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JP5356443B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP5356443B2
JP5356443B2 JP2011056583A JP2011056583A JP5356443B2 JP 5356443 B2 JP5356443 B2 JP 5356443B2 JP 2011056583 A JP2011056583 A JP 2011056583A JP 2011056583 A JP2011056583 A JP 2011056583A JP 5356443 B2 JP5356443 B2 JP 5356443B2
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Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機に関するものである。
パチンコ機等の弾球遊技機では、非開閉式の上入球手段と、例えば左右一対の開閉手段を備えた開閉式の下入球手段とを一の入球ユニット上に上下に配置し、例えばそれら上下の入球手段を共に図柄始動手段として遊技領域の下部に配置したものが知られている(例えば特許文献1)。
特開2010−207266号公報
上記のような入球ユニットを搭載した弾球遊技機では、下入球手段への遊技球の入球を確保するという観点からは下入球手段はなるべく遊技領域の下方、例えばアウト口の上側近傍に配置することが望ましいが、この場合、上入球手段と下入球手段とを上下に近接して配置すると、上入球手段、下入球手段及びその側方の普通入賞手段等への三系統の流下経路を確保できるように釘を配置することがスペース的に困難であるという問題がある。
この問題を解決するためには、上入球手段と下入球手段とを上下に離して配置することが考えられるが、この場合、入球ユニットが上下方向に長くなるため、遊技盤の裏側のスペースがこの入球ユニットの裏構造によって上下方向に圧迫され、特にこの入球ユニットの上下に配置されるユニットの裏構造の配置が大きく制約を受けるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、上入球手段と下入球手段とを上下に離して配置しつつ、遊技盤の裏側への突出部分をできる限り上下方向に小さくすることにより遊技盤の裏側のスペースを有効に活用することが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技盤6に形成された装着孔6aに着脱自在に装着される入球ユニット17を備え、前記入球ユニット17は、前記遊技盤6の前面に沿って配置されるベース体48と、前記ベース体48の前側に配置される上入球手段37と、前記ベース体48の前側で且つ前記上入球手段37の下側に配置される下入球手段39と、前記上入球手段37に入球した遊技球を前記遊技盤6の後側に案内する第1案内通路55と、前記下入球手段39に入球した遊技球を前記遊技盤6の後側に案内する第2案内通路56とを備え、前記下入球手段39は、遊技球の入球を許容する開状態と入球を阻止し又は困難にする閉状態とに切り換え可能な開閉手段38を備えた弾球遊技機において、前記入球ユニット17を、遊技領域7内の最下部に設けられたアウト口13の上側近傍に配置し、前記入球ユニット17の左右方向一方側に普通入賞手段36を、他方側に大入賞手段32を夫々配置し、前記上入球手段37と前記下入球手段39とを上下に離間させて配置すると共に、前記入球ユニット17上に、前記上入球手段37と前記下入球手段39との間の領域を遊技球が侵入不可能な状態とするように前記ベース体48の前側に突出する装飾部材61を設け、前記第1案内通路55は、前記装飾部材61の後側に対応して配置され且つ前記上入球手段37に入球した遊技球を下向きに案内する縦通路部55aと、前記縦通路部55aの下流側に設けられ且つ前記縦通路部55aによって案内されてきた遊技球を前記遊技盤6の後側に案内する後方通路部55bとを含み、前記縦通路部55aは、その前後方向の略全体が前記遊技盤6の板厚範囲内となるように前記装着孔6a内に収容され、前記後方通路部55bを前記第2案内通路56の上側近傍に配置したものである。
また、前記上入球手段37と前記下入球手段39とをそれぞれ前記入球ユニット17の上下両端部近傍に配置してもよい。
本発明によれば、入球ユニット17における遊技盤6の裏側への突出部分の上下方向寸法を、上入球手段37と下入球手段39とを上下に近接して配置する場合と同程度に小さくでき、遊技盤6の裏側のスペースを有効に活用することができる。
