以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14の前面側には、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯(点滅))により、遊技演出(発光演出)を実行するランプ部16が設けられている。外枠11の下部には、各種音声を出力し、音声出力に基づく各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく遊技演出(音声演出)を行うスピーカ17が配置されている。中枠12の下部には、上球皿15から溢れ出た遊技球を貯留する下球皿18及び発射装置19が装着されている。そして、遊技者が発射装置19を操作して、該発射装置19を駆動させることにより、上球皿15内の遊技球が遊技盤13の遊技領域13aへ発射されるようになっている。
また、上球皿15には、その左方側に機内部から払出される遊技球の払出口が設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路が連設されており、さらに右方側に貯留通路内の遊技球を機内部に取り込む取込口が設けられている。上球皿15に貯留された遊技球は、貯留通路により前記取込口へ案内されるとともに該取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤13に向けて発射される。遊技盤13に向けて発射される遊技球は、発射装置19の発射ハンドル19aの回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、下球皿18には、上球皿15から溢れ出て流下した遊技球の出口18aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部18bが遊技球の出口18aに連設されている。
また、遊技盤13の前面には、発射ハンドル19aの操作によって発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域13aを形成する誘導レール13bが円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール13bによって遊技盤13には、該遊技盤13の左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路13cが形成されるとともに、誘導レール13bの内側に遊技領域13aが形成される。
また、遊技盤13の遊技領域13aのほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)20が装着されている。表示枠体20の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口20aが形成されており、当該セット口20aに整合して液晶ディスプレイ型の画像表示部(図柄表示部)GHを有する表示装置としての演出表示装置21が装着されている。演出表示装置21(画像表示部GH)には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の遊技演出(表示演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置21の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置21の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出用図柄)を用いて行われる。
また、表示枠体20の左下方には、特別図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置としての特別図柄表示装置23が設けられている。特別図柄表示装置23は、例えば7セグメントLED型の発光装置から構成されている。特別図柄は、大当りか否かの内部抽選(大当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。
演出表示装置21と特別図柄表示装置23では、図柄変動ゲームの開始により同時に図柄(特別図柄と飾り図柄)の変動が開始される。具体的には、図柄変動ゲームの開始に伴って、特別図柄表示装置23では特別図柄の変動が開始する一方で、演出表示装置21では各列の飾り図柄の変動が開始する。そして、演出表示装置21と特別図柄表示装置23には、大当り抽選の抽選結果に基づき、図柄変動ゲームの終了によって同時に大当り又ははずれを認識し得る図柄が確定的に停止表示(以下、「確定停止表示」と示す)される。
具体的に言えば、特別図柄表示装置23には、複数種類の特別図柄の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特別図柄が選択され、その選択された特別図柄が図柄変動ゲームの終了によって確定停止表示される。本実施形態において複数種類の特別図柄は、大当りを認識し得る図柄となる複数種類の大当り図柄と、はずれを認識し得る図柄となる複数種類のはずれ図柄とに分類される。また、本実施形態において特別図柄表示装置23には、数字などのように遊技者が種類を判別することができるような図柄とは異なり、特別図柄表示装置23で図柄を視認したとしても遊技者がその種類を判別し難い記号(例えば、アルファベットを上下逆転させたものなど)を模した図柄が特別図柄として表示されるようになっている。
そして、演出表示装置21の図柄変動ゲームは、特別図柄表示装置23の図柄変動ゲームの変動表示結果に対応付けて行われ、特別図柄の変動表示結果に対応する飾り図柄の変動表示結果を導出する。具体的に言えば、演出表示装置21には、大当り抽選に当選している場合、特別図柄表示装置23に導出される大当り図柄に対応する飾り図柄の図柄組み合わせが確定停止表示される。大当り図柄に対応する飾り図柄の図柄組み合わせには、例えば、全列(3列)の飾り図柄が同一の飾り図柄からなる組み合わせ([111]など)がある。一方、演出表示装置21には、大当り抽選に当選していない場合、特別図柄表示装置23に導出されるはずれ図柄に対応する飾り図柄の図柄組み合わせが確定停止表示される。はずれ図柄に対応する飾り図柄の図柄組み合わせには、例えば、全列(3列)の飾り図柄が同一の飾り図柄とはならない組み合わせ([123]など)や、2列の飾り図柄が同一の飾り図柄であって、1列の飾り図柄が異なる飾り図柄となる組み合わせ([121]や[112]など)がある。本実施形態において演出表示装置21には、各列毎に、[1]〜[8]までの数字を模した図柄が飾り図柄として表示されるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置21の表示領域(画像表示面)を特別図柄表示装置23の表示領域よりも大きく形成し、演出表示装置21を遊技者の正面に目立つように配置している。このため、遊技者は、特別図柄表示装置23よりも自身の目の前で多彩な画像によって表示演出(例えば、リーチ演出や予告演出)が行われる演出表示装置21の表示内容に注目し、該演出表示装置21の図柄変動ゲームで導出されて確定停止表示される図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識することになる。したがって、演出表示装置21で確定停止表示される図柄組み合わせにより大当りを認識することができる表示結果が大当り表示結果となり、該大当り表示結果により遊技者が大当り抽選で大当りに当選したことを認識することとなる。
また、本実施形態において、演出表示装置21の図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って各列が変動表示される。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列が変動を開始すると)、演出表示装置21において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に変動が停止するようになっている。変動の停止によって表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、リーチが形成され、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチを認識し得る。リーチは、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の図柄が同一種類となって表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)が変動表示されている状態である。
また、図1及び図2に示すように、表示枠体20の下方の遊技領域13aには、遊技球の入球口Naを有する上始動入賞口24aと遊技球の入球口Nbを有する下始動入賞口24bが上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口24aは、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口Naを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口24bは普通電動役物とされ、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う開閉羽根25を備えており、開閉羽根25が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口Nbを開放させる構成とされている。換言すれば、下始動入賞口24bは、開閉羽根25が開動作して入球口Nbが開放されない限り、遊技球の入球を不能とする構成とされている。本実施形態では、上始動入賞口24aと下始動入賞口24bにより、始動入賞手段が構成されており、上始動入賞口24aの入球口Naと下始動入賞口24bの入球口Nbが始動口となる。本実施形態では、開閉羽根25とアクチュエータによって下始動入賞口24bの開閉機構が構成される。
上始動入賞口24aの奥方には、入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1(図4に示す)が配設されているとともに、下始動入賞口24bの奥方には、入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2(図4に示す)が配設されている。上始動入賞口24aと下始動入賞口24bは、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口24bは開閉羽根25が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根25が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球の入球が不能となる状態とされる。
また、図1及び図2に示すように、表示枠体20の下方であって、各始動入賞口24a,24bの左方の遊技領域13aには、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う第1大入賞口扉26aを備えた大入賞装置としての第1大入賞口(特別電動役物)26が配設されている。第1大入賞口26の奥方には、入球した遊技球を検知する第1カウントスイッチSW3(図4に示す)が配設されている。第1大入賞口26は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。また、表示枠体20の下方であって、各始動入賞口24a,24bの右方の遊技領域13aには、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モードなど)の作動により開閉動作を行う第2大入賞口扉27aを備えた大入賞装置としての第2大入賞口(特別電動役物)27が配設されている。第2大入賞口27の奥方には、入球した遊技球を検知する第2カウントスイッチSW4(図4に示す)が配設されている。第2大入賞口27は、入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。なお、各大入賞口26,27は、表示枠体20を挟んで左右の領域に一つずつ左右対称に配設されている。また、本実施形態では、表示枠体20の左方の遊技領域13aに第1大入賞口26が配設されるとともに、表示枠体20の右方の遊技領域13aに第2大入賞口27が配設されるようになっている。
そして、大当り遊技(特別遊技)が付与されると、付与された大当り遊技の種類に応じて第1大入賞口扉26a及び第2大入賞口扉27aのいずれかが開動作して第1大入賞口26及び第2大入賞口27のいずれかの大入賞口が開放され、その開放により遊技球の入球が許容される。このため、遊技者は、第1大入賞口26及び第2大入賞口27のいずれか対応する大入賞口への遊技球の入球個数に応じた賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、賞球獲得のチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、その大当り遊技は、大当り抽選に当選し、特別図柄表示装置23の図柄変動ゲームにて大当り図柄が確定停止表示されるとともに、演出表示装置21の図柄変動ゲームにて大当り表示結果が確定停止表示された後、生起条件が成立することを契機に付与(生起)される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において大当り遊技を生起させる契機となる生起条件については後で詳細に説明する。
大当り遊技は、内部抽選で大当りを決定し、演出表示装置21の図柄変動ゲームにて大当り表示結果が確定停止表示されて該ゲームの終了後(図柄変動ゲームで大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後)、生起条件が成立すると開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、第1大入賞口扉26a及び第2大入賞口扉27aのいずれかが開動作して第1大入賞口26及び第2大入賞口27のいずれかの大入賞口が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(上限ラウンド回数)を上限として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技が開始してから予め定めたラウンド遊技時間が経過したこと、及び1回のラウンド遊技において予め定めた入球上限個数の遊技球が入球したことの何れかの終了条件を満たすことにより終了する。そして、大当り遊技は、規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後に大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われて終了する。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において大当り遊技の種類として規定する第1大入賞口26が開放される第1大当り遊技と第2大当り遊技及び、第2大入賞口27が開放される第3大当り遊技と第4大当り遊技については後で詳細に説明する。
また、遊技盤13の遊技領域13aの最下方には、遊技領域13aに発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口28が形成されている。アウト球口28を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の遊技機設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
また、表示枠体20の特図表示装置23の左側には、機内部(主制御用RAM37c)で記憶される図柄変動ゲームの始動保留球の記憶数(以下、「特図保留記憶数」を示す)に基づく保留中の図柄変動ゲームの回数を報知する特別図柄保留表示装置29が設けられている。特図保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。そして、特図保留記憶数は、始動入賞口(上始動入賞口24aと下始動入賞口24b)に遊技球が入球することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口へ遊技球が入球すると、特図保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。特別図柄保留表示装置29は、例えば複数のランプから構成され、特図保留記憶数に対応する個数のランプを点灯させることによって特図保留記憶数を遊技者に報知する。
また、表示枠体20の左方の遊技領域13aには、普通図柄作動ゲート30が配設されている。普通図柄作動ゲート30は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口30aを開放させた構成となっているとともに、遊技領域13aから該入球口30aに入球した遊技球を、球通路30bを経由して該遊技領域13aに再び排出し得るように排出口30cを開放させたゲートとされている。また、普通図柄作動ゲート30の入球口30aと排出口30cの間であって球通路30bには、該普通図柄作動ゲート30へ入球した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5(図4に示す)が設けられている。普通図柄作動ゲート30は、入球した遊技球検知する(遊技球の通過を検知する)ことにより、普通図柄変動ゲームの始動条件のみを付与し得る。そして、表示枠体20の右下方には、普通図柄表示装置31が設けられている。本実施形態において普通図柄表示装置31は、図示しない発光体(LEDやランプなど)をレンズカバー(図2では表面に「○(丸)」と「×(ばつ)」を装飾したもの)で覆って構成した複数個(本実施形態では2個)の普通図柄表示部から構成されている。普通図柄表示装置31では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根25の開動作により下始動入賞口24bを開放するか否か)の内部抽選(当り抽選)の抽選結果を表示する。そして、本実施形態の普通図柄表示装置31では、当り抽選で当りを決定している場合には普通図柄変動ゲームで普通図柄からなる当り図柄が確定停止表示(本実施形態では「○(丸)」側の普通図柄表示部が点灯)される。一方、本実施形態の普通図柄表示装置31では、当り抽選ではずれを決定している場合には普通図柄変動ゲームで普通図柄からなるはずれ図柄が確定停止表示(本実施形態では「×(ばつ)」側の普通図柄表示部が点灯)される。
