以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本発明の実施形態に係るアプローチ
2.本発明の実施形態に係る情報処理システム
3.本発明の実施形態に係るプログラム
(本発明の実施形態に係るアプローチ)
本発明の実施形態に係る情報処理システム(以下、「情報処理1000」とよぶ場合がある。)を構成する情報処理装置(以下、総称して「情報処理装置100」とよぶ場合がある。)、サーバ(以下、「サーバ200」とよぶ場合がある。)の構成について説明する前に、本発明の実施形態に係るデータ授受補助アプローチについて説明する。
[データ授受補助アプローチの概要]
上述したように、サーバを介して各ユーザが所有する情報処理装置間でデータを送受信させることによって、ユーザ間におけるデータの授受を補助することができる可能性はある。また、従来の技術を用いる場合のようにサーバへの登録をユーザに強いる場合には、ユーザの利便性の低下を招く恐れがあることから、ユーザ間におけるデータの授受を補助することは、望むべくもない。
そこで、データ授受補助アプローチが適用される情報処理システム1000では、データの授受を行うユーザが所有する情報処理装置100それぞれが、約束情報に基づいて認証情報を生成する。そして、情報処理システム1000では、各情報処理装置100が、生成した認証情報を用いてサーバ200へのデータの記録、および/または、サーバ200からのデータの受信を行う。
ここで、本発明の実施形態に係る約束情報とは、ユーザ間において約束されたデータの授受を行うための情報である。約束情報には、例えば、ユーザ間において予め交換された交換情報と、交換情報が交換された時間の情報と、一のユーザがデータの授受に用いる情報処理装置100(以下、「情報処理装置100A」とよぶ場合がある。)をサーバ200に特定させる識別情報(以下、「第1識別情報」とよぶ場合がある。)とが含まれる。
本発明の実施形態に係る第1識別情報は、例えば、交換情報の交換時に、一のユーザが交換情報の交換時に用いる装置において適宜生成される。ここで、第1識別情報としては、例えば、上記一のユーザが交換情報の交換時に用いる装置が記憶する画像データの中から任意に選択された画像データから生成されたハッシュ情報が挙げられる。例えば、上記一のユーザが交換情報の交換時に用いる装置は、記憶する任意のデータから生成されたハッシュ情報を、第1識別情報とする。なお、上記一のユーザが交換情報の交換時に用いる装置は、例えば、情報処理装置100Aであってもよいことは、言うまでもない。
また、交換情報としては、例えば、データの授受対象である他のユーザがデータの授受に用いる情報処理装置100(以下、「情報処理装置100B」とよぶ場合がある。)をサーバ200に特定させる識別情報(以下、「第2識別情報」とよぶ場合がある。)と、データの授受対象である他のユーザを特定するための補助情報とが含まれる。
本発明の実施形態に係る第2識別情報は、例えば、交換情報の交換時に他のユーザが交換情報の交換時に用いる装置において適宜生成される。ここで、第2識別情報としては、第1識別情報と同様に、例えば、上記他のユーザが交換情報の交換時に用いる装置が記憶する画像データの中から任意に選択された画像データから生成されたハッシュ情報が挙げられる。なお、上記他のユーザが交換情報の交換時に用いる装置は、例えば、情報処理装置100Bであってもよいことは、言うまでもない。
また、本発明の実施形態に係る補助情報としては、例えば、データの授受を行うユーザ間における合言葉に相当する文字データや、当該合言葉に相当する役目を果たす画像データ(以下、「合画像」とよぶ場合がある。)などが挙げられる。本発明の実施形態に係る補助情報がユーザ間(厳密には、ユーザが所有する装置間)で交換されることによって、各ユーザは、どのユーザとデータの授受を行う約束をしたのか(すなわち、データの授受対象のユーザ)を一意に特定することができる。なお、本発明の実施形態に係る合画像は、例えば名刺の役目を果たすものである。本発明の実施形態に係る合画像としては、例えば、ユーザが予め作成した画像データが挙げられる。
より具体的には、情報処理装置100は、第1識別情報と第2識別情報とに基づいて、認証情報を生成する。ここで、ユーザ間において交換される交換情報には、データの授受対象である他のユーザ側で生成された識別情報が含まれる。よって、交換情報を含む約束情報を用いることによって、各情報処理装置100は、同一の第1識別情報と第2識別情報とを用いることができる。また、情報処理装置100は、例えば、第1識別情報と第2識別情報とに基づくハッシュ情報を生成し、生成したハッシュ情報を認証情報とする。上記のように、本発明の実施形態に係る第1識別情報と第2識別情報とは、それぞれ任意のデータから生成されたハッシュ情報であるので、第1識別情報と第2識別情報とに基づくハッシュ情報を、データの授受を行うユーザ以外の第三者が複製することは、困難である。したがって、各情報処理装置100が、上記のように生成した認証情報を用いてサーバ200へのデータの記録、および/または、サーバ200からのデータの受信を行うことによって、特定の情報装置100間におけるデータの間接的な送受信を実現することができる。
また、情報処理装置100は、サーバ200へデータを送信する場合(データを他のユーザに渡す場合に相当する)には、送信するデータと認証情報とを対応付けて送信する。そして、情報処理装置100から送信されたデータおよび認証情報を受信したサーバ200は、受信したデータと認証情報を対応付けて記録する。なお、情報処理装置100は、データと認証情報とを送信する際に、自装置を識別する識別情報を併せて送信することによって、サーバ200に送信されたデータがどの情報処理装置から送信されたものであるのかを併せて記録させることができる。ここで、上記識別情報は、データの送信側の情報装置100から捉えれば第1識別情報に該当し、また、データの受信側の情報処理装置100から捉えれば第2識別情報に該当する。
また、情報処理装置100は、サーバ200からデータを受信する場合(データを他のユーザから受け取る場合に相当する)には、データの送信をサーバ200へ要求するデータ送信要求と、認証情報とをサーバ200へ送信する。そして、情報処理装置100から送信されたデータ送信要求および認証情報を受信したサーバ200は、記憶しているデータの中から当該認証情報に合致するデータを検出し、検出されたデータを、データ送信要求を送信した情報処理装置100へ送信する。ここで、サーバ200における認証情報に合致するデータの選択的な送信は、認証情報を用いた認証処理に相当する。なお、データ送信要求には、例えば、データ送信要求を送信する情報処理装置100を識別する識別情報が含まれる。ここで、データ送信要求に含まれる識別情報は、データ送信要求の送信側の情報装置100から捉えれば第1識別情報に該当し、サーバ200へデータを送信した他の情報処理装置100から捉えれば第2識別情報に該当する。
情報処理システム1000では、例えば、上記のようにサーバ200を介して情報処理装置100A、情報処理装置100B間でデータの送受信が行われる。ここで、情報処理システム1000では、サーバ200を介した情報処理装置100A、情報処理装置100B間でのデータの送受信が、約束情報に基づく認証情報が用いて行われる。よって、情報処理システム1000では、ユーザは、データの授受に係る別段の登録をサーバ200に対して行わなくても、情報処理装置100を用いて、データの授受対象の他のユーザが送信したデータをサーバ200を介して間接的に受信することができる。
また、情報処理システム1000を用いる場合、例えばイベント会場などにおいてデータの授受を約束したユーザが所持する装置間において交換される交換情報(データ)は、例えば第2識別情報と補助情報とである。よって、ユーザは、例えばイベント会場などにおいて撮影した写真(画像データ)を送信する場合よりも、送信するデータを選択する手間を省くことができる。また、第2識別情報はハッシュ情報であり、補助情報は文字データまたは画像データであるので、例えば近接無線通信技術を用いることによって、データの授受を約束したユーザが所持する装置間では、短時間(例えば、数秒)に送受信が完了する。よって、情報処理システム1000を用いる場合には、例えばイベント会場などにおいてデータの授受を約束したユーザが所持する装置間において交換情報の交換が行われるとしてもユーザに特段の待ち時間を強いることはないので、ユーザの利便性を低下させる恐れもない。
