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JP5348934B2 - 二輪車用梱包箱 - Google Patents

二輪車用梱包箱 Download PDF

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Description

本発明は、物品の梱包に用いる梱包箱に関し、特に、自転車などの二輪車を梱包及び輸送する場合に適した二輪車用梱包箱に関する。
自転車やバイク、スクータなどの二輪車を輸送・搬送する際に、他の荷物と接触して二輪車自身あるいは他の荷物に傷が付かないようにするため、また、二輪車の上に他の荷物を載せたり、混載したりと、他の通常の荷物と同様に取り扱えるようにするため、二輪車を梱包する梱包箱が必要なことがある。
従来の二輪車用梱包箱としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものが用いられている。
特許文献1に記載された二輪車用の梱包箱80は、図9の側面図に示すように、梱包の対象となる二輪車83が載置される底面板81と、底面板81に被せて側面及び上面を形成する被覆箱82とで構成される。
ここで、底面板81は略平板状且つ長方形の段ボールであり、各辺には被覆箱82と接合するための接合片85が設けられている。そして、被覆箱82は、側面部と上面部とが折り目を以って連なった段ボールである。
図10の斜視図に示すように、底面板81には、その前方に二輪車83の前輪83aを挟持するための2つの車輪挟持柱86が設けられており、後方には二輪車83の後輪83bを挟持するための2つの車輪挟持柱87が設けられている。
さらに前方の車輪挟持柱86には、前輪格納穴88を有する車輪固定板84が接合されており、二輪車83を梱包する際には、この前輪格納穴88に二輪車83の前輪83aを格納し、車輪挟持柱86,87で左右からそれぞれ前輪83a、後輪83bを挟持することで、二輪車83を完成形(再組み立ての必要がない状態)で、且つ立てたまま安定させた状態で輸送(搬送)できるようにしている。
この特許文献1に記載された二輪車用の梱包箱80は、車輪挟持柱86,87で二輪車83の前輪83a及び後輪83bを支持する形になるので、二輪車83を立てた状態に保つことができ、二輪車83および梱包箱80の側面方向から衝撃を受けても二輪車83が倒れたりしない、側面方向(シート幅方向)からの揺動に対して強いという長所を持つ形態の梱包箱である。
この梱包箱80を用いることにより、二輪車83を梱包する梱包箱80の上方に他の荷物を載せたり、輸送の際に使用する車両(輸送車両)へ梱包箱80を他の荷物と混載したりすることができる。
しかし、この梱包箱80は、以下の欠点のため、他の通常の荷物と同様には取り扱えない。
梱包箱80は、二輪車83を立てた状態で輸送することが想定されているため、幅方向の寸法よりも高さ方向の寸法の方が大きい、縦置きの状態となるわけであるが、このような縦置き状態の梱包箱は、輸送には不向きである。なぜならば、縦置き状態を安定に保ったまま一度に複数の梱包箱80を移動させる(運ぶ)と荷崩れを生じやすいため、良好な搬送作業は困難だからである。
具体例を挙げると、輸送業務を行う業者(輸送業者)は、輸送荷物の集積所において、フォークリフト等を用いて荷の載せ換え作業を行うことがあるが、この作業の際には、効率を考えると、一度になるべく多くの荷物を移動させる(搬送する)ことが好ましい。
よって、縦横の寸法が大きく異なる荷物の場合は、高さ方向(縦)の寸法よりも幅方向(横)の寸法の方が大きい姿勢、すなわち横置き状態となる場合が多く、平らなパレットの上に積み重ねられ、フォークリフトがこのパレットを持ち上げることで移動させられる。すなわち、この種の縦横の寸法が大きく異なる荷物を搬送する際には、横置きして積み上げて運ぶと、一度に多くの荷物を運ぶことが可能であり、効率がよい。
したがって、輸送業者の立場からすれば梱包箱80も横置きにして運びたいところである。しかし、先述の梱包箱80の構造では、その中に梱包された二輪車83を傷めることがないよう、あくまでも縦置きにして移動させられることが望まれる。もし、複数の梱包箱80を縦置き状態のままフォークリフトで移動させようとするならば、パレットの上に複数の梱包箱80を一列に並べることになるが、縦置き状態のままでは、フォークリフトの転回・加減速時に、慣性力によって梱包箱80が転倒するおそれがある。
パレットの端部に転倒防止用の柵などが設けてあればある程度安定に運ぶことができるが、一般的なパレットにはそのような柵などは設けられていないため、梱包箱80を運ぶためだけに特別に柵を設けたパレットを用意せねばならず、梱包箱80を縦置きのまま運ぶことを指示すると、輸送業者に不要な負担(汎用性の低いパレットの保管・管理)を強いることになってしまう。
仮に梱包箱80を横置きにして搬送したとすれば、内部に挿入されている車輪止め部材(車輪挟持柱86,87や車輪固定板84)が定位置からずれてしまって車輪83a,83bを固定できなくなり、二輪車83が梱包箱80内部で前後移動してしまうことが懸念されるほか、内部に二輪車83という重量物を梱包している梱包箱80を複数積み上げると、下方の梱包箱80はその上に積み上げられた複数の二輪車83の荷重総計を支えることになり、梱包箱80には側面方向からの揺動に対しては対策がなされているものの、側面方向(横置き形状においては垂直方向)からの荷重、すなわち圧力に対しては何等対策が施されていないので、圧力に耐え切れずに圧縮されてしまい、積み上げられた梱包箱80(または他の荷物)の転倒、内部の二輪車83の破損などを引き起こすおそれがある。
上記のような問題は、梱包箱80が横置き形状で積み重ねて使用することが想定されていないために生じる。これに対処する方法としては、横置き形状で積み重ねて使用することが想定されている梱包箱、すなわち垂直方向(高さ方向)からの力に強く、複数を一度に輸送することに適した形態の梱包箱を用いることが考えられる。この種の梱包箱としては、特許文献2に記載された段ボール箱を挙げることができる。
図11は特許文献2に記載された段ボール箱90を示す図である。この段ボール箱90は、一枚の段ボールシートから組み立てられる直方体の段ボール箱であり、図11(a)に示すように、箱状本体を横置き形状にしたときの正面側に開口部を有し、この開口部の両側に位置する側面98の内側に柱状の補強部92を設けることで、高さ方向からの力に対して強い形態となっている。
また、図11(b)に示すように、補強部92を、箱状本体の側面98から連続する形で一体成形された補強部形成片93を折目に沿って内側に折り曲げることで柱状に形成して、補強部92も含めて、段ボール箱90全体を一枚の段ボールシートで形成することができるようになっている。
なお、補強部形成片93の先端部分には係合突出部94が、補強部形成片93の元端部分には係合スリット95が設けられており、補強部形成片93を内側に折り曲げて柱状の補強部92を形成するときに、係合突出部94を係合スリット95に係合させることで補強部92が柱状となるよう固定している。
特開2005−289480号公報 特開平11−105855号公報
