JP5352318B2 - インクジェット用インク、これを用いたインクセット及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
また、形成される画像において、画像変形に由来する画像ムラの発生が抑制されていることも重要である。インクジェット専用紙の場合は、打滴されたインク液滴が紙状で固定されるように、紙に固定化機能を付与しているが、インクジェットの普及に伴い、普通紙などに使用するようになると、液滴が乾固する前に液滴同士の相互作用で本来の位置から移動することによる画像変形の解決が必要となる。
〔1〕(a)水溶性有機溶剤、(b)水、(c)下記有機顔料、及び(d)下記高分子分散剤を少なくとも含有するインクジェット用インクであって、前記(a)水溶性有機溶剤を5質量%以上30質量%以下で含み、前記(a)水溶性有機溶剤のうち70質量%以上が溶解パラメータ(SP値)27.5以下の水溶性溶剤からなり、前記(d)高分子分散剤のインク中での遊離成分量が1.0質量%以下であることを特徴とするインクジェット用インク。
[有機顔料:アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、およびキノフラロン顔料から選ばれる。]
[高分子分散剤:親水性部位をなす1種類以上の酸基と、下記一般式(1)〜(4)のいずれかで表される繰り返し単位とを有する。]
(一般式(2)において、R 2 〜R 5 は、それぞれ独立にWとの単結合、水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Q 1 は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。ただし、Q 1 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。)
(一般式(3)において、R 6 〜R 8 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Xは窒素上のカチオン電荷と釣り合うアニオン基を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。)
(一般式(4)において、R 9 は、水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、またはカルボキシル基を表す。Q 2 は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。ただし、Q 2 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。)
〔2〕前記(d)高分子分散剤を0.1〜15質量%で含有させることを特徴とする〔1〕に記載のインクジェット用インク。
〔3〕前記(c)顔料は、その粒径分布として下記で定義されるD 90 とD 10 との差(D 90 −D 10 )が60nm以下の微粒子である〔1〕又は〔2〕記載のインクジェット用インク。
[D 90 及びD 10 は、動的光散乱法で得られる個数平均粒径において、それぞれ分布関数dG=F(D)dDの積分値が、それぞれ全顔料粒子数の0.9及び0.1となるときの粒径を表す。前記式中、Gは顔料粒子数を表し、Dは粒径を表す。]
〔4〕前記(a)水溶性有機溶剤の含有量がインクジェット用インクの5〜30質量%であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
〔5〕前記(c)顔料は、動的光散乱法で得られる体積平均粒径において、その平均粒径が5〜50nmの微粒子であることを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
〔6〕前記(c)顔料の含有量がインクジェット用インクの2質量%以上であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
〔7〕前記インクジェット用インクが水性インクであることを特徴とする〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
〔8〕前記顔料が、ビルドアップ顔料微粒子であることを特徴とする〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
〔9〕〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載のインクジェット用インクと該インクの凝集を促進させる凝集促進剤を含む無色媒体とを有するインクセット。
〔10〕〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載のインクジェット用インクを画像形成媒体に付与する工程、前記インクジェット用インクに重なるようにこの凝集を促進させる凝集促進剤を含む無色媒体を付与する工程を有する画像形成方法。
〔11〕〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載のインクジェット用インクの凝集を促進させる凝集促進剤を含む無色媒体を画像形成媒体に付与する工程、前記無色凝集促進媒体のうえにインクジェット用インクを付与する工程を有する画像形成方法。
〔12〕
少なくとも
(a)70質量%以上が溶解パラメータ(SP値)27.5以下の水溶性有機溶剤
(b)水
(c)良溶媒に溶解した下記有機顔料の溶液と、前記良溶媒と相溶性であり且つ前記顔料に対して貧溶媒となる析出用溶媒とを混合して析出形成させた顔料微粒子
(d)親水性部位をなす1種類以上の酸基と、下記一般式(1)〜(4)のいずれかで表される繰り返し単位とを有することを特徴とする高分子分散剤
を含有するインクジェット用インクの製造方法であって、
(e)前記顔料溶液又は前記析出用溶媒の少なくとも一方に前記高分子分散剤を含有させ
(f)前記顔料微粒子が
(1)攪拌された前記析出用溶媒中に供給管等を導入しそこから前記顔料溶液を速やかに液中添加する、又は、前記顔料溶液及び析出用溶媒中をそれぞれ長さのある流路に同一の長手方向に送りこみ、その流路を通過する間に両液を接触させることにより顔料微粒子を析出させ
(2)得られた顔料微粒子分散液から酸処理により前記顔料微粒子を凝集体の形で取り出した後
(3)前記凝集体を有機溶媒と接触させて処理する
工程を経て得られた顔料微粒子であることを特徴とするインクジェット用インクの製造方法。
