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JP5231402B2 - 中性子及びガンマ線モニタ - Google Patents

中性子及びガンマ線モニタ Download PDF

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JP5231402B2 JP2009513195A JP2009513195A JP5231402B2 JP 5231402 B2 JP5231402 B2 JP 5231402B2 JP 2009513195 A JP2009513195 A JP 2009513195A JP 2009513195 A JP2009513195 A JP 2009513195A JP 5231402 B2 JP5231402 B2 JP 5231402B2
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Description

発明の背景
テロリズムが増加する中、大量破壊放射性兵器や、例えば高原子量元素のような、放射線形検出を遮蔽するために使われる物質に対する、効果的な検出器の必要性が高まりつつある。特に懸念される3つの兵器は、いわゆる「汚い爆弾」、ウランベースの核爆弾、及びプルトニウムベースの核爆弾である。例えば、汚い爆弾は、爆轟により周囲を汚染しながら撒き散らされる放射性物質に囲まれた、化学爆発物を含む。汚い爆弾は、最も一般的な痕跡であるような、それらの放出された放射線、ガンマ及び制動放射線によって検出可能である。ウランベースの核爆弾は、原理上は、235U又は238Uの痕跡ガンマ線によって識別可能である。兵器級235Uからの放射フラックスは低いのであって、そしてそれ故に、バックグラウンドガンマ線から、及び無害なソースから、235U又は238U痕跡ガンマ線を区別するためには、優れた効率及び良いエネルギー分解能が望ましい。プルトニウムベースの核爆弾は、中性子放出によって検出することが可能である。中性子エミッタは十分に希薄であり、中性子バックグラウンドレベルを数回超える中性子源の検出は、プルトニウムが存在する明白な証拠となりうる。
ガンマ線と中性子との検出には、それらの発見にまでさかのぼる、長い歴史がある。ここに参照によって全体の教示が組み入れられている“Radiation Detection and Measurement”, Third Edition, 1999 by Glenn F. Knoll, Wiley Press(非特許文献1)を例として、論題にかかる多くの書籍やモノグラフが利用可能である。最近まで、放射線検出器は、ほぼ例外なく、害のない工業用途、又は研究用途のために使われていた。最も広く使われている無機シンチレータNaI(Tl)が1940年代後半に導入されて以来、良い効率とエネルギー分解能とを備えたガンマ線機器が利用可能となった。現在、例えば高純度ゲルマニウム等、さまざまな用途に適した構成の低エネルギー又は高エネルギーガンマ線を検出するための、市販されている入手可能な、多数の無機及び有機シンチレータ、及び多数の半導体検出器が存在する。シンチレータからの光を、例えば光電子増倍管、光ダイオード、及び電荷結合素子(CCD)等の光検出器によって検出することができる。しかしながら、これら検出器は、例えばリード、タングステン等の、Zの大きい物質からなる十分な質量体によって遮蔽されたガンマ線源を検出することができない。工業用中性子検出器が、併せて1960年代前半に利用可能となった。これらの比較的大きな機器は熱中性子を検出するのであり、熱中性子は典型的に、BF3 又は 3Heのうちのいずれか一方で満たされたガス比例計数管を用いて検出される。高エネルギー中性子は典型的に、活発な中性子が水素原子核と弾性衝突する時に発生する高電離陽子を検出する、プラスチック及び液体シンチレータによって測定することができる。また、含水素物質を用いて中性子を熱中性子化し、ないしは減速させ、そして結果として生じる熱中性子を、高効率熱中性子検出器を用いて検出することによっても、高速中性子の存在が決定される。この方法を採用する検出器の例としては、リチウム又はホウ素を含むようなプラスチック及び液体シンチレータがある。
米国特許出願公開第20050023479号
"Radiation Detection and Measurement", Third Edition, 1999 by Glenn F. Knoll, Wiley Press
発明の概要
現行の工業用放射線検出器は、依然として40年以上前に開発された中性子及びガンマ検出技術に基づいたものである。進歩といえば、もっぱら電子部品実装やコンピュータベースの情報解析におけるものであった。利用可能な検出器技術は依然として、選択性、効率、可搬性、及び放射線兵器における3つの主なタイプの検出を備えるような、本土防衛における放射線兵器検出へのニーズを、費用効率が高い手法で満たしてはいない。したがって、遮蔽された兵器を含む大量破壊放射性兵器の、より効果的な検出器の必要性が存在する。
本発明のさまざまな実施形態において、装置には、新しいタイプの、例えばプルトニウム等のような中性子エミッタの検出を容易にする中性子検出器や、例えばウラン等のようなガンマ線源の検出を容易にするガンマ線検出器が含まれる。