本発明の一実施形態を示すパチンコ機の全体正面図である。 同パチンコ機の下部入賞ユニット及びその周辺の拡大正面図である。 同パチンコ機の下部入賞ユニット及びその周辺の側面断面図である。 同パチンコ機の下部入賞ユニットの正面断面図である。 同パチンコ機の下部入賞ユニットの斜視図である。 同パチンコ機の下部入賞ユニットの分解斜視図である。 同パチンコ機の下部入賞ユニットの分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図7は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3の前側には、ガラス扉4と前面板5とが上下に配置され、共に前枠3に開閉自在に枢支されている。
ガラス扉4は前枠3に着脱自在に装着された遊技盤6の前側を覆うもので、遊技盤6の前面側に形成された遊技領域7を透視可能なガラス窓8が設けられている。前面板5は前枠3の下部に配置された発射手段9等を前側から覆うもので、発射用の遊技球を貯留する供給皿10、発射手段9を作動させる発射ハンドル11等が前側に設けられている。
遊技盤6は、例えば前枠3に対して前側から着脱自在に装着され、その前面側には、発射手段9により発射された遊技球を案内するガイドレール12が環状に配置されており、そのガイドレール12の内側が遊技領域7となっている。遊技領域7内には、その最下部にアウト口13が形成されると共に、センターユニット14、右入賞ユニット15、左入賞ユニット16、下部入賞ユニット17等が着脱自在に装着されている。
センターユニット14は、例えば遊技領域7の中央上部寄りの位置に配置されており、その略中央に液晶ディスプレイ等よりなる画像表示手段21が配置されると共に、例えば画像表示手段21を取り囲む表示枠22上に、普通図柄表示手段23、第1特別図柄表示手段24、第2特別図柄表示手段25等の表示手段の他、表示枠22の側方に向けて開口するワープ入口26に入球した遊技球を画像表示手段21の下側で左右に転動させて中央落下部27又はその左右両側から遊技盤6の前側に落下させるステージ28等が設けられている。画像表示手段21は、演出図柄表示手段29等を構成している。
右入賞ユニット15は、普通図柄始動手段31、大入賞手段32、普通入賞手段33、遊技球誘導部34等を備え、遊技領域7の右下部にガイドレール12の内側に沿って配置されている。普通図柄始動手段31は、例えば通過ゲートにより構成されており、その下流側(下側)に、開閉板35を備えた大入賞手段32が配置されている。開閉板35は、例えば下部側の横軸廻りに揺動することにより、遊技盤6の前面と略面一となる閉状態と、遊技盤6の前側にせり出して斜め上向きとなる開状態とに切り換え可能に構成されており、開状態となったとき、上部側から落下してきた遊技球を受けて内側に入賞させるようになっている。
遊技球誘導部34は、例えば大入賞手段32等の下側に配置され、大入賞手段32等に入賞しなかった遊技球を、ガイドレール12よりも上側で遊技領域7の中央側(左側)に案内するように例えば左下がりの傾斜状に形成されている。左入賞ユニット16は、遊技領域7の左下部にガイドレール12の内側に沿って配置されており、例えば普通入賞手段36が複数設けられている。
下部入賞ユニット(入球ユニット)17は、第1特別図柄始動入賞手段(上入球手段)37と第2特別図柄始動入賞手段(下入球手段)39とを上下に備え、例えば遊技領域7の中央下部、即ちセンターユニット14とその下側のアウト口13との間に配置されている。上側の第1特別図柄始動入賞手段37は非開閉式の入賞手段であり、下側の第2特別図柄始動入賞手段39は、左右両側からの遊技球の入賞を許容する開状態と入賞を阻止する閉状態とに切り換え可能な左右一対の開閉爪(開閉手段)38を有する開閉式の入賞手段となっている。
なお、上側の第1特別図柄始動入賞手段37は、例えばステージ28の中央落下部27の真下に配置されており、この中央落下部27から落下した遊技球が高い確率で入賞するようになっている。また、遊技領域7内には、各ユニット14〜17等を避けて多数の遊技釘40が配置されている。
普通図柄表示手段23は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する2個の発光体(例えばLED)により構成されており、普通図柄始動手段31が遊技球を検出することを条件にそれら2つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段31による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が点灯し、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が点灯して停止するようになっている。普通図柄表示手段23が当たり態様で停止すると普通利益状態が発生し、第2特別図柄始動入賞手段39の開閉爪38が所定時間、所定回数だけ開放する。
第1,第2特別図柄表示手段24,25は、夫々1個又は複数個、例えば各1個の第1,第2特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、第1特別図柄表示手段24は第1特別図柄始動入賞手段37に、第2特別図柄表示手段25は第2特別図柄始動入賞手段39に夫々遊技球が入賞することを条件に、第1,第2特別図柄が所定時間変動して、第1,第2特別図柄始動入賞手段37,39の遊技球入賞時に取得された乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。第1,第2特別図柄表示手段24,25の何れかが大当たり態様で停止すると特別利益状態が発生し、大入賞手段32の開閉板35が所定の開放パターンに従って開放して、その上に落下してきた遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
なお本実施形態では、ワープ入口26が遊技領域7の左側に設けられている他、遊技釘40の配置等により、第1特別図柄始動入賞手段37については遊技領域7の右側を狙って発射するいわゆる右打ちよりも左打ちの方が入賞率が高く、また第2特別図柄始動入賞手段39に対応する遊技球誘導部34が遊技領域7の右側に設けられている他、遊技釘40の配置等により、第2特別図柄始動入賞手段39については左打ちよりも右打ちの方が入賞率が高くなっている。
また、例えば特別利益状態中は第1特別図柄、第2特別図柄は何れも変動せず、また第1,第2特別図柄の一方が変動中の場合には他方は変動しないように制御される。また各特別図柄の始動検出は所定の上限数(例えば4)まで保留可能であり、両方に1以上の保留がある場合には、例えば第2特別図柄表示手段25の図柄変動が優先されるようになっている。
演出図柄表示手段29は、例えば第1,第2特別図柄と同期して演出図柄を変動表示するもので、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を各種の演出画像と共に画像表示手段21の表示画面に変動表示可能に構成されている。演出図柄の変動後の停止図柄は、例えば第1,第2特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、第1,第2特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。
また、大入賞手段32が開放する特別利益状態の発生後には、例えば時短状態と確変状態との何れかの特別遊技状態が発生するようになっている。時短状態中は、第1,第2特別図柄に関して、第1,第2特別図柄表示手段24,25の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、第2特別図柄始動入賞手段39の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から延長開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は例えばその開始後に第1,第2特別図柄が所定回数(例えば50回)変動した時点で終了する。
確変状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が増加することにより、第1,第2特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられるようになっている。また、確変状態中は、例えば時短状態と同様の処理も併せて行われる。
更に本実施形態では、第1特別図柄側で大当たり態様となった場合よりも第2特別図柄側で大当たり態様となった場合の方が、特別利益状態において開放ラウンド数の多い開放パターンが高い確率で選択される等、第1特別図柄側で大当たり態様となるよりも第2特別図柄側で大当たり態様となる方が遊技者にとって有利な設定となっている。
