[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5369594B2 - 無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、制御方法、及び、プログラム - Google Patents

無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、制御方法、及び、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5369594B2
JP5369594B2 JP2008262959A JP2008262959A JP5369594B2 JP 5369594 B2 JP5369594 B2 JP 5369594B2 JP 2008262959 A JP2008262959 A JP 2008262959A JP 2008262959 A JP2008262959 A JP 2008262959A JP 5369594 B2 JP5369594 B2 JP 5369594B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handover
specific area
mobile terminal
information
failure rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008262959A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010093639A (ja
Inventor
隆弘 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2008262959A priority Critical patent/JP5369594B2/ja
Publication of JP2010093639A publication Critical patent/JP2010093639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5369594B2 publication Critical patent/JP5369594B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、ハンドオーバ制御方法、及び、プログラムに関し、更に詳しくは、移動端末のハンドオーバの制御を行う無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、ハンドオーバ制御方法、及び、プログラムに関する。
無線通信(移動体通信)システムでのハンドオーバでは、移動端末から報告されるイベントを契機として、ハンドオーバが実行される。移動端末は、事前に、発生するイベントとその報告条件とを、Measurement Controlによって基地局制御装置から受け取る。Measurement Controlを受け取った移動端末は、条件に基づいて、隣接セルの受信品質をモニターする。移動端末は、イベントを検出すると、Measurement Reportにより、基地局制御装置へ報告する。Measurement Reportを受信した基地局制御装置は、受け付け制御による判断を行い、許可された場合、Active Set Updateを移動端末へ送信する。Active Set Updateを受信した移動端末はActive Set Update Completeを送信し、ハンドオーバを完了させる。ハンドオーバの仕様は、非特許文献1などに記載されている。
ハンドオーバ制御に関する技術として、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1では、あらかじめ、特定地域記憶手段に、ハンドオーバ障害が多発する特定地域の位置情報を登録しておく。また、あらかじめ、特定ハンドオーバデータ記憶手段に、特定地域内の移動局に最適なハンドオーバを可能にする特定のハンドオーバデータを記憶しておく。位置識別手段は、特定地域記憶手段を参照して、移動局が特定地域に位置しているか否かを判断する。ハンドオーバデータ書換え手段は、移動局が特定地域に位置していると判断されると、ハンドオーバデータを、通常のハンドオーバデータから、特定ハンドオーバデータ記憶手段が保持する特定のハンドオーバデータに書き換える。特許文献1では、特定地域では、書き換えられた特定のハンドオーバデータでハンドオーバを行わせることで、通常のハンドオーバデータを変更した場合でも、他に影響を与えることなく、最適なハンドオーバを円滑に実行させることができるとしている。
3GPP TS25.331 V7.0.0 特開平10−215474号公報
移動端末から基地局側に通知する各イベントの報告条件は、ハンドオーバ元セルのRF品質(RF:Radio Frequency)と、ハンドオーバ先セルのRF品質との差によって定義されている。この場合、ハンドオーバ実施に際して、ハンドオーバ元セルのRF品質が急激に劣化するような状況では、ハンドオーバ先セルが接続するのに十分なRF品質を持っているときでも、移動局がハンドオーバ元セルで、基地局制御装置から送信されるActive Set Updateを受信できずに、ハンドオーバに失敗するケースが発生した。
特許文献1では、ハンドオーバ失敗が多発する特定地域では、通常のハンドオーバデータとは異なる特定のハンドオーバデータを用いてハンドオーバを行っている。特許文献1でいうところの“特定のハンドオーバデータ”とは、通常用いるハンドオーバ元セルのRF品質とハンドオーバ先セルのRF品質との差のしきい値とは異なるRF品質の差のしきい値を指していると考えられる。この場合、RF品質が急激に劣化する状況では、ハンドオーバ先セルとの接続が急に切れることになるので、ハンドオーバに失敗しないように特別のハンドオーバデータを使用したとしても、ハンドオーバ失敗を避けることが困難であった。