本発明の装置を採用することにより、透過性中性子放射線及びガンマ線を選択的に検出することができるのであり、したがって区別することができる。その装置は、第1の導光部と、第2の導光部と、及び、入射する光学光子に対して不透明な、第1及び第2の導光部の間に挟まれた中性子シンチレータシートとを、含むことができる。第1の導光部は、第1の光学検出器と光学的に接続されていてよく、そして第2の導光部は、第2の光学検出器と光学的に接続されていてよい。第2の導光部は、ガンマ線シンチレータ又は物質を含むことができる。
高速中性子が中性子シンチレータによって捕捉され、光を発生させるよう、導光部は高速中性子を熱中性子化することができる。熱中性子化をする導光部は、高速中性子を熱中性子化する含水素物質を含むことができる。例えば、導光部は、水、有機溶媒、鉱物油、及び有機ポリマーから選択された少なくとも1つの物質を含むことができる。
中性子シンチレータは、熱中性子捕捉同位体成分、及び、捕捉同位体が熱中性子に晒されるとシンチレートする(光を放つ)シンチレーション成分を含むことができる。捕捉同位体の例には、6Li, 10B, 113Cd, 及び 157Gdが含まれる。中性子シンチレータ成分の例には、6LiF 及び ZnSが含まれる。
ガンマ線シンチレータは、例えばプラスチックのような含水素物質か、又は液体シンチレータ、又は、例えばNaI(Tl), CsI(Tl), BGO, BaF2, LSO, 及び CdWO4のような無機シンチレータから選択された物質を含むことができる。
その装置は更に、第1の光検出器及び第2の光検出器からの信号の同時発生を指示するプロセッサを含むことができる。その機器は、プロセッサが第1の光検出器及び第2の光検出器からの信号の同時発生を指示する場合には、検出された放射線を中性子として分類する。ガンマ線は、プロセッサが第2の光検出器からの信号を指示する場合であって、しかしながら第1の光検出器からの信号と同時に起こる信号ではない場合に、検出することができる。
装置は更に、放射線検出結果を表示するための、プロセッサに接続されたディスプレイを含むことができる。
装置を、手持ち式となるよう構成することができる。
装置は更に、複数の導光板をインターリーブする複数の中性子シンチレータシートを含むことができる。
前述した、及びその他の、本発明にかかる物、特徴、及び利点は、添付図面で説明されているような、以下に続く本発明の好ましい実施形態のより詳細な説明から明らかとなるであろう。その図面において、同様の参照文字は、異なったビュー全般に亘って同一の部分を参照するものである。図面を、必ず拡大縮小、強調すべきというわけではなく、その図面は本発明の原理を説明することを課せられたものである。
図1は、本発明の機器における1つの実施形態の概略図である。 図2は、本発明の機器における別の実施形態の概略図である。 図3は、本発明の機器における別の実施形態の概略図である。 図4は、本発明の機器における別の実施形態の概略図である。 図5は、本発明の機器における更に別の実施形態の概略図である。
発明の詳細な説明
本発明の好ましい実施形態の説明が、以下に続く。
図1は、ガンマ線と中性子とを検出するよう備えられた、選択的放射線検出装置100の実施形態を表している。入射する光学光子に対して不透明な中性子シンチレータシート110が、第1の導光部102と第2の導光部106との間に挟まれている。第2の導光部106は、ガンマ線シンチレータ物質107を含む。光検出器104が、第1の導光部102に、直接的に、又は図1に示されているとおり任意の光ファイバ103によって、接続されている。光検出器104は、導光部102を介して導かれる中性子シンチレータシート110からのシンチレーションを検出するよう構成される。光検出器108は、導光部106に接続されている。光検出器104と同様に、光検出器108は、第2の導光部106に、直接的に、又は図1に示されているとおり任意の光ファイバ103によって、接続されていてよい。装置100は、任意で減速材116により被覆されていてもよく、減速材116は、高速中性子の熱中性子化を更に促進するような物質であってよい。
検出器104及び108は、データの取得、制御、及び出力を提供することができるようなプロセッサ112に接続されていてよい。出力は、ディスプレイ114により遂行することができる。
機器100の動作において、その機器が中性子線放射に晒されている場合、中性子シンチレータシート110は、導光部102及び106を介して第1の光検出器104及び第2の光検出器108に伝播される光学光子を生成し、それに応じて、プロセッサ112が、第1の光検出器及び第2の光検出器からの信号の同時発生を指示する。こうして、プロセッサ112が光検出器104及び光検出器108からの信号の同時発生を指示する場合には、検出された放射線は中性子として分類される。機器100がガンマ線放射に晒される時、導光部106内のガンマ線シンチレータ物質107は、シート110における中性子相互作用からの強度と同じ強度の、光学光子フラックスを生成することができる。中性子シンチレータシート110は入射する光学光子に対して効果的に不透明であるので(典型的なシンチレータシート内での光の減衰は、70の因子である。)、ガンマ線放射に応答して生成される光学光子は、導光部106のみを介して伝播されるであろう。そしてその光学光子は、第2の光検出器108によって検出されるものの、しかしながら第1の光検出器104によっては検出されないであろう。プロセッサ112は、第1の光検出器及び第2の光検出器からの信号の同時発生を指示しないであろう。こうして、プロセッサ112が光検出器108からの信号を指示し、しかしながら光検出器104からの信号を指示しない場合には、検出された放射線はガンマ線として分類される。
