JP5208904B2 - 袋体を用いた壁面工構築方法 - Google Patents
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Description
このような状況の時、従来は、大型土のうを作製し盛土ののり面に配置することにより仮復旧するようにしている。この大型土のうによる仮復旧を本復旧とする場合には、大型土のう表面の風化防止や盛土としての安定性を高める観点から、大型土のう表面に壁面工を施工する必要がある。大型土のう表面に壁面工を施工する場合、場所打ちのコンクリート壁や吹付けコンクリートによる施工が行われる。
この図において、101は地盤、102は盛土、103は地山、104は大型土のう、105はコンクリート、106は型枠である。
盛土102ののり面に大型土のう104を配置して仮復旧を行った場合、図7に示すように、型枠106を設置し、この型枠106と大型土のう104の間にコンクリート105を打設することで壁面工を施工している。
この図において、201は地山、202はのり面、203はアンカーボルト、204はスペーサー金具、205は型枠、206はコンクリートである。
コンクリート擁壁の構築方法として、地山201ののり面202に、コンクリートの打設圧力に対向する十分な反力をとれる深さまでアンカーボルト203を打ち込み、このアンカーボルト203ののり面202からの露出端に、アンカーボルト203の軸方向に伸縮可能なスペーサー金具204を取り付け、このスペーサー金具204の自由端には、のり面202と一定の間隔をおき、かつ前記アンカーボルト203とほぼ直角に位置するようにして型枠205を取り付け、この型枠205とのり面202との間にコンクリート206を打設して擁壁を構築したものが開示されている(下記特許文献1参照)。
本発明は、上記状況に鑑みて、壁体の構築を短時間で行うことができ、その施工も容易である袋体を用いた壁面工構築方法を提供することを目的とする。
〔1〕袋体を用いた壁面工構築方法において、地山ののり面に配置される大型土のうの上に袋体をのり肩からのり尻にかけて配置し、前記袋体に前記のり肩側から充填材を充填し、前記地山と前記袋体の型枠との間に定着材を配置することにより壁体を構築することを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕記載の袋体を用いた壁面工構築方法において、前記袋体が筒状のビニール製袋体であることを特徴とする。
〔4〕上記〔3〕記載の袋体を用いた壁面工構築方法において、前記筒状のビニール製袋体上に前記型枠となる鋼材を腹起こし材として水平に配置し、前記鋼材を前記地山に達する前記定着材を用いて定着させることを特徴とする。
〔6〕上記〔5〕記載の袋体を用いた壁面工構築方法において、前記面状のビニール製袋体と前記大型土のうの隙間を充填材で充填し、前記面状のビニール製袋体の前記型枠を前記地山に達する前記定着材を用いて定着させることを特徴とする。
図1は本発明の第1実施例を示す袋体を用いた壁面工構築概要図、図2は図1のA−A線断面図、図3はその壁面工構築に用いられる筒状のビニール製袋体を示す図である。
これらの図において、1は地盤、2は盛土であり、地盤1と盛土2を合わせて地山3と呼ぶ。4は大型土のう、5は大型土のう4の上にのり肩からのり尻にかけて配置される筒状のビニール製袋体、6は筒状のビニール製袋体5上に腹起こし材として水平に配置される鋼材(型枠)、7は地山3と鋼材6との間に配置される定着材である。
図4は本発明の第2実施例を示す袋体を用いた壁面工構築概要図、図5は図4のB−B線断面図、図6はその壁面工構築に用いられる面状のビニール製袋体を示す図である。
なお、上記実施例では、袋体がビニール製であること、袋体に充填されるのがセメントミルクであることが記載されているが、これに限定されるものではなく、その他の材料であってもよい。
2,12 盛土
3,13 地山
4,14 大型土のう
5 筒状のビニール製袋体
6 鋼材(型枠)
7,18 定着材
15 面状のビニール製袋体
16 充填材
17 型枠
Claims (6)
- 地山ののり面に配置される大型土のうの上に袋体をのり肩からのり尻にかけて配置し、前記袋体に前記のり肩側から充填材を充填し、前記地山と前記袋体の型枠との間に定着材を配置することにより壁体を構築することを特徴とする袋体を用いた壁面工構築方法。
- 請求項1記載の袋体を用いた壁面工構築方法において、前記充填材がセメントミルクであることを特徴とする袋体を用いた壁面工構築方法。
- 請求項1記載の袋体を用いた壁面工構築方法において、前記袋体が筒状のビニール製袋体であることを特徴とする袋体を用いた壁面工構築方法。
- 請求項3記載の袋体を用いた壁面工構築方法において、前記筒状のビニール製袋体上に前記型枠となる鋼材を腹起こし材として水平に配置し、前記鋼材を前記地山に達する前記定着材を用いて定着させることを特徴とする袋体を用いた壁面工構築方法。
- 請求項1記載の袋体を用いた壁面工構築方法において、前記袋体が面状のビニール製袋体であることを特徴とする袋体を用いた壁面工構築方法。
- 請求項5記載の袋体を用いた壁面工構築方法において、前記面状のビニール製袋体と前記大型土のうの隙間を充填材で充填し、前記面状のビニール製袋体の前記型枠を前記地山に達する前記定着材を用いて定着させることを特徴とする袋体を用いた壁面工構築方法。
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