また、表示枠体20の右下方であって、普通図柄表示装置31の下方には、機内部(主制御用RAM37c)で記憶される普通図柄変動ゲームの始動保留球の記憶数(以下、「普図保留記憶数」を示す)に基づく保留中の普通図柄変動ゲームの回数を報知する普通図柄保留表示装置32が設けられている。普図保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の普通図柄変動ゲームの回数を示している。そして、普図保留記憶数は、普通図柄作動ゲート30に遊技球が入球することで1加算され、普通図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、普通図柄変動ゲーム中に普通図柄作動ゲート30へ遊技球が入球すると、普図保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。普通図柄保留表示装置32は、例えば複数のランプから構成され、普図保留記憶数に対応する個数のランプを点灯させることによって普図保留記憶数を遊技者に報知する。
また、図1に示すように、遊技盤13の遊技領域13aであって第1大入賞口26の左方には、左下外入賞口33aと、左下内入賞口33bとが、遊技盤13の左右方向に並列し、かつ上下方向に高さを異ならせて配設されている。左下外入賞口33a及び左下内入賞口33bの奥方には、入球した遊技球を検知する入賞口スイッチSW6(図4に示す)が設けられている。また、遊技盤13の遊技領域13aであって第1大入賞口26の右方であって、第2大入賞口27の下方には、右下外入賞口34aと、右下内入賞口34bとが配設されている。右下外入賞口34a及び右下内入賞口34bの奥方には、入球した遊技球を検知する入賞口スイッチSW7(図4に示す)が設けられている。これらの各入賞口33a,33b,34a,34bは、遊技球の入球を契機に所定球数(本実施形態では10球)の賞球としての遊技球の払出条件を付与するようになっている。なお、左下外入賞口33a及び左下内入賞口33bでは、1つの入賞口スイッチSW6で遊技球の入球を検知している。また、右下外入賞口34a及び右下内入賞口34bでは、1つの入賞口スイッチSW7で遊技球の入球を検知している。
以下、生起条件を成立させるための構成を説明する。
図1及び図2に示すように、表示枠体20を挟むように該表示枠体20の左方及び右方のそれぞれの遊技領域13aには、大当り遊技を生起させる生起条件を付与する契機となる複数(本実施形態では2個)の生起条件付与手段としての第1特定入賞口35と第2特定入賞口36とが一つずつ離間して配設されている。なお、各特定入賞口35,36は、表示枠体20を挟んで左右の領域に一つずつ左右対称に配設されている。そして、本実施形態では、表示枠体20の左方の遊技領域13aに第1特定入賞口35が流下路に沿った下方に第1大入賞口26が位置するように配設されるとともに、表示枠体20の右方の遊技領域13aに第2特定入賞口36が流下路に沿った下方に第2大入賞口27が位置するように配設されるようになっている。第1特定入賞口35は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口35aを開放させた構成とされているとともに、遊技領域13aから該入球口35aに入球した遊技球を、球通路35bを経由して該遊技領域13aに再び排出し得るように排出口35cを開放させたゲートとされている。すなわち、第1特定入賞口35においては、常時遊技球の入球を許容し得る入球口35aと、第1特定入賞口スイッチSW8に遊技球を導く球通路35bにより入球部が構成されている。また、第2特定入賞口36は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口36aを開放させた構成とされているとともに、遊技領域13aから該入球口36aに入球した遊技球を、球通路36bを経由して該遊技領域13aに再び排出し得るように排出口36cを開放させたゲートとされている。すなわち、第2特定入賞口36においては、常時遊技球の入球を許容し得る入球口36aと、第2特定入賞口スイッチSW9に遊技球を導く球通路36bにより入球部が構成されている。
第1特定入賞口35の入球口35aと排出口35cの間であって球通路35bには、該第1特定入賞口35へ入球した遊技球を検知する第1特定入賞口スイッチSW8(図4に示す)が配設されている。また、第2特定入賞口36の入球口36aと排出口36cの間であって球通路36bには、入球した遊技球を検知する第2特定入賞口スイッチSW9(図4に示す)が配設されている。第1特定入賞口35と第2特定入賞口36は、演出表示装置21の図柄変動ゲームにて大当り表示結果が確定停止表示されて該ゲームの終了後(大当り表示結果の導出後)、入球した遊技球を検知する(遊技球の通過を検知する)ことにより、大当り遊技の生起条件のみを付与し得る。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後である演出表示装置21の図柄変動ゲームにて大当り表示結果が確定停止表示された後(本実施形態では該ゲームの終了後)、第1特定入賞口35と第2特定入賞口36に入球する遊技球のうち、最先の遊技球の検知を有効として生起条件を付与し得るようになっている。本実施形態では、演出表示装置21の図柄変動ゲームにて大当り表示結果が確定停止表示された後、各特定入賞口35,36での遊技球の入球の検知を有効とする有効期間が設定されているようになっている。有効期間は、各特定入賞口スイッチSW8,SW9で検知した遊技球を有効とする期間である。
そして、各特定入賞口35,36では、有効期間が開始されてから各特定入賞口35,36のいずれかで遊技球が最先に検知されるまでの期間を有効期間として、遊技球の検知が有効とされるようになっている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、演出表示装置21の図柄変動ゲームにて大当り表示結果が確定停止表示されて該ゲームの終了後、有効期間中、第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36のいずれかで最先に検知される1個の遊技球のみを有効として生起条件を付与するようになっている。なお、有効期間以外においては、各特定入賞口スイッチSW8,SW9での遊技球の検知を無効となるようになっている。遊技球の検知を無効とは、各特定入賞口35,36で遊技球を検知したとしても、該遊技球の検知を契機に生起条件を付与しないことである。このため、遊技領域13aに配設される、各始動入賞口24a,24b、各大入賞口26,27、普通図柄作動ゲート30、左下外入賞口33a、左下内入賞口33b、右下外入賞口34a及び右下内入賞口34bは、遊技球の検知に対して常時、始動条件、払出条件などのなんらかの賞(ゲームの始動や賞球など)を遊技者に付与する入賞口となっている。その一方で、生起条件のみを付与し得る各特定入賞口35,36は、遊技球の検知に対して有効期間中にのみ生起条件を付与し得る入賞口となっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、内部抽選で大当りを決定し、演出表示装置21の図柄変動ゲームにて大当り表示結果が確定停止表示されて該ゲームの終了後、有効期間中、第1特定入賞口35で遊技球の入球を最先に検知することにより第1大入賞口26を開放させる第1大当り遊技及び第2大当り遊技のいずれかの大当り遊技を生起させる第1生起条件(生起条件)を付与するようになっている。また、本実施形態では、内部抽選で大当りを決定し、演出表示装置21の図柄変動ゲームにて大当り表示結果が確定停止表示されて該ゲームの終了後、有効期間中、第2特定入賞口36で遊技球の入球を最先に検知することにより第2大入賞口27を開放させる第3大当り遊技及び第4大当り遊技のいずれかの大当り遊技を生起させる第2生起条件(生起条件)を付与するようになっている。そして、本実施形態では、有効期間中、第1特定入賞口35で遊技球の入球を最先に検知することにより第1大当り遊技及び第2大当り遊技のいずれの大当り遊技を生起させるかを決定する大当り遊技抽選を実行し、その抽選結果に基づいて対応する大当り遊技を生起させるようになっている。また、本実施形態では、有効期間中、第2特定入賞口36で遊技球の入球を最先に検知することにより第3大当り遊技及び第4大当り遊技のいずれかの大当り遊技を生起させるかを決定する大当り遊技抽選を実行し、その抽選結果に基づいて対応する大当り遊技を生起させるようになっている。本実施形態において大当り遊技抽選では、有効期間中に遊技球の入球を最先に検知する特定入賞口毎にその抽選対象が異なるようになっている。このため、大当り遊技は、有効期間中に遊技球の入球を最先に検知する特定入賞口毎に異なる大当り遊技が生起されるようになっている。
そして、第1特定入賞口35での遊技球の検知に基づき第1生起条件が成立して第1大当り遊技及び第2大当り遊技のいずれかが生起される場合には、第1大入賞口扉26aが開動作して第1大入賞口26が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(上限ラウンド回数)を上限として複数回行われる。また、第2特定入賞口36での遊技球の検知に基づき第2生起条件が成立して第3大当り遊技及び第4大当り遊技のいずれかが生起される場合には、第2大入賞口扉27aが開動作して第2大入賞口27が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数(上限ラウンド回数)を上限として複数回行われる。本実施形態のパチンコ遊技機10では、有効期間中、第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36のいずれで遊技球の入球を最先に検知するかによって、大当り遊技抽選で抽選対象となる大当り遊技の種類が異なるとともに、生起される大当り遊技の種類が異なるようになっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技領域13aに発射された遊技球は、発射ハンドル19aの回動量に応じた強度によって遊技領域13aを流下し、各大入賞口26,27、普通図柄作動ゲート30、各特定入賞口35、36や遊技領域13aの最下部に設けられるアウト球口28などに流下案内され、その案内される流下路(通過経路)が異なるようになっている。すなわち、発射ハンドル19aの回動量に応じて遊技球は、表示枠体20を基準とする遊技領域13a(遊技盤13)の左方(左側)に形成される左方領域(左側領域)に流下案内される場合と、表示枠体20を基準とする遊技領域13a(遊技盤13)の右方(右側)に形成される右方領域(右側領域)に流下案内される場合とに振り分けられる。そして、遊技球は、遊技領域13aの左方領域を流下案内される発射強度で発射される場合、各始動入賞口24a,24b、第1大入賞口26、普通図柄作動ゲート30や第1特定入賞口35などに向って流下案内される流下路を流下する。一方、遊技球は、遊技領域13aの右方領域を流下案内される発射強度で発射される場合、各始動入賞口24a,24b、第2大入賞口27や第2特定入賞口36などに向って流下案内される流下路を流下する。
このため、表示枠体20の左方に配設されている第1大入賞口26、普通図柄作動ゲート30、左下外入賞口33a、左下内入賞口33b、第1特定入賞口35は、遊技球が左方領域を流下案内される発射強度で発射される場合に該遊技球を入球し得る構成となっている。また、表示枠体20の右方に配設されている第2大入賞口27、右下外入賞口34a、右下内入賞口34b、第2特定入賞口36は、遊技球が右方領域を流下案内される発射強度で発射される場合に該遊技球を入球し得る構成となっている。また、表示枠体20の下方に配設されている上始動入賞口24a、下始動入賞口24bは、遊技球が左方領域及び右方領域のいずれに流下案内される発射強度であっても該遊技球を入球し得る構成となっている。
また、本実施形態では、第1特定入賞口35に遊技球を入球させるために遊技領域13aの左方領域に向って遊技球を発射させる場合、第1特定入賞口35に遊技球を到達させつつ第1大入賞口26にも遊技球を到達させることができる。そして、第1特定入賞口35での遊技球の検知に基づく大当り遊技(第1大当り遊技又は第2大当り遊技)では、表示枠体20を境界に同じ側の領域に配置されている第1大入賞口26を開放させることを規定している。また、本実施形態では、第2特定入賞口36に遊技球を入球せるために遊技領域13aの右方領域に向って遊技球を発射させる場合、第2特定入賞口36に遊技球を到達させつつ第2大入賞口27にも遊技球を到達させることができる。そして、第2特定入賞口36での遊技球の検知に基づく大当り遊技(第3大当り遊技又は第4大当り遊技)では、表示枠体20を境界に同じ側の領域に配置されている第2大入賞口27を開放させることを規定している。すなわち、遊技者は、有効期間中に各特定入賞口35,36を狙いその発射強度を維持することで、大当り遊技中においてはそのまま対応する各大入賞口26,27へ遊技球を入賞させることができるようになっている。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、図1及び図2に示すように、第1特定入賞口35(入球口35a)は左方領域に配設されているとともに、第2特定入賞口36(入球口36a)は右方領域に配設されており、表示枠体20を挟んで(境界にして)互いに離間して配設されている。すなわち、これら特定入賞口の入球部は、表示枠体20を挟んで(境界にして)遊技領域13aにおける異なる側の領域に離間して配置されている。このため、遊技球は、第1特定入賞口35(左方領域)に向う発射強度で発射される場合、右方領域に配設されている第2特定入賞口36に到達し得ない(し難い)とともに、第2特定入賞口36(右方領域)に向う発射強度で発射される場合、左方領域には配設されている第1特定入賞口35に到達し得ない(し難い)ようになっている。したがって、遊技領域13aの発射強度により異なる流下路に振り分けられる構成のもと、異なる流下路上(異なる領域上)に大当り遊技を生起させる生起条件を付与し得る複数の特定入賞口(本実施形態では、第1特定入賞口35と第2特定入賞口36の2個)が設けられている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技者の遊技球を発射させる発射強度を調整することによって、第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36のどちらに向って遊技球を入球させるかを遊技者自身が選択可能に構成されている。すなわち、遊技者は、遊技領域13aの左方領域に向って遊技球を発射させることで第1特定入賞口35へ遊技球を入球させ得る一方で、遊技領域13aの右方領域に向って遊技球を発射させることで第2特定入賞口36へ遊技球を入球させ得るようになっている。また、遊技者は、第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36のどちらに向って遊技球を入球させるかを選択することで、第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選、及び第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選のいずれの大当り遊技抽選を行うかを選択可能になっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する確変状態(大当り抽選の高確率抽選状態)を付与する機能である。確変状態は、予め定めた回数(本実施形態では10000回)の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、確変状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。本実施形態において確変状態は、予め定めた回数として10000回を定めているため、実質的に次回の大当りが生起される迄の間付与されることと同等となっている。確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当り(特定大当り)になることを期待しつつ遊技を行っている。