幾つかの実施形態においては、機器100がガンマ線放射に晒される時、シンチレータシート110内では、シンチレーション物質を含む導光部102と導光部106との両方におけるシンチレーション光をもたらすような、何らかの相互作用が生じるであろう。中性子シンチレータシート110のガンマ線への応答は、中性子相互作用からの応答と比較して非常に弱いのであり、そして米国特許出願第10/861,332号(現在、米国特許出願公開第20050023479号(特許文献1)として公開されている。)において説明されているとおり、直ちに判別することが容易に可能である。
こうして、一つの実施形態において、機器100は、中性子とガンマ線とを独立に、同時に数えることができる。例えば、中性子からのガンマ線の判別を、108: 1を超えるレベルで成し遂げることが可能である。
プロセッサ112を、例えば、工業用X線蛍光ユニットにおける取得、制御、及び表示システム(Xli, Niton LLC, Billerica, Massachusetts)等の、手持ち式の放射線検出器具のための当該技術分野において知られている電子制御装置から容易に改造することができる。典型的に、装置100は手持ち式となるよう構成される。例えば、全ての部品を、総質量が約2.5kgよりも小さいか、より典型的には約1.5kgよりも小さいような単一の小型ユニット内に備えることが可能である。
中性子シンチレータ110は、熱中性子を停止させ、シンチレーションシートの両方の表面から放出される光学光子を生成するための高い効率を有する。ここにおいて用いられている熱中性子とは、kTのオーダーの運動エネルギーを有する中性子である。ここにおいてkはボルツマン定数であって、そしてTはケルビン(Kelvin)での周囲の温度である。ここにおいて用いられている高速中性子とは、kTよりも大きい、典型的には非常に大きい(例えば数千から数百万電子ボルトの範囲内にある)運動エネルギーを有する中性子である。典型的に、中性子シンチレータ110の材料物質は、優れた熱中性子検出効率と、無視できるほどにわずかなX線又はガンマ線の検出効率とを有することが可能である。この物質は、捕捉同位体が熱中性子に晒されるとシンチレートするシンチレーション成分に結合された熱中性子捕捉同位体を含むことができる。捕捉同位体は、例えば6Li, 10B, 113Cd, 157Gd等のような(一般的には6Li 又は 10Bであって、より典型的には6Liである。)、当該技術分野において知られている任意の熱中性子捕捉同位体であってよい。シンチレーション成分は、捕捉同位体による熱中性子捕捉の反応生成物に応じて、シンチレーションに対する当該技術分野において知られている任意の成分であってよい。例えば、シンチレーション成分はZnSであってよい。中性子シンチレータ110の材料物質は、例えばZnSと組み合わせられた6Li, 10B, 113Cd, 又は 157Gdのうちの少なくとも1つを含む化合物のような、捕捉同位体とシンチレーション成分との任意の組み合わせであってよい。典型的には、中性子シンチレータは6LiF と ZnSとの組み合わせである。例えば、さまざまな実施形態において、中性子シンチレータ110は市販されている入手可能なスクリーン物質(Applied Scintillation Technologies, Harlow, United Kingdom)であり、LiF と ZnSとの混合物から作り出される、およそ0.5mmの厚さのものある。リチウムは同位体濃縮された6Liであって、熱中性子を捕捉し、4.78MeVの総エネルギー解放を伴ってヘリウム原子核4He及び三重子3Hへと即座に分裂するための、940バーン(barn)の断面積を有する同位体である。活発なアルファと三重子とは、アルファと三重子とが停止する際のメガボルトのエネルギー損失毎に対して約50,000個の光学光子を放出することにより自己をシンチレートさせるようなZnS内で、エネルギーを失うことができる。したがって、捕捉された各中性子は、数十万の光の量子を発生させる可能性が高い。
好ましくは、含水素物質を用いて、装置を小型で効率的な高速中性子検出器としつつ、高速中性子を熱中性子化するような光学誘導部102とシンチレータ−光学誘導部106とを作成することができる。