[有機顔料:アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、およびキノフラロン顔料から選ばれる。]
(一般式(2)において、R 2 〜R 5 は、それぞれ独立にWとの単結合、水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Q 1 は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。ただし、Q 1 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。)
(一般式(3)において、R 6 〜R 8 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Xは窒素上のカチオン電荷と釣り合うアニオン基を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。)
(一般式(4)において、R 9 は、水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、またはカルボキシル基を表す。Q 2 は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。ただし、Q 2 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。)
<水溶性有機溶剤>
本発明における水溶性有機溶剤は水溶性、すなわち水と相溶する性質をもつものである。そして本発明において、SP値が27.5以下の水溶性有機溶剤の含有率は、全水溶性有機溶剤に対して70質量%以上であるが、本発明におけるSP値は、溶媒の溶解度パラメーター(SP値)を意味し、分子凝集エネルギーの平方根で表される値である。SP値については、Polymer HandBook(Second Edition)第IV章 Solubility Parameter Valuesに記載があり、その値を本発明におけるSP値とする。また、単位は(MPa)1/2であり、25℃における値を指す。
なお、データの記載がないものについては、R.F.Fedors,Polymer Engineering Science,14,p147(1967)に記載の方法で計算した値を本発明におけるSP値とする。
ヘプタオキシプロピレングリコール(SP値21.2、例えば、PP−400(商品名、三洋化成工業(株)製))、
ペンタオキシエチレンペンタオキシプロピレンブチルエーテル(SP値18.8、例えば、50HB−100(商品名、三洋化成工業(株)製))、
デカオキシエチレンヘプタオキシプロピレンブチルエーテル(SP値18.8、例えば、50HB−260(商品名、三洋化成工業(株)製))、
ドデカオキシエチレンドデカオキシプロピレンブチルエーテル(SP値18.8、例えば、50HB−400(商品名、三洋化成工業(株)製))、
デカオキシエチレントリアコンタオキシプロピレンブチルエーテル(SP値18.7、例えば、PE−62(商品名、三洋化成工業(株)製))、
ペンタコサオキシエチレントリアコンタオキシプロピレンブチルエーテル(SP値18.8、例えば、PE−64(商品名、三洋化成工業(株)製))。
ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEGmBE)(SP値21.5)
ジエチレングリコールジエチルエーテル(DEGdEE)(SP値16.8)
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(TEGmBE)(SP値21.1)
プロピレングリコールモノエチルエーテール(PGmEE)(SP値22.3)
ジプロピレングリコール(DPG)(SP値27.1)
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(DPGmME)(SP値21.3)
トリプロピレングリコール(TPG)(SP値24.7、例えばPP−200(商品名、三洋化成工業(株)製))
1,2−ヘキサンジオール(SP値27.4)
トリオキシプロピレングリセリルエーテル(SP値26.4、例えばGP−250(商品名、三洋化成工業(株)製))
ジオキシエチレンジオキシプロピレンブチルエーテル(SP値20.1、例えば50HB−55(商品名、三洋化成工業(株)製))
POP(9)ジグリセリルエーテル(SP値22.7、例えばSC−P750(商品名、阪本薬品工業(株)製))、
POE(20)ジグリセリルエーテル(SP値22.4、例えばSC−E1000(商品名、阪本薬品工業(株)製))、
POE(40)ジグリセリルエーテル(SP値21.0、例えばSC−E2000(商品名、阪本薬品工業(株)製))。
上記構造式中、AOは、オキシエチレン基(EO)およびオキシプロピレン基(PO)の少なくとも一方を表すが、中でも、オキシプロピレン基が好ましい。また前記(AO)l、(AO)m、及び(AO)nの各AOはそれぞれ同一でも異なってもよい。
上記構造式で表される化合物中でも、下記にその略称と構造式とを示す化合物を好ましく用いることができる。
本発明のインクジェット記録液における全水溶性有機溶剤の含有量としては、インクの保存性と吐出性の観点から、インクジェット記録液の全質量に対して、5〜30質量%であり、10〜25質量%であることが好ましい。
本発明のインクジェット用インクは、着色剤として顔料の少なくとも1種を分散して含有する。顔料としては、着色により画像を形成する機能を有する任意の顔料を適宜選択することができるが、本発明においては、均一性が保たれるように分散して含有させる観点から、水分散性顔料が好ましい。また、本発明の効果を損なわない範囲で、顔料に加えて染料や他の着色微粒子が含有されてもよい。
(1)カプセル化顔料、即ち、ポリマー微粒子に顔料を含有させてなるポリマーエマルジョンであり、より詳しくは、親水性水不溶性の樹脂で顔料を被覆し顔料表面の樹脂層にて親水化することで顔料を水に分散したものである。
(2)自己分散顔料、即ち、表面に少なくとも1種の親水基を有し、分散剤の不存在下で水分散性及び水溶性の少なくともいずれかを示す顔料、より詳しくは、主にカーボンブラックなどを表面酸化処理して親水化し、顔料単体が水に分散するようにしたものである。
(3)樹脂分散顔料、即ち、質量平均分子量50,000以下の水溶性高分子化合物により分散された顔料
(4)界面活性剤分散顔料、即ち、界面活性剤により分散された顔料。