したがって、情報処理装置100とサーバ200を有する情報処理システム1000は、ユーザ間におけるデータの授受を補助することができる。
[データ授受補助アプローチに係る処理]
次に、情報処理システム1000における上述した本発明の実施形態に係るデータ授受補助アプローチに係る処理の一例について、説明する。図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000の一例を示す説明図である。情報処理システム1000は、情報処理装置100Aと、情報処理装置100Bと、サーバ200とを有する。
以下では、ユーザAとユーザBとの間でデータの授受を行われる場合を例に挙げて説明し、ユーザAがデータの授受に用いる情報処理装置100が情報処理装置100Aであり、ユーザBがデータの授受に用いる情報処理装置100が情報処理装置100Bであるものとして説明する。また、図1では、イベント会場などにおいて交換情報の交換にユーザAが用いる装置として情報処理端末300Aを示し、また、交換情報の交換にユーザBが用いる装置として情報処理端末300Bを示している。なお、図1では、ユーザAが用いる情報処理装置100Aと情報処理端末300Aとを異なる装置として示しているが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100Aと情報処理端末300Aとは同一の装置であってもよい。また、ユーザBが用いる情報処理装置100Bと情報処理端末300Bとについても同様である。また、以下では、情報処理端末300A、情報処理端末300Bを、総称して「情報処理端末300」とよぶ場合がある。
以下、図1に示す情報処理システム1000におけるデータ授受補助アプローチに係る処理について、説明する。また、以下では、ユーザAが情報処理装置100Aを用いてデータをサーバ200へ送信し、ユーザBが情報処理装置100Bを用いてサーバ200からデータを受信する場合(すなわち、ユーザAがデータを渡す側であり、ユーザBがデータを受け取る側)を主に例に挙げて説明する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100A、情報処理装置100Bの双方が、それぞれ以下に示すデータ授受補助アプローチに係る処理を行うことによって、サーバ200を介したデータの送受信を行うことができることは、言うまでもない。
図2は、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000におけるデータ授受補助アプローチに係る処理の一例を示す説明図である。図2では、イベント会場などにおいて情報処理端末300A、情報処理端末300B間における交換情報の送受信(交換情報の交換)に係る処理を併せて示している。また、図2では、情報処理装置100A、情報処理装置100Bがサーバ200を介して送受信するデータ(ユーザA、ユーザB間において授受されるデータ)が、画像データである場合を示している。なお、情報処理装置100A、情報処理装置100Bがサーバ200を介して送受信するデータは、画像データに限られない。例えば、情報処理装置100Aと情報処理装置100Bとは、文書データや、音声データ(または音楽データ)など、様々なデータをサーバ200を介して送受信することができる。
ユーザAとユーザBとの間で画像データの授受が約束され、情報処理端末300Aと情報処理端末300Bとが通信可能な状態となると、情報処理端末300Aは、第1識別情報と、第1補助情報とを情報処理端末300Bへ送信する(S100)。ここで、情報処理端末300Aは、例えば、自装置が備える記録媒体または着脱可能な外部記録媒体に記憶されている任意のデータ(例えば画像データ)に基づいて、第1識別情報を生成する。また、情報処理端末300Aは、例えば、補助情報として予め設定されたデータを、第1補助情報として送信する。なお、ステップS100において情報処理端末300Aから送信される第1識別情報と第1補助情報は、情報処理端末300B側からみた場合、第2識別情報と第2補助情報に該当する。また、情報処理端末300Aは、複数設定された補助情報のうち、ユーザ操作により選択された補助情報を第1補助情報として送信することもできる。情報処理端末300Aに補助情報が複数設定されている場合には、例えば、複数のユーザ(例えば家族や、グループなど)で情報処理端末300Aを共有しつつ、各ユーザが、情報処理システム1000を用いてデータの送受信を行うことが可能となる。
ステップS100において情報処理端末300Aから送信された第1識別情報および第1補助情報を受信した情報処理端末300Bは、情報処理端末300AにおけるステップS100と同様の処理を行い、第2識別情報と、第2補助情報とを情報処理端末300Aへ送信する(S102)。なお、ステップS102において情報処理端末300Bから送信される第2識別情報と第2補助情報は、情報処理端末300B側からみた場合、第1識別情報と第1補助情報に該当する。
ステップS100、ステップS102の処理が行われることによって、情報処理端末300Aと情報処理端末300Bとは、それぞれ第1識別情報および第2識別情報を記憶し、また、互いが記憶する補助情報を交換することができる。
情報処理端末300Aは、第1識別情報、第2識別情報、第2補助情報、およびサーバ200へ送信する候補となる1、または2以上の画像データを、情報処理装置100Aへ送信する(S104)。ここで、第1識別情報、第2識別情報、および第2補助情報が、情報処理装置100Aが処理に用いる約束情報に該当する。また、情報処理装置100Aは、例えば、第1識別情報が生成された時間を示すタイムスタンプを、交換情報が交換された時間の情報として用いる。なお、情報処理装置100Aは、例えば、第2補助情報のタイムスタンプを交換情報が交換された時間の情報として用いることもできる。
なお、図1では、情報処理端末300Aが、第1識別情報、第2識別情報、および第2補助情報をそれぞれ情報処理装置100へ送信する例を示しているが、上記に限られない。例えば、情報処理端末300Aは、第1識別情報、第2識別情報、および第2補助情報を1つのデータオブジェクト(約束情報の一例)として情報処理装置100へ送信することもできる。上記の場合、情報処理装置100Aは、例えば、上記データオブジェクトのタイムスタンプを、交換情報が交換された時間の情報として用いる。
ステップS104において第1識別情報、第2識別情報、第2補助情報、画像データが受信されると、情報処理装置100Aは、第1識別情報および第2識別情報に基づいて認証情報を生成する(S106)。
情報処理装置100Aは、補助情報の内容と送信するデータの候補とが表示された送信画面を、表示画面に表示させる。そして、情報処理装置100Aは、例えば送信画面に対するユーザ操作に基づいて、サーバ200へ画像データの送信を行うか否かを判定する(S108;送信判定処理)。
図3は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Aが表示画面に表示させる送信画面の一例を示す説明図である。図3に示すように、情報処理装置100Aは、例えば、データの授受対象のユーザを示す画像(図3のA。補助情報の内容の一例)、送信候補となる画像データの一覧(図3のB。送信するデータの候補の一例)、情報処理装置100Aがデータの送信を行うためのトリガとなる送信ボタン(図3のC)を送信画面に表示させる。
ここで、図3は、第2補助情報が画像データ(合画像)である場合の送信画面の一例を示しており、情報処理装置100Aは、第2補助情報が示す合画像を、図3のAに示すデータの授受対象のユーザを示す画像として表示する。なお、第2補助情報が合画像ではなく、例えば合言葉を示す文字データである場合には、情報処理装置100Aは、第2補助情報が示す文字(合言葉)を送信画面に表示させる。
