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JP5210119B2 - レジスタ - Google Patents

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JP5210119B2
JP5210119B2 JP2008278888A JP2008278888A JP5210119B2 JP 5210119 B2 JP5210119 B2 JP 5210119B2 JP 2008278888 A JP2008278888 A JP 2008278888A JP 2008278888 A JP2008278888 A JP 2008278888A JP 5210119 B2 JP5210119 B2 JP 5210119B2
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Description

本発明は、自動車等の空調の空気吹出口に使用される空気吹出調整用のレジスタに関し、特に水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口を有し、空気吹出口の内側に長手方向に沿って横フィンを有する前可動ルーバを設けたレジスタに関する。
空気吹出調整用のレジスタとして、通風路を形成するベゼルまたはリテーナ内に、横可動ルーバと縦可動ルーバを前後して配設し、ベゼルに設けた空気吹出口から空気を吹き出す際、横可動ルーバ、縦可動ルーバの各フィンの角度を変えて空気の吹出し方向を調整するレジスタが、一般に、自動車の空調などで使用されている。
また、この種のレジスタとして、長手方向に長く短手方向に短い細長の空気吹出口を有し、空気吹出口の内側に1〜3枚程度の少数の可動フィンを設けたレジスタが、主として意匠性やデザイン的なデマンドから製作される場合がある。このようなレジスタは、例えば下記特許文献1などで知られている。
特開2002−103954号公報
この従来のレジスタは、その空気吹出口が左右横方向に長く上下方向に短い横長の形状であり、前可動ルーバには3枚の横ルーバが空気吹出口の内側に水平横方向に、回動可能に軸支され、その奥の後部には、後可動ルーバの縦ルーバが上下の軸を介して回動可能に軸支されている。
この種のレジスタは、デザイン性などを考慮してその空気吹出口が横長に形成され、前可動ルーバには3枚と少ない枚数の横フィンが配設され、上下に前可動ルーバの向きを調整した場合、3枚の横フィンが共に同じ方向に回動し、風向を変えるように動作する。
しかし、上記のレジスタは、横長で上下に短い薄形の空気吹出口に3枚の横フィンを有した前可動ルーバが配置されるため、前可動ルーバに単一の横フィンのみを設けた場合に比べ、3枚の横フィンの空気抵抗により、送風時の圧力損失が増大し易い。
また、送風時の空気流を示す図8のように、前可動ルーバ30を例えば上に調整して3枚の横フィン31,32,33を上に振ったとき、最上位の横フィン31と上壁面との隙間及び最下位の横フィン33と下壁面との隙間を通過する空気流の影響で、乱流が生じ、風の向きが上下に広がり易い。このため、充分な流速を持った風を横フィン31〜33の方向に送風する性能、つまり前可動ルーバ30を上下に調整した際の風の指向性が低下し易い。
一方、薄形の空気吹出口の内側に、単一の横フィンを持つ前可動ルーバを、上下方向に調整可能に配置したレジスタが試作されているが、この種のレジスタにおいて、横フィンを上又は下側に振って風向を上又は下側に変えたとき、特に、横フィンと上壁面または下壁面との隙間を多くの空気流が真直ぐに通過し、この空気流によって風の指向性や流速が悪影響を受け易いという課題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、薄形の空気吹出口を有し且つ少数の横フィンを有したレジスタにおいて、送風時の圧力損失を増加させず、横フィンの回動に応じて良好な風の指向性を確保することができるレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1のレジスタは、
水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側前部に該水平横方向に沿って前可動ルーバが配設されたレジスタにおいて、