高速中性子を熱中性子化する物質からなる任意の中性子減速材116を、高速中性子検出効率を更に上昇させるために、加えることが可能である。当業者であれば、多くの適切な減速材物質を知っているであろう。そして当業者であれば、ガンマ線検出効率の如何なる損失をも最小化しつつ、減速材物質、厚さ、そして中性子検出効率を最大化するための配置を選択できる。例えば、典型的な中性子減速材は、水、有機溶媒(アルコール、エーテル(例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン)、ケトン(例えばアセトン、メチルエチルケトン)、アルカン(例えばヘキサン、デカン)、アセトニトリル、N,N'ジメチルホルムアミド、ジメチル・スルホキシド、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、油及びワックス(例えば鉱物油、パラフィン等)、有機ポリマー(例えばポリアルカン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル、ポリビニレン(例えば、ポリ塩化ビニル)、ポリアクリル酸塩(例えば、ポリメタクリル酸メチル)、ポリスチレン、ポリアルキルシロキサン(例えば、ポリジメチルシロキサン)等)、水又は有機溶媒とポリマーとが一緒になった複合材料又はゲル(例えば、ゼラチンの水ゲル、ポリアクリル酸、ヒアルロン酸等)、及びそれ以外の、当該技術分野において知られているそのような減速材等の、含水素物質である。
例えば幾つかの実施形態において、減速材116は、例えば高密度ポリエチレンのような有機ポリマーを用いて作成することができる。そして、入射する高速中性子を中性子シンチレータ110によって効率よく捕捉できるようにと、それら入射する高速中性子を減速させる(熱中性子化する)ため、減速減速材116によって装置100を覆うことができる。他の実施形態において、減速材116は、例えば水、有機溶媒、水ゲル等のような、装置100を覆う適切な厚さの液体減速材の層を有する容器であってよい。さまざまな実施形態において、中性子減速材中の水素原子核は、2H同位体に濃縮されていてよい。すなわち、減速材中の2Hの割合は、天然存在度レベルを超えるものである。幾つかの実施形態において、中性子減速材中の水素原子核の、少なくとも約50%、より典型的には少なくとも約90%、又は、好ましくは少なくとも約95%が、2H同位体である。
シンチレーション光子を光検出器104及び108へと導くことに加えて、導光部102及び106は任意で、高速中性子の減速材、又は熱中性子化材として振舞うことができる。すなわち高速中性子を、それらが中性子シンチレーションシート110によって効率よく捕捉されるよう、熱エネルギーまで減速させることができる。したがって、導光部102及び106は、例えば典型的には、水、有機溶媒、水又は有機溶媒とポリマーとが一緒になった、透過性有機ポリマー(例えば、ポリアクリル酸、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアルキルシロキサン)複合材料又はゲル、鉱物油、等の含水素物質のような、透過性基準を満たすことができる上述の如何なる中性子減速材を含んでもよい。典型的には、導光部102及び106の材料物質は、例えば通常はポリアクリル酸塩(例えば幾つかの実施形態においては、ポリメチル・メタクリレートである。)であるような、有機ポリマー等の固体であってよい。さまざまな実施形態において、導光部102及び106の材料物質中の水素原子核は、2H同位体に濃縮されていてよい。すなわち、減速材中の2Hの割合は、天然存在度レベルを超えるものである。幾つかの実施形態において、中性子減速材中の水素原子核の、少なくとも約50%、より典型的には少なくとも約90%、又は、好ましくは少なくとも約95%が、2H同位体である。
導光部106は、当該技術分野において知られているような、さまざまなガンマ線シンチレーション物質107のうち、如何なるものを含んでもよい。そのような物質の例としては、タリウムがドープされたヨウ化ナトリウム(Na(Tl),タリウムがドープされたヨウ化セシウム(CsI(Tl)),ゲルマン酸ビスマス(BGO),フッ化バリウム(BaF2),セシウムがドープされたルテチウムオキシオルトシリケート(LSO(Ce)),タングステン酸カドミウム(CWO),セリウムがドープされたイットリウムアルミニウムペロブスカイト(YAP(Ce)),セリウムがドープされたガドリニウムシリケート(GSO),等が含まれる。例えば、NaI(Tl)は高速、高効率、そして安価なものとすることが可能であるが、しかしながら湿りやすい可能性があり、典型的には湿気に対して密閉されている。BaF2, BGO 又は LSO等のような吸湿性ではない結晶を採用することも可能である。そのような物質は典型的に、汚い爆弾からのガンマ線に対して良い検出効率を有するよう選択される。例えば、137Cs(汚い爆弾における放射線の脅威として、しばしば挙げられる。)からの662 keVガンマ線は、2.5cm(1インチ)の厚さのLSO結晶内で、80%を超える吸収効率を有することが可能であり、これにより約10,000個の検出可能な光学光子を発生させることができる。一般的に、ガンマ線シンチレータはNaI(Tl), CsI(Tl), BGO, BaF2, LSO, 又は CdWO4のうちの(又は、より典型的にはBGO, BaF2, 又は LSOのうちの)1つを含む。幾つかの実施形態において、ガンマ線シンチレータはBaF2であり、そして他の実施形態において、ガンマ線シンチレータはLSOである。
導光部106を、プラスチックシンチレータ又は液体シンチレータのような含水素シンチレータとすることができる。含水素シンチレータが有する、単一エネルギーガンマ線のエネルギー分解能は非常に低いのであって、それゆえガンマ線源の識別には適していないのであるが、しかしながらそれら含水素シンチレータは、電離放射線の存在を警告することと、放射線量の正確な測定値、すなわち放射フラックスの強度を与えることとの両方によく適しているし、そしてよく利用される。