また、情報処理装置100Aは、例えば、約束情報に基づいて送信するデータの候補となるデータそれぞれに優先度を設定し、設定された優先度に応じて送信するデータの候補が表示された送信画面を、表示画面に表示させる。ここで、設定された優先度に応じて送信するデータの候補が表示された送信画面としては、例えば、優先度が高い画像データを、図3のBに示す送信候補となる画像データの一覧の上部に表示させた送信画面や、優先度が高い画像データが強調された送信画面が挙げられる。優先度が高い画像データの強調方法としては、例えば、図3のF1、F2に示すように、一覧表示された画像データの候補に枠を設定することが挙げられる。
情報処理装置100Aは、例えば補助情報に基づいて優先度を設定する。より具体的には、情報処理装置100Aは、例えば、第2補助情報が図3のAに示すようにデータの授受対象であるユーザの顔部分が含まれる画像データ(合画像)である場合、合画像に含まれる顔部分の画像を用いた顔検出によって授受対象のユーザが含まれる画像データを特定する。そして、情報処理装置100Aは、データの授受対象であるユーザが含まれる画像データの優先度を、人物は含まれるているが当該データの授受対象であるユーザが含まれていない画像データの優先度よりも高く設定する。また、データの授受対象であるユーザが含まれていない画像データであっても、例えば風景などのように人物が含まれていない画像データは送信しても特段の問題がないので、情報処理装置100Aは、例えば、人物が含まれていない画像データの優先度を、人物は含まれるているがデータの授受対象であるユーザが含まれていない画像データの優先度よりも高く設定する。
情報処理装置100Aが、設定した優先度に応じて送信するデータの候補が表示された送信画面を表示画面に表示することによって、サーバ200に送信するデータ(ユーザAがユーザBに渡すデータ)の選択を補助することができる。
また、情報処理装置100Aは、例えば、約束情報に含まれる交換情報の交換が行われた時間の情報に基づいて、送信するデータの候補を設定する。より具体的には、情報処理装置100Aは、約束情報に含まれる上記時間の情報と、情報処理装置100Aが備える記憶部(後述する)に記憶されたデータのタイムスタンプとに基づいて、例えば、上記時間の情報が示す日付とタイムスタンプの日付が合致するデータを送信するデータの候補として設定する。なお、情報処理装置100Aは、情報処理装置100Aがデータを読み出すことが可能な外部記録媒体に記憶されたデータを、送信するデータの候補として設定することもできる(以下、同様とする。)。
なお、情報処理装置100Aにおける送信するデータの候補の設定方法は、上記に限られない。例えば、情報処理装置100Aは、上記時間の情報が示す日付を含む所定の期間内にタイムスタンプの日付が含まれるデータを、送信するデータの候補として設定することもできる。
また、情報処理装置100Aにおける送信するデータの候補の設定方法は、約束情報に含まれる交換情報の交換が行われた時間の情報に基づいて送信するデータの候補を設定することに限られない。例えば、情報処理装置100Aは、ユーザAのユーザ操作により設定された期間や日付などに基づいて、設定された期間や日付ごとに送信するデータの候補を設定することもできる。上記によって、情報処理装置100Aは、送信するデータの候補を、例えば特定のイベントごとにグループ化して設定することが可能となる。
図4は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Aが表示画面に表示させる送信画面の他の例を示す説明図である。ここで、図4は、情報処理装置100Aが特定のイベントごとにグループ化して送信するデータの候補を設定する場合の送信画面の一例を示している。図4に示すように、特定のイベントごとにグループ化して送信するデータの候補を設定する場合には、情報処理装置100Aは、例えば、図4のDに示すように、設定された期間や日付をカーソルSELにより選択可能とする。そして、情報処理装置100Aは、選択された期間や日付に対応する送信するデータの候補を、図3のBに示す送信候補となる画像データの一覧と同様に、図4のBに示す送信候補となる画像データの一覧に表示させる。
また、情報処理装置100Aは、例えば図4のAに示す合画像(補助情報の一例)に含まれる人物の顔部分の情報を用いた顔検出により、設定された各期間などに当該人物が含まれる画像データがあるかを判定し、判定結果に応じて設定された期間などの表示の仕方を変えることができる。例えば、図4のDでは、図4のAに示す合画像に対応する画像データがない“2010.03.24”のイベントが、他のイベントと区別して表示されている例を示している。
情報処理装置100Aは、ステップS108の送信判定処理において、例えば図3や図4に示す送信画面を表示画面に表示させ、ユーザ操作に基づいて、データの送信を行うか否かを判定する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Aが表示画面に表示させる送信画面が、図3、図4に示す例に限られないことは、言うまでもない。
〔送信判定処理の一例〕
ここで、情報処理装置100Aにおける送信判定処理の一例について、より具体的に説明する。図5は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Aにおける送信判定処理の一例を示す流れ図であり、情報処理装置100Aが画像データを送信する場合における送信判定処理の一例を示している。なお、以下では、図5に示す処理を情報処理装置100Aが行うものとして説明するが、情報処理装置100Bも同様の処理を行うことができる。
情報処理装置100Aは、例えば記憶部(後述する)に記憶された画像データをグループ化する(S200)。ここで、情報処理装置100Aは、例えば、画像データのタイプスタンプに基づいて分類すること(例えばイベントクラスタリング)によって、ステップS200の処理を行う。また、情報処理装置100Aは、各グループに連番のグループ番号を付す。
ステップS200においてグループ化が行われると、情報処理装置100Aは、グループの番号を示すm(mは、整数)の値を、m=1に設定する(S202)。ここで、ステップS202の処理は、mの値の初期化処理に相当する。
情報処理装置100Aは、補助情報に基づいてmグループに分類された画像データそれぞれに対して評価値を設定する(S204)。ここで、情報処理装置100Aは、例えば、補助情報としての合画像に含まれる顔部分の画像を用いた顔検出を、各画像データが示す画像に対して行うことによって、て評価値を設定する。また、情報処理装置100Aは、例えば、下記のような評価値を各画像データに設定する。
・授受対象のユーザ(合画像に含まれる顔部分の画像に対応する人物)が含まれる画像:評価値=1
・人物が含まれない画像:評価値=2
・人物が含まれるが、授受対象のユーザが含まれない画像:評価値=0
ステップS204においてmグループの各画像データに評価値が設定されると、情報処理装置100Aは、「m≧グループ数」であるか否かを判定する(S206)。
ステップS206において「m≧グループ数」であると判定されない場合には、情報処理装置100Aは、mの値をm=m+1に更新し(S208)、ステップS204からの処理を繰り返す。
また、ステップS206において「m≧グループ数」であると判定された場合には、情報処理装置100Aは、各画像データに優先度を設定する優先度設定処理を行う(S208)。
<優先度設定処理の一例>
図6は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Aにおける優先度設定処理の一例を示す流れ図である。なお、以下では、図6に示す処理を情報処理装置100Aが行うものとして説明するが、情報処理装置100Bも同様の処理を行うことができる。
情報処理装置100Aは、授受対象のユーザ(合画像に含まれる顔部分の画像に対応する人物)が含まれる画像データがあるか否かを判定する(S300)。ここで、情報処理装置100Aは、例えば、図5のステップS204において設定された評価値に基づいて、ステップS300の判定を行う。なお、情報処理装置100Aは、例えば記憶部(図示せず)に記憶された各画像データに対して、補助情報に基づく顔検出を再度行うことによって、ステップS300の判定を行うこともできる。