該前可動ルーバは、1枚の中央横フィンを該空気吹出口内側の略上下中央に該水平横方向に向け回動可能に軸支する一方、該空気吹出口内側の上壁面に近接して上補助横フィンを該水平横方向に向けて回動可能に軸支し、該空気吹出口内側の下壁面に近接して下補助横フィンを該水平横方向に向けて回動可能に軸支して構成され、
該中央横フィンが水平状態で、且つ前記上補助横フィンと下補助横フィンが水平状態にあるとき、該上補助横フィンと下補助横フィンは、該流路の上壁面と下壁面に設けた収納凹部内に各々収納され、
前記中央横フィンの下流側縁部の位置は前記上補助横フィン及び下補助横フィンの下流側縁部の位置より下流側に位置し、該中央横フィンの回動軸はその下流側縁部の近傍に位置し、該上補助横フィン及び下補助横フィンの回動軸は該上補助横フィン及び下補助横フィンの上流側縁部の近傍に位置し、
該上補助横フィンと下補助横フィンの前後幅は前記中央横フィンの前後幅より短く形成され、該上補助横フィンと下補助横フィンの回動軸の位置は該中央横フィンの回動軸の位置より上流側に位置し、
該中央横フィン、上補助横フィン及び下補助横フィンの回動軸に補助横フィン回動機構が連結され、補助横フィン回動機構は、該中央横フィンを上または下に振ったとき、該上補助横フィン及び下補助横フィンの両方が各々の下流側縁部を流路の内側に向けて迫り出すように該上補助横フィン及び下補助横フィンを回動させることを特徴とする。
なお、ここで、上流側、下流側とは流路を流れる空気流の上流側または下流側を意味し、各部材において、前部は下流側の部位、後部は上流側の部位を意味する。
この発明によれば、中央横フィンを上又は下方向に振ったとき、補助横フィン回動機構の動作により、上補助横フィンがその下流側縁部を流路の内側に向けて迫り出すように、つまり斜め下方下流側に向けて回動し、下補助横フィンがその下流側縁部を流路の内側に向けて迫り出すように、つまり斜め上方下流側に向けて回動する。これにより、流路の上壁面付近と下壁面付近を流れる空気流は、上補助横フィンと下補助横フィンによって中央横フィンの周囲に集まるように絞られ、中央横フィンの上面または下面に沿うように流れる。
このため、空気吹出口から吹出す空気流は中央横フィンの向く方向に沿った流れとなり、中央横フィンの上下の調整時における風の指向性を向上させることができる。また、上補助横フィンと下補助横フィンは、前可動ルーバの水平調整時、上壁面に近接しまたは下壁面に近接して位置するため、中央横フィンの水平時における送風時の圧力損失を最小とすることができる。
この発明によれば、中央横フィンが水平状態で、且つ上補助横フィンと下補助横フィンが水平状態にあるとき、上補助横フィンと下補助横フィンが流路の上壁面と下壁面に設けた収納凹部内に収納されるので、空気吹出口の真直ぐ前方に風を吹き出す際、さらに送風時の圧力損失を最小にすることができ、しかも、レジスタの正面から上補助横フィンまたは下補助横フィンが見えにくくなるので、レジスタの意匠性を向上させることができる。
また、中央横フィンの下流側縁部の位置が上補助横フィン及び下補助横フィンの下流側縁部の位置より下流側に位置し、中央横フィンの回動軸がその下流側縁部の近傍に位置し、上補助横フィン及び下補助横フィンの回動軸が上補助横フィン及び下補助横フィンの上流側縁部の近傍に位置するので、中央横フィンを上または下に振ったとき、上補助横フィン及び下補助横フィンによって、流路を通過する空気流を、中央横フィンの周囲近傍に効率良く集め、風の指向性を向上させることができる。
また、上補助横フィンと下補助横フィンの前後幅が中央横フィンの前後幅より短く形成され、上補助横フィンと下補助横フィンの回動軸の位置が中央横フィンの回動軸の位置より上流側に位置するので、中央横フィンを上下に振ったときの風の指向性を向上させることができるとともに、前後幅の短い上補助横フィンと下補助横フィンを使用することにより、フィンを上または下に振ったときの圧力損失や風速の低下を少なくすることができる。
また、請求項の発明によれば、上記請求項1のレジスタにおいて、上記補助横フィン回動機構が、中央横フィンの回動軸に軸着され偏心したクランク軸を有するクランクと、クランク軸にカム溝を係合させ上補助横フィンの回動軸に軸着された第1カム部材と、クランク軸にカム溝を係合させ下補助横フィンの回動軸に軸着された第2カム部材とを備えて構成され、中央横フィンの上下回動に応じて、上補助横フィン及び下補助横フィンの各下流側縁部を流路の内側に向けて迫り出すように回動させることを特徴とする。