ガンマ線シンチレーション物質107と導光部106とは、任意のシンチレーションイベントによって生成される光の波長に対して透過的であってよい。ここにおいて用いられる「透過的」及び「透過性」とは、例えばシンチレーション光等のような光の、物質内における単位経路長さ当たりの透過率に言及するものである。典型的には、シンチレーション光に対して透過的である物質は、物質におけるメートル当たり、そのシンチレーション光の少なくとも約90%、一般的には約95%、そしてより典型的には約98%を透過する。典型的に、透過されるシンチレーションは、約400ナノメートル(nm)から約600nmまで、一般的には約350から約600nmまで、又は、より典型的には約300から約600nmまで、の範囲内にある。したがって、幾つかの実施形態において、透過性物質(例えば、導光部やガンマ線シンチレータ等)は、約350nmと約600nmとの間のシンチレーションを、メートル当たり約95%透過するのであり、より典型的には、約300nmと約600nmとの間のシンチレーションを、約98%透過する。
上述のとおり、中性子シンチレータシート110は、ガンマ線シンチレーション物質107によって生成された光学光子に対して実質的に不透明であって、すなわち透過的ではなく、それ故にそのような光子が検出器104によって検出されることを妨げる。
さまざまな実施形態において、中性子シンチレータシート110と導光部102及び106のそれぞれの屈折率は、同じ範囲内(例えば約1.4から約2.4、又は、より典型的には、約1.5から約1.8)であってよく、そして一般的には、シンチレータ110と導光部102及び106との間の界面における反射を最小化すべく、類似するよう選択することが可能である。
図2において示される機器200は、本発明にかかる機器の代替的実施形態である。機器200は、複数の導光板(制限を加えるものではない例示として、3つの導光板202a,202b,及び206が示されている。)をインターリーブする複数の中性子シンチレータシート(制限を加えるものではない例示として、2つの中性子シンチレータ210aから210bが示されている。)を含む。図1において表されている機器100の導光部106と同様に、導光部206はガンマ線シンチレーション物質207を含む。導光部202a及び202bは光検出器204a及び204bに光学的に接続され、一方で導光部206は光検出器208に光学的に接続される。導光部202a,202b,及び206を検出器204a,204b,及び208に接続するための手段には、任意で光ファイバ203を含むことができる。
検出器204及び208は、データの取得、制御、及び出力を提供することができるようなプロセッサ212(ここにおいては、以下で説明されるような、その動作の多層構造論理スキームと共に表されている。)に接続されていてよい。出力は、ディスプレイ214により遂行することができる。中性子シンチレータシート210a及び210bは、ガンマ線シンチレーション物質207によって生成された光学光子に対して実質的に不透明であって、すなわち透過的ではなく、それ故にそのような光子が検出器204によって検出されることを妨げる。
以下は、機器200の動作に亘って採用される、プロセッサ212の論理である。
中性子が中性子シンチレータシート210aにぶつかる場合、このイベントによって生成された光学光子は、202aと202bとの両方の導光部を介して伝播し、そして204aと204bとの両方の検出器によって検出される。検出器204a及び204bからの信号は「中性子検出器」要素252へと伝播し、要素252はディスプレイドライバ270に、中性子が検出されたことを指示するディスプレイ214上に表示されるべき信号を生成させるであろう。
中性子が中性子シンチレータシート210bにぶつかる場合、このイベントによって生成された光学光子は、202bと206との両方の導光部を介して伝播し、そして204bと208との両方の検出器によって検出される。204bと208との両方の検出器からの信号の存在は、同時計数器254によって検出されるであろう。同時計数器254は、「通常は閉じられている」ゲート256を開き、そして「通常は開かれている」ゲート258を閉じるであろう。「通常は閉じられている」ゲート256から伝播された信号は、「中性子検出器」要素252へと伝播し、要素252はディスプレイドライバ270に、中性子が検出されたことを指示するディスプレイ214上に表示されるべき信号を生成させるであろう。
ガンマ線が導光部206中のシンチレーション物質207にぶつかる場合、検出器208のみが信号を生成し、信号は「通常は開かれている」ゲート258を通って「ガンマ検出器」要素260へと伝播し、要素260は、「中性子検出器」要素252からの信号が存在しない場合は、ディスプレイドライバ270に、ガンマ線が検出されたことを指示するディスプレイ214上に表示されるべき信号を生成させるであろう。