ステップS300において授受対象のユーザが含まれる画像データがあると判定されない場合には、情報処理装置100Aは、送信するデータの候補となる全ての画像データの優先度を“低”に設定する(S320)。そして、情報処理装置100Aは、優先度設定処理を終了する。
また、ステップS300において授受対象のユーザが含まれる画像データがあると判定された場合には、情報処理装置100Aは、カウンタの役目を果たす値を示すn(nは、整数)の値を、n=1に設定する(S302)。ここで、ステップS302の処理は、nの値の初期化処理に相当する。
情報処理装置100Aは、例えば記憶部(図示せず)からn番目の画像データを選択する(S304)。ステップS304において画像データが選択されると、情報処理装置100Aは、選択された画像データが、約束情報(約束情報に含まれる上記時間の情報)に基づくグループに属する画像データであるか否かを判定する(S306)。
ステップS306において約束情報(約束情報に含まれる上記時間の情報)に基づくグループに属する画像データであると判定された場合には、情報処理装置100Aは、図5のステップS204において設定された評価値に基づいて優先度を設定する(S308)。ここで、情報処理装置100は、例えば、評価値が“1”または“2”の場合に優先度を“高”に設定し、評価値が“0”の場合に優先度を“低”に設定する。
ステップS308において優先度が設定されると、情報処理装置100は、nの値が、「n≧画像データ数」であるか否かを判定する(S310)。ここで、ステップS310における画像データ数とは、例えば記憶部(後述する)に記憶されている画像データ数(すなわち、送信候補となるデータの数)である。
ステップS310において「n≧画像データ数」であると判定された場合には、情報処理装置100Aは、優先度設定処理を終了する。
また、ステップS310において「n≧画像データ数」であると判定された場合には、情報処理装置100Aは、情報処理装置100Aは、nの値をn=n+1に更新し(S312)、ステップS304からの処理を繰り返す。
ステップS306において約束情報(約束情報に含まれる上記時間の情報)に基づくグループに属する画像データであると判定されない場合には、情報処理装置100Aは、当該画像データが送信済みの画像データであるか否かを判定する(S314)。ここで、情報処理装置100Aは、例えばサーバ200に対するデータの送信を行うごとに、送信するデータと送信対象のユーザの情報(例えば、補助情報そのものや、顔部分の情報など)とを対応付けた履歴情報を記録する。そして、情報処理装置100Aは、例えば、上記履歴情報を用いることによって、ステップS314における判定を行う。
ステップS314において送信済みの画像データであると判定された場合には、情報処理装置100Aは、図5のステップS204において設定された評価値に基づいて優先度を設定する(S316)。そして、情報処理装置100Aは、ステップS310の処理を行う。ここで、情報処理装置100は、例えば、評価値が“1”または“2”の場合に優先度を“中”に設定し、評価値が“0”の場合に優先度を“低”に設定する。
また、ステップS314において送信済みの画像データであると判定されない場合には、情報処理装置100Aは、優先度を“低”に設定する。そして、情報処理装置100Aは、ステップS310の処理を行う。
情報処理装置100Aは、例えば図6に示す処理を行うことによって、送信候補となる画像データそれぞれに対して優先度を設定することができる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Aにおける優先度設定処理が、図6に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
再度図5を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Aにおける送信判定処理の一例について説明する。ステップS208において優先度設定処理が行われると、情報処理装置100Aは、設定された優先度に基づいて、例えば図3、図4に示すような送信画面を表示画面に表示する(S212)。
ステップS212において表示画面に送信画面を表示すると、情報処理装置100Aは、送信操作(ユーザ操作の一例)が検出されたか否かを判定する(S214)。ここで、情報処理装置100は、ユーザ操作に応じて操作部(後述する)が生成する操作信号が検出された場合に、送信操作(ユーザ操作の一例)が検出されたと判定する。そして、情報処理装置100Aは、送信操作が検出されたと判定された場合に送信を行うと判定し(S216)、送信判定処理を終了する。
情報処理装置100Aは、例えば図5に示す処理を行うことによって、ユーザ操作に基づいて、サーバ200へ画像データの送信を行うか否かを判定することができる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Aにおける送信判定処理は、図5に示す処理に限られない。例えば、図5では示していないが、情報処理装置100Aは、送信判定処理において、ユーザによる送信キャンセル操作などに基づいて送信を行わないと判定し、表示画面に表示されている送信画面を他の画面(例えばデスクトップ画面など)に遷移させることができる。また、上記のように送信画面を他の画面に遷移させた場合であっても、情報処理装置100Aは、送信画面を表示させるためのユーザ操作に基づいて、送信画面を再度表示画面に表示させることができることは、言うまでもない。
再度図2を参照して、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000におけるデータ授受補助アプローチに係る処理の一例について説明する。ステップS108においてサーバ200へ画像データの送信を行うと判定されると、情報処理装置100Aは、第1識別情報、認証情報、および画像データ(送信画面において選択された画像データ)を、サーバ200へ送信する(S110)。ここで、情報処理装置100Aは、例えば、約束情報に基づく認証情報を暗号鍵として用いて送信する各データを暗号化し、暗号化されたデータをサーバ200へ送信してもよい。上述したように、情報処理装置100Bは、約束情報を用いることによって情報処理装置100Aと同一の認証情報を生成する。つまり、情報処理装置100Bは、情報処理装置100Aの暗号化に係る暗号鍵と同一の暗号鍵を有する。よって、情報処理装置100AがステップS110において認証情報を暗号鍵として暗号化したデータをサーバ200へ送信することによって、セキュリティをより向上させることができる。
情報処理装置100Aは、例えばステップS106〜ステップS110の処理を行うことによって、ユーザAがユーザBへと渡すことを所望する画像データを、サーバ200へ送信することができる。
ステップS110において情報処理装置100Aから送信された第1識別情報、認証情報、および画像データを受信したサーバ200は、受信した認証情報と画像データとを対応付けて記録する(S112)。また、サーバ200は、例えば、さらに画像データと第1識別情報とを対応付けて記録する。ここで、サーバ200は、例えばサーバ200が備える記憶部(後述する)に受信した画像データなどを記憶する。なお、サーバ200は、着脱可能な外部記録媒体や、ネットワークなどを介して接続された外部記憶装置などに受信した画像データなどを記憶することもできる(以下、同様とする。)。
次に、サーバ200に記録された画像データを、情報処理装置100Bが受信する処理について説明する。情報処理端末300Bは、第1識別情報、第2識別情報、第1補助情報を情報処理装置100Bへ送信する(S114)。ここで、第1識別情報、第2識別情報、および第1補助情報が、情報処理装置100Bが処理に用いる約束情報に該当する。また、情報処理装置100Bは、例えば、第2識別情報が生成された時間を示すタイムスタンプを、交換情報が交換された時間の情報として用いるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100Bは、第1補助情報のタイムスタンプを交換情報が交換された時間の情報として用いることもできる。なお、図2では示していないが、情報処理端末300Bは、サーバ200へ送信する候補となる1、または2以上の画像データを情報処理装置100Bへ送信することもできる。