(5)アルカリ存在下の非プロトン性有機溶媒中に、有機顔料と高分子分散剤、または分散剤として高分子化合物を溶解させた後、この溶液と水とを混合させ顔料分散液を調製する方法により作製された分散顔料(この方法で作製された分散顔料は後述の『ビルドアップ顔料』に含まれる。)。
本発明において、顔料として好ましい例は、(1)カプセル化顔料、(2)自己分散顔料、及び(5)ビルドアップ顔料を挙げることができ、特に好ましい例として、(1)カプセル化顔料と(5)ビルドアップ顔料を挙げることができる。
さらに、前述の(D90−D10)≦60nmあるいは分散平均粒径が5〜50nmの水不溶性色材粒子の分散液を得る場合には、(5)ビルドアップ顔料を用いることが好ましい。
(5)ビルドアップ顔料を用いると、微細な粒径を有し、且つ単分散された粒子が得られ、更には前述した粗大粒子あるいは粗大2次凝集体(1次粒子の凝集体を示す)が非常に少ない顔料分散液が得られる点で好ましい。また、理由は定かではないが、上記(5)は、上記(1)〜(4)と比べ耐光性に優れる点でも好ましい。
上記樹脂の中、アニオン性アクリル系樹脂は、例えば、アニオン性基を有するアクリルモノマー(以下、アニオン性基含有アクリルモノマーという)と、更に必要に応じてこれらのモノマーと共重合し得る他のモノマーを溶媒中で重合して得られる。アニオン性基含有アクリルモノマーとしては、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン基からなる群から選ばれる1個以上のアニオン性基を有するアクリルモノマーが挙げられ、これらの中でもカルボキシル基を有するアクリルモノマーが特に好ましい。
カプセル化顔料は、上記した成分を用いて、従来の物理的、化学的方法によって製造することができる。本発明の好ましい態様によれば、特開平9−151342号、特開平10−140065号、特開平11−209672号、特開平11−172180号、特開平10−25440号、または特開平11−43636号に開示されている方法によって製造することができる。
前記転相法とは、例えば、自己分散能または溶解能を有する樹脂と顔料との混合溶融物を水に分散させる、自己分散化(転相乳化)方法をいう。ここで、混合溶融物とは、溶解せず混合した状態、また溶解して混合した状態、またはこれら両者の状態のいずれの状態をも含むものをいう。「転相法」のより具体的な製造方法は、特開平10−140065号に開示されているものと同様であってよい。
自己分散型顔料を着色剤として含有するインクは、通常の顔料を分散させるために含有させる前述のような分散剤を含む必要が無いため、分散剤に起因する消泡性の低下による発泡がほとんど無く吐出安定性に優れるインクが調製しやすい。
自己分散型顔料の表面に結合される分散性付与基としては、−COOH、−CO、−OH、−SO3H、−PO3H2及び第4級アンモニウム並びにそれらの塩が例示でき、これらは、原料となる顔料に物理的処理または化学的処理を施すことで、分散性付与基または分散性付与基を有する活性種を顔料の表面に結合(グラフト)させることによって製造される。前記物理的処理としては、例えば真空プラズマ処理等が例示できる。また前記化学的処理としては、例えば水中で酸化剤により顔料表面を酸化する湿式酸化法や、p−アミノ安息香酸を顔料表面に結合させることによりフェニル基を介してカルボキシル基を結合させる方法等が例示できる。
本発明においては、次亜ハロゲン酸及び/または次亜ハロゲン酸塩による酸化処理、またはオゾンによる酸化処理により表面処理される自己分散型顔料を好ましい例として挙げることができる。自己分散型顔料としては市販品を利用することも可能であり、マイクロジェットCW−1(商品名;オリヱント化学工業(株)製)、CAB−O−JET200、CAB−O−JET300(以上商品名;キャボット社製)等が例示できる。
例えば、α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの共重合体等が挙げられる。α,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーの例としては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、酢酸ビニル、酢酸アリル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、クロトン酸エステル、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、マレイン酸ジエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリロキシエチルホスフェート、ビスメタクリロキシエチルホスフェート、メタクリロキシエチルフェニルアシドホスフェート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルシクロヘキサン、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、芳香族基を置換してもよいアクリル酸アルキルエステル、アクリル酸フェニルエステル、芳香族基を置換してもよいメタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル、ビニルアルコール、並びに上記化合物の誘導体等が挙げられる。
前記高分子分散剤は、重量平均分子量で2,000〜60,000のものが好ましい。
また、前記高分子分散剤は、顔料に対する添加量比率が、顔料分散安定性の観点から、質量比で10%以上100%以下の範囲が好ましく、20%以上70%以下がより好ましく、更に好ましくは、40%以上50%以下である。
前記ビルドアップ顔料微粒子は、下記の(1)〜(3)の工程により、更に必要により(4)及び(5)を含む工程により、固形または分散された形態で製造することができる。
(1)水不溶性色材(有機顔料)と分散剤とを、アルカリ存在下の非プロトン性水溶性有機溶剤に溶解させた溶液とする工程、
(2)該溶液と水系媒体とを混合して、前記水不溶性色材の粒子及び分散剤を、水を含む媒体中に分散させた分散体を得る工程、
(3)前記水不溶性色材の粒子を再分散可能に凝集させた軟凝集体とし、該軟凝集体を前記分散体から分離する工程、
(4)前記軟凝集体をエステル系溶媒もしくはケトン系溶媒でろ過洗浄する工程、
(5)前記軟凝集体の凝集を解き再分散媒体に再分散する工程
により作製することができる。なお、上記(1)液もしくは水系媒体のいずれかに顔料誘導体を溶解させることが好ましい。該顔料誘導体は、顔料に対する添加量比率が、顔料粒子の安定性の観点から、質量比で50%以下の範囲が好ましく、5%以上30%以下がより好ましく、更に好ましくは、7%以上15%以下である。