本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当りが確変大当りとなり、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない(大当り抽選の低確率抽選状態を付与する)大当りが非確変大当りとなる。本実施形態のパチンコ遊技機10では、複数種類の特別図柄の大当り図柄を、確変大当りとなる特別図柄(特定図柄)と非確変大当りとなる特別図柄(非特定図柄)とから構成している。本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、2種類の大当り(確変大当りと非確変大当り)の中から1つの大当りが決定され、その決定された大当りに基づいた遊技状態が大当り遊技終了後に付与されるようになっている。そして、2種類の大当りのうち、何れの大当りを付与するかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。すなわち、確変大当りとするか否かの振分抽選は、大当り抽選で大当りに当選する際に該大当り抽選に起因して行われるようになっている。本実施形態において複数種類の特別図柄の大当り図柄は、確変大当り用特別図柄及び非確変大当り用特別図柄の2種類に分類される。また、2種類の大当りのうち、確変大当りを付与するか否かの確変割合は、大当り抽選に当選した際に確変大当り用特別図柄を2分の1で決定することで、50%の割合となるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変動時間短縮(以下、「時短」と示す)機能を備えている。時短機能は、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通図柄作動ゲート30の通過に基づく普通図柄変動ゲームの抽選確率(当りの当選確率)が低確率である通常確率から高確率に変動する時短状態を特典として付与する機能である。また、時短状態が付与されている場合と時短状態が付与されていない場合とで下始動入賞口24bの開閉羽根25は、普通図柄変動ゲームにおいて当選した際、異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。すなわち、時短状態が付与されていない時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根25が第1回数(例えば1回)分開放し、開放してから第1開放時間(例えば、0.3(秒))経過するまで開放状態を維持するようになっている。一方、時短状態が付与されている時に普通図柄変動ゲームに当選する場合には、開閉羽根25が開放する回数が増加(例えば、3回)して第1回数よりも多い第2回数となり、1回の開放において開放してから第1開放時間よりも長い第2開放時間(例えば、1.4(秒))が経過するまで開放状態を維持するようになっている。すなわち、開閉羽根25は、時短状態が付与されている場合、時短状態が付与されていない状態に比較して、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。時短状態は、予め定めた回数の図柄変動ゲームが行われる迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される迄の間、付与される。すなわち、時短状態は、予め定めた回数に相当する図柄変動ゲームの終了時迄の間、又は前記回数に達する前に大当りが生起される図柄変動ゲームの終了時迄の間、付与される。大当り抽選に当選して確変大当り用特別図柄が決定された場合、本実施形態のパチンコ遊技機10では確変大当りが決定された大当りに基づいて確変状態と、その確変状態の終了時まで時短状態を大当り遊技終了後に付与するようになっている。また、大当り抽選に当選して非確変大当り用特別図柄が決定された場合、本実施形態のパチンコ遊技機10では非確変大当りが決定された大当りに基づいて確変状態を付与せずに、予め定めた回数(本実施形態では100回)を上限回数として時短状態を付与するようになっている。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する大当り遊技(第1大当り遊技、第2大当り遊技、第3大当り遊技及び第4大当り遊技)について、図3をもとに詳しく説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、演出表示装置21の図柄変動ゲームで大当り表示結果が確定停止表示されて該ゲームの終了後、生起条件が成立する場合に4種類のうちいずれかの大当り遊技(第1〜第4大当り遊技)が生起され、該生起条件を成立させる契機となった特定入賞口に応じて行われる大当り遊技抽選の抽選結果に対応する大当り遊技が付与されるようになっている。そして、生起条件を生起させる契機となった特定入賞口の種類に応じて生起される大当り遊技の種類が規定されているとともに、該大当り遊技の生起に伴い開放される大入賞口の種類が規定されている。また、大当り遊技の種類に応じて開放される大入賞口への1球の入球に対する賞球数、開放される大入賞口への1回のラウンド遊技で入球させることができる入球上限個数、大当り遊技中に実行されるラウンド遊技の規定ラウンド数、大当り遊技中に遊技者に払い出す払出賞球数(賞球の総数)がそれぞれ規定されている。なお、各大当り遊技における各ラウンド遊技のラウンド遊技時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、最大時間となる。各ラウンド遊技で(最大時間中に)入球上限個数分の遊技球が入球しない場合もあることから、大当り遊技における賞球の総数は、払出賞球数よりも減少することもある一方で、各ラウンド遊技で入球上限個数よりも多くの遊技球が入球する場合もあることから、払出賞球数よりも賞球の総数が増加することもある。
第1生起条件の成立に基づく(第1特定入賞口35での遊技球の検知に基づく)第1大当り遊技及び第2大当り遊技は、開放させる大入賞口が第1大入賞口26を規定している大当り遊技である。そして、第1大入賞口26に設けられる第1カウントスイッチSW3は、1球の入球に対する賞球数が「10個」に規定されている。このため、第1大当り遊技及び第2大当り遊技は、1球の入球に対する賞球数を「10個」に規定している。また、第1大当り遊技は、入球上限個数が「8個」に規定されているとともに、規定ラウンド数が「10回」に規定されている大当り遊技である。また、第1大当り遊技における10回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において第1大入賞口26を「1回」開放させるように規定されている。そして、第1大当り遊技は、1回の大当り遊技の払出賞球数が「800個(10(賞球数)×8(入球上限個数)×10(規定ラウンド数))」に規定されている大当り遊技である。また、第2大当り遊技は、入球上限個数が「8個」に規定されているとともに、規定ラウンド数が「5回」に規定されている大当り遊技である。また、第2大当り遊技における5回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において第1大入賞口26を「1回」開放させるように規定されている。そして、第2大当り遊技は、1回の大当り遊技の払出賞球数が「400個(10(賞球数)×8(入球上限個数)×5(規定ラウンド数))」に規定されている大当り遊技である。
第2生起条件の成立に基づく(第2特定入賞口36での遊技球の検知に基づく)第3大当り遊技及び第4大当り遊技は、開放させる大入賞口が第2大入賞口27を規定している大当り遊技である。そして、第2大入賞口27に設けられる第2カウントスイッチSW4は、1球の入球に対する賞球数が「11個」に規定されている。このため、第3大当り遊技及び第4大当り遊技は、1球の入球に対する賞球数を「11個」に規定している。また、第3大当り遊技は、入球上限個数が「8個」に規定されているとともに、規定ラウンド数が「15回」に規定されている大当り遊技である。また、第3大当り遊技における15回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において第2大入賞口27を「1回」開放させるように規定されている。そして、第3大当り遊技は、1回の大当り遊技の払出賞球数が「1320個(11(賞球数)×8(入球上限個数)×15(規定ラウンド数))」に規定されている大当り遊技である。また、第4大当り遊技は、入球上限個数が「8個」に規定されているとともに、規定ラウンド数が「2回」に規定されている大当り遊技である。また、第4大当り遊技における2回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において第2大入賞口27を「1回」開放させるように規定されている。そして、第4大当り遊技は、1回の大当り遊技の払出賞球数が「176個(11(賞球数)×8(入球上限数)×2(規定ラウンド数))」に規定されている大当り遊技である。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1大当り遊技及び第2大当り遊技と第3大当り遊技及び第4大当り遊技は、入球上限個数を同一に規定したもとで、開放される大入賞口(遊技球を検知するカウントスイッチ)の種類を異ならせている。また、第1大当り遊技と第2大当り遊技は、開放される大入賞口を同一に規定したもとで、規定ラウンド数を異ならせて払出賞球数を異ならせることにより、遊技者に与えられる利益(賞球数)が異なるようになっている。また、第3大当り遊技と第4大当り遊技は、開放される大入賞口を同一に規定したもとで、規定ラウンド数を異ならせて払出賞球数を異ならせることにより、遊技者に与えられる利益(賞球数)が異なるようになっている。このように構成する結果、第3大当り遊技>第1大当り遊技>第2大当り遊技>第4大当り遊技の順に払出賞球数の数が多く規定されており、この順に1回の大当り遊技で遊技者が得ることができる利益が大きくなり有利となるように規定されている。なお、本実施形態の各大当り遊技は、開放される大入賞口の種類と規定ラウンド数とを異ならせることで、遊技者が得ることができる利益(賞球数)の異なる内容の特典が付与される特別遊技である。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、大当り遊技の中で2番目に有利な大当り遊技である第1大当り遊技、及び大当り遊技の中で3番目に有利な大当り遊技である第2大当り遊技のいずれかが決定されるようになっている。また、第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、大当り遊技の中で最も有利な大当り遊技である第3大当り遊技、及び大当り遊技の中で最も不利な大当り遊技である第4大当り遊技のいずれかが決定されるようになっている。
すなわち、第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、決定され得る大当り遊技毎の払出賞球数の差を、第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選で決定され得る大当り遊技毎の払出賞球数よりも小さい大当り遊技が決定されるようになっている。さらに、第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、第1大当り遊技及び第2大当り遊技のいずれの大当り遊技が決定される場合でも、大当り遊技の中で最も不利な大当り遊技である第4大当り遊技よりも多い賞球(大きな利益)を遊技者に与えるようになっている。したがって、遊技者は、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選を選択することにより、生起され得る大当り遊技毎の払出賞球数の差が第3大当り遊技と第4大当り遊技との払出賞球数の差よりも小さい安定した数の賞球を獲得できる出球安定型の遊技を行うことができるようになっている。
その一方で、第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、決定され得る大当り遊技毎の払出賞球数の差を、第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選で決定され得る大当り遊技毎の払出賞球数よりも大きい大当り遊技が決定されるようになっている。さらに、第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、第3大当り遊技が決定される場合に他のいずれの大当り遊技よりも多い賞球の総数(大きな利益)を遊技者に与えるとともに、第4大当り遊技が決定される場合に他のいずれの大当り遊技よりも少ない賞球の総数(小さい利益)を遊技者に与えるようになっている。したがって、遊技者は、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選を選択することにより、決定される大当り遊技によって獲得することができる数が大きく異なる賞球を獲得できるチャレンジ型の遊技を行うことができるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、遊技者は、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、各特定入賞口35,36での遊技球の入球の検知に基づくいずれの大当り遊技抽選を選択したとしても、より多い賞球の数を獲得することができる大当り遊技(第1大当り遊技又は第3大当り遊技)を生起させることを期待しつつ遊技を行っている。また、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、大当り遊技で獲得する賞球の総数が最も多くなる及び最も少なくなる両方の可能性を備えた第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選を選択する遊技者においては、第3大当り遊技が生起されることに特に大きく期待しつつ遊技を行っている。
このような本実施形態のパチンコ遊技機10においては、図1及び図2に示すように、各特定入賞口35,36(各入球口35a,36a)を互いに離間して配置することで、遊技者自身の希望する大当り遊技抽選を付与することができるように、各特定入賞口35,36に対して遊技球の打ち分け(狙い分け)が可能となっている。このため、本実施形態では、図柄変動ゲームで大当り表示結果が導出された後、有効期間中、遊技領域13aのいずれの領域に向って遊技球が発射されるかによって遊技球の入球を検知する特定入賞口を異ならせことによって生起される大当り遊技で遊技者が得ることができる賞球の総数(利益)を異ならせるようになっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選で大当りに当選することで大当り遊技が生起されるといった構成とは異なり、該大当り抽選とは別に行われる特定入賞口毎の大当り遊技抽選によって生起される大当り遊技の種類が特定されて対応する大当り遊技が生起される構成となっている。特定入賞口毎の大当り遊技抽選は、有効期間中、第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36のいずれで遊技球の入球を最先に検知するかで行われる抽選であって、最先に検知された特定入賞口に対応した大当り遊技抽選により抽選結果に基づいた種類の大当り遊技を生起させることを決定するようになっている。すなわち、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技抽選は、大当り抽選で大当りを決定するに際して行われるのではなく、該大当り抽選で大当りに当選した際に特定入賞口に対して遊技球を発射させるという遊技者の遊技行為により行われるようになっている。
次に、パチンコ遊技機10の電気的構成について図4にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御装置としての主制御基板37が装着されている。主制御基板37は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御指令としての制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、サブ統括制御基板38と、演出表示制御基板39と、音声・ランプ制御基板40が装着されている。本実施形態では、サブ統括制御基板38と、演出表示制御基板39と、音声・ランプ制御基板40によって副制御装置が構成されている。
サブ統括制御基板38は、主制御基板37が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示制御基板39、及び音声・ランプ制御基板40を統括的に制御する。演出表示制御基板39は、主制御基板37とサブ統括制御基板38が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置21の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、音声・ランプ制御基板40は、主制御基板37とサブ統括制御基板38が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、ランプ部16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)及びスピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板37、サブ統括制御基板38及び演出表示制御基板39について、その具体的な構成を説明する。
主制御基板37には、制御動作を所定の手順で実行することができる主制御用CPU37aと、主制御用CPU37aの制御プログラムを格納する主制御用ROM37bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM37cが設けられている。主制御用CPU37aには、主制御用ROM37bと主制御用RAM37cが接続されている。また、主制御用CPU37aには、上始動入賞口24aに入球した遊技球を検知する上始動口スイッチSW1と、下始動入賞口24bに入球した遊技球を検知する下始動口スイッチSW2が接続されている。また、主制御用CPU37aには、第1大入賞口26に入球した遊技球を検知する第1カウントスイッチSW3と、第2大入賞口27に入球した遊技球を検知する第2カウントスイッチSW4と、普通図柄作動ゲート30を通過した遊技球を検知する普通図柄変動スイッチSW5が接続されている。また、主制御用CPU37aには、左下外入賞口33a及び左下内入賞口33bに入球した遊技球を検知する普通入賞口スイッチSW6と、右下外入賞口34a及び右下内入賞口34bに入球した遊技球を検知する普通入賞口スイッチSW7が接続されている。また、主制御用CPU37aには、第1特定入賞口35に入球した遊技球を検知する第1特定入賞口スイッチSW8と、第2特定入賞口36に入球した遊技球を検知する第2特定入賞口スイッチSW9が接続されている。また、主制御用CPU37aには、図柄表示基板41を介して、特別図柄表示装置23、普通図柄表示装置31、特別図柄保留表示装置29、及び普通図柄保留表示装置32が接続されている。図柄表示基板41は、特別図柄表示装置23、普通図柄表示装置31、特別図柄保留表示装置29、及び普通図柄保留表示装置32と対応する位置にそれぞれ装着されている。