ステップS114において情報処理端末300Bから送信された第1識別情報、第2識別情報、第1補助情報を受信した情報処理装置100Bは、情報処理装置100AにおけるステップS106の処理と同様に、第1識別情報および第2識別情報に基づいて認証情報を生成する(S116)。
情報処理装置100Bは、受信候補となるデータに関する情報の送信を要求する受信候補送信要求と、ステップS116において生成した認証情報とを、サーバ200へ送信する(S118)。ここで、情報処理装置100Bは、例えば、ユーザ操作に基づいてステップS118の処理を行うが、上記に限られず、ステップS116の処理の後に自動的に行うこともできる。
ステップS118において情報処理装置100Bから送信された受信候補送信要求と認証情報とを受信したサーバ200は、受信候補送信要求に応じた候補データを送信するか否かを判定する(S120)。ここで、サーバ200は、例えば、ステップS118において受信された認証情報に基づいて、サーバ200が備える記憶部(後述する)などに記憶している画像データの中から認証情報に合致する画像データを検出する。そして、サーバ200は、認証情報に合致する画像データが検出された場合に、受信候補送信要求に応じた候補データを送信すると判定する。
ステップS120において受信候補送信要求に応じた候補データを送信すると判定されると、サーバ200は、候補データを情報処理装置100Bへ送信する(S122)。ここで、サーバ200は、例えば、ステップS120において検出された画像データに基づいてサムネイル画像を生成して、生成したサムネイル画像のデータを、候補データとして情報処理装置100Bへ送信する。
ステップS122においてサーバ200から送信された候補データを受信した情報処理装置100Bは、受信した候補データと、候補データに対応する補助情報の内容とが表示された受信画面を、表示画面に表示させる。そして、情報処理装置100Bは、例えば受信画面に対するユーザ操作に基づいて、サーバ200から画像データの受信を行うか否かを判定する(S124;受信判定処理)。
図7は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Bが表示画面に表示させる受信画面の一例を示す説明図である。図7に示すように、情報処理装置100Bは、例えば、データの授受対象のユーザを示す画像(図7のE。補助情報の内容の一例)、受信候補となる画像データの一覧(図7のF。受信した候補データの一例)、情報処理装置100Bがサーバ200からデータの受信を行うためのトリガとなる送信ボタン(図7のG)を受信画面に表示させる。
ここで、図7は、第1補助情報が画像データ(合画像)である場合の受信画面の一例を示しており、情報処理装置100Bは、第1補助情報が示す合画像を、図7のEに示すデータの授受対象のユーザを示す画像として表示する。なお、第1補助情報が合画像ではなく、例えば合言葉を示す文字データである場合には、情報処理装置100Bは、第1補助情報が示す文字(合言葉)を受信画面に表示させる。
情報処理装置100Bは、ステップS124の受信判定処理において、例えば図7に示す受信画面を表示画面に表示させ、ユーザ操作に基づいて、サーバ200からデータの受信を行うか否かを判定する。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100Bが表示画面に表示させる受信画面が、図7に示す例に限られないことは、言うまでもない。
ステップS124においてサーバ200から画像データの受信を行うと判定されると、情報処理装置100Bは、受信画面において選択された画像データの送信を要求するデータ送信要求と、認証情報とをサーバ200へ送信する(S126)。
ステップS126において情報処理装置100Bから送信されたデータ送信要求および認証情報を受信したサーバ200は、データ送信要求に応じた画像データを送信するか否かを判定する(S128)。ここで、サーバ200は、例えば、ステップS126において受信された認証情報に基づいて、サーバ200が備える記憶部(後述する)などに記憶している画像データの中から認証情報に合致する画像データを検出する。そして、サーバ200は、認証情報に合致する画像データが検出された場合に、データ送信要求に応じた画像データを送信すると判定する。
そして、サーバ200は、ステップS128において検出された画像データをデータ送信要求を送信した情報処理装置100Bへ送信する(S130)。
情報処理装置100Bは、例えばステップS116、S118、S124、S126の処理を行うことによって、ユーザAがユーザBへと渡すことを所望する画像データを、サーバ200から受信することができる。
情報処理システム1000では、例えば図2に示す処理が行われることによって、サーバ200を介した情報処理装置100A、情報処理装置100B間での間接的なデータの送受信が実現される。
ここで、情報処理システム1000では、サーバ200を介した情報処理装置100A、情報処理装置100B間でのデータの送受信が、約束情報に基づく認証情報が用いて行われる。よって、情報処理システム1000では、ユーザは、データの授受に係る別段の登録をサーバ200に対して行わなくても、情報処理装置100を用いて、データの授受対象の他のユーザが送信したデータをサーバ200を介して間接的に受信することができる。
また、情報処理システム1000において情報処理装置100A、情報処理装置100Bが認証情報の生成に用いる識別情報(第1識別情報、第2識別情報)は、図2のステップS100、S102に示すように、例えばイベント会場などにおいて情報処理端末300A、300B間において交換される。ここで、図2のステップS100、S102に示すように、情報処理端末300A、300B間において交換される交換情報は識別情報と補助情報とであるので、例えばイベント会場などにおいて情報処理端末300A、300B間において交換情報の交換が行われるとしてもユーザA、ユーザBに特段の待ち時間を強いることはない。よって、認証情報の生成に係る交換情報の交換に際して、ユーザの利便性を低下させる恐れはない。
したがって、情報処理装置100A、情報処理装置100B、サーバ200において例えば図2に示す処理が行われることによって、情報処理システム1000は、ユーザ間におけるデータの授受を補助することができる。
なお、図2では、情報処理装置100Aが画像データをサーバ200へ送信し、情報処理装置100Bがサーバ200から画像データを受信する例を示したが、上記に限られない。上述したように、情報処理システム1000では、情報処理装置100Bが画像データをサーバ200へ送信し、情報処理装置100Aがサーバ200から画像データを受信することもできる。また、情報処理システム1000において、情報処理装置100A、情報処理装置100B間で間接的に送受信されるデータは、画像データに限られず、情報処理装置100Aと情報処理装置100とは、任意のデータをサーバ200を介して間接的に送受信することができる。
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000におけるデータ授受補助アプローチに係る処理は、図2に示す処理に限られない。例えば、サーバ200は、情報処理装置100Aと情報処理装置100Bとの双方から送信されたデータを記憶している場合に、情報処理装置100Aまたは情報処理装置100Bから送信されたデータ送信要求に応じたデータを、データ送信要求を送信した情報処理装置100へ送信することもできる。上記の場合、サーバ200は、情報処理装置100Aと情報処理装置100Bとの間における、いわゆる物々交換を仲介する役目を果たすこととなる。
(本発明の実施形態に係る情報処理システム)
次に、上述した本発明の実施形態に係るデータ授受補助アプローチに係る処理を実現することが可能な、情報処理システム1000を構成する情報処理装置100、サーバ200の構成例について説明する。