図3に示される機器400は、本発明にかかる機器の代替的実施形態である。機器400は、複数の導光板(制限を加えるものではない例示として、4つの導光板402a,402b,406a及び406bが示されている。)をインターリーブする複数の中性子シンチレータシート(制限を加えるものではない例示として、3つの中性子シンチレータ410aから410cが示されている。)を含む。導光部406a及び406bは、ガンマ線シンチレーション物質407を含む。機器400において、導光部402a及び402bは、導光部406a及び406bをインターリーブする。中性子シンチレータシート410aから410dは、ガンマ線シンチレーション物質407によって生成された光学光子に対して実質的に不透明であって、すなわち透過的ではなく、それ故にそのような光子が検出器404によって検出されることを妨げる。
図3に示される機器400の実施形態において、導光部402a及び402bは光検出器404に光学的に接続され、一方で導光部406a及び406bは光検出器408に光学的に接続される。光学的に接続するための手段には、任意で光ファイバ403を含むことができる。光検出器408からの信号が存在し、しかしながら光検出器404からの信号が存在しない場合、プロセッサ412はガンマ線を検出する。光検出器408と光検出器404との両方からの、既定レベルを超える同時信号が存在する場合、プロセッサ412は中性子を検出する。出力はディスプレイ414により遂行することができる。
図4において示される機器500は、本発明にかかる機器の代替的実施形態である。機器500は、複数の導光板(制限を加えるものではない例示として、4つの導光板502a,502b,506a及び506bが示されている。)をインターリーブする複数の中性子シンチレータシート(制限を加えるものではない例示として、2つの中性子シンチレータ510aと510bとが示されている。)を含む。導光部506a及び506bは、ガンマ線シンチレーション物質507を含む。機器500において、導光部502a及び502bは、導光部506a及び506bをインターリーブする。中性子シンチレータシート510aから510dは、ガンマ線シンチレーション物質507によって生成された光学光子に対して実質的に不透明であって、すなわち透過的ではい。
図4に示される機器500の実施形態において、導光部502a及び502bは導光部520を介して光検出器504に光学的に接続され、一方で導光部506a及び506bは導光部522を介して光検出器508に光学的に接続される。導光部502a及び502bからの光子は、導光部522へ入ることを不透明部材526により妨害される。同様に、導光部506a及び506bからの光子は、導光部520へ入ることを不透明部材524により妨害される。1つの実施形態において、不透明部材520及び524は、導光部502a,502b,506a,及び506b上への反射性被膜物であってよい。
光検出器508からの信号が存在し、しかしながら光検出器504からの信号が存在しない場合、プロセッサ512はガンマ線を検出する。光検出器508と光検出器504との両方において、既定レベルを超える信号が存在する場合、プロセッサ512は中性子を検出する。出力は、ディスプレイ514により遂行することができる。
既に言及したとおり、ガンマ線からの中性子選択性は、ガンマ線源からの間違ったアラームを最小化しつつ、例えばプルトニウムのような中性子線源を検出するために欠かすことができないと言えるものである。例えば、ある現在の安全基準において、中性子検出器は、0.455kg(1ポンド)のプルトニウムを2メートル離れたところから検出することが望まれている。0.455kg(1ポンド)のプルトニウムは、毎秒およそ20,000個の高速中性子線を放出する。2メートル地点では、1秒当たり検出器を横切る中性子は、cm2 当たりで高々0.04個である。したがって、本発明にかかる機器によって達成可能な中性子の検出効率が50%であったならば、計数率はたった0.02/sec/cm2である。中性子検出器におけるガンマ線検出効率が10-3であったならば、少量のソースからの20 ガンマ線/sec/cm2 によって0.455kg(1ポンド)のプルトニウムからの中性子と同じ信号が与えられ、したがって警報がトリガされるであろう。たった2 × 10-9のガンマ線検出効率しか有さないような本発明にかかる機器であれば、たとえ強力なガンマ線源によってでも、通常惑わされることはないであろう。実際、本発明にかかる機器は通常、ガンマ線源それ自身が深刻な健康上の危険でない限りは、ガンマ線源を中性子/プルトニウム安全基準に相当するほどは検出しないであろう。
本発明にかかる機器は、従来の3He検出器に比べて他にも実用上の利点を有する。工業用3He検出器は典型的に、例えば多くの工業用器具において用いられている高密度ポリエチレンの厚さ5cmのカバーのような厚い中性子減速材に囲まれていない限り、約10%だけの中性子検出効率を有するのみである。導光部により与えられる内在的な中性子の減速を備えた、開示されている中性子検出器は、高密度ポリエチレンカバーを用いずとも、ほぼ40%の効率を有することが可能である。更には、完全に減速された3He検出器の効率達成が必要とされる場合、開示されている中性子検出器は、大幅に薄い外部減速材(例えばポリエチレン)を採用し、完全な減速を得ることができる。こうして、ここにおいて開示される検出器を、同じ効率を有する工業用3He検出器よりも著しく軽くすることが可能であり、このことは手持ち式で用いるよう機器を構成するために最も重要なことである。
