JP5212256B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
第1コネクタハウジングと第2コネクタハウジングの嵌合過程では、まず、第1前止まり用係止部と第1前止まり用ストッパとの係止作用により、検知部材の待機位置から検知位置への移動が規制され、その後は、第2前止まり用係止部と第2前止まり用ストッパとの係止作用により、検知部材の待機位置から検知位置への移動が規制される。
第2前止まり用係止部が支承部により第2前止まり用ストッパから逃げないように支えられているので、第2前止まり用係止部と第2前止まり用ストッパとの係止作用の信頼性が高い。
検知部材は、常には、検知動作用係止部と検知動作用ストッパとの係止作用により待機位置に保持されるので、両コネクタハウジングが正規嵌合する前に検知部材が検知位置へ移動することを確実に防止できる。また、検知動作を行う際には、検知動作用係止部と検知動作用ストッパとの係止力を上回る操作力を検知部材に付与すれば、検知部材は一気に検知位置まで移動するので、検知部材が待機位置と検知位置との間の中途半端な位置に留まる虞がなく、検知部材を確実に検知位置へ到達させることができ、検知動作の信頼性に優れている。
アーム部には、第1前止まり用係止部だけでなく検知動作用係止部も形成されているので、アーム部とは別に弾性変位部を設け、その弾性変位部に検知動作用係止部を形成する場合に比べると、第1コネクタハウジングの形状の簡素化を図ることが可能である。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図25を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、互いに正面同士を対向させるようにして嵌合可能な第1コネクタハウジング10と第2コネクタハウジング70とを備えている。第1コネクタハウジング10には、端子金具30とカバー40と検知部材50が組み付けられるようになっている。尚、以下の説明では、両コネクタハウジング10,70の嵌合方向を単に嵌合方向ということにする。また、嵌合方向と前後方向を同義で用い、正面側と前方を同義で用い、背面側の後方を同義で用いる。
まず、第1コネクタハウジング10に端子金具30とカバー40と検知部材50を組み付ける手順を説明する。最初は、電線33が圧着済みでホルダ34が取り付けられている状態の端子金具30を、背面側から第1コネクタハウジング10のキャビティ11に収容する。この後、カバー40を背面側から組み付ける。組付けの過程では、一対の壁状保持部41が左右方向へ拡開するように弾性変形するとともに、枠状保持部42が上方へ弾性変位する。そして、カバー40が第1コネクタハウジング10に対して正しい位置及び向きで組み付けられると、壁状保持部41が弾性復帰して保持用切欠部12に係止するとともに、枠状保持部42が保持用突部13に係止し、これらの係止作用によってカバー40が第1コネクタハウジング10に対して組み付け状態にロック(保持)される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、第2前止まり用係止部(第2係止部)が第2前止まり用ストッパ(第2ストッパ)から逃げないように支えるための支承部を形成したが、このような支承部を形成しない形態であってもよい。
(2)上記実施形態では、検知部材を待機位置から検知位置へ確実に移動させる手段として、検知動作用係止部(第3係止部)と検知動作用ストッパ(第3ストッパ)を設けたが、このような検知動作用係止部と検知動作用ストッパを設けない形態としてもよい。
(3)上記実施形態では、アーム部に、第1前止まり用係止部(第1係止部)だけでなく検知動作用係止部(第3係止部)も形成したが、アーム部とは別に弾性変位部を設け、その弾性変位部に検知動作用係止部を形成してもよい。
<参考例>
(1)上記実施形態では、第2前止まり用係止部(第2係止部)を湾曲した壁部に形成したが、参考例として、第2前止まり用係止部は、平板状の壁部や、ブロック状部分の外面に形成してもよい。
16…支承部
17…第1ストッパ(第1前止まり用ストッパ)
18…第3ストッパ(検知動作用ストッパ)
19…ロックアーム
21…第2ストッパ(第2前止まり用ストッパ)
50…検知部材
52…壁部
54…第2係止部(第2前止まり用係止部)
56…アーム部
59…第1係止部(第1前止まり用係止部)
60…第3係止部(検知動作用係止部)
70…第2コネクタハウジング
Claims (4)
- 第1コネクタハウジングと、
前記第1コネクタハウジングに待機位置と検知位置との間での移動を可能に設けた検知部材と、
前記第1コネクタハウジングと嵌合可能な第2コネクタハウジングを備え、
前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングが正規の嵌合状態に至ると、前記検知部材の待機位置から検知位置への移動が許容されるようになっているコネクタにおいて、
前記第1コネクタハウジングには第1前止まり用ストッパが形成され、
前記検知部材には、常には係止位置にあり、前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングとの嵌合過程では前記第2コネクタハウジングとの干渉により解離位置へ弾性変位するアーム部が形成され、
前記アーム部には、前記アーム部が係止位置にある状態では前記第1前止まり用ストッパに係止することにより待機位置にある前記検知部材が検知位置へ移動することを規制し、前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングとの嵌合過程では前記アーム部が解離位置へ変位するのに伴って前記第1前止まり用ストッパから解離する第1前止まり用係止部が形成され、
前記第1コネクタハウジングには、前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングとの嵌合過程では前記第2コネクタハウジングとの干渉によりロック位置からロック解除位置へ弾性変位し、前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングが正規の嵌合状態に至るとロック位置へ弾性復帰することにより前記第1コネクタハウジングと前記第2コネクタハウジングを嵌合状態にロックするロックアームが形成され、
前記ロックアームには第2前止まり用ストッパが形成され、
前記検知部材には、前記ロックアームがロック解除位置へ変位するのに伴い前記第2前止まり用ストッパを係止させることにより前記検知部材が待機位置から検知位置へ移動することを規制し、前記ロックアームがロック位置へ弾性復帰するのに伴い前記第2前止まり用ストッパが解離する第2前止まり用係止部が形成され、
前記第2前止まり用係止部が、湾曲した壁部に形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記第1コネクタハウジングには、前記第2前止まり用係止部を挟んで前記ロックアームとは反対側に位置し、前記第2前止まり用係止部が前記第2前止まり用ストッパから逃げる方向へ変位するのを規制する支承部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記第1コネクタハウジングには、検知動作用ストッパが形成され、
前記検知部材には、前記検知部材が待機位置にある状態で前記検知動作用ストッパに係止する検知動作用係止部が形成され、
前記検知動作用係止部が検知動作用ストッパに係止することにより、前記検知部材の検知位置への自由な移動が規制され、
前記検知動作用係止部と前記検知動作用ストッパとの係止力を上回る操作力を前記検知部材に付与したときには、前記検知動作用係止部と前記検知動作用ストッパとの係止が解除され、付与された前記操作力により前記検知部材が一気に検知位置まで移動するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。 - 前記検知動作用係止部は、前記第1コネクタハウジングに対して相対的に変位しながら前記検知動作用ストッパから解離するようになっており、
前記検知動作用係止部は、前記アーム部に形成されていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
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