図9,10に示す梱包箱80では、先述した問題点のほか、底面板81、被覆箱82、車輪止め部材(車輪挟持柱86,87や車輪固定板84)がそれぞれ別の部材となっているため、この梱包箱80を使用する際には底面板81上に車輪止め部材を設置し、車輪止め部材で車輪が支持されるように二輪車83を載置した後に、被覆箱82を底面板81の接合片85に接合するという手間が必要となる(すなわち、組立コストが高くつく)上、箱本体(底面板81、被覆箱82)を構成する段ボールシートのほか、車輪止め部材を構成する段ボールシートが別に必要となるため、製造コストも高くついてしまうという問題があった。
また、垂直方向からの荷重に強く、複数を積み上げることに適した、図11に示す段ボール箱90では、そもそも二輪車のような複雑な形状をした物品を梱包することが想定されていないため、段ボール箱90で二輪車を梱包して輸送すると、車輪、特に前輪の位置が固定されずに揺動し、この前輪の動きに付随してハンドルが揺動し、二輪車の重心位置がずれてしまって安定して輸送することができなくなってしまう。
また、段ボール箱90の補強部形成片93は、補強部92を柱状に形成する際、その先端の係合突出部94を元端の係合スリット95に係合させているが、この係合は係合スリット95に係合突出部94をただ差し込んでいるだけなので、輸送時の揺動によって容易に係合が外れてしまって、補強部92が柱状を保てなくなり、補強部92が柱状であることによって強化されている、垂直方向からの荷重に対する強さが輸送しているうちに失われてしまう。そのため、段ボール箱90を積み上げて輸送すると、下方の段ボール90が荷重に耐え切れずに圧縮されて、積み上げられた段ボール箱90(または他の荷物)の転倒による輸送効率の低下、及びそれに伴う内部の二輪車の破損などを引き起こすおそれがある。
また、梱包する対象となる二輪車が完成形の自転車である場合、完成形すなわちペダルやハンドルも自転車に組みつけられた状態になっているため、段ボール箱90で自転車を梱包して横置きした場合、断面積の小さいペダルやハンドルの端部が底面に当接し、そこに自転車の重量が集中して加わり、ペダルやハンドルが当接した位置が破れてしまうことがあり、この場合には再度梱包をやり直す必要がある。
同様に、底面が破れるとまでは行かなくとも、二輪車という重量物を梱包しているために、底面の中央部が胴膨れした形状に変形してしまい、梱包状態の見た目を気にする顧客が相手であれば再度梱包をやり直す必要が生じることがある。
このように、段ボール箱90を使用した場合でも、二輪車を輸送する際には梱包箱の転倒や変形のおそれがあるために、輸送コストが高くついたり、二輪車が損傷したりするという問題点があった。
そこで、本発明は、二輪車の梱包に適した梱包箱であって、組立コスト、製造コストが低く、且つ横置き形状で複数積み上げた梱包箱を安定かつ安全に輸送でき、輸送コストも低い二輪車用梱包箱を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の共通構成は、二輪車を収容する梱包箱であって、直方体状に折り上げられることで、二輪車を収容する領域となる直方体状の収容部本体を有し、前記収容部本体は、直方体状に折り上げられたときに、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の側面に臨む2つの長さ面と、直方体状に折り上げられたときに、前記長さ面と直交し、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の前後面に臨む2つの幅面と、直方体状に折り上げられたときに、前記長さ面及び幅面の両方に直交し、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の上下面に臨む2つの開口部と、で構成され、前記長さ面には、前記開口部側へ折り曲げられることで前記開口部の蓋を形成する、外フラップが延設され、前記幅面には、前記収容部本体内側へ折り曲げられることで前記2つの長さ面同士を支持する補強柱を形成する、内フラップが延設され、前記内フラップのうち、前記内フラップが前記収容部本体内側へ折り曲げられて補強柱となった際に収容部本体内部へ臨む内側領域に、梱包の対象となる二輪車の車輪を保持する車輪挿入穴が設けられたことを特徴とする。
これにより、収容部本体の開口部の蓋を長さ面と一体の外フラップによって構成することができ、補強柱を幅面と一体の内フラップによって構成することができる。
また、請求項に係る発明は、前記共通構成において、梱包箱が、1枚の平板状のシートを折り曲げることによって形成され、前記1枚の平板状のシートは折目線によって、それぞれ直方形状の、第1の長さ面と,第2の長さ面と,第1の幅面と,第2の幅面と,1つ以上の外フラップと,1つ以上の内フラップと、に少なくとも分かれており、前記第1の長さ面の長尺方向をシート長さ方向、前記第1の長さ面の短尺方向をシート幅方向とするとき、前記第1の長さ面のシート長さ方向の寸法が、梱包の対象となる二輪車の前後方向の長さ以上であり、前記第1の長さ面のシート幅方向の寸法が、梱包の対象となる二輪車の上下方向の高さ以上であり、前記第1の幅面が、前記第1の長さ面において互いに対向するシート幅方向に平行な2つの辺のうち、一方から延設され、前記第2の幅面が、前記第1の長さ面において互いに対向するシート幅方向に平行な2つの辺のうち、他方から延設され、前記第2の長さ面が、前記第1の幅面において前記第1の長さ面と対向するシート幅方向に平行な辺、から延設され、前記外フラップが、前記第1の長さ面及び前記第2の長さ面において互いに対向するシート長さ方向に平行な2つの辺のうち、少なくとも1辺から延設され、前記内フラップが、前記第1の幅面及び前記第2の幅面において互いに対向するシート長さ方向に平行な2つの辺、から延設されていることを特徴とする。
平板状のシートをこのように構成することで、二輪車を収容するための梱包箱全体を1枚のシートで形成することができる。
また、請求項に係る発明は、前記共通構成において、内フラップに設けられた車輪挿入穴がシート幅方向に長い形の長方形状であることを特徴とする。
車輪挿入穴をこのような形状に形成することで、車輪挿入穴による二輪車の車輪の保持を強固なものにできる。また、梱包の対象となる二輪車の車輪の大きさが、二輪車の種類によって多少異なっていても、良好に種々の二輪車の車輪を保持することができる。
また、請求項に係る発明は、請求項1または2に記載の二輪車用梱包箱において、内フラップの幅面側の端部に差込穴が設けられ、前記内フラップの他方の端部に前記差込穴の寸法よりも大きい寸法を有する差込突出部が延設されていることを特徴とする。
内フラップをこのように構成し、差込穴よりも寸法の大きい差込突起部を、差込穴に差込むことによって、差込穴から差込み突起部が容易には外れ難くなって、補強柱の形状が強固に保持される。
また、本発明のさらに別途共通構成は、内フラップがシート長さ方向に沿って設けられた折目線によって3つ以上の区画に分かれており、車輪挿入穴が、内フラップの幅面側の端部に接する幅面側区画と内フラップの他方の端部に接する先端側区画とに挟まれた1つ以上の区画のうち、少なくとも1つの区画に設けられており、前記幅面側区画及び前記先端側区画において、シート長さ方向の両端部の少なくとも一方に係止用切込部が設けられており、前記係止用切込部が、2本の切込で構成されたものであり、前記2本の切込同士の距離が、前記シート長さ方向の両端部に近い位置ほど大きくなっていることを特徴とする。
