極の電圧との電位差が拡大するように初期化することにより、タッチ電圧を大きくすることができる。
初期化動作は、例えば、第1の電極の電圧を第1初期化電圧に設定する第1初期化動作と、第1初期化動作の後に行われ、信号線の電圧を第1初期化電圧とは異なる第2初期化電圧に設定する第2初期化動作とを含むものである。
本発明のタッチセンサ付き表示装置および電子機器では、表示素子は、例えば、第1および第2の電極の電圧の電位差の極性が所定期間ごとに反転する極性反転駆動により駆動される液晶表示素子が使用可能である。その際、初期化動作は、例えば、第2の電極に共通に印加され、所定期間ごとに反転する共通信号に同期して行われるようにしてもよい。
この場合、初期化動作のタイミングとしては、例えば、タッチ検出素子が所定期間ごとに順次タッチ電圧を出力するようにし、第1初期化動作と第2初期化動作とを、異なる所定期間において行うようにしてもよい。その場合、例えば、第1初期化動作を、第2初期化動作の一つ前の所定期間に行うようにすることができる。このとき、例えば、第1および第2初期化動作は、駆動制御部が、共通信号の電圧が反転した反転共通信号を信号線に供給することにより行われるのが望ましい。
また、第1および第2初期化動作は、例えば、上記した所定期間において、表示素子が表示を行う表示期間の前に行われるようにしてもよい。
上記した液晶表示素子を用いる場合には、例えば、所定期間のそれぞれにおいて、同じ信号線に接続された2つ以上のスイッチが同時にオン状態になり、2つ以上のタッチ検出素子がタッチ電圧を出力するようにしてもよい。
タッチ検出素子の構造としては、例えば、第1および第2の基板のうちの少なくとも一方の基板上に突起物が形成され、第1および第2の電極のうちの対応する電極が、その突起物の上部を被覆するように形成されるようにしてもよい。
信号検出部は、例えば、1または複数の信号線ごとに接続され、外部近接物体により押圧可能なタッチ検出領域の外側の第1もしくは第2の基板上に形成することが可能である。
信号検出部が、例えば、信号線から供給されるタッチ電圧と所定のしきい値電圧とを比較する比較回路を有する場合には、以下のようにしてその所定のしきい値電圧を求めるようにすることができる。すなわち、例えば、外部近接物体により押圧可能なタッチ検出領域の外側に形成され、外部近接物体がない状態に対応するタッチ電圧を出力するダミーのタッチ検出素子と、タッチ電圧を伝えるダミーの信号線とを備えるようにして、ダミーのタッチ検出素子が出力するタッチ電圧に基づいて、所定のしきい値電圧を求めるようにすることができる。その際、ダミーのタッチ検出素子は、タッチ検出素子と同じ構造をもち、ダミーの信号線は、信号線と同じ構造をもつようにするのが望ましい。
本発明のタッチセンサ付き表示装置、タッチパネル、タッチパネルの駆動方法、および電子機器によれば、容量式タッチ検出素子がタッチ電圧を出力する前において、信号線の電圧と第1の電極の電圧との電位差が拡大するようにそれぞれに対して初期化動作を行うようにしたので、素子数を増やすことなく、タッチに対する高い感度を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置の一構成例を表すブロック図である。 図1に示したタッチセンサ付き表示装置の要部の一構成例を表す回路図である。 図1に示したタッチセンサ内蔵表示部の要部の一構成例を表す断面図である。 図2に示した画素およびその周辺部の一構成例を表す回路図である。 図1に示したタッチセンサ付き表示装置の一動作例を表すタイミング波形図である。 図1に示したタッチセンサ付き表示装置の他の動作例を表すタイミング波形図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係るタッチセンサ付き表示装置の要部の一構成例を表す回路図である。 図7に示したタッチセンサ付き表示装置の一動作例を表すタイミング波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置の一動作例を表すタイミング波形図である。 図9に示したタッチセンサ付き表示装置の特性例を表すプロット図である。 本発明の第3の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置の一構成例を表すブロック図である。 実施の形態を適用したタッチセンサ付き表示装置のうち、適用例1の外観構成を表す斜視図である。 適用例2の外観構成を表す斜視図である。 適用例3の外観構成を表す斜視図である。 適用例4の外観構成を表す斜視図である。 適用例5の外観構成を表す正面図、側面図、上面図および下面図である。 タッチセンサ付き表示装置の変形例を表す回路図である。 タッチセンサ付き表示装置の他の変形例を表す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.適用例
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置の一構成例を表すものである。図2は、タッチセンサ付き表示装置の要部の一構成例を表すものである。なお、本発明の実施の形態に係るタッチパネルの駆動方法は、本実施の形態により具現化されるので、併せて説明する。タッチセンサ付き表示装置1は、表示パネルとタッチパネルが一体化した、いわゆるインセル型の表示装置であり、表示素子として液晶素子を用い、タッチセンサ素子として接触式および容量式タッチセンサを用いて構成されたものである。タッチセンサ付き表示装置1は、図1に示したように、タッチセンサ内蔵表示部10と、表示駆動部21と、タッチ検出部22と、シフトレジスタ部23と、垂直駆動部24と、制御部25とを備えている。
タッチセンサ内蔵表示部10は、供給された表示画素信号に基づいて表示を行うとともに、外部接触物体の押圧に応じたタッチ電圧Vtouchを出力するものである。タッチセンサ内蔵表示部10には、画素PIXがマトリックス状に配列されている。画素PIXは、図2に示したように、液晶素子LCと、タッチセンサTSと、画素トランジスタPixTrと、画素容量Cpixとを備えている。
液晶素子LCは、供給された表示画素信号に基づいて表示を行う表示素子である。タッチセンサTSは、外部接触物体の押圧に応じたタッチ電圧Vtouchを出力するタッチセンサ素子である。液晶素子LCと、タッチセンサ素子TSとは、並列に接続されている。
図3は、タッチセンサ内蔵表示部10の要部断面構造の例を表すものである。この画素PIXは、アレイ基板11と、このアレイ基板11に対向して配置されたカラーフィルタ基板12と、アレイ基板11とカラーフィルタ基板12との間に挿設された液晶層13とを備えている。
アレイ基板11は、回路基板としてのTFT基板111と、このTFT基板111の液晶層13に接する面上にマトリックス状に形成された複数の画素電極112とを有する。TFT基板111上の一部には、センサ柱113が形成されており、画素電極112がその上部を被覆するように形成されている。これにより、センサ柱113上部の画素電極112(センサ電極114)と、カラーフィルタ基板12上に形成された共通電極123(後述)との距離が、センサ柱がないところに比べて狭くなっている。また、TFT基板111の液晶層13とは反対の面上には、偏光板116が形成されている。
カラーフィルタ基板12は、対向基板121と、この対向基板121のアレイ基板11と対向する面上に形成されたカラーフィルタ122と、このカラーフィルタ122の上に形成された共通電極123とを有する。カラーフィルタ122は、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色のカラーフィルタ層を周期的に配列して構成したものである。また、対向基板121の液晶層13とは反対の面上には、偏光板124が形成されている。
液晶層13は、電界の状態に応じて、通過する光の偏光方向を変調するものである。液晶としては、例えば、TN(ツイステッドネマティック)、VA(垂直配向)、ECB(電界制御複屈折)等の各種モードの液晶が用いられる。
アレイ基板11とカラーフィルタ基板12との間には、スペーサ115が形成されている。スペーサ115は、アレイ基板11とカラーフィルタ基板12とが一定の間隔を保つようにするために設けられている。
画素電極112、共通電極123、および液晶層13は、液晶素子LCを構成する。具体的には、液晶素子LCは、画素電極112に印加された表示画素信号と、共通電極123に印加された共通信号Vcomとの電位差に基づいて表示を行うようになっている。液晶素子LCは、カラーフィルタ122に対応して、例えば赤色(R)、緑色(G)、青色(B)でそれぞれ表示を行う。液晶素子LCは、この例では、ライン反転駆動により表示を行うものである。すなわち、共通信号Vcomは、1水平ライン期間ごとに反転するものである。
