JP5227200B2 - Airbag clip mounting structure - Google Patents
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Description
本発明は、エアバッグを収納した状態で、ピラーガーニッシュを車体パネルに取り付けるためのエアバッグ用クリップの取付構造に関するものである。 The present invention relates to an attachment structure of an airbag clip for attaching a pillar garnish to a vehicle body panel in a state where the airbag is stored.
従来のこの種エアバッグ用クリップの取付構造は、特許文献1に示す如く、乗員をより安全に保護する目的で、自動車室内の側面側にエアバッグを設けようとするもので、エアバッグ用クリップは、ピン部材とグロメット部材とから成り、前者のピン部材は、後述するピラーガーニッシュの取付座に装着される頭部と、グロメット部材の内部にスライド可能に挿入される脚部とを備え、該脚部に第一係止爪と第二係止爪を形成し、後者のグロメット部材は、中央にグロメット部材の内部と連通する開口を有するフランジ部と、後述する車体パネルたるフロントピラーの取付孔に係着する胴部とを備え、該胴部に上記第一係止爪を係合する第一係合壁と第二係止爪を係合する第二係合壁を形成する構成となっている。
The conventional attachment structure of this type of clip for an air bag, as shown in
又、ピラーガーニッシュに対しては、エアバッグを収納してフロントピラーに着脱可能に取り付けられるもので、その裏面に上記ピン部材の頭部を装着する取付座を設け、フロントピラーに対しては、上記グロメット部材の胴部を係着する取付孔を穿設する構成となっている。 Also, for the pillar garnish, the airbag is stored and attached to the front pillar in a detachable manner, and a mounting seat for mounting the head of the pin member is provided on the back surface thereof. An attachment hole for engaging the body portion of the grommet member is formed.
そして、実際の使用に際しては、ピン部材の頭部をピラーガーニッシュの取付座に装着する一方、グロメット部材の胴部をフロントピラーの取付孔に係着して、この状態で、ピン部材の脚部をグロメット部材の胴部内に深く挿入すると、ピン部材側の第一係止部がグロメット部材側の第一係合壁に係合して、これにより、エアバッグ用クリップがピラーガーニッシュとフロンドピラー間に取り付けられると共に、ピラーガッニッシュ自体がフロントピラー側に取り付けられることとなる。 In actual use, the head of the pin member is mounted on the pillar garnish mounting seat, while the body of the grommet member is engaged with the mounting hole of the front pillar. Is inserted deeply into the body of the grommet member, the first locking portion on the pin member side engages with the first engaging wall on the grommet member side, so that the airbag clip is positioned between the pillar garnish and the front pillar. The pillar gannish itself is attached to the front pillar side.
斯かる状態の下で、自動車の側面衝突によって、エアバッグが展開されると、その膨張圧で、ピラーガーニッシュが押されることにより、ピン部材に対してグロメット部材から抜け出る方向の外力が作用して、第一係止爪と第一係合壁との係合が解除される一方、新たに、第二係止爪と第二係合壁とが係合して、ピラーガーニッシュがフロントピラーから離間して隙間を画成するので、エアバッグがこの隙間を通して車室内に展開されて、乗員の安全が確保されることとなる。 Under such a state, when the airbag is deployed due to a side collision of the automobile, the pillar garnish is pushed by the inflation pressure, so that an external force in the direction of coming out of the grommet member acts on the pin member. While the engagement between the first locking claw and the first engagement wall is released, the second locking claw and the second engagement wall are newly engaged, and the pillar garnish is separated from the front pillar. Thus, the gap is defined, and the airbag is deployed in the vehicle compartment through the gap, thereby ensuring the safety of the occupant.