この発明によれば、比較的簡単な構造の補助横フィン回動機構を用いて、中央横フィンの上下回動に従動して、上補助横フィン及び下補助横フィンを回動させ、中央横フィンを上または下に振ったとき、上補助横フィン及び下補助横フィンの下流側縁部を流路の内側に向けて迫り出すように回動させ、上補助横フィン及び下補助横フィンの向きを変えることができる。
本発明のレジスタによれば、薄形の空気吹出口内に少数の横フィンを設けたレジスタであっても、送風時の圧力損失を抑制しつつ、中央横フィンの回動に応じて、良好な指向性をもった送風を行なうことができ、さらに、上補助横フィンまたは下補助横フィンはレジスタの正面から見えにくく、レジスタの意匠性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はレジスタの正面図を示し、図2はその左側面図を示し、図3はその水平横断面図を示している。また、図4はその縦断面図を示し、図5は補助横フィン回動機構10の分解斜視図を示し、図6は補助横フィン回動機構10を動作させたときの左側面図を示し、図7はその断面図を示している。
これらの図において、1は正面に長方形横長の空気吹出口18を開口形成したベゼルである。空気吹出口18は、図1に示すように、偏平で細長い長方形に形成され、長手方向に長く短手方向に短い横長の長方形に形成されている。
ベゼル1の背面側にはリテーナ2に連結するための図示しない嵌合部が設けられ、その嵌合部にダクト状のリテーナ2が嵌合・接続される。ベゼル1の空気吹出口18内側の左右側壁には、前可動ルーバ3用の軸受部1aが形成され、軸受部に前可動ルーバ3の中央横フィン7の回動軸7a、上補助横フィン8の回動軸8a、及び下補助横フィン9の回動軸9aが支持されている。
リテーナ2は、略方形のダクト状に形成され、内部に通風用の流路5が形成されている。リテーナ2の下流側縁部の上壁と下壁に軸受部2aが所定間隔で形成され、それらの軸受部2aに図4に示すように後可動ルーバ4の縦フィン4aが軸支される。このリテーナ2の前部に、正面に略長方形の空気吹出口18を開口形成したベゼル1が、その空気吹出口18を流路5の開口部に合わせた状態で嵌着され、流路5はリテーナ2内からベゼル1の空気吹出口18まで連通して形成される。
前可動ルーバ3は、上下に回動調整可能な1枚の中央横フィン7と、中央横フィン7の上方と下方位置に配設され、中央横フィン7の回動操作に応じて上下に回動する上補助横フィン8及び下補助横フィン9と、中央横フィン7の回動に連動して上補助横フィン8及び下補助横フィン9を回動させる補助横フィン回動機構10と、を備えて構成される。中央横フィン7は、両端に回動軸7aを突設し、図1、図5に示すように、一方の回動軸7aは流路5の側壁を貫通して外側に突出し、その回動軸7aの先端にクランク11が軸着される。
図4に示すように、中央横フィン7が水平状態のとき、つまり風向を真直ぐ前方に吹出すように水平に調整したとき、中央横フィン7の回動軸7aはフィン本体の中央より下流側の下流側縁部に位置する。これにより、中央横フィン7を上方にまたは下方に振った(回動した)とき、中央横フィン7の上流側縁部が大きく上方にまたは下方に向く構造となっている。
図4に示すように、上補助横フィン8は流路5内の上壁面6aに近接して配置される一方、その上壁面6aには収納凹部6cが形成され、その収納凹部6c内に上補助横フィン8が水平状態で収納されるようになっている。また、下補助横フィン9は流路5内の下壁面6bに近接して配置される一方、その下壁面6bには収納凹部6dが形成され、その収納凹部6d内に下補助横フィン9が水平状態で収納されるようになっている。上補助横フィン8と下補助横フィン9はその前後方向の幅が、中央横フィン7の前後方向の幅の約1/2と短く形成される。
つまり、中央横フィン7の前後幅は上補助横フィン8、下補助横フィン9の前後幅の約2倍と長く幅広に形成され、さらに、中央横フィン7は、その平面視で、その上流側半部が上補助横フィン8と下補助横フィン9に重なり合う形態で配置され、上補助横フィン8と下補助横フィン9は中央横フィン7の上方または下方位置で、水平状態からその下流側縁部を流路5側に迫り出すように、回動可能に軸支される。
図4、図5に示すように、上補助横フィン8の回動軸8aは上補助横フィン8の上流側縁部近傍の両側に突設され、下補助横フィン9の回動軸9aは下補助横フィン9の上流側縁部近傍の両側に突設され、それらの位置は上記中央横フィン7の上流側縁部と略同じ平面位置となっている。つまり、上補助横フィン8と下補助横フィン9の回動軸8a,9aの位置は、中央横フィン7の回動軸7aとは前後で逆の位置関係となっている。