本発明は、ハンドオーバ元の品質が急激に劣化する場合でも、ハンドオーバ失敗を避けることができる無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、ハンドオーバ制御方法、及び、プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の無線通信システムは、移動端末から、ハンドオーバ実施時の移動端末の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集し、該収集したハンドオーバ実施状況情報と、ハンドオーバの成功又は失敗を示す情報と、ハンドオーバ元セル及びハンドオーバ先セルの識別情報とをハンドオーバ実施状況データベースに登録するハンドオーバ実施状況登録部と、前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算するハンドオーバ失敗率計算部と、前記ハンドオーバ失敗率計算部が計算したハンドオーバ失敗率が所定のしきい値以上のエリアを特定エリアとして決定し、前記特定エリアの情報を保持する特定エリア記憶部に登録する特定エリア決定部と、前記移動端末の位置情報と前記特定エリア記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記移動端末が前記特定エリアに近接しているか否かを判定する端末位置判定部と、前記移動端末が前記特定エリアに近接すると判定されたときに、当該移動端末に、前記特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨の第1のメッセージを送信するハンドオーバ実施条件指定部と、前記移動端末から、前記ハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となった旨の報告を受けると、ハンドオーバの実行を指示する第2のメッセージを送信するハンドオーバ実行指示部とを備えることを特徴とする。
本発明のハンドオーバ記憶装置は、移動端末から、ハンドオーバ実施時の移動端末の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集し、該収集したハンドオーバ実施状況情報と、ハンドオーバの成功又は失敗を示す情報と、ハンドオーバ元セル及びハンドオーバ先セルの識別情報とをハンドオーバ実施状況データベースに登録するハンドオーバ実施状況登録部と、前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算するハンドオーバ失敗率計算部と、前記ハンドオーバ失敗率計算部が計算したハンドオーバ失敗率が所定のしきい値以上のエリアを特定エリアとして決定し、前記特定エリアの情報を保持する特定エリア記憶部に登録する特定エリア決定部と、前記移動端末の位置情報と前記特定エリア記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記移動端末が前記特定エリアに近接しているか否かを判定する端末位置判定部と、前記移動端末が前記特定エリアに近接すると判定されたときに、当該移動端末に、前記特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨の第1のメッセージを送信するハンドオーバ実施条件指定部とを備えることを特徴とする。
本発明のハンドオーバ制御方法は、コンピュータが、移動端末から、ハンドオーバ実施時の移動端末の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集し、該収集したハンドオーバ実施状況情報と、ハンドオーバの成功又は失敗を示す情報と、ハンドオーバ元セル及びハンドオーバ先セルの識別情報とをハンドオーバ実施状況データベースに登録する実施状況登録ステップと、コンピュータが、前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算するハンドオーバ失敗率計算ステップと、コンピュータが、前記ハンドオーバ失敗率計算ステップで計算したハンドオーバ失敗率が所定のしきい値以上のエリアを特定エリアとして決定し、前記特定エリアの情報を保持する特定エリア記憶部に登録する特定エリア決定ステップと、コンピュータが、前記移動端末の位置情報と前記特定エリア記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記移動端末が前記特定エリアに近接しているか否かを判定する位置判定ステップと、コンピュータが、前記位置判定ステップで前記移動端末が前記特定エリアに近接すると判定したときに、当該移動端末に、前記特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨のメッセージを送信するメッセージ送信ステップとを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータに、移動端末から、ハンドオーバ実施時の移動端末の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集し、該収集したハンドオーバ実施状況情報と、ハンドオーバの成功又は失敗を示す情報と、ハンドオーバ元セル及びハンドオーバ先セルの識別情報とをハンドオーバ実施状況データベースに登録するハンドオーバ実施状況登録処理と、前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算するハンドオーバ失敗率計算処理と、前記ハンドオーバ失敗率計算処理で計算されたハンドオーバ失敗率が所定のしきい値以上のエリアを特定エリアとして決定し、前記特定エリアの情報を保持する特定エリア記憶部に登録する特定エリア決定処理と、前記移動端末の位置情報と前記特定エリア記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記移動端末が前記特定エリアに近接しているか否かを判定する位置判定処理と、前記位置判定処理で前記移動端末が前記特定エリアに近接すると判定したときに、当該移動端末に、前記特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨のメッセージを送信するメッセージ送信処理とを実行させることを特徴とする。
本発明の無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、ハンドオーバ制御方法、及び、プログラムは、ハンドオーバ元の品質が急激に劣化する場合でも、ハンドオーバ失敗を避けることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の無線通信システムを示している。無線通信システムは、無線基地局104、105、基地局制御装置107、及び、ハンドオーバ記憶装置108を有する。移動端末103は、ハンドオーバ元セル101に存在し、無線基地局104に接続している。移動端末103は、セル境界であるハンドオーバエリア109を横切り、ハンドオーバ先セル102に移動する。移動端末103は、ハンドオーバエリア109にて、ハンドオーバ元セル101から、無線基地局105配下のハンドオーバ先セル102へのハンドオーバを実施する。