しかし、この特許文献1に示される取付構造の下では、エアバッグを展開させる時には、ピン部材のグロメット部材からの軸線方向の引出量しかピラーガーニッシュをフロントピラーから離間させることができないので、エアバッグを確実に展開させるために、隙間を拡大する必要が生じたような場合には、ピン部材の全長を延ばす以外に方法がなかった。この為、これに伴い、ピラーガッニッシュが車室内に不要に張り出して、車室側スペースを制限する恐れがあった。
However, under the mounting structure shown in
そこで、特許文献2に示す取付構造が提案されている。この取付構造は、ピラーガーニッシュの裏面の上端部付近と下端部付近にストラップを巻き付けるブリッジを一体に成形すると共に、その中間の長手方向にフロントピラー側の取付孔に係着するクリップを間隔をおいて一体に成形する一方、上記ブリッジに巻き付けられた各ストラップの端部にボルト挿通孔を開設して、該各ストラップをそのボルト挿通孔を介してフロントピラー側に固定することにより、ピラーガーニッシュをフロントピラーに所定の弛み量をもって連結する構成となっている。
Therefore, an attachment structure shown in
従って、斯かる取付構造の下では、自動車の側面衝突によって、エアバッグが展開されると、その膨張圧で、今度は、クリップがフロントピラーの取付孔から外れて、ピラーガーニッシュは車室内に離間することとなるが、この特許文献2のものは、ブリッジに巻き付けられたストラップを介して、ピラーガーニッシュとフロントピラーが連結されているため、クリップがフロントピラーの取付孔から外れても、ピラーガーニッシュはストラップによってフロントピラー側に確実に連結されているので、ピラーガーニッシュが飛散することが防止できることは言うまでもないが、ピラーガーニッシュがフロントピラーから離間して隙間を画成して、やはり、エアバッグがこの隙間を通して車室内に展開されるので、これにより、乗員の安全が確保されることとなる。
しかし、特許文献2に示す取付構造は、ストラップの弛め量を調整することにより、ピラーガーニッシュとフロントピラーとの間に画成される隙間を拡大することは可能となるので、一応、特許文献1の問題点を解消することはできるが、ピラーガーニッシュはストラップを介してフロントピラー側に連結されている関係で、エアバッグの展開後に、ピラーガーニッシュの動きを規制できないので、ピラーガーニッシュが乗員の頭部に当たってしまう恐れがあった。
However, the mounting structure shown in
本発明は、このような事情に鑑み案出されたもので、エアバッグ展開後のピラーガーニッシュの動きを規制しながら、車室内のスペースを狭くすることなく、ピラーガーニッシュとフロントピラーとの間に画成される隙間を拡大できるエアバッグ用クリップの取付構造を提供することを目的としている。 The present invention has been devised in view of such circumstances, and while restricting the movement of the pillar garnish after the airbag is deployed, the space between the pillar garnish and the front pillar is not reduced without reducing the space in the passenger compartment. It is an object of the present invention to provide an airbag clip mounting structure capable of enlarging a defined gap.
本発明は、これら従来の取付構造が抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、エアバッグを収納した状態で、ピラーガーニッシュを車体パネルに着脱可能に取り付けるエアバッグ用クリップの取付構造であって、エアバッグ用クリップは、上記ピラーガーニッシュ又は車体パネルのいずれか一方に取り付くピン部材と、他方に取り付くグロメット部材とから成り、ピン部材は、ピラーガーニッシュ又は車体パネルに装着される頭部と、グロメット部材の内部にスライド可能に挿入される脚部とを備え、該脚部は、エアバッグの収納状態でピラーガーニッシュを保持する第一係止部と、エアバッグの展開状態でピラーガーニッシュを保持する第二係止部とを有し、且つ、上記頭部下面から空隙を介して対向して垂下する一対の脚壁を有し、該各脚壁の外面上位に上記第一係止部を形成し、同外面下位に上記第二係止部を形成して、該各第二係止部は、側壁の外面から突設された突起状を呈し、グロメット部材は、中央にグロメット部材の内部と連通する開口を形成したフランジ部と、内部にピン部材の脚部を挿入する挿入孔を形成した胴部とを備え、該胴部は、上記ピン部材の第一係止部を係合する第一係合部と、ピン部材の第二係止部を係合する第二係合部とを有し、エアバッグの展開状態では、上記第二係止部が第二係合部に対して揺動可能に係合して、この係合により、ピン部材又はグロメット部材が揺動して、ピラーガーニッシュと車体パネルの間に画成される隙間を拡大することを特徴とする。
The present invention was developed in order to effectively solve the problems of these conventional mounting structures. The invention according to
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、ピン部材又はグロメット部材は、エアバッグが収納されている側のピラーガッニッシュの端部と車体パネルの間の隙間を開くように揺動することを特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, on the premise of the first aspect, the pin member or the grommet member swings so as to open a gap between the end of the pillar gannish on the side where the airbag is accommodated and the vehicle body panel. It is characterized by doing.
