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JP5294515B2 - 室内用耐震シェルター - Google Patents

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JP5294515B2 JP2011175628A JP2011175628A JP5294515B2 JP 5294515 B2 JP5294515 B2 JP 5294515B2 JP 2011175628 A JP2011175628 A JP 2011175628A JP 2011175628 A JP2011175628 A JP 2011175628A JP 5294515 B2 JP5294515 B2 JP 5294515B2
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Description

本発明は寝室等の室内に設置され、地震時に居住者の安全を確保するための室内用耐震シェルターに関する。
従来、室内の床面に設置される長方形状の底板、この底板の四隅に形成された4個の支柱、この4個の支柱の上面に固定された長方形状の天井パネル、この天井パネルと4個の支柱および、4個の支柱と底板との接続部を補強する筋交い等の補強部材とからなる室内用耐震シェルター本体と、この室内用耐震シェルター本体の底板と室内の床面との間に介装されたスベリ材を用いた免震装置とで室内用耐震シェルターを構成するものが、本出願人により考えられている。
しかしながら、このような構造の室内用耐震シェルターは、通常の使用時の室内用耐震シェルター本体内へ入る時に、免震装置が作動して揺れ動いてしまうという欠点があった。
特許第3734971号公報 意匠登録第1418290号公報
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、通常時の使用では揺れ動きを感じることなく、室内用耐震シェルター本体を居住スペースやベッドとして安全で、気持ちよく使用することができ、地震で大きく揺れ動いた場合には、その揺れ動きを吸収して室内用耐震シェルター本体内に入っている人を安全に保護することができる室内用耐震シェルターを提供することを目的としている。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本発明は室内の床面に設置される長方形状の底板、この底板の四隅に固定された4個の支柱、この4個の支柱の上面に固定された長方形状の天井パネル、この天井パネル、前記4個の支柱および底板を補強する補強部材とからなる室内用耐震シェルター本体と、この室内用耐震シェルター本体の底板と前記室内の床面との間に設けられた下板、この下板上に配置された厚さ寸法の5倍以上の直径寸法の複数個の透孔および外周部に開口する複数個のクザビ挿入凹部が形成された中板、この中板の複数個の透孔内にそれぞれ収納された、該中板の厚さ寸法よりも大きな直径寸法に形成された、前記室内用耐震シェルター本体の底板と接する複数個の鋼球、前記中板の複数個のクサビ挿入凹部にそれぞれ挿入され、前記室内用耐震シェルター本体の底面と前記下板と接触し、小さな揺れ動きでは該室内用耐震シェルター本体の揺れ動きを阻止し、大きな揺れ動き時には前記複数個の鋼球の作動を可能とする複数個のクサビとからなる揺れ止め付免震装置とで室内用耐震シェルターを構成している。
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1)請求項1により、揺れ止め付免震装置の複数個のクサビ効果によって、通常時の使用時には室内用耐震シェルター本体内への出入り時に室内用耐震シェルター本体が揺れ動くのを確実に阻止することができ、地震で大きな揺れ動きが生じると、揺れ止め付免震装置の複数個のクサビは中板のクサビ挿入凹部より押し出され、クサビが作用しない状態となり、下板と室内用耐震シェルター本体の底板との間の中板に形成された複数個の透孔内の複数個の鋼球で支持された状態となり、下板の揺れ動きを鋼球で吸収して、室内用耐震シェルター本体の底板に伝わるのを阻止することができ、免震効果が得られる。
したがって、室内用耐震シェルター本体内にいれば、安全に保護される。