これにより、図7に示すように、中央横フィン7を上方に振り(回動し)、上補助横フィン8を下方に振った(回動させた)とき、中央横フィン7と上補助横フィン8は略平行となり、中央横フィン7を下方に振り、下補助横フィン9を上方に振ったとき、中央横フィン7と下補助横フィン9は略平行となるように動作する。
上記の如く中央横フィン7を上方にまたは下方に振ったとき、上補助横フィン8と下補助横フィン9に対し、上記のような動きをさせるために、ベゼル1の左側面外側に補助横フィン回動機構10が設けられる。補助横フィン回動機構10は、上述の中央横フィン7の回動軸7aに軸着されたクランク11と、上補助横フィン8の回動軸8aに軸着された第1カム部材13と、下補助横フィン9の回動軸9aに軸着された第2カム部材14とから構成される。
第1カム部材13内には略くの字状に曲折した長孔状のカム溝13aが形成され、第2カム部材14内には同様のカム溝14aが形成される。これらのカム溝13a,14aは貫通孔として形成されている。また、第1カム部材13と第2カム部材14は、図2に示すように、相互に上下対称形に形成される一方、上部と下部に配置された上補助横フィン8と下補助横フィン9の回動軸8a,9aに、その上部または下部を取着された使用形態では、水平線を対称線とする対称形に配置され使用される。さらに、図5に示すように、中央横フィン7の回動軸7aに軸着されたクランク11の先端部には、クランク軸12が突設されるが、このクランク軸12は、第1カム部材13のカム溝13aと第2カム部材14のカム溝14aの両方に挿入されて組み付けられる。
このように構成された補助横フィン回動機構10に連係される上補助横フィン8と下補助横フィン9は、中央横フィン7の上下方向の向きを、図4のように真直ぐ正面を向けて水平方向としたとき、クランク11、第1カム部材13、第2カム部材14の作用により、水平姿勢となって収納凹部6c、6dに収納される。一方、中央横フィン7を図7(a)のように下側に回動させたとき、つまり中央横フィン7の向きを下方に振ったとき、上補助横フィン8の向きが同様に下側に回動し、下補助横フィン9の向きが上側に回動する。つまり、中央横フィン7の向きを上方、下方の何れに振ったときでも、上補助横フィン8と下補助横フィン9は、その下流側縁部を流路5内に迫り出すように回動する。
前可動ルーバ3の後方(奥)の流路5内に後可動ルーバ4が配設される。後可動ルーバ4には、複数の縦フィン4aが左右に一定の間隔をおいて縦に並設される。各縦フィン4aは上部と下部に回動軸が突設され、上下の回動軸は流路5の上壁と下壁に設けた軸受部に軸支され、左右に回動可能に支持されている。
上記中央横フィン7には、図1に示すように、操作ノブ19が左右長手方向に摺動可能に外嵌され、操作ノブ19を把持して中央横フィン7を上下方向に回動操作可能とし、且つ操作ノブ19を左右方向に摺動させることにより、後可動ルーバ4を左右に調整する構造となっている。
このために、操作ノブ19の後部には、図示は省略されているが、後可動ルーバ4の1枚の縦フィン4aに係合する係合部が設けられ、その縦フィン4aを含む全ての縦フィン4aの回動軸4bには、図示しないクランクが軸着され、各クランクのクランク軸が1本のリンクバーにより相互に連結される。これにより、操作ノブ19を中央横フィン7上で左右に摺動させたとき、後可動ルーバ4の各縦フィン4aが連動して左右に回動し、風向を左右に調整する構造である。
上記構成のレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルやダッシュボードの部位に、そのリテーナ2の末端を図示しない通風ダクトに接続して装着される。空調装置の使用中に通風ダクトから送られる空気は、リテーナ2内の流路5から空気吹出口18を通して吹き出される。
図2、図4に示すように、前可動ルーバ3の中央横フィン7が水平状態つまり真直ぐ前方を向く状態では、上補助横フィン8と下補助横フィン9は共に水平状態を保持し、上壁面6aと下壁面6bの収納凹部6c、6d内に収納されている。したがって、流路5を流れる空気流は、上補助横フィン8と下補助横フィン9による空気抵抗を殆ど受けることなく、中央横フィン7の向く水平前方向に、非常に少ない圧力損失で送風される。これにより、従来の3枚の横フィンを空気吹出口に並設したレジスタに比べ、水平調整時の圧力損失を少なくすることができる。