従って、遊技者としては遊技開始当初から第2特別図柄表示手段25を変動させるべく普通図柄始動手段31及び第2特別図柄始動入賞手段39を狙って右打ちをしたいところであるが、通常遊技状態中は普通図柄が当たりとなっても第2特別図柄始動入賞手段39が開放される時間は僅かであり、入賞は期待できない。そこで、まずは特別遊技状態を発生させるべく第1特別図柄始動入賞手段37を狙って左打ちをし、大当たりとなった場合には大入賞手段32を狙って右打ちに切り換え、続いて発生する特別遊技状態中も右打ちを継続することにより、開放時間が長くなった第2特別図柄始動入賞手段39への入賞を狙うのが最も効率的な遊技の進め方である。
続いて、下部入賞ユニット(入球ユニット)17の構成を詳細に説明する。下部入賞ユニット17は、図2〜図7に示すように、ユニット本体41、このユニット本体41の上部前側に装着され且つ第1特別図柄始動入賞手段37等を構成する上部前飾り部材42、ユニット本体41の下部前側に装着され且つ第2特別図柄始動入賞手段39等を構成する下部前飾り部材43、ユニット本体41と下部前飾り部材43との間に配置され且つ第2特別図柄始動入賞手段39を構成する左右一対の開閉爪38、ユニット本体41の後側に装着される後部ユニット44等を備え、遊技盤6に形成された板厚方向貫通状の装着孔6a(図3)に対して前側から着脱自在に装着されている。
ユニット本体41は、前部材45と後部材46とを前後に結合することにより形成されており、前部材45と後部材46とに跨って設けられ且つ遊技盤6の装着孔6a内に嵌合する通路ケース部47と、前部材45側に設けられ且つ遊技盤6の前面に沿って配置される例えば平板状のベース板(ベース体)48とを備え、ベース板48の外縁部、即ち通路ケース部47よりも外側に張り出した鍔状部48aを遊技盤6の前面側に当接させた状態で遊技盤6に例えばねじ止め固定されている。
ベース板48は、正面視左右対称形で、例えば上部側よりも下部側の方が幅広に形成されており、底辺上にはアウト口13に対応する切欠部51が、上下方向中間部分には内向きに凹入する左右一対の凹入部52が夫々設けられている。またベース板48には、例えばその上端部に、前側の第1特別図柄始動入賞手段37に入賞した遊技球を後ろ向きに通過させるための例えば切欠状の第1通路孔53が設けられ、また下部側には、前側の第2特別図柄始動入賞手段39に入賞した遊技球を後ろ向きに通過させるための例えば開口状の第2通路孔54が、上側の第1通路孔53との間に所定の間隔を空けて設けられている。なお、左右一対の凹入部52は、第1通路孔53と第2通路孔54との上下方向略中間位置に対応して設けられている。
通路ケース部47は、ベース板48の形状に合わせて例えば上部側よりも下部側が幅広の正面視略三角形状に形成され、図3に示すように、装着孔6aに嵌合した状態で遊技盤6の板厚範囲内に略収まる前後幅に形成されており、第1特別図柄始動入賞手段37に入賞した遊技球を遊技盤6の後側に案内する第1案内通路55と、第2特別図柄始動入賞手段39に入賞した遊技球を遊技盤6の後側に案内する第2案内通路56と、ベース板48の少なくとも一部に形成される発光レンズ部57を発光させるための電飾ケース部58とを備えている。
第1案内通路55は、図3に示すように、第1通路孔53を通過した遊技球を下向きに案内する縦通路部55aと、この縦通路部55aの下流側に設けられ且つ縦通路部55aにより案内されてきた遊技球を、第2通路孔54の上側で後ろ向きに案内する後方通路部55bとを備えている。縦通路部55aは、その前後方向の略全体が遊技盤6の板厚範囲内となるように装着孔6a内に収容されている。また、第2案内通路56は、第2通路孔54を通過した遊技球を後ろ向きに案内するように例えば第1案内通路55の後方通路部55bの下側に配置されている。
なお、後部材46には、後部ユニット44が嵌合する前後方向の後部ユニット嵌合孔46aが形成されており、第1案内通路55及び第2案内通路56の下流側端部(後端部)は共にその後部ユニット嵌合孔46a内で後ろ向きに開放している。
電飾ケース部58は、ベース板48側の発光レンズ部57の後側に対応して、例えば第2案内通路56の左右両側から下側にかけての略U字状の空間を形成しており、その内側には電飾基板59がLED60の装着面を前側に向けた状態で装着されている。
上部前飾り部材42は、第1特別図柄始動入賞手段37と装飾部材61とを上下に一体に備え、第1特別図柄始動入賞手段37が第1通路孔53の前側に対応するようにベース板48の前側に着脱自在に固定されている。第1特別図柄始動入賞手段37は、ベース板48の前側で上向きに開口する第1入賞口62と、この第1入賞口62に入球した遊技球をその後側の第1通路孔53側に案内する入賞案内樋63とを備えている。この入賞案内樋63は、その後端側が第1通路孔53を後ろ向きに貫通して第1案内通路55の上端側に連通している。
装飾部材61は、ベース板48の前面に対して一定幅で略垂直に立設され且つ第1特別図柄始動入賞手段37の下側の一定領域を取り囲むように配置される周壁部64と、その周壁部64の前縁部内側を覆う前壁部65とで構成されている。周壁部64は、その上部側左右に設けられた一対の外案内部64aと、下部側中央に設けられた底壁部64bと、下部側左右に設けられた一対の内案内部64cとを備えている。
外案内部64aは、第1特別図柄始動入賞手段37の左右両側から例えばベース板48の凹入部52の縁部にかけて夫々斜め下向きに配置された正面視ハの字状の傾斜面で、第1特別図柄始動入賞手段37の側方を流下した遊技球を左右方向外向きに案内するようになっている。底壁部64bは、第2通路孔54の上側近傍に配置されており、第2特別図柄始動入賞手段39の上側を規制している。
内案内部64cは、底壁部64bの左右両側から例えばベース板48の凹入部52の縁部にかけて夫々斜め上向きに配置された正面視逆ハの字状の傾斜面で、遊技球を第2特別図柄始動入賞手段39側に案内するようになっている。なお、外案内部64aと内案内部64cとの間には、それらの左右方向外側端部同士をベース板48の凹入部52の縁部に沿って上下に連結する一対の中間案内部64dが設けられている。
また、上部前飾り部材42とユニット本体41との間には、装飾部材61の内側に対応して電飾基板66がLED67の装着面を前側に向けた状態で装着されている。なお、装飾部材61は例えばその全体が発光レンズ部を構成しており、内面側には乱反射加工が施されている。
下部前飾り部材43は、第2通路孔54の下側に対応する底壁部71と、第2通路孔54の前側に対応して底壁部71の前縁側から上向きに立設される前壁部72とを一体に備え、ベース板48の前側に着脱自在に固定されている。
第2特別図柄始動入賞手段39は、下部前飾り部材43の底壁部71と上部前飾り部材42の装飾部材61との間で左右に開口する一対の第2入賞口73と、ベース板48と下部前飾り部材43の前壁部72との間に配置され且つ前後方向の回転軸74廻りに揺動して第2入賞口73を開閉する左右一対の開閉爪38と、例えば下部前飾り部材43の底壁部71上に設けられ且つ開状態の開閉爪38に案内されて第2入賞口73に入賞した遊技球を第2通路孔54側、即ち後側に案内する例えば後ろ下がりの入賞案内部75とを備えている。
開閉爪38は、その一端側が回転軸74により回転自在に支持されており、閉状態では先端部が装飾部材61の底壁部64bに近接するように起立して第2入賞口73を閉鎖し(図2に二点鎖線で示す)、開状態では正面視逆ハの字状となって、第2入賞口73を開放すると共に、その開状態で上面となる案内面38bと装飾部材61側の内案内部64cとの間に内下がりの案内通路78を形成して遊技球を第2入賞口73側に案内するようになっている。
なお、案内通路78は、図2,図4等に示すように左右方向外側(開閉爪38の先端側)よりも内側(開閉爪38の根元側)の方が狭く、しかも徐々に狭くなるように上下両側(内案内部64cと案内面38b)が共に正面視直線状に形成されている。また、左右の案内通路78の内側上部には、入賞球を衝突させて減速させると共に下向きに案内する球減速手段79が設けられている。この球減速手段79は、装飾部材61における底壁部64bの左右方向中央に下向き突出状に設けられ、例えば正面視円弧状に形成されている。
また、下部前飾り部材43の底壁部71内には、例えば入賞案内部75の下側に対応して電飾基板76がLED77の装着面を上側に向けた状態で装着されている。なお、底壁部71及びその上側の開閉爪38がLED77によって発光する発光レンズ部を構成しており、それらの例えば内面側には乱反射加工が施されている。
後部ユニット44は、第1特別図柄始動入賞手段37に入賞し、第1案内通路55によって案内されてきた遊技球を遊技盤6の後側で下向きに排出する第1排出通路81と、第2特別図柄始動入賞手段39に入賞し、第2案内通路56によって案内されてきた遊技球を遊技盤6の後側で下向きに排出する第2排出通路82と、第1排出通路81を通過する遊技球を検出する第1入賞検出スイッチ83と、第2排出通路82を通過する遊技球を検出する第2入賞検出スイッチ84と、開閉爪38を駆動する開閉駆動手段85と、開閉駆動手段85の駆動部85aの動作を開閉爪38に伝達する駆動アーム86とを備え、第1排出通路81が第1案内通路55に、第2排出通路82が第2案内通路56に夫々連通するように、ユニット本体41の後部ユニット嵌合孔46aに後側から嵌合した状態で例えば前部材45に対して着脱自在に固定されている。