(2)前記(1)により、揺れ止め付免震装置は中板、複数個の鋼球、下板および複数個のクサビで構成されているので、構造が簡単で、安価に製造することができる。
したがって、低コストで製造することができる。
(3)前記(1)によって、中板の複数個のクサビ挿入凹部にクサビを差し込むだけでよいので、容易に室内用耐震シェルター本体の揺れ止めを図ることができる。
(4)請求項2も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、室内用耐震シェルター本体の底板と揺れ止め付免震装置の下板および中板の大きさが同じに形成されているので、設置面積を必要以上にとることなくスマートな形状、構造にすることができる。
本発明を実施するための第1の形態の正面図。 本発明を実施するための第1の形態の平面図。 図1の3−3線に沿う断面図。 本発明を実施するための第1の形態の室内用耐震シェルター本体の説明図。 本発明を実施するための第1の形態の揺れ止め付免震装置の説明図。 図1の6−6線に沿う断面図。 図1の7−7線に沿う断面図。 本発明を実施するための第1の形態の地震で大きく揺れ動いた状態の説明図。 本発明を実施するための第2の形態の正面図。 本発明を実施するための第2の形態の平面図。 図9の11−11線に沿う断面図。 本発明を実施するための第3の形態の正面図。 本発明を実施するための第3の形態の平面図。 本発明を実施するための第3の形態の揺れ止め付免震装置の説明図。
以下、図面に示す本発明を実施するための形態により、本発明を詳細に説明する。
図1ないし図8に示す本発明を実施するための第1の形態において、1は室内2の床面3に設置され、ベッドや非常時の逃げ込み場所として使用することができる本発明の室内用耐震シェルターで、この室内用耐震シェルター1は室内2の床面3に設置される、通常時にはベッド等として使用することができる室内用耐震シェルター本体4と、この室内用耐震シェルター本体4の底面と前記床面3との間に介装される揺れ止め付免震装置5とで構成されている。
前記室内用耐震シェルター本体4は、例えば900mm×2000mmの大きさに形成された底板6と、この底板6の四隅に固定された4個の支柱7、7、7、7と、この4個の支柱7、7、7、7の上面に固定された、前記底板6と同じ大きさの天井パネル8と、この天井パネル8と前記4個の支柱7、7、7、7および、該4個の支柱7、7、7、7と前記底板6を補強する三角形状の筋交いを用いた16個の補強部材9と、前記4個の支柱7、7、7、7の下部側に両端部が固定されるとともに、下部が前記底板6に固定された枠部材10、10、10と、前記底板6を常時元の状態に位置するように室内2の壁面2a等に取付けられた付勢スプリング11、11、11、11とで構成されている。
なお、前記補強部材9は補強を図れる構造や形状であればどんな形状や構造であってもよい。
前記揺れ止め付免震装置5は前記室内用耐震シェルター本体4の底板6と同じ大きさに形成された下板12と、この下板12と重ねられるように配置された、該下板12と同じ大きさの中板13と、この中板13の中央部と両側部寄りの部位に形成された、該中板13の厚さ寸法の5倍以上の直径寸法の複数個の透孔14、14、14、14、14と、前記中板13の外周部に開口するように形成されたコ字状の複数個のクサビ挿入凹部15、15、15、15、15、15、15、15と、前記複数個の透孔14、14、14、14、14内に収納された、前記中板13の厚さ寸法の2倍以上の直径寸法の複数個の鋼球16と、前記クサビ挿入凹部15、15、15、15、15、15、15、15に最適には先端部及び両端部に遊びを有するように挿入される、先端部が前記鋼球16の直径寸法より薄く、後端部が該鋼球16の直径寸法よりも厚く形成された複数個のクサビ17、17、17、17、17、17、17、17とで構成されている。
なお、前記下板12と前記中板13は固定状態に重ねたり、一体形成したものや、あるいは単に重ね合わせただけの設置でもよい。
上記構成の室内用耐震シェルター1は、通常時は室内用耐震シェルター本体4の底板6上に布団を敷設してベッドとして使用することができ、該室内用耐震シェルター本体4内への出入り時には揺れ止め付免震装置5の複数個のクサビ17、17、17、17、17、17、17、17を介して、下板12と室内用耐震シェルター本体4の底板6とが接続された状態となっており、通常の出入りによっては室内用耐震シェルター本体4が揺れ動いたりすることなく、安全に使用できる。