上記非プロトン性溶剤の使用割合は特に限定されないが、顔料のより良好な溶解状態と、所望とする微粒子径の形成の容易性、更に水性分散体の色濃度をより良好なものとするために、顔料1質量部に対して2〜500質量部、さらには5〜100質量部の範囲で用いるのが好ましい。
混合液を、加熱することも好ましい。顔料の結晶性が良くなり(強固な結晶が形成)、このような顔料分散液を用いて調製したインクは安定性が向上し、また記録した画像の耐候性が顕著に向上する。加熱温度は50〜120℃が好ましく、60〜90℃がより好ましい。加熱処理の時間は、10分〜3日間が好ましく、1時間〜1日間がより好ましく、1〜6時間が好ましい。加熱温度を高くしすぎたり、加熱時間を長くしすぎたりすると、粒子粗大化してしまうことがあり好ましくない。この間、液は静置しておいてもよいし、撹拌してもよい。
好ましくは、界面活性剤もしくは高分子化合物であって、その親水性部分がカルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基、水酸基及びアルキレンオキサイドのうちの1種以上を用いて構成されているものが利用される。
さらに好ましくは、アルカリ存在下の非プロトン性有機溶剤に有機顔料と共に安定に溶解するものがよい。分散剤の親水性部分が第一、第二、第三級のアミノ基、第四級アンモニウム基など上記以外のものから選ばれるもののみで構成されている場合はアルカリを含む有機顔料の水性分散体において十分ではあるが分散安定化の程度が相対的に低くなる場合がある。
また、従来の顔料分散法では、媒体中で分散状態にある顔料表面と効率良く接触可能な分散剤を選択するなどの工夫が必要があるが、本発明においては、分散剤と顔料がともに溶解状態で媒体中に存在し、これらの間での所望とする作用が容易に得られるので、従来の顔料分散法のような顔料表面への接触効率に基づく分散剤の制限がなく、広範な分散剤を使用することができる。
一般式(2)において、R2〜R5は、それぞれ独立に単結合、水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Q1は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R1、JおよびWは一般式(1)におけるR1、JおよびWと同じ意味を表す。ただし、Q 1 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。
一般式(3)において、R6〜R8は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。R1、JおよびWは一般式(1)におけるR1、JおよびWと同じ意味を表す。
一般式(4)において、R9は、水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、またはカルボキシル基を表す。Q2は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R1、JおよびWは一般式(1)におけるR1、JおよびWと同じ意味を表す。ただし、Q 2 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。
なお、本発明において単に分子量というときには重量平均分子量を意味し、また重量平均分子量は、特に断らない限り、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(キャリア:テトラヒドロフラン)により測定されるポリスチレン換算の平均分子量である。
酸を用いた処理は、好ましくは、粒子を酸で凝集させてこれを溶剤(分散媒)と分離し、濃縮、脱溶剤および脱塩(脱酸)を行う工程を含む。系を酸性にすることで酸性の親水性部分による静電反発力を低下させ、粒子を凝集させることができる。
さらに好ましくは、アルカリと水溶性の塩を形成する酸を利用するのがよく、酸自体も水への溶解度が高いものが好ましい。また脱塩を効率よく行うために、加える酸の量は粒子が凝集する範囲でできるだけ少ない方がよい。
具体的には塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、ジクロロ酢酸、メタンスルホン酸などが挙げられるが、塩酸、酢酸および硫酸が特に好ましい。酸によって容易に分離可能な状態にされた顔料粒子の水性分散液は遠心分離装置や濾過装置またはスラリー固液分離装置などで容易に分離することができる。この際、希釈水の添加、またはデカンテーションおよび水洗の回数を増やすことで脱塩、脱溶剤の程度を調節することができる。
この有機溶媒としては、エステル系溶媒、ケトン系溶媒、アルコール系溶媒、芳香族系溶媒、脂肪族系溶媒が好ましく、エステル系溶媒、ケトン系溶媒がより好ましく、エステル系溶媒が特に好ましい。
ここで使用するアルカリは、酸性の親水性部分を持つ分散剤の中和剤として働き、水への溶解性が高まるもので、いかなるものでも使用できる。具体的にはアミノメチルプロパノール、ジメチルアミノプロパノール、ジメチルエタノールアミン、ジエチルトリアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ブチルジエタノールアミン、モルホリン等の各種有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、アンモニアが挙げられる。これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明において、顔料の平均粒径は、体積平均粒径(Mv)をいい、特に断らない限りMicorotrac粒度分布測定装置(Version 10.1.2−211BH(商品名)、日機装(株)製)を用い、装置が指定する適切な濃度にて動的光散乱法により測定されるものである。すなわち、動的散乱法により顔料の分散状態を評価し、これにより平均粒径を算出することができる。この原理は次の通りである。
粒子径が約1nm〜5μmの範囲にある顔料粒子は、液中で並進・回転等のブラウン運動により、その位置・方位を時々刻々と変えている。したがって、これらの顔料粒子にレーザー光を照射し、出てくる散乱光を検出すると、ブラウン運動に依存した散乱光強度の揺らぎが観測される。この散乱光強度の時間の揺らぎを観測することで、粒子のブラウン運動の速度(拡散係数)が得られ、さらには粒子の大きさを知ることができる。
