〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
(システムの全体構成)
図2は、本実施形態に係る合成画像提供システム(画像提供システム)100の構成の概略を示すブロック図である。同図に示すように、合成画像提供システム100は、写真撮影プリント装置(画像変換装置・撮影編集装置)1…、画像保管サーバ200、画面サイズ判定サーバ201、および携帯電話機(通信端末)300…を備えた構成となっている。
写真撮影プリント装置1は、ユーザの写真を撮影する機能(撮影機能)、撮影した写真に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる機能(編集機能)、および編集された画像をプリントする機能(プリント機能)を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、例えばプリント機能が省かれた構成とすることも可能である。
そして、写真撮影プリント装置1は、ユーザから料金を徴収することによって、上記のような機能をユーザに提供するようになっている。また、各機能に対して制限時間が設けられており、ユーザはこの制限時間内で各機能を利用することになる。
画像保管サーバ200は、各写真撮影プリント装置1から撮影画像に対して編集処理が行われた画像である合成画像情報と、ユーザから入力されたメールアドレスの情報、ユーザの識別情報(ユーザID)などを含む付加情報とを受信して記憶するものである。そして、画像保管サーバ200は、携帯電話機300からのアクセスに応じて、上記合成画像情報を該携帯電話機300に送信するものである。
画面サイズ判定サーバ201は、携帯電話機300からのアクセスにより、該携帯電話機300の画面サイズ(画面解像度)を判定するものである。そして、画面サイズ判定サーバ201は、写真撮影プリント装置1からの要求に応じて、携帯電話機300の画面サイズを写真撮影プリント装置1に送信するものである。
なお、画像保管サーバ200および画面サイズ判定サーバ201と各写真撮影プリント装置1との間は、通信媒体400によって通信接続されている。この通信媒体としては、例えばPHS電話網と専用線接続との組合せなどが挙げられるが、通信形態については特に限定されるものではない。また、画像保管サーバ200および画面サイズ判定サーバ201と各携帯電話機300との間は、同様に通信媒体401によって通信接続されている。この通信媒体としては、例えば無線電話網とインターネットとの組合せなどが挙げられるが、通信形態については特に限定されるものではない。
携帯電話機300は、例えば携帯電話網やPHS(登録商標:Personal Handyphone System)電話網などの無線電話網による電話機能を有するとともに、該無線電話網を用いたデータ通信機能および情報処理機能を有する情報処理端末である。なお、本発明に適用される情報処理端末は、携帯型電話機に限定されるものではなく、有線無線を問わず画像保管サーバ200とデータ通信が可能であり、かつ情報処理を行うことが可能な情報処理端末であれば、どのような装置であってもよい。
また、本実施形態では、ユーザの携帯電話機300のメールアドレスをユーザにより入力させるものであるとするが、例えば、写真撮影プリント装置1が携帯電話機300から直接読み取り可能に設けられていても構わない。この場合には、写真撮影プリント装置1と携帯電話機300とが近距離無線通信を行うものとする。これらの装置には、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a,11b,11gなどに準拠した無線LAN(Local Area Network)モジュールやBluetooth(登録商標)モジュール、あるいは、赤外線を介しての通信を行うモジュールなどよりなる近距離通信部を有しており、互いに近距離無線通信を行うことが可能とされている。しかし、これに限定されず、写真撮影プリント装置1と携帯電話機300とは、また、例えばUSBケーブル等の有線で接続される構成であってもかまわない。あるいは、近距離無線通信を行わず、画像保管サーバ200及び写真撮影プリント装置1を接続する上記した広域ネットワークを介して接続するようになっていてもよい。
(合成画像提供システムの利用形態)
合成画像提供システム100の利用形態について概略的に説明する。ユーザは、娯楽施設などに設置されている写真撮影プリント装置1を用いてゲームを行う。このゲームにおいて、ユーザは、写真撮影を行い、撮影画像に対する編集処理として、いわゆる落書きといった、撮影画像に編集画像を書き込む処理を行う。この編集処理の一環として、ユーザは、フレーム画像を選択して書き込み、専用のペンで思い思いの絵や文字を書き込み、あるいはスタンプを選択してスタンプの模様を、撮影画像に合成する。なお、この編集画像には動画を含んでもよい。
そして、撮影画像に編集画像を合成した合成画像を、写真撮影プリント装置1がプリントして出力することで、ユーザは、そのプリント物をゲームの成果として得ることができる。また、合成画像提供システム100では、ユーザは携帯電話機300に合成画像を送信することができる。この場合、ユーザは、携帯電話機300のメールアドレスを写真撮影プリント装置1に登録(入力)することで、写真撮影プリント装置1は、合成画像情報、および、付加情報を画像保管サーバ200に送信する。以上により、写真撮影プリント装置1でのユーザのゲームは終了する。
画像保管サーバ200は、写真撮影プリント装置1から送られてくる合成画像情報、および、付加情報を互いに対応付けて記憶する。そして、画像保管サーバ200は、ユーザのメールアドレスに対して、合成画像を取得することができるページのアドレス情報を示したメールを送信する。ユーザは、自己の携帯電話機300を用いて、受信したメールに示されたアドレスのページにアクセスし、合成画像を取得することによって該合成画像を携帯電話機300において表示させる。
また、写真撮影プリント装置1は、合成画像情報、および、付加情報を画像保管サーバ200に送信する際、これらの対応付けを可能とする対応付け情報を送信データに含めることが好ましい。対応付け情報は、各情報のデータに含められて送信されてもよいし、各情報のデータとは別に送信されてもよい。
本実施形態では、上記ゲームの開始前または実行中に、写真撮影プリント装置1が、画面サイズ判定サーバ201のサイトを示すURL(Uniform Resource Locator)をユーザに提供する。このとき、ユーザが、自己の携帯電話機300を用いて、当該サイトにアクセスすることにより、画面サイズ判定サーバ201は、携帯電話機300の機種情報を取得し、取得した機種情報に基づいて携帯電話機300の画面サイズを判定する。
次に、写真撮影プリント装置1は、画面サイズ判定サーバ201に要求して、ユーザの携帯電話機300の画面サイズを取得し、取得した画面サイズに適合するように、合成画像を変換して画像保管サーバ200に送信する。これにより、ユーザの携帯電話機300の画面サイズに対応する合成画像が、写真撮影プリント装置1から画像保管サーバ200を介してユーザの携帯電話機300に送信されることができる。
本実施形態では、写真撮影プリント装置1は、合成画像の縦横比が変換前と変換後とで異なる場合でも、合成画像の見映えを維持するように変換する。これにより、ユーザは、写真撮影プリント装置1にて作成した合成画像と同様の見映えの画像を携帯電話機300に取得することができる。
なお、写真撮影プリント装置1は、入出力インターフェースを介してユーザに直接問い合わせることにより、携帯電話機300の画面サイズを取得してもよい。また、写真撮影プリント装置1は、入出力インターフェースを介してユーザに直接問い合わせることにより、携帯電話機300の機種情報を取得し、取得した機種情報に基づいて携帯電話機300の画面サイズを判定してもよい。なお、上記入出力インターフェースの具体例としては、タッチパネルが挙げられる。写真撮影プリント装置1は、タッチパネルの表示画面に携帯電話機300の機種情報を一覧表示し、該当する携帯電話機300の機種情報をユーザが選択することにより、ユーザの携帯電話機300の機種情報を取得することができる。
これらの場合、画面サイズ判定サーバ201を利用する必要が無くなるが、ユーザが携帯電話機300の画面サイズまたは機種情報を正確に把握している必要がある。また、写真撮影プリント装置1は、上記機種情報に基づいて上記画面サイズを判定する場合、機種情報と画面サイズとを対応付けた対応情報を予め記録しておく必要があり、携帯電話機300の新機種が発売される度に当該対応情報を更新する必要がある。
なお、写真撮影プリント装置1は、ユーザから入出力インターフェースを介して携帯電話機300の機種情報を取得し、取得した機種情報を画像サイズ判定サーバ201に送信することにより、画像サイズ判定サーバ201から携帯電話機300の画面サイズを取得してもよい。
また、写真撮影プリント装置1は、赤外線通信などの近距離無線通信を利用して、ユーザの携帯電話機300から該携帯電話機300の画面サイズを直接取得してもよい。この場合、画面サイズ判定サーバ201を利用する必要が無くなり、ユーザが携帯電話機300の画面サイズまたは機種情報を把握する必要が無くなる。しかしながら、ユーザの携帯電話機300は、近距離無線通信機能を有し、かつ上記処理を行うソフトウェアを有する必要がある。
なお、写真撮影プリント装置1が上記URLをユーザに提供する方法としては、以下のような方法が考えられる。
まず、写真撮影プリント装置1が上記URLそのものを表示する方法が考えられる。この場合、単純な処理で実行できるが、ユーザは表示されたURLを携帯電話機300に入力することになるので、入力ミスが発生し易い。
次に、写真撮影プリント装置1が、QRコード(登録商標)などの2次元コードであって、上記URLを示す2次元コードを表示する方法が考えられる。この場合、携帯電話機300は、公知の2次元コード読取りプログラムを実行することにより、内蔵のカメラで2次元コードを撮影し、撮影した2次元コードを復号して、上記URLを取得することができる。最近の携帯電話機300は、撮影機能と2次元コードの読取り機能とを有しているので、既存の携帯電話機300で、上記URLを正確に取得することができる。なお、本実施形態では、上記2次元コードを利用する方法が採用されている。
