JP5210404B2 - 通信チャンネル選択装置、通信チャンネル選択方法およびそのプログラム - Google Patents
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Description
前記アクセスポイント以外の他のアクセスポイントが使用中の使用中チャンネルを検出するチャンネル検出部と、
前記検出した使用中チャンネルにおける前記他のアクセスポイントが送信する無線電波の受信信号強度を検出する信号強度検出部と、
所定のバンド幅に亘って前記受信信号強度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しない場合に、前記使用中チャンネルの受信信号強度に応じて、前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択するチャンネル選択部と
を備えたチャンネル選択装置。
本発明の実施例について説明する。
A−1.ネットワークシステム20の概略構成:
本発明の通信チャンネル選択装置の実施例としてのコンピュータ30を用いたネットワークシステム20の概略構成を図1に示す。図示するように、ネットワークシステム20は、コンピュータ30とアクセスポイントAP1〜AP4とを備えている。コンピュータ30は、無線インタフェースを内蔵し、無線子機として機能する。アクセスポイントAP1〜AP4は、無線親機として機能し、無線子機間の通信を中継する。なお、図1では、図示を省略しているが、アクセスポイントAP1〜AP4の各々には、無線端末が接続されていてもよい。
コンピュータ30の概略構成を図2に示す。コンピュータ30は、所定のプログラムがインストールされた汎用のパーソナルコンピュータである。図2に示すように、コンピュータ30は、CPU40、ハードディスクドライブ50、ROM61、RAM62、入力機構63、ディスプレイ64、無線インタフェース70を備えており、それぞれがバスで接続されている。
上述したコンピュータ30におけるチャンネル通知処理について説明する。チャンネル通知処理とは、コンピュータ30が、アクセスポイントAP1が使用するチャンネルを選択して、アクセスポイントAP1に通知する処理である。チャンネルの選択に際しては、アクセスポイントAP1以外のアクセスポイント(以下、他のアクセスポイントともいう)が送信する電波のRSSIおよび他のアクセスポイントが使用中である使用中チャンネルの状況が考慮される。
上述したコンピュータ30は、所定のバンド幅に亘ってRSSIが所定値TH1以下となる通信チャンネルが存在しなければ、アクセスポイントAP2〜AP4の使用中チャンネルUCjのRSSIjに応じて、アクセスポイントAP1が使用する通信チャンネルを選択する。使用中チャンネルUCjのRSSIjは容易に検出することができる。また、RSSIjに基づいて、アクセスポイントAP1に係る通信にとってノイズとなり得る他のアクセスポイントAP2〜AP4に係る通信の電波を精度良く把握することができる。したがって、かかる構成によれば、簡潔な手法によって、所定程度以上の通信効率が得られる通信チャンネルを、アクセスポイントAP1が使用する通信チャンネルとして選択することができる。
(A)コンピュータ30がINITフレームを(1)コンピュータ30がINITフレームをAP1に送信すると、アクセスポイントAP1は、READYフレームをコンピュータ30に返す。
(B)コンピュータ30は、READYフレームを受信すると、アクセスポイントAP1に1500バイトのPROBEフレームを最大32回送信する。
(C)AP1は、PROBEフレームの受信時刻を記録する。
(E)アクセスポイントAP1は、QUERYフレームを受信すると、QUERY_RESPONSEフレームをコンピュータ30に返す。QUERY_RESPONSEフレームには、PROBEフレームを受信した各時刻が含まれる。
(F)コンピュータ30は、QUERY_RESPONSEフレームを受信すると、RESETフレームを(6)コンピュータ30は、QUERY_RESPONSEフレームを受信すると、RESETフレームをアクセスポイントAP1に送信する。
(G)アクセスポイントAP1は、RESETフレームを受信すると、コンピュータ30にACKフレームを返す。
スループット=PROBEフレームの容量(1500バイト)×PROBEフレームの送信数/(PROBEフレームの最終受信時刻−PROBEフレームの初回受信時刻)・・・(1)
B:変形例:
B−1.変形例1:
上述の実施形態においては、アクセスポイントAP1〜AP4の使用帯域が20MHzである例について示したが、使用帯域は、20MHzに限定されるものではない。例えば、アクセスポイントAP1〜AP4の一部または全部がIEEE802.11nをサポートしている場合には、使用帯域を40MHzとしてもよい。IEEE802.11nでは、アクセスポイントが40MHzの帯域を使用するか否かの情報は、ビーコンのIE(Information Element)に含まれるHT(High Throughput)Capabilityに含まれる。また、40MHz帯域を使用する場合には、20MHz帯域使用時と40MHz帯域使用時とで共通して用いられるコモンチャンネルと、拡張チャンネルとの2つのチャンネルを用いる。拡張チャンネルは、コモンチャンネル±4チャンネルのいずれかで設定される。拡張チャンネルがコモンチャンネル±4チャンネルのいずれかであるかの情報は、ビーコンのHT Informationに含まれる。