移動端末103は、ハンドオーバ元セル101からハンドオーバ先セル102にハンドオーバする際に、ハンドオーバに関するハンドオーバ実施状況情報を基地局制御装置107に送信する。ハンドオーバ実施状況情報は、ハンドオーバが実行された場所、時刻、及び、RF品質情報を含む。RF品質情報は、ハンドオーバ元セルのRF品質情報と、ハンドオーバ先セルのRF品質情報(2番目にRF品質が高いセルのRF品質情報)とを含む。RF品質情報には、DL(Down Link)のRSCP(Received Signal Code Power)や、最勢力局のRSCPと全受信電力の比であるEc/Noを用いることができる。場所の情報は、移動端末103がGPS衛星106からの信号に基づいて生成した位置情報を用いることができる。
図2に、基地局制御装置107及びハンドオーバ記憶装置108の構成を示す。基地局制御装置107は、ハンドオーバ実行指示部111を有する。ハンドオーバ記憶装置108は、ハンドオーバ実施状況登録部121、ハンドオーバ実施状況DB(データベース)122、ハンドオーバ失敗率計算部123、特定エリア決定部124、特定エリア記憶部125、しきい値決定部126、しきい値データベース127、端末位置判定部128、及び、ハンドオーバ実施条件指定部129を有する。基地局制御装置107及びハンドオーバ記憶装置108内の各部の機能は、コンピュータ上で所定のプログラムを実行することで実現可能である。
ハンドオーバ実施状況登録部121は、基地局制御装置107を介して、ハンドオーバ実施時の移動端末103の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集する。基地局制御装置107は、移動端末103から送信されたハンドオーバ実施状況情報に、ハンドオーバの成功/失敗を示す情報、ハンドオーバ元セル、及び、ハンドオーバ先セルの情報を付加して、ハンドオーバ実施状況登録部121に渡す。失敗を示す情報は、失敗の原因を示す情報を含む。具体的には、基地局制御装置107が移動端末103に対してActive Set Updateを送信した後に、移動端末103からActive Set Update Completeを受信できずにハンドオーバに失敗した旨を示す情報を含む。
ハンドオーバ実施状況登録部121は、移動端末103からハンドオーバ実施状況情報を収集し、ハンドオーバ実施状況データベース122に、ハンドオーバ実施状況情報、すなわち、ハンドオーバの実施場所、時刻、ハンドオーバ先セルの品質情報、ハンドオーバの成功/失敗、ハンドオーバ元セル、ハンドオーバ先セルを登録する。ハンドオーバ失敗率計算部123は、ハンドオーバ実施状況データベース122を参照し、無線基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算する。より詳細には、ハンドオーバ失敗率計算部123は、ハンドオーバの起動後、移動端末103がActive Set Update Completeを受信できずにハンドオーバに失敗した割合い(失敗率)を求める。
ハンドオーバ失敗率計算部123は、無線基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したときの、各エリアの位置範囲を管理する情報を記憶している。ハンドオーバ失敗率計算部123は、その情報と、ハンドオーバ実施状況データベース122に記録されたハンドオーバ実施場所とから、移動端末103がハンドオーバを起動したエリアを判別する。ハンドオーバ失敗率計算部123は、ハンドオーバ実施状況データベース122を参照し、同じエリアで起動したハンドオーバについて、そのハンドオーバの成功数と失敗数とから、移動端末103がActive Set Update Completeを受信できずに失敗したハンドオーバの失敗率(割合い)を求める。
特定エリア決定部124は、ハンドオーバ失敗率計算部123が計算した失敗率に基づいて、移動端末103がActive Set Update Completeを受信できずにハンドオーバに失敗する確率が高い特定エリアを決定する。特定エリア決定部124は、ハンドオーバ失敗率が所定のしきい値よりも高いエリアを、ハンドオーバに失敗しやすい特定エリアと決定する。特定エリア決定部124は、決定した特定エリアを識別する情報を、特定エリア記憶部125に登録する。
しきい値決定部126は、ハンドオーバ実施状況データベース122を参照し、特定エリア決定部124が決定した特定エリアにおけるハンドオーバ実施状況情報に基づいて、特定エリアでのハンドオーバ実施条件となるハンドオーバ先の品質情報のしきい値を決定する。より詳細には、しきい値決定部126は、特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報を統計処理し、ハンドオーバ先セルに接続している移動端末103の品質情報の統計値から、品質情報がどの程度であればハンドオーバ先セルへの接続が可能であるかを判断し、これをしきい値とする。
しきい値決定部126は、無線通信システムが提供するサービスが複数ある場合には、各サービスについて、上記のしきい値を決定する。例えば、しきい値決定部126は、音声通話について、音声通話サービスで接続している移動端末103の品質情報の統計値から、品質情報がどの程度であれば音声通話サービスが接続可能であるかを判断し、接続可能と思われる品質情報の下限をしきい値とする。また、パケット通信については、パケット通信サービスで接続している移動端末103の品質情報の統計値に基づいて、パケット通信サービスで接続可能と思われる品質情報の下限をしきい値とする。
しきい値決定部126は、特定エリア決定部124で決定された特定エリアのそれぞれについて、つまり、特定エリア記憶部125に記憶された各エリアについて、上記のしきい値を決定する。しきい値決定部126は、決定したしきい値を、特定エリアを識別する情報と対応付けて、しきい値データベース127に登録する。
端末位置判定部128は、基地局制御装置107を介して、移動端末103から位置情報を取得する。端末位置判定部128は、移動端末103の位置情報と、特定エリア記憶部125に記憶された特定エリアとを照らし合わせ、移動端末103が、特定エリアに近接しているか否かを判定する。ハンドオーバ実施条件指定部129は、移動端末103が特定エリアに近接すると判定されると、ハンドオーバ元とハンドオーバ先との品質情報の差のしきい値ではなく、ハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上になったときにハンドオーバを実行させる旨のMeasurement Controlメッセージ(第1のメッセージ)を、移動端末103に送信する。
ハンドオーバ実施条件指定部129は、移動端末103が特定エリアに近接すると判定されると、しきい値データベース127から、移動端末103が近接する特定エリアに対応するしきい値を検索する。ハンドオーバ実施条件指定部129は、検索したしきい値を、移動端末103に送信するMeasurement Controlメッセージに含める。つまり、ハンドオーバ実施条件指定部129は、移動端末103が近接する特定エリアに応じたしきい値を、移動端末103に対して、ハンドオーバの実施条件として指定する。