主制御用CPU37aは、特別図柄用の当り判定用乱数、大当り図柄用乱数、大入賞口用振分乱数、普通図柄用の当り判定用乱数や変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM37cの設定領域に記憶(設定)することで更新前の値を書き換えており、乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。特別図柄用の当り判定用乱数は、大当りとするか否かの大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数である。大当り図柄用乱数は、大当りとする場合に特別図柄表示装置23に確定停止表示させる特別図柄としての大当り図柄を決定する際に用いる乱数である。大入賞口用振分乱数は、大当り遊技抽選によって生起させる大当り遊技の種類を決定する際に用いる乱数である。普通図柄用の当り判定用乱数は、普通図柄の当りとするか否かの普通図柄当り抽選(普通図柄当り判定)で用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、図柄変動ゲームの変動時間と演出内容(大当り演出、はずれ演出など)を決定する際に用いる乱数である。また、本実施形態の主制御用CPU37aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
主制御用ROM37bには、前記制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンと各種判定値(大当り判定値、普通図柄当り判定値など)が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、特別図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。そして、大当り判定値は、遊技状態が非確変状態(低確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる低確率用の大当り判定値と、遊技状態が確変状態(高確率抽選状態)の時の大当り抽選で用いる高確率用の大当り判定値とがある。例えば、特別図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「599」までの全600通りの整数に設定し、その値の中から、低確率用の大当り判定値として2個の値を設定した場合、非確変状態時に大当り判定が肯定判定される割合、すなわち当選確率は600分の2(300分の1)となる。また、特別図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値「0(零)」〜「599」の中から、高確率用の大当り判定値として20個の値を設定した場合、確変状態時に大当り判定が肯定判定される割合、すなわち当選確率は600分の20(30分の1)となる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、確変状態時の大当り抽選の当選確率を、非確変状態時の大当り抽選の当選確率に対して10倍に設定している。
普通図柄当り判定値は、普通図柄当り抽選で用いる判定値であり、普通図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。そして、普通図柄当り判定値は、遊技状態が非時短状態の時の普通図柄当り抽選で用いる低確率用の普通図柄当り判定値と、遊技状態が時短状態の時の普通図柄当り抽選で用いる高確率用の普通図柄当り判定値とがある。例えば、普通図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値を「0(零)」〜「250」までの全251通りの整数に設定し、その値の中から、低確率用の普通図柄当り判定値として1個の値を設定した場合、非時短状態時に普通図柄当り判定が肯定判定される割合、すなわち当選確率は251分の1となる。また、普通図柄用の当り判定用乱数の取り得る数値「0(零)」〜「251」の中から、高確率用の普通図柄当り判定値として250個の値を設定した場合、時短状態時に普通図柄当り判定が肯定判定される割合、すなわち当選確率は251分の250となる。
変動パターンは、演出表示装置21及び特別図柄表示装置23において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、演出表示装置21及び特別図柄表示装置23において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間と演出内容を特定するためのパターンである。すなわち、変動パターンの決定により、演出表示装置21及び特別図柄表示装置23で行われる図柄変動ゲームの演出態様が決定される。
そして、変動パターンに基づき特別図柄表示装置23では、特別図柄の変動が開始してから、変動パターンに定める変動時間の経過時に図柄の変動が停止し、大当り図柄又ははずれ図柄が確定停止表示される図柄変動ゲームが実行される。一方、変動パターンに基づき演出表示装置21では、飾り図柄の変動が開始してから、変動パターンで特定される演出内容で各種遊技演出が行われるとともに変動パターンに定める変動時間の経過時に図柄の変動が停止し、特別図柄に対応する飾り図柄の図柄組み合わせが確定停止表示させる図柄変動ゲームが実行される。変動パターンは、大当り抽選に当選した際に選択される大当り演出用の変動パターンと、大当り抽選に当選しなかったはずれの場合に選択されるはずれ演出用の変動パターンとからなる。はずれ演出用の変動パターンには、リーチを形成した後に最終的にはずれとするリーチありの変動パターンと、リーチを形成せずにはずれとするリーチなしの変動パターンとがある。
次に、サブ統括制御基板38について説明する。
サブ統括制御基板38には、制御動作を所定の手順で実行することができる統括制御用CPU38aと、統括制御用CPU38aの制御プログラムを格納する統括制御用ROM38bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる統括制御用RAM38cが設けられている。統括制御用CPU38aには、統括制御用ROM38bと統括制御用RAM38cが接続されている。そして、統括制御用CPU38aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。
次に、演出表示制御基板39について説明する。
演出表示制御基板39には、制御動作を所定の手順で実行することができる表示制御用CPU39aと、表示制御用CPU39aの制御プログラムを格納する表示制御用ROM39bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる表示制御用RAM39cが設けられている。表示制御用CPU39aには、演出表示装置21(画像表示部GH)が接続されている。また、本実施形態の表示制御用CPU39aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。表示制御用ROM39bには、各種の画像データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
以下、主制御基板37、サブ統括制御基板38及び演出表示制御基板39が実行する制御内容を説明する。
最初に、主制御基板37の制御内容を説明する。本実施形態では、制御プログラムに基づき以下の各種処理を実行する主制御基板37の主制御用CPU37aが、生起条件判定手段、特別遊技制御手段、状態決定手段、特別図柄決定手段、状態制御手段、計測手段、期間設定手段として機能する。
主制御基板37の主制御用CPU37aは、上始動入賞口24a又は下始動入賞口24bへ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1,SW2が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM37cに記憶されている特図保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの特図保留判定を行う。特図保留判定の判定結果が肯定(特図保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU37aは、特図保留記憶数を1加算(+1)し、特図保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU37aは、特図保留判定を肯定判定している場合、特別図柄用の当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を主制御用RAM37cから取得し、その取得した特別図柄用の当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を特図保留記憶数に対応付けて主制御用RAM37cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU37aは、特図保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える特図保留記憶数の書き換えを行わないとともに、特別図柄用の当り判定用乱数の値と大当り図柄用乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU37aは、図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM37cの所定の記憶領域に格納した特別図柄用の当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した特別図柄用の当り判定用乱数の値と主制御用ROM37bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定を行う。大当り判定において主制御用CPU37aは、遊技状態が非確変状態の場合には低確率用の大当り判定値と特別図柄用の当り判定用乱数の値を比較し、遊技状態が確変状態の場合には高確率用の大当り判定値と特別図柄用の当り判定用乱数の値を比較する。
大当り判定の判定結果が肯定(当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU37aは、大当りを決定する。大当りを決定した主制御用CPU37aは、当り図柄用乱数の値をもとに、特別図柄表示装置23で行われる図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特別図柄)を決定する。特別図柄の大当り図柄は、大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かで振り分けられていることから、大当り図柄を決定することによって遊技者に確変状態を付与するか否かを決定したことになる。すなわち、本実施形態において主制御用CPU37aは、大当り図柄を決定することにより確変状態を付与するか否かを判定(確変判定)する。そして、主制御用CPU37aは、決定した大当り図柄に基づいて主制御用RAM37cに記憶されている変動時間短縮予備フラグと、特別図柄確率変動予備フラグと、変動時間短縮中変動回数予備にそれぞれ対応する値を設定(セット)する。変動時間短縮予備フラグは、大当り遊技終了後に時短状態を付与するか否かを示すものであって、変動時間短縮予備フラグに基づいて大当り遊技終了後に時短状態を付与するか否かが主制御用CPU37aによって設定される。また、特別図柄確率変動予備フラグは、大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かを示すものであって、特別図柄確率変動予備フラグに基づいて大当り遊技終了後に確変状態を付与するか否かが主制御用CPU37aによって設定される。また、変動時間短縮中変動回数予備は、大当り遊技終了後に時短状態を付与する場合に該時短状態を付与する上限回数を示すものであって、変動時間短縮中変動回数予備に基づいて時短状態の上限回数が主制御用CPU37aによって設定される。なお、主制御用CPU37aは、100回の上限回数を設定する場合に変動時間短縮中変動回数予備に「64H」を設定する。そして、主制御用CPU37aは、確変大当り用特別図柄を大当り図柄として決定する場合、大当り遊技終了後に確変状態を付与するため、主制御用RAM37cの変動時間短縮予備フラグに「01H」、特別図柄確率変動予備フラグに「01H」、変動時間短縮中変動回数予備に「00H」をそれぞれ設定する。一方、主制御用CPU37aは、非確変大当り用特別図柄を大当り図柄として決定する場合、大当り遊技終了後に予め定めた回数(本実施形態では100回)を上限回数として時短状態を付与するため、主制御用RAM37cの変動時間短縮予備フラグに「01H」、特別図柄確率変動予備フラグに「00H」、変動時間短縮中変動回数予備に「64H」をそれぞれ設定する。なお、変動時間短縮予備フラグ、特別図柄確率変動予備フラグ及び変動時間短縮中変動回数予備に設定されるそれぞれの内容は、大当り遊技が終了されるまでの間、主制御用RAM37cに継続して記憶保持されている。また、大当りを決定した主制御用CPU37aは、大当り演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。
また、主制御用CPU37aは、大当り判定の判定結果が否定(当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、はずれを決定する。はずれを決定した主制御用CPU37aは、特別図柄表示装置23に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれを決定した主制御用CPU37aは、はずれ演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。このとき、主制御用CPU37aは、リーチ演出を実行するか否かの判定(リーチ判定)を行い、リーチ判定の判定結果に基づきはずれ演出用の変動パターンを選択し、決定する。
特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU37aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板38(統括制御用CPU38a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU37aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。次に、主制御用CPU37aは、特別図柄を指示する特別図柄用の停止図柄指定コマンドを出力する。そして、主制御用CPU37aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する図柄停止コマンドを出力する。また、主制御用CPU37aは、図柄変動ゲームの開始時に特図保留記憶数を1減算(−1)し、特図保留記憶数を書き換える。そして、主制御用CPU37aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特別図柄表示装置23の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU37aは、図柄変動ゲームの開始により特別図柄の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特別図柄(大当り図柄又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
次に、大当り判定に当選した図柄変動ゲームの終了後において各特定入賞口35,36への遊技球の入球の検知を有効とする有効期間を設定するまでの所定時間を計測する猶予期間処理を、図5にしたがって説明する。主制御用CPU37aは、予め定めた制御周期(例えば4m秒)毎に、猶予期間処理を実行する。
主制御用CPU37aは、特別図柄表示装置23に大当り図柄である特別図柄を確定停止表示させるに際し、主制御用RAM37cに記憶されている猶予期間フラグに「01H」を設定(セット)するようになっている。猶予期間フラグは、大当り判定で当選した図柄変動ゲームの終了後であって、有効期間を設定するまでの猶予期間であるか否かを示すものである。そして、猶予期間フラグには、猶予期間である場合に「01H」、猶予期間でない場合に「00H」が主制御用CPU37aにより設定されるようになっている。なお、主制御用CPU37aは、特別図柄表示装置23にはずれ図柄である特別図柄を確定停止表示させるに際し、猶予期間フラグに「01H」を設定することなく次の図柄変動ゲームに係る処理に移行するようになっている。
猶予期間処理において、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている猶予期間フラグを読み出し(ステップMA10)、読み出したフラグに「01H」を設定しているか否かを判定する(ステップMA11)。この判定結果が否定の場合(猶予期間フラグに「00H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、猶予期間でないので猶予効期間処理を終了する。一方、ステップMA11の判定結果が肯定の場合(猶予期間フラグに「01H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている猶予期間タイマを読み出し、読み出したタイマに「0」を設定しているか否かを判定する(ステップMA12)。すなわち、主制御用CPU37aは、猶予期間タイマに計測中の時間が設定されているか否かを判定することで、猶予期間の開始時又は猶予期間の計測中であるかを判定している。猶予期間タイマは、猶予期間中に該猶予期間の残り時間を特定するものである。
続いて、ステップMA12の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU37aは、猶予期間タイマに「0」を設定しているとともに、計測中の時間を設定していない猶予期間の開始時であるため、主制御用RAM37cに記憶されている猶予期間タイマに所定時間(本実施形態では3000m秒)を設定する(ステップMA13)。一方、ステップMA12の判定結果が否定の場合、主制御用CPU37aは、猶予期間タイマに「0」以外を設定しているとともに、既に計測中の時間を設定している猶予期間中であるため、主制御用RAM37cに記憶されている猶予期間タイマを減算して更新(記憶)する(ステップMA14)。主制御用CPU37aは、猶予期間処理のステップMA14の到来毎に、猶予期間タイマを予め定めた制御周期(例えば4m秒)分だけ減算するようになっている。続いて、主制御用CPU37aは、ステップMA14において減算後の猶予期間タイマに「0」を設定しているか否かを判定する(ステップMA15)。すなわち、主制御用CPU37aは、ステップMA15で減算後の猶予期間タイマに「0」を設定しているか否かを判定することで、猶予期間フラグに「01H」の設定後、猶予期間として定めた所定時間(本実施形態では3000m秒)が経過したか否かを判定している。
ステップMA15の判定結果が否定の場合、主制御用CPU37aは、猶予期間に定める所定時間が経過していないため、猶予期間処理を終了する。一方、ステップMA15の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU37aは、猶予期間に定める所定時間が経過したため、主制御用RAM37cに記憶されているシステムフラグに「01H」を設定する(ステップMA16)。システムフラグは、主制御用CPU37aが実行するべき処理の内容を示すものである。そして、システムフラグには、図柄変動ゲームに係る処理を実行する際に「00H」、有効期間中に大当り遊技の種類を決定する振分抽選に係る特定入賞口入力処理、第1特定入賞口処理、第2特定入賞口処理を実行する際に「01H」、大当り遊技に係る処理を実行する際に「02H」がそれぞれ主制御用CPU37aにより設定されるようになっている。続いて、主制御用CPU37aは、猶予期間を終了させるため、主制御用RAM37cに記憶されている猶予期間フラグに「00H」を設定する(ステップMA17)。そして、主制御用CPU37aは、猶予期間処理を終了する。
ステップMA16,MA17において、主制御用CPU37aは、猶予期間を終了させてシステムフラグに「01H」を設定することで有効期間を開始させるようになっている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、システムフラグに「01H」が設定されている期間が有効期間となっており、大当り判定に当選した図柄変動ゲームの終了後、直ぐに有効期間が設定されるのでなく猶予期間を経て所定時間(本実施形態では3000m秒)の経過後に有効期間が設定されるようになっている。なお、主制御用CPU37aは、ステップMA16,MA17において有効期間を開始させることを決定すると、該有効期間の設定(開始)を指示する有効期間指定コマンドを所定のタイミングでサブ統括制御基板38に出力する。
次に、システムフラグに「01H」が設定されることで有効期間が設定(開始)される場合に各特定入賞口35,36への遊技球の入球を検知する特定入賞口入力処理を、図6にしたがって説明する。主制御用CPU37aは、予め定めた制御周期(例えば4m秒)毎に、特定入賞口入力処理を実行する。
特定入賞口入力処理において、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されているシステムフラグを読み出し(ステップMB10)、読み出したフラグに「01H」を設定しているか否かを判定する(ステップMB11)。この判定結果が否定の場合(システムフラグに「01H」を設定していない場合)、主制御用CPU37aは、有効期間でないため特定入賞口入力処理を終了する。一方、ステップMB11の判定結果が肯定の場合(システムフラグに「01H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、第1特定入賞口35で遊技球の入球を検知したか否かを判定する(ステップMB12)。すなわち、主制御用CPU37aは、第1特定入賞口スイッチSW8から検知信号を入力したか否かを判定することで、第1特定入賞口35で遊技球の入球を検知したか否かを判定するようになっている。続いて、ステップMB12の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU37aは、第1特定入賞口35で遊技球の入球が検知されたので、主制御用RAM37cに記憶されている第1特定入賞口35で遊技球の入球を検知したことを示す第1特定入賞口フラグに「01H」を設定する(ステップMB13)。そして、主制御用CPU37aは、ステップMB16に移行する。
一方、ステップMB12の判定結果が否定の場合、主制御用CPU37aは、第1特定入賞口35で遊技球の入球を検知していないので、第2特定入賞口36で遊技球の入球が検知したか否かを判定する(ステップMB14)。すなわち、主制御用CPU37aは、第2特定入賞口スイッチSW9から検知信号を入力したか否かを判定することで、第2特定入賞口36で遊技球の入球を検知したか否かを判定するようになっている。続いて、ステップMB14の判定結果が否定の場合、主制御用CPU37aは、特定入賞口入力処理を終了する。すなわち、主制御用CPU37aは、各特定入賞口35,36のいずれにおいても遊技球の入球が検知されない場合にステップMB12,MB14の判定結果をともに否定として特定入賞口入力処理を終了する。一方、第2特定入賞口36で遊技球の入球が検知されたことでステップMB14の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている第2特定入賞口36で遊技球の入球を検知したことを示す第2特定入賞口フラグに「01H」を設定する(ステップMB15)。そして、主制御用CPU37aは、ステップMB16に移行する。
続いて、ステップMB13,MB15からステップMB16に移行した主制御用CPU37aは、大入賞口用振分用乱数を主制御用RAM37cから取得し、その取得した大入賞口用振分乱数の値を主制御用RAM37cの所定の記憶領域に格納する。本実施形態のパチンコ遊技機10において、主制御用CPU37aは、ステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数の値をもとに、後述する第1特定入賞口処理及び第2特定入賞口処理のいずれかにおいて生起させる大当り遊技の種類を特定する。すなわち、主制御用CPU37aは、ステップMB13,MB15のいずれかの処理を実行するとともに、大入賞口用振分乱数を取得することで大当り遊技の種類を決定する大当り遊技抽選を行うようになっている。本実施形態では、ステップMB13で第1特定入賞口フラグに「01H」が設定される場合に第1特定入賞口35での遊技球の入球に基づく大当り遊技抽選が行われ、ステップMB15で第2特定入賞口フラグに「01H」が設定される場合に第2特定入賞口36での遊技球の入球に基づく大当り遊技抽選が行われるようになっている。そして、主制御用CPU37aは、特定入賞口入力処理を終了する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、特定入賞口入力処理のステップMB12,MB14のように、システムフラグに「01H」が設定されている有効期間中にのみ各特定入賞口35,36で遊技球の入球を検知したか否かが特定されるようになっている。なお、主制御用CPU37aは、システムフラグに「00H」,「02H」を設定している場合(有効期間以外の場合)、各特定入賞口スイッチSW8,SW9からの検知信号を入力しているか否かを特定しないことで遊技球の入球の検知を無効とするようになっている。また、本実施形態において主制御用CPU37aは、システムフラグに「01H」を設定して一旦、有効期間を開始させると第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36のいずれかで遊技球の入球を検知するまでの間、システムフラグの内容を継続的に保持してステップMB12,MB14の処理を制御周期毎に繰り返し実行するようになっている。
次に、有効期間中に第1特定入賞口35で遊技球の入球を検知した場合に第1生起条件を付与して特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数をもとに、大当り遊技を特定してその特定した(大当り遊技抽選で決定した)大当り遊技(第1大当り遊技又は第2大当り遊技)を生起させる第1特定入賞口処理を、図7にしたがって説明する。主制御用CPU37aは、予め定めた制御周期(例えば4m秒)毎に、第1特定入賞口処理を実行する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特定入賞口フラグに「01H」が設定されている場合、大入賞口用振分乱数の取り得る値のうち10分の3が第1大当り遊技に振り分けられているとともに、該第1大当り遊技に振り分けられている値の数よりも多い10分の7が第2大当り遊技に振り分けられている。主制御用CPU37aは、図3に示すように、第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選における各大当り遊技の振分率を、第1大当り遊技が30%、第2大当り遊技が70%としている。
第1特定入賞口処理において、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されているシステムフラグに「01H」を設定しているか否かを判定する(ステップMC10)。この判定結果が否定の場合(システムフラグに「00H」又は「02H」を設定している場合)、有効期間中でないため主制御用CPU37aは、第1特定入賞口処理を終了する。一方、ステップMC10の判定結果が肯定の場合(システムフラグに「01H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている第1特定入賞口フラグに「01H」を設定しているか否かを判定する(ステップMC11)。すなわち、主制御用CPU37aは、特定入賞口入力処理のステップMB12で第1特定入賞口35への遊技球の入球を検知しているか否かを判定しており、特定入賞口入力処理のステップMB13で第1特定入賞口フラグに「01H」を設定したか否かを判定している。この判定結果が否定の場合(第1特定入賞口フラグに「00H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、有効期間中であるが該有効期間中に第1特定入賞口35で遊技球の入球を検知していないため第1特定入賞口処理を終了する。一方、ステップMC11の判定結果が肯定の場合(第1特定入賞口フラグに「01H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、有効期間中に第1特定入賞口35で遊技球の入球が検知されたため、第1生起条件を生起させて特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数をもとに、生起させる大当り遊技の種類を特定して特定した(大当り遊技抽選で決定した)大当り遊技を生起させるための準備処理をステップMC12〜ステップMC17において実行する。
主制御用CPU37aは、大当り遊技を生起させるにあたって主制御用RAM37cに記憶されている特別電動役物連続作動回数最大値に、特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数で特定することができる大当り遊技に規定する規定ラウンド数を示す情報を設定する(ステップMC12)。特別電動役物連続作動回数最大値は、大当り遊技において、ラウンド遊技を行う規定ラウンド数を示すものである。すなわち、主制御用CPU37aは、取得している大入賞口用振分乱数が第1大当り遊技を特定する場合、特別電動役物連続作動回数最大値に第1大当り遊技に規定する規定ラウンド数である「10回」を示す情報を設定する。また、主制御用CPU37aは、取得している大入賞口用振分乱数が第2大当り遊技を特定する場合、特別電動役物連続作動回数最大値に第2大当り遊技に規定する規定ラウンド数である「5回」を示す情報を設定する。
また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている特別電動役物タイマに、特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数で特定することができる大当り遊技で1回目の大入賞口の開放(1回目のラウンド遊技の開始)までの規定時間を設定する(ステップMC13)。規定時間は、大当り遊技を開始させてから1回目のラウンド遊技を開始させる(大入賞口を開放させる)までの時間を示すものである。本実施形態において、主制御用CPU37aは、取得している大入賞口用振分乱数で特定する大当り遊技が第1大当り遊技及び第2大当り遊技のいずれの場合であってもともに規定時間として2000m秒を設定するようになっている。そして、本実施形態では、大当り遊技を開始させてから規定時間(2000m秒)の経過後、1回目のラウンド遊技が開始(大入賞口が開放)されるようになっている。
また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている特別電動役物作動フラグに「01H」を設定する(ステップMC14)。特別電動役物作動フラグは、大当り遊技において、開放させる大入賞口の種類を特定するものである。特別電動役物作動フラグには、第1大入賞口26を開放させる場合に「01H」、第2大入賞口27を開放させる場合に「02H」が主制御用CPU37aによりそれぞれ設定されるようになっている。また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている大入賞口入賞数最大値に、特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数で特定することができる大当り遊技に規定する入球上限個数を示す情報を設定する(ステップMC15)。大入賞口入賞数最大値は、大当り遊技において、1回のラウンド遊技で入球させることができる入球上限個数を示すものである。本実施形態において、主制御用CPU37aは、取得している大入賞口用振分乱数が特定する大当り遊技が第1大当り遊技及び第2大当り遊技のいずれの場合であってもともに大入賞口入賞数最大値に「8個」を示す情報を設定するようになっている。
また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されているシステムフラグに「02H」を設定する(ステップMC16)。すなわち、主制御用CPU37aは、システムフラグに「02H」を設定することで有効期間を終了させて生起条件を付与するとともに、ステップMC14で特別電動役物作動フラグに「01H」を設定することで生起条件として第1生起条件を付与するようになっている。そして、主制御用CPU37aは、大当り遊技の各種情報(特別電動役物連続作動回数最大値、特別電動役物タイマ、大入賞口入賞数最大値)を設定することで、大入賞口用振分乱数をもとに特定する大当り遊技の制御を行うようになっている。また、主制御用CPU37aは、ステップMC14において大当り遊技で開放させる大入賞口を特定したため主制御用RAM37cに記憶されている第1特定入賞口フラグに「00H」を設定する(ステップMC17)。そして、ステップMC12〜MC17の準備処理を実行した主制御用CPU37aは、第1特定入賞口処理を終了する。
次に、有効期間中に第2特定入賞口36で遊技球の入球を検知した場合に第2生起条件を付与して特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数をもとに、大当り遊技を特定してその特定した(大当り遊技抽選で決定した)大当り遊技(第3大当り遊技又は第4大当り遊技)を生起させる第2特定入賞口処理を、図8にしたがって説明する。主制御用CPU37aは、予め定めた制御周期(例えば4m秒)毎に、第2特定入賞口処理を実行する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特定入賞口フラグに「01H」が設定されている場合、大入賞口用振分乱数の取り得る値のうち10分の3が第3大当り遊技に振り分けられているとともに、該第3大当り遊技に振り分けられている値の数よりも多い10分の7が第4大当り遊技に振り分けられている。主制御用CPU37aは、図3に示すように、第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選における各大当り遊技の振分率を、第3大当り遊技が30%、第4大当り遊技が70%としている。
第2特定入賞口処理において、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されているシステムフラグに「01H」を設定しているか否かを判定する(ステップMD10)。この判定結果が否定の場合(システムフラグに「00H」又は「02H」を設定している場合)、有効期間中でないため主制御用CPU37aは、第2特定入賞口処理を終了する。一方、ステップMD10の判定結果が肯定の場合(システムフラグに「01H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている第2特定入賞口フラグに「01H」を設定しているか否かを判定する(ステップMD11)。すなわち、主制御用CPU37aは、特定入賞口入力処理のステップMB14で第2特定入賞口36への遊技球の入球を検知しているか否かを判定しており、特定入賞口入力処理のステップMB15で第2特定入賞口フラグに「01H」を設定したか否かを判定している。この判定結果が否定の場合(第2特定入賞口フラグに「00H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、有効期間中であるが該有効期間中に第2特定入賞口36で遊技球の入球を検知していないため第2特定入賞口処理を終了する。一方、ステップMD11の判定結果が肯定の場合(第2特定入賞口フラグに「01H」を設定している場合)、主制御用CPU37aは、有効期間中に第2特定入賞口36で遊技球の入球が検知されたため、第2大当り遊技を生起させて特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数をもとに、生起させる大当り遊技の種類を特定して特定した(大当り遊技抽選で決定した)大当り遊技を生起させるための準備処理をステップMD12〜ステップMD17において実行する。