上述した実施形態においては、チャンネル通知処理における所定のタイミング(図3,ステップS110参照)は、コンピュータ30に無線接続情報の設定がなされたときとした。こうすれば、アクセスポイントAP1またはコンピュータ30の使用を開始する際に、アクセスポイントAP1のチャンネル選択を行えるので、ユーザの利便性が向上する。ただし、所定のタイミングは、適宜設定すればよい。
上述の実施形態においては、コンピュータ30は、使用中チャンネルUCjのみを対象として、RSSIを検出する構成とした(図4,ステップS250参照)。ただし、コンピュータ30は、全てのチャンネルを対象として、RSSIを検出してもよい。こうすれば、使用中チャンネルUCjの影響範囲を実測することとなるので、チャンネル選択の精度が向上する。しかも、全チャンネルのバックグラウンドのノイズを検出することも可能となるので、バックグラウンドのノイズが大きいチャンネルをチャンネル選択候補から除外すれば、さらに、チャンネル選択の精度が向上する。
上述したチャンネル通知処理を単独で用いれば、簡潔な手法によって、所定程度以上の通信効率が得られるチャンネル選択を行うことが可能となる。ただし、チャンネル通知処理は、他の手法と組み合わせて用いてもよい。例えば、チャンネルを順次切り替えながら、コンピュータ30とアクセスポイントAP1とで通信を行うことで、全チャンネルのスループットを測定し、スループットが最も大きいチャンネルを選択する方法と組み合わせてもよい。具体的には、上述の受信強度対応選択処理で求められた複数のチャンネル選択候補(例えば、図8であれば、チャンネル1,11)についてのみ、スループットを測定して、スループットが最も大きいチャンネルを選択してもよい。こうすれば、スループットの測定回数(測定チャンネル数)や測定時間を大幅に削減することができる。
上述の実施形態においては、2.4GHz帯を利用するアクセスポイントAP1のチャンネル選択について例示したが、使用中チャンネルUCjと同一チャンネルを選択する構成は、5GHz帯を利用するアクセスポイントのチャンネル選択にも適用することができる。
上述の実施形態においては、無線インタフェース70を備えたコンピュータ30がチャンネル通知処理を実行する構成としたが、本願のチャンネル選択装置は、パーソナルコンピュータに限らず、種々の無線子機、例えば、イーサネットコンバータ(イーサネットは登録商標)などとしても実現することができる。もとより、本願のチャンネル選択装置は、アクセスポイントとして実現してもよい。つまり、アクセスポイント自体が、自機で使用するチャンネルを選択するためにチャンネル選択処理を実行してもよい。
30…コンピュータ
40…CPU
41…チャンネル検出部
42…信号強度検出部
43…チャンネル選択部
44…禁止部
50…ハードディスクドライブ
61…ROM
62…RAM
63…入力機構
64…ディスプレイ
70…無線インタフェース
I1,I5,I6,I8,I10,I11〜…検出値
EI1〜EI11…影響範囲
AP1〜AP4…アクセスポイント
Claims (8)
- 無線LANに準拠して無線通信を行うアクセスポイントが使用する通信チャンネルを、該アクセスポイントがサポートする複数の通信チャンネルのうちから選択する通信チャンネル選択装置であって、
前記アクセスポイント以外の他のアクセスポイントが使用中の使用中チャンネルを検出するチャンネル検出部と、
前記検出した使用中チャンネルにおける前記他のアクセスポイントが送信する無線電波の受信信号強度を検出する信号強度検出部と、
所定のバンド幅に亘って前記受信信号強度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しない場合に、前記使用中チャンネルの受信信号強度に応じて、前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択するチャンネル選択部と
を備え、
前記チャンネル選択部は、前記検出した使用中チャンネルの受信信号強度が、前記所定値よりも大きい所定の閾値以上の場合に、前記使用中チャンネルを前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルとして選択する通信チャンネル選択装置。 - 請求項1記載の通信チャンネル選択装置であって、
前記チャンネル検出部が複数の前記使用中チャンネルを検出した場合であって、該複数の使用中チャンネルのうちの2つの使用中チャンネルが、該2つの使用中チャンネルを使用中の前記他のアクセスポイントの使用帯域が相互に干渉し合う範囲にあるチャンネルであるときには、該2つの使用中チャンネルを前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルとして選択することを禁止する禁止部を備えた
通信チャンネル選択装置。 - 無線LANに準拠して無線通信を行うアクセスポイントが使用する通信チャンネルを、該アクセスポイントがサポートする複数の通信チャンネルのうちから選択する通信チャンネル選択装置であって、
前記アクセスポイント以外の他のアクセスポイントが使用中の使用中チャンネルを検出するチャンネル検出部と、
前記検出した使用中チャンネルにおける前記他のアクセスポイントが送信する無線電波の受信信号強度を検出する信号強度検出部と、
所定のバンド幅に亘って前記受信信号強度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しない場合に、前記使用中チャンネルの受信信号強度に応じて、前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択するチャンネル選択部と
を備え、
前記サポートする複数のチャンネルは、4チャンネル以上であり、