移動端末103は、Measurement Controlメッセージを受け取ると、ハンドオーバ先セルの品質情報が、受け取ったメッセージにて指定されたしきい値以上であるか否かを判断する。移動端末103は、ハンドオーバ先セルの品質情報が指定されたしきい値以上の状態が所定時間継続すると、基地局制御装置107に、その旨を通知するMeasurement Reportメッセージを送信する。基地局制御装置107のハンドオーバ実行指示部111は、移動端末103からMeasurement Reportを受信すると、移動端末103にハンドオーバの実行を指示する旨のActive set Updateメッセージ(第2のメッセージ)を送信する。
移動端末103は、Active Set Updateメッセージを受信すると、ハンドオーバを実行する。ハンドオーバの実行後、移動端末103は、基地局制御装置107に、Active Set Update Completeを送信する。ハンドオーバ実行指示部111が、移動端末103から送信されたActive Set Update Completeを受信することで、ハンドオーバが完了する。
図3に、ハンドオーバエリア109を拡大して示す。ハンドオーバエリア109は、メッシュ131に分割されており、ハンドオーバ失敗率計算部123は、メッシュ分割されたエリアにおける、Active Set Update Completeが受信されずに起こるハンドオーバの失敗率を計算する。特定エリア決定部124は、ハンドオーバ失敗率がしきい値よりも高いメッシュを、RF品質の急激な劣化によってハンドオーバに失敗しやすい特定エリア(ハンドオーバ失敗エリア132)と決定し、特定エリア記憶部125に登録する。
ここで、基地局制御装置107がActive Set Update Completeを受信できずにハンドオーバに失敗するケースには、
(1)移動端末103がMeasurement Reportを送信した後、RF品質の急激な劣化が起こり、基地局制御装置が送信したActive Set Updateが移動端末103で受信できないために、基地局制御装置がActive Set Update Completeを受信できないケース、
(2)移動端末103がMeasurement Reportを送信し、基地局制御装置が送信したActive Set Updateが移動端末103で受信された後にRF品質の急激な劣化が起こり、移動端末103が送信したActive Set Update Completeが基地局制御装置107で受信できないケース、
の2通りが考えられる。何れのケースでも、RF品質の急激な劣化が原因で基地局制御装置107が移動端末103からActive Set Update Completeを受信できずにハンドオーバが失敗するので、Active Set Update Completeが受信できずにハンドオーバに失敗するエリアは、RF品質が急激に劣化してハンドオーバに失敗するエリアであると考えられる。
図4に、ハンドオーバ実施状況データベース122の作成(更新)の手順を示す。移動端末103は、ハンドオーバが実行された際に、基地局制御装置107を介して、ハンドオーバ記憶装置108に向けて、ハンドオーバ実施状況情報を送信する(ステップA1)。移動端末103は、ハンドオーバが実行された場所、時間、RF品質情報を、ハンドオーバ実施状況情報に含める。移動端末103は、ハンドオーバに失敗したときは、場所、時間、品質情報を一時的に記憶しておき、再接続後、記憶しておいた情報を、基地局制御装置107に送信する。
基地局制御装置107は、移動端末103が送信したハンドオーバ実施状況情報に、ハンドオーバの成功/失敗、ハンドオーバ元セル、ハンドオーバ先セルの情報を付加し、ハンドオーバ記憶装置108に受け渡す(ステップA2)。ハンドオーバ記憶装置108のハンドオーバ実施状況登録部121は、ハンドオーバ実施状況情報を受け取ると、受け取った情報を、ハンドオーバ実施状況データベース122に登録する(ステップA3)。
図5に、特定エリアの決定の手順を示す。ハンドオーバ失敗率計算部123は、ハンドオーバ実施状況データベース122を参照し、エリアごとに、ハンドオーバの失敗率を計算する(ステップB1)。ハンドオーバ失敗率計算部123は、図3に示すメッシュ分割された各エリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算する。ハンドオーバ失敗率計算部123は、エリア内でのハンドオーバの実施の総数と、ハンドオーバの失敗のうちで、基地局制御装置107がActive Set Update Completeを受信できずにハンドオーバに失敗した数とから、Active Set Update Completeを受信できずにハンドオーバの失敗した率を計算する。
特定エリア決定部124は、ハンドオーバ失敗率計算部123が計算した各エリアのハンドオーバ失敗率に基づいて、ハンドオーバに失敗しやすい特定エリアを決定する(ステップB2)。特定エリア決定部124は、メッシュ分割されたエリア(図3)のうち、Active Set Update Completeが受信できずに起こるハンドオーバの失敗率が所定のしきい値以上のエリアを、特定エリアと決定する。特定エリア決定部124は、決定した特定エリアを、特定エリア記憶部125に登録する(ステップB3)。
図6に、ハンドオーバの起動条件となるハンドオーバ先セルの品質情報のしきい値決定の手順を示す。しきい値決定部126は、特定エリア記憶部125を参照して、ハンドオーバに失敗しやすい特定エリアを調べる(ステップC1)。しきい値決定部126は、ハンドオーバ実施状況データベース122を参照して、特定エリアごとに、ハンドオーバ先セルの品質情報を統計処理し、ハンドオーバ実施条件指定部129が移動端末103に送信するMeasurement Controlメッセージにて指定するハンドオーバ先セルの品質情報のしきい値を決定する(ステップC2)。その際、しきい値決定部126は、移動端末103が利用できるサービスが複数あるときは、各サービスに応じたしきい値を決定する。しきい値決定部126は、ステップC2で決定したしきい値を、特定エリアと対応付けて、しきい値データベース127に登録する(ステップC3)。
