JP5364685B2 - 円環状測定物の軸方向形状測定用治具及び軸方向形状測定装置 - Google Patents
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Description
このような回転切断装置としては、例えば、特許文献1に開示された金属製薄板ドラムの切断装置がある。この切断装置においては、山形形状の一対のローリングカッターをドラムの外周面及び内周面に当接させ、サーボモータを駆動して圧接部材に保持するドラムを回転させる。そして、一対のローリングカッターがドラムと連れ回りしながら、ドラムを切断することができる。
しかしながら、このような円環状測定物の軸方向形状を、外周位置と内周位置との両方において正確に測定するためには、測定装置の構造に工夫が必要となる。特に、山形形状の一対のローリングカッター等によって切断され、円環状測定物の軸方向端面が山型断面形状に形成されている場合には、上記外周位置及び内周位置の軸方向形状を正確に測定することが困難である。
測定装置の測定台に固定する架台と、該架台に回動可能に支持した回動軸と、該回動軸と一体的に回動する回動ベースと、該回動ベースに設けられ、上記円環状測定物を保持する複数の保持クランプとを備えており、
該複数の保持クランプは、上記回動軸の回動中心に上記測定点を合わせて上記円環状測定物を保持するよう構成してあり、
上記回動ベースは、上記回動軸によって上記測定点を中心に回動して、該測定点の外周位置を所定の測定方向に向けた第1回動位置と、上記測定点の内周位置を上記所定の測定方向に向けた第2回動位置とに回動停止させるよう構成してあることを特徴とする円環状測定物の軸方向形状測定用治具にある(請求項1)。
上記回動ベースを上記第1回動位置に固定した状態で上記測定子によって上記外周位置の軸方向形状を測定し、かつ、上記回動ベースを上記第2回動位置に固定した状態で上記測定子によって上記内周位置の軸方向形状を測定するよう構成してあり、
上記測定台に対する上記軸方向形状測定用治具の載置状態を維持するとともに、上記複数の保持クランプによる上記円環状測定物の保持状態を維持したまま、上記回動軸によって上記測定点を中心に上記回動ベースを上記第1回動位置と上記第2回動位置との間で回動させて、上記外周位置の軸方向形状の測定と上記内周位置の軸方向形状の測定とを行うよう構成してあることを特徴とする円環状測定物の軸方向形状測定装置にある(請求項2)。
具体的には、軸方向形状測定用治具は、各軸方向形状の測定を行うための測定装置等の測定台に載置する架台に対して、回動軸、回動ベース及び複数の保持クランプを配設してなる。また、保持クランプは、回動軸の回動中心に測定点を合わせて円環状測定物を保持するよう構成してある。
なお、外周位置の軸方向形状の測定を行う前に、内周位置の軸方向形状の測定を行うこともできる。いずれの軸方向形状の測定を先に行っても、正確に測定を行うことができる。
また、第2の発明の円環状測定物の軸方向形状測定装置によれば、上記軸方向形状測定用治具を用いることによって、円環状測定物の測定点における外周位置及び内周位置の各軸方向形状を正確に測定することができる。
第2の発明において、上記円環状測定物は、その軸方向一端面及び軸方向他端面が山型断面形状に形成されたものであり、上記測定点における外周位置の軸方向形状として、上記軸方向一端面の上記山型断面形状における外周側の基端側角部と、上記軸方向他端面の上記山型断面形状における外周側の基端側角部との間の軸方向幅を測定し、上記測定点における内周位置の軸方向形状として、上記軸方向一端面の上記山型断面形状における内周側の基端側角部と、上記軸方向他端面の上記山型断面形状における内周側の基端側角部との間の軸方向幅を測定するよう構成することが好ましい(請求項3)。
この場合には、山型断面形状の軸方向両端面を有する円環状測定物について、測定点の外周位置における軸方向形状と測定点の内周位置における軸方向形状とを正確に測定することができる。
この場合には、ループ材の製造を迅速に行うとともに、製造したループ材の周方向を横切る断面における内外周方向の対称性を正確に測定することができる。