さらに、透過型電子顕微鏡(TEM)観察による平均粒径評価は、カーボン膜を貼り付けたCu200メッシュに希釈した分散体を滴下した後乾燥させ、TEM(日本電子製1200EX)で10万倍に拡大した画像から、重なっていない独立した粒子600個の長径を測定して平均値を平均粒径として算出した(以下、TEM観察により算出した平均粒径をTEM平均粒径と記述する。)。
本発明において、インク中に分散している顔料粒子の分散平均粒径は単分散であることが好ましい。顔料粒子の分散平均粒径が単分散であることにより、粒径が大きい粒子の光散乱等の影響が軽減できるほか、例えばインクを用いて印字、記録等で凝集体形成する際には形成する凝集体の充填形態の制御等に有利である。インクに含まれる顔料の分散性を評価する指標としては、例えば動的光散乱法で得られる個数平均粒径において、粒子の粒径分布関数
dG=F(D)dD(Gは粒子数、Dは一次粒径を表す)
の積分式における、全粒子数の90個数%を占める粒子の粒径(D90)と10個数%を占める粒子の粒径(D10)との差(D90−D10)を用いることができる。
本発明においては、前記D90とD10の差が60nm以下であることが好ましく、1〜45nmであることがより好ましく、1〜30nmであることが特に好ましい。本発明において、上記D90及びD10は特に断らない限り、Micorotrac粒度分布測定装置(Version 10.1.2−211BH(商品名)、日機装(株)製)を用い、装置が指定する適切な濃度にて動的光散乱法により測定された値をいう。
本発明のインクジェット記録液は少なくとも1種の界面活性剤を含有することができる。界面活性剤の添加によってインクジェット記録液の表面張力を調整することができる。界面活性剤としてはノニオン、カチオン、アニオン、ベタイン界面活性剤のいずれであってもよい。界面活性剤の添加量は、インクジェットで良好に打滴するために、本発明のインクの表面張力を20〜60mN/mに調整する量が好ましく、より好ましくは20〜45mN/m、更に好ましくは25〜40mN/mに調整できる量である。
本発明における界面活性剤としては、分子内に親水部と疎水部を合わせ持つ構造を有する化合物等が有効に使用することができ、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤のいずれも使用することができる。更には、上記高分子物質(高分子分散剤)を界面活性剤としても使用することもできる。
ノニオン性界面活性剤の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、オキシエチレン・オキシプロピレンブロックコポリマー、t−オクチルフェノキシエチルポリエトキシエタノール、ノニルフェノキシエチルポリエトキシエタノール等が挙げられ、これらの1種、又は2種以上を選択することができる。
カチオン性界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ベンザルコニウム塩、アルキルピリジウム塩、イミダゾリウム塩等が挙げられ、具体的には、例えば、ジヒドロキシエチルステアリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチルイミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、セチルピリジニウムクロライド、ステアラミドメチルピリジウムクロライド等が挙げられる。
本発明におけるインクジェット記録液に添加する界面活性剤の量は、特に限定されるものではないが、1質量%以上であることが好ましく、より好ましくは1〜10質量%、更に好ましくは1〜3質量%である。
<その他成分>
本発明のインクジェット記録液は、その他の添加剤を含有してもよい。その他の添加剤としては、例えば、樹脂微粒子、ポリマーラテックス、紫外線吸収剤、褪色防止剤、防黴剤、pH調整剤、防錆剤、酸化防止剤、乳化安定剤、防腐剤、消泡剤、粘度調整剤、分散安定剤、キレート剤等の公知の添加剤が挙げられる。
アクリル系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、スチレン系樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋スチレン系樹脂の微粒子、又はこれらを含むポリマーラテックスを好ましい例として挙げることができる。
本発明のインクジェット用インクの表面張力(20℃)としては、20mN/m以上60mN/m以下であることが好ましい。より好ましくは、20mN以上45mN/m以下であり、更に好ましくは、25mN/m以上40mN/m以下である。
表面張力は、表面張力計(協和界面科学(株)製、表面張力計CBVP−Z等)を用いて、ウィルヘルミー法で液温20℃、60%RHにて測定される値である。表面張力は、例えば界面活性剤を含有することで所望の範囲に調整することができる。
本発明に好ましいインクジェット記録方法として、インクジェット記録用インクにエネルギーを供与して、公知の受像材料、即ち普通紙、樹脂コート紙、例えば特開平8−169172号公報、同8−27693号公報、同2−276670号公報、同7−276789号公報、同9−323475号公報、特開昭62−238783号公報、特開平10−153989号公報、同10−217473号公報、同10−235995号公報、同10−337947号公報、同10−217597号公報、同10−337947号公報等に記載されているインクジェット専用紙、フィルム、電子写真共用紙、布帛、ガラス、金属、陶磁器等に画像を形成する方法が挙げられる。なお、本発明に好ましいインクジェット記録方法として特開2003−306623号公報の段落番号0093〜0105の記載が適用できる。
第一の工程:プリント性を向上させる液体組成物を記録媒体に付与する工程。
第二の工程:前記液体組成物が付与された記録媒体にインクジェット記録液を付与する工程。
その他の工程:その他の工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、乾燥除去工程、加熱定着工程等が挙げられる。前記乾燥除去工程としては、記録媒体に付与されたインクジェット記録液におけるインク溶媒を乾燥除去する以外は特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記加熱定着工程としては、前記インクジェット記録方法で用いられるインク中に含まれるラテックス粒子を溶融定着する以外は特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