しきい値決定部126は、ステップC2では、特定エリアごとに、ハンドオーバ先セルの品質情報を統計処理し、ハンドオーバ失敗を回避するためには、最低限どの程度の品質情報が必要であるかを判断し、しきい値を決定する。しきい値決定部126は、例えば、図3に示すハンドオーバ失敗エリア132について、ハンドオーバ実施状況データベース122を参照し、ハンドオーバの実施場所がハンドオーバ失敗エリア132内のデータを検索する。しきい値決定部126は、検索されたデータのハンドオーバ先セルの品質情報を統計処理し、ハンドオーバ失敗エリア132にて、どの程度の品質情報があればハンドオーバに失敗しないかを判断する。統計処理では、例えば、ハンドオーバ失敗エリア132におけるハンドオーバ失敗/成功のそれぞれについて品質情報の分布を求め、ハンドオーバに成功するであろう品質情報の下限値を求める。しきい値決定部126は、このようにして求めた下限値を、ハンドオーバ失敗エリア132に対応するしきい値として決定する。
ハンドオーバ記憶装置108は、随時、移動端末103からハンドオーバ実施状況を受け取り、図4に示す手順で、ハンドオーバ実施状況データベース122を更新する。ハンドオーバ記憶装置108は、特定エリアの決定の処理(図5)、及び、特定エリアにおけるハンドオーバ先セルのしきい値の決定の処理(図6)を周期的に行い、特定エリア、及び、しきい値を動的に決定する。特定エリア及びしきい値の決定を周期的に行うことで、移動端末103のハンドオーバの実施状況に合わせて、ハンドオーバに失敗しやすいエリアや、そのエリアにおけるしきい値を、実際のハンドオーバ実施状況に合わせて更新していくことができる。
図7に、ハンドオーバ実施の際の手順を示す。移動端末103は、周期的に、GPS衛星106からの信号に基づいて位置計算を行い、位置情報をハンドオーバ記憶装置108に送信する(ステップD1)。ハンドオーバ記憶装置108の端末位置判定部128は、特定エリア記憶部125を参照して、移動端末103が特定エリア内に近接しているか否かを判断する(ステップD2)。端末位置判定部128は、移動端末103の位置と、特定エリアとの間の距離が、所定のしきい値よりも離れていると判断すると、移動端末103からの次の位置情報の送信まで待機する。
なお、移動端末103は、特定エリアに近接した位置以外では、通常通り、基地局制御装置107との間でメッセージ交換を行い、ハンドオーバを実施する。すなわち、移動端末103は、基地局制御装置107からハンドオーバ元セルの品質情報とハンドオーバ先セルの品質情報との差がしきい値を超えたときにイベント報告する旨のMeasurement Controlメッセージを受信し、条件を満たしたときに、Measurement Reportを送信する。その後、移動端末103は、基地局制御装置107からActive Set Updateメッセージを受け取り、基地局制御装置107にActive Set Update Completeを送信して、ハンドオーバを完了する。
端末位置判定部128は、移動端末103の位置と特定エリアとの距離が所定のしきい値よりも近い状態が、所定時間継続すると、移動端末103が特定エリアに近接していると判定する。端末位置判定部128は、移動端末103が特定エリアに近接すると判断すると、ハンドオーバ実施条件指定部129に、移動端末103が近接する特定エリアを通知する。例えば、図3にて、移動端末103が、特定エリアであるハンドオーバ失敗エリア132に隣接するハンドオーバ起動エリア133に位置するとき、端末位置判定部128は、移動端末103がハンドオーバ失敗エリア132に近接している旨を、ハンドオーバ実施条件指定部129に通知する。
ハンドオーバ実施条件指定部129は、しきい値データベース127を検索し、端末位置判定部128から通知された特定エリアに対応するしきい値を取得する(ステップD3)。ハンドオーバ実施条件指定部129は、サービスが複数あるときは、基地局制御装置107から、移動端末103がどのサービスを利用中であるかを示す情報を受け取り、しきい値データベース127から、そのサービスに対応したしきい値を取得する。
ハンドオーバ実施条件指定部129は、移動端末103に、Measurement Controlメッセージを送信する(ステップD4)。ハンドオーバ実施条件指定部129は、ステップD4では、ハンドオーバ先セルの品質情報が一定時間以上継続してステップD3で取得したしきい値以上となったときに、Measurement Reportを基地局制御装置107に送信する旨の指示を含むMeasurement Controlメッセージを、移動端末103に送信する。
移動端末103は、Measurement Controlメッセージの受信後、ハンドオーバ先セルの品質情報が、受信したMeasurement Controlメッセージで指定されたしきい値以上となると、基地局制御装置107に、イベント発生を報告するMeasurement Reportを送信する(ステップD5)。以降は、通常時のハンドオーバと同様な手順である。基地局制御装置107のハンドオーバ実行指示部111は、Measurement Reportを送信した移動端末103にActive Set Updateメッセージを送信し(ステップD6)、移動端末103が基地局制御装置107にActive Set Update Completeを送信して(ステップD7)、ハンドオーバを完了する。
本実施形態では、端末位置判定部128は、移動端末103の位置情報と、特定エリア記憶部125に記憶された情報とに基づいて、移動端末103が、特定エリアに近接しているか否かを判断する。ハンドオーバ実施条件指定部129は、移動端末103が特定エリアに近接すると判定されたときに、その移動端末103に、ハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨のメッセージを送信する。本実施形態では、移動端末103は、特定エリアの近傍では、ハンドオーバ実施条件指定部129から受け取ったメッセージに従って、ハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上になると、ハンドオーバを実施する。
通常のハンドオーバでは、ハンドオーバ元セルの品質情報と、ハンドオーバ先セルの品質情報との差がしきい値以上となったときに、ハンドオーバを起動している。通常のハンドオーバでは、ハンドオーバ元セルの品質情報がある程度確保できているうちは、できるだけそのセルに留まろうとし、ハンドオーバ先セルの品質情報が十分な品質を満たしているときでも、品質情報の差がしきい値以上となるまで、ハンドオーバを起動しない。この場合、ハンドオーバ先セルのRF品質が急激に劣化すると、ハンドオーバが完了する前に、移動端末103がハンドオーバ元セルに接続不能となり、ハンドオーバに失敗することがあった。