一方、図2、図4に示すように、中央横フィン7が水平状態にあるとき、操作ノブ19を操作して、図7(a)のように中央横フィン7を上向きに回動させると、補助横フィン回動機構10の第1カム部材13と第2カム部材14において、図2のように、カム溝13aとカム溝14aの中央角部に位置するクランク軸12が、図6(a)に示すようにそのカム溝13aとカム溝14a内を斜め下方に移動する。このとき、クランク軸12の移動と共に、第1カム部材13が回動軸8aを中心に図6(a)の時計方向に回動し、第2カム部材14が回動軸9aを中心に反時計方向に回動する。
これにより、図7(a)に示すように、上補助横フィン8と下補助横フィン9が、第1、第2カム部材13,14のカム溝13a、14aとクランク軸12の作用によって、各々その下流側縁部を流路5の内側に迫り出すように回動し、つまり、上補助横フィン8は斜め下方を向くように、下補助横フィン9は斜め上方を向くよう回動する。
これにより、流路5から空気吹出口18に向かって流れる空気流は、上補助横フィン8と下補助横フィン9によって流路5の上下中央付近に、つまり中央横フィン7の近傍に集まり、中央横フィン7の近傍に集められた空気流は、中央横フィン7に沿って流れ、中央横フィン7の向く斜め上方に向けて送風される。
このとき、図7(a)のように、下補助横フィン9は平面視でその上面の半部以上を中央横フィン7に対し重ねるように位置し、中央横フィン7と下補助横フィン9は同じ方向に向くため、効果的に空気流を中央横フィン7の近傍に集めると共に、中央横フィン7に沿って風を流し、流路5の下壁面6bと下補助横フィン9の隙間を真直ぐ正面に流れる空気流は殆ど生じない。
また、上補助横フィン8は、下方に回動して、その下流側縁部を流路5の内側に迫り出すように動作し、流路5を流れる空気流を中央横フィン7の周囲近傍に集めるため、中央横フィン7に沿った空気流を生成し、流路5の上壁面6aと上補助横フィン8の隙間を真直ぐ正面に流れる空気流は殆ど生じない。
このため、従来の3枚の横フィンを設けたレジスタのように、中央横フィン7に沿って流れる空気流は乱されることなく、スムーズに流れ、前可動ルーバ3の中央横フィン7を上に振ったときの指向性を大幅に向上させることができる。
他方、図2、図4に示すように、中央横フィン7が水平状態にあるとき、操作ノブ19を操作して、図7(b)のように中央横フィン7を下向きに回動させると、補助横フィン回動機構10の第1カム部材13と第2カム部材14において、図2のようにカム溝13aとカム溝14aの中央角部に位置するクランク軸12が図6(b)のようにそのカム溝13aとカム溝14a内を斜め上方に移動する。このとき、クランク軸12の移動と共に、第1カム部材13が回動軸8aを中心に図6(a)の時計方向に回動し、第2カム部材14が回動軸9aを中心に反時計方向に回動する。
これにより、図7(b)のように、上補助横フィン8と下補助横フィン9が、第1、第2カム部材8,9のカム溝13a、14aとクランク軸12の作用によって、上記と同様に、各々その下流側縁部を流路5の内側に迫り出すように回動し、上補助横フィン8は斜め下方を向くように、下補助横フィン9は斜め上方を向くよう回動する。
これにより、流路5から空気吹出口18に向かって流れる空気流は、上補助横フィン8と下補助横フィン9によって流路5の上下中央位置近傍に、つまり中央横フィン7の近傍に集まり、中央横フィン7の近傍に集められた空気流は、中央横フィン7に沿って流れ、中央横フィン7の向く斜め下方に向けて送風される。
このとき、図7(b)のように、上補助横フィン8は平面視でその上面の半部以上を中央横フィン7に対し重ねるように位置し、中央横フィン7と同じ方向に回動するため、空気流を中央横フィン7の近傍に集めると共に、流路5の上壁面6aと上補助横フィン8の隙間、及び下壁面6bと下補助横フィン9の隙間を真直ぐ正面に流れる空気流は殆ど生じない。
また、下補助横フィン9は、上方に回動して、その下流側縁部を流路5の内側に迫り出すように動作し、流路5を流れる空気流を中央横フィン7の周囲近傍に集めるため、中央横フィン7に沿った空気流を生成し、流路5の下壁面6bと下補助横フィン9の隙間を真直ぐ正面に流れる空気流は殆ど生じない。