請求項3記載の発明は、請求項1乃至請求項2を前提として、第二係止部としての一対の突起は、ピラーガーニッシュのエアバッグが展開される側の縁部に沿って配置されている。 According to a third aspect of the present invention, on the premise of the first or second aspect , the pair of protrusions as the second locking portions are arranged along the edge on the side where the airbag of the pillar garnish is deployed. Yes.
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3を前提として、ピン部材の頭部の平面形状は、長軸と短軸を有する形状であり、車体パネルは、グロメット部材の胴部を係着する取付孔を有し、該取付孔は、円形又は正方形を呈する。 According to a fourth aspect of the present invention, on the premise of the first to third aspects, the planar shape of the head portion of the pin member is a shape having a major axis and a minor axis, and the vehicle body panel has a trunk portion of the grommet member. There is a mounting hole to be engaged, and the mounting hole has a circular or square shape.
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4を前提として、ピン部材の脚部の側壁幅は、その先端に向って先細りとなっている。
In the invention described in
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5を前提として、グロメット部材の胴部は、ピン部材の第二係止部を自身の第二係合部に導くスライドガイドを有する。 According to a sixth aspect of the present invention, on the premise of the first to fifth aspects, the body portion of the grommet member has a slide guide that guides the second locking portion of the pin member to its second engaging portion.
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6を前提として、ピン部材の第二係止部とグロメット部材の第二係合部の係合面は、少なくとも、どちらか一方が曲面を呈している。 According to a seventh aspect of the invention, on the premise of the first to sixth aspects, at least one of the engaging surfaces of the second engaging portion of the pin member and the second engaging portion of the grommet member has a curved surface. Presents.
依って、請求項1記載の発明にあっては、車室内のスペースを制限することなく、ピラーガーニッシュと車体パネルの間に画成される隙間を拡大して、エアバッグを確実に展開することが保障できると共に、ピン部材とグロメット部材で支持するので、ピラーガーニッシュの動きを規制して、ピラーガーニッシュが乗員の頭部に衝突することも有効に防止できる。
Therefore, in the invention described in
請求項2記載の発明にあっては、ピン部材又はグロメット部材は、エアバッグが収納されている側のピラーガーニッシュの端部と車体パネルの間の隙間を開くように揺動するので、隙間を確実に広げて、エアバッグの完全なる展開を保障できると共に、エアバッグ展開後のピラーガーニッシュの動きもより確実に規制できる。
In the invention according to
請求項3記載の発明にあっては、一対の突起はピラーガーニッシュのエアバッグが展開される側の縁部に沿って配置されているので、より簡単に、ピラーガーニッシュの揺動方向を規制しながら、エアバッグの完全なる展開を保障できる。
In the invention according to
請求項4記載の発明にあっては、ピン部材の頭部の平面形状が長軸と短軸を有する形状であるので、エアバッグ用クリップをピラーガーニッシュ側に組み付ける場合には、その方向性により、正しい姿勢で確実に組み付けて、揺動方向を適切に規制することができ、且つ、車体パネルの取付孔は円形又は正方形を呈しているので、その無方向性により、エアバッグ用クリップを車体パネル側に組み付ける場合には、簡単に組み付けることが可能となるので、いずれにしても、取付作業が容易となる。
In the invention according to