本実施形態では、特定エリアでは、ハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときに、ハンドオーバを起動する。移動端末103は、ハンドオーバ元セルの品質情報が十分に高い状態でも、ハンドオーバ先セルの品質情報が接続するのに十分なほどまで高くなってきたら、その段階で、ハンドオーバ先セルにハンドオーバする。ハンドオーバ元セルのRF品質が急激に劣化するエリアで、ハンドオーバ先セルのRF品質が、既に、現在移動端末103が利用しているサービスを継続するのに十分なRF品質を満たしていることがある。本実施形態では、そのような場合に、ハンドオーバ元セルのRF品質の劣化を待たずに、早目に、RF品質を満たしているハンドオーバ先セルへハンドオーバさせることができる。従って、RF品質が急激に劣化する状況でも、ハンドオーバの失敗を回避することが可能となる。
本実施形態では、ハンドオーバ実施状況登録部121を用いて、ハンドオーバ実施状況データベース122にハンドオーバ実施状況情報を登録し、ハンドオーバ失敗率計算部123を用いて、無線基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算する。特定エリア決定部124は、ハンドオーバ失敗率計算部123が計算したハンドオーバ失敗率が、所定のしきい値以上のエリアを、特定エリアとして決定する。このような構成を採用する場合、ハンドオーバ記憶装置108は、ハンドオーバの実施状況から、動的に、ハンドオーバに失敗しやすいエリアを特定エリアとすることができる。
より好ましくは、ハンドオーバ失敗率計算部123は、ハンドオーバ実行指示部111が移動端末103からハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となった旨の報告を受け取った後、つまり、ハンドオーバの起動後に、移動端末103からハンドオーバ完了のメッセージを受信できずに失敗したハンドオーバの失敗率を計算する。このようにすることで、RF品質の急激な劣化に起因してハンドオーバに失敗しやすいエリアを、特定エリアとすることができる。また、ハンドオーバに失敗しやすい特定エリアでは、ハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバを実施するという新たなハンドオーバの契機を与えることで、ハンドオーバに失敗しやすいエリアでのハンドオーバの失敗を回避することができる。
本実施形態では、しきい値決定部126は、ハンドオーバ実施状況データベース122を参照して、特定エリアにおける品質情報に基づいて、特定エリアでのハンドオーバの起動条件となるハンドオーバ先セルの品質情報のしきい値を決定する。ハンドオーバ実施条件指定部129は、しきい値決定部126が決定したしきい値を、移動端末103に送信するMeasurement Controlメッセージに含める。このようにすることで、ハンドオーバを起動させる条件となる特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報のしきい値を、実際のハンドオーバの実施状況に応じて動的に定めることができ、しきい値の適切な設定が可能になる。
なお、上記実施形態では、ハンドオーバ先セルを、移動端末103の受信RF品質がハンドオーバ元セルの次に高いセル、つまり、RF品質が2番目に高いセルとしているが、ハンドオーバ先セルは、RF品質が2番目のセルには限らない。移動端末103が、利用しているサービスを継続可能なセルであれば、3番目以降に受信RF品質が高いセルをハンドオーバ先セルとし、そのセルにハンドオーバしてもかまわない。例えば、移動端末103の受信RF品質が2番目に高いセルの負荷が高いときには、サービスを継続可能な3番目以降に受信RF品質が高いセルをハンドオーバ先セルとする。このようなハンドオーバ先セルの選択を行うことで、適切なハンドオーバ先の選択が可能となる。
また、図3では、ハンドオーバエリア109をメッシュ分割しているが、エリア分割は、メッシュ分割には限定されない。エリア分割の形状は、図3に示したメッシュ分割以外の形状でもよく、例えば、その他多角形でエリア分割をしてもかまわない。エリア分割では、無線基地局のサービスエリア内を均等に分割する必要はなく、サービスエリアを、大きさや形状が異なる複数のエリアに分割してもよい。例えば、土地利用状況などに応じて、エリア分割における分割の仕方を変えることで、ハンドオーバ失敗エリア(特定エリア)を、適切に決定することが可能になる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、ハンドオーバ制御方法、及び、プログラムは、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明の一実施形態の無線通信システムを示すブロック図。 基地局制御装置とハンドオーバ記憶装置の構成を示すブロック図。 ハンドオーバエリアを拡大して示すブロック図。 ハンドオーバ実施状況データベース登録時の手順を示すシーケンス図。 特定エリア決定時の手順を示すフローチャート。 しきい値決定時の手順を示すフローチャート。 ハンドオーバ時の手順を示すシーケンス図。
符号の説明
101:ハンドオーバ元セル
102:ハンドオーバ先セル
103:移動端末
104、105:無線基地局
106:GPS衛星
107:基地局制御装置
108:ハンドオーバ記憶装置
109:ハンドオーバエリア
111:ハンドオーバ実行指示部
121:ハンドオーバ実施状況登録部
122:ハンドオーバ実施状況データベース
123:ハンドオーバ失敗率計算部
124:特定エリア決定部
125:特定エリア記憶部
126:しきい値決定部
127:しきい値データベース
128:端末位置判定部
129:ハンドオーバ実施条件指定部
131:メッシュ
132:ハンドオーバ失敗エリア
133:ハンドオーバ起動エリア

Claims (8)

  1. 移動端末から、ハンドオーバ実施時の移動端末の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集し、該収集したハンドオーバ実施状況情報と、ハンドオーバの成功又は失敗を示す情報と、ハンドオーバ元セル及びハンドオーバ先セルの識別情報とをハンドオーバ実施状況データベースに登録するハンドオーバ実施状況登録部と、
    前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算するハンドオーバ失敗率計算部と、
    前記ハンドオーバ失敗率計算部が計算したハンドオーバ失敗率が所定のしきい値以上のエリアを特定エリアとして決定し、前記特定エリアの情報を保持する特定エリア記憶部に登録する特定エリア決定部と、
    前記移動端末の位置情報と前記特定エリア記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記移動端末が前記特定エリアに近接しているか否かを判定する端末位置判定部と、
    前記移動端末が前記特定エリアに近接すると判定されたときに、当該移動端末に、前記特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨の第1のメッセージを送信するハンドオーバ実施条件指定部と、