画素電極112(センサ電極114)および共通電極123は、タッチセンサTSを構成する。タッチセンサTSでは、外部接触物体の押圧によりカラーフィルタ基板12がたわみ、センサ電極114と共通電極123との間の距離が狭まる。弱い押圧の場合には、両電極間の距離が狭まることにより、センサ電極114と共通電極123との間の静電容量が変化する。強い押圧の場合には、センサ電極114と共通電極123とが接触する。タッチセンサTSは、センサ電極114と共通電極123との間の距離に応じて、画素電極112からタッチ電圧Vtouchを出力するものである。なお、以下では、画素電極112の電圧として、画素電圧Vpixを適宜用いることとする。
なお、この例では、センサ柱113は、アレイ基板11に形成されているが、これに代わり、カラーフィルタ基板12に形成されていてもよく、もしくは、アレイ基板11とカラーフィルタ基板12の両方に形成されていてもよい。センサ柱113がカラーフィルタ基板12に形成される場合には、共通電極123がセンサ柱113を被覆するように形成される。
画素トランジスタPixTrは、アレイ基板11上に例えばTFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)として形成される。画素トランジスタPixTrは、図2に示したように、ソースおよびドレインのうちの一方が信号線SGL(後述)に接続され、他方が液晶素子LCに接続されるとともに、タッチセンサTSにも接続されている。画素トランジスタPixTrは、ゲートがゲート線GCL(後述)に接続されており、ゲート線GCLの電圧に基づいて、オンオフ制御されるものである。画素トランジスタPixTrは、後述するように、信号線SGLから供給される表示画素信号を液晶素子LCに伝えるとともに、タッチセンサTSから出力されるタッチ電圧Vtouchを信号線SGLに伝えるようになっている。
画素容量Cpixは、アレイ基板11上に形成され、一方は液晶素子LCの画素電極112に接続され、他方はアレイ基板11上に配設された共通信号線COML(後述)に接続されている。画素容量Cpixは、液晶素子LCの両端の電圧を保持するための容量であり、画素容量Cpixと並列に接続されている。画素容量Cpixは、いわゆる保持容量と、寄生容量とにより構成されている。
信号線SGLは、アレイ基板11上に形成され、タッチセンサ内蔵表示部10においてマトリックス状に配列された画素PIXのうちの同じ列に属する複数の画素PIXと接続されている。また、信号線SGLは、タッチセンサ内蔵表示部10の外部において、表示駆動部21およびタッチ検出部22と接続されている。この構成により、信号線SGLは、表示駆動部21より供給される表示画素信号を各画素PIXの液晶素子LCに伝えるとともに、各画素PIXのタッチセンサTSから供給されるタッチ電圧Vtouchをタッチ検出部22に伝えるようになっている。なお、以下では、信号線SGLの電圧として、表示画素信号とタッチ電圧Vtouchを総称した信号線電圧Vsigを適宜用いることとする。
ゲート線GCLは、アレイ基板11上に形成され、タッチセンサ内蔵表示部10においてマトリックス状に配列された画素PIXのうちの同じ行に属する複数の画素PIXと接続されている。またゲート線GCLは、タッチセンサ内蔵表示部10の外部において、垂直駆動部24と接続されている。
共通信号線COMLは、アレイ基板11上に形成され、共通信号Vcomを伝える配線である。共通信号線COMLは、タッチセンサ内蔵表示部10の内部において、カラーフィルタ基板12上の共通電極123と接続されている。また、共通信号線COMLは、図示していないが、タッチセンサ内蔵表示部10の外部において、制御部25と接続されており、制御部25により共通信号Vcomが供給されるようになっている。
表示駆動部21は、表示画素信号をタッチセンサ内蔵表示部10の液晶素子LCに供給する回路である。具体的には、表示駆動部21は、外部より供給される映像表示信号DISPに基づいて表示画素信号を生成し、信号線SGLを介して液晶素子LCに供給する機能を有している。
さらに、表示駆動部21は、信号線SGLに所定の電圧(プリチャージ電圧)を印加するプリチャージ動作を行う機能を有する。具体的には、表示駆動部21は、後述するように、信号線SGLを介して液晶素子LCに表示画素信号を供給する前に、信号線SGLに対し、共通信号Vcomに基づく所定の電圧を印加することにより、信号線SGLを初期化する。これにより、信号線SGLへの表示画素信号の印加がしやすくなり、表示動作が行いやすくなる。また、表示駆動部21は、タッチセンサTSがタッチ電圧Vtouchを出力する前に、画素電極112および信号線SGLに対し、共通信号Vcomに基づくそれぞれ別の所定の電圧を印加することにより、タッチセンサTSと信号線SGLとをそれぞれ初期化する。これにより、タッチセンサTSは表示画素信号に依存しないタッチ電圧Vtouchを出力することができる。
表示駆動部21と信号線SGLとは、図2に示したように、セレクタスイッチSelSWを介して接続されている。セレクタスイッチSelSWは、セレクタ信号SEL1〜SEL3によりそれぞれオンオフ制御されるスイッチSW1〜SW3から構成される。例えば、セレクタ信号SEL1によりオンオフ制御されるスイッチSW1は、青色(B)を表示する画素PIXの信号線SGLに接続され、セレクタ信号SEL2によりオンオフ制御されるスイッチSW2は、緑色(G)を表示する画素PIXの信号線SGLに接続され、セレクタ信号SEL3によりオンオフ制御されるスイッチSW3は、赤色(R)を表示する画素PIXの信号線SGLに接続されている。セレクタスイッチSelSWは、信号線SGLに表示画素信号が印加される期間、およびプリチャージ動作を行う期間(プリチャージ期間)ではオン状態になるように制御され、信号線SGLがタッチ検出動作のために使用される期間(タッチ検出期間)ではオフ状態になるように制御される。
タッチ検出部22は、タッチセンサTSから供給されたタッチ電圧Vtouchに基づいてタッチを検出する回路である。具体的には、タッチ検出部22は、後述するように、垂直駆動部24が選択したタッチセンサTS(1水平ライン分)から信号線SGLを介して供給されたタッチ電圧Vtouchと所定の参照電圧VrefとをコンパレータCompによりそれぞれ比較することにより、それらのタッチセンサTSにおけるタッチの有無を判定する機能を有している。タッチ検出部22と信号線SGLとは、読み出しスイッチRSWを介して接続されている。読み出しスイッチRSWは、読み出し信号RDによりオンオフ制御される。読み出しスイッチRSWは、信号線SGLがタッチ検出動作のために使用される期間(タッチ検出期間)においてオン状態になるように制御される。
シフトレジスタ部23は、タッチ検出部22から供給されたタッチ判定結果をパラレル−シリアル変換する回路である。具体的には、シフトレジスタ部23は、タッチ検出部22から供給された1水平ライン分のタッチ判定結果を保持し、制御部25から供給されるシリアルクロック信号SCLKに基づいて、そのタッチ判定結果をパラレル−シリアル変換して、タッチ検出信号DOとして外部に転送するようになっている。つまり、シフトレジスタ部23は、タッチ判定結果を外部に伝えるための信号配線の本数を大幅に少なくすることができる。
垂直駆動部24は、タッチ検出動作および表示動作の対象となる画素PIXを選択する機能を有している。具体的には、垂直駆動部24は、ゲート制御線GCLに信号Gateを印加して、タッチセンサ内蔵表示部10においてマトリックス状に形成されている画素PIXのうちの1行(1水平ライン)を表示動作およびタッチ検出動作の対象として選択する。表示動作では、選択された画素PIXの液晶表示素子LCに対し、表示駆動部21から表示画素信号が供給されることにより、その1水平ラインに対する表示が行われる。タッチ検出動作においては、選択された画素PIXのタッチセンサTSに対して初期化を行った後、それらのタッチセンサTSが出力するタッチ電圧Vtouchをタッチ検出部22が検出することにより、その1水平ラインに対するタッチ検出が行われる。このようにして、垂直駆動部21は、時分割的に1水平ラインずつ順次走査を行い、タッチセンサ内蔵表示部10の全面にわたり表示動作およびタッチ検出動作を行うように制御する。
制御部25は、表示駆動部21、タッチ検出部22、シフトレジスタ部23、および垂直駆動部24が同期して動作するように制御する回路である。具体的には、制御部25は、表示駆動部21に対してセレクタ信号SEL1〜SEL3および共通信号Vcomを供給し、タッチ検出部22に対して読み出し信号RDを供給し、シフトレジスタ部23に対してシリアルクロック信号SCLKを供給し、垂直駆動部24に対して同期信号を供給する機能を有する。また、制御部25は、図示していないが、タッチセンサ内蔵表示部10に対して共通信号Vcomを供給するようになっている。