請求項5記載の発明にあっては、ピン部材の脚部はその先端に向って先細りとなっているので、ピン部材がグロメット部材から引き出されるにつれ、ピン部材とグロメット部材間のクリアランスが増えることとなり、ピン部材又はグロメット部材の揺動がスライドの途中でも該クリアランスにより可能となって、エアバッグの展開時に、ピラーガッニッシュに無理な力が掛かり難い。
In the invention according to
請求項6記載の発明にあっては、グロメット部材の胴部はピン部材の第二係止部を自身の第二係合部に導くスライドガイドを有しているので、第二係止部を第二係合部まで確実に導くことが可能となり、且つ、第二係合部までのスライド区間も、ピラーガーニッシュの動きを規制できる。
In the invention of
請求項7記載の発明にあっては、ピン部材の第二係止部とグロメット部材の第二係合部の係合面が曲面を呈しているので、ピン部材又はグロメット部材の円滑な揺動が保障できる。
In the invention according to
本発明は、エアバッグを収納した状態で、ピラーガーニッシュを車体パネルに着脱可能に取り付けるエアバッグ用クリップの取付構造を前提として、エアバッグ用クリップは、上記ピラーガーニッシュ又は車体パネルのいずれか一方に取り付くピン部材と、他方に取り付くグロメット部材とから成り、ピン部材は、ピラーガーニッシュ又は車体パネルに装着される頭部と、グロメット部材の内部にスライド可能に挿入される脚部とを備え、該脚部は、エアバッグの収納状態でピラーガーニッシュを保持する第一係止部と、エアバッグの展開状態でピラーガーニッシュを保持する第二係止部とを有し、グロメット部材は、中央にグロメット部材の内部と連通する開口を形成したフランジ部と、内部にピン部材の脚部を挿入する挿入孔を形成した胴部とを備え、該胴部は、上記ピン部材の第一係止部を係合する第一係合部と、ピン部材の第二係止部を係合する第二係合部とを有し、エアバッグの展開状態では、上記第二係止部が第二係合部に対して揺動可能に係合して、この係合により、ピン部材又はグロメット部材が揺動して、ピラーガーニッシュと車体パネルの間に画成される隙間を拡大することにより、エアバッグの確実な展開を保障せんとするものである。 The present invention presupposes an airbag clip mounting structure in which a pillar garnish is detachably attached to a vehicle body panel in a state where the airbag is stored, and the airbag clip is attached to either the pillar garnish or the vehicle body panel. The pin member includes a pin member to be attached and a grommet member to be attached to the other. The pin member includes a head portion that is attached to the pillar garnish or the vehicle body panel, and a leg portion that is slidably inserted into the grommet member. The portion includes a first locking portion that holds the pillar garnish in the airbag storage state, and a second locking portion that holds the pillar garnish in the airbag deployment state, and the grommet member has a grommet member in the center. A flange part with an opening communicating with the inside of the inside and an insertion hole for inserting the leg part of the pin member inside was formed. The body portion has a first engagement portion that engages the first locking portion of the pin member and a second engagement portion that engages the second locking portion of the pin member. In the deployed state of the airbag, the second locking portion is engaged with the second engaging portion so as to be swingable, and by this engagement, the pin member or the grommet member swings, and the pillar By enlarging the gap defined between the garnish and the vehicle body panel, the air bag is surely deployed.