内フラップをこのように構成し、幅面側区画に設けられた係止用切込部と先端側区画に設けられた係止用切込部とを重ね合わせて共に折り曲げることによって、幅面側区画と先端側区画とが容易には離れ難くなって、補強柱の形状が強固に保持される。
また、請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の二輪車用梱包箱において、素材を段ボールとしたことを特徴とする。
段ボールを用いることにより、容易に処分でき、リサイクル可能且つ安価な素材で二輪車用梱包箱を構成することができる。
また、請求項に係る発明は、請求項記載の二輪車用梱包箱において、梱包の対象となる二輪車の側面に臨み互いに対向する2つの面のいずれか一方を底面として横置きしたときに、補強柱を形成する段ボール紙の中芯方向が垂直方向であることを特徴とする。
この構成により、横置きした(横置き形状をとらせた)ときの梱包箱の垂直方向からの荷重に対する強度を大きくすることができる。
本発明に係る二輪車用梱包箱においては、梱包箱全体を1枚の平板状のシートから折り畳んで組み立てることができて、底面板と被覆体を接合する必要がなくなり、また、梱包箱の収容部本体(の幅面)と一体の内フラップを折り曲げて補強柱を形成し、さらにこの補強柱を形成する内フラップに二輪車の車輪を支持するための車輪挿入穴を設けることにより、補強柱は収容部本体と一体の部材となっており、収容部本体と別部材として車輪止めを用意する必要がなくなって、組立コスト、製造コストを低く抑えることができる。
本発明に係る二輪車用梱包箱においては、梱包の対象となる二輪車の側面に臨み互いに対向する2つの面の間を支持する補強柱があるので、二輪車用梱包箱に横置き形状を取らせたときには、垂直方向からの荷重に対して大きな強度を有することとなり、さらにこの補強柱に二輪車の車輪を保持するための車輪挿入穴を設けることにより、この車輪穴によって二輪車の車輪、特に前輪が保持されるので、輸送時に車輪及びハンドルが揺動するおそれがなく、二輪車が梱包箱内部で揺動したり前後移動したりすることがなくなり、二輪車の重心位置がずれることなく安定して輸送することができるようになる。
また、車輪挿入穴が設けられ補強柱となる内フラップが包装箱の収容部本体と一体の部材であるため、輸送時に車輪挿入穴の位置が定位置からずれてしまうことがないので、梱包箱の内部で二輪車が前後移動してしまうおそれもない。
また、補強柱の形状が強固に保持されることにより、輸送時の揺動を受けても補強柱の柱状形状が保持されるので、補強柱が柱状であることによって強化されている、垂直方向からの荷重に対する強さが輸送しているうちに失われてしまうこともない。
また、車輪挿入穴で二輪車の車輪を確実に支持することにより、横置き時には車輪挿入穴内に現れる補強柱の断面を介して補強柱へと二輪車の重量が分散されるため、二輪車の一点(自転車の場合、底面においてペダルやハンドルに当接する部分)に重量が集中することがなくなり、底面が破れるおそれがない。また、補強柱は天地面となる長さ面の隅に位置することになるので、この補強柱へ重量を分散することにより、底面中央の胴膨れを防ぐこともできる。
以上のことから、本発明に係る二輪車用梱包箱に二輪車を梱包して横置きし、その上に複数の梱包箱や他の荷物を積み上げたとしても、梱包箱は垂直方向からの荷重に対して大きな強度を有しており、その強度を輸送中に失ってしまうこともないので、下方の梱包箱が圧縮されてしまうことはなく、また梱包箱内部の二輪車の重心位置がずれないので、積み上げられた梱包箱や他の荷物が転倒してしまうおそれがなく、さらに底面の破れや胴膨れのおそれもないので、輸送効率が大きくなり、輸送コストを低く抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態としての二輪車用梱包箱1は、図1(a),(b)に示すように直方体状の収容部本体を有する段ボール箱であり、直方体の6面のうち互いに対向する2面に開口部32,34を有し、この開口部32,34は外蓋としての外フラップ11,12,13,14で覆われている。
なお、以下において、図1(a)に示すように、外フラップ11,12(開口部32側)又は外フラップ13,14(開口部34側)のいずれか一方を床面に接地して底面とした状態を以下「縦置き」という。ここでは外フラップ11,12(開口部32側)が底面となっている。
縦置きした場合、底面と対向する天面も開口部が設けられた配置となる。ここでは外フラップ13,14(に覆われる開口部34)が天面となっている。
また、図1(b)に示すように、開口部32,34を覆う外フラップ11,12,13,14が側面(正面、背面、左右側面)となるように配置し、梱包の対象となる二輪車3の側面に臨む面(長さ面7,8)のいずれか一方を床面に接地して底面とした場合を以下「横置き」という。ここでは開口部34が正面、開口部32が背面となっている。
<縦置き状態について>
図1(a)のように二輪車用梱包箱1を縦置きすると、天面の開口部34から二輪車3(ここでは自転車とするが、スクータ・バイクなどでもよい)を挿入し、外フラップ13,14を外蓋としてこの開口部34を覆うことで二輪車3を梱包することができる。
二輪車3が二輪車用梱包箱1に梱包されると、二輪車3の側面は二輪車用梱包箱1において互いに対向する2面に臨む(向かい合う)ことになる。この2面は図1(a)に示す状態において正面及び背面となっている面であり、これらをそれぞれ第1の長さ面7,第2の長さ面8と称する。
同じく、二輪車3の前方と後方は二輪車用梱包箱1において互いに対向する2面に臨むことになる。この2面は図1(a)に示す状態における左右側面であり、これらをそれぞれ第1の幅面5,第2の幅面6と称する。
そして、正面及び背面となっている第1の長さ面7と第2の長さ面8との間には、これらの面の四隅同士間に亘って延びてこれら四隅同士を支持する補強柱41,42,43,44が配置されている。
ここでは、長さ面7,8、幅面5,6、開口部32,34(を覆う外フラップ11,12,13,14)で形成される直方体を収容部本体と呼んでいるが、補強柱41,42,43,44のうちこの収容部本体の内部に臨む内側領域(図1(a)における領域B)には車輪挿入穴51,52,53,54が設けられている。そして二輪車3が二輪車用梱包箱1に梱包されるときには、下側の車輪挿入穴51,52にそれぞれ二輪車3の前輪3a,後輪3bが挿入され、下側に位置する補強柱41,42の断面部によって車輪(前輪3a,後輪3b)の側面が保持されることにより、二輪車3が二輪車用梱包箱1内で左右に揺動しないよう支持されるようになっている。
<横置き状態について>
図1(b)に示すように横置きした場合、開口部34が正面、開口部32が背面、第1の幅面5及び第2の幅面6が左右側面となる。
この場合は、天地面(天面及び底面)となっている第1の長さ面7と第2の長さ面8との間に、これらの面の四隅同士間に亘って延びてこれら四隅同士を支持する補強柱41,42,43,44が配置されており、この補強柱41,42,43,44のうちこの収容部本体の内部に臨む内側領域(図1(b)における領域B)には車輪挿入穴51,52,53,54が設けられている。
二輪車3が二輪車用梱包箱1に梱包されるときには、奥側(背面側)の車輪挿入穴51,52に車輪3a,3bが挿入され、奥側に位置する補強柱41,42の断面部によって車輪3a,3bの側面が保持されることにより、二輪車3が二輪車用梱包箱1内で上下に揺動しないよう支持されるようになっている。
<展開状態の形状>