なお、上述したようにユニット本体41側の通路ケース部47は遊技盤6の板厚範囲内に略収まっているため、下部入賞ユニット17を遊技盤6に装着したとき、図3に示すようにこの後部ユニット44のみが遊技盤6の後側に突出した状態となる。
第2排出通路82は、図3に示すように遊技盤6の背面に沿って下向きに設けられている。また、第2入賞検出スイッチ84は、その一端側に設けられた検出孔84aが第2排出通路82と一致し、他端側がその前側で第2案内通路56の下側に収容されるように配置されている。
第1排出通路81は、図3に示すように第1案内通路55により案内されてきた遊技球を後ろ向きに案内する後方通路部81aと、この後方通路部81aの下流側に設けられ且つ後方通路部81aによって案内されてきた遊技球を例えば第2排出通路82の後側で下向きに案内する縦通路部81bとを備えている。また、第1入賞検出スイッチ83は、その一端側に設けられた検出孔83aが第1排出通路81の縦通路部81bと一致し、他端側がその前側で第2排出通路82と第1排出通路81の後方通路部81aとの間に収容されるように配置されている。
開閉駆動手段85は例えば電磁ソレノイドにより構成されており、例えば駆動部85aを下向きにした状態で第1排出通路81の後側に着脱自在に固定されている。駆動アーム86は、例えば第1,第2排出通路82の左右両側に前後方向に配置され、左右方向の軸87廻りに揺動自在に支持されている。駆動アーム86は、その後端部86aが開閉駆動手段85の駆動部85aに、前端部86bが開閉爪38の係合突起38aに夫々係合しており、駆動部85aの上下動に伴って左右方向の軸廻りに揺動して開閉爪38を開閉させるようになっている。
以上のように、本実施形態の下部入賞ユニット17では、第1特別図柄始動入賞手段37と第2特別図柄始動入賞手段39とを上下に大きく離間させているが、上側の第1特別図柄始動入賞手段37に入賞した遊技球を遊技盤6の後側に案内する第1案内通路55は、装飾部材61の後側に対応して配置され且つ第1特別図柄始動入賞手段37に入賞した遊技球を下向きに案内する縦通路部55aと、この縦通路部55aの下流側に設けられ且つ縦通路部55aによって案内されてきた遊技球を遊技盤6の後側に案内する後方通路部55bとで構成されており、しかも縦通路部55aは、その前後方向の略全体が遊技盤6の板厚範囲内となるように装着孔6a内に収容されており、また後方通路部55bは、下側の第2特別図柄始動入賞手段39に入賞した遊技球を遊技盤6の後側に案内する第2案内通路56の上側近傍に配置されている。これにより、遊技盤6の後側に突出する後部ユニット44の上下方向寸法を、第1特別図柄始動入賞手段37と第2特別図柄始動入賞手段39とを上下に近接して配置する場合と同程度に小さくでき、遊技盤6の裏側のスペースを有効に活用することができる。
また、遊技領域7内における例えば下部入賞ユニット17の左側で左入賞ユニット16の上側の領域には、遊技釘40の配列により、第1特別図柄始動入賞手段37、第2特別図柄始動入賞手段39、普通入賞手段36への3系統の誘導経路を確保する必要があるが、本実施形態では、下部入賞ユニット17上の第1特別図柄始動入賞手段37と第2特別図柄始動入賞手段39とを上下に十分に離間させて配置しているため、第2特別図柄始動入賞手段39への誘導経路の位置を上げてその下側のスペースに普通入賞手段36への誘導経路を確保することが可能である(図1)。
また、下部入賞ユニット17の周辺部では、図2に示すように、ベース板48に形成された左右一対の凹入部52内にも遊技釘40が配置されている。この凹入部52内の遊技釘40は、装飾部材61の外案内部64aに沿って流下する遊技球が凹入部52内の領域に向けて通過可能な第1の隙間88aと、凹入部52内から第2特別図柄始動入賞手段39側に向けて遊技球が通過可能な第2の隙間88bとを少なくとも確保しつつ、例えば凹入部52の縁部に沿って複数配置されている。本実施形態では、外案内部64aの下流側近傍、即ち中間案内部64dの近傍に例えば2本の遊技釘40aが、開閉爪38が開状態となったときの先端部に対応する位置に例えば1本の遊技釘40bが夫々配置されており、それら遊技釘40a,40bにより、外案内部64aによって案内されてきた遊技球を開状態の第2特別図柄始動入賞手段39側とそれ以外とに振り分け可能となっている。