そして、写真撮影プリント装置1が、上記近距離無線通信を利用して上記URLのデータをユーザの携帯電話機300に送信する方法が考えられる。この場合、ユーザの携帯電話機300に近距離無線通信機能が必要となるが、2次元コードを撮影する必要が無くなるので、上記URLを最も簡便に取得することができる。
(写真撮影プリント装置の外観)
次に、写真撮影プリント装置1の外観構成について、図3〜図5を参照しながら以下に説明する。図3は、写真撮影プリント装置1の斜視図である。この写真撮影プリント装置1は、ユーザの写真を撮影する撮影部2と、撮影した写真(撮影画像)に対して落書きなどの編集をユーザに行わせる編集部3と、ユーザが編集を行った写真(編集画像)をプリント紙に出力する印刷部4とを有している。図3の(a)は写真撮影プリント装置1における撮影部2側からの外観を示し、図3の(b)は編集部3および印刷部4側からの外観を示している。
図4は、編集部3aの正面図である。なお、編集部3bの構成は、編集部3aと同様であるので、ここでは図示しない。編集部3bは、編集部3aの対面に設けられている。以下では、まとめて編集部3として説明する。
編集部3は、ユーザが撮影部2による撮影工程を終了した後に、撮影画像に対して落書きなどの編集工程を実行するためのものであり、タッチパネル部31、タッチペン32、および、音声出力部33などで構成される。編集部3の各部は、制御部10によって制御される。上述の各部の詳細については後述する。
図5は、印刷部4の正面図である。本実施形態では、編集部3aおよび編集部3bの側面に印刷部4を設けており、したがって、図5は、編集部3の側面を表している。印刷部4は、ユーザが編集部3による編集工程を終了した後の編集画像をシール紙にプリントして、プリントしたシール紙を排出するものである。本実施形態では、編集部3側面に、プリント排出口44aおよび44bが設けられており、編集部3aにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口44aから排出され、編集部3bにて編集が行われた編集画像のシール紙は、プリント排出口44bから排出される。
上述のような構成の写真撮影プリント装置1において、ユーザは、まず撮影部2が備えられた撮影空間に入って撮影工程を実行し、その後、編集部3(編集部3aまたは編集部3b)が備えられた編集空間に移動して編集工程を実行し、印刷部4により撮影画像または編集画像のプリントされたシール紙を印刷空間にて受け取る、という流れでゲームの一連の工程を楽しむ。
以上のように、写真撮影プリント装置1は、撮影部2と編集部3とが別の空間に設けられている。よって、一組のユーザが編集部3において編集処理を行っている時でも、他のユーザが撮影処理を開始することが可能となっている。これにより、回転率を向上させることが可能である。
また、編集部3における編集処理には、基本的には制限時間が設けられている。これに対して、別の利用者が撮影処理に入るまで編集処理時間を無制限にし、他のユーザが撮影処理を開始した時点から、編集処理に制限時間を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態に係る写真撮影プリント装置1は図3の(a)および(b)に示すとおり、編集部3を2つ備える構造となっており、第1の編集部3aと第2の編集部3bとが対面に設置されている。このように、編集部3を撮影部2よりも多く設けることで、ボトルネックとなっている編集工程に係る処理時間を分散し、回転率を向上させることが可能である。しかし、本発明の写真撮影プリント装置1は、上述の構成に限定されない。編集部3の設置位置は特に限定しないし、また、設置数も、編集部3を1つ設ける構成としてもよいし、設置場所が確保できれば、3つ以上の編集部3を設けるようにしてもよい。
(写真撮影プリント装置の構成−概要)
次に、図6を用いて、写真撮影プリント装置1における制御部10および写真撮影プリント装置1の各部の動作について説明する。図6は、本実施形態に係る写真撮影プリント装置1の要部構成を示すブロック図である。図示のように、写真撮影プリント装置1は、撮影部2、編集部3、印刷部4、通信部6、制御部10、および、記録部50を備えた構成である。
制御部10は、写真撮影プリント装置1が備える上述の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御部10は、例えばPC(personal computer)ベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。
このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御部10がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
写真撮影プリント装置1は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される記録部50を備える。この記録部50に記憶される内容としては、上記制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、その他の各種プログラム、カメラ部23における動作設定値、撮影画像および編集画像の画像データなどが挙げられる。上記カメラ部23における動作設定値としては、写真撮影プリント装置1出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
撮影部2は、撮影工程を実行するものであり、硬貨処理部21、照明部22、カメラ部23、撮影画像表示部24、カメラ画像表示部25、および、操作部26により構成されている。なお、ここには図示しないが、撮影部2には、ユーザに或る動作を促すよう音声案内を行うための音声出力部が含まれていてもよい。
硬貨処理部21は、ユーザから料金の徴収を行う際の硬貨投入/返却処理を行うものである。所定の硬貨が投入されたと判定すると、制御部10に通知する。そして、制御部10は、硬貨処理部21からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御部10は、硬貨処理部21からの通知をカウントし、ユーザが投入した金額に応じて、ユーザに対する各種動作を制御する。
照明部22は、撮影時にストロボランプなどの写真閃光灯として機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。本実施形態では、光源としてフラッシュランプを使用しているが、蛍光灯などのような連続光を発する光源を使用することもできる。また、フラッシュランプの近傍に蛍光灯などを補助光源として設けることもできる。連続光の光源や補助光源を使用することにより、撮影前のライブビュー画像から撮影時の写りを推測することができる。
カメラ部23は、主にユーザを被写体として写真撮影を行うものであり、例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。カメラ部23は、全身撮影とクローズアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り替えられるような構成となっている。
撮影画像表示部24は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、各種画像や各種操作ボタン等を表示する。操作部26は、写真撮影プリント装置1に対するゲームの操作をユーザが行うための指示信号を入力する入力デバイスである。本実施形態では、操作部26を撮影画像表示部24と一体としたタッチパネルとして実現する。すなわち、撮影画像表示部24に、操作ボタンなどのGUI画面を表示する。撮影画像表示部24の表示画面がユーザの指(または、タッチペンなどのポインティングデバイス)により押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置1内部に入力される。
撮影画像表示部24は、例えば、液晶表示素子等のフラットパネルディスプレイやCRTなどの表面にタッチパネルが設けられて構成されている。カメラ部23が撮影した撮影画像を撮影画像表示部24に表示することにより、ユーザは、撮影画像を確認することができる。なお、本実施形態では、操作部26を撮影画像表示部24と一体に設けたタッチパネルとして構成することとしたが、これに限定されず、操作部26を、例えば、テンキーや十字キーなどが設けられたリモコンや、キーボードなどの入力デバイスとして構成してもよい。
カメラ画像表示部25は、カメラ部23がとらえるリアルタイムの映像、すなわち、撮影前のライブビュー画像を表示するものである。カメラ画像表示部25にライブビュー画像を表示することにより、ユーザは前もって写りを確認して撮影に臨むことができる。
編集部3は、編集工程を実行するものであり、タッチパネル部31およびタッチペン32により構成されている。編集部3には、さらに、音声出力部33および赤外線通信部34が含まれていてもよい。
タッチパネル部31は、ユーザにユーザインターフェイスを提供するものであり、合成画像表示部31aおよび操作受付部31bにより構成される。合成画像表示部31aは、編集工程における編集の対象となる画像(編集対象画像)や、撮影画像に編集を施した結果(合成画像)を表示するものである。操作受付部31bは、タッチペンなどのポインティングデバイスを用いることにより入力されたユーザの指示信号を受け付けて、写真撮影プリント装置1内部に伝達するものである。
タッチペン32は、画像編集処理などにおいて、タッチパネル部31上で細かな操作入力をユーザが行うためのものであり、タッチパネル部31の近くに配備される。ユーザは、このタッチペン32をタッチパネル部31に接触または接近させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることができる。
例えば、タッチパネル部31の画面がタッチペン32で押下されることにより、その位置に対応するボタンや画像を示す指示信号が、写真撮影プリント装置1内部に入力される。これにより、ユーザは、撮影画像に落書きを施したり、スタンプを押したり、また、印刷の対象となる印刷対象画像を選択したりすることができる。