地震で大きな揺れ動きが生じると、室内用耐震シェルター本体4の移動で複数個のクサビ17、17、17、17、17、17、17、17が中板13の複数個のクザビ挿入凹部15、15、15、15、15、15、15、15より押し出されるため、室内用耐震シェルター本体4の底板6は中板13の複数個の透孔14、14、14、14、14内に収納された複数個の鋼球16に支持された状態となるため、床面3に設置された揺れ止め付免震装置5の下板12の揺れ動きは複数個の鋼球16を介して室内用耐震シェルター本体4に伝達されるため、複数個の鋼球16の移動によって、その揺れ動きが小さくなる。
また、付勢スプリング11、11、11、11によって室内用耐震シェルター本体4が元の位置に戻るように付勢されているため、揺れ動きで室内用耐震シェルター本体4が元の位置より移動してしまったりすることがない。
[発明を実施するための異なる形態]
次に、図9ないし図14に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図9ないし図11に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、中板13に重ねる上板18を用いた揺れ止め付免震装置5Aを用いて、上板18の上に室内用耐震シェルター本体4を設置した点で、このように構成した室内用耐震シェルター1Aにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、本発明を実施する形態では上板18の四隅に付勢スプリング11、11、11、11を設置してもよい。
図12ないし図14に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第1の形態と主に異なる点は、4個の透孔14、14、14、14を形成した中板13Aを用いるとともに、後端部の中央部にひも20を取付けるための、ひも取付孔19を形成した複数個のクサビ17A、17A、17A、17A、17A、17A、17A、17Aを用いた揺れ止め付免震装置5Bを使用した点で、このような揺れ止め付免震装置5Bを使用して構成した室内用耐震シェルター1Bにしても、前記本発明を実施するための第1の形態と同様な作用効果が得られる。
本発明は室内に設置する耐震シェルターを製造する産業で利用される。
1、1A、1B:室内用耐震シェルター、
2:室内、 3:床面、
4:室内用耐震シェルター本体、
5、5A、5B:揺れ止め付免震装置、
6:底板、 7:支柱、
8:天井パネル、 9:補強部材、
10:枠部材、 11:付勢スプリング、
12:下板、 13、13A:中板、
14:透孔、 15:クサビ挿入凹部、
16:鋼球、 17、17A:クサビ、
18:上板、 19:ひも取付孔、
20:ひも。

Claims (2)

  1. 室内の床面に設置される長方形状の底板、この底板の四隅に固定された4個の支柱、この4個の支柱の上面に固定された長方形状の天井パネル、この天井パネル、前記4個の支柱および底板を補強する補強部材とからなる室内用耐震シェルター本体と、この室内用耐震シェルター本体の底板と前記室内の床面との間に設けられた下板、この下板上に配置された厚さ寸法の5倍以上の直径寸法の複数個の透孔および外周部に開口する複数個のクザビ挿入凹部が形成された中板、この中板の複数個の透孔内にそれぞれ収納された、該中板の厚さ寸法よりも大きな直径寸法に形成された、前記室内用耐震シェルター本体の底板と接する複数個の鋼球、前記中板の複数個のクサビ挿入凹部にそれぞれ挿入され、前記室内用耐震シェルター本体の底面と前記下板と接触し、小さな揺れ動きでは該室内用耐震シェルター本体の揺れ動きを阻止し、大きな揺れ動き時には前記複数個の鋼球の作動を可能とする複数個のクサビとからなる揺れ止め付免震装置とからなることを特徴とする室内用耐震シェルター。
  2. 揺れ止め付免震装置の下板および中板は室内用耐震シェルター本体の底板と同じ大きさに形成されたものが使用され、かつ室内用耐震シェルター本体の四隅には揺れ動いた時に元の位置へ戻す復元用スプリングが設けられていることを特徴とする請求項1記載の室内用耐震シェルター。
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