前記チャンネル選択部は、前記検出した使用中チャンネルの受信信号強度が、前記所定の閾値未満かつ前記所定値よりも大きい場合に、該使用中チャンネルに対して、1チャンネル以上3チャンネル以下のチャンネル数だけずらした周辺チャンネルを前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルとして選択する
通信チャンネル選択装置。 - 前記信号強度検出部は、前記検出した使用中チャンネルのみを対象として、前記受信信号強度を検出する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の通信チャンネル選択装置。
- 無線LANに準拠して無線通信を行うアクセスポイントが使用する通信チャンネルを、該アクセスポイントがサポートする複数の通信チャンネルのうちから選択する通信チャンネル選択方法であって、
前記アクセスポイント以外の他のアクセスポイントが使用中の使用中チャンネルを検出し、
前記検出した使用中チャンネルにおける前記他のアクセスポイントが送信する無線電波の受信信号強度を検出し、
所定のバンド幅に亘って、前記受信信号強度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しない場合に、前記使用中チャンネルの受信信号強度に応じて、前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択し、
前記検出した使用中チャンネルの受信信号強度が、前記所定値よりも大きい所定の閾値以上の場合に、前記使用中チャンネルを前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルとして選択する
通信チャンネル選択方法。 - 無線LANに準拠して無線通信を行うアクセスポイントが使用する通信チャンネルを、該アクセスポイントがサポートする複数の通信チャンネルのうちから選択する通信チャンネル選択方法であって、
前記アクセスポイント以外の他のアクセスポイントが使用中の使用中チャンネルを検出し、
前記検出した使用中チャンネルにおける前記他のアクセスポイントが送信する無線電波の受信信号強度を検出し、
所定のバンド幅に亘って、前記受信信号強度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しない場合に、前記使用中チャンネルの受信信号強度に応じて、前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択し、
前記サポートする複数のチャンネルは、4チャンネル以上であり、
前記検出した使用中チャンネルの受信信号強度が、前記所定の閾値未満かつ前記所定値よりも大きい場合に、該使用中チャンネルに対して、1チャンネル以上3チャンネル以下のチャンネル数だけずらした周辺チャンネルを前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルとして選択する
通信チャンネル選択方法。 - 無線LANに準拠して無線通信を行うアクセスポイントが使用する通信チャンネルを、該アクセスポイントがサポートする複数の通信チャンネルのうちから選択するために、
前記アクセスポイント以外の他のアクセスポイントが使用中の使用中チャンネルを検出するチャンネル検出機能と、
前記検出した使用中チャンネルにおける前記他のアクセスポイントが送信する無線電波の受信信号強度を検出する信号強度検出機能と、
所定のバンド幅に亘って、前記受信信号強度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しない場合に、前記使用中チャンネルの受信信号強度に応じて、前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択するチャンネル選択機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
前記チャンネル選択機能は、前記検出した使用中チャンネルの受信信号強度が、前記所定値よりも大きい所定の閾値以上の場合に、前記使用中チャンネルを前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルとして選択する
プログラム。 - 無線LANに準拠して無線通信を行うアクセスポイントが使用する通信チャンネルを、該アクセスポイントがサポートする複数の通信チャンネルのうちから選択するために、
前記アクセスポイント以外の他のアクセスポイントが使用中の使用中チャンネルを検出するチャンネル検出機能と、
前記検出した使用中チャンネルにおける前記他のアクセスポイントが送信する無線電波の受信信号強度を検出する信号強度検出機能と、
所定のバンド幅に亘って、前記受信信号強度が所定値以下となる通信チャンネルが存在しない場合に、前記使用中チャンネルの受信信号強度に応じて、前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルを選択するチャンネル選択機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
前記サポートする複数のチャンネルは、4チャンネル以上であり、
前記チャンネル選択機能は、前記検出した使用中チャンネルの受信信号強度が、前記所定の閾値未満かつ前記所定値よりも大きい場合に、該使用中チャンネルに対して、1チャンネル以上3チャンネル以下のチャンネル数だけずらした周辺チャンネルを前記アクセスポイントが使用する通信チャンネルとして選択する
プログラム。
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