本例の円環状測定物8の軸方向形状測定用治具1(以下、単に測定用治具1という。)は、図1〜図3に示すごとく、円環状測定物8の周方向Cの一点としての測定点Pにおける外周位置82及び内周位置83の各軸方向形状をそれぞれ測定する際に用いる治具である。軸方向形状測定用治具1は、軸方向形状測定装置5(以下、単に測定装置5という。)の測定台51に載置する架台2と、架台2に対して回動可能に支持した回動軸3と、回動軸3と一体的に回動する回動ベース4と、回動ベース4に設けられ、円環状測定物8を保持する複数の保持クランプ41とを備えている。
本例の測定用治具1は、測定装置5の測定台51に載置して円環状測定物8の軸方向形状を測定するために用いるものである。
図8に示すごとく、本例の円環状測定物8は、無段変速機(ベルト式CVT(Continuously Variable Transmission))に用いるループ材8である。無段変速機は、一対のプーリと、一対のプーリ間に掛け渡したCVT用ベルト7とにより構成され、ループ材8は、CVT用ベルト7に用いられる。CVT用ベルト7は、複数枚積層したループ材8の全周に対して、摩擦部品であるエレメント81を多数装着して形成される。また、複数枚積層したループ材8は、各エレメント81の両側に一対に掛け渡される。
本例においては、図6、図10に示すごとく、測定点Pにおける外周位置82の軸方向形状として、軸方向一端面81Aの山型断面形状における外周側の基端側角部821と、軸方向他端面81Bの山型断面形状における外周側の基端側角部821との間の軸方向幅W1を測定する。また、図7、図10に示すごとく、測定点Pにおける内周位置83の軸方向形状として、軸方向一端面81Aの山型断面形状における内周側の基端側角部831と、軸方向他端面81Bの山型断面形状における内周側の基端側角部831との間の軸方向幅W2を測定する。
また、本例の回動ベース4には、測定者が手動によって回動ベース4及び回動軸3を回動させるためのハンドル44が設けてある。そして、測定用治具1は、第1回動位置401と第2回動位置402とに手動で切り替えて、円環状測定物8の測定点Pにおける外周位置82及び内周位置83の各軸方向形状を測定するよう構成されている。これに対し、測定用治具1は、モータ、シリンダー等のアクチュエータを用いて、第1回動位置401と第2回動位置402とに切り替えるよう構成することもできる。
回動ベース4が第1回動位置401にあるときには、回動軸3の下方に円環状測定物8が位置し、回動軸3の上方に保持クランプ41のクランプ部412が位置する。一方、回動ベース4が第2回動位置402にあるときには、回動軸3の上方に円環状測定物8が位置し、回動軸3の下方に保持クランプ41のクランプ部412が位置する。
測定装置5は、測定用治具1を載置して固定する測定台51と、測定用治具1に保持した円環状測定物8に接触して測定点Pにおける外周位置82及び内周位置83の各軸方向形状を測定する測定子52と、測定子52を測定台51に対する任意の部位に移動させる移動手段53と、測定子52による測定情報を収集して測定箇所の寸法、形状等を算出する算出手段54と、測定結果を表示する表示手段55とを備えている。
また、測定装置5においては、測定用治具1における複数の保持クランプ41によって保持する円環状測定物8の周方向Cの位置を適宜変更して、円環状測定物8の周方向Cの複数箇所を測定点Pとして、各測定点Pにおける外周位置82及び内周位置83の各軸方向形状を測定することができる。
図10に示すごとく、算出手段54は、測定点Pの外周位置82の軸方向形状を測定したデータと、測定点Pの内周位置83の軸方向形状を測定したデータとを、いずれかのデータを180°反転するとともに円環状測定物8の設計上の板厚分だけ板厚方向に平行移動して、1つの形状データとして合わせることにより、測定した円環状測定物8の周方向Cの測定点Pにおける断面輪郭形状を求めることができる。そして、表示手段55は、この断面形状を表示することができる。
また、上記形状データに加工することにより、円環状測定物8の軸方向両端面81A、81Bにおける山型断面形状の頂点部84の輪郭も表すことができる。