    前記移動端末から、前記ハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となった旨の報告を受けると、ハンドオーバの実行を指示する第2のメッセージを送信するハンドオーバ実行指示部とを備える無線通信システム。
  2. 前記ハンドオーバ失敗率計算部は、前記ハンドオーバ実行指示部が前記移動端末から前記ハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となった旨の報告を受け取った後に、前記移動端末からハンドオーバ完了のメッセージを受信できずに失敗したハンドオーバの失敗率を計算する、請求項に記載の無線通信システム。
  3. 前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、前記特定エリア決定部が決定した特定エリアにおける品質情報を統計処理し、前記第1のメッセージで指定する品質情報のしきい値を決定し、しきい値データベースに登録するしきい値決定部を更に有し、
    前記ハンドオーバ実施条件指定部は、前記しきい値データベースから、前記移動端末が近接すると判定された前記特定エリアに対応するしきい値を検索し、前記移動端末に送信する第1のメッセージに、前記検索されたしきい値を含める、請求項又は記載の無線通信システム。
  4. 移動端末から、ハンドオーバ実施時の移動端末の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集し、該収集したハンドオーバ実施状況情報と、ハンドオーバの成功又は失敗を示す情報と、ハンドオーバ元セル及びハンドオーバ先セルの識別情報とをハンドオーバ実施状況データベースに登録するハンドオーバ実施状況登録部と、
    前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算するハンドオーバ失敗率計算部と、
    前記ハンドオーバ失敗率計算部が計算したハンドオーバ失敗率が所定のしきい値以上のエリアを特定エリアとして決定し、前記特定エリアの情報を保持する特定エリア記憶部に登録する特定エリア決定部と、
    前記移動端末の位置情報と前記特定エリア記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記移動端末が前記特定エリアに近接しているか否かを判定する端末位置判定部と、
    前記移動端末が前記特定エリアに近接すると判定されたときに、当該移動端末に、前記特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨の第1のメッセージを送信するハンドオーバ実施条件指定部とを備えるハンドオーバ記憶装置。
  5. コンピュータが、移動端末から、ハンドオーバ実施時の移動端末の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集し、該収集したハンドオーバ実施状況情報と、ハンドオーバの成功又は失敗を示す情報と、ハンドオーバ元セル及びハンドオーバ先セルの識別情報とをハンドオーバ実施状況データベースに登録する実施状況登録ステップと、
    コンピュータが、前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算するハンドオーバ失敗率計算ステップと、
    コンピュータが、前記ハンドオーバ失敗率計算ステップで計算したハンドオーバ失敗率が所定のしきい値以上のエリアを特定エリアとして決定し、前記特定エリアの情報を保持する特定エリア記憶部に登録する特定エリア決定ステップと、
    コンピュータが、前記移動端末の位置情報と前記特定エリア記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記移動端末が前記特定エリアに近接しているか否かを判定する位置判定ステップと、
    コンピュータが、前記位置判定ステップで前記移動端末が前記特定エリアに近接すると判定したときに、当該移動端末に、前記特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨のメッセージを送信するメッセージ送信ステップとを有するハンドオーバ制御方法。
  6. 前記コンピュータは、前記ハンドオーバ失敗率計算ステップでは、ハンドオーバの起動後、前記移動端末からハンドオーバ完了のメッセージを受信できずに失敗したハンドオーバの失敗率を計算する、請求項に記載のハンドオーバ制御方法。
  7. 前記コンピュータが、前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、前記特定エリア決定ステップで決定した特定エリアにおける品質情報を統計処理し、前記メッセージで指定する品質情報のしきい値を決定し、しきい値データベースに登録するしきい値決定ステップを更に有し、
    前記コンピュータは、前記メッセージ送信ステップでは、前記しきい値データベースから、前記移動端末が近接すると判定された前記特定エリアに対応するしきい値を検索し、前記移動端末に送信するメッセージに、前記検索されたしきい値を含める、請求項又はに記載のハンドオーバ制御方法。
  8. コンピュータに、
    移動端末から、ハンドオーバ実施時の移動端末の位置情報及びハンドオーバ先セルの品質情報を含むハンドオーバ実施状況情報を収集し、該収集したハンドオーバ実施状況情報と、ハンドオーバの成功又は失敗を示す情報と、ハンドオーバ元セル及びハンドオーバ先セルの識別情報とをハンドオーバ実施状況データベースに登録するハンドオーバ実施状況登録処理と、
    前記ハンドオーバ実施状況データベースを参照して、基地局のサービスエリアを複数のエリアに分割したエリアについて、ハンドオーバの失敗率を計算するハンドオーバ失敗率計算処理と、
    前記ハンドオーバ失敗率計算処理で計算されたハンドオーバ失敗率が所定のしきい値以上のエリアを特定エリアとして決定し、前記特定エリアの情報を保持する特定エリア記憶部に登録する特定エリア決定処理と、
    前記移動端末の位置情報と前記特定エリア記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記移動端末が前記特定エリアに近接しているか否かを判定する位置判定処理と、
    前記位置判定処理で前記移動端末が前記特定エリアに近接すると判定したときに、当該移動端末に、前記特定エリアにおけるハンドオーバ先セルの品質情報がしきい値以上となったときにハンドオーバさせる旨のメッセージを送信するメッセージ送信処理とを実行させるプログラム。