主制御用CPU37aは、大当り遊技を生起させるにあたって主制御用RAM37cに記憶されている特別電動役物連続作動回数最大値に、特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数で特定することができる大当り遊技に規定する規定ラウンド数を示す情報を設定する(ステップMD12)。すなわち、主制御用CPU37aは、取得している大入賞口用振分乱数が第3大当り遊技を特定する場合、特別電動役物連続作動回数最大値に第3大当り遊技に規定する規定ラウンド数である「15回」を示す情報を設定する。また、主制御用CPU37aは、取得している大入賞口用振分乱数が第4大当り遊技を特定する場合、特別電動役物連続作動回数最大値に第4大当り遊技に規定する規定ラウンド数である「2回」を示す情報を設定する。
また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている特別電動役物タイマに、特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数で特定することができる大当り遊技で1回目の大入賞口の開放(1回目のラウンド遊技の開始)までの規定時間を設定する(ステップMD13)。本実施形態において、主制御用CPU37aは、取得している大入賞口用振分乱数で特定する大当り遊技が第3大当り遊技及び第4大当り遊技のいずれの場合であってもともに規定時間として2000m秒を設定するようになっている。
また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている特別電動役物作動フラグに「02H」を設定する(ステップMD14)。また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている大入賞口入賞数最大値に、特定入賞口入力処理のステップMB16で取得した大入賞口用振分乱数で特定することができる大当り遊技に規定する入球上限個数を示す情報を設定する(ステップMD15)。本実施形態において、主制御用CPU37aは、取得している大入賞口用振分乱数が第3大当り遊技及び第4大当り遊技のいずれの場合であってもともに大入賞口入賞数最大値に「8個」を示す情報を設定するようになっている。
また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されているシステムフラグに「02H」を設定する(ステップMD16)。すなわち、主制御用CPU37aは、システムフラグに「02H」を設定することで有効期間を終了させて生起条件を付与するとともに、ステップMD14で特別電動役物作動フラグに「02H」を設定することで生起条件として第2生起条件を付与するようになっている。そして、本実施形態において、主制御用CPU37aは、大当り遊技の各種情報(特別電動役物連続作動回数最大値、特別電動役物タイマ、大入賞口入賞数最大値)を設定することで、大入賞口用振分乱数をもとに特定する大当り遊技の制御を行うようになっている。また、主制御用CPU37aは、ステップMD14において大当り遊技で開放させる大入賞口を特定したため主制御用RAM37cに記憶されている第2特定入賞口フラグに「00H」を設定する(ステップMD17)。そして、ステップMD12〜MD17の準備処理を実行した主制御用CPU37aは、第2特定入賞口入力処理を終了する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り判定に当選した図柄変動ゲームの終了後であって、有効期間が開始された後に各特定入賞口35,36で遊技球を検知したか否かが判定される(ステップMB12,MB14が実行される)ようになっている。すなわち、大当り判定に当選する場合に、大当り判定の判定結果に基づき特別図柄を決定するタイミング(処理)と、大当り遊技の種類を決定するタイミング(処理)とは、異なるタイミング(処理)で行われるようになっている。このため、本実施形態では、特別図柄が決定されるタイミング(処理)とは異なるタイミング(処理)で、大当り遊技を生起させることと生起させる大当り遊技の種類が決定されるようになっている。そして、大当り遊技の種類は、大当り判定で決定される特別図柄の種類に拘わらず決定されるようになっている。一方、本実施形態では、大当り判定に当選する場合に特別図柄を決定することで、今回の大当りを確変大当りとするか又は非確変大当りとするかを決定するようになっている。
このため、大当り判定に当選する場合に確変大当りとするか又は非確変大当りとするかは、特別図柄の決定後に決定される大当り遊技の種類に左右されることなく決定されるようになっている。換言すれば、大当り遊技の種類は、有効期間の開始以前に決定される特別図柄の種類に左右されることなく、有効期間中に第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36に最先の遊技球の検知を有効として決定される。また、本実施形態において大当り遊技の種類は、大当り判定などの内部抽選により決定されるものではなく、第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36のいずれかに遊技球が入球するという遊技者が視認できる現象を契機に決定されるようになっている。そして、遊技者には、遊技者自身が発射した遊技球によって、第1大当り遊技及び第2大当り遊技が抽選対象となる出球安定型の遊技を行うか、第3大当り遊技及び第4大当り遊技が抽選対象となるチャレンジ型の遊技を行うかを遊技者自身に選択させることができるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10においては、図3に示すように、抽選対象となる大当り遊技の振分率(決定率)と、抽選対象となる大当り遊技の払出賞球数とにより算出される1回の大当り遊技で遊技者が得ることができる平均払出賞球数を、各特定入賞口35,36での遊技球の入球の検知に基づく各大当り遊技抽選でほぼ同一(僅か0.8個の差(1個未満))になるように定めている。なお、第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、平均払出賞球数を「520個(800(第1大当り遊技の払出賞球数)×0.3(第1大当り遊技の振分率)+400(第2大当り遊技の払出賞球数)×0.7(第2大当り遊技の振分率))」に規定している。また、第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、平均払出賞球数を「519.2個(1320(第3大当り遊技の払出賞球数)×0.3(第3大当り遊技の振分率)+176(第4大当り遊技の払出賞球数)×0.7(第4大当り遊技の振分率))」に規定している。このため、1回の大当り遊技で遊技者が得ることができる賞球の総数を平均する場合には、大当り遊技抽選の契機となる特定入賞口の種類によって偏らないようになっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特定入賞口入賞処理により第1特定入賞口フラグ及び第2特定入賞口フラグのいずれかに「01H」が設定されると、直ちに第1特定入賞口処理及び第2特定入賞口処理のいずれかの処理においてシステムフラグに「02H」が設定されることで生起条件が生起されるようになっている。このため、本実施形態において主制御用CPU37aは、有効期間を設定してから第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36のいずれかのうち最先の遊技球の入球の検知のみを有効として生起条件を生起させるようになっている。そして、主制御用CPU37aは、第1特定入賞口フラグ及び第2特定入賞口フラグのいずれかに「01H」を設定した後、第1特定入賞口処理及び第2特定入賞口処理によりシステムフラグに「02H」を設定するため、有効期間を設定してから最先でない遊技球の入球を有効としないようになっている。すなわち、主制御用CPU37aによって1回の有効期間中に特定入賞口への遊技球の入球が有効とされるのは1回のみであり、主制御用CPU37aによって1回の有効期間中に特定入賞口フラグに「01H」が設定されるのは1回のみとなっている。
次に、主制御用CPU37aが実行する制御内容として、生起条件の成立後に大当り遊技抽選の抽選結果に基づき生起させる大当り遊技時の制御内容を説明する。
第1特定入賞口処理のステップMC12〜MC16や第2特定入賞口処理のステップMD12〜MD16を実行して生起条件を付与することで大当り遊技抽選の抽選結果に応じた大当り遊技を生起させる場合、主制御用CPU37aは、大当り遊技の生起時(開始時)にオープニングコマンドを出力するとともに、各ラウンド遊技の開始時にラウンドコマンドを出力し、さらにこれら各大当り遊技の終了時にエンディングコマンドを出力する。オープニングコマンドはオープニングの開始を指示し、ラウンドコマンドはラウンド遊技の開始を指示し、エンディングコマンドはエンディングの開始を指示する。そして、主制御用CPU37aは、各大当り遊技において、オープニングコマンドの出力後、第1特定入賞口処理のステップMC13や第2特定入賞口処理のステップMD13で設定した規定時間の経過時、1回目のラウンド遊技を開始させる。
また、主制御用CPU37aは、各大当り遊技において、各ラウンド遊技の開始時に、第1特定入賞口処理のステップMC14や第2特定入賞口処理のステップMD14で設定した特別電動役物作動フラグに基づく大入賞口を開放させるための開放信号を出力する。すなわち、主制御用CPU37aは、第1特定入賞口処理のステップMC14で特別電動役物作動フラグに「01H」を設定している場合に第1大入賞口26を開放させるための開放信号を出力する。また、主制御用CPU37aは、第2特定入賞口処理のステップMD14で特別電動役物作動フラグに「02H」を設定している場合に第2大入賞口27を開放させるための開放信号を出力する。開放信号は、第1大入賞口26を開放させる場合に第1大入賞口扉26aのアクチュエータに対して出力され、前記開放信号によって前記アクチュエータが作動し、第1大入賞口扉26aが開動作される。また、開放信号は、第2大入賞口27を開放させる場合に第2大入賞口扉27aのアクチュエータに対して出力され、前記開放信号によって前記アクチュエータが作動し、第2大入賞口扉27aが開動作される。
また、主制御用CPU37aは、各大当り遊技において、ラウンド遊技毎に予め定めたラウンド遊技時間を計測するとともに、各カウントスイッチSW3,SW4からの検知信号を入力してラウンド遊技中に入球した遊技球の入球個数をカウントする。そして、主制御用CPU37aは、第1大当り遊技及び第2大当り遊技において、特別電動役物作動フラグの設定内容に基づき第1カウントスイッチSW3からの検知信号を入力すると、1球に対して10個の賞球を遊技者に付与する。また、主制御用CPU37aは、第3大当り遊技及び第4大当り遊技において、特別電動役物作動フラグの設定内容に基づき第2カウントスイッチSW4からの検知信号を入力すると、1球に対して11個の賞球を遊技者に付与する。
そして、主制御用CPU37aは、各大当り遊技において、ラウンド遊技時間が経過したこと、及び大入賞口入賞数最大値(入球上限個数)の遊技球が入球したことの何れかの終了条件を満たすことにより、特別電動役物作動フラグに基づく大入賞口を閉鎖させるための閉鎖信号を出力する。すなわち、主制御用CPU37aは、第1特定入賞口処理のステップMC14で特別電動役物作動フラグに「01H」を設定している場合に第1大入賞口26を閉鎖させるための閉鎖信号を出力する。また、主制御用CPU37aは、第2特定入賞口処理のステップMD14で特別電動役物作動フラグに「02H」を設定している場合に第2大入賞口27を閉鎖させるための閉鎖信号を出力する。閉鎖信号は、第1大入賞口26を開放させている場合に第1大入賞口扉26aのアクチュエータに対して出力され、前記閉鎖信号によって前記アクチュエータが作動し、第1大入賞口扉26aが閉動作される。また、閉鎖信号は、第2大入賞口27を開放させている場合に第2大入賞口扉27aのアクチュエータに対して出力され、前記閉鎖信号によって前記アクチュエータが作動し、第2大入賞口扉27aが閉動作される。そして、主制御用CPU37aは、各大当り遊技において、特別電動役物連続作動回数最大値(規定ラウンド数)のラウンド遊技の終了時(大入賞口の閉鎖時)、生起させている大当り遊技を終了させるためエンディングコマンドを出力する。
次に、規定ラウンド数に定めるラウンド遊技の終了後(エンディングコマンドの出力後)、各大当り遊技を終了させる大当り終了処理を、図9にしたがって説明する。主制御用CPU37aは、予め定めた制御周期(例えば4m秒)毎に、大当り終了処理を実行する。なお、主制御用CPU37aは、規定ラウンド数に定めるラウンド遊技の終了後からシステムフラグに「00H」を設定するまでの間(大当り遊技を終了させるまでの間)に大当り終了処理を実行するようになっている。
大当り終了処理において、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている特別電動役物タイマを読み出して確認する(ステップME10)。主制御用CPU37aは、各大当り遊技における特別電動役物連続作動回数最大値(規定ラウンド数)に定めるラウンド遊技の終了後(エンディングコマンドの出力後)、主制御用RAM37cに記憶されている特別電動役物タイマに大当り遊技の終了を示すエンディング演出に定めた演出時間(本実施形態では3000m秒)を設定するようになっている。すなわち、本実施形態では、規定ラウンド数に定めるラウンド遊技の終了後(大入賞口の閉鎖後)、エンディング演出に定める演出時間(3000m秒)が経過すると、該エンディング演出が終了して大当り遊技を終了させるようになっている。そして、主制御用CPU37aは、ステップME10で読み出した特別電動役物タイマを減算して更新(記憶)する(ステップME11)。主制御用CPU37aは、大当り終了処理のステップME11の到来毎に、特別電動役物タイマを予め定めた制御周期(例えば4m秒)分だけ減算するようになっている。続いて、主制御用CPU37aは、ステップME11において減算後の特別電動役物タイマに「0」を設定しているか否かを判定する(ステップME12)。すなわち、主制御用CPU37aは、ステップME11で減算後の特別電動役物タイマに「0」を設定しているか否かを判定することで、エンディング演出に定める演出時間(本実施形態では3000m秒)が経過したか否かを判定している。
そして、ステップME12の判定結果が否定の場合、主制御用CPU37aは、エンディング演出に定める演出時間が経過していないため、大当り終了処理を終了する。一方、ステップME12の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU37aは、エンディング演出に定める演出時間が経過したため、主制御用RAM37cに記憶されている変動時間短縮予備フラグの内容を変動時間短縮フラグに設定する(ステップME13)。また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている特別図柄確率変動予備フラグの内容を特別図柄確率変動フラグに設定する(ステップME14)。また、主制御用CPU37aは、主制御用RAM37cに記憶されている変動時間短縮中変動回数予備を変動時間短縮中変動回数に設定する(ステップME15)。変動時間短縮フラグは、大当り遊技終了後の遊技状態を時短状態で制御するか否かを示すものであって、「01H」を設定している場合に変動時間短縮フラグに基づいて大当り遊技終了後の遊技状態が時短状態で主制御用CPU37aによって制御される。また、特別図柄確率変動フラグは、大当り遊技終了後の遊技状態を確変状態で制御するか否かを示すものであって、「01H」を設定している場合に特別図柄確率変動フラグに基づいて大当り遊技終了後の遊技状態が確変状態で主制御用CPU37aによって制御される。また、変動時間短縮中変動回数は、時短状態での遊技の残り回数を示すものであって、変動時間短縮中変動回数に基づいて時短状態の継続及び終了が主制御用CPU37aによって制御される。なお、変動時間短縮中変動回数は、時短状態での図柄変動ゲームが1回実行される毎に主制御用CPU37aによって1減算して更新されるようになっている。
また、主制御用CPU37aは、大当り判定で決定している特別図柄に基づいて各種フラグ(情報)の内容を設定する(ステップME16)。すなわち、主制御用CPU37aは、生起条件の成立に伴って設定した特別電動役物連続作動回数最大値、変動時間短縮予備フラグ、変動時間短縮中変動回数予備、特別図柄確率変動予備フラグ、特別電動役物作動フラグ、大入賞口入賞数最大値などの大当り遊技中に設定及び記憶されている各種情報に初期値(「00H」や「0」)を設定する。また、主制御用CPU37aは、大当り遊技を終了させるため、主制御用RAM37cに記憶されているシステムフラグに「00H」を設定する。また、主制御用CPU37aは、ステップME14で特別図柄確率変動フラグに「01H」を設定している場合に特別図柄高確率中変動回数に「10000回」を示す情報を設定する。特別図柄高確率中変動回数は、確変状態と時短状態とを付与する状態での遊技の残り回数を示すものであって、特別図柄高確率中変動回数に基づいて確変状態と時短状態とを付与する状態での遊技の継続及び終了が主制御用CPU37aによって制御される。なお、主制御用CPU37aは、ステップME14で特別図柄確率変動フラグに「00H」を設定している場合に特別図柄高確率中変動回数になにも設定しない。そして、主制御用CPU37aは、大当り終了処理を終了する。なお、特別図柄高確率中変動回数は、確変状態での図柄変動ゲームが1回実行される毎に主制御用CPU37aによって1減算して更新されるようになっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、主制御用CPU37aは、大当り終了処理のステップME13〜ME15のこれらの処理で、大当り判定時で決定した特別図柄に基づき大当り遊技終了後に確変状態で制御を行うか、時短状態で制御を行うかを決定するようになっている。そして、主制御用CPU37aは、大当り遊技終了後の遊技状態を、生起された大当り遊技の種類に拘わらず大当り判定で決定された特別図柄に基づく状態で制御するようになっている。