以下、本発明を図示する好適な実施例に基づいて詳述すれば、該実施例に係る取付構造も、従来と同様に、図1に示す如く、エアバッグBを収納した状態で、エアバッグ用クリップCを介して、ピラーガーニッシュGを車体パネルたるフロントピラーFに着脱可能に取り付けようとするもので、ピラーガーニッシュGに対しては、後述するピン部材1の頭部3を装着する取付座Gaを一体に形成し、フロントピラーFに対しては、そのインナーパネルPに後述するグロメット部材2の胴部15を係着する円形又は正方形を呈する取付孔Paを穿設する構成となっている。尚、図中、W1はフロントウィンドウ、W2はサイドウィンドウである。
Hereinafter, the present invention will be described in detail on the basis of a preferred embodiment shown in the drawings. The mounting structure according to the embodiment also has an airbag B in a state in which an airbag B is housed as shown in FIG. The pillar garnish G is detachably attached to the front pillar F, which is a vehicle body panel, via a clip C. A mounting seat for mounting the
そして、斯かる取付構造に供されるエアバッグ用クリップCは、図2に示す如く、ピラーガーニッシュG側に取り付くピン部材1と、フロントピラーFのインナーパネルP側に取り付くグロメット部材2とから成り、ピン部材1とグロメット部材2は、いずれも、合成樹脂の一体成形品である。
As shown in FIG. 2, the airbag clip C provided in the mounting structure includes a
前者のピン部材1は、図3にも示す如く、上記ピラーガーニッシュGの取付座Gaに装着される頭部3と、グロメット部材2の内部にスライド可能に挿入される脚部4とを備え、頭部3は、取付座Gaの孔縁を内外側から挾持する第一フランジ5・第二フランジ6に加えて、後述するグロメット部材2のフランジ部13に当接する第三フランジ7を有し、脚部4は、該第三フランジ7の下面から対向して垂下する一対の側壁4aを有して、当該各側壁4aの外面上位に、エアバッグBの収納状態でピラーガーニッシュGを保持する突起状を呈する一対の第一係止部8を突設し、各側壁4aの外面下位つまり側壁4aの先端部に、エアバッグBの展開状態でピラーガーニッシュGを保持する突起状を呈する一対の第二係止部9を突設すると共に、各側壁4aの先端縁を連結壁10で一体に連結する構成となっている。
As shown in FIG. 3, the
又、ピン部材1の第一フランジ5の平面形状は、長軸と短軸を有する略楕円形状とされ、この方向性ある形状を利用して、ピラーガーニッシュGの取付座Gaに正しい姿勢で装着できる工夫が施されていると共に、脚部4の各側壁4aは、その途中から先端に向って先細りとなし、且つ、第二係止部9は、後述するグロメット部材2のスライドガイド溝17の上端縁と係合する係合面を曲面となす構成となっている。尚、第二フランジ6と第三フランジ7との間に放射状に配される複数の壁11は、ピラーガーニッシュGの取付座Gaに対する誤組付を防止するためのものである。更に、第二係止部9は、ピラーガーニッシュGのエアバッグBが展開される側の縁部に沿って配置されているので、ピラーガーニッシュGの揺動方向を簡単に規制できる。
Further, the planar shape of the
後者のグロメット部材2は、図4にも示す如く、中央にグロメット部材2の内部と連通する開口12を形成したフランジ部13と、内部にピン部材1の脚部4を挿入する挿入孔14を形成した有底の胴部15とを備え、胴部15の一の対向する周壁に、フロントピラーFのインナーパネルPに穿設された取付孔Paの孔縁をフランジ部13と共働して挾持する一対の係止爪16を設けると共に、同他の対向する周壁に、逆U字状を呈する一対のスライドガイド溝17を開設して、該各スライドガイド溝17内に同一線上に設けられた上記ピン部材1の各第一係止部8と各第二係止部9とをスライド可能に係入する構成となっている。尚、各スライドガイド溝17の上端縁に対しては、上記突起状を呈する第二係止部9の曲面に合致する曲面形状を積極的に付与して、ピン部材1の円滑な揺動を保障している。
As shown in FIG. 4, the