なお、本実施形態では、複数のユーザが容易に画像編集を行うようにするために、タッチペン32を2本配備しているが、構成の簡略化のために、1本のみを配備することもできるし、3人以上のユーザのために、3本以上を配備することもできる。
音声出力部33は、各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものであり、写真撮影プリント装置1の適所に配備される。この音声出力部33としては、例えばスピーカが用いられる。
赤外線通信部34は、ユーザの携帯電話機300などの外部装置と赤外線通信を行うものであり、写真撮影プリント装置1の適所に配備される。上記赤外線通信には、IrDA(Infrared Data Association)、IrSimpleなどの公知の通信方式を利用できる。なお、赤外線通信の代わりに、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、ZigBeeなどの近距離無線通信を利用することもできる。
印刷部4は、印刷対象として選択された撮影画像および/または編集画像を印刷することにより印刷工程を実行するものであり、IDタグリーダ/ライタ部41、および、プリンタ部42により構成されている。この印刷部4に対して、写真プリントの出力媒体となるシール紙142と、IDタグ141とが、シール紙ユニット43としてセットで納入されるようになっている。
プリンタ部42は、出力すべき画像データが制御部10から送られてくると、その画像データに基づいてシール紙142に印刷するものである。このプリンタ部42としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、シール紙142およびIDタグ141に加えて、昇華型用インクフィルムがセットととなって納入されることになる。
IDタグリーダ/ライタ部41は、IDタグ141に記録されている各種識別情報を読み出して制御部10に出力する。IDタグ141は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
制御部10は、IDタグリーダ/ライタ部41で読み取った識別情報に基づいて、装着されたシール紙142およびインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ部42を動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置1において指定されているシール紙142およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
また、IDタグ141に記録されている用紙枚数情報に基づいて、シール紙を使用するたびに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、ユーザの利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ141に記録されている用紙枚数情報も書き換えることが望ましい。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ141に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ141を無効にすることが可能となる。
また、IDタグ141に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、そのシール紙142やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
IDタグ141としては、無線(ワイヤレス)によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ部41としては、これらの何れか一方あるいは両方に対応したものとなる。
なお、上述の例では、利用可能なシール紙142であるか否かを確認するために、IDタグ141を利用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、シール紙142およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用する構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
なお、本実施形態では、シール紙142として、粘着シートおよび該粘着シートの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートを想定しているが、これに限定されない。シール紙142の代わりに、通常の紙状媒体である紙状シートを用いるように本発明の写真撮影プリント装置1を構成することもできる。
通信部6は、画像保管サーバ200、画面サイズ判定サーバ201などの外部装置とデータ通信を行うためのものである。具体的には、通信部6は、制御部10から受信した各種データを、通信に適した信号形式に変換し、変換した信号を有線または無線で送信する。また、通信部6は、有線または無線で受信した信号を装置内部のデータ形式に変換した後、制御部10に送信する。
なお、図には示していないが、写真撮影プリント装置1は、カーテン部を備えていてもよい。カーテン部は、撮影画像の背景となるカーテンを提供するものである。カーテンは、さまざまな色や模様を施されたものが用意され、撮影時に、ユーザが自由に選択できたり、写真撮影プリント装置1が自動で選択したりする。これら複数のカーテンは、撮影空間の背面(撮影部2の対面)に重ねて配置されており(図3の(a)および(b))、撮影時には、選択されたカーテンが、被写体の背後に写るよう、最前面に設置される。選択されたカーテンの設置は、制御部10がカーテン部を制御することにより実行してもよいし、ユーザ自身が手動で行う構成としてもよい。
また、本実施形態では、カーテン部が複数のカーテンを提供する構成としたが、これに限定されない。カーテン部で設置可能なカーテンを1種類としてもよい。この場合は、合成用の背景画像を複数種類用意して、編集工程においてユーザが所望する背景画像を合成するようにすれば、カーテンの種類が1つしかなくても、ユーザの多様な好みに対応することができる。
(写真撮影プリント装置の構成−詳細)
次に、写真撮影プリント装置1の制御部10および記録部50についてより詳細に説明する。図6に示すとおり、制御部10は、さらに内部に撮影画像取得部11、画像編集部12、印刷画像作成部13、送信画像作成部(合成画像変換手段・撮影画像変換手段・合成手段)15、画面サイズ取得部16、および縦横比変換部(変換手段・編集画像変換手段・特定手段)17を有している。
記録部50は、撮影画像を記録する撮影画像記録部51、画像編集において提供される、背景画像、フレーム画像、スタンプ画像などの編集用画像を記録する編集用画像記録部(画像記憶部)52、編集画像の編集内容に関する編集内容情報を記録する編集内容記録部(画像記憶部)53、印刷画像を記録する印刷画像記録部54、画面サイズを記録する画面サイズ記録部55、ユーザのメールアドレスを記録するメールアドレス記録部56、および、ユーザを識別するためのユーザIDを記録するID記録部57を含んでいる。
撮影画像取得部11は、被写体の撮影によって作成された撮影画像をカメラ部23から取得するものである。撮影画像取得部11は、取得した撮影画像を撮影画像記録部51に記録する。
画像編集部12は、ユーザの操作にしたがって、撮影画像に対し画像編集を実行するものである。画像編集の例としては、編集用画像記録部52から読み出した背景画像および/またはフレーム画像を追加したり、編集用画像記録部52から読み出したスタンプ画像を任意の位置に追加したり、タッチペンによる落書きを追加したりすることなどが挙げられる。しかしながら、画像編集は、上述した例に限定されず、写真撮影プリント装置1に接続された何らかの入力手段(入力部)をユーザが操作することによって、編集が実行され、当初の撮影画像に変更が加えられた結果としての合成画像を得られる編集であれば、どのような処理内容の編集工程であってもよい。
そして、画像編集部12は、編集内容に関する編集内容情報を編集内容記録部53に記録している。編集内容情報には、ユーザが利用した背景画像の識別情報、ユーザが利用したフレーム画像の識別情報、ユーザが利用したスタンプ画像の識別情報および書込み位置情報、落書き画像の情報などが含まれる。制御部10は、編集内容記録部53に記録された編集内容情報に基づき、編集用画像記録部52に記録された編集用画像を利用することにより編集画像を作成することができ、作成した編集画像と、撮影画像記録部51に記録された撮影画像とを合成することにより、合成画像を作成することができる。
印刷画像作成部13は、複数の分割領域のそれぞれに、該分割領域のサイズに合わせた合成画像を配置した印刷画像を作成するものである。印刷画像における編集画像のサイズおよび配置は、通常、ユーザが複数のパターンの中から1つを選択することによって決定されるが、ユーザが自由に決定してもよいし、写真撮影プリント装置1がランダムに決定しても良い。印刷画像作成部13は、作成した印刷画像記録部54に記録する。そして、制御部10は、適当なタイミングで印刷画像記録部54に記録された印刷画像をシール紙142に印刷するようにプリンタ部42に指示する。
送信画像作成部15は、合成画像から、送信に適した画像である送信画像を作成するものである。送信画像作成部15は、作成した送信画像の情報に、メールアドレス、ユーザIDなどの付加情報を追加して、通信部6を介して画像保管サーバ200に送信する。なお、送信画像作成部15は、作成した送信画像の情報を、赤外線通信部34を介してユーザの携帯電話機300に直接送信してもよい。
画面サイズ取得部16は、ユーザの携帯電話機300の画面サイズを取得するものである。画面サイズ取得部16は、取得した画面サイズを画面サイズ記録部55に記録する。なお、画面サイズ取得部16の詳細については後述する。
縦横比変換部17は、画面サイズ記録部55に記録された画面サイズの縦横比に適合するように、編集画像を変換するものである。縦横比変換部17は、上述のように、編集画像の見映えを維持するように変換する。なお、縦横比変換部17の詳細については後述する。
(画像保管サーバの構成)