JP2008262959A 2008-10-09 2008-10-09 無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、制御方法、及び、プログラム Expired - Fee Related JP5369594B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008262959A JP5369594B2 (ja) 2008-10-09 2008-10-09 無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、制御方法、及び、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008262959A JP5369594B2 (ja) 2008-10-09 2008-10-09 無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、制御方法、及び、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010093639A JP2010093639A (ja) 2010-04-22
JP5369594B2 true JP5369594B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=42255920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008262959A Expired - Fee Related JP5369594B2 (ja) 2008-10-09 2008-10-09 無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、制御方法、及び、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5369594B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5343803B2 (ja) * 2009-10-01 2013-11-13 富士通株式会社 移動端末
JP5299382B2 (ja) * 2010-08-18 2013-09-25 株式会社デンソー 無線通信システム
JP5692399B2 (ja) * 2011-09-21 2015-04-01 富士通株式会社 無線通信システム、無線基地局、無線端末及び通信制御方法
JP6773088B2 (ja) * 2018-08-09 2020-10-21 沖電気工業株式会社 無線中継装置、無線中継プログラム、及び無線通信システム
JP7345001B2 (ja) * 2022-02-15 2023-09-14 ソフトバンク株式会社 サーバシステム、車両、データベース作成方法およびデータベース作成装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2337184B (en) * 1997-12-24 2003-05-07 Mitsubishi Electric Corp Radio communication device
JP4642612B2 (ja) * 2005-09-06 2011-03-02 Kddi株式会社 無線通信制御システム及び無線通信制御方法
JP4708274B2 (ja) * 2006-07-03 2011-06-22 富士通株式会社 ハンドオーバ制御方法及び装置
JP4781977B2 (ja) * 2006-11-28 2011-09-28 京セラ株式会社 基地局装置および通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010093639A (ja) 2010-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102484835B (zh) 获取相邻小区信息的方法和系统
WO2021003701A1 (zh) 信息发送方法、接收方法、装置、设备及存储介质
US11051215B2 (en) Switching method, terminal device, and network device
KR101354566B1 (ko) 서빙 셀 변경의 신뢰도를 증가시키기 위한 장치 및 방법
JP5369594B2 (ja) 無線通信システム、ハンドオーバ記憶装置、制御方法、及び、プログラム
CN102939776B (zh) 在无线电信网络中设置多个参数的方法
JP5787240B2 (ja) ハンドオーバ失敗の処理方法及びユーザ装置
EP1732347A1 (en) Method for triggering handover of a mobile terminal and system thereof
JP2011061826A (ja) 周波数層分散
US11736996B2 (en) Conditional handover method and apparatus
CN106358248A (zh) 无线局域网的切换方法和装置
CN114423017B (zh) 一种自配置自优化的方法、系统及装置
CN108282828B (zh) 一种位置管理方法及装置
JP2009302954A (ja) 移動通信システム、保守端末装置、隣接セル情報最適化方法、プログラムと記録媒体
US9980191B2 (en) Interference information processing method and device
US10117143B2 (en) Communications processing system, communications processing method, communications control device, and control method and control program for these
CN106792947A (zh) 一种rrc连接重建立方法及基站
CN101730061B (zh) 业务建立与小区更新的同步处理方法、装置及系统
WO2004054308A1 (ja) 無線アクセスネットワークにおけるセル情報設定方法
JP5368598B2 (ja) 無線通信システム及び基地局
JP2015211237A (ja) 無線端末装置および無線通信システム
CN108632921B (zh) 一种核心网切换方法及装置
CN102158913A (zh) 一种实现邻区优化的方法、装置及系统
JP2013110533A (ja) 基地局、無線通信システム及び障害発生通知方法
CN115835323A (zh) 一种语音业务的切换方法、装置、基站及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees