JP5361260B2 - 永久磁石回転式電機 - Google Patents
永久磁石回転式電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5361260B2 JP5361260B2 JP2008162201A JP2008162201A JP5361260B2 JP 5361260 B2 JP5361260 B2 JP 5361260B2 JP 2008162201 A JP2008162201 A JP 2008162201A JP 2008162201 A JP2008162201 A JP 2008162201A JP 5361260 B2 JP5361260 B2 JP 5361260B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- rotating electrical
- electrical machine
- type rotating
- magnetic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Description
(1−1.構成)
本発明の第1の実施の形態について図1及び図2を用いて説明する。
つぎに、本実施の形態の作用について説明する。
本実施の形態において、磁化に要する起磁力は、磁化に要する磁界と永久磁石の厚みの積で概算する。アルニコ8の永久磁石は250kA/mの磁界で100%近くまで着磁できる。着磁磁界と磁石の厚みの積は、250kA/m×3mm×10−3=750Aとなる。
特に、本実施の形態では、2種類の磁石を磁気的に直列に配置しているので、保磁力と磁化方向厚みの積が小となる永久磁石3の減磁及び増磁の際に、前記特許文献1の永久磁石式回転電機とは異なる作用を有する。この点を図2により説明する。
以上のような構成並びに作用を有する本実施の形態においては、次の効果が得られる。
(1) 増磁時の磁化電流の増加を抑止できるので、永久磁石式回転電機を駆動するためのインバータの大型化を必要とせず、現状のインバータをそのまま使用して、運転の効率化が可能となる。
(2) d軸電流でアルニコ磁石を不可逆的に変化させることにより、アルニコ磁石とNdFeB磁石を合わせた全鎖交磁束量を広範囲に調整することができる。
本発明の第2の実施の形態について、図3を用いて説明する。
本発明の第3の実施の形態について、図4を用いて説明する。
本発明の第4の実施の形態について、図5(A)を用いて説明する。本実施の形態では、保磁力と磁化方向厚の積が異なる2種類の永久磁石3,4を磁化方向に積層して配置させるにあたり、前記2種類の永久磁石3,4間には鉄などの磁性層8を設ける。
本発明の第5の実施の形態について、図6を用いて説明する。本実施の形態では、回転子鉄心2の形状を、永久磁石の磁束の中心軸となるd軸近傍のエアギャップ長L1が、磁極間部のq軸近傍のエアギャップ長L2よりも大きくする。
本発明は、前記の各実施の形態に限定されるものではなく、つぎのような他の実施の形態も包含する。
また、磁極を形成する永久磁石において、保磁力と磁化方向の厚みの積をもって永久磁石を区別する定義をしている。したがって、磁極には同じ種類の永久磁石で形成し、磁化方向厚みを異なるように形成しても同様な作用と効果が得られる。
2…回転子鉄心
3…保磁力と磁化方向厚の積が小となる永久磁石
4…保磁力と磁化方向厚の積が大となる永久磁石
5,6…永久磁石端の空洞
7…磁極部
8…磁性層
Claims (18)
- 保磁力と磁化方向厚の積が異なる2種類以上の永久磁石を、磁気的に直列となるように配置して磁極を形成し、
この磁極を回転子鉄心内に複数個配置して回転子を構成し、
この回転子の外周にエアギャップを介して固定子を配置し、
この固定子に電機子鉄心と電機子巻線を設け、
この電機子巻線の電流が作る磁界により前記回転子の磁極を構成する永久磁石の少なくとも1個を磁化させて、永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させ、
前記保磁力と磁化方向厚の積が異なる2種類以上の永久磁石は、磁化方向に重ねて前記回転子鉄心に設け、且つ前記回転子鉄心内を通過する磁束が、これら永久磁石の部分をその厚さ方向に通過するように配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1に記載の永久磁石式回転電機において、
前記磁極を形成する2種類以上の永久磁石をその磁束が加え合わせになるように回転子鉄心内に配置し、電機子巻線の電流が作る磁界により前記少なくとも1個の永久磁石を磁化させて永久磁石による鎖交磁束量を不可逆的に減少させ、かつ、減少後に電機子巻線の電流による磁界を前記減少時と逆方向に発生させて前記少なくとも1個の永久磁石を磁化させて永久磁石による鎖交磁束量を不可逆的に増加させることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項2に記載の永久磁石式回転電機において、
永久磁石の鎖交磁束量を減少させる場合は、保磁力と磁化方向厚の積が小さい永久磁石に、電機子巻線の電流による前記永久磁石の磁化方向と逆方向の磁界を作用させて不可逆的に変化させ、永久磁石の鎖交磁束を増加させる場合は、保磁力と磁化方向厚の積が小さい永久磁石に、電機子巻線の電流による前記磁石磁化方向と同方向の磁界を作用させて不可逆的に変化させることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
d軸電流による磁界で永久磁石を磁化させて永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させ、永久磁石を磁化するd軸電流を流すと同時にq軸電流によりトルクを制御することを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
運転時にd軸電流による磁界で永久磁石を磁化させて永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させ、かつ、d軸電流で生じる磁束により電流と永久磁石で生じる電機子巻線の鎖交磁束量をほぼ可逆的に変化させることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、最大トルク時には磁極の永久磁石の磁束が加え合わせになるように保磁力と磁化方向厚みの積が小さな永久磁石を磁化させ、トルクの小さな軽負荷時および中速回転域と高速回転域では、前記の保磁力と磁化方向厚みの積が小さな永久磁石は、電流による磁界で磁化させて磁束を減少させることを特徴とする永久磁石式回転電機。
- 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
磁気特性を不可逆変化させる永久磁石はバイアス的な磁界が作用するように配置されることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
磁極を構成する2種類以上の永久磁石は重ねて配置することを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
磁極を構成する2種類以上の永久磁石は磁化方向がほぼd軸方向になるように配置されることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、磁極を構成する2種類以上の永久磁石はV字状、またはU字状に配置されることを特徴とする永久磁石式回転電機。
- 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
磁極を構成する2種類以上の永久磁石はq軸近傍に配置されて磁化方向はほぼ周方向とすることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、磁極を構成する2種類以上の永久磁石は磁極部を間に挟んで配置することを特徴とする永久磁石式回転電機。
- 請求項1から請求項12のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、q軸方向の磁気抵抗を磁石部を除くd軸方向の磁気抵抗よりも大きくすることを特徴とする永久磁石式回転電機。
- 請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
q軸方向のエアギャップ長はd軸方向のエアギャップ長よりも大きくすることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
磁極の磁石を不可逆変化させて鎖交磁束を最小にした状態で回転子が最高回転速度になったときに、永久磁石による誘導起電圧を、回転電機の電源であるインバータ電子部品の耐電圧以下とすることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
回転子を固定子に挿入して組み立てる時は保磁力と磁化方向厚の積が小さな永久磁石を不可逆変化させて、永久磁石による鎖交磁束量を減少させた状態とすることを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
保磁力と磁化方向厚の積が小さな永久磁石をその極性が反転するまで減磁した状態において、電流位相を進める運転を行うことを特徴とする永久磁石式回転電機。 - 請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の永久磁石式回転電機において、
運転時に極短時間のパルス的なd軸電流による磁界で永久磁石を磁化させて永久磁石の磁束量を不可逆的に変化させ、かつ、全磁石の誘起電圧に対して位相を進めた電流を連続的に通電させて、電流と永久磁石で生じる電機子巻線の鎖交磁束量を変化させることを特徴とする永久磁石式回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008162201A JP5361260B2 (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | 永久磁石回転式電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008162201A JP5361260B2 (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | 永久磁石回転式電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010004671A JP2010004671A (ja) | 2010-01-07 |
JP5361260B2 true JP5361260B2 (ja) | 2013-12-04 |
Family
ID=41585898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008162201A Active JP5361260B2 (ja) | 2008-06-20 | 2008-06-20 | 永久磁石回転式電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5361260B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021027700A (ja) * | 2019-08-05 | 2021-02-22 | 国立大学法人北海道大学 | 可変磁力モータ |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011167055A (ja) * | 2010-01-14 | 2011-08-25 | Yaskawa Electric Corp | 永久磁石形同期回転電機の回転子、当該永久磁石形同期回転電機、当該永久磁石形同期回転電機を用いた車両、昇降機、流体機械、または加工機 |
JP5479978B2 (ja) * | 2010-03-30 | 2014-04-23 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 回転電機 |
CN103026587B (zh) * | 2010-07-28 | 2015-08-19 | 日产自动车株式会社 | 旋转电机用转子 |
US20130127280A1 (en) * | 2010-07-30 | 2013-05-23 | Hitachi, Ltd. | Electric rotating machine and electric vehicle using the same |
JP5740250B2 (ja) * | 2011-08-30 | 2015-06-24 | 株式会社東芝 | 永久磁石式回転電機 |
JP2015006107A (ja) * | 2013-06-24 | 2015-01-08 | ダイキン工業株式会社 | モータ及び圧縮機 |
US10205359B2 (en) | 2013-11-18 | 2019-02-12 | Steering Solutions Ip Holding Corporation | Low cost permanent magnet motor for an electric power steering system |
US9979243B2 (en) * | 2014-11-18 | 2018-05-22 | Steering Solutions Ip Holding Corporation | Low cost injection molded buried permanent magnet motor for an electric power steering system |
WO2016179841A1 (zh) * | 2015-05-14 | 2016-11-17 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 旋转电机的转子、永磁电动机、压缩机、空调系统 |
EP3329577B8 (en) | 2015-07-31 | 2024-07-03 | Nissan Motor Co., Ltd. | Permanent magnet synchronous motor |
CN107979253A (zh) * | 2016-10-25 | 2018-05-01 | 天津信云风科技有限公司 | 一种磁矫顽力电机 |
CN109067046B (zh) * | 2018-11-01 | 2024-06-18 | 珠海格力电器股份有限公司 | 转子及永磁电机 |
CN111769667B (zh) * | 2020-06-30 | 2023-02-28 | 东南大学 | 串并联磁路分置磁极型记忆电机 |
JP7549187B2 (ja) | 2020-08-21 | 2024-09-11 | 東芝インフラシステムズ株式会社 | 永久磁石同期モータ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5398103B2 (ja) * | 2005-03-01 | 2014-01-29 | 株式会社東芝 | 永久磁石式回転電機 |
JP4581770B2 (ja) * | 2005-03-17 | 2010-11-17 | トヨタ自動車株式会社 | 複合磁石およびモータおよび複合磁石の製造方法 |
JP4965924B2 (ja) * | 2006-07-24 | 2012-07-04 | 株式会社東芝 | 可変磁束ドライブシステム |
JP5085071B2 (ja) * | 2006-08-11 | 2012-11-28 | 株式会社東芝 | 永久磁石式回転電機の回転子 |
-
2008
- 2008-06-20 JP JP2008162201A patent/JP5361260B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021027700A (ja) * | 2019-08-05 | 2021-02-22 | 国立大学法人北海道大学 | 可変磁力モータ |
JP7284503B2 (ja) | 2019-08-05 | 2023-05-31 | 国立大学法人 岡山大学 | 可変磁力モータ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010004671A (ja) | 2010-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5361260B2 (ja) | 永久磁石回転式電機 | |
JP5159577B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP5305753B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP5361261B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP5085071B2 (ja) | 永久磁石式回転電機の回転子 | |
JP5398103B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP5159171B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP5305887B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP5787673B2 (ja) | 永久磁石型回転電機 | |
JP5355055B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
WO2008023413A1 (fr) | Moteur électrique de type à aimant permanent | |
JP2008136298A (ja) | 回転電機の回転子及び回転電機 | |
JP6539004B1 (ja) | 回転子および回転電機 | |
JP5198178B2 (ja) | 永久磁石式回転電機及び永久磁石電動機ドライブシステム | |
JP4735772B1 (ja) | 磁石励磁回転電機システム | |
JP2012029563A (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP2011172432A (ja) | 埋込磁石同期モータのロータ | |
JP2010183778A (ja) | 電動機及びその制御方法 | |
JP5544738B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP5197551B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP5390314B2 (ja) | 永久磁石式回転電機 | |
JP2022098964A (ja) | ロータ、回転電機、車両 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130806 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130903 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5361260 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |