JP5210976B2 - 軒樋吊構造の補強用支持具及び軒樋吊具 - Google Patents
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そこで、従来の軒樋吊具としては、例えば下記特許文献1に示すように、吊下ボルトの支持強度を十分確保するために、屋根との間に支持部材を設ける構造が提案されている。
請求項1の発明は、山部と谷部が交互に屈曲形成された折版屋根に吊下ボルトを固定すると共に、その下端部に軒樋を吊下保持する軒樋吊構造を対象として、前記折版屋根の谷部下面間に渡って杆状部材を配置し、この杆状部材の長手方向中間部に形成した貫通孔内に前記吊下ボルトを挿通して該吊下ボルトを支持する軒樋吊構造の補強用支持具であって、前記杆状部材は、その長手方向中間部に上下いずれか一方又は双方に突出し、前記吊下ボルトが挿通される貫通孔を備えた突出壁部を有すると共に、前記貫通孔及び突出壁部を通る鉛直方向の分断面をもって分割された一対の分割体とされ、前記分割された突出壁部を緊締して該突出壁部を前記吊下ボルトに密着固定する緊締部材を備えてなることを特徴とする。
請求項2の発明は、前記一対の分割体の分断面には、それぞれ対応する位置に互いに凹凸嵌合する凹部又は凸部が形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記突出壁部は、その外周面に雄螺子部を備えると共に、前記緊締部材は、該雄螺子部に螺着自在な雌螺子部を備えた構成とされていることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記緊締部材には、前記雌螺子部内に該雌螺子部の軸線に直交する方向から前記吊下ボルトを挿入可能とする切欠部が形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、山部と谷部が交互に屈曲形成された折版屋根に対して、その上端部が前記山部に固定され、その下端部が該折版屋根の下方に垂下される吊下ボルトと、前記折版屋根の谷部下面間に渡って杆状部材が配置され、この杆状部材の長手方向中間部に形成した貫通孔内に前記吊下ボルトを挿通して該吊下ボルトを支持する補強用支持具と、前記吊下ボルトの下端部に固定されて軒樋を吊下保持する保持部材とを備えた軒樋吊具であって、前記杆状部材は、その長手方向中間部に上下いずれか一方又は双方に突出し、前記吊下ボルトが挿通される貫通孔を備えた突出壁部を有すると共に、前記貫通孔及び突出壁部を通る鉛直方向の分断面をもって分割された一対の分割体とされ、前記分割された突出壁部を緊締して該突出壁部を前記吊下ボルトに密着固定する緊締部材を備えてなることを特徴とする。
図1(a)、(b)は、本発明による軒樋吊具を折版屋根に設置する場合の説明図(正面図)、図2は、同側断面図である。
図1(a)、(b)において、符号1は、軒樋吊具の設置対象となる折版屋根、2は軒樋であり、図1(b)において3は本発明による軒樋吊具である。
なお、この貫通孔12の内壁面は、ローレット加工が施されており、凹凸のある面とされている。
この構成の下に、一対の分割体16は、分断面21を互いに当接接合したときに、凹部17、凸部18が互いに嵌合し、結合時の位置合わせが確実になされるようになっている。
なお、この緊締部材14の内径は、図1(a)、(b)に示すナット7、7、ワッシャ8、8の外径よりやや大きめに形成されており、ナット7、7等が挿通可能な大きさとされている。
まず、軒樋吊具3は、軒樋2の設置現場に搬入する前に、予め所定の部材について組み立てを行っておく。即ち、図1(a)に示す各部材のうち、吊下ボルト4の上端部4aに一組のナット7、ワッシャ8を取り付け、その下端部4bにナット7、7により保持部材6を取り付け、更に吊下ボルト4に緊締部材14を装通させしておく。
この場合、緊締部材14は、その内径がナット7、ワッシャ8の外径よりやや大き目とされているので、ナット7等の取り付け後に吊下ボルト4に挿通させることができる。
軒樋2の設置に際しては、まず、図1(a)に示すように、軒樋2の設置位置に合わせて、折版屋根1の山部1aに吊下ボルト4を固定するための孔25を形成する。
また、緊締部材14の操作に際しては、緊締部材14の外周面に突条20、20・・を設けてあるため、その回動操作を容易に行うことができる。
このように、吊下ボルト4を僅かに上方に引き上げることにより、杆状部材11における杆状部11Aの両端部5t、5tが折版屋根1の谷部1b、1b下面に密に係合し、結果として吊下ボルト4が折版屋根1の山部1aと谷部1bとに堅固に固定されることになる。
また、一対の分割体16、16は、同一構成とされているので、同一の金型等を用いて製造することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また、突出壁部13は、一定寸法下方に向かって突出しているので、該突出壁部13内に形成された貫通孔12と吊下ボルト4とが当接する摩擦面が突出寸法分確保されて、支持具5が吊下ボルト4の上下方向に移動するのを防止し、支持具5が吊下ボルト4に確実に固定され得る。
また更に、突出壁部13の外周面に雄螺子部15が形成され、緊締部材14に雌螺子部19が形成されており、突出壁部13と緊締部材14とが螺合により固定されるものであるため、支持具5の吊下ボルト4への固定を簡便にすることができ、かつ杆状部材11の吊下ボルト4への固定を一層強固にすることができる。
また、図3に示すように、支持具5の構成において、杆状部材11の一方の分割体16に二点鎖線で示す凸部28を設け、他方の分割体に凸部28に嵌合する凹部27を設けるようにすれば、分割体16、16を緊締部材14により一体化した状態において、杆状部材11の一体化をより良好に行うことができる。
すなわち、折版屋根1に吊下ボルト4の上端部4aのみを固定し、この吊下ボルト4の下端部4bに保持部材6を介して軒樋2を吊下した既設の軒樋吊構造に対して、軒樋2の取り外し工事を行うことなく、吊下ボルト4に支持具5の取り付けが可能であり、事後的に補強工事を行うことができる。この場合、吊下ボルト4に一対の分割体16、16を取り付けた後、緊締部材14の切欠部26を利用して、この緊締部材14を突出壁部13の下方に到らせ、更にこの緊締部材14を突出壁部13に螺合することにより吊下ボルト4に対して支持具5の取り付けを行うことができる。
この図に示すように、支持具5は、上述した杆状部材11を緊締する構造が異なっている。
すなわち、この支持具5においては、突出壁部13の外周面に上下方向の係合溝31が形成されており、一方の分割体16の杆状部11Aには上下方向の軸体32を介して係合部材33が取り付けられている。
係合部材33は、突出壁部13の周面を巡るように底面視C字状に形成されており、その基端部35が軸体32に回動自在に取り付けられ、その先端部に前記係合溝31に係合自在な係合爪36が形成されている。
係合部材33は、軸体32を中心として回動自在であり、分割体16、16を分離する場合には、係合溝31に対する係合爪36の係合を解き、分割体16、16を接合する場合には、係合溝31に係合爪36を係合させる。
この支持具5においても、上記実施形態で説明した支持具5と同様の効果が得られ、特に図5(b)で切欠部26を設けた支持具5と同様に、既設の軒樋吊構造に対して、後付けの補強工事を行うことができるという効果が得られる。
1a 山部
1b 谷部
2 軒樋
3 軒樋吊具
4 吊下ボルト
4a 上端部
4b 下端部
5 支持具(補強用支持具)
6 保持部材
7 ナット
11 杆状部材
12 貫通孔
13 突出壁部
14 緊締部材
15 雄螺子部
16 分割体
17 凹部
18 凸部
19 雌螺子部
21 分断面
26 切欠部
Claims (5)
- 山部と谷部が交互に屈曲形成された折版屋根に吊下ボルトを固定すると共に、その下端部に軒樋を吊下保持する軒樋吊構造を対象として、前記折版屋根の谷部下面間に渡って杆状部材を配置し、この杆状部材の長手方向中間部に形成した貫通孔内に前記吊下ボルトを挿通して該吊下ボルトを支持する軒樋吊構造の補強用支持具であって、
前記杆状部材は、その長手方向中間部に上下いずれか一方又は双方に突出し、前記吊下ボルトが挿通される貫通孔を備えた突出壁部を有すると共に、前記貫通孔及び突出壁部を通る鉛直方向の分断面をもって分割された一対の分割体とされ、
前記分割された突出壁部を緊締して該突出壁部を前記吊下ボルトに密着固定する緊締部材を備えてなることを特徴とする軒樋吊構造の補強用支持具。 - 請求項1に記載の軒樋吊構造の補強用支持具において、
前記一対の分割体の分断面には、それぞれ対応する位置に互いに凹凸嵌合する凹部又は凸部が形成されていることを特徴とする軒樋吊構造の補強用支持具。 - 請求項1又は2に記載の軒樋吊構造の補強用支持具において、
前記突出壁部は、その外周面に雄螺子部を備えると共に、前記緊締部材は、該雄螺子部に螺着自在な雌螺子部を備えた構成とされていることを特徴とする軒樋吊構造の補強用支持具。 - 請求項3に記載の軒樋吊構造の補強用支持具において、
前記緊締部材には、前記雌螺子部内に該雌螺子部の軸線に直交する方向から前記吊下ボルトを挿入可能とする切欠部が形成されていることを特徴とする軒樋吊構造の補強用支持具。 - 山部と谷部が交互に屈曲形成された折版屋根に対して、その上端部が前記山部に固定され、その下端部が該折版屋根の下方に垂下される吊下ボルトと、
前記折版屋根の谷部下面間に渡って杆状部材が配置され、この杆状部材の長手方向中間部に形成した貫通孔内に前記吊下ボルトを挿通して該吊下ボルトを支持する補強用支持具と、
前記吊下ボルトの下端部に固定されて軒樋を吊下保持する保持部材とを備えた軒樋吊具であって、
前記杆状部材は、その長手方向中間部に上下いずれか一方又は双方に突出し、前記吊下ボルトが挿通される貫通孔を備えた突出壁部を有すると共に、前記貫通孔及び突出壁部を通る鉛直方向の分断面をもって分割された一対の分割体とされ、
前記分割された突出壁部を緊締して該突出壁部を前記吊下ボルトに密着固定する緊締部材を備えてなることを特徴とする軒樋吊具。
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