図1(a),(b)の二輪車用梱包箱1は、1枚の平板状の段ボールシートを折り畳んで組み立てられている。図2に二輪車用梱包箱1の展開図の一例を示す。この展開図の形状を成す段ボールシートによって二輪車用梱包箱1が組み立てられている。
図2に示される段ボールシートは、図中に破線で示す折目線(一点鎖線を山折線とする)によって複数の区画に分かれている。この折目線により、段ボールシート2が折り畳みやすくなっている。
これらの区画のうち、7は、この段ボールシート2を組み立てて梱包箱としたときに二輪車3を収納する収納部本体の一面を形成する第1の長さ面であり、この第1の長さ面7の長尺方向(すなわち図2における縦方向)の寸法は、梱包の対象となる二輪車3の長さよりも大きく、また第1の長さ面7の短尺方向(すなわち図2における横方向)の寸法は、梱包の対象となる二輪車3の高さよりも大きくなっている(段ボールという柔軟な素材を使用しているので、二輪車3の寸法と同一の寸法であっても梱包が可能ではあるが、それでは二輪車3、梱包箱ともに損傷するおそれがあるので、各面の寸法を二輪車3の寸法よりも大きくすることにより、二輪車3を無理なく梱包することができる)。
以下、第1の長さ面7の長尺方向をシート長さ方向、第1の長さ面7の短尺方向をシート幅方向といい、シート長さ方向の寸法をシート長さ方向寸法、シート幅方向の寸法をシート幅方向寸法という。
この第1の長さ面7において互いに対向するシート幅方向に平行な(シート幅方向に沿う)2つの辺から連続して、それぞれ第1の幅面5及び第2の幅面6が第1の長さ面7と一体に延設されており、これら第1の幅面5および第2の幅面6は、そのシート長さ方向寸法が梱包の対象となる二輪車3の幅よりも大きく、シート幅方向寸法が第1の長さ面7のシート幅方向寸法と同じとなっている。
また、第1の幅面5において前記第1の長さ面7(が延設されている辺)と対向するシート幅方向と平行な(シート幅方向に沿う)辺から連続して、第2の長さ面8が第1の幅面5と一体に延設されており、この第2の長さ面8のシート長さ方向寸法、シート幅方向寸法は、それぞれ第1の長さ面7のシート長さ方向寸法、シート幅方向寸法と同程度である。
図2において8aは第2の長さ面8と第2の幅面6とをつなぐための継ぎ代であり、継ぎ代8aは第2の長さ面8において第1の幅面5と対向しシート幅方向に伸びる辺から連続して一体に延設されている。この継ぎ代8aはシート長さ方向寸法が第2の幅面6のシート長さ方向寸法よりも小さく、シート幅方向寸法が第2の幅面6のシート幅方向寸法と同じである。
また、第1の長さ面7及び第2の長さ面8において互いに対向しシート長さ方向に沿う2つの辺の両端部から連続して外フラップ11,12,13,14が一体に延設されている。
梱包箱の組み立て状態において開口部を隙間なく覆うことができるように、この外フラップ11,12,13,14のシート長さ方向寸法は第1の長さ面7及び第2の長さ面8のシート長さ方向寸法と同程度であり、シート幅方向寸法は第1の幅面5及び第2の幅面6のシート長さ方向寸法と同程度であることが好ましい。
そして、第1の幅面5及び第2の幅面6において互いに対向するシート長さ方向と平行な(シート長さ方向に沿う)2つの辺からそれぞれ連続して、第1の幅面5及び第2の幅面6と一体に内フラップ21,22,23,24が突出延設されており、この内フラップ21,22,23,24のシート長さ方向寸法は第1の幅面5及び第2の幅面6と同じである。
また、内フラップ21,22,23,24は、シート長さ方向に沿って設けられた折目線によってそれぞれ3つの区画A,B,Cに分かれており、これらの区画のうち幅面側区画A(第1の幅面5又は第2の幅面6側の端部に接する区画)には、その幅面側の端部に差込穴62が設けられており、先端側区画C(幅面側区画Aと反対側の先端側端部に接する区画)の先端側端部には、差込突出部64が設けられている。
なお、ここでは差込穴62は長方形型であり、そのシート幅方向寸法は段ボールシート2の厚みと同程度乃至2倍程度であるのが好ましい。また、差込穴62のシート長さ方向寸法は先端側区画Cのシート長さ方向寸法より短ければよいが、ここでは先端側区画Cのシート長さ方向寸法の3分の1程度とされている。
差込穴62のシート幅方向寸法は段ボールシート2の厚みと同程度とされ、この差込穴62へ差込突出部64(後述)が差込まれたときに差込突出部64が差込穴62内で移動しないよう図られている。ここで、差込穴62のシート幅方向寸法を段ボールシートの厚みと同寸法としてもよいが、あまりに差込穴62のシート幅方向寸法が小さすぎると、差込すること自体が難しくなってしまうので、段ボールシート2の厚みの2倍程度までならば差込穴62のシート幅方向寸法が広がっていてもよい。
また、差込穴62は先端側区画Cが第1の幅面5又は第2の幅面6側の端部に接する辺の略中央に配置されている。
差込突出部64は、長方形型の根元部64aと略台形型の先端部64bから成り、根元部64aのシート幅方向寸法は段ボールシート2の厚みと同程度であることが好ましく、根元部64aのシート長さ方向寸法は差込穴62のシート長さ方向寸法と同程度であることが好ましい。差込突出部64の寸法をこのようにすることで、差込穴62に差込まれた状態における揺動を防ぐことができる。
また、先端部64bのシート幅方向寸法は、ここでは根元部64aのシート幅方向程度とする。また、先端部64bのシート長さ方向寸法は、先端部64bが台形であるため一定ではないが、差込穴62に良好に引っ掛かることができるように、そのシート長さ方向寸法の最大値は、差込穴62のシート長さ方向寸法よりも大きくする。ここで、先端部64bのうち、図2に細線で示す根元部64aの延長線より外側の部分をロック片64cと称する。
そして、幅面側区画Aと先端側区画Cに挟まれた中央の区画Bには、梱包対象となる二輪車3の車輪幅よりも大きいシート長さ方向寸法を有する長方形状の車輪挿入穴51,52,53,54が設けられている。
また、この車輪挿入穴51,52,53,54は幅面側区画Aや先端側区画Cに跨ってシート幅方向へ広がっていてもよいが、ここでは車輪挿入穴51,52,53,54のシート幅方向寸法を中央の区画Bのシート幅方向寸法と同程度とする。
なお、この中央の区画Bは、この段ボールシート2が図1(a),(b)に示すような梱包箱1として組み立てられ、内フラップ21,22,23,24が補強柱41,42,43,44となった際に、収容部本体30の内側に臨む先述の内側領域となる。
以上が段ボールシート2の構成である。
この段ボールシート2は、全体が一体の構成となっており、全体として長方形に近い形状となっているため、複数の部分から構成される梱包箱や、複雑な形状の展開図のものよりも、素材である段ボールの使用効率を高くできる。
なお、以上において、「梱包の対象となる二輪車3の長さ、幅、高さ」とは、二輪車3の梱包時に当該二輪車3を側方や前後方向から見たときの最大寸法のことである。すなわち、ハンドルやペダルを取り付けた状態(完成形)の二輪車3を、ハンドルを切らない状態で梱包する場合には、ハンドルの幅が「二輪車3の幅」となり、車輪の接地部からハンドル又の上端までの距離が「二輪車3の高さ」となり、前輪の前端から後輪の後端間での距離が「二輪車3の長さ」となる。なお、二輪車3の車種やオプションパーツによっては別の箇所の寸法がこれらに相当することもある。
<組み立て方>
次に、図2に示す段ボールシート2を組み立てて、図1(a),(b)に示す梱包箱1を形成する過程(組立工程)について述べる。
まず、第1の幅面5,第2の幅面6,第1の長さ面7,第2の長さ面8の4面を直方体状に折り曲げて、継ぎ代8aを、接着剤や粘着テープ、大型のステープル(ステープラに用いられるつづり針)などを用いて第2の幅面6の一端に連結することによって、第1の長さ面7,第2の長さ面8,第1の幅面5,第2の幅面6,の4面及び開口部32,34による収容部本体30が形成される。
ここで、「直方体状に折り上げる」とは、第1の幅面5と第2の幅面6とが互いに対向する2面となり、第1の長さ面7と第2の長さ面8とが互いに対向する2面となるよう折り曲げて、前記4面によって直方体の6面のうち4面を形成し、残りの互いに対向する2面32,34が開口している四角柱状の筒体になるよう折り曲げることを意味する。
そして、内フラップ21,22,23,24を開口部32,34の方向に折り曲げて、収容部本体30の内側へ入り込むように折り込む。このとき、内フラップ21,22,23,24が折り込まれることによって第1の幅面5と第2の幅面6との間に補強柱41,42,43,44が形成されるようにする。
具体的には、図3(a)に矢印F1とで示すように、内フラップ21,22,23,24を幅面側区画Aと中央の区画Bと先端側区画Cとの境界線である折目線(この図における二点鎖線を谷折線とする)に従って折り曲げ、差込突出部64の先端部64bを差込穴62に差込み係合させる。
このとき、先述の通り先端部64bはその寸法がロック片64cの分だけ差込穴62よりも大きくなっているが、素材が段ボールのように折り曲げやすく、厚みもある程度圧縮できるものであれば、ロック片64c(を含む先端部64b)を折り曲げ/圧縮することで一時的に先端部64bの寸法を差込穴62と同程度またはそれ以下にでき、先端部64bが差込穴62を通り抜けることが可能となる。このとき、差込穴62のシート幅方向寸法を段ボールシート2の厚みの2倍程度としておくと、ロック片64cを圧縮せずとも(折り曲げるだけで)差込穴62を通り抜けさせることができて、工程を簡易化できる。
先端部64bが差込穴62を通り抜けた後に、折り曲げ/圧縮されたロック片64cを元の形状に戻すことで、先端部64bは再び差込穴62よりも大きい寸法となって、差込穴62に差込まれた差込突出部64が容易には差込穴62から抜け難くなる。
ここで、差込突出部64の根元部64aのシート幅方向を段ボールシート2の厚みと同程度とし、差込穴62のシート幅方向寸法をなるべく小さくしておくと、差込突出部64は差込穴62に対して揺動し辛くなって、係合がより強固になる。
内フラップ21,22,23,24を折目線に沿って折り曲げ、差込突出部64の先端部64bを差込穴62に差込み係合させると、図3(b)に示すように、幅面側区画Aと中央の区画Bと先端側区画Cとによって断面三角形状の補強柱41,42,43,44が形成されるので、この補強柱41,42,43,44を、車輪挿入穴51,52,53,54を有する中央の区画Bが収容部本体30の内側に臨むように幅面側区画Aの元端(幅面側の端部)を折り曲げる。
以上の工程が完了したら、最後に、図3(a)に矢印F2で示すように、外フラップ11,12,13,14を、幅面5,6及び長さ面7,8に対して直交する面となるよう折り曲げて、開口部32,34を覆う外蓋を形成する。ここでは、外フラップ12が外フラップ11に、外フラップ14が外フラップ13に覆われるように折り曲げられるものとする。
梱包箱1が図1(a),(b)に示すような組み立て状態で床面に接地されたとき、接地された区画が底面となり、底面と対向する区画が天面、その側方の区画が正面、背面、左右側面となる。
すなわち、実際に梱包箱を使用する際には、その接地状態に応じて各区画は底面、天面、正面、背面、左右側面のいずれにも成り得る。
図1(a)に示す状態は、外フラップ11,12(に覆われる開口部32)を接地して底面とし、外フラップ13,14(に覆われる開口部34)を天面、第1の幅面5を正面、第2の幅面6を背面、第1の長さ面7及び第2の長さ面8を左右側面とした場合(縦置き状態)を示している。
同様に、図1(b)に示す状態は、第1の長さ面7を接地して底面とし、第2の長さ面8を天面、外フラップ11,12(に覆われる開口部32)を正面、外フラップ13,14(に覆われる開口部34)を背面、第1の幅面5及び第2の幅面6を左右側面とした場合(横置き状態)を示している。
なお、二輪車3を梱包する前に補強柱41,42,43,44を4本とも形成してしまうと、開口部32,34の開口面積が幅面側区画Aの分だけ狭くなってしまって二輪車3を開口部32,34から挿入し辛くなるので、実際にこの二輪車用梱包箱1を使用する際には、上記組立工程において、収容部本体30を直方体状に折り上げた後、開口部32,34のいずれか一方(図1においては開口部32)側の2本(ここでは補強柱41,42)だけを先に形成しておき、二輪車3を他方の開口部(ここでは開口部34)から挿入した後に残りの2本(ここでは補強柱43,44)を形成するという手順を踏むとよい。
なお、外蓋となる外フラップ11,12,13,14を、開口部32,34を閉じた状態に固定して封緘する手段としては、接着剤や粘着テープ、ステープルなどを用いるとよい。
<二輪車の梱包:縦置きの場合>
二輪車用梱包箱1を図1(a)のように縦置きした場合には、二輪車3の梱包を行う作業者は、車輪3a,3bが下に来るように二輪車3を立直状態にして、天面側の開口部34から二輪車3を収容部本体30内部へと挿入すればよい。このとき、底面側の補強柱41,42に形成されている車輪挿入穴51,52に車輪3a,3bが挿入されるようにする。
縦置き状態の二輪車用梱包箱1に天面から二輪車3を挿入する動作は、重力方向に沿って二輪車3を上から下に移動させるという自然な動作であるので、作業を容易に行うことができ、作業性が高い。
縦置きした二輪車用梱包箱1により二輪車3を梱包すると、車輪挿入穴51,52,53,54の内部に現れる底面側の補強柱41,42の断面部によって二輪車3の車輪3a,3bが左右から挟まれることとなる。ここで、車輪挿入穴51,52,53,54の形状を、横縦の寸法がそれぞれ車輪3a,3bの横幅と同程度の寸法及び内側領域(区画B)と同程度の寸法である直方形状(すなわち展開状態においてシート幅方向に長い形の直方形状)としておくことで、前輪3aと後輪3bを一直線状に並べた状態で(すなわちハンドルを切らずに)底面に対して固定できる。
なお、図1(a)では二輪車3のハンドルを切らない状態で梱包しているが、二輪車用梱包箱1の小型化のために、梱包時には、ハンドルクランプボルト(図示せず)およびステムボルト(図示せず)を一時的に緩めることで、図1(b)に示すように、前輪3aと後輪3bとが一直線状に並んだ状態でかつ二輪車3のハンドルが前後方向に沿う状態となるようにハンドルを回動させて梱包してもよい。また、二輪車3のサドルやペダルを取り外した状態で梱包してもよい。
この二輪車用梱包箱1においては、収容部本体30と一体形成されている内フラップ21,22が組立工程の過程で補強柱41,42として形成され、これらが車輪当て部材としての機能を兼ねているため、別部材として車輪当て部材を用意したり車輪当て部材を収容部本体30に挿入したりする必要がなく、素材の利用効率と梱包の作業効率が従来に比べて向上する。
<二輪車の梱包:横置きの場合>
二輪車用梱包箱1を図1(b)のように横置きして使用する場合には、二輪車3の梱包を行う作業者は、前述のように縦置き状態で二輪車3を梱包した後、二輪車用梱包箱1を横に倒して横置き状態とすればよい。このとき、横置き状態においては、奥側の補強柱41,42に形成されている車輪挿入穴51,52に車輪3a,3bが挿入された状態となる。
二輪車3を梱包した状態で二輪車用梱包箱1を横置きして使用すると、二輪車用梱包箱1に梱包されている二輪車3の荷重は、底面の一点に集中することなく、車輪挿入穴51,52の内部に現れる補強柱41,42の底面側の断面を介して底面の隅の方へと分散されるので、底面が胴膨れしたり破れたりするおそれを最小限にできる。
このように、二輪車用梱包箱1の強度が向上するほか、収容部本体30と一体形成されている内フラップ21,22が組立工程の過程で補強柱41,42として形成され、これらが車輪当て部材としての機能を兼ねているため、別部材として車輪当て部材を用意したり車輪当て部材を収容部本体30に挿入したりする必要がなく、素材の利用効率と梱包の作業効率が従来に比べて向上する。
<積み重ねた状態での搬送>
二輪車用梱包箱1を横置きにすると、図4に示すように複数積み重ねることが可能である(なお、各二輪車用梱包箱1には二輪車3が梱包されているが、図4においては、簡略化のためにこれらの二輪車3のうち最上段及び最下段のもののみ図示しており、最上段及び最下段以外の二輪車3と補強柱41,42,43,44については補助線でおおよその位置のみを示す)。
この二輪車用梱包箱1の横置き状態においては、正面・背面・左右側面(外フラップ11,12,13,14及び幅面5,6)が上方からの荷重を支えている。
さらに、補強柱41,42,43,44が天面と底面との間でこの2面同士を支持している。このため、正面・背面・左右側面に加えて、補強柱41,42,43,44も上方からの荷重を支えることとなる。従って二輪車用梱包箱1は横置き状態において上方からの荷重に高い強度を有する。
さらに、車輪挿入穴51,52,53,54(のうち2つ)に二輪車3の車輪3a,3bが挿入されて保持されているため、二輪車3を梱包して横置きされた状態の二輪車用梱包箱1に振動を加えても、二輪車3のハンドルが揺動して二輪車3の重心位置がずれてしまうということがない。
よって、上方からの荷重によって下方の梱包箱が圧縮されたり、重心位置がずれたりして、積み重ねた複数の二輪車用梱包箱1が転倒してしまうおそれがなく、パレットとフォークリフトを用いてこれら複数の二輪車用梱包箱1を効率よく搬送することができる。
以上のように、本発明に係る二輪車用梱包箱1は、縦置きした場合でも横置きした場合でもそれぞれ二輪車3を安定した状態で容易に梱包することができる。
更に、縦置きした場合でも横置きした場合でも、車輪3a,3bの側面が車輪挿入穴51,52,53,54(のうち2つ)に保持されていることには変わりないので、輸送や保管の際に、荷物の整理のために二輪車用梱包箱1を縦置きから横置きへ、あるいは横置きから縦置きへと置きかたを変更する際にも車輪3a,3bの側面は車輪挿入穴51,52,53,54(のうち2つ)に保持された状態を保つ。したがって、置きかたを変更する際にも二輪車用梱包箱1に対する二輪車3の重心位置は変わらず安定した状態を保つので、作業者が荷物を整理する際には、横置きや縦置きといった置きかたを気にすることなく、安心して他の荷物と同等に二輪車用梱包箱1を扱うことができる。
また、二輪車用梱包箱1は折り上げられる前は一枚の段ボールシート2であるので、二輪車用梱包箱1自体の保管の際には段ボールシート2の展開状態で保管することにより、保管場所の使用効率を良くすることができる。
なお、各区画A,B,Cの寸法については特に制限はなく、二輪車用梱包箱1の使用条件(梱包対象となる二輪車3の寸法など)に合わせて定めればよいが、補強柱の断面が中央の区画Bを斜辺とする直角三角形となるように寸法を調整しておくと、幅面側区画Aと先端側区画Cがどちらも直方体状の二輪車用梱包箱1の内面に沿うことになって、補強柱の位置が安定する。
また、展開状態において車輪挿入穴51,52,53,54を内フラップのシート長さ方向のどの位置に設けるかについても特に制限はなく、これについても二輪車用梱包箱1の使用条件に合わせて定めればよいが、二輪車3を安定して梱包できるように、シート長さ方向の略中央に設けることが好ましい。
また、図2では各内フラップ21,22,23,24のシート幅方向寸法をすべて同じとしているが、これについても二輪車用梱包箱1の使用条件に合わせてそれぞれ異なる寸法としても良い。
また、ここでは段ボールを素材としたが、段ボール以外にも厚紙や合成樹脂など、折り畳まれるとその形状を維持する程度の柔軟性があり、外部からの衝撃に多少の耐性のある素材ならば使用可能である。
また、素材として段ボールを使用する場合には、上方からの荷重に対する強度をより高くするために、補強柱の中芯方向(その方向から段ボールの断面を見たときに中芯の波型が見える方向)が横置き時に垂直方向を向くように構成することが好ましい。
また、継ぎ代8aは必ずしも第2の長さ面8から延設する必要はなく、例えば第2の幅面6において第1の長さ面7と対向する辺から連続して一体に延設してもよく、この場合は継ぎ代を第2の長さ面8の端部に連結することになる。また、第2の長さ面8と第2の幅面6の両方に延設してもよい。この場合、継ぎ代同士を連結することになる。また、段ボールシート2を直方体状に折り上げたときに収容部本体30の形状を保持できる手段が確保できるのであれば、継ぎ代はなくてもよい。
また、外フラップは収容部本体の開口部の蓋となる分だけあれば十分であり、必ずしも図2のように4区画ある必要はない。すなわち、一方の長さ面のシート幅方向両端部にのみ設けたり、両長さ面の一方の端部にのみ設けたりしてもよい。
また、ここでは差込穴62を長方形状とし、差込突出部64を長方形状の根元部64aと略台形状の先端部64bとで構成される形状としたが、差込穴62や差込突出部64の形状はこれに限定されるものではなく、差込突出部64の寸法を一時的に小さくして差込穴62を通り抜けさせたあとに差込突出部64の形状を復元すると差込穴62から抜けなくなるように、差込突出部64の一部又は全部の寸法が差込穴62の寸法よりも大きくなっていればよく、例えば差込穴62を楕円形とし、差込突出部64を差込穴62よりも大きい長径寸法/短径寸法を有する楕円形としてもよいし、その他円形状や多角形状となっていてもよい。
また、差込穴62及び差込突出部64が一つの内フラップにつき2箇所以上あってもよいが、組立作業を容易にするため、1箇所とするのが好ましい。
また、ここでは補強柱の断面が三角形状になるように内フラップ11,12,13,14を3つの区画A,B,Cに分けたが、必ずしも3つに分ける必要はなく、4つ以上の区画に分けて補強柱を区画数に応じた多角形状としてもよいし、内フラップ11,12,13,14を複数の区画に分けること自体をせず、補強柱を円柱状や楕円柱状としてもよい。なお、これらの場合にも、車輪挿入穴を補強柱の内側領域に設けることが可能である。