図11、図12に示すごとく、切断加工装置6は、山型断面形状の外周刃先部611を有する刃具61を一対に備え、一対の刃具61の各外周刃先部611によって円筒状素材80の内外周を挟み込んで、一対の刃具61に対して円筒状素材80の全周を相対的に回転移動させて、円筒状素材80を所定幅に切断するよう構成されている。そして、上記誤差が所定値を超えたときには、一対の刃具61の位置関係を微調整して、円環状測定物8としてのループ材8の軸方向一端面81Aと軸方向他端面81Bとの形状の対称性を確保する。なお、ループ材8は、切断加工装置6によって切断された後には、研磨装置によって軸方向両端面81A、81Bを所定形状に研磨して製品とされる。
なお、外周位置82の軸方向形状の測定を行う前に、内周位置83の軸方向形状の測定を行うこともできる。また、いずれの軸方向形状の測定を先に行っても、正確に測定を行うことができる。
2 架台
3 回動軸
4 回動ベース
401 第1回動位置
402 第2回動位置
41 保持クランプ
5 軸方向形状測定装置
51 測定台
52 測定子
6 切断加工装置
61 一対の刃具
8 円環状測定物(ループ材)
81A 軸方向一端面
81B 軸方向他端面
82 外周位置
83 内周位置
C 周方向
L 軸方向
P 測定点
Claims (4)
- 円環状測定物の周方向の一点としての測定点における外周位置及び内周位置の各軸方向形状をそれぞれ測定する際に用いる治具であって、
測定装置の測定台に固定する架台と、該架台に回動可能に支持した回動軸と、該回動軸と一体的に回動する回動ベースと、該回動ベースに設けられ、上記円環状測定物を保持する複数の保持クランプとを備えており、
該複数の保持クランプは、上記回動軸の回動中心に上記測定点を合わせて上記円環状測定物を保持するよう構成してあり、
上記回動ベースは、上記回動軸によって上記測定点を中心に回動して、該測定点の外周位置を所定の測定方向に向けた第1回動位置と、上記測定点の内周位置を上記所定の測定方向に向けた第2回動位置とに回動停止させるよう構成してあることを特徴とする円環状測定物の軸方向形状測定用治具。 - 請求項1に記載の円環状測定物の軸方向形状測定用治具を固定する測定台と、上記円環状測定物の上記測定点における外周位置及び内周位置の各軸方向形状を測定する測定子とを備えた測定装置であって、
上記回動ベースを上記第1回動位置に固定した状態で上記測定子によって上記外周位置の軸方向形状を測定し、かつ、上記回動ベースを上記第2回動位置に固定した状態で上記測定子によって上記内周位置の軸方向形状を測定するよう構成してあり、
上記測定台に対する上記軸方向形状測定用治具の載置状態を維持するとともに、上記複数の保持クランプによる上記円環状測定物の保持状態を維持したまま、上記回動軸によって上記測定点を中心に上記回動ベースを上記第1回動位置と上記第2回動位置との間で回動させて、上記外周位置の軸方向形状の測定と上記内周位置の軸方向形状の測定とを行うよう構成してあることを特徴とする円環状測定物の軸方向形状測定装置。 - 請求項2に記載の円環状測定物の軸方向形状測定装置において、上記円環状測定物は、その軸方向一端面及び軸方向他端面が山型断面形状に形成されたものであり、
上記測定点における外周位置の軸方向形状として、上記軸方向一端面の上記山型断面形状における外周側の基端側角部と、上記軸方向他端面の上記山型断面形状における外周側の基端側角部との間の軸方向幅を測定し、上記測定点における内周位置の軸方向形状として、上記軸方向一端面の上記山型断面形状における内周側の基端側角部と、上記軸方向他端面の上記山型断面形状における内周側の基端側角部との間の軸方向幅を測定するよう構成してあることを特徴とする円環状測定物の軸方向形状測定装置。 - 請求項2又は3に記載の円環状測定物の軸方向形状測定装置において、上記円環状測定物は、無段変速機に用いるループ材であり、かつ、山型断面形状の外周刃先部を有する一対の刃具によって円筒状素材を挟み込んで、該円筒状素材の全周を上記一対の刃具に対して相対的に回転移動させて、該円筒状素材を所定幅に切断してなるものであることを特徴とする円環状測定物の軸方向形状測定装置。
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