従って、本実施例にあっては、ピン部材1の脚部4のグロメット部材2の挿入孔14に対する挿入状態に応じて、このスライドガイド溝17の上端縁が、同一線上に設けられた第一係止部8と第二係止部9とが係合する係合部を兼用することとなるが、少なくとも、エアバッグBの収納状態では、第一係止部8が第一係合部に係合し、エアバッグBの展開状態では、第二係止部9が第二係合部に係合すれば良いので、本発明は、これに限定されるものではなく、第一係止部8と第二係止部9を同一線上に設けない場合には、第一係止部8に対する専用の第一係合部と第二係止部9に対する専用の第二係合部とを夫々独立して設けることも実施に応じ任意である。
Therefore, in the present embodiment, the upper end edge of the
依って、斯かる構成の取付構造の下で、ピラーガーニッシュGをフロントピラーFのインナーパネルP側に着脱可能に取り付ける場合には、まず、上記した第一係止部8・第二係止部9と兼用の係合部となるスライドガイド溝17とを整合させながら、ピン部材1の脚部4をグロメット部材2の胴部15内に形成された挿入孔14に挿入すると、図5に示す如く、第二係止部9はスライドガイド溝17の下位側に導かれるが、ピン部材1の第三フランジ7がグロメット部材2のフランジ部13に当接するので、第一係止部8はスライドガイド溝17の上端縁と係合して、これにより、第三フランジ7と第一係止部8のフランジ部13に対する挾持作用で、ピン部材1とグロメット部材2とが一体化される。この姿勢が、本実施例にあっては、エアバッグ用クリップCの納入状態とピラーガーニッシュGとフロントピラーFへのセット状態となる。
Therefore, when the pillar garnish G is detachably mounted on the inner panel P side of the front pillar F under the mounting structure having such a configuration, first, the
そこで、この姿勢を得た後は、第一フランジ5と第二フランジ6を介して、ピン部材1の頭部3をピラーガーニッシュGの取付座Gaに装着する一方、フランジ部13と一対の係止爪16を介して、グロメット部材2の胴部15をフロントピラーFのインナーパネルPに穿設されている取付孔Paに差し込めば、図6・図7に示す如く、エアバッグ用クリップCがピラーガーニッシュGとインナーパネルPの間に取り付けられると共に、ピラーガッニッシュG自体がフロントピラーF側に取り付けられることとなるが、この時には、既述した如く、ピン部材1の第一フランジ5が長軸と短軸を有する略楕円形状となっているので、図8に示す如く、この方向性により、ピン部材1の頭部3をピラーガーニッシュGの取付座Gaに組み付ける場合には、正しい向きで確実に組み付けることが可能となり、又、インナーパネルPの取付孔Paが円形又は正方形となっているので、この無方向性により、グロメット部材2の胴部15を取付孔Paに容易に差し込むことが可能となる。尚、図中、P1はフロントピラーFのアウターパネル、P2は同レインフォースメントである。
Therefore, after obtaining this posture, the
そして、自動車の側面衝突によって、エアバッグBが展開されると、この展開による膨張圧を受けて、ピラーガーニッシュGが押されることにより、ピン部材1に対してグロメット部材2から抜け出る方向の外力が作用するので、この時、図9に示す如く、第一係止部8の係合部たるスライドガイド溝17の上端縁との係合が解除される一方、今度は、第二係止部9がスライドガイド溝17に案内されて、第二係止部9がスライドガイド溝17の上端縁に係合するので、ピラーガーニッシュGがインナーパネルPから離間して、ピラーガーニッシュGとインナーパネルPとの間に隙間を画成するので、エアバッグBはこの隙間を通って車室内に展開されて、乗員の頭部を保護することとなる。従って、本実施例にあっては、従来と同様に、第一係止部8の係合力は、第二係止部9の係合力よりも小さくなるように設定されている。
Then, when the airbag B is deployed due to a side collision of the automobile, the pillar garnish G is pressed by receiving the expansion pressure due to the deployment, so that the external force in the direction of coming out of the
又、斯かる状態にあっては、図10に示す如く、曲面同士の作用で、第二係止部9とスライドガイド溝17の上端縁とが揺動可能に係合する関係で、ピラーガーニッシュGがエアバッグBの膨張圧を受けると、ピラーガーニッシュGに取り付いているピン部材1がグロメット部材2に対して揺動して、エアバッグBが収納されている側のピラーガーニッシュGの端部とインナーパネルPとの間に画成される隙間Sを自動的に拡大することとなるので、この隙間Sの拡大で、エアバッグは確実に展開することが可能となる。尚、この場合には、第二係止部9のスライドガイド溝17の上端縁に対する係合により、ピラーガーニッシュGがインナーパネルPから飛散する心配がないことは言うまでもないが、ピラーガーニッシュGは、ピン部材1とグロメット部材2の支持により、その動きが規制されることとなるので、乗員の頭部に不用意に当たる心配も決してない。