ここで、アレイ基板11は本発明における「第1の基板」の一具体例に対応し、カラーフィルタ基板12は本発明における「第2の基板」の一具体例に対応する。画素電極112(センサ電極114)は本発明における「第1の電極」の一具体例に対応し、共通電極123は本発明における「第2の電極」の一具体例に対応する。画素トランジスタPixTrは、本発明における「スイッチ」の一具体例に対応する。信号線SGLは、本発明における「信号線」の一具体例に対応する。タッチ検出部は、本発明における「信号検出部」の一具体例に対応する。タッチ検出部は、本発明における「信号検出部」の一具体例に対応する。表示駆動部21、垂直駆動部24、および制御部25は、本発明における「駆動制御部」の一具体例に対応する。液晶素子LCは本発明における「表示素子」の一具体例に対応し、タッチセンサTSは本発明における「タッチ検出素子」の一具体例に対応する。センサ柱113は、本発明における「突起物」の一具体例に対応する。
共通信号Vcomは、本発明における「共通信号」の一具体例に対応する。タッチ電圧Vtouchは、本発明における「タッチ電圧」の一具体例に対応する。1水平ライン期間は、本発明における「所定期間」の一具体例に対応する。画素容量Cpixは、本発明における「保持容量」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態のタッチセンサ付き表示装置1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
表示駆動部21は、映像表示信号DISPに基づいて表示画素信号を生成するとともに、プリチャージ電圧を生成し、信号線SGLを介してタッチセンサ内蔵表示部10に供給する。垂直駆動部24は、ゲート線GCLを介してゲート線信号Gateをタッチセンサ内蔵表示部10に供給する。タッチセンサ内蔵表示部10は、ゲート線GCLのゲート線信号Gateに基づいて1水平ラインごとに線順次走査を行い、タッチセンサTSと信号線SGLをそれぞれ初期化したのちに信号線SGLに対してタッチ電圧Vtouchを出力するとともに、信号線SGLを介して表示画素信号が供給されたときに表示動作を行う。タッチ検出部22は、信号線SGLを介して供給されたタッチ電圧Vtouchに基づいてタッチを検出(判定)する。シフトレジスタ部23は、タッチ検出部22から供給された1水平ライン分のタッチ判定結果をパラレル−シリアル変換して、タッチ検出信号DOとして外部に転送する。制御部25は、これらの動作の間、表示駆動部21、タッチ検出部22、シフトレジスタ部23、および垂直駆動部24が同期して動作するように制御する。
(詳細動作)
次に、図4および図5を参照して、タッチセンサ付き表示装置1の詳細動作を説明する。
図4は、画素PIXおよびその周辺部の回路構成の一例を表したものである。ここで、図4におけるタッチの状態は、タッチセンサ内蔵表示部10に対する弱い押圧により、画素電極112(センサ電極114)と共通電極123との距離が少し狭まった状態(弱タッチ状態)であるとする。
画素PIXは、液晶容量Clcと、画素容量Cpixと、画素トランジスタPixTrとを有している。液晶容量Clcは、図3における、画素電極112と共通電極123との間の液晶層13を介した静電容量に対応するものであり、図2における、タッチセンサTSの容量と液晶素子LCの容量との並列容量に対応するものである。つまり、弱タッチ状態では、タッチセンサTSは、押圧により静電容量が変化する可変容量として機能することを考慮し、液晶容量Clcもまた可変容量になっている。液晶容量Clcは、図4において、一端が画素トランジスタPixTrの一端と接続されており、他端には共通信号Vcomが供給される。画素容量Cpixは、図2と同様に、一端が画素トランジスタPixTrの一端と接続されており、他端には共通信号Vcomが供給される。この画素トランジスタPixTrの一端には画素電極112が接続されており、その画素電極112の電圧が画素電圧Vpixに対応する。画素トランジスタPixTrの他端は、信号線SGLを介して、読み出しスイッチRSW、セレクタスイッチSelSW(この例ではスイッチSW1)、および信号線容量Csigが接続されている。信号線容量Csigは、信号線SGLと共通信号線COMLとの間の寄生容量である。つまり、信号線容量Csigは、一端が信号線SGLに接続され、他端には共通信号Vcomが供給される。
図5は、タッチセンサ付き表示装置1の表示動作およびタッチ検出動作のタイミング波形図を表すものであり、弱タッチがある状態を示す。図5において、(A)は共通信号Vcomの波形を示し、(B)はセレクタ信号SEL1〜SEL3の波形を示し、(C)は読み出し信号RDの波形を示し、(D)はゲート線GCLの信号Gateの波形を示し、(E)は信号線SGLの電圧Vsigの波形を示し、(F)は画素電圧Vpixの波形を示し、(G)はシリアルクロック信号SCLKの波形を示し、(H)はタッチ検出信号DOの波形を示す。図5は、画素PIXのマトリックス状に配列された画素PIXのうちのn行目のある画素PIXに着目したものであり、図5(F)の画素電圧Vpixは、その画素PIXにおける画素電極112の画素電圧Vpix(n)を示している。また、スイッチおよびトランジスタの制御信号である、セレクタ信号SEL1〜SEL3(図5(B))、読み出し信号RD(図5(C))およびゲート線信号Gate(図5(D))は、高レベルのときに、対応するスイッチおよびトランジスタがオン状態になるものとする。すなわち、セレクタ信号SEL1〜SEL3(図5(B))が高レベルのときに、セレクタスイッチSelSWのスイッチSW1〜SW3がそれぞれオン状態になり、読み出し信号RD(図5(C))が高レベルのときに、読み出しスイッチRSWはオン状態になり、ゲート線信号Gate(図5(D))が高レベルのときに、画素トランジスタPixTrがオン状態になるものとする。また、信号線電圧Vsig(図5(E))は、セレクタ信号SEL1が供給されたスイッチSW1に接続された信号線SGLの電圧とする。
タッチセンサ付き表示装置1では、図5に示したように、ある1水平ライン期間(タイミングt1〜タイミングt11)において、n列目の画素PIXの画素電極112がプリチャージされる(画素電極プリチャージ期間T1)。そして、続く1水平ライン期間(タイミングt11〜タイミングt21)において、信号線SGLがプリチャージされ(信号線プリチャージ期間T2)、n列目の画素PIXがタッチ電圧Vtouchを出力し、それに基づいてタッチ検出部22がタッチ判定を行う(タッチ検出期間T3)。その後、シフトレジスタがそのタッチ判定結果を外部に転送するとともに、n列目の画素PIXが表示動作を行う。
ここで、画素電極プリチャージ期間T1の動作は本発明における「第1初期化動作」の一具体例に対応し、信号線プリチャージ期間T2は本発明における「第2初期化動作」の一具体例に対応する。
最初に、タイミングt1からタイミングt11の期間における動作について説明する。
まず、タイミングt1において、制御部25が共通信号Vcomを反転させる。具体的には、セレクタ信号SEL1〜SEL3、読み出し信号RD、およびゲート線信号Gateが全て低レベルのときに(図5(B)〜(D))、制御部25が共通信号Vcomを高レベルから低レベルへ変化させる(図5(A))。このとき、信号線SGLは全ての画素PIXと切り離されており、信号線SGLおよび画素電極112はともにフローティング状態になっている。よって、共通信号Vcomが信号線容量Csigを介して信号線SGLに伝わることにより、信号線電圧Vsigは低レベル側に変化し(図5(E))、同時に、共通信号Vcomが液晶容量Clcおよび画素容量Cpixを介して画素電極112に伝わることにより、画素電圧Vpix(n)もまた低レベル側に変化する(図5(F))。
次に、タイミングt2からタイミングt3の期間(画素電極プリチャージ期間T1)において、表示駆動部21がn行目の画素電極112をプリチャージする。具体的には、まず、タイミングt2において、制御部25がセレクタ信号SEL1〜SEL3の全てを低レベルから高レベルに変化させる(図5(B))。これにより、表示駆動部21はプリチャージ動作を行い、共通信号Vcomの電圧を反転した反転共通信号xVcom(図示せず)の電圧レベルをプリチャージ電圧として信号線SGLに印加し、信号線電圧Vsigがそのプリチャージ電圧(ここでは共通信号Vcomの高レベル電圧)に設定される(図5(E))。これと同時に、垂直駆動部24が、n行目のゲート線信号Gate(n)を低レベルから高レベルに変化させる(図5(D))。これにより、n行目の画素PIXの画素トランジスタPixTrがオン状態になり、プリチャージ電圧がn行目の画素電極112に供給され、画素電圧Vpix(n)がプリチャージ電圧に設定される(図5(F))。
次に、タイミングt3において、制御部25がセレクタ信号SEL1〜SEL3の全てを高レベルから低レベルに変化させる(図5(B))。これにより、信号線SGLおよびn行目の画素電極112は、互いに接続されたままフローティング状態となる。これと同時に、垂直駆動部24が、n−1行目のゲート線信号Gate(n-1)を低レベルから高レベルに変化させ(図5(D))、n−1行目の画素PIXの画素トランジスタPixTrをオン状態にする。これにより、タイミングt2からタイミングt3において、信号線SGLおよびn行目の画素電極112と、n−1行目の画素電極112との間で、電荷のやりとりが行われる。結果として、信号線電圧Vsigおよび画素電圧Vpix(n)は、若干低下するが、依然として反転共通信号xVcomの電圧レベルに近い電圧を維持する(図5(E),(F))。
次に、タイミングt4において、垂直駆動部24が、n行目のゲート線信号Gate(n)を高レベルから低レベルに変化させる(図5(D))。これにより、n行目の画素PIXの画素トランジスタPixTrがオフ状態になり、n行目の画素電極112がフローティング状態になる。つまり、画素電圧Vpix(n)は、画素電極プリチャージ期間T1で設定した電圧を維持する(図5(F))。
以上のように、画素電極プリチャージ期間T1において、n行目の画素電極112が、反転共通信号xVcomの電圧レベルに設定されて初期化され、その後その画素電極112の電圧Vpix(n)は、設定された電圧に近い電圧を維持する。画素電極プリチャージ期間T1では、表示のための信号線プリチャージと、タッチ検出のための画素電極プリチャージの両方が行われる。
その後、タイミングt4からタイミングt11にかけて、表示駆動部21が供給する表示画素信号に基づいて、n−1行目の画素PIXが表示動作を行う。具体的には、まず、制御部25が、セレクタ信号SEL1〜SEL3として、所定のパルス幅の波形をセレクタスイッチSelSWに順次時分割的に供給し、それに応じてスイッチSW1〜SW3をそれぞれ順次オン状態とする。これに応じて、表示駆動部21は、対応する信号線SGLに表示画素信号を順次供給し、信号線電圧Vsigを変化させる(図5(E))。なお、この例では、着目した信号線SGLはセレクタ信号SEL1が供給されたスイッチSW1と接続されているため、信号線電圧Vsigはセレクタ信号SEL1が高レベルになったときに変化している(図5(E))。信号線電圧Vsigは、画素トランジスタPixTrがオン状態になっているn−1行目の画素PIXの画素電極112に供給され、n−1行目の画素PIXが、この電圧に応じて表示動作を行う。
表示動作の終了後、垂直駆動部24は、n−1行目のゲート線信号Gate(n-1)を高レベルから低レベルに変化させる(図5(D))。これにより、信号線SGLは全ての画素PIXと切り離され、信号線SGLおよび画素電極112はともにフローティング状態になる。
次に、タイミングt11からタイミングt21の期間における動作について説明する。
まず、タイミングt11において、制御部25が共通信号Vcomを反転させる。具体的には、セレクト信号SEL1〜SEL3、読み出し信号RD、およびゲート線信号Gateが全て低レベルのときに(図5(B)〜(D))、制御部25が共通信号Vcomを低レベルから高レベルへ変化させる(図5(A))。このとき、信号線SGLおよび画素電極112はともにフローティング状態になっているため、共通信号Vcomが信号線容量Csigを介して信号線SGLに伝わることにより、信号線電圧Vsigは高レベル側に変化し(図5(E))、同時に、共通信号Vcomが液晶容量Clcおよび画素容量Cpixを介して画素電極112に伝わることにより、画素電圧Vpix(n)もまた高レベル側に変化し、電圧Vpになる(図5(F))。
次に、タイミングt12からタイミングt13の期間(信号線プリチャージ期間T2)において、表示駆動部21は信号線SGLをプリチャージする。具体的には、まず、タイミングt12において、制御部25がセレクタ信号SEL1〜SEL3の全てを低レベルから高レベルに変化させる(図5(B))。これにより、表示駆動部21はプリチャージ動作を行い、反転共通信号xVcomの電圧レベルをプリチャージ電圧として信号線SGLに印加し、信号線電圧Vsigがそのプリチャージ電圧(ここでは共通信号Vcomの低レベル電圧)に設定され、電圧Vsになる(図5(E))。
次に、タイミングt13において、制御部25はセレクタ信号SEL1〜SEL3の全てを高レベルから低レベルに変化させる(図5(B))。これにより、信号線SGLはフローティング状態となる。これと同時に、垂直駆動部24が、n行目のゲート線信号Gate(n)を低レベルから高レベルに変化させ(図5(D))、n行目の画素PIXの画素トランジスタPixTrをオン状態にする。これにより、タイミングt12からタイミングt13において、信号線SGLとn行目の画素電極112との間で、電荷のやりとりが行われる。
n行目の画素電極112の画素電圧Vpix(n)は、上述したように、画素電極プリチャージ期間T1(タイミングt2〜タイミングt4)において共通信号Vcomの高電圧レベルに近い電圧に設定され、その後、タイミングt11において、共通信号Vcomが液晶容量Clcおよび画素容量Cpixを介して伝わってくることにより、高レベル側に変化し、電圧Vpになっている。つまり、タイミングt13の前では、n行目の画素電極112の画素電圧Vpix(n)は、共通信号Vcomの高レベル電圧よりもさらに高い電圧(電圧Vp)となっている。
一方、信号線SGLの信号線電圧Vsigは、上述したように信号線プリチャージ期間T2(タイミングt12〜タイミングt13)において共通信号Vcomの低電圧レベル電圧に設定され、電圧Vsとなっている。つまり、タイミングt13の前では、信号線SGLの信号線電圧Vsigは、共通信号Vcomの低レベル電圧(電圧Vs)となっている。
これにより、タイミングt13の前、つまり信号線SGLとn行目の画素電極112との間で電荷のやりとりをする前では、n行目の画素電極112の画素電圧Vpix(n)(電圧Vp)と信号線SGLの信号線電圧Vsig(電圧Vs)との電位差Vp−Vsは、図5(E),(F)に示したように、共通信号Vcomの電圧振幅の2倍程度にまで大きくなっている。これは、後述するように、タッチ検出感度の高感度化に大きく寄与する。
タイミングt13において、信号線SGLとn行目の画素電極112とがお互いに接続され、その間で電荷のやりとりが行われると、信号線電圧Vsigおよび画素電圧Vpix(n)は、信号線容量Csigと画素内容量(液晶容量Clcおよび画素容量Cpix)との比で表されるタッチ電圧Vtouchに変化する(図5(E),(F))。このタッチ電圧Vtouchは次式のように表される。
Figure 0005382658
式(1)から明らかなように、タッチ電圧Vtouchは液晶容量Clcにより変化する。つまり、タッチ電圧Vtouchは、外部接触物体の押圧(タッチ)による液晶容量Clcの変化に対応した値となっている。よって、タッチセンサ付き表示装置1では、以下に示すように、このタッチ電圧Vtouchに基づいてタッチを検出している。
次に、タイミングt14からタイミングt15の期間(タッチ検出期間T3)において、タッチ検出が行われる。具体的には、タイミングt14において、制御部25は、読み出し信号RDを低レベルから高レベルに変化させる(図5(C))。これにより、読み出しスイッチRSWがオン状態となり、タッチ電圧VtouchがコンパレータCompに供給される。コンパレータCompは、タッチ電圧Vtouchと、所定の参照電圧Vrefとを比較することによって、タッチの有無を判定し、その判定結果を出力する。シフトレジスタ部23はその判定結果を取り込む。これにより、シフトレジスタ部23には、1水平ライン分のタッチ判定結果が保持される。そして、タイミングt15において、制御部25は、読み出し信号RDを高レベルから低レベルに変化させ(図5(C))、コンパレータCompへのタッチ電圧Vtouchの供給を終了させ、コンパレータComp(タッチ検出部22)はタッチ検出(判定)を終了する。
以上のように、タイミングt12からタイミングt15の期間では、タッチ検出のための信号線プリチャージ(信号線プリチャージ期間T2)と、タッチ検出(タッチ検出期間T3)が行われる。つまり、タイミングt12からタイミングt15の期間では、表示およびタッチ検出のための信号線プリチャージと、タッチ検出との両方が行われる。
その後、タイミングt15からタイミングt21の期間において、n行目の画素PIXは、タイミングt4からタイミングt11の期間におけるn−1行目の画素PIXと全く同様に、表示動作を行う。具体的には、まず、制御部25が、セレクタ信号SEL1〜SEL3として、所定のパルス幅の波形をセレクタスイッチSelSWに順次時分割的に供給し、それに応じてスイッチSW1〜SW3をそれぞれ順次オン状態にする。これに応じて、表示駆動部21は、対応する信号線SGLに表示画素信号を順次供給し、信号線電圧Vsigを変化させる(図5(E))。信号線電圧Vsigは、画素トランジスタPixTrがオン状態になっているn行目の画素PIXの画素電極112に供給され、n行目の画素PIXが、この電圧に応じて表示動作を行う。