次に、画像保管サーバ200の構成について、図7を参照して説明する。図7は、画像保管サーバ200の概略構成を示している。画像保管サーバ200は、写真撮影プリント装置1から送られてきた送信画像情報を保管すると共に、携帯電話機300からのアクセスに対して、WEBページの形式で、保管している合成画像情報を提供するサーバ装置である。図示のように、画像保管サーバ200は、制御部210、記録部211、および通信部222を備えた構成である。なお、制御部210、記録部211、および通信部222は、写真撮影プリント装置1の制御部10、記録部50、および通信部6と同様に機能するので、その説明を省略する。
図7に示すように、制御部210は、送信画像取得部220、保存URL作成部221、ID認証部222、および送信画像検索部(提供手段)223を含んでいる。また、記録部211は、ユーザIDを記録するID記録部225、送信画像情報を記録する送信画像記録部226、および、上記ユーザIDと上記送信画像の識別情報(例えばファイル名)とを対応付けた対応情報を記録する対応情報記録部227を含んでいる。
送信画像取得部220は、写真撮影プリント装置1から送られてくる送信画像情報および付加情報を通信部212を介して取得するものである。送信画像取得部220は、取得した送信画像情報を送信画像記録部226に記録し、付加情報に含まれるユーザIDをID記録部225に記録すると共に、送信画像の識別情報とユーザIDとを対応付けて、対応情報記録部227に記録する。また、送信画像取得部220は、付加情報に含まれるメールアドレスを保存URL作成部221に送出する。
保存URL作成部221は、画像保管サーバ200にアクセスするためのURL情報(WEBアドレス)であって、送信画像情報が保存されている場所へのパスを含むURL情報である保存URL情報を作成するものである。保存URL作成部221は、作成した保存URL情報を含み、送信画像取得部220から受け取ったメールアドレスを宛先とする電子メールを生成して、通信部212を介して送信する。これにより、上記電子メールがユーザの携帯電話機300に対して送信されることになる。
ID認証部222は、携帯電話機300から上記保存URLにアクセスされ、携帯電話機300から通信部212を介してユーザIDを取得した場合に、取得したユーザIDと、ID記録部225に記録されたユーザIDと照合することにより、認証を行うものである。ID認証部222は、上記認証に成功した場合、認証されたユーザIDを送信画像検索部223に送出する一方、上記認証に失敗した場合、エラーメッセージを通信部212を介して携帯電話機300に送信する。
送信画像検索部223は、ID認証部222から受け取ったユーザIDに対応する送信画像情報を送信画像記録部226から検索するものである。具体的には、送信画像検索部223は、上記ユーザIDに対応する送信画像の識別情報を対応情報記録部227から読み出し、読み出した送信画像識別情報に対応する送信画像情報を送信画像記録部226から読み出している。送信画像検索部223は、検索した送信画像情報を、通信部212を介して携帯電話機300に送信する。
(画面サイズ判定サーバの構成)
次に、画面サイズ判定サーバ201の構成について、図8を参照して説明する。図8は、画面サイズ判定サーバ201の概略構成を示している。画面サイズ判定サーバ201は、携帯電話機300から取得した携帯電話機300の機種情報に基づいて、当該携帯電話機300の画面サイズを判定するものである。図示のように、画面サイズ判定サーバ201は、制御部230、記録部231、および通信部232を備えた構成である。なお、制御部230、記録部231、および通信部232は、写真撮影プリント装置1の制御部10、記録部50、および通信部6と同様に機能するので、その説明を省略する。
図8に示すように、制御部230は、機種情報取得部(機種情報取得手段)240、画面サイズ検索部(画面サイズ取得手段)241、要求取得部242、および画面サイズ送出部243を含んでいる。また、記録部231は、機種情報と画面サイズとを対応付けた対応情報を予め記録する機種画面サイズ対応記録部(対応記憶部)245と、ユーザIDと画面サイズとを対応付けた対応情報を記録するID画面サイズ対応記録部246とを含んでいる。
機種情報取得部240は、ユーザIDと、携帯電話機300の機種情報とを携帯電話機300から通信部232を介して取得するものである。この機種情報は、携帯電話機300からのHTTPリクエストに含まれるユーザエージェントから容易に取得することができる。機種情報取得部240は、取得した機種情報およびユーザIDを画面サイズ検索部241に送出する。
画面サイズ検索部241は、機種情報取得部240から受け取った機種情報に対応する画面サイズを機種画面サイズ対応記録部245から検索するものである。画面サイズ検索部241は、検索した画面サイズを、機種情報取得部240から受け取ったユーザIDと対応付けて、ID画面サイズ対応記録部246に記録する。
要求取得部242は、携帯電話機300の画面サイズの要求を、写真撮影プリント装置1から通信部232を介して取得するものである。上記要求には、写真撮影プリント装置1のユーザのユーザIDが含まれている。要求取得部242は、取得したユーザIDを画面サイズ送出部243に送出する。
画面サイズ送出部243は、要求取得部242から受け取ったユーザIDに対応する画面サイズをID画面サイズ対応記録部246から検索し、検索した画面サイズを通信部232に送出するものである。これにより、通信部232から写真撮影プリント装置1に上記画面サイズが送信される。
なお、本実施形態では、画像保管サーバ200および画面サイズ判定サーバ201は、1台のサーバ装置が有する機能によって実現される構成となっているが、複数のサーバ装置によって実現される構成としてもよい。
また、画面サイズ判定サーバ201の機種画面サイズ対応記録部245に記録された対応情報は、携帯電話機300の新機種が発売されるたびに更新することが好ましい。また、画像保管サーバ200のID記録部225、送信画像記録部226、および対応情報記録部227に記録された情報と、画面サイズ判定サーバ201のID画面サイズ対応記録部246に記録された情報とは、リソースの無駄な占有を回避するために、所定期間経過後に削除されることが望ましい。
(写真撮影プリント装置の要部構成)
次に、写真撮影プリント装置1の制御部10における送信画像作成部15、画面サイズ取得部16、および縦横比変換部17の詳細について、図1および図9〜図15を参照して説明する。図1は、写真撮影プリント装置1の要部構成を示している。図示のように、画面サイズ取得部16は、ID設定部160、2次元コード作成部161、および画面サイズ要求部162を含んでいる。
ID設定部160は、上記ユーザIDを設定するものである。具体的には、ID設定部160は、ゲームの開始時に、ゲームの参加者ごとに上記ユーザIDを設定する。ID設定部160は、設定したユーザIDをID記録部57に記録すると共に、2次元コード作成部161に送出する。
2次元コード作成部161は、ID設定部160から受け取ったユーザIDと、画面サイズ判定サーバ201のサイトを示すURLとを含む2次元コードを作成するものである。2次元コード作成部161は、撮影部2の撮影画像表示部24を制御して、作成した2次元コードを表示させる。
画面サイズ要求部162は、画面サイズ判定サーバ201に携帯電話機300の画面サイズを要求して取得するものである。具体的には、画面サイズ要求部162は、ID記録部57からユーザIDを読み出し、読み出したユーザIDを、通信部6を介して画面サイズ判定サーバ201に送信する。これにより、画面サイズ要求部162は、ユーザIDに対応するユーザの携帯電話機300の画面サイズを、画面サイズ判定サーバ201から通信部6を介して取得することができる。そして、画面サイズ要求部162は、取得した画面サイズを上記ユーザIDに対応付けて、画面サイズ記録部55に記録する。
なお、2次元コードが撮影画像表示部24に表示されてから、携帯電話機300が画面サイズ判定サーバ201にアクセスするようにユーザが指示するまでの期間は、ユーザによって早かったり遅かったりする。このため、画面サイズ要求部162は、2次元コード作成部161が2次元コードを撮影画像表示部24に表示させてから所定期間経過した後に、画面サイズ判定サーバ201に要求を行うことが望ましい。また、画面サイズ要求部162は、上記画面サイズを取得するまで、上記要求を繰返し行うことが望ましい。
次に、送信画像作成部15の詳細について説明する。上述のように、送信画像作成部15は、合成画像から、送信に適した画像である送信画像を作成するものである。
まず、送信画像作成部15は、ID記録部57からユーザIDを読み出し、読み出したユーザIDに対応する撮影画像情報、画面サイズ、およびメールアドレスを撮影画像記録部51、画面サイズ記録部55、およびメールアドレス記録部56からそれぞれ読み出す。次に、送信画像作成部15は、上記撮影画像から、上記画面サイズに適合する領域を抽出する。また、送信画像作成部15は、上記ユーザIDおよび上記画面サイズを縦横比変換部17に送出することにより、上記ユーザIDに対応する編集画像であって、上記画面サイズに適合し、かつ見映えが維持された編集画像を縦横比変換部17から取得する。
次に、送信画像作成部15は、抽出した撮影画像と、取得した編集画像とを合成することにより送信画像を作成する。そして、送信画像作成部15は、作成した送信画像の情報に、ユーザID、メールアドレスなどの付加情報を追加して、通信部6を介して画像保管サーバ200に送信する。
次に、縦横比変換部17の詳細について説明する。上述のように、縦横比変換部17は、上記画面サイズの縦横比に適合し、かつ見映えを維持するように、編集画像を変換するものである。
縦横比変換部17は、送信画像作成部15からユーザIDおよび画面サイズを受け取ると、まず、上記ユーザIDに対応する編集内容情報を編集内容記録部53から読み出す。次に、縦横比変換部17は、読み出した編集内容情報に基づき、編集用画像記録部52から所要の編集用画像情報を読み出して、編集画像を再構築する。このとき、縦横比変換部17は、上記画面サイズの縦横比に適合し、かつ見映えを維持するように、編集画像を再構築する。そして、縦横比変換部17は、再構築した編集画像を送信画像作成部15に送出する。