第一の工程:プリント性を向上させる液体組成物を中間転写体に付与する工程。
第二の工程:前記液体組成物が付与された中間転写体にインクジェット記録液を付与する工程。
第三の工程:前記中間転写体に形成されたインク画像を記録媒体に転写する工程。
その他の工程:その他の工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、乾燥除去工程、加熱定着工程等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録液を用いたインクジェット記録方法として、プリント性を向上させる液体組成物を記録媒体に付与する工程を含むインクジェット記録方法が好ましい例として挙げることができる。
前記プリント性を向上させる液体組成物の好ましい一例として、インクジェット記録液のpHを変化させることにより凝集物を生じさせる液体組成物を挙げることができる。前記液体組成物のpHは1〜6であることが好ましく、pHは2〜5であることがより好ましく、pHは3〜5であることがさらに好ましい。
前記多価金属塩としては、周期表の第2属のアルカリ土類金属(例えば、マグネシウム、カルシウム)、周期表の第3属の遷移金属(例えば、ランタン)、周期表の第13属からのカチオン(例えば、アルミニウム)、ランタニド類(例えば、ネオジム)、の塩を挙げることができる。これら金属の塩としては、カルボン酸塩(蟻酸、酢酸、安息香酸塩など)、硝酸塩、塩化物、及びチオシアン酸塩が好適である。中でも、好ましくは、カルボン酸(蟻酸、酢酸、安息香酸塩など)のカルシウム塩又はマグネシウム塩、硝酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、及びチオシアン酸のカルシウム塩又はマグネシウム塩である。
顔料を凝集させる凝集成分の水性液体組成物中における含有量としては、1〜10質量%が好ましく、より好ましくは1.5〜7質量%であり、更に好ましくは2〜6質量%の範囲である。
〜インクジェット記録液の調製〜
[顔料分散液の調製]
まず、以下に示す方法(ビルドアップ法)により顔料分散液Aを調製した。
分散剤として前記例示高分子化合物(2)の固形物(乾燥物)4.5部をジメチルスルホキシド80部に溶解させ、これにC.I.ピグメント・レッド122(キナクリドン顔料)10部をフラスコ中で空気雰囲気下、25℃で懸濁させた。次に、25%水酸化テトラメチルアンモニウムメタノール溶液(和光純薬工業(株)製)を少量ずつ滴下してキナクリドン顔料を溶解させ、濃青紫色の顔料溶液を得た。この顔料溶液を2時間撹拌した後、これをインペラー式撹拌羽(700r.p.m.)で撹拌している冷却保温したイオン交換水(顔料10部に対してイオン交換水400部となる量:0℃)に、システムディスペンサー(武蔵エンジニアリング社製、ニードル内径:0.58mm、吐出圧:4.0kgf/cm2)2基を用いて速やかに投入し、透明で赤みがかった顔料分散体を得た。
この顔料分散体の平均体積粒径を下記の動的光散乱法により求めたところ、49.4nm(TEM平均粒子径:34.8nm)であり、単分散性の指標である単分散度〔体積平均粒径Mv/個数平均粒径Mnの比〕は1.48であった。粒径分布(D90−D10)は56nmであった。
攪拌機、温度計、還流冷却管、及び窒素ガス導入管を備えた2リットル三口フラスコに、メチルエチルケトン360.0gを仕込んで、75℃まで昇温した。反応容器内温度を75℃に保ちながら、フェノキシエチルアクリレート180.0g、メチルメタクリレート162.0g、アクリル酸18.0g、メチルエチルケトン72g、及びV−601(商品名)(和光純薬(株)製)1.44gからなる混合溶液を、2時間で滴下が完了するように等速で滴下した。滴下完了後、「V−601」0.72g、メチルエチルケトン36.0gからなる溶液を加え、75℃で2時間攪拌後、さらに「V−601」0.72g、イソプロパノール36.0gからなる溶液を加え、75℃で2時間攪拌した後、85℃に昇温して、さらに2時間攪拌を続けた。得られた共重合体の質量平均分子量(Mw)は64000(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換算で算出、使用カラムはTSKgel SuperHZM−H、TSKgel SuperHZ4000、TSKgel SuperHZ200(東ソー社製))、酸価は38.9(mgKOH/g)であった。
次に、重合溶液668.3gを秤量し、イソプロパノール388.3g、1mol/L NaOH水溶液145.7mlを加え、反応容器内温度を80℃に昇温した。次に蒸留水720.1gを20ml/minの速度で滴下し、水分散化せしめた。その後、大気圧下にて反応容器内温度80℃で2時間、85℃で2時間、90℃で2時間保った後、反応容器内を減圧にし、イソプロパノール、メチルエチルケトン、蒸留水を合計で913.7g留去し、固形分濃度28.0%の自己分散性ポリマー微粒子(P−1)の水分散物(エマルション)を得た。なお、下記に示した化合物例(P−1)の各構成単位の数字は質量比を表す。以下、各構造式に関しても同様である。
<インク101の組成>
マゼンタ顔料(ピグメント・レッド122) :4%
ポリマー分散剤(例示高分子化合物(2)) :1.4%
自己分散性ポリマー粒子P−2 :5%
POP(3)グリセリルエーテル :25%
(水溶性有機溶剤、GP−250、三洋化成工業(株)製)
オルフィンE1010(日信化学製、界面活性剤) :1%
イオン交換水 :64.0%
実施例1において、表1に示したように水溶性有機溶剤の種類と量、及び高分子分散剤の種類を変更した以外は実施例1と同様にして、インク試料102〜113を作製した。
[高分子分散剤の遊離成分量の測定]
上記で調製したインクジェット用インク試料を、高速超遠心分離装置(商品名:Optima XL100K、ベックマン社製)にて80,000rpmで1時間の条件で遠心し、顔料を沈降させ上澄みを回収した。回収した上澄み液中の高分子分散剤量を、核磁気共鳴分析装置(NMR)(商品名:Inova400、バリアンテクノロジー社製)を用い、13C−NMRにて定量した。検量線は、分散剤標品を用いて濃度3点で作成した。
顔料の粒径及び粒径分布は、Micorotrac粒度分布測定装置(Version 10.1.2−211BH(商品名)、日機装(株)製)を用いて測定した。
上記で作製したインクジェット記録液について、下記のようにしてカール性を評価した。
<インクジェット記録装置>