表示動作の終了後、垂直駆動部24は、n−1行目のゲート線信号Gate(n)を高レベルから低レベルに変化させる(図5(D))。これにより、信号線SGLは全ての画素PIXと切り離され、信号線SGLおよび画素電極112はともにフローティング状態になる。
この表示動作と並行して、シフトレジスタ部23は、タッチ検出部22から供給されたタッチ判定結果を外部に転送する。具体的には、まず、制御部25が、シフトレジスタ部23にシリアルクロック信号SCLKを供給する(図5(G))。シフトレジスタ部23は、シリアルクロック信号SCLKに基づいて、保持された1水平ライン分のタッチ判定結果をタッチ検出信号DOとして外部に転送する(図5(H))。
表示動作の終了後、垂直駆動部24は、n−1行目のゲート線信号Gate(n-1)を高レベルから低レベルに変化させる(図5(D))。これにより、信号線SGLは全ての画素PIXと切り離され、信号線SGLおよび画素電極112はともにフローティング状態になる。
タッチセンサ付き表示装置1は、上述したタイミングt1からタイミングt21までの動作を繰り返すことにより、タッチセンサ内蔵表示部10の全ての行に対して、1水平ラインごとに順次操作を行い、表示動作およびタッチ検出動作を行う。具体的には、タイミングt12からタイミングt14の期間は、n+1行目の画素電極112に対する画素電極プリチャージ期間T1に対応し、タイミングt21から始まる次の1水平ライン期間において信号線プリチャージ期間を経た後に、n+1行目の1水平ラインに対してタッチ検出が行われる。
次に、図6を参照して、タッチ状態とタッチ電圧Vtouchとの関係を説明する。
図6は、タッチセンサ付き表示装置1のタッチ検出動作のタイミング波形図を表すものである。図6において、(A)は共通信号Vcomの波形を示し、(B)はセレクタ信号SEL1の波形を示し、(C)は読み出し信号RDの波形を示し、(D)はゲート線GCLの信号Gate(n)の波形を示し、(E)は信号線SGLの電圧Vsigの波形を示し、(F)は画素電圧Vpix(n)の波形を示す。図6は、図5におけるタイミングt11からタイミングt15の期間について、タッチセンサ付き表示装置1への様々なタッチ状態における動作例を示している。すなわち、様々なタッチ状態とは、タッチがされていない状態(未タッチ状態)、弱く押圧した状態(弱タッチ状態)、および強く押圧した状態(強タッチ状態)である。
まず最初に、未タッチ状態、および弱タッチ状態について説明する。
未タッチ状態は、タッチセンサ内蔵表示部10に対して、タッチをしていない状態である。この状態では、図3における、画素電極112(センサ電極114)と共通電極123との距離は、スペーサ115により確保されている。一方、弱タッチ状態は、タッチセンサ内蔵表示部10に対する弱い押圧により、未タッチ状態に比べ、画素電極112(センサ電極114)と共通電極123との距離が少し狭まった状態である。つまり、弱タッチ状態では、未タッチ状態に比べ、液晶容量Clcが大きくなっている。
この液晶容量Clcの違いにより、タッチ検出期間T3におけるタッチ電圧Vtouchは、図6(E),(F)に示したように、異なったものとなる。すなわち、未タッチ状態では、タッチ電圧Vtouchが電圧V0になるのに対し、弱タッチ状態では、タッチ電圧Vtouchが、未タッチ状態における電圧V0より高い電圧V1になる。式(1)を用いると、電圧V0および電圧V1は、それぞれ次式のように表される。
Figure 0005382658
Figure 0005382658
ここで、Clc0は、未タッチ状態における液晶容量Clcを示し、Clc0+ΔCは、弱タッチ状態における液晶容量Clcを示している。つまり、ΔCは、弱タッチ状態における、弱い押圧による液晶容量Clcの液晶容量Clc0からの変化量(増加量)を示している。
弱タッチ状態と未タッチ状態におけるタッチ電圧Vtouchの電位差ΔV(=電圧V1−電圧V0)は、式(3)−式(2)を計算することにより、以下のように表される。
Figure 0005382658
このタッチ電圧Vtouchの電位差ΔVは、タッチ検出感度に関係するものである。すなわち、電位差ΔVを大きくすることにより、タッチ検出感度が高くなる。式(4)は、電位差ΔVが電位差(Vp−Vs)に比例していることを意味している。つまり、タイミングt13の前、つまり信号線SGLとn行目の画素電極112との間で電荷のやりとりをする前における、n行目の画素電極112の画素電圧Vpix(n)(電圧Vp)と信号線SGLの信号線電圧Vsig(電圧Vs)との電位差(Vp−Vs)が大きいほど電位差ΔVが大きくなり、タッチ検出感度がより高くなる。
タッチセンサ付き表示装置1では、上述したように、信号線SGLのプリチャージおよびタッチ検出を行う水平ライン期間の一つ前の水平ライン期間において、反転共通信号xVcomを用いて画素電極112のプリチャージを行っている。これにより、タイミングt13の前の電圧Vpを高く設定することができ、電位差(Vp−Vs)を大きくすることができる。
このように、タッチ検出感度を高くすることにより、各画素PIXにタッチ電圧Vtouchを増幅するための増幅回路を設ける必要がない。よって、画素PIXの構成がシンプルになり、開口率の低下を最小限に抑えることができるようになる。
弱タッチ状態と未タッチ状態とを判別するためには、図6に示したように、タッチ検出部22のコンパレータCompの参照電圧Vrefを、電圧V0と電圧V1の間に設定すればよい。これにより、タッチ検出部22は、弱タッチ状態と未タッチ状態とを判別することにより、タッチの有無を判定することができる。
次に、強タッチ状態について説明する。
強タッチ状態は、タッチセンサ内蔵表示部10を強く押圧することにより、その押圧した場所に対応する画素電極112(センサ電極114)と共通電極123とが接触した状態である。よって、強タッチ状態では、図6(F)に示したように、画素電圧Vpix(n)は共通電圧Vcomと同じになる。信号線電圧Vsigは、タイミングt13において、垂直駆動部24がゲート線信号Gate(n)を低レベルから高レベルへ変化させ(図6(D))、画素トランジスタPixTrがオン状態になったときに、画素電圧Vpix(n)が伝わることにより共通電圧Vcomと同じ電圧となる(図6(E))。
よって、強タッチ状態と未タッチ状態とを判別するためには、図6に示したように、上述した、弱タッチ状態と未タッチ状態とを判別するための参照電圧Vrefをそのまま使用することができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、液晶表示装置の画素電極と共通電極の間の静電容量の変化に基づいてタッチを検出するようにし、さらに、タッチ検出を行う前に、信号線の電圧と画素電極の電圧との電位差が拡大するように初期化したので、画素ごとの増幅手段を設けることなく、タッチ検出感度を向上することができる。
また、本実施の形態では、タッチ検出を行う水平ライン期間の一つ前の水平ライン期間における表示用の信号線プリチャージを使用して画素電極のプリチャージを行うようにしたので、画素電極のプリチャージのための特別な制御を必要とせず、簡易な制御方法で画素電極のプリチャージを実現できる。
[変形例1−1]
上記実施の形態では、図2に示したような、必要最小限の素子および配線によりタッチセンサ内蔵表示部10を構成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図7に示したように、センサ制御線SCLを追加してタッチセンサ内蔵表示部を構成するようにしてもよい。
図2では、画素容量Cpixの一方が共通信号線COMLと接続されていたが、図7では、これに代えて、画素容量Cpixの一方が、センサ制御線SCLと接続されている。センサ制御線SCLには、センサ制御線信号Vseが供給される。センサ制御線信号Vseは、共通信号Vcomと同等であり、その電圧振幅が共通信号Vcomよりも大きいものである。
図8は、本変形例に係るタッチセンサ付き表示装置の表示動作およびタッチ検出動作のタイミング波形図を表すものであり、タッチがある状態を示す。図8において、(A)は共通信号Vcomの波形を示し、(B)はセンサ制御線信号Vseの波形を示し、(C)はセレクタ信号SEL1〜SEL3の波形を示し、(D)は読み出し信号RDの波形を示し、(E)はゲート線GCLの信号Gateの波形を示し、(F)は信号線SGLの電圧Vsigの波形を示し、(G)は画素電圧Vpixの波形を示す。