また、各大当り遊技を終了させた主制御用CPU37aは、大当り遊技の終了後、遊技状態を確変状態と時短状態とを付与する場合には高確率指定コマンドを出力し、時短状態のみとする場合には時短作動コマンドを出力する。高確率指定コマンドは、確変状態とともに時短状態の作動を指定するコマンドである。また、時短作動コマンドは、時短状態の作動のみを指定するコマンドである。なお、主制御用CPU37aは、大当り遊技の終了後、高確率指定コマンドを出力して大当りに当選する場合や、大当りに当選することなく10000回の図柄変動ゲームが経過する場合に低確率指定コマンドを出力して確変状態を終了させる。低確率指定コマンドは、確変状態とともに時短状態の停止を指定するコマンドである。主制御用CPU37aは、確変状態を終了させる場合、特別図柄高確率中変動回数に「0回」を示す情報を設定するとともに、変動時間短縮フラグ、特別図柄確率変動フラグに「00H」を設定する。また、主制御用CPU37aは、大当り遊技の終了後、時短作動コマンドを出力して大当りに当選する場合に時短停止コマンドを出力して時短状態を終了させる。時短停止コマンドは、時短状態の停止のみを指定するコマンドである。また、主制御用CPU37aは、大当り遊技の終了後、時短作動コマンドを出力して大当りに当選することなく100回の図柄変動ゲームが経過した場合に時短停止コマンドのみを出力して時短状態を終了させる。主制御用CPU37aは、時短状態を終了させる場合、変動時間短縮中変動回数に「0」を示す情報を設定するとともに、変動時間短縮フラグに「00H」を設定する。なお、主制御用CPU37aの処理により設定及び参照される各種フラグには、パチンコ遊技機10への電源投入時に予め定めた初期値(例えば、「00H」など)がそれぞれ設定されるようになっている。また、電源投入時に電源遮断時の設定情報を記憶している場合には、記憶している設定情報に基づき各種フラグが設定されるようになっている。
そして、大当り遊技を終了させた主制御用CPU37aは、大当り遊技の終了時点の特図保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、次の図柄変動ゲームを開始させる。一方、主制御用CPU37aは、大当り遊技の終了時点の特図保留記憶数が「0」の場合、始動入賞口に遊技球が入球し、始動条件が成立するまで、図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
また、主制御用CPU37aは、普通図柄作動ゲート30へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した普通図柄変動スイッチSW5が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM37cに記憶されている普図保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの普図保留判定を行う。普図保留判定の判定結果が肯定(普図保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU37aは、普図保留記憶数を1加算(+1)し、普図保留記憶数を書き換える。また、主制御用CPU37aは、普図保留判定を肯定判定している場合、普通図柄用の当り判定用乱数の値を主制御用RAM37cから取得し、その取得した普通図柄用の当り判定用乱数の値を普図保留記憶数に対応付けて主制御用RAM37cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU37aは、普図保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える普図保留記憶数の書き換えを行わないとともに、普通図柄用の当り判定用乱数の値を取得しない。
そして、主制御用CPU37aは、普通図柄変動ゲームの開始直前に、主制御用RAM37cの所定の記憶領域に格納した普通図柄用の当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した普通図柄用の当り判定用乱数の値と主制御用ROM37bに記憶されている普通図柄当り判定値とを比較し、普通図柄当りか否かの普通図柄当り判定を行う。普通図柄当り判定において主制御用CPU37aは、遊技状態が非時短状態の場合には低確率用の普通図柄当り判定値と普通図柄用の当り判定用乱数の値を比較し、遊技状態が時短状態の場合には高確率用の普通図柄当り判定値と普通図柄用の当り判定用乱数の値を比較する。
普通図柄当り判定の判定結果が肯定(当り判定用乱数の値と普通図柄当り判定値とが一致)の場合、主制御用CPU37aは、普通図柄当りを決定する。普通図柄当りを決定した主制御用CPU37aは、普通図柄表示装置31で行われる普通図柄変動ゲームで確定停止表示させる当り図柄(普通図柄)を決定する。一方、普通図柄当り判定の判定結果が否定(当り判定用乱数の値と普通図柄当り判定値とが不一致)の場合、主制御用CPU37aは、普通図柄はずれを決定する。普通図柄はずれを決定した主制御用CPU37aは、普通図柄表示装置31で行われる普通図柄変動ゲームで確定停止表示させるはずれ図柄(普通図柄)を決定する。
そして、主制御用CPU37aは、普通図柄変動ゲームの開始に伴って普通図柄表示装置31の表示内容を制御する。すなわち、主制御用CPU37aは、普通図柄変動ゲームの開始により普通図柄の変動を開始させ、予め定めた変動時間の経過時に決定した普通図柄(当り図柄又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。なお、主制御用CPU37aは、普通図柄変動ゲームの開始時の遊技状態に応じて、普通図柄変動ゲームの変動時間として異なる変動時間を設定し、普通図柄を確定停止表示させる。具体的に言えば、主制御用CPU37aは、非時短状態の場合には変動時間として「10000(m秒)」を設定し、時短状態の場合には変動時間として非時短状態時よりも短い時間となる「1100(m秒)」を設定する。これにより、時短状態時に行われる普通図柄変動ゲームの変動時間は、非時短状態時に行われる図柄変動ゲームの変動時間よりも短縮される。
次に、主制御用CPU37aが実行する制御内容として、普通図柄当り時の制御内容を説明する。
主制御用CPU37aは、普通図柄当りとなる普通図柄変動ゲームの終了後、開閉羽根25を開放させるための開放信号と開閉羽根25を閉鎖させるための閉鎖信号を出力し、開閉羽根25の開放態様を制御する。開放信号及び閉鎖信号は、開閉羽根25のアクチュエータに対して出力され、前記開放信号によって前記アクチュエータが作動し、開閉羽根25が開動作されるとともに、前記閉鎖信号によって前記アクチュエータが作動し、開閉羽根25が閉動作される。そして、主制御用CPU37aは、普通図柄当り時の遊技状態に応じて、開閉羽根25の開放態様を制御する。具体的に言えば、非時短状態時において主制御用CPU37aは、開閉羽根25を第1開放時間(例えば、0.3(秒))で第1回数(例えば、1(回))分、開放させるように制御する。また、時短状態時において主制御用CPU37aは、開閉羽根25を第2開放時間(例えば、1.4(秒))で第2回数(例えば、3(回))分、開放させるように制御する。
また、主制御用CPU37aは、開閉羽根25の開放中に下始動入賞口24bに入球した遊技球の数をカウントする。そして、主制御用CPU37aは、このカウントした遊技球の数が入球上限個数(本実施形態では8個)に達した場合、その時点で閉鎖信号を出力して開閉羽根25を閉動作させ、普通図柄当りに基づく開閉羽根25の開放制御を終了する。普通図柄当りに基づく開閉羽根25の開放制御を終了した主制御用CPU37aは、その終了時点の普図保留記憶数が「1」以上の場合、その始動保留球をもとに、次の普通図柄変動ゲームを開始させる。一方、主制御用CPU37aは、開閉羽根25の開放制御の終了時点の普図保留記憶数が「0」の場合、普通図柄作動ゲート30に遊技球が入球し、始動条件が成立するまで、普通図柄変動ゲームを実行させることなく、待機する。
次に、サブ統括制御基板38の制御内容を説明する。
サブ統括制御基板38の統括制御用CPU38aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、その変動パターン指定コマンドを演出表示制御基板39、及び音声・ランプ制御基板40に出力する。また、統括制御用CPU38aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力すると、その停止図柄指定コマンドに対応する特別図柄の停止図柄指定に応じて演出表示装置21に停止表示させる図柄組み合わせを構成する飾り図柄を決定する。また、統括制御用CPU38aは、停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板39、及び音声・ランプ制御基板40に出力する。また、統括制御用CPU38aは、特別図柄用の停止図柄指定コマンドを入力した際、特別図柄の停止図柄指定として大当り図柄が指定されている場合には、その指定された特別図柄の大当り図柄を統括制御用RAM38cに記憶する。また、統括制御用CPU38aは、図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板39、及び音声・ランプ制御基板40に出力する。また、統括制御用CPU38aは、有効期間指定コマンドを入力すると、該コマンドを演出表示制御基板39、及び音声・ランプ制御基板40に出力する。また、統括制御用CPU38aは、主制御基板37からオープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、付与される大当り遊技に応じて予め定めた演出内容を指示する演出指示コマンドを、演出表示制御基板39及び音声・ランプ制御基板40にそれぞれ出力する。また、統括制御用CPU38aは、高確率指定コマンドを入力すると確変状態と時短状態が付与されることを統括制御用RAM38cに設定し、低確率指定コマンドを入力すると確変状態と時短状態が終了されて通常状態(非確変状態)が付与されることを統括制御用RAM38cに設定する。また、統括制御用CPU38aは、時短作動コマンドを入力すると時短状態が付与されることを統括制御用RAM38cに設定し、時短停止コマンドを入力すると時短状態が終了されることを統括制御用RAM38cに設定する。そして、統括制御用CPU38aは、高確率指定コマンド、低確率指定コマンド、時短停止コマンド、及び時短終了コマンドを入力するまで現在の設定内容を統括制御用RAM38cに記憶維持させる。また、統括制御用CPU38aは、高確率指定コマンド、低確率指定コマンド、時短作動コマンド及び時短作動停止コマンドのこれらコマンドを入力すると、それぞれのコマンドを演出表示制御基板39及び音声・ランプ制御基板40にも出力する。
統括制御用CPU38aは、停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、確変大当り用特別図柄の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、確変大当りを認識し得る図柄組み合わせと確変大当りであるか又は非確変大当りであるかを認識し得ない図柄組み合わせ(チャンス図柄)とのいずれかの図柄組み合わせを決定する。また、統括制御用CPU38aは、停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、非確変大当り用特別図柄の場合、飾り図柄の組み合わせとして、確変大当りであるか又は非確変大当りであるかを認識し得ない図柄組み合わせ(チャンス図柄)を決定する。これにより、本実施形態のパチンコ遊技機10では、チャンス図柄が図柄変動ゲームで最終的に導出される場合、飾り図柄の図柄組み合わせから確変大当りであるか又は非確変大当りであるかを遊技者が認識し得ないようになっている。また、統括制御用CPU38aは、停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄(特別図柄)が、はずれ図柄の場合、はずれを認識し得る図柄組み合わせを決定する。そして、飾り図柄を決定した統括制御用CPU38aは、飾り図柄を指示する飾り図柄用の停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板39に出力する。
次に、演出表示制御基板39の表示制御用CPU39aが実行する制御内容を説明する。本実施形態では、制御プログラムに基づき以下に説明する各種処理を実行する表示制御用CPU39aと、該表示制御用CPU39aが各種処理を実行することで制御する演出表示装置21とが、報知手段、及び期間報知手段として機能する。
演出表示制御基板39の表示制御用CPU39aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、該コマンドに指示される変動パターンに対応する演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。そして、表示制御用CPU39aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と指定される各種演出内容をもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。そして、表示制御用CPU39aは、図柄変動ゲーム中に図柄停止コマンドを入力すると、飾り図柄用の停止図柄指定コマンドで指示された図柄を画像表示部GHに確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。
また、表示制御用CPU39aは、有効期間の開始を指定する有効期間指定コマンドを入力すると、該コマンドに指定される演出内容で有効期間であることを遊技者に報知する期間報知演出を行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。本実施形態のパチンコ遊技機10において表示制御用CPU39aは、有効期間指定コマンドを入力すると、「出球安定型は左打ち」という文字画像と「←(左矢印)」という画像を画像表示させるとともに、「チャレンジ型は右打ち」という文字画像と「→(右矢印)」という画像を画像表示させる期間報知演出を行わせ、遊技者の希望する特定入賞口に向って遊技球を発射させて、特定入賞口に遊技球を発射させることを遊技者に促すようになっている。すなわち、本実施形態では、演出表示装置21で期間報知演出を実行させることで、各特定入賞口35,36で遊技球の入球の検知が有効とされる有効期間の開始タイミングを、遊技者に把握させるようになっている。そして、表示制御用CPU39aは、生起条件が成立してオープニングコマンドを入力するまでの間、期間報知演出を行わせるように画像表示部GHの表示内容を継続的に制御する。
また、表示制御用CPU39aは、大当り遊技が付与されている場合、サブ統括制御基板38が出力するオープニングコマンド、ラウンドコマンド、エンディングコマンドなどの演出指示コマンドをもとに、オープニング演出、各ラウンド演出及びエンディング演出を実行させる。具体的に言えば、表示制御用CPU39aは、各演出に係る演出指示コマンドを入力すると、所定の演出内容で各演出をそれぞれ実行させるように演出表示装置21(画像表示部GH)の表示内容を制御する。そして、表示制御用CPU39aは、入力するコマンドに指定される演出内容をもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎(例えば、2ms毎)に切り替える。
本実施形態のパチンコ遊技機10において表示制御用CPU39aは、エンディングコマンドを入力する場合、大当り判定に基づき決定された特別図柄の種類が確変大当り用特別図柄であるか非確変大当り用特別図柄であるかを遊技者に報知する確変報知演出(報知演出)を行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御するようになっている。すなわち、本実施形態では、図柄変動ゲームで演出表示装置21でチャンス図柄を導出する場合であっても、大当り遊技の終了時に確変報知演出により今回の大当りが確変大当りであったか又は非確変大当りであったかを遊技者に認識させるようになっている。特別図柄に基づき決定される確変大当りとするか又は非確変大当りとするかは、生起させる大当り遊技の種類が決定された後であって、生起される大当り遊技の終了時に遊技者に報知される。このため、遊技者には、不利な大当り遊技が生起される場合であっても該大当り遊技の終了時まで確変大当りに対して期待を抱きながら遊技を行わせることができるようになっている。
なお、音声・ランプ制御基板40は、各種コマンドを入力すると、ランプ部16の発光態様、及びスピーカ17の音声出力態様を制御する。すなわち、音声・ランプ制御基板40は、演出表示制御基板39と同様にこれらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)2つの特定入賞口35,36の各入球口35a,36a(各入球部)を一方の入球口に向けて遊技球を発射させる発射強度で遊技球を発射した場合に、他方の入球口に到達し難い位置関係で遊技領域13a(遊技盤13)に互いの入球口を離間して配設することで、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、遊技者には、いずれの特定入賞口に遊技球を検知させるかを選択させることができる。さらに、大当り判定で大当りが決定されることにより大当り遊技で遊技者が得ることができる利益が決定されるのではなく、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、有効期間中、第1特定入賞口35及び第2特定入賞口36の中で最先の遊技球の検知を有効として特典の内容を抽選により決定するとともに生起条件を成立させて、抽選により決定した特典の内容に基づく大当り遊技が生起されるようにした。その結果、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、有効期間中、遊技者により発射される遊技球がいずれの特定入賞口で検知されるかによって遊技者が得ることができる賞球の総数(利益)を異ならせ、遊技者自らが大当り遊技により得ることができる賞球の総数(利益)に影響を与える技術介入を備えたゲーム性を実現することができる。したがって、図柄変動ゲームにおいて大当り表示結果の導出後であっても、遊技球の動きに遊技者を注目させることで遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