[情報処理装置100]
図8は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100は、通信部102(装置側通信部)と、記憶部104と、制御部106と、操作部108と、表示部110とを備える。
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory;図示せず)や、RAM(Random Access Memory;図示せず)などを備えてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により各構成要素間を接続する。
ここで、ROM(図示せず)は、制御部106が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部106により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
〔情報処理装置100のハードウェア構成例〕
図9は、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図9を参照すると、情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
MPU150は、MPU(Micro Processing Unit)や、制御機能を実現するための複数の回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部106として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、後述する認証情報生成部120、送信候補設定部122、および通信制御部124としての役目を果たすこともできる。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶し、また、RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一次記憶する。
記録媒体156は、記憶部104として機能し、例えば、約束情報としての識別情報および補助情報や、認証情報、サーバ200を介して送受信される画像データなどの各種データなど、様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。また、情報処理装置100は、情報処理装置100から着脱可能な記録媒体156を備えることもできる。
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部108として機能し、また、表示デバイス162は、表示部110として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子、各種処理回路などが挙げられるが、上記に限られない。また、操作入力デバイス160は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。また、表示デバイス162は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)や有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられるが、上記に限られない。なお、入出力インタフェース158が、情報処理装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス(例えば、外部ディスプレイなど)と接続することもできることは、言うまでもない。また、表示デバイス162は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
通信インタフェース164は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、サーバ200や、情報処理端末300などの外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部102として機能する。ここで、通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11bポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。
ここで、本発明の実施形態に係るネットワークとしては、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、基地局を介した無線WAN(WWAN;Wireless Wide Area Network)や無線MAN(WMAN;Wireless Metropolitan Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。
情報処理装置100は、例えば図9に示す構成によって、データ授受補助アプローチに係る処理を行うことができる。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成は、図9に示す構成に限られない。例えば、情報処理装置100は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)と、増幅器(アンプ)やスピーカなどから構成される音声出力デバイスとを備えることもできる。上記DSPや音声出力デバイスを備えることによって、情報処理装置100は、サーバ200を介して送受信される音声データが示す音声(音楽も含む)を、情報処理装置100上で再生させて、ユーザにデータの内容を把握させることができる。
再度図8を参照して、情報処理装置100の構成要素について説明する。通信部102は、情報処理装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、サーバ200や情報処理端末300などの外部装置と無線/有線で通信を行う。また、通信部102は、例えば、制御部106により通信が制御される。
ここで、通信部102としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、上記に限られない。例えば、通信部102は、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
記憶部104は、情報処理装置100が備える記憶手段である。ここで、記憶部104としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。
また、記憶部104は、例えば、約束情報としての識別情報および補助情報や、認証情報、サーバ200を介して送受信される画像データなどの各種データなど、様々なデータを記憶する。ここで、図8では、第1識別情報130、第2識別情報132、補助情報134、認証情報136、画像データ138、…、が記憶部104に記憶されている例を示している。
制御部106は、例えば、MPUや、各種処理回路が集積された集積回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部106は、認証情報生成部120と、送信候補設定部122と、通信制御部124とを備え、情報処理装置100におけるデータ授受補助アプローチに係る処理を主導的に行う役目を果たす。
認証情報生成部120は、図2に示すステップS106、S116の処理を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、認証生成部120は、第1識別情報130と第2識別情報132とに基づいて(約束情報に基づいて)認証情報を生成する。そして、認証情報生成120は、生成した認証情報を記憶部104に記録する。
送信候補設定部122は、図2に示すステップS108の処理の一部を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、送信候補設定部122は、例えば図5のステップS200〜S212の処理を行うことにより、図3、図4に示すような送信画面を表示画面に表示させる。また、送信候補設定部122は、図2に示すステップS124の処理を主導的に行う役目を果たし、図7に示すような受信画面を表示画面に表示させる。よって、送信候補設定部122は、送信画面や受信画面などの各種画面を構成する表示データを生成して、表示部110の表示画面に表示させる表示制御部としての役目を果たすことができる。