このため、上記と同様に、中央横フィン7を下方に振ったときも、従来の3枚の横フィンを設けたレジスタのように、中央横フィン7に沿って流れる空気流は乱されることなく、良好に流れ、前可動ルーバ3の中央横フィン7を下に振ったときの指向性を大幅に向上させることができる。
なお、上記実施形態では、中央横フィン7の回動に従動して、上補助横フィン8と下補助横フィン9を流路5の内側に迫り出すように傾動させる動きを、クランク11、第1、第2カム部材13,14を用いた補助横フィン回動機構10により実現したが、他のリンク機構またはカム機構を用いて上記上補助横フィン8と下補助横フィン9の動きを実現することもできる。
また、上記実施形態では、長方形の空気吹出口18としたが、必ずしも長方形とはせずに、楕円形のような細長い異形形状の空気吹出口とすることもできる。
また、上補助横フィン8と下補助横フィン9を収納する収納凹部6c、6dは、段差をつけた段差状凹部としたが、上補助横フィン8と下補助横フィン9を収納できる凹部であれば、凹状曲面を有した凹部などその形状は任意である。
本発明の一実施形態を示すレジスタの正面図である。 同レジスタの左側面図である。 図1のIII-III断面図である。 図1のIV-IV断面図である。 補助横フィン回動機構の分解斜視図である。 (a)は前可動ルーバの中央横フィンを上向きにしたときの左側面図、(b)は前可動ルーバの中央横フィンを下向きにしたときの左側面図である。 (a)は前可動ルーバの中央横フィンを上向きにしたときの図4に対応した断面図、(b)は前可動ルーバの中央横フィンを下向きにしたときの図4に対応した断面図である。 従来のレジスタの断面説明図である。
符号の説明
3 前可動ルーバ
5 流路
6a 上壁面
6b 下壁面
6c 収納凹部
6d 収納凹部
7 中央横フィン
7a 回動軸
8 上補助横フィン
8a 回動軸
9 下補助横フィン
9a 回動軸
10 補助横フィン回動機構
11 クランク
12 クランク軸
13 第1カム部材
13a カム溝
14 第2カム部材
14a カム溝
18 空気吹出口

Claims (2)

  1. 水平横方向に長く上下縦方向に短い細長の空気吹出口を有し、該空気吹出口の内側前部に該水平横方向に沿って前可動ルーバが配設されたレジスタにおいて、
    該前可動ルーバは、1枚の中央横フィンを該空気吹出口内側の略上下中央に該水平横方向に向け回動可能に軸支する一方、該空気吹出口内側の上壁面に近接して上補助横フィンを該水平横方向に向けて回動可能に軸支し、該空気吹出口内側の下壁面に近接して下補助横フィンを該水平横方向に向けて回動可能に軸支して構成され、
    該中央横フィンが水平状態で、且つ前記上補助横フィンと下補助横フィンが水平状態にあるとき、該上補助横フィンと下補助横フィンは、該流路の上壁面と下壁面に設けた収納凹部内に各々収納され、
    前記中央横フィンの下流側縁部の位置は前記上補助横フィン及び下補助横フィンの下流側縁部の位置より下流側に位置し、該中央横フィンの回動軸はその下流側縁部の近傍に位置し、該上補助横フィン及び下補助横フィンの回動軸は該上補助横フィン及び下補助横フィンの上流側縁部の近傍に位置し、
    該上補助横フィンと下補助横フィンの前後幅は前記中央横フィンの前後幅より短く形成され、該上補助横フィンと下補助横フィンの回動軸の位置は該中央横フィンの回動軸の位置より上流側に位置し、
    該中央横フィン、上補助横フィン及び下補助横フィンの回動軸に補助横フィン回動機構が連結され、補助横フィン回動機構は、該中央横フィンを上または下に振ったとき、該上補助横フィン及び下補助横フィンの両方が各々の下流側縁部を流路の内側に向けて迫り出すように該上補助横フィン及び下補助横フィンを回動させることを特徴とするレジスタ。
  2. 前記補助横フィン回動機構が、前記中央横フィンの回動軸に軸着され偏心したクランク軸を有するクランクと、該クランク軸にカム溝を係合させ前記上補助横フィンの回動軸に軸着された第1カム部材と、該クランク軸にカム溝を係合させ前記下補助横フィンの回動軸に軸着された第2カム部材とを備えて構成され、該中央横フィンの上下回動に応じて、該上補助横フィン及び下補助横フィンの各下流側縁部を流路の内側に向けて迫り出すように回動させることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
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