(2)第1特定入賞口35での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、大当り遊技の中で2番目に有利な大当り遊技である第1大当り遊技、及び大当り遊技の中で3番目に有利な大当り遊技である第2大当り遊技のいずれかが決定される出球安定型の遊技を付与するようになっている。また、第2特定入賞口36での遊技球の入球の検知に基づく大当り遊技抽選では、大当り遊技の中で最も有利な大当り遊技である第3大当り遊技、及び大当り遊技の中で最も不利な大当り遊技である第4大当り遊技のいずれかが決定されるチャレンジ型の遊技を付与するようになっている。すなわち、遊技者は、有効期間中、特定入賞口としていずれを選択するかによって異なる遊技を楽しむことができる。このため、遊技者の希望する遊技型の特定入賞口を、遊技者自身に選択させることができる。
(3)主制御用CPU37aは、大当り遊技の種類に拘わらず大当り遊技の終了後の遊技状態を特別図柄にしたがって制御するようにした。このため、いずれの大当り遊技が生起されたとしてもその大当りが確変大当りである場合には、その大当り遊技の終了後の遊技に対する期待を遊技者に抱かせつつ遊技を行わせることができる。このため、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、いずれかの特定入賞口に遊技球が入球するまでだけでなく、確変大当りであるか否かにも遊技者の関心を惹き付けることで遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
(4)表示枠体20(画像表示部GH)を隔てて遊技盤13に左方領域と右方領域とを形成し、各領域に一つずつ特定入賞口の入球口(入球部)を配置することにより、遊技者が意図的に特定入賞口(入球部)を打ち分けることができるようになる。このため、遊技者の意思をより確実に反映させることができるようになる。
(5)生起条件が成立する場合には、該生起条件を成立させる契機となった特定入賞口と同じ側の領域に設けられている大入賞口を開放させる大当り遊技を生起させるようにした。このため、大当り表示結果の導出後、遊技者は、特定入賞口を狙う要領で遊技球を発射させるのみで大当り遊技の生起中にも大入賞口に向って遊技球を発射させることができる。すなわち、遊技者は、有効期間中に各特定入賞口35,36を狙いその発射強度を維持することで、大当り遊技中においてはそのまま対応する各大入賞口26,27へ遊技球を入賞させることができるようになっている。したがって、大当り表示結果の導出後から大当り遊技の生起中の遊技の複雑化を防止し、遊技の複雑化により遊技者が混乱してしまう事態の発生を防止することができる。
(6)大当り遊技で遊技者が得ることができる賞球の平均数(平均払出賞球数)は、生起条件を生起させる契機となる特定入賞口によって偏らないように設定した。このため、いずれかの特定入賞口に対する遊技者が得ることができる平均払出賞球数が多いことにより、どの遊技者も平均払出賞球数が多い一方のみの特定入賞口を選択してしまうことを防止することができる。したがって、遊技者が得ることができる平均払出賞球数をほぼ同じに設定しつつ、1回の大当り遊技で遊技者が得ることができる賞球の総数を各大当り遊技で異ならせることで、遊技者自らが大当り遊技により得ることができる賞球の総数に影響を与える技術介入を備えたゲーム性をより顕著にすることができる。
(7)図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、主制御用CPU37aは、所定時間(本実施形態では3000m秒)の経過を条件に有効期間を設定するようにした。そして、有効期間が設定された旨は、演出表示装置21で遊技者に報知するようにした。このため、遊技者には、演出表示装置21により有効期間の設定を把握させ、どの時点からの特定入賞口での遊技球の最先の検知により大当り遊技が生起されたかを把握させることができる。したがって、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、遊技者の気付かないところで特定入賞口への遊技球の入球が検知されてしまうことで、遊技球の動きに遊技者を注目させることなく大当り遊技が生起されてしまうことを防止することができる。
(8)各特定入賞口35,36をゲートにすることで、各特定入賞口35,36への遊技球の入球を遊技者が視認するタイミングと各特定入賞口35,36の各特定入賞口スイッチSW8,SW9で遊技球を検出するタイミングとを、タイムラグなくほぼ一致させることができる。その結果、各特定入賞口35,36への遊技球の入球を遊技者が視認するタイミングと各特定入賞口35,36の各特定入賞口スイッチSW8,SW9で遊技球を検出するタイミングとがずれることで、遊技者の認識と遊技機の制御内容とが食い違ってしまうことによる遊技者の遊技への不満を生じさせることがなくなる。
(9)確変大当りであるか否かは、生起される大当り遊技の種類に拘わらず大当り抽選の抽選結果に基づき決定されるようにした。このため、大当り遊技として遊技者が得ることができる賞球の総数が少ない第1大当り遊技が生起されたとしても今回の大当りが確変大当りであることに対する期待を遊技者に抱かせつつ遊技を行わせることができる。
(10)確変大当りであるか否かを大当り遊技の終了時(エンディング演出)で報知するように構成することで、大当り遊技として遊技者が得ることができる賞球の総数が少ない第1大当り遊技が生起されたとしても確変大当りであるか否かが報知されるまでの間、今回の大当りが確変大当りであることに対する期待を遊技者に抱かせつつ遊技を行わせることができる。このため、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、いずれかの特定入賞口に遊技球が入球するまでだけでなく、確変大当りであるか否かが報知されるまでの間、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
(11)各特定入賞口35,36は、有効期間中に生起条件のみを付与し得るように規定し、遊技球の入球を常時検知することによって賞球の払出条件やゲームの始動条件を付与することを規定するような入賞口とは異なる入賞口とした。一方、遊技球の入球を検知することで賞球の払出条件やゲームの始動条件を付与する入賞口では、遊技球の入球の検知に対して検知毎に対応する処理を行う必要がある。このため、有効期間以外においては、各特定入賞口35,36への遊技球の入球の検知に対して検知毎に対応する処理を行う必要がなくなるため、各特定入賞口35,36に賞球の払出条件やゲームの始動条件を規定する場合よりも主制御用CPU37aの制御負担を軽減することができる。
(12)遊技者は、普通図柄作動ゲート30に遊技球を通過させることで、開閉羽根25を開放させるチャンスを得ることができる。そして、遊技者は、開閉羽根25を開放させることで図柄変動ゲームの始動条件を好適に得ることができる。このため、有効期間中以外において遊技者は、遊技領域13aの左方領域に向って遊技球を発射させることで、図柄変動ゲームの始動条件を好適に得ることができる。このため、図柄変動ゲームで大当り表示結果が導出されて演出表示装置21で期間報知演出が実行されるまでの間、遊技領域13aの左方領域に向って遊技球を発射させ、該報知演出の実行後においては遊技者の希望する特定入賞口が配設されている遊技領域13aの領域に向って遊技球を発射させるといった、遊技の場面に応じて遊技球の発射強度を異ならせるゲーム性を実現することができる。このため、各始動入賞口24a,24bへの遊技球の入球から、各特定入賞口35,36へ遊技球を入球させて大当り遊技の生起に至るまでの遊技の場面に応じて遊技球の動きに変化を与えて、該遊技球の動きに遊技者を注目させることができる。
(13)主制御用CPU37aには、有効期間の開始及び終了を制御する機能と、該有効期間中に各特定入賞口35,36で遊技球の入球を検知したか否かを判定する機能とを備えるようにした。そして、主制御用CPU37aの出力する有効期間指定コマンドに基づいて、表示制御用CPU39aが演出表示装置21に期間報知演出を行わせるようにした。このため、有効期間の設定と各特定入賞口35,36での遊技球の検知とを同一手段で行うことで、有効期間でないのに各特定入賞口35,36での遊技球の検知を有効と判定してしまったりするなどの誤処理の発生を抑制することができる。
(14)各特定入賞口35,36での遊技球の入球の検知に基づく各大当り遊技抽選では、抽選対象となる大当り遊技において、払出賞球数が少なく規定されている大当り遊技の振分率(決定割合)を高くした。このように構成することで、払出賞球数が多く規定されている大当り遊技の振分率(決定割合)を高くする場合よりも、各大当り遊技抽選で払出賞球数が多く規定されている大当り遊技が決定されることに対して遊技者に大きな期待を抱かせることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態は、確変大当りとするか又は非確変大当りとするかを、特別図柄に拘わらず抽選(確変抽選)により決定することもできる。この場合、確変抽選は、大当り判定時に実行してもよいし、生起条件の成立後に実行するようにしてもよく、大当り遊技が終了されるまでの間に実行されればよい。
・本実施形態は、各特定入賞口35,36の入球部を構成する各入球口35a,36aを遊技者の遊技球を発射させる発射強度で打ち分けできるように離間して配置されていればよく、各特定入賞口スイッチSW8,SW9は近接して配置されていてもよい。また、各特定入賞口35,36は、これらに入球した遊技球を遊技領域13aに排出しないで遊技機裏側に誘導するような構成を採用することもできる。また、各特定入賞口35,36は、有効期間中にのみ入球口への遊技球の入球を許容するような開閉機構を備えるようにしてもよい。
・本実施形態は、各特定入賞口35,36への遊技球の入球を検知すると、生起条件に加えてゲームの始動条件や賞球の払出条件を付与するように規定することもできる。また、各特定入賞口35,36は、ゲームの始動条件を付与する入賞口や賞球の払出条件を付与する入賞口を兼用することもできる。
・本実施形態は、遊技球の入球が可能な2つの入球口が左右方向に並んで設けられており、いずれの入球口に遊技球が入球するかで生起させる大当り遊技の種類を決定するような振分体(所謂「クルーン」)を生起条件付与手段として、2つの振分体を設ける構成を採用することもできる。そして、振分体へ誘導されて回転するように転動する遊技球は、その回転力が弱まるに連れて振分体の中央に向って移動し、2つの入球口のいずれか一つの入球口へ入球する。すなわち、大当り遊技抽選は、各振分体におけるいずれかの入球口に遊技球が入球するかで行われる。また、各振分体には、遊技球の入球が可能な3以上の入球口を設けるようにしてもよい。そして、各大当り遊技抽選による振分率は、抽選対象となる大当り遊技が対応付けされている入球口の数により異ならせるようにしてもよい。
・本実施形態は、期間報知演出を行わないようすることもできる。このような場合、遊技盤13の遊技領域13aに「大当りしたら安定型は左打ち(←)」、「大当りしたらチャレンジ型は右打ち(→)」を印刷するなどして遊技者にゲーム性を把握させることもできるような構成が好ましい。また、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後においては、直ちに有効期間を設定するようにすることもできる。すなわち、主制御用CPU37aは、大当り判定で当選した図柄変動ゲームの終了後、猶予期間処理を実行することなく直ちに有効期間を開始させることとなる。また、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後においては、有効期間を設定するまでの時間を1000m秒や、4000m秒などに変更してもよい。
・本実施形態は、大当り判定の結果に拘わらず図柄変動ゲームの終了後、確定停止表示させた図柄(飾り図柄及び特別図柄)を、所定の時間の間、継続的に停止表示させる構成としてもよい。そして、期間報知演出は、確定停止表示させた図柄を所定の時間の間、継続的に停止表示させる時間を利用して行われるようにしてもよい。このように構成することで、主制御用CPU37aには有効期間を開始させるにあたって同じ処理を繰り返し実行させるのみでよくなり、制御プログラムを簡素化することができる。
・本実施形態は、一つの大入賞口を設け、該大入賞口には遊技球の入球が可能な2つの入球口を設け、一方の入球口の奥方には第1カウントスイッチSW3を設けるとともに他方の入球口の奥方には第2カウントスイッチSW4を設けるようにしてもよい。この場合、各大当り遊技で規定されているカウントスイッチでの遊技球の入球の検知を有効とする一方で、各大当り遊技で規定されていないカウントスイッチでの遊技球の入球の検知を無効、又は遊技球の入球を検知できないような構成を採用することが好ましい。
・本実施形態は、各大入賞口26,27の形状をともにアタッカータイプにすることもできるし、電動チューリップタイプに統一することもできる。また、各大入賞口26,27の配置方法は、遊技領域13aの右方領域にともに配置したりするように変更してもよい。
・本実施形態は、各大当り遊技抽選における平均払出賞球数を、ほぼ同一しなくてもよく、偏りを持たせるようにしてもよい。
・本実施形態において各特定入賞口35,36の配置方法は、互いに打ち分けが可能な構成であれば、その配置方法を変更してもよい。
・本実施形態は、各特定入賞口35,36を、表示枠体20に代えて遊技領域に配設される複数の釘で形成される壁や、障害部材などを挟んで(境界に)左右方向に一つずつ配置することもできる。
・本実施形態は、各大当り遊技で規定される入球上限個数を異ならせたり、規定ラウンド数を異ならせたりすることで大当り遊技毎に遊技者が得ることができる賞球の総数を異ならせるようにしてもよい。また、各大当り遊技では、大当り遊技中に各大入賞口が開放される開放時間の合計時間を異ならせることで大当り遊技毎に遊技者が得ることができる賞球の総数を異ならせることもできる。ただし、各大当り遊技抽選で抽選対象となる大当り遊技において、平均払出賞球数が同じ(ほぼ同じ)になるように設定することが好ましい。
・本実施形態は、特別遊技の特典の内容を確変状態の付与態様とすることもできる。すなわち、生起条件の成立を契機としては、確変状態が付与されるようになる。例えば、確変状態には、複数の上限数を定めることで、その上限数によって特定の内容を規定することもできる。確変状態は、遊技者にとって有利な遊技状態であり、該確変状態での遊技が続けば続くほど有利な遊技状態が継続されることとなるため、その継続回数によって特典の内容を規定することができる。また、特別遊技の特典の内容は、大当り遊技の種類と確変状態を付与するか否か(確変大当りであるか否か)とすることもできる。また、同様にして特別遊技の特典の内容は、時短状態の付与態様とすることもできる。また、同様にして特別遊技の特典の内容は、確変状態と時短状態を組み合わせた付与態様とすることもできる。
・本実施形態は、複数の図柄を変動させる画像表示部GHを有し、該画像表示部GHにより遊技領域13aを区分けすることができるようなパチンコ遊技機であれば適用することが可能である。
・本実施形態は、各大当り遊技抽選における抽選対象となる大当り遊技の振分率を、例えば、同率などに変更してもよい。
・本実施形態は、大入賞口用振分乱数をもとに大当り遊技の種類を決定するに際して、大入賞口用振分判定値を予め用意して、該判定値に基づいて大当り遊技の種類を決定するようにしてもよい。
・本実施形態は、大当り遊技の種類を5種類以上備えることもできる。ただし、各大当り遊技抽選では、最も利益が高い大当り遊技と最も利益が少ない大当り遊技とを抽選対象とするものが存在するように構成する。
・本実施形態は、確変機能や時短機能を備えないパチンコ遊技機に適用することもできる。
・本実施形態は、確変報知演出を実行するタイミングは変更することができる。例えば、図柄変動ゲームでチャンス図柄による大当り表示結果(図柄組み合わせ)を導出する場合にあっては、該チャンス図柄の図柄組み合わせから確変大当りを認識することができる図柄組み合わせに昇格させる演出を大当り遊技中に確変報知演出を行うこともできる。また、確変報知演出を実行しないようにすることもできる。
・本実施形態は、有効期間を開始してから予め定めた時間の経過時に生起条件が成立していない場合に有効期間を終了させるようにしてもよい。
・本実施形態は、図柄変動ゲームで大当り表示結果の導出後、権利発生状態が開始されて該権利発生状態中に権利発生装置としての特別入賞装置への遊技球の入球が検知される場合に大当り遊技を生起させる仕様(所謂、「権利モノタイプ(旧第3種)」)のパチンコ遊技機に適用することもできる。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記生起条件付与手段は、遊技球が入球可能な入球口と、該入球口から入球した遊技球を前記遊技盤に排出可能な排出口と、前記入球口と前記排出口との間に遊技球を検出する検出センサを備えたゲートである請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ロ)前記状態決定手段は、前記大当り抽選の抽選結果に基づき該抽選結果を報知するとともに、前記特定大当りとするか又は前記非特定大当りとするかが一義的に対応付けされる特別図柄を決定する特別図柄決定手段である請求項2に記載の遊技機。
GH…画像表示部、SW3…第1カウントスイッチ、SW4…第2カウントスイッチ、SW8…第1特定入賞口スイッチ、SW9…第2特定入賞口スイッチ、10…パチンコ遊技機、13…遊技盤、13a…遊技領域、21…演出表示装置、23…特別図柄表示装置、26…第1大入賞口、26a…第1大入賞口扉、27…第2大入賞口、27a…第2大入賞口扉、35…第1特定入賞口、35a…入球口、35b…球通路、35c…排出口、36…第2特定入賞口、36a…入球口、36b…球通路、36c…排出口、37…主制御基板、37a…主制御用CPU、37b…主制御用ROM、37c…主制御用RAM、38…サブ統括制御基板、38a…統括制御用CPU、38b…統括制御用ROM、38c…統括制御用RAM、39…演出表示制御基板、39a…表示制御用CPU、39b…表示制御用ROM、39c…表示制御用RAM。