なお、制御部106は、送信候補設定部122と連携して送信画面や受信画面などの各種画面を構成する表示データを生成して、表示部110の表示画面に表示させる表示制御部(図示せず)をさらに備えていてもよい。
通信制御部124は、図2に示すステップS108の処理の一部と、ステップS110、S118、S126の処理とを主導的に行う役目を果たす。より具体的には、通信制御部124は、図5のステップS214、S216の処理によってサーバ200へとデータを送信するか否かを判定し、サーバ200へデータを送信する場合には、認証情報と、送信対象のデータとして選択されたデータとを対応付けて、サーバ200へと送信させる。また、通信制御部124は、ユーザ操作に基づいて、または、認証情報生成部120における認証情報の生成処理と連携して、送信候補送信要求と認証情報とをサーバ200へ送信する。また、通信制御部124は、ユーザ操作に基づいてサーバ200からデータを受信するか否かを判定し、サーバ200からデータを受信する場合には、データ送信要求と、認証情報とをサーバ200へ送信する。
制御部106は、例えば認証情報生成部120、送信候補設定部122、および通信制御部124を備えることによって、情報処理装置100におけるデータ授受補助アプローチに係る処理を主導的に行う役目を果たす。なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100が備える制御部106の構成が、上記に限られないことは、言うまでもない。
操作部108は、ユーザによる操作を可能とする情報処理装置100が備える操作手段である。情報処理装置100は、操作部108を備えることによって、ユーザ操作を可能とし、ユーザ操作に応じてユーザが所望する処理を行うことができる。ここで、操作部108としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクタ、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
表示部110は、情報処理装置100が備える表示手段であり、表示画面に様々な情報を表示する。表示部110の表示画面に表示される画面としては、例えば、図3、図4、図9に示すような送信画面や、図7に示す受信画面、所望する動作を情報処理装置100に対して行わせるための操作画面などが挙げられる。ここで、表示部110としては、例えば、LCDや有機ELディスプレイなどが挙げられるが、上記に限られない。例えば、情報処理装置100は、表示部110を、タッチスクリーンで構成することもできる。上記の場合には、表示部110は、ユーザ操作および表示の双方が可能な操作表示部として機能することとなる。
情報処理装置100は、例えば、図8に示す構成によって、情報処理装置100におけるデータ授受補助アプローチに係る処理を実現することができる。
なお、本発明の実施形態に係る情報処理装置100の構成は、図8に示す構成に限られない。例えば、情報処理装置100は、本発明の実施形態に係る識別情報を生成する識別情報生成部(図示せず)をさらに備えることもできる。識別情報生成部(図示せず)を備える場合、情報処理装置100は、例えば図1に示す情報処理端末300A、情報処理端末300Bと同様に、他の装置(例えば、情報処理端末300など)との間で交換情報の交換を行うことができる。
また、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図8に示す表示部110を備えず、外部装置としての表示装置の表示画面に、各種画面を表示させることもできる。また、本発明の実施形態に係る情報処理装置が、図8に示す表示部110を備える場合であっても、外部装置としての表示装置の表示画面に、各種画面を表示させることができることは、言うまでもない。
[サーバ200]
図10は、本発明の実施形態に係るサーバ200の構成の一例を示すブロック図である。サーバ200は、通信部202(サーバ側通信部)と、記憶部204と、制御部206とを備える。
また、サーバ200は、例えば、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)、サーバ200の管理者が操作可能な操作部(図示せず)、各種画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えてもよい。サーバ200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより各構成要素間を接続する。
ここで、ROM(図示せず)は、制御部が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部により実行されるプログラムなどを一次記憶する。操作部(図示せず)としては、例えば、上述した情報処理装置100に係る操作入力デバイス160と同様のデバイスが挙げられる。表示部(図示せず)としては、例えば、上述した情報処理装置100に係る表示デバイス162と同様のデバイスが挙げられる。
〔サーバ200のハードウェア構成例〕
サーバ200は、例えば、図9に示す情報処理装置100と同様のハードウェア構成を有する。上記構成をとる場合、サーバ200では、MPUが制御部206としての役目を果たし、記録媒体が記憶部204としての役目を果たす。また、上記構成をとる場合、サーバ200では、通信インタフェースが通信部202としての役目を果たす。なお、本発明の実施形態に係るサーバ200の構成が、図9に示す情報処理装置100と同様の構成に限られないことは、言うまでもない。
通信部202は、サーバ200が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、情報処理システム1000を構成する各情報処理装置などの外部装置と無線/有線で通信を行う。また、通信部202は、例えば、制御部206により通信が制御される。
ここで、通信部202としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、上記に限られない。例えば、通信部202は、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
記憶部204は、サーバ200が備える記憶手段である。ここで、記憶部204としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。
また、記憶部204は、各情報処理装置100から送信された識別情報、認証情報、およびデータを対応付けて記憶し、また、例えばアプリケーションなど、様々なデータを記憶する。ここで、図10では、認証情報DB220と、各情報処理装置100から送信されたデータである画像データ222、…とが、記憶部204に記憶されている例を示している。認証情報DB220は、各情報処理装置100から送信された識別情報および認証情報と、当該認証情報に対応するデータが記憶されるアドレスなどの記憶場所の情報とを対応付けて記憶する。
制御部206は、例えば、MPUや、各種処理回路が集積された集積回路などで構成され、サーバ200全体を制御する役目を果たす。また、制御部206は、処理判定部210と、データ管理部212と、データ送信部214とを備え、図2に示すサーバ200におけるデータ授受補助アプローチに係る処理を主導的に行う役目を果たす。
処理判定部210は、通信部202が受信したデータに基づいて行う処理を判定する。例えば、処理判定部210は、識別情報、認証情報、および1、または2以上のデータが受信された場合には、受信した各種データを記録する(例えば図2のステップS112の処理を行う)と判定する。そして、処理判定部210は、判定結果と通信部202が受信した各種データをデータ管理部212へ伝達する。