更に、右入賞ユニット15側の遊技球誘導部34は、その下流端側が凹入部52の一側(右側)に位置しており、この遊技球誘導部34上に落下した遊技球は凹入部52内の領域に誘導されるようになっている。
これにより、第1特別図柄始動入賞手段37に入賞することなくその側方を流下する遊技球は、外案内部64aによって左右方向外向きに案内されて凹入部52内、即ち第2特別図柄始動入賞手段39の上流側近傍に達し、ここで遊技釘40a,40b等に弾かれることにより、開放中の第2特別図柄始動入賞手段39に入賞するか又は入賞することなく落下してアウト口13から排出される。このように、第2特別図柄始動入賞手段39に入賞する遊技球の殆ど又は全てが凹入部52内の領域を経由するように構成することにより、凹入部52内に配置されている遊技釘40a,40bの釘調整によって第2特別図柄始動入賞手段39への入賞率を容易に調整することが可能である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第2特別図柄始動入賞手段(下入球手段)39に設けられる開閉手段38は、閉状態で入球を完全に阻止するものに限らず、例えば入球を困難にするものであってもよい。また、開閉手段38は、前後方向の軸廻りに揺動する開閉爪に限られるものではなく、例えば開状態で遊技盤6の前側に突出し、閉状態で後側に退避するように前後方向にスライド又は揺動可能な構成としてもよい。
第1案内通路55の縦通路部55aは、その後部側が遊技盤6の背面より後方に若干突出してもよい。若干突出する程度であれば遊技盤6の裏側のスペースを大きく圧迫することはないからである。
第1案内通路55の縦通路部55aを例えば遊技盤6の板厚範囲内で下側の第2案内通路56に合流させてもよい。この場合、第1案内通路55の後方通路部55bは第2案内通路56と共通となる。これにより、遊技盤6の裏側への突出部分の上下方向寸法をより小さくできる。
遊技領域7内の各遊技部品の配置は任意である。また、下部入賞ユニット(入球ユニット)17の凹入部52内を含め、遊技領域7内の遊技釘40の配置も任意である。
また、本発明はパチンコ機に限らず、アレンジボール機等の他の種弾球遊技機に対しても同様に適用可能である。
6 遊技盤
6a 装着孔
7 遊技領域
13 アウト口
17 下部入賞ユニット(入球ユニット)
32 大入賞手段
36 普通入賞手段
37 第1特別図柄始動入賞手段(上入球手段)
38 開閉爪(開閉手段)
39 第2特別図柄始動入賞手段(下入球手段)
48 ベース板(ベース体)
55 第1案内通路
55a 縦通路部
55b 後方通路部
56 第2案内通路
61 装飾部材

Claims (2)

  1. 遊技盤に形成された装着孔に着脱自在に装着される入球ユニットを備え、前記入球ユニットは、前記遊技盤の前面に沿って配置されるベース体と、前記ベース体の前側に配置される上入球手段と、前記ベース体の前側で且つ前記上入球手段の下側に配置される下入球手段と、前記上入球手段に入球した遊技球を前記遊技盤の後側に案内する第1案内通路と、前記下入球手段に入球した遊技球を前記遊技盤の後側に案内する第2案内通路とを備え、前記下入球手段は、遊技球の入球を許容する開状態と入球を阻止し又は困難にする閉状態とに切り換え可能な開閉手段を備えた弾球遊技機において、前記入球ユニットを、遊技領域内の最下部に設けられたアウト口の上側近傍に配置し、前記入球ユニットの左右方向一方側に普通入賞手段を、他方側に大入賞手段を夫々配置し、前記上入球手段と前記下入球手段とを上下に離間させて配置すると共に、前記入球ユニット上に、前記上入球手段と前記下入球手段との間の領域を遊技球が侵入不可能な状態とするように前記ベース体の前側に突出する装飾部材を設け、前記第1案内通路は、前記装飾部材の後側に対応して配置され且つ前記上入球手段に入球した遊技球を下向きに案内する縦通路部と、前記縦通路部の下流側に設けられ且つ前記縦通路部によって案内されてきた遊技球を前記遊技盤の後側に案内する後方通路部とを含み、前記縦通路部は、その前後方向の略全体が前記遊技盤の板厚範囲内となるように前記装着孔内に収容され、前記後方通路部を前記第2案内通路の上側近傍に配置したことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記上入球手段と前記下入球手段とをそれぞれ前記入球ユニットの上下両端部近傍に配置したことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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