縦横比変換部17は、上記画面サイズの縦横比に適合し、かつ見映えを維持するように、編集画像を再構築する方法としては、種々の方法が考えられる。
〔実施例1〕
上記方法の一実施例について説明する。本実施例では、まず、縦横比ごとに、見映えの維持された編集用画像を用意し、当該編集用画像情報を縦横比に対応付けて編集用画像記録部52に記録しておく。そして、縦横比変換部17は、編集内容情報に基づいて編集用画像情報を読み出す場合に、送信画像作成部15から受け取った画面サイズの縦横比に対応する編集用画像情報を読み出す。
本実施例の場合、縦横比に対応する編集用画像を読み出すという簡単な処理で、縦横比に適合しかつ見映えを維持するように編集画像を再構築することができる。しかしながら、用意すべき縦横比の数が増えるにつれて、編集用画像記録部52の記録容量を増大させる必要がある。また、いわゆる落書き画像のように、ユーザが描画した画像に適用することが困難である。
〔実施例2〕
上記方法の別の実施例について説明する。本実施例では、まず、編集用画像に関して、削除可能領域または追加可能領域(非特徴部分)を設定し、設定された領域情報を編集用画像記録部52に記録しておく。そして、縦横比変換部17は、編集内容情報に基づいて編集用画像を読み出す場合に、送信画像作成部15から受け取った画面サイズの縦横比に適合するように、削除可能領域を削除するか、或いは追加可能領域を複写して追加する。
図9および図10は、本実施例に従うフレーム画像の変化を示している。図9の(b)は、編集用画像記録部52に記録された元のフレーム画像の一例を示しており、図9の(a)は、該元のフレーム画像の構造を示している。また、図9の(c)は、送信画像作成部15が上記元のフレーム画像と撮影画像とを合成した送信画像を示している。
図10の(b)は、上記元のフレーム画像が縦横比変換部17により変換された変換後のフレーム画像を示しており、図10の(a)は、該変換後のフレーム画像の構造を示している。また、図10の(c)は、送信画像作成部15が上記変換後のフレーム画像と撮影画像とを合成した送信画像を示している。なお、図10の(c)に示す送信画像における両側(横方向の両端部)の斜線領域は、図9の(c)に示す送信画像から削減された領域を示している。
図9の(a)において、右下がりの斜線を施した、縦方向に伸びる領域が削除可能領域である。ここで、上記画面サイズの縦横比が、上記元のフレーム画像の縦横比よりも大きい場合、縦横比変換部17は、上記元のフレーム画像をより縦長のものに変換する必要がある。そこで、本実施例では、図9の(a)に示す削除可能領域を削除することにより、図10の(a)に示す縦長のフレーム画像に変換することができる。
図10の(b)に示す変換後のフレーム画像は、図9の(b)に示す元のフレーム画像に比べて、右下がりの斜線を施した星印が削除されて、横方向に詰められている。しかしながら、上記変換後のフレーム画像は、従来のように、上下に余白が設けられることが無く、或いは、フレーム画像の模様が縦長になることが無いので、見映えが維持されていることが理解できる。従って、図9の(c)に示す送信画像と、図10の(c)に示す送信画像とを見比べても、フレーム画像と撮影画像とが合成された送信画像の見映えが維持されていることが理解できる。
なお、上記元のフレーム画像をより横長のもの(縦横比の小さいもの)に変換する場合には、図9の(a)に示す削除可能領域を追加可能領域に設定したり、横方向に伸びる削除可能領域を設定したりすることにより適用することができる。また、図9の(b)および図10の(b)に示されるフレーム画像のように、削除可能領域および追加可能領域としては、その周囲の領域と模様が類似する領域を設定することが好ましい。
図11は、本実施例に従うフレーム画像の別の例を示している。図11の(a)は、編集用画像記録部52に記録された元のフレーム画像と撮影画像とを送信画像作成部15が合成した元の送信画像(合成画像)の一例を示している。また、図11の(b)は、縦横比変換部17により変換された変換後のフレーム画像と撮影画像とを送信画像作成部15が合成した変換後の送信画像の一例を示している。
図11の(a)において、右下がりの斜線を施した、縦方向に伸びる領域が削除可能領域である。ここで、図10のように、縦横比変換部17は、上記元のフレーム画像をより縦長のものに変換する必要が場合、図11の(a)に示す削除可能領域を削除することにより、図11の(b)に示す縦長の送信画像を作成することができる。また、図11の(a)に示す変換後の送信画像は、図11の(b)に示す元の送信画像に比べて、従来のように、上下に余白が設けられることが無く、或いは、フレーム画像の模様が縦長になることが無いので、見映えが維持されていることが理解できる。
なお、図11の(a)および(b)に示されるフレーム画像のように、削除可能領域および追加可能領域としては、模様の少ない領域を設定することが好ましい。また、図9の(c)と図10の(c)とを比較し、図11の(a)と(b)とを比較すると、撮影画像の場合、画面サイズの縦横比に適合するように、元の撮影画像から抽出すれば、見映えが維持されることが理解できる。
図12は、本実施例に従うフレーム画像の他の例を示している。図12は、縦横比変換部17により変換された変換後のフレーム画像と撮影画像とを送信画像作成部15が合成した変換後の送信画像の一例を示している。図示の例では、フレーム画像の削除可能領域は、横方向の両端部に設定されている。
図9〜図12に示すフレーム画像の場合、該フレーム画像を特徴付ける形象は、「Happy」と「Birthday」という単語である。従って、これらの単語を含まず、かつ縦方向または横方向に両端まで伸びる領域を、削除可能領域および追加可能領域に設定すればよいことが理解できる。この場合、該領域の一部を削除または追加挿入することによって変換されたフレーム画像は、上記形象をそのまま有しているので、見映えを維持することができる。
図9の(a)、図11の(a)、および図12に示すように、削除可能領域および追加可能領域は、縦方向または横方向に両端まで伸びる領域であって、変換後も見映えが維持されるような領域であれば、任意の領域を設定することができる。
なお、本実施例は、公知の画像認識技術を用いて、落書き画像から落書きの施されていない領域を特定し、特定した領域を削除可能領域または追加可能領域とすることにより、落書き画像にも対応することができる。同様に、編集用画像を特徴付ける文字等の形象が施された領域(特徴部分)を編集用画像から特定し、特定した領域以外の領域を削除可能領域または追加可能領域として設定してもよい。この場合、編集用画像に関して、削除可能領域または追加可能領域を予め設定する必要が無くなる。なお、編集画像に対しても同様に適用することができる。
〔実施例3〕
上記方法の他の実施例について説明する。まず、編集用画像に関して、1または複数の削除可能部分の画像と、1または複数の削除不可部分の画像とに分割して編集用画像記録部52に記録しておく。そして、縦横比変換部17は、編集内容情報に基づいて編集用画像を読み出す場合に、送信画像作成部15から受け取った画面サイズの縦横比に適合するように、削除可能部分の画像と削除不可部分の画像とを再配置する。このとき、削除可能部分の画像と削除不可部分の画像とが重なった領域では、削除可能部分の画像を削除するか、或いは重畳する。
図13〜図15は、本実施例に従う背景画像の一例を示している。図13は、元の背景画像を示している。また、図14の(a)は、上記元の背景画像を、縦長の背景画像に変換した参考例を示している。図示の例では、キャラクタが縦長となっているため見映えが悪い。
一方、図15の(a)〜(c)は、本実施例に従い、上記元の背景画像を上部画像、中央部画像、および下部画像に分割した部分画像をそれぞれ示している。同図において、キャラクタが存在する上部画像および下部画像が削除不可部分(特徴部分)の画像となり、キャラクタが存在しない中央部画像が削除可能部分の画像となる。
そして、図14の(b)は、上記画面サイズの縦横比に適合するように、図15に示す部分画像を再配置して作成した変換後の背景画像を示している。図示の例では、キャラクタの縦横比が変化しないので、変換前の見映えが維持されることが理解できる。
なお、図15の例では、縦横比が大きくなるように変換する場合、部分画像を再配置すると、部分画像が配置されない空白領域が発生する。これは、例えば削除可能部分の画像を当該空白領域に複写することにより対処できるが、このような事態を回避するため、縦方向に部分画像が配列される編集用画像は、縦横比が大きい方が好ましい。この場合、縦横比が小さくなるように変換することが多くなるので、上記空白領域が発生することが少なくなる。同様に、横方向に部分画像が配列される編集用画像は、縦横比が小さい方が好ましい。
また、図9〜図12に示す実施例において、編集用画像を、削除可能領域または追加可能領域とその他の領域とで分割すると、本実施例を適用することができる。また、本実施例は、落書きおよび/またはスタンプ画像の施された領域を削除不可部分の画像とし、その他の領域を削除可能部分の画像とすることにより、落書き画像やスタンプ画像にも対応することができる。
なお、以下に上記再配置の算出方法の一例について説明する。この例では、縦400×横300画素の元の画像Aに含まれるスタンプ画像を、縦300×横200画素の新たな画像Bに再配置する場合を示している。なお、その他の画像にも適用可能である。
まず、拡大・縮小率の算出方法について説明する。この算出方法としては、比率を利用する方法と、面積を利用する方法とが挙げられる。
比率を利用する方法は、画像の一辺を基準(100%)とし、基準とした辺の長さの比率を利用するものである。例えば、横方向の辺(横辺)を基準とした場合、次式が成り立つ。
(画像Aの横辺):(画像Bの横辺)=300:200=100%:α%
この場合、α=2/3となるから、スタンプ画像は、各辺が2/3倍に圧縮される。同様に、縦方向の辺(縦辺)を基準とすることもできる。
一方、面積を利用する方法は、両画像の面積を対比して拡大・縮小率を決定するものである。本例では、次式が成り立つ。
(画像Aの面積):(画像Bの面積)=400×300:300×200=100%:β%
この場合、β=1/2となる。この値は、面積の比率であるので、辺の比率は、β1/2=21/2/2となる。従って、スタンプ画像は、各辺が21/2/2倍に圧縮される。
次に再配置の位置を算出する方法について説明する。再配置の位置は、画面の中央からの各方向への距離を、各辺の比に基づいて算出される。
例えば、画像Aの中心から左方向へ100画素、上方向に150画素の位置にスタンプ画像が設けられている場合、次式が成り立つ。
(画像Aの横辺):(画像Bの横辺)=(画像Aの中心からスタンプ画像までの横方向の距離):(画像Bの中心からスタンプ画像までの横方向の距離x)
∴300:200=100:x
従って、x=200/3となる。縦方向も同様にして求めると、画像Bにおけるスタンプ画像の位置は、画像Bの中心から左方向へ67画素、上方向に112画素の位置となる。
なお、手書き文字についても同様に処理できる。この場合、手書き文字の文字列を認識して、該文字列を再配置してもよいし、手書き文字を1文字ずつ認識して、1文字ずつ再配置してもよい。
また、上述の再配置の位置を算出する方法は、編集画像の周辺部に設けたスタンプ画像等に適用し、中央部に設けたスタンプ画像等は、元の画像Aと同様の位置に再配置してもよい。これは以下の理由による。
すなわち、ユーザは、撮影画像の中央付近に自分の姿が配置されるように撮影して、編集(例えば、目にサングラスを描くなど)を行う傾向にある。この場合、全ての編集用画像等に、上述の再配置の位置を算出する方法を適用すると、本来ずれるべきでない編集用画像等までも、僅かながらずれることになる(例えば、描いたサングラスが、目から離れてしまう)。そこで、主要部である画像中央部については、そのままの位置に編集用画像等を再配置し、比較的主要部でない画像周辺部については、上述の再配置の位置を算出する方法を適用してもよい。
また、画像端部では、編集用画像等を再配置した場合に、画像端部からはみ出す場合もあり得る。この場合、編集用画像の一部が欠けることになる。そこで、はみ出した編集用画像を削除してもよい。或いは、再配置の位置を、若干中央部へ寄せる(例えば、上述の方法で算出された中心から再配置の位置までの距離を9割程度に縮小する)ようにしてもよい。
(合成画像提供システムにおける処理の流れ)
次に、合成画像提供システム100における処理の流れについて、図16および図17を参照して説明する。図16は、合成画像提供システム100を構成する写真撮影プリント装置1、画像保管サーバ200、画面サイズ判定サーバ201、および携帯電話機300における処理の流れを示している。
まず、写真撮影プリント装置1において、プレイ開始の受付処理として、撮影画像表示部24に待機状態のデモンストレーション画面(デモ画面)が表示される。このデモ画面には、写真撮影プリント装置1のマシーン名称、略称、概略等の情報が含まれる。なお、上記デモ画面において、「コインを投入してね」というような、ユーザにコイン投入を促すメッセージを表示してもよい。撮影空間に進入したユーザにより硬貨処理部21にコイン投入がなされ、制御部10による課金処理が終了すると、デモ画面をサイズ取得用画面に切り替える。サイズ取得用画面には、今回のプレイにおけるユーザ人数を問い合わせるメッセージを表示する。ユーザは、操作部26を利用して、ユーザ人数を入力する。
ユーザ人数が入力されると、図16に示す以下のS10・S11がユーザの人数だけ繰り返される。なお、この処理を行う代わりに、ユーザからの終了指示が入力されるまで、S10・S11を繰り返す処理を行ってもよい。この場合、ユーザは、S10・S11をユーザの人数だけ繰り返した後に、上記終了指示を入力すればよい。
すなわち、ステップ10(以降、S10のように称する)において、ID設定部160がユーザIDを設定し、2次元コード作成部161が、上記ユーザIDと、画面サイズ判定サーバ201のサイトを示すURLとを含む2次元コードを作成する。次に、S11において、2次元コード作成部161が、作成した2次元コードを撮影部2の撮影画像表示部24に表示させる。
このとき、ユーザの携帯電話機300は、ユーザからの指示により、内蔵のカメラを利用して2次元コードを取り込み、上記URLおよびユーザIDを取得する(S20)。次に、携帯電話機300は、ユーザからの指示により、上記URLにアクセスする(S21)。このとき、携帯電話機300の機種情報とユーザIDとが携帯電話機300から画面サイズ判定サーバ201に送信される。
画面サイズ判定サーバ201では、機種情報取得部240が、上記機種情報およびユーザIDを取得すると(S30)、画面サイズ検索部241が、機種画面サイズ対応記録部245を参照して、上記機種情報に対応する画面サイズを判断し、判断した画面サイズとユーザIDとを関連付けて、ID画面サイズ対応記録部246に記録する(S31)。
その後、写真撮影プリント装置1にて、画面サイズ要求部162が、携帯電話機300の画面サイズの要求情報とユーザIDとを画面サイズ判定サーバ201に送信する(S12)。このとき、画面サイズ判定サーバ201では、画面サイズ送出部243が、写真撮影プリント装置1から受信したユーザIDに対応する画面サイズをID画面サイズ対応記録部246から読み出し(S32)、読み出した画面サイズを写真撮影プリント装置1に送信する(S33)。その後、画面サイズ判定サーバ201の処理は終了する。
一方、写真撮影プリント装置1では、画面サイズ要求部162が、上記画面サイズを受信し、受信した画面サイズを上記ユーザIDに対応付けて、画面サイズ記録部55に記録する(S13)。なお、S12およびS13は、送信画像の作成処理(S17)までに行えばよい。
その後、写真撮影プリント装置1では、撮影画像表示部24の表示画面を撮影処理用画面に切り替えて受付処理を完了し、写真撮影プリント装置1における公知のゲーム処理が行われる。すなわち、制御部10は、撮影処理を行うと共に(S14)、ユーザは、撮影空間で複数回の写真撮影を行う。この時ユーザは、カメラ画像表示部25に表示されている自身の姿を視認しながら、写真撮影をすることができる。上記写真撮影により、撮影画像取得部11が撮影画像情報を取得して撮影画像記録部51に記録する。
上記撮影処理が終了すると、画像編集部12が、撮影画像記録部51に記録された撮影画像に対して、編集処理を行う(S15)。この編集処理では、合成画像表示部31aに、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示され、ユーザからのタッチペン32および操作受付部31bによる入力指示に基づいて、各種編集処理が行われる。
上記編集処理が終了すると、印刷画像作成部13が印刷画像を作成し、作成した印刷画像をシール紙142に印刷するようプリンタ部42に指示する印刷処理を行う(S16)。この印刷処理が行われている間に、送信画像の作成処理が行われる(S17)。
図17は、送信画像の作成処理の流れを示している。まず、送信画像作成部15は、画像の送信先となる携帯電話機300のメールアドレスの入力をユーザから受け付ける。受け付けたメールアドレスは、メールアドレス記録部56に記録される。次に、送信画像作成部15は、編集処理によって生成された複数の合成画像を合成画像表示部31aに表示させ、送信すべき合成画像の選択入力をユーザから受け付ける。
次に、図17に示すように、送信画像作成部15は、ユーザIDをID記録部57から読み出し(S50)、読み出したユーザIDに対応する画面サイズと、ユーザが選択した合成画像における撮影画像と、ユーザが入力したメールアドレスとを、画面サイズ記録部55、撮影画像記録部51、およびメールアドレス記録部56からそれぞれ読み出す(S51)。
次に、縦横比変換部17は、ユーザが選択した合成画像に関する編集内容情報を編集内容記録部53から読み出す(S52)。それから、縦横比変換部17は、読み出した編集内容情報に基づいて、利用されている編集用画像を編集用画像記録部52から適宜読み出して、上記画面サイズの縦横比に適合する編集画像を作成する(S53)。一方、送信画像作成部15は、読み出した撮影画像から、上記画面サイズの縦横比に適合する部分を抽出する(S54)。
次に、送信画像作成部15は、上記撮影画像の抽出部分と上記編集画像とを合成した画像を送信画像として作成し(S55)、作成した送信画像情報と、ユーザIDおよびメールアドレスを含む付加情報とを画像保管サーバ200に送信する(S56)。その後、その後、写真撮影プリント装置1の処理は終了する。
図16に戻ると、画像保管サーバ200では、送信画像取得部220が、写真撮影プリント装置1から送信画像情報、メールアドレス、およびユーザIDを受信すると(S40)、ユーザIDをID記録部57に記録し、送信画像情報を送信画像記録部226に記録して、ユーザIDと送信画像情報との対応付けを行い、該対応付けを示す対応情報を対応情報記録部227に記録する(S41)。次に、保存URL作成部221は、上記送信画像情報が保存されている場所を示す保存URL情報を作成し、作成した保存URL情報を、上記メールアドレスを宛先とする電子メールで通知する(S42)。
一方、ユーザの携帯電話機300は、上記保存URL情報を含む電子メールを受信すると(S22)、ユーザの指示により上記保存URLにアクセスし、ユーザIDを送信する(S23)。このとき、画像保管サーバ200では、ID認証部222が携帯電話機300から受信したユーザIDを認証し、認証されたユーザIDに対応する送信画像情報を、送信画像検索部223が送信画像記録部226から検索する(S43)。
そして、送信画像検索部223が、検索した送信画像情報を携帯電話機300に送信し(S44)、携帯電話機300が上記送信画像情報を受信した後(S24)、合成画像提供システム100の処理動作を終了する。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図18および図19に基づいて説明する。本実施形態の合成画像提供システム100は、図1〜図17に示す合成画像提供システム100に比べて、携帯電話機300に送信する送信画像が画像保管サーバ(画像変換装置)200にて作成される点が異なる。