また、処理判定部210は、受信候補送信要求および認証情報が受信された場合には、候補データの送信に係る処理(例えば図2のステップS120、S122の処理)を行うと判定する。そして、処理判定部210は、判定結果と通信部202が受信した各種データをデータ送信部214へ伝達する。
また、処理判定部210は、データ送信要求および認証情報が受信された場合には、データの送信に係る処理(例えば図2のステップS128、S130の処理)を行うと判定する。そして、処理判定部210は、判定結果と通信部202が受信した各種データをデータ送信部214へ伝達する。
データ管理部212は、例えば図2のステップS112の処理を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、データ管理部212は、処理判定部210から伝達される判定結果と通信部202が受信した各種データとに基づいて、各情報処理装置100から送信された各種データを、記憶部204に対応付けて記録する。
データ送信部214は、例えば図2のステップS120、S128の処理を主導的に行う役目を果たす。より具体的には、データ送信部214は、処理判定部210から伝達される判定結果と通信部202が受信した各種データとに基づいて、記憶部204に記憶されたデータの中から認証情報に合致するデータを検出する。そして、データ送信部214は、検出されたデータ、または検出されたデータに基づく候補データを通信部202を介して送信する。ここで、データ送信部214における上記処理は、認証情報に基づいて認証を行い、認証結果に基づいて検出されたデータまたは候補データを選択的に送信する処理に該当する。
制御部206は、例えば処理判定部210、データ管理部212、およびデータ送信部214を備えることによって、サーバ200におけるデータ授受補助アプローチに係る処理を主導的に行う役目を果たす。なお、本発明の実施形態に係るサーバ200が備える制御部206の構成が、上記に限られないことは、言うまでもない。
サーバ200は、例えば、図10に示す構成によって、サーバ200におけるデータ授受補助アプローチに係る処理を実現することができる。なお、本発明の実施形態に係るサーバ200の構成が、図10に示す構成に限られないことは、言うまでもない。
以上のように、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000は、情報処理装置100と、サーバ200とを有する。情報処理システム1000では、一の情報処理装置100(以下では「情報処理装置100A」と示す場合がある。)と他の情報処理装置100(以下では「情報処理装置100B」と示す場合がある。)との間のデータの送受信が、サーバ200を介して間接的に行われる。ここで、情報処理システム1000では、サーバ200を介した情報処理装置100A、情報処理装置100B間でのデータの送受信が、約束情報に基づく認証情報が用いて行われる。よって、情報処理システム1000を用いることによって、ユーザは、データの授受に係る別段の登録をサーバ200に対して行わなくても、情報処理装置100を用いて、データの授受対象の他のユーザが送信したデータをサーバ200を介して間接的に受信することができる。
また、情報処理システム1000において情報処理装置100A、情報処理装置100Bが認証情報の生成に用いる識別情報(第1識別情報、第2識別情報)は、例えばイベント会場などにおいて情報処理端末300A、300B間において交換される。ここで、情報処理端末300A、300B間において交換される交換情報は識別情報と補助情報とであるので、例えばイベント会場などにおいて情報処理端末300A、300B間において交換情報の交換が行われるとしてもユーザA、ユーザBに特段の待ち時間を強いることはない。よって、認証情報の生成に係る交換情報の交換に際して、ユーザの利便性を低下させる恐れはない。
したがって、情報処理装置100、サーバ200を有する情報処理システム1000は、ユーザ間におけるデータの授受を補助することができる。
以上、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素として情報処理装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、PCやPDA(Personal Digital Assistant)などのコンピュータ、デジタルスチルカメラやデジタルカメラなどの撮像装置、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの携帯型通信装置、映像/音楽再生装置、映像/音楽記録再生装置、携帯型ゲーム機など、様々な機器に適用することができる。
また、本発明の実施形態に係る情報処理システム1000を構成する構成要素としてサーバ200を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、サーバやPCなどのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。
また、上記では、例えばイベント会場などにおいて交換情報の交換に用いられる装置として、情報処理端末300を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、PCやPDAなどのコンピュータ、デジタルスチルカメラやデジタルカメラなどの撮像装置、携帯電話やPHSなどの携帯型通信装置、映像/音楽再生装置、映像/音楽記録再生装置、携帯型ゲーム機など、様々な機器に適用することができる。また、本発明の実施形態に係る情報処理端末300は、例えば、図9に示す情報処理装置100と同様のハードウェア構成をとることができる。
(本発明の実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムによって、上述した情報処理装置100におけるデータ授受補助アプローチに係る処理を実現することができる。よって、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムによって、ユーザ間におけるデータの授受を補助することができる。
また、コンピュータを、本発明の実施形態に係るサーバとして機能させるためのプログラムによって、上述したサーバ200におけるデータ授受補助アプローチに係る処理を実現することができる。よって、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムによって、ユーザ間におけるデータの授受を補助することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、図8に示す情報処理装置100では、制御部106が、認証情報生成部120、送信候補設定部122、および通信制御部124を備える構成を示したが、本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る情報処理装置は、図8に示す認証情報生成部120、送信候補設定部122、および通信制御部124の任意の構成要素を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)こともできる。
また、上記では、コンピュータを、本発明の実施形態に係る情報処理装置、サーバそれぞれとして機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本発明の実施形態は、さらに、上記各プログラムをそれぞれ記憶させた記憶媒体も併せて提供することができる。
また、上記では、図3、図4に示すように、情報処理装置100が、設定した優先度に応じて送信するデータの候補が表示された送信画面を表示画面に表示することによって、サーバ200に送信するデータの選択を補助することが可能であることを示した。本発明の実施形態では、上記を応用することにより、例えばイベント会場にてユーザが所持する本発明の実施形態に係る情報処理装置間で交換情報の交換を行った際に、情報処理装置が、図3、図4に示すような送信画面を表示画面に表示することによって、イベント時におけるデータの選択を補助することができる。よって、上記の場合には、情報処理装置は、ユーザ間における直接的なデータの授受を補助することができる。