本変形例に係るタッチセンサ付き表示装置では、共通信号Vcomよりも大きな電圧振幅をもつセンサ制御線信号Vseが画素容量Cpixに供給されるため、タイミングt1,t11,t21における画素電圧Vpix(n)の電圧変化量が、第1の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置1の場合(図5(F))に比べて大きい(図8(G))。これにより、タイミングt13における電圧Vpが高くなり、式(4)よりタッチ電圧Vtouchの電位差ΔV(=電圧V1−電圧V0)を大きくすることができ、結果としてタッチ検出感度をより高くすることができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置について説明する。本実施の形態は、垂直駆動部24によるゲート線GCLの駆動方法が、上記第1の実施の形態と異なるものである。すなわち、第1の実施の形態では、各水平ライン(1H)期間において、画素電極プリチャージ期間以外では、垂直駆動部24は、1本のゲート線GCLに対してゲート線信号Gateをアクティブにしたが、本実施の形態のタッチセンサ付き表示装置1Bでは、2本以上のゲート線GCLに対してゲート線信号Gateをアクティブにしている。本実施の形態のタッチセンサ付き表示装置1Bの回路構成は、上記第1の実施の形態(図1、図2)と同じであり、垂直駆動部24が、上述したようにゲート線GCLを駆動する。その他の動作は、上記第1の実施の形態(図5)と同様である。なお、上記第1の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図9は、タッチセンサ付き表示装置1Bの表示動作およびタッチ検出動作のタイミング波形図を表すものである。図9において、(A)は共通信号Vcomの波形を示し、(B)はセレクタ信号SEL1〜SEL3の波形を示し、(C)は読み出し信号RDの波形を示し、(D)はゲート線GCLの信号Gateの波形を示す。この例では、各水平ライン期間において、垂直駆動部24は、3本のゲート線GCLに対してゲート線信号Gateを同時にアクティブにしている。
タッチセンサ付き表示装置1Bは、図9に示したように、複数のゲート線GCLに対してゲート線信号Gateを同時にアクティブにして、同じ信号線SGLに接続される複数のタッチセンサTSが信号線SGLに対して同時にタッチ電圧Vtouchを出力するようにしている。以下、例として、3行目の画素PIXに着目して、具体的に説明する。
まず、垂直駆動部24がゲート線信号Gate(3)としてパルスP13を出力し(図9(D))、表示駆動部21が、3行目の画素PIXの画素電極112に対して画素電極プリチャージを行う。そして、次の水平ライン期間において、制御部25がセレクタ信号SEL1〜SEL3の全てを同時に高レベルに変化させ(図9(B))、表示駆動部21が、信号線SGLに対して信号線プリチャージを行う。その後、制御部25がセレクタ信号SEL1〜SEL3の全てを同時に低レベルに変化させるととともに、垂直駆動部24がゲート線信号Gate(3)を低レベルから高レベルに変化させ((図9(D))、信号線SGLと画素電極との間で電荷のやりとりをすることによりタッチ電圧Vtouchが生成される。
このとき、垂直駆動部24は、ゲート線信号Gate(3)を低レベルから高レベルに変化させる際、ゲート線信号Gate(1),Gate(2)をも低レベルから高レベルに変化させる((図9(D))。これにより、同じ信号線SGLに接続された1行目から3行目の画素PIXの画素トランジスタPixTrが全てオン状態となり、信号線SGLと、1行目から3行目の画素PIXの画素電極112との間で電荷のやり取りが行われるようになる。
通常、指などがタッチパネルを押圧した場合には、指の大きさに対応し、複数の画素PIXにわたり液晶容量Clcが変化する。よって、上述したように、信号線SGLと、複数の画素PIXの画素電極との間で電荷のやりとりをすることにより、液晶容量Clcの変化量ΔCがその分だけ増加し、弱タッチ状態と未タッチ状態におけるタッチ電圧Vtouchの電位差ΔV(=電圧V1−電圧V0)が大きくなる。このように、電位差ΔVを大きくすることにより、タッチ検出感度を高くすることができる。
複数のゲート線GCLに対してゲート線信号Gateをアクティブにしたときの、タッチ電圧Vtouchの電位差ΔVは、次式のように表わされる。
Figure 0005382658
ここで、nは、ゲート線信号Gateをアクティブにするゲート線GCLの本数(同時駆動ゲート線本数)である。
図10は、同時駆動ゲート線本数nとタッチ電圧Vtouchの電位差ΔVとの関係についてのシミュレーション結果のプロット図を表すものである。第1の実施の形態(図5)は、同時駆動ゲート線本数n=1に対応し、本実施の形態の例(図9)は同時駆動ゲート線本数n=3に対応する。図10に示したように、タッチ電圧Vtouchの電位差ΔVは、同時駆動ゲート線本数nが大きくなるにつれて、大きくなる。つまり、同時駆動ゲート線本数nを大きくすることにより、タッチ検出感度を高くすることができる。
なお、表示動作に関しては、垂直駆動部24がゲート線信号Gateをアクティブにする連続した複数の水平ライン期間のうちの最後の水平ライン期間において行われた表示が、その後の1フレーム期間にわたり保持される。具体的には、例えば、3行目の画素PIXでは、垂直駆動部24がゲート線信号Gate(3)としてパルスP23を出力したときに行われる表示が、その後の1フレーム期間にわたり保持される。
以上のように本実施の形態では、複数のゲート線GCLを同時に駆動し、複数のタッチセンサTSが同時にタッチ電圧Vtouchを出力するようにしたので、弱タッチ状態と未タッチ状態におけるタッチ電圧Vtouchの電位差ΔVを大きくすることができ、タッチ検出感度を高くすることができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置について説明する。本実施の形態は、タッチ検出領域の外側にダミーのタッチセンサTSを設け、そのタッチセンサTSが出力するタッチ電圧Vtouchに基づいて、タッチ検出部のコンパレータの参照電圧Vrefを求めるものである。その他の動作は、上記第1の実施の形態(図5)や、上記第2の実施の形態(図9)と同様である。なお、上記第1および第2の実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図11は、本実施の形態に係るタッチセンサ付き表示装置1Cの一構成例を表すものである。タッチセンサ付き表示装置1Cは、ダミーセンサ部17を有するタッチセンサ内蔵表示部10Cと、タッチ検出部21Cとを備えている。
ダミーセンサ部17は、外部近接物体により押圧可能なタッチ検出領域(有効表示領域16)の外側に配置されている。すなわち、図3において、ダミーセンサ部17に対応するカラーフィルタ基板12は、例えばカラーフィルタ基板12の表面に固いカバーが設置されることなどにより、外部近接物体によりたわまないようになっている。ダミーセンサ部17は、有効表示領域16で用いられるものと全く同じ構造の画素PIXと信号線SGLを有している。ダミーセンサ部17の画素PIXは、垂直ブランキング期間において、有効表示領域16の画素PIXと全く同じように、表示駆動部22および垂直駆動部24により駆動される。すなわち、ダミーセンサ部17の画素PIXのタッチセンサTSは、画素電極プリチャージと信号線プリチャージを行った後、タッチ電圧Vtouchを出力する。このダミーセンサ部17のタッチセンサTSが出力するタッチ電圧Vtouchは、有効表示領域16の画素PIXが未タッチ状態のときに出力するタッチ電圧Vtouch(電圧V0)に対応するものとなる。
ダミーセンサ部17の画素PIXにおけるタッチセンサTSは、本発明における「ダミーのタッチ検出素子」の一具体例に対応する。ダミーセンサ部17の信号線SGLは、本発明における「ダミーの信号線」の一具体例に対応する。
タッチ検出部21Cは、ダミーセンサ部17から供給されるタッチ電圧Vtouch(電圧V0)に基づいて、有効表示領域16に対するタッチ判定に使用される参照電圧Vrefを求めるものである。
タッチ検出部のコンパレータCompの参照電圧Vrefは、タッチセンサ付き表示装置の個体差ばらつきや温度などの環境条件によって変化する。すなわち、例えば、図3において、画素電極112(センサ電極114)と共通電極123との距離は、製造上のばらつきや温度などの環境条件により異なったものとなる。これにより、液晶容量Clcもまた異なったものとなるため、式(2),(3)に示したように、タッチ電圧Vtouchの弱タッチ状態における電圧V1や未タッチ状態における電圧V0もまた異なったものとなる。よって、コンパレータCompの参照電圧Vrefも、これらに対応するように変化させる必要がある。
本実施の形態では、ダミーセンサ部17から供給されるタッチ電圧Vtouch(電圧V0)に基づいて参照電圧Vrefを求め、この電圧を有効表示領域16に対するタッチ判定に使用する。これにより、個体差ばらつきや温度などの環境条件によらず、安定したタッチ判定動作を行うことができる。