併せて、本発明にかかる機器を大変頑丈なものとすることが可能であり、そして本発明の機器は旅行制限を受けなくてもよい。3He検出器は典型的に、約2から約4気圧の圧力下で同位体3Heを含んでいる。多くの状況において、そのような検出器を輸送するためには輸送規制により特別な手続が要求される。
併せて、工業用3He検出器は典型的に、動作温度が+10oC から +50oCの範囲へと制限されており、そこにおいても依然として検出は温度変化の影響を受ける。本発明にかかる機器は、少なくとも約-10oC から 約 50oCの範囲に亘っては、温度変化により影響を受けないものとすることが可能である。
更に別の利点は、本土防衛の要件を満たすために十分に大きいサイズにおいて、開示されている検出器は、同等の効率の工業用3He検出器よりもコストのかからないものとすることができるということである。これは、例えば中性子シンチレーションシートのような類似の物質におけるコストが、従来型検出器における3Heと比較して、通常は大幅に安価だからである。
図5は、本発明の中性子検出スキームの1つの態様に従って構築される中性子検出装置550の概略図を描写している。この装置はガンマ線を109:1のレベルで排斥することができる。すなわち、装置550に入る109個のガンマ線に対して1個未満のガンマ線しかカウントされないであろう。装置550は、第1の導光部560aと第2の導光部560bとの間に層をなす中性子シンチレータ555を含む。第1及び第2の導光部560a及び560bは、興味がある波長において実質的に光透過的であるような、如何なる適切な物質から形成されていても、又は物質の組み合わせから形成されていてもよい。ある特定の実装において、第1及び第2の導光部560a及び560bは含水素物質(例えば水、有機溶媒、鉱物油、又は有機ポリマー)を組み入れ、そこを通り過ぎる高速中性子を熱中性子化し、シンチレータ555内での中性子の捕捉を容易にする。中性子シンチレータ555と導光部560a及び560bとは実質的に平面的幾何学構造を有しているように描写されてはいるが、装置550はそのようなものへと制限されるわけではなく、中性子シンチレータと導波管とが同軸円筒状シェルとして形成されるような円筒状の構成を含む、別の幾何学構造で構築されてもよい。第1及び第2の導光部560a及び560bは各々、第1及び第2の光検出器580a及び580bに光学的に接続されている。各々の導波管の対応する検出器への光学的接続を、光ファイバ575a及び575bを用いて成し遂げてもよいし、又は代替的に、バルク光学要素を利用することもできる。第1の光検出器580aは第1の導光部560aから発せられる光を検出し、しかしながら第2の導光部560bからの光は検出しないよう、そして、第2の光検出器580bは第2の導光部560bから発せられる光を検出し、しかしながら第1の導光部560aからの光は検出しないよう、光検出器580a及び580bは別々に、そして独立に構成される。第1及び第2の光検出器580a及び580bによって(そこで光を受け取ることに応答して)生成される信号は、プロセッサ585へと運ばれる。プロセッサ585は、受信された信号が時間的に同時であるかどうかを決定するための回路又は論理を備えている。
上述のとおり、中性子シンチレータ555は、捕捉同位体(例えば6LiF)及びシンチレータ(例えばZnS)成分の組み合わせから作成することができる。ガンマ線及び他の形の放射線に対しての判別を与えるために、中性子シンチレータ555は、そのような中性子ではない放射線には実質的に反応しない(すなわち、そこへの入射に応答して光を放出しない)物質から作られるべきである。使用においては、中性子シンチレータ555内で中性子565を捕捉すると、光の放出が引き起こされる。その光は、矢印570a及び570bによって指示されているとおり、第1の導光部560aへと向かう第1の方向と、第2の導光部560bへと向かう第2の方向との両方に放出される。図5の実施形態と組み合わせて用いられている方向という用語は、シンチレータと導光部とによって定義される平面を横断する軸に沿った、中性子シンチレータ555に対しての放出された光の移動の成分について言及するものである。第1及び第2の方向はお互いが反対となるように言及されている。放出された光の幾らかはまた、これら平面に平行な移動成分を有するであろうということが、認識できるであろう。
中性子シンチレーションによって生成されて第1の導光部570aへ向かって放出される光の少なくとも一部はそれによって捕捉され、そして第1の導光部570aの長さ方向に沿って、第1の光検出器580aへと向かって伝播される。同様に、中性子シンチレーションによって生成されて第2の導光部570bへ向かって放出される光の少なくとも一部はそれによって捕捉され、そして第2の導光部570bの長さ方向に沿って、第2の光検出器580bへと向かって伝播される。こうして、中性子シンチレータ555内における中性子捕捉イベントにより、第1及び第2の光検出器580a及び580bの両方へ向けられた光が発生されるであろう。中性子シンチレータ555は光学的に透過的には設計されておらず、それ故にそこを通り過ぎて伝播する光を減衰させるであろうということ、及びそれを理由として、導光部の一方により捕捉される(そして関連する光検出器によって検出される)光の強度は通常、もう一方の導光部によって捕捉される光の強度よりも大きいであろう、ということを認識すべきである。