具体的には、本実施形態の合成画像提供システム100は、図2に示す合成画像提供システム100に比べて、画面サイズ判定サーバ201が省略されている。また、本実施形態の写真撮影プリント装置1は、図1に示す写真撮影プリント装置1に比べて、画面サイズ取得部16、縦横比変換部17、画面サイズ記録部55が省略される点と、送信画像作成部15の代わりに、合成画像を構成する撮影画像および編集画像の情報を送信する送信処理部が設けられる点とが異なり、その他の構成は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図18は、本実施形態の画像保管サーバ200の概略構成を示している。本実施形態の画像保管サーバ200の制御部210は、図7に示す制御部210に比べて、送信画像取得部220の代わりに合成画像取得部250が設けられる点と、送信画像検索部223の代わりに、画像サイズ取得部251、縦横比変換部(変換手段・特定手段)252、および送信画像作成部253が設けられる点とが異なり、その他の構成は同様である。また、本実施形態の画像保管サーバ200の記録部211は、図7に示す記録部211に比べて、送信画像記録部226および対応情報記録部227の代わりに、撮影画像記録部255、編集画像記録部(画像記憶部)256、および対応情報記録部257が設けられる点が異なり、その他の構成は同様である。
記録部211において、撮影画像記録部255および編集画像記録部256は、写真撮影プリント装置が作成した合成画像を構成する撮影画像および編集画像の情報を記録するものである。また、対応情報記録部257は、上記撮影画像および上記編集画像の識別情報とユーザIDとを対応付けた対応情報を記録するものである。
合成画像取得部250は、合成画像を構成する撮影画像および編集画像の情報と付加情報とを写真撮影プリント装置から通信部212を介して取得するものである。合成画像取得部250は、取得した撮影画像情報および編集画像情報をそれぞれ撮影画像記録部255および編集画像記録部256に記録し、付加情報に含まれるユーザIDをID記録部225に記録すると共に、撮影画像および編集画像の識別情報とユーザIDとを対応付けて、対応情報記録部257に記録する。
画像サイズ取得部251は、ID認証部222がユーザIDを認証すると、ユーザが所望する送信画像の画像サイズを、ユーザから携帯電話機300および通信部212を介して取得するものである。画像サイズ取得部251は、取得した画像サイズを送信画像作成部253および縦横比変換部252に送出する。
縦横比変換部252は、編集画像記録部256から読み出した編集画像を、画像サイズ取得部251が取得した画像サイズの縦横比に適合し、かつ当該編集画像の見映えを維持するように変換するものである。本実施形態では、上記第2実施例と同様に、編集画像のうち、画像の施されていない領域を削除可能領域とすることにより、上記処理を実行できる。
送信画像作成部253は、合成画像から、送信に適した画像である送信画像を作成するものである。送信画像作成部253は、作成した送信画像の情報を、通信部212を介して携帯電話機300に送信する。
具体的には、送信画像作成部253は、まず、ID認証部222が認証したユーザIDに対応する撮影画像情報を撮影画像記録部255から読み出す。次に、送信画像作成部253は、上記撮影画像から、画像サイズ取得部251から受け取った画像サイズに適合する領域を抽出する。また、送信画像作成部253は、上記ユーザIDに対応する編集画像であって、上記画像サイズの縦横比に適合し、かつ見映えが維持された編集画像を縦横比変換部252から取得する。そして、送信画像作成部253は、抽出した撮影画像と、取得した編集画像とを合成することにより送信画像を作成し、作成した送信画像の情報を、通信部212を介して携帯電話機300に送信する。
従って、本実施形態の合成画像提供システム100は、写真撮影プリント装置1にて作成された合成画像を、ユーザが所望する縦横比に適合し、かつ見映えの維持された送信画像に変換して、ユーザの携帯電話機300に送信している。これにより、写真撮影プリント装置1でのゲーム終了後に、ユーザが合成画像の縦横比を変更したい場合にも対応することができる。特に、画像サイズに制限のあるインターネット上のサイトにユーザが上記合成画像をアップロードしたい場合に好適である。
図19は、上記構成の画像保管サーバ200における処理の流れを示している。図示のように、まず、合成画像取得部250は、合成画像を構成する撮影画像および編集画像の情報と、付加情報に含まれるユーザIDおよびメールアドレスとを、写真撮影プリント装置1から通信部212を介して受信したか否かを判断する(S60)。受信しなかった場合にはS63に進む。
一方、受信した場合には、合成画像取得部250は、受信した合成画像情報、すなわち受信した撮影画像情報および編集画像情報をそれぞれ撮影画像記録部255および編集画像記録部256に記録し、付加情報に含まれるユーザIDをID記録部225に記録すると共に、撮影画像および編集画像の識別情報とユーザIDとを対応付けた対応情報を対応情報記録部257に記録する(S61)。次に、保存URL作成部221は、図16のS41と同様に、上記合成画像情報が保存されている場所を示す保存URL情報を作成し、作成した保存URL情報を、上記メールアドレスを宛先とする電子メールで通知する(S62)。その後、S63に進む。
S63において、ID認証部222は、携帯電話機300から通信部212を介して、ユーザIDを受信したか否かを判断する。受信しなかった場合にはS60に戻って上記動作を繰り返す。
一方、受信した場合には、ID認証部222は、受信したユーザIDの認証を行う(S64)。上記認証に失敗した場合には、制御部210は、エラーメッセージを作成して、通信部212から携帯電話機300に送信し(S65)、その後S60に戻って上記動作を繰り返す。
一方、上記認証に成功した場合には、画像サイズ取得部251は、ユーザが所望する送信画像の画像サイズを、通信部212を介して携帯電話機300に要求して取得する(S66)。次に、送信画像作成部253は、画像サイズ取得部251が取得した画像サイズに基づいて、上記合成画像から上記送信画像を作成する(S67)。なお、S67の処理の詳細は、図17に示す処理と同様であるので、その説明を省略する。そして、送信画像作成部253は、作成した送信画像を、通信部212を介して携帯電話機300に送信する(S68)。その後、S60に戻って上記動作を繰り返す。
なお、本実施形態では、ユーザの通信端末として携帯電話機300を利用している。しかしながら、本実施形態では、携帯電話機300の画面サイズに適合した送信画像では無く、ユーザの所望する画像サイズに適合した送信画像を作成しているので、ユーザの通信端末として、PC(Personal Computer)等の任意の通信端末を利用することができる。
また、画像保管サーバ200は、編集画像情報を取得する代わりに、編集内容情報と、利用されている編集用画像とを取得してもよい。この場合、縦横比の変換処理として、上記第1〜第3実施例の処理を実行することができる。
〔実施の形態3〕
次に、本発明の別の実施形態について、図20〜図25に基づいて説明する。本実施形態の合成画像提供システム100は、図1〜図17に示す合成画像提供システム100に比べて、ユーザが画像編集を行う場合に、携帯電話機300の画面サイズに対応して、編集が反映される領域である編集反映領域が設定されて表示される点と、背景画像およびフレーム画像が、上記画面サイズの縦横比に適合し、かつ、見映えの維持されたものに変換されて表示される点とが異なり、その他の構成は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図20は、画像編集部(合成画像変換手段)12の概略構成を示している。図示のように、画像編集部12は、編集反映領域設定部(編集反映領域提示手段)120、編集画像作成部(編集画像変換手段)121、撮影画像取得部(撮影画像変換手段)122、および合成部(合成手段)123を備える構成である。
編集反映領域設定部120は、画面サイズ記録部55に記録された画面サイズの縦横比に基づいて、上記編集反映領域を設定するものである。編集反映領域設定部120は、設定された編集反映領域を編集画像作成部121に送出すると共に、合成画像表示部(編集画像表示部)31aに提示させる。この提示させる方法としては、合成画像表示部31aの編集画面において、合成画像が表示される領域のうち、編集反映領域以外の領域は、合成画像を白黒表示する、合成画像以外の画像を表示する、非表示とするなどの方法が挙げられる。
編集画像作成部121は、ユーザが画像編集処理において追加した画像である編集画像を作成するものである。具体的には、編集画像作成部121は、編集画像領域に対し、ユーザが操作受付部31bにて入力した指示に基づき、編集用画像記録部52から読み出したフレーム画像または背景画像を追加したり、編集用画像記録部52から読み出したスタンプ画像を配置したり、落書き画像を追加したりするものである。編集画像作成部121は、作成した編集画像の情報を合成部123に送出すると共に、編集内容の情報を編集内容記録部53に記録する。
本実施形態では、編集画像作成部121は、画面サイズ記録部55から読み出した画面サイズの縦横比が、編集用画像記録部52から読み出したフレーム画像または背景画像の縦横比と異なる場合、上記画面サイズの縦横比と上記フレーム画像または背景画像とを縦横比変換部17に送出する。これにより、編集画像作成部121は、上記画面サイズの縦横比に適合し、かつ見映えの維持されたフレーム画像または背景画像を縦横比変換部17から取得できる。なお、編集画像作成部121は、編集反映領域設定部120が設定した編集反映領域に対する画像編集処理のみを受け付けることが望ましい。
撮影画像取得部122は、ユーザが選択した撮影画像を撮影画像記録部51から取得するものである。撮影画像取得部122は、取得した撮影画像を合成部に送出する。
合成部123は、編集画像作成部121から受け取った編集画像と、撮影画像取得部122から受け取った撮影画像とを合成するものである。合成部123は、合成した画像の情報を合成画像表示部31aに表示させる。
図22〜図24は、編集処理において合成画像表示部31aに表示される編集画面の例を示している。図22〜図24に示すように、編集画面には、編集対象画像表示領域A1、編集ツール選択領域A2、編集ツール設定領域A3、消しゴムツール選択領域A4、および編集対象画像選択領域A5が表示されている。また、その他、残り時間表示領域、編集処理のクリア、アンドゥ、リドゥボタン、終了ボタンなどが表示されている。なお、この編集画面では、2人のユーザが同時に編集処理を行うことが可能となるように、編集対象画像表示領域A1、編集ツール選択領域A2、編集ツール設定領域A3、および消しゴムツール選択領域A4が画面の左右に分かれて2カ所表示されている。