インクジェット記録装置として、富士フイルムダイマティックス社製のダイマティクス・マテリアル・プリンター DMP−2831[商品名](カートリッジは10pl吐出用(DMC−11610[商品名])を外部から液供給出来るように改造したもの)を用いた。
被記録媒体としては特菱アート両面N(84.9g/m2品)(三菱製紙(株)製)に対し、下記の無色インク組成物(プリント性を向上させる液体組成物)を5g/m2となるように塗布バーで塗布し、60℃、15m/sで1分間乾燥したものを用いた。
無色インク組成物は、以下の材料を混合して調製した。
(無色インク組成物)
・クエン酸 ・・・15g
・オルフィンE1010(日信化学工業(株)製) ・・・1g
・イオン交換水 ・・・84g
インク塗設量が5g/m2となる量でベタ印画した後の被記録媒体を、カール方向が50mmとなるように5×50mmに裁断してサンプルを作製した。その後、温度25℃、湿度50%の条件下に放置し、下記のようにしてサンプルの曲率Cを測定し、乾燥によりカールが解消するスピードを評価した。下記評価基準に従ってカール性を評価した結果を表1に示す。
インクジェット記録液を塗設した後のサンプルの曲率Cを、25℃、相対湿度50%の環境下で測定した。尚、カール値は、カールを半径Rの円の弧とみなして下記式1のように表わされる。
C=1/R(m) (式1)
A:塗布して10分後のサンプルの曲率Cが20を超えなかった。
B:塗布して1日後のサンプルの曲率Cが20を超えなかった。
C:塗布して7日後のサンプルの曲率Cが20を超えなかった。
D:塗布して7日後でもサンプルの曲率Cが20を超えていて許容できないレベル
インクジェット用インク50mlを蒸発が起こらないように密閉したサンプル容器に入れ、60℃の恒温槽に2週間静置し、Micorotrac粒度分布測定装置(Version 10.1.2−211BH(商品名)、日機装(株)製)を用いて、動的光散乱法により測定した体積平均粒子径(Mv)の変化率を求め、分散安定性を評価し、結果を表1に示した。
<評価基準>
A・・・粒径変化率が10%未満
B・・・粒径変化率が10%以上30%以下
C・・・粒径変化率が30%を超え実用上許容できないレベル
インクジェット記録装置としてプリントヘッド(ヘッド:1,200dpi/20inch幅フルラインヘッド、吐出液滴量:0、2.0、3.5、4.0pLの4値記録、駆動周波数:30kHz(記録媒体搬送速度635mm/sec))を備えた画像記録装置を外部から液供給できるように作製した。この装置に上記で得たインクセットを装填し、上記のように調製した無色インク組成物とインクジェット用インク試料とを各々別個の吐出ノズルから、この順に上質紙(商品名:しらおい、76.5g/m2品、日本製紙(株)製)上に吐出して、マゼンタの1ドットラインを描画した。なお、インクジェット用インクは調製後60℃静置にて2週間経過したものを用いた。これを乾燥後、100℃10秒間定着加熱して画像を固定した。そして、マゼンタのドットラインの直線性を下記の評価基準にしたがって、目視にて官能評価を行った。その結果を表1に示す。なお、ラインの曲がりが顕著であると判定されたもの(判定「E」)の典型的なものの曲がり程度を測定したところ、本来着弾すべき位置から最大で7μmのズレが生じていた。
A・・・ライン曲がりが発生していない。
B・・・ライン曲がりがわずかに見られる。
C・・・ライン曲がりが見られるが、実用上許容範囲内であった。
D・・・ライン曲がりが大きく、実用上許容できない程度であった。
E・・・ライン曲がりが顕著であった。
( )内は、前記例示高分子化合物の番号
PVPK25:ポリビニルピロリドン K−25(アイエスピー・ジャパン(株)社製)
高分子分散剤D:
下記組成比でモノマーを混合し、溶液重合にて高分子分散剤Dを調製した。
メタクリル酸/スチレン=35/65(質量比)(平均分子量18,000、酸価200)
−水性インク201〜205の調製−
水性インク201は水性インク101と同一のものを使用した。
水性インク202〜205は、水性インク201に対してポリマー組成物溶液の量や25%水酸化テトラメチルアンモニウムメタノール溶液(和光純薬工業(株)製)の量を変化させることにより、下記表2に示すように顔料の平均粒子径Mv及び粒径分布(D90−D10)の異なるマゼンタ色の水性インク202〜205を得た。尚、平均粒子径、粒径分布は実施例1と同様に測定した。
[画像変形性]
上記[カール性]評価で用いたインクジェット記録装置と被記録媒体を用い、以下のようにしてインクの画像変形性を評価した。
5cm×5cmサイズでベタ印画(インク塗設量が10g/m2となる量)したサンプルを乾燥後、90℃10秒間定着加熱した。下記の評価基準で画像ムラの合否を判定し、画像変形性の評価とした。結果を表2に示した。
なお、ムラの発生が多くみられたもの(評価D)のものでは、典型的には上記記録紙面のほぼ全面に発生し、実用上の要求レベルを満足しないことを意味する。
A・・・乾燥、定着後でも画像部にムラがほとんど発生していなかった。
B・・・乾燥後は目視によりムラが観測されなかったが、定着後はムラが観測された。
C・・・乾燥前は目視によりムラが観測されなかったが、乾燥後はムラが観測された。
D・・・乾燥前、定着前でもムラの発生が顕著で、実用上許容できない程度であった。
Claims (12)
- (a)水溶性有機溶剤、(b)水、(c)下記有機顔料、及び(d)下記高分子分散剤を少なくとも含有するインクジェット用インクであって、前記(a)水溶性有機溶剤を5質量%以上30質量%以下で含み、前記(a)水溶性有機溶剤のうち70質量%以上が溶解パラメータ(SP値)27.5以下の水溶性溶剤からなり、前記(d)高分子分散剤のインク中での遊離成分量が1.0質量%以下であることを特徴とするインクジェット用インク。
[有機顔料:アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、およびキノフラロン顔料から選ばれる。]
[高分子分散剤:親水性部位をなす1種類以上の酸基と、下記一般式(1)〜(4)のいずれかで表される繰り返し単位とを有する。]
(一般式(2)において、R2〜R5は、それぞれ独立にWとの単結合、水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Q1は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R1、J、およびWは一般式(1)におけるR1、J、およびWと同じ意味を表す。ただし、Q 1 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。)