例えば、中性子が中性子シンチレータ555と第1の導光部560aとの間の界面に近接して捕捉される場合、中性子シンチレータ555を通る第2の導光部560bまでの、より大きい距離を移動することから生じるさらに大きな減衰に起因して、第1の導光部560aにより捕捉されて第1の光検出器580aへと伝播される光の強度は、第2の導光部560bにより捕捉されて第2の光検出器580bへと伝播される光の強度よりも著しく大きくなるであろう。しかしながら、たとえ信号の強度が等しくないとしても、中性子捕捉イベントの結果として、光検出器580a及び580bから時間的に同時の信号が生成されることとなるであろう。
プロセッサ585は、絶え間なく、又は周期的に、第1及び第2の光検出器580a及び580bからの信号を取得し、その取得された信号が時間的に同時であるかどうかをテストする。時間的な同時性が存在すると決定された場合、その後プロセッサ585は中性子検出イベントを登録し、計数器を増加させるか、又は同等の動作を実行する。逆に、プロセッサ585が、一方の光検出器から受信された信号は時間的に同時であるようなもう一方の光検出器からの信号(これは検出器ノイズ又は散在する光源の存在により生じるかもしれない。)を伴うものではないと、決定する場合、その後プロセッサ585はその信号を無視し、中性子検出イベントを登録しない。
図5の実施形態の変形において、単一の光電管(PMT)又は導光部570a及び570bの両方から光を受け取る他の光検出機器を利用して、中性子検出装置を構築することができる。PMTにより発生される信号へ閾値を適用することにより、中性子捕捉と他のイベント(例えば入射ガンマ線)とから生じるシンチレーションを判別することができる。中性子捕捉イベントにおいて、光子が両方の導光部へ放出されるというのは大変起こりやすいことであり、そして放出された光子は、典型的には複数ナノ秒であるようなPMTの時間ウインドウにおいて加算されるであろう。対照的に、ガンマ線相互作用によって発生される光子は一方の導光部のみに放出されるということが大変起こりやすく、それによりPMTにおいては弱い信号がもたらされる。この技法は、108: 1のレベルでガンマ線を排斥できるということが観測されている。
本発明は、特にその好ましい実施形態を参照しつつ、示され、そして説明されてきたのであるが、当業者であれば、添付の請求項に包含される発明の範囲を逸脱することなく、その形式や細部にさまざまな変更を加えることが可能であるということが理解されるであろう。

Claims (14)

  1. 第1の光検出器に光学的に接続された第1の導光部と、
    第2の光検出器に光学的に接続された、ガンマ線シンチレータ物質を含む第2の導光部と、
    前記ガンマ線シンチレータ物質によって生成された光子が前記第1の検出器によって検出されることを妨げるよう、入射する光学光子に対して不透明とされた、前記第1及び第2の導光部に挟まれた中性子シンチレータのシートと、
    前記第1及び第2の光検出器に接続されて、該第1及び第2の光検出器からの信号の同時発生に基づき、検出された放射線を中性子として分類するか、又は該第2の光検出器からであるが該第1の光検出器からではない信号に基づいてガンマ線として分類する、プロセッサと
    を含む、選択的放射線検出装置。
  2. 高速中性子が前記中性子シンチレータにより捕捉され、光を発生させるよう、前記導光部は該高速中性子を熱中性子化する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記導光部は、高速中性子を熱中性子化する含水素物質を含む、請求項2に記載の装置。
  4. 前記導光部は、水、有機溶媒、鉱物油、及び有機ポリマーから選択された少なくとも1つの物質を含む、請求項3に記載の装置。
  5. 前記中性子シンチレータは、熱中性子捕捉同位体成分、及び、該捕捉同位体が熱中性子に晒されると光を放つシンチレーション成分を含む、請求項1に記載の装置。
  6. 前記ガンマ線シンチレータはプラスチックシンチレータ又は液体シンチレータを含む、請求項1に記載の装置。
  7. 前記捕捉同位体は、6Li, 10B, 113Cd, 及び 157Gdから選択される、請求項5に記載の装置。
  8. 前記中性子シンチレータは6LiF 及び ZnSを含む、請求項5に記載の装置。
  9. 前記ガンマ線シンチレータは、NaI(Tl), CsI(Tl), BGO, BaF2, LSO, 及び CdWO4から選択された物質を含む、請求項1に記載の装置。
  10. 中性子とガンマ線とを同時に独立に数え上げる、請求項1に記載の装置。
  11. 放射線検出結果を表示するための、プロセッサに接続されたディスプレイを更に含む、請求項1に記載の装置。
  12. 手持ち式となるよう構成される、請求項1に記載の装置。
  13. 複数の中性子シンチレータシート複数の導光板が交互に配置されている、請求項1に記載の装置。
  14. 前記導光板に光学的に接続された複数の光検出器を更に含む、請求項13に記載の装置。
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