また、組み立て時に上下左右の方向を意識しなくてよいように、図2の展開図では車輪挿入穴51,52,53,54を4箇所に設けているが、二輪車3の梱包時に前後の車輪3a,3bを保持するためには2箇所でよく、また前輪のみを保持するのであれば1箇所でもよい。また、車輪挿入穴51,52,53,54の寸法や形状についても特に制限はなく、二輪車用梱包箱1の使用条件に合わせて定めればよい。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る二輪車用梱包箱は、第1の実施の形態に係る二輪車用梱包箱において、内フラップ(補強柱)の形状を変更したものであり、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態に係る二輪車用梱包箱の開口部の一方(ここでは開口部32)に補強柱を形成する様子を図5(a)に示す。第1の実施の形態と同じく、内フラップを収容部本体30の内部に折り込むことで補強柱を形成する構成となっている。ただし、補強柱の形状を保持するための手段が第1の実施の形態とは異なっている。
図6に展開図で示すように、各内フラップ21,22,23,24は折目線によってH,I,J,Kの4つの区画に分かれており、車輪挿入孔51,52は、内フラップ21,22の幅面側区画Hと先端側区画Kとによって挟まれた区画I,Jのうち区画Iに設けられ、幅面側区画Hと先端側区画Kには、そのシート長さ方向の両端部にそれぞれ係止用切込部66が設けられている(係止用切込部66は両端部の少なくとも一方に設けられていればよいが、ここでは両端部のそれぞれに設けられているものとする)。
係止用切込部66は、第1の切込66aと、第2の切込66bによって構成されている。図5,6においては、この2本の切込によって逆八の字状の係止用切込部66が形成されている。
補強柱を形成するときには、図5(b)に示すように幅面側区画Hと先端側区画Kを重ね合わせ、両区画の係止用区画の位置を合わせて図5(c)のように折り曲げることで、幅面側区画Hと先端側区画Kとを互いに係止させる(ここでは内側に向けて折り曲げているが、外側に向けて折り曲げてもよい)。
係止用切込部66の2本の切込66a,66bは、互いの距離がシート長さ方向の両端部に近い位置ほど大きく広がっているため、これが上記のように折り曲げられると、図5(c)に示すように、重ねあわされた一方の区画(ここでは幅面側区画H)における係止用切込部66の広がっている部分が、他方の区画(ここでは先端側区画K)における2本の切込66a,66b同士の幅が狭まっている部分の淵に係止することとなって、幅面側区画Hと先端側区画Kとが容易には離れ難くなる。
このように係止用切込部66を用いて補強柱の形状を保持するようにすると、係止用切込部66を折り曲げるという簡単な作業により、第1の実施の形態に比べて容易に補強柱を形成することができる。また、第1の実施の形態の手段では、差込突出部64の先端部64bが差込穴62から突出するため、この先端部64bが外蓋となる外フラップに当接しないように、外フラップの端部に切欠を設けるか、先端部64bを補強柱の側面へと沿うように折り曲げるかする必要がある(図1,図4においては折り曲げている)が、本実施の形態によればその必要がなくなり、作業効率や素材の使用効率を高くすることができる。
なお、各区画H,I,J,Kの寸法については特に制限はなく、梱包対象の二輪車3に合わせて定めればよいが、幅面側区画Hと先端側区画Kとを重ね合わせ易いように、幅面側区画Hと先端側区画Kとは同程度の寸法とするのが望ましく、また補強柱の側面が直方体の二輪車用梱包箱1の内面に沿うように、補強柱の断面が車輪挿入穴51,52,53,54の設けられた区画Iを斜辺とする直角三角形となるように各区画の寸法を調整しておくことが好ましい。
また、内フラップを3つの区画に分けて、中央の区画のシート幅方向寸法を大きくし、この区画により略楕円状の補強柱を形成したり、内フラップを5つ以上の区画に分けて多角形状の補強柱を形成したりしてもよい。
また、係止用切込部66は必ずしも逆八の字状である必要はなく、展開状態において第1の切込66aと第2の切込66bとの距離がシート長さ方向の両端部に近い位置ほど大きくなっていればよく、例えば2本の円弧による形状や漏斗の断面状になっていてもよい。
また、幅面側区画H又は先端側区画Kのどちらか一方においては2本の切込66a,66bが交差していてもよい。この場合、2本の切込66a,66bが交差した区画における係止用切込部66は切り落とされた状態となるが、例えば先端側区画Kの係止用切込部66が切り落とされていても、幅面側区画Hの係止用切込部66を内側に折り曲げることで、十分に先述の係止作用を奏し得る。
また、ここでは内フラップ21,22にのみ車輪挿入穴を設けたが、第1の実施の形態と同じく、内フラップ21,22,23,24の4つともに車輪挿入穴を設けてもよい。
その他、各部位の寸法、位置、及び使用する素材などに関しては第1の実施の形態と同じく様々の別形態を採用することができる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態に係る二輪車用梱包箱は、第2の実施の形態に係る二輪車用梱包箱において、内フラップ(補強柱)の形状を変更したものであり、その他の構成は第2の実施の形態と同様である。
第1,第2の実施の形態においては、補強柱の側面のうち一面のみを収容部本体30の内部に臨む内側領域としたが、第3の実施の形態においては、補強柱の側面のうち二面を内側領域とする。
本実施の形態に係る二輪車用梱包箱を縦置きして二輪車3を梱包した状態を図7に示す。このように、補強柱の側面のうち二面を内側領域とし、この二面に車輪挿入穴51,52を設けることで、二輪車3の車輪3a,3bの側面に当接する補強柱の断面を大きくすることができ、車輪3a,3bをより安定に保持することができる。
補強柱の側面のうち二面を車輪挿入穴が設けられた内側領域とするには、図8に示す展開図のように、内フラップ21,22,23,24を4つの区画H,I,J,Kに分け、内フラップ21,22の幅面側区画Hと先端側区画Kとに挟まれた2つの区画I,Jに跨って車輪挿入穴51,52を設けておけばよい。
2つの区画I,Jに跨って車輪挿入穴51,52が設けられた内フラップを、補強柱として形成する手段としては、係止用切込部66を用いた第2の実施の形態と同様の手段や、差込挿入穴及び差込突出部を用いた第1の実施の形態と同様の手段を用いることができる。
この場合、各区画H,I,J,Kの寸法は、補強柱の断面が直角三角形とならないようにするべきである。なお区画I,Jの寸法を同程度としておくと、断面が二等辺三角形となって、車輪をバランスよく保持することができる。
また、ここでは内フラップ21,22にのみ車輪挿入穴を設けたが、第1の実施の形態と同じく、内フラップ21,22,23,24の4つともに車輪挿入穴を設けてもよい。
その他、各部位の寸法、位置、及び使用する素材などに関しては第1の実施の形態と同じく様々の別形態を採用することができる。
本発明は、自転車などの二輪車を輸送または保管するときの梱包箱として使用することができ、自転車のほか、スクータ、バイクなどの、前後に車輪を有する二輪車を梱包するための梱包箱としても使用することが可能である。