編集対象画像表示領域A1は、編集対象画像選択領域A5において選択された撮影画像が表示されるとともに、この領域において画像の描画、貼り付けなどの編集処理が行われる。編集ツール選択領域A2は、編集処理で用いられる各種編集ツールの選択を受け付ける領域である。編集ツールとしては、ユーザの入力軌跡に対応した線画像の描画が行われるペンツールおよび手書きツール、所定の画像をユーザによって指定された編集対象画像上の位置に貼り付けるスタンプツールおよびコロコロツール、および、特殊な効果を有するスペシャルツールなどが挙げられる。ここで選択されたツールの詳細な設定が編集ツール設定領域A3において行われる。消しゴムツール選択領域A4は、編集処理によって撮影画像に対して付加された編集画像を消去する消しゴムツールの消去領域の大きさが選択される領域である。
本実施形態では、携帯電話機300の画面サイズの縦横比に基づいて、編集対象画像表示領域(合成画像が表示される領域)A1に編集反映領域が提示される。これにより、ユーザは、上記編集反映領域にのみ画像編集を行うことにより、携帯電話機300の画面サイズに適した画像編集を行うことができる。
図22および図23の例では、右側のユーザに関する画面サイズの縦横比が、編集対象画像表示領域A1の縦横比よりも大きい。このため、右側の編集対象画像表示領域A1にて左端部領域A11および右端部領域A12が除外された領域が編集反映領域A10として設定される。そして、図22および図23にて斜線の施された領域である左端部領域A11および右端部領域A12が非表示領域となっている。
一方、左側のユーザに関しては、画面サイズの縦横比が、編集対象画像表示領域A1の縦横比と等しいか、或いは、画面サイズ記録部55に記録されていない。このため、左側の編集対象画像表示領域A1の全領域が編集反映領域A10として設定される。
また、図24の例では、左側のユーザに関する画面サイズの縦横比が、編集対象画像表示領域A1の縦横比よりも小さい。このため、左側の編集対象画像表示領域A1にて上端部領域A13および下端部領域A14が除外された領域が編集反映領域A10として設定される。そして、図24にて斜線の施された領域である上端部領域A13および下端部領域A14が非表示領域となっている。
一方、右側のユーザに関しては、画面サイズの縦横比が、編集対象画像表示領域A1の縦横比と等しいか、或いは、画面サイズ記録部55に記録されていない。このため、右側の編集対象画像表示領域A1の全領域が編集反映領域A10として設定される。
また、本実施形態では、携帯電話機300の画面サイズの縦横比が、編集用画像記録部52から読み出したフレーム画像または背景画像の縦横比と異なる場合、上記画面サイズの縦横比に適合し、かつ見映えの維持されたフレーム画像または背景画像に変換されて、合成画像表示部31aに表示される。これにより、携帯電話機300の画面サイズに適した編集画像を取得することができる。
図22に示す左側の編集対象画像表示領域A1、図23に示す右側の編集対象画像表示領域A1、および図24に示す左側の編集対象画像表示領域A1を参照すると、フレーム画像G10が、上記画面サイズの縦横比に応じて変化していることが理解できる。さらに、図22に示す左側の編集対象画像表示領域A1と、図23に示す右側の編集対象画像表示領域A1とを参照すると、或る撮影画像に対して、左側のユーザがフレーム画像G10を追加する編集処理を行った後に、当該撮影画像を右側のユーザが編集対象として選択した場合、追加されたフレーム画像G10が、上記画面サイズの縦横比に応じて自動的に変化していることが理解できる。
図21は、図16に示す編集処理(S15)の詳細な流れを示している。図示のように、まず、編集反映領域設定部120は、画面サイズ記録部55に記録された画面サイズに基づいて、上記編集反映領域を合成画像表示部31aに提示する(S70)。次に、ユーザからの指示により、合成画像表示部31aの編集対象画像表示領域A1に表示する撮影画像を撮影画像取得部122が撮影画像記録部51から選択する(S71)。選択された撮影画像は、撮影画像取得部122から合成部123を介して合成画像表示部31aに送出されることにより、編集対象画像表示領域A1に表示される(S72)。
その後、ユーザによる実際の画像編集が行われる。ユーザが何れかの編集用画像を選択した場合、編集画像作成部121は、選択された編集用画像がフレーム画像または背景画像であるか否かを判断する(S73)。上記フレーム画像または背景画像である場合、編集画像作成部121は、縦横比変換部17に指示して、上記フレーム画像または背景画像を上記画面サイズの縦横比に適合し、かつ見映えの維持されたものに変換させる(S74)、変換されたフレーム画像または背景画像は、合成部123にて合成されて、合成画像表示部31aにて表示される(S74)。その後、S76に進む。
一方、選択された編集用画像が上記フレーム画像または背景画像ではない場合、編集画像作成部121は、選択された編集用画像を編集用画像記録部52から読み出す。読み出された編集用画像は、合成部123にて合成されて、合成画像表示部31aにて表示される(S75)。その後、S76に進む。
S76において、画像編集部12は、ユーザから編集終了が指示されたか否かを判断する。上記編集終了が指示された場合、編集処理を終了して、図16に示す元のルーチンに戻る。一方、上記編集終了が未指示である場合、S77に進む。
S77において、画像編集部12は、ユーザから他の撮影画像の選択が指示されたか否かを判断する。上記選択が指示された場合、S78に進む。一方、上記選択が未指示である場合、S73に戻って上記動作を繰り返す。
S78において、画像編集部12は、選択された撮影画像が既に編集されているか否かを判断する。編集されていない場合、撮影画像取得部122が、選択された撮影画像を撮影画像記録部51から読み出す。読み出された撮影画像は、撮影画像取得部122から合成部123を介して合成画像表示部31aに送出されることにより、編集対象画像表示領域A1に表示される(S79)。その後、S73に戻って上記動作を繰り返す。
一方、既に編集されている場合、編集画像作成部121は、選択された撮影画像に対する編集内容を編集内容記録部53から取得し、取得した編集内容に基づいて編集画像を作成する。このとき、編集画像作成部121は、縦横比変換部17に指示して、上記画面サイズの縦横比に適合するように編集画像を変換させる(S80)。変換された編集画像は、合成部にて撮影画像と合成され、合成画像表示部31aの編集対象画像表示領域A1にて表示される(S80)。その後、S73に戻って上記動作を繰り返す。
なお、編集処理(S15)の終了後、送信画像の作成処理(S17)が行われるが、この処理において、送信対象となる合成画像を選択する送信画像選択画面が合成画像表示部31aに表示される。図25は、上記送信画像選択画面の一例を示している。図示の例では、選択候補の合成画像が、上記画面サイズの縦横比に適合するように変換されてサムネイル表示されている。この場合、ユーザは、携帯電話機300に送信される送信画像そのものを写真撮影プリント装置1にて確認することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、写真撮影プリント装置1、画像保管サーバ200、および画面サイズ判定サーバ201の各ブロック、特に制御部10・210・230は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、写真撮影プリント装置1、画像保管サーバ200、および画面サイズ判定サーバ201は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである写真撮影プリント装置1、画像保管サーバ200、および画面サイズ判定サーバ201の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記写真撮影プリント装置1、画像保管サーバ200、および画面サイズ判定サーバ201に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、写真撮影プリント装置1、画像保管サーバ200、および画面サイズ判定サーバ201を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
ところで、画像変換装置は、元画像を、別の縦横比を有する新画像に変換する変換手段を備える画像変換装置であって、前記元画像は、自身を特徴付ける形象を有する部分であり、かつ縦方向および横方向の何れか一方に伸びた部分である1または複数の特徴部分と、該特徴部分以外の部分である1または複数の非特徴部分とからなり、前記変換手段は、前記元画像に対し、前記非特徴部分の少なくとも1つを削除または追加することによって、前記新画像を作成する構成であってもよい。
また、画像変換方法は、元画像を、別の縦横比を有する新画像に変換する画像変換方法であって、前記元画像を特徴付ける形象を有し、縦方向および横方向の何れか一方に伸びた部分である1または複数の特徴部分と、該特徴部分以外の部分である1または複数の非特徴部分とを有する前記元画像に対し、前記非特徴部分の少なくとも1つを削除または追加することによって、前記新画像を作成する方法であってもよい。
上記の構成および方法によると、元画像に対し、非特徴部分の少なくとも1つを削除または追加することによって新画像を作成している。例えば、元画像を、縦横比の大きい新画像に変換する場合には、縦方向に伸びる非特徴部分を削除するか、或いは、横方向に伸びる非特徴部分を追加すればよい。また、元画像を、縦横比の小さい新画像に変換する場合には、縦方向に伸びる非特徴部分を追加するか、或いは、横方向に伸びる非特徴部分を削除すればよい。
このとき、元画像および新画像の特徴部分は同じであるので、特徴部分に含まれる形象も同じである。すなわち、元画像を特徴付ける形象が歪んだり、削除されたりすることが無いので、元画像が、別の縦横比を有する新画像に変換されても、見映えを維持することができる。なお、削除した非特徴部分は、元画像にて隣接していた部分に重畳してもよい。