Further, in such a state, as shown in FIG. 10, the action of the curved surfaces causes the
従って、本実施例の取付構造にあっては、車室内のスペースを制限することなく、ピラーガーニッシュGとフロントピラーFのインナーパネルPとの隙間Sを最大限確保することができるので、これにより、従来取付構造の課題を一挙に解決できる訳である。その上、ピン部材1の脚部4は、先端に向って先細りとなっているので、ピン部材1の揺動が、グロメット部材2に対するスライドの途中でも可能となって、エアバッグBの展開時に、ピラーガッニッシュGに無理な力が掛かり難い利点もある。
Therefore, in the mounting structure of the present embodiment, the gap S between the pillar garnish G and the inner panel P of the front pillar F can be secured to the maximum without limiting the space in the vehicle interior. Thus, the problems of the conventional mounting structure can be solved at once. In addition, since the
尚、作動したエアバッグBを交換する時や、或いは、エアバッグBの保守・点検を行なう時には、いずれにしても、第二係止部9がスライドガイド溝17の上端縁に係合するまで、ピン部材1をグロメット部材2が引き出して、そのフランジ部13内に臨むグロメット部材2の各係止爪16の先端部16aを内側に摘むと、一対の係止爪16のインナーパネルPの取付孔Paに対する係着状態が即座に解除できるので、後は、ピラーガーニッシュGをインナーパネルPから外して、エアバッグBの交換や保守・点検を行なえば良い。
In addition, when replacing the activated airbag B, or when performing maintenance / inspection of the airbag B, in any case, until the
本発明に係るエアバッグ用クリップの取付構造は、エアバッグの展開を許容するピラーガーニッシュと車体パネルの間に画成される隙間を最大限拡大して、エアバッグの確実な展開を保障できるので、これをエアバッグを装備する各種自動車に応用すれば、頗る好都合なものとなる。 The attachment structure of the airbag clip according to the present invention can assure the reliable deployment of the airbag by maximizing the gap defined between the pillar garnish allowing the airbag deployment and the vehicle body panel. If this is applied to various automobiles equipped with airbags, it will be very convenient.
1 ピン部材
2 グロメット部材
3 頭部
4 脚部
4a 側壁
5 第一フランジ
6 第2フランジ
7 第三フランジ
8 第一係止部
9 第二係止部
10 連結壁
11 壁
12 開口
13 フランジ部
14 挿入孔
15 胴部
16 係止爪
16a 係止爪の先端部
17 スライドガイド溝
C エアバッグ用クリップ
B エアバッグ
G ピラーガーニッシュ
Ga 取付座
F フロントピラー
P フロントピラーのインナーパネル(車体パネル)
Pa 取付孔
P1 フロントピラーのアウターパネル
P2 フロントピラーのレインフォースメント
W1 フロントウィンドウ
W2 サイドウィンドウ
DESCRIPTION OF
Pa Mounting hole P1 Front pillar outer panel P2 Front pillar reinforcement W1 Front window W2 Side window
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Cited By (1)
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