以上のように本実施の形態では、ダミーセンサ部を設け、ダミーセンサ部17から供給されるタッチ電圧に基づいて、タッチ検出部におけるタッチ判定のための参照電圧Vrefを求めるようにしたので、個体差ばらつきや温度などの環境条件によらず、安定したタッチ判定動作を行うことができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
上記実施の形態では、画素PIXがタッチセンサ内蔵表示部の片側に列を構成するようにダミーセンサ部17を配置したが、これに限定されるものではなく、例えば、画素PIXがタッチセンサ内蔵表示部の両側に列を構成するようにダミーセンサ部17を配置してもよい。また、例えば、画素PIXがタッチセンサ内蔵表示部の片側に行を構成するようにダミーセンサ部17を配置してもよいし、タッチセンサ内蔵表示部の両側に行を構成するように配置してもよい。また、画素PIXが行や列を構成する際に、画素PIXの数を、有効表示領域16内の行や列を構成する画素PIXの数よりも少なくしてもよい。さらに、例えば、ダミーセンサ部17の画素PIXをタッチセンサ内蔵表示部の角の4箇所に配置してもよい。
上記実施の形態では、ダミーセンサ部は、垂直ブランキング期間において駆動されるものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、有効表示領域において表示動作やタッチ検出動作が行われている期間において駆動されるものであってもよい。
<4.適用例>
次に、図12〜図16を参照して、上記実施の形態および変形例で説明したタッチセンサ付き表示装置の適用例について説明する。上記実施の形態等のタッチセンサ付き表示装置は、テレビジョン装置、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、上記実施の形態等のタッチセンサ付き表示装置は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
(適用例1)
図12は、上記実施の形態等のタッチセンサ付き表示装置が適用されるテレビジョン装置の外観を表すものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル511およびフィルターガラス512を含む映像表示画面部510を有しており、この映像表示画面部510は、上記実施の形態等に係るタッチセンサ付き表示装置により構成されている。
(適用例2)
図13は、上記実施の形態等のタッチセンサ付き表示装置が適用されるデジタルカメラの外観を表すものである。このデジタルカメラは、例えば、フラッシュ用の発光部521、表示部522、メニュースイッチ523およびシャッターボタン524を有しており、その表示部522は、上記実施の形態等に係るタッチセンサ付き表示装置により構成されている。
(適用例3)
図14は、上記実施の形態等のタッチセンサ付き表示装置が適用されるノート型パーソナルコンピュータの外観を表すものである。このノート型パーソナルコンピュータは、例えば、本体531、文字等の入力操作のためのキーボード532および画像を表示する表示部533を有しており、その表示部533は、上記実施の形態等に係るタッチセンサ付き表示装置により構成されている。
(適用例4)
図15は、上記実施の形態等のタッチセンサ付き表示装置が適用されるビデオカメラの外観を表すものである。このビデオカメラは、例えば、本体部541、この本体部541の前方側面に設けられた被写体撮影用のレンズ542、撮影時のスタート/ストップスイッチ543および表示部544を有している。そして、その表示部544は、上記実施の形態等に係るタッチセンサ付き表示装置により構成されている。
(適用例5)
図16は、上記実施の形態等のタッチセンサ付き表示装置が適用される携帯電話機の外観を表すものである。この携帯電話機は、例えば、上側筐体710と下側筐体720とを連結部(ヒンジ部)730で連結したものであり、ディスプレイ740、サブディスプレイ750、ピクチャーライト760およびカメラ770を有している。そのディスプレイ740またはサブディスプレイ750は、上記実施の形態等に係るタッチセンサ付き表示装置により構成されている。
以上、いくつかの実施の形態、変形例、および電子機器への適用例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、各実施の形態等では、コンパレータCompは、信号線SGLのそれぞれに1つずつ接続するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、複数の信号線SGLに1つずつ接続し、コンパレータCompを時分割的に使用するようにしても良い。図17は、本変形例に係るタッチセンサ付き表示装置の要部の一構成例を表すものである。本変形例に係るタッチセンサ付き表示装置は、読み出しスイッチRSW1〜RSW3を備えている。読み出しスイッチRSW1〜RSW3は、読み出し信号RD1〜RD3により時分割的にオンオフ制御され、3本の信号線SGLから供給されるタッチ電圧VtouchをコンパレータCompに時分割的に供給する。このように、複数の信号線SGLに1つずつ接続することにより、タッチ検出部22におけるコンパレータCompの数を減らすことができる。
例えば、各実施の形態等では、タッチセンサを表示装置に内蔵しタッチセンサ付き表示装置を構成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、タッチセンサを用いて、タッチパネルを構成するようにしてもよい。図18は、本変形例に係るタッチパネルの要部の一構成例を表すものである。図18に示したタッチパネルは、上記第1の実施の形態等のタッチセンサ付き表示装置(図2)から液晶素子LCを省いたものである。このタッチパネルは、具体的には、例えば、図3において、液晶層13の液晶を省いて構成することができる。図18において、セレクタスイッチSelSWは、画素PIXに対してタッチ検出動作用のプリチャージ電圧を供給するために用いられる。
例えば、第2および第3の各実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、例えば、センサ制御線SCLを追加してタッチセンサ内蔵表示部を構成するようにしてもよい。
1,1B,1C…タッチセンサ付き表示装置、10,10C…タッチセンサ内蔵表示部、11…アレイ基板、12…カラーフィルタ基板、13…液晶層、21,21C…表示駆動部、22…タッチ検出部、23…シフトレジスタ部、24…垂直駆動部、25…制御部
111…TFT基板、112…画素電極、113…センサ柱、114…センサ電極、115…スペーサ、116,124…偏光板、121…対向基板、122…カラーフィルタ、123…共通電極、COML…共通信号線、Clc…液晶容量、Comp…コンパレータ、Cpix…画素容量、Csig…信号線容量、DISP…映像表示信号、DO…タッチ検出信号、Gate…ゲート線信号、GCL…ゲート線、LC…液晶素子、n…同時駆動ゲート線本数、PIX,PIXB…画素、PixTr…画素トランジスタ、RD…読み出し信号、RSW…読み出しスイッチ、SCL…センサ制御線、SCLK…シリアルクロック信号、SelSW…セレクタスイッチ、SEL1〜SEL3…セレクタ信号、SGL…信号線、SW1〜SW3…スイッチ、TS…タッチセンサ、T1…画素電極プリチャージ期間、T2…信号線プリチャージ期間、T3…タッチ検出期間、Vcom…共通信号、Vref…参照電圧、Vse…センサ制御線信号、Vsig…信号線電圧、Vp,Vs,V0,V1…電圧、ΔV…電位差。

Claims (20)

  1. 互いに対向し離間して配置され、外部近接物体の押圧により少なくとも片方がたわむ第1および第2の基板と、
    前記第1の基板上の前記第2の基板と対向する面に形成される複数の第1の電極と、
    前記第2の基板上の前記第1の基板と対向する面に、前記第1の電極とそれぞれ対向するように形成された複数の第2の電極と、
    前記第1の電極に接続されたスイッチと、
    前記スイッチに接続され、前記スイッチにより前記第1の電極との間をオンオフ制御される信号線と、
    前記信号線の電圧を検出する信号検出部と、
    前記信号線を駆動するとともに、前記スイッチを制御する駆動制御部と
    を備え、
    対向する前記第1および第2の電極は、それぞれに印加された電圧の電位差に基づいて表示を行う表示素子の電極を構成するとともに、両者の間の距離に応じたタッチ電圧を出力するタッチ検出素子の電極を構成し、
    前記駆動制御部は、前記タッチ検出素子が前記タッチ電圧を出力する前において、前記信号線の電圧と前記第1の電極の電圧との電位差が拡大するように初期化動作を行う
    タッチセンサ付き表示装置。
  2. 前記初期化動作は、前記第1の電極の電圧を第1初期化電圧に設定する第1初期化動作と、前記第1初期化動作の後に行われ、前記信号線の電圧を前記第1初期化電圧とは異なる第2初期化電圧に設定する第2初期化動作とを含む