(a)は第1の実施の形態に係る二輪車用梱包箱を組立状態で縦置きしたときの斜視図(一部透過図),(b)は同梱包箱を組立状態で横置きしたときの斜視図(一部透過図) 同梱包箱の展開図 (a)は同梱包箱が備える内フラップを折り込む様子を示す要部斜視図,(b)はその内フラップに設けられた差込突出部と差込穴との係合状態を示す拡大斜視図 同梱包箱を組立状態で横置きしたものを積み重ねたときの斜視図 (a)は第2の実施の形態に係る二輪車用梱包箱が備える内フラップを折り込む様子を示す要部斜視図,(b)はその内フラップに設けられた係止用切込部の折り曲げ前の状態を示す模式的な拡大斜視図,(c)は同係止用切込部の折り曲げ後の状態を示す模式的な拡大斜視図 第2の実施の形態に係る二輪車用梱包箱の展開図 第3の実施の形態に係る梱包箱を組立状態で縦置きしたときの斜視図(一部透過図) 同梱包箱の展開図 従来の梱包箱の組立状態を示す側面透過図 従来の梱包箱の組立状態を示す斜視図 (a)は従来の段ボール箱の組立状態を示す斜視図,(b)は従来の段ボール箱において補強柱が形成される前の状態を示す斜視図
符号の説明
1 自転車用梱包箱
2 段ボールシート
3 二輪車
5 第1の幅面
6 第2の幅面
7 第1の長さ面
8 第2の長さ面
11,12,13,14 外フラップ
21,22,23,24 内フラップ
30 収容部本体
41,42,43,44 補強柱
51,52,53,54 車輪挿入穴
80 梱包箱
90 段ボール箱

Claims (5)

  1. 二輪車を収容する梱包箱であって、
    直方体状に折り上げられることで、二輪車を収容する領域となる直方体状の収容部本体を有し、
    前記収容部本体は、
    直方体状に折り上げられたときに、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の側面に臨む2つの長さ面と、
    直方体状に折り上げられたときに、前記長さ面と直交し、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の前後面に臨む2つの幅面と、
    直方体状に折り上げられたときに、前記長さ面及び幅面の両方に直交し、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の上下面に臨む2つの開口部と、
    で構成され、
    前記長さ面には、前記開口部側へ折り曲げられることで前記開口部の蓋を形成する、外フラップが延設され、
    前記幅面には、前記収容部本体内側へ折り曲げられることで前記2つの長さ面同士を支持する補強柱を形成する、内フラップが延設され、
    前記内フラップのうち、前記内フラップが前記収容部本体内側へ折り曲げられて補強柱となった際に収容部本体内部へ臨む内側領域に、梱包の対象となる二輪車の車輪を保持する車輪挿入穴が設けられ
    前記梱包箱が、1枚の平板状のシートを折り曲げることによって形成され、
    前記1枚の平板状のシートは折目線によって、それぞれ直方形状の、第1の長さ面と,第2の長さ面と,第1の幅面と,第2の幅面と,1つ以上の外フラップと,1つ以上の内フラップと、に少なくとも分かれており、
    前記第1の長さ面の長尺方向をシート長さ方向、前記第1の長さ面の短尺方向をシート幅方向とするとき、
    前記第1の長さ面のシート長さ方向の寸法が、梱包の対象となる二輪車の前後方向の長さ以上であり、前記第1の長さ面のシート幅方向の寸法が、梱包の対象となる二輪車の上下方向の高さ以上であり、
    前記第1の幅面が、前記第1の長さ面において互いに対向するシート幅方向に平行な2つの辺のうち、一方から延設され、
    前記第2の幅面が、前記第1の長さ面において互いに対向するシート幅方向に平行な2つの辺のうち、他方から延設され、
    前記第2の長さ面が、前記第1の幅面において前記第1の長さ面と対向するシート幅方向に平行な辺、から延設され、
    前記外フラップが、前記第1の長さ面及び前記第2の長さ面において互いに対向するシート長さ方向に平行な2つの辺のうち、少なくとも1辺から延設され、
    前記内フラップが、前記第1の幅面及び前記第2の幅面において互いに対向するシート長さ方向に平行な2つの辺、から延設され、
    内フラップがシート長さ方向に沿って設けられた折目線によって3つ以上の区画に分かれており、
    車輪挿入穴が、内フラップの幅面側の端部に接する幅面側区画と内フラップの他方の端部に接する先端側区画とに挟まれた1つ以上の区画のうち、少なくとも1つの区画に設けられており、
    前記幅面側区画及び前記先端側区画において、シート長さ方向の両端部の少なくとも一方に係止用切込部が設けられており、
    前記係止用切込部が、2本の切込で構成されたものであり、
    前記2本の切込同士の距離が、前記シート長さ方向の両端部に近い位置ほど大きくなっていること
    を特徴とする二輪車用梱包箱。
  2. 二輪車を収容する梱包箱であって、
    直方体状に折り上げられることで、二輪車を収容する領域となる直方体状の収容部本体を有し、
    前記収容部本体は、
    直方体状に折り上げられたときに、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の側面に臨む2つの長さ面と、
    直方体状に折り上げられたときに、前記長さ面と直交し、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の前後面に臨む2つの幅面と、
    直方体状に折り上げられたときに、前記長さ面及び幅面の両方に直交し、直方体において互いに対向する面となり、梱包の対象となる二輪車の上下面に臨む2つの開口部と、
    で構成され、
    前記長さ面には、前記開口部側へ折り曲げられることで前記開口部の蓋を形成する、外フラップが延設され、
    前記幅面には、前記収容部本体内側へ折り曲げられることで前記2つの長さ面同士を支持する補強柱を形成する、内フラップが延設され、
    前記内フラップのうち、前記内フラップが前記収容部本体内側へ折り曲げられて補強柱となった際に収容部本体内部へ臨む内側領域に、梱包の対象となる二輪車の車輪を保持する車輪挿入穴が設けられ
    前記内フラップに設けられた前記車輪挿入穴がシート幅方向に長い形の長方形状であり、
    前記内フラップがシート長さ方向に沿って設けられた折目線によって3つ以上の区画に分かれており、
    前記車輪挿入穴が、内フラップの幅面側の端部に接する幅面側区画と内フラップの他方の端部に接する先端側区画とに挟まれた1つ以上の区画のうち、少なくとも1つの区画に設けられており、
    前記幅面側区画及び前記先端側区画において、シート長さ方向の両端部の少なくとも一方に係止用切込部が設けられており、
    前記係止用切込部が、2本の切込で構成されたものであり、
    前記2本の切込同士の距離が、前記シート長さ方向の両端部に近い位置ほど大きくなっていること
    を特徴とする二輪車用梱包箱。
  3. 内フラップの幅面側の端部に差込穴が設けられ、
    前記内フラップの他方の端部に前記差込穴の寸法よりも大きい寸法を有する差込突出部が延設されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の二輪車用梱包箱。
  4. 素材を段ボールとしたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項記載の二輪車用梱包箱。
  5. 梱包の対象となる二輪車の側面に臨み互いに対向する2つの面のいずれか一方を底面として横置きしたときに、補強柱を形成する段ボール紙の中芯方向が垂直方向であること
    を特徴とする請求項記載の二輪車用梱包箱。
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