(一般式(3)において、R6〜R8は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Xは窒素上のカチオン電荷と釣り合うアニオン基を表す。R1、J、およびWは一般式(1)におけるR1、J、およびWと同じ意味を表す。)
(一般式(4)において、R9は、水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、またはカルボキシル基を表す。Q2は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R1、J、およびWは一般式(1)におけるR1、J、およびWと同じ意味を表す。ただし、Q 2 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。) - 前記(d)高分子分散剤を0.1〜15質量%で含有させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用インク。
- 前記(c)顔料は、その粒径分布として下記で定義されるD90とD10との差(D90−D10)が60nm以下の微粒子である請求項1又は2記載のインクジェット用インク。
[D90及びD10は、動的光散乱法で得られる個数平均粒径において、それぞれ分布関数dG=F(D)dDの積分値が、それぞれ全顔料粒子数の0.9及び0.1となるときの粒径を表す。前記式中、Gは顔料粒子数を表し、Dは粒径を表す。] - 前記(a)水溶性有機溶剤の含有量がインクジェット用インクの5〜30質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記(c)顔料は、動的光散乱法で得られる体積平均粒径において、その平均粒径が5〜50nmの微粒子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記(c)顔料の含有量がインクジェット用インクの2質量%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記インクジェット用インクが水性インクであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記顔料が、ビルドアップ顔料微粒子であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット用インク。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット用インクと該インクの凝集を促進させる凝集促進剤を含む無色媒体とを有するインクセット。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット用インクを画像形成媒体に付与する工程、前記インクジェット用インクに重なるようにこの凝集を促進させる凝集促進剤を含む無色媒体を付与する工程を有する画像形成方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット用インクの凝集を促進させる凝集促進剤を含む無色媒体を画像形成媒体に付与する工程、前記無色凝集促進媒体のうえにインクジェット用インクを付与する工程を有する画像形成方法。
- 少なくとも
(a)70質量%以上が溶解パラメータ(SP値)27.5以下の水溶性有機溶剤
(b)水
(c)良溶媒に溶解した下記有機顔料の溶液と、前記良溶媒と相溶性であり且つ前記顔料に対して貧溶媒となる析出用溶媒とを混合して析出形成させた顔料微粒子
(d)親水性部位をなす1種類以上の酸基と、下記一般式(1)〜(4)のいずれかで表される繰り返し単位とを有することを特徴とする高分子分散剤
を含有するインクジェット用インクの製造方法であって、
(e)前記顔料溶液又は前記析出用溶媒の少なくとも一方に前記高分子分散剤を含有させ
(f)前記顔料微粒子が
(1)攪拌された前記析出用溶媒中に供給管等を導入しそこから前記顔料溶液を速やかに液中添加する、又は、前記顔料溶液及び析出用溶媒中をそれぞれ長さのある流路に同一の長手方向に送りこみ、その流路を通過する間に両液を接触させることにより顔料微粒子を析出させ
(2)得られた顔料微粒子分散液から酸処理により前記顔料微粒子を凝集体の形で取り出した後
(3)前記凝集体を有機溶媒と接触させて処理する
工程を経て得られた顔料微粒子であることを特徴とするインクジェット用インクの製造方法。
[有機顔料:アゾレーキ顔料、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、およびキノフラロン顔料から選ばれる。]
(一般式(2)において、R 2 〜R 5 は、それぞれ独立にWとの単結合、水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Q 1 は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。ただし、Q 1 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。)
(一般式(3)において、R 6 〜R 8 は、それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜30のアルキル基、または炭素数6〜30のアリール基を表す。Xは窒素上のカチオン電荷と釣り合うアニオン基を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。)
(一般式(4)において、R 9 は、水素原子、アルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ基、スルホニルアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、またはカルボキシル基を表す。Q 2 は、炭素原子、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から選ばれる原子によって構成される環を形成するのに必要な原子群を表す。R 1 、J、およびWは一般式(1)におけるR 1 、J、およびWと同じ意味を表す。ただし、Q 2 を有する環構造部は一般式(1)におけるA 1 と同じであることはない。)
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