    請求項1に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  3. 前記表示素子は、前記電位差の極性が所定期間ごとに反転する極性反転駆動により駆動される液晶表示素子であり、
    前記初期化動作は、複数の前記第2の電極に共通に印加され、前記所定期間ごとに反転する共通信号に同期して行われる
    請求項2に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  4. 複数の前記タッチ検出素子は、前記所定期間ごとに順次前記タッチ電圧を出力し、
    前記第1初期化動作と前記第2初期化動作とは、異なる前記所定期間において行われる
    請求項3に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  5. 前記第1初期化動作は、前記第2初期化動作の1つ前の前記所定期間において行われる
    請求項4に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  6. 前記第1および第2初期化動作は、前記駆動制御部が、前記共通信号の電圧が反転した反転共通信号を前記信号線に供給することにより行われる
    請求項5に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  7. 前記第1および第2初期化動作は、前記所定期間において、前記表示素子が表示を行う表示期間の前に行われる
    請求項3に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  8. さらに、一端が前記第1の電極に接続され、前記第1の電極の電圧と前記第2の電極の電圧との電位差を保持する保持容量を備えた
    請求項3に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  9. 前記保持容量の他端には前記共通信号が供給される
    請求項8に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  10. 前記保持容量の他端には、前記共通信号と同じ波形形状を有する、前記共通信号よりも振幅が大きい信号が供給される
    請求項8に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  11. 前記所定期間のそれぞれにおいて、同じ前記信号線に接続された2つ以上の前記スイッチが同時にオン状態になり、2つ以上の前記タッチ検出素子が前記タッチ電圧を出力する
    請求項3に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  12. 前記第1および第2の基板のうちの少なくとも一方の基板上に突起物が形成され、前記第1および第2の電極のうちの対応する電極が、前記突起物の上部を被覆するように形成されている
    請求項1に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  13. 前記信号検出部は、1または複数の前記信号線ごとに接続され、外部近接物体により押圧可能なタッチ検出領域の外側の第1もしくは第2の基板上に形成されている
    請求項1に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  14. さらに、
    外部近接物体により押圧可能なタッチ検出領域の外側に形成され、外部近接物体がない状態に対応する前記タッチ電圧を出力するダミーのタッチ検出素子と、
    前記タッチ電圧を伝えるダミーの信号線と
    を備え、
    前記信号検出部は、前記タッチ電圧と所定のしきい値電圧とを比較する比較回路を有し、
    前記ダミーのタッチ検出素子が出力する前記タッチ電圧に基づいて、前記所定のしきい値電圧を求める
    請求項1に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  15. 前記ダミーのタッチ検出素子は、前記タッチ検出素子と同じ構造をもち、
    前記ダミーの信号線は、前記信号線と同じ構造をもつ
    請求項14に記載のタッチセンサ付き表示装置。
  16. 互いに対向し離間して配置され、外部近接物体の押圧により少なくとも片方がたわむ第1および第2の基板と、
    前記第1の基板上の前記第2の基板と対向する面に形成される複数の第1の電極と、
    前記第2の基板上の前記第1の基板と対向する面に、前記第1の電極とそれぞれ対向するように形成された複数の第2の電極と、
    前記第1の電極に接続されたスイッチと、
    前記スイッチに接続され、前記スイッチにより前記第1の電極との間をオンオフ制御される信号線と、
    前記信号線の電圧を検出する信号検出部と、
    前記信号線を駆動するとともに、前記スイッチを制御する駆動制御部と
    を備え、
    対向する前記第1および第2の電極は、両者の間の距離に応じたタッチ電圧を出力するタッチ検出素子の電極を構成し、
    前記駆動制御部は、前記タッチ検出素子が前記タッチ電圧を出力する前において、前記信号線の電圧と前記第1の電極の電圧との電位差が拡大するように初期化動作を行う
    タッチパネル。
  17. 前記初期化動作は、前記第1の電極の電圧を第1初期化電圧に設定する第1初期化動作と、前記第1初期化動作の後に行われ、前記信号線の電圧を前記第1初期化電圧とは異なる第2初期化電圧に設定する第2初期化動作とを含む
    請求項16に記載のタッチパネル。
  18. 第1の電極が形成された第1の基板と第2の電極が形成された第2の基板とを、これらのうちの少なくとも一方が外部近接物体の押圧によりたわむように、前記第1の電極と前記第2の電極とを互いに対向させて配置し、
    前記第1の電極と前記第2の電極との距離に応じたタッチ電圧を、前記第1の電極に接続されたスイッチを介して信号線に出力し、
    前記タッチ電圧の出力の前に、前記信号線と前記第1の電極との電位差を拡大させるように初期化動作を行う
    タッチパネルの駆動方法。
  19. 外部近接物体を検出するタッチセンサ機能を有するタッチセンサ付き表示装置と、
    前記タッチセンサ機能により入力された情報に基づいて所定の処理を行う処理部と
    を備え、
    前記タッチセンサ付き表示装置が、
    互いに対向し離間して配置され、外部近接物体の押圧により少なくとも片方がたわむ第1および第2の基板と、
    前記第1の基板上の前記第2の基板と対向する面に形成される複数の第1の電極と、
    前記第2の基板上の前記第1の基板と対向する面に、前記第1の電極とそれぞれ対向するように形成された複数の第2の電極と、
    前記第1の電極に接続されたスイッチと、
    前記スイッチに接続され、前記スイッチにより前記第1の電極との間をオンオフ制御される信号線と、
    前記信号線の電圧を検出する信号検出部と、
    前記信号線を駆動するとともに、前記スイッチを制御する駆動制御部と
    を有し、
    対向する前記第1および第2の電極は、それぞれに印加された電圧の電位差に基づいて表示を行う表示素子の電極を構成するとともに、両者の間の距離に応じたタッチ電圧を出力するタッチ検出素子の電極を構成し、
    前記駆動制御部は、前記タッチ検出素子が前記タッチ電圧を出力する前において、前記信号線の電圧と前記第1の電極の電圧との電位差が拡大するように初期化動作を行う
    電子機器。
  20. 外部近接物体を検出するタッチパネルと、
    前記タッチパネルにより入力された情報に基づいて所定の処理を行う処理部と
    を備え、
    前記タッチパネルが、
    互いに対向し離間して配置され、外部近接物体の押圧により少なくとも片方がたわむ第1および第2の基板と、
    前記第1の基板上の前記第2の基板と対向する面に形成される複数の第1の電極と、
    前記第2の基板上の前記第1の基板と対向する面に、前記第1の電極とそれぞれ対向するように形成された複数の第2の電極と、
    前記第1の電極に接続されたスイッチと、
    前記スイッチに接続され、前記スイッチにより前記第1の電極との間をオンオフ制御される信号線と、
    前記信号線の電圧を検出する信号検出部と、
    前記信号線を駆動するとともに、前記スイッチを制御する駆動制御部と
    を有し、
    対向する前記第1および第2の電極は、両者の間の距離に応じたタッチ電圧を出力するタッチ検出素子の電極を構成し、
    前記駆動制御部は、前記タッチ検出素子が前記タッチ電圧を出力する前において、前記信号線の電圧と前記第1の電極の電圧との電位差が拡大するように初期化動作を行う
    電子機器。
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