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JP5288335B2 - スロットル装置の防水構造 - Google Patents

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JP5288335B2 JP2010042368A JP2010042368A JP5288335B2 JP 5288335 B2 JP5288335 B2 JP 5288335B2 JP 2010042368 A JP2010042368 A JP 2010042368A JP 2010042368 A JP2010042368 A JP 2010042368A JP 5288335 B2 JP5288335 B2 JP 5288335B2
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Description

この発明は、スロットル装置の防水構造に係り、特に水滴がスロットルボディ内に浸入するのを阻止するスロットル装置の防水構造に関する。
図6、図7に示すように、 ダッシュパネル103で形成される車両のエンジンルーム104内には、エンジン106に付設されたスロットル装置114が配置されている。このスロットル装置114は、スロットルボディ113を備えている。このスロットルボディ113は、吸気マニホルド109のボディ取付部115に複数の取付ボルト116によって固設されている。また、吸気マニホルド109には、制御バルブ(VSV)117を取り付けたバルブ用ブラケット118が取付ボルト116によってスロットルボディ113と共に固設されている。
スロットルボディ113は、車両上方から下方へ空気が流れる吸気通路119を有する。スロットルボディ113の上部には、吸気ホース120の下流端を接続する円筒部121が設けられる。吸気ホース120の下流端は、円筒部121にスロットルボディ側クランプ122によって締結されている。吸気ホース120の上流端は、エアクリーナ112のホース接続部124にエアクリーナ側クランプ123によって締結されている。
また、スロットルボディ113においては、円筒部121の下側に吸気通路119の外周壁125が円筒部121よりも肉厚の台座部126が設けられ、また、この台座部126にスロットルシャフト127が貫通する貫通孔128が車両前後方向に向かって形成されている。スロットルシャフト127は、スロットルバルブ129を備えている。
スロットルシャフト127の前側には、スロットルレバー132が嵌装して設けられている。このスロットルレバー132の端面の段部133と台座部126の前端面の環状の前側溝部134との間には、リターンスプリング135が配設されている。スロットルレバー132には、アクセルケーブル136が接続している。
また、スロットルシャフト127の貫通孔128から突出する車両後方の後端部には、補機としてのスロットルセンサ138が連結している。このスロットルセンサ138は、ゴム製のセンサカバー141によって覆われている。台座部126とスロットルセンサ138との間には、接合面139が形成される。
そして、スロットルシャフト127と貫通孔128との間には、軸方向で、前側の前側シールリング157と、後側の接合面139近傍に後側シールリング158とが配置されている。
実開平2−54338号公報
特許文献1に係るスロットル弁装置は、スロットルシャフトと共に回転若しくは揺動部材と共に揺動し、スロットルセンサをスロットルボディの外部に対して遮蔽するカバー部材からなる防水及び遮蔽手段を設けたものである。
ところが、従来、図7に示すように、冠水路の車両走行時に、ダッシュパネル103に当たった水が跳ね返り、その水滴が吸気ホース120とバルブ取付用ブラケット118とに当たって下方へ流れ(白抜きの矢印で示す)、そして、その水滴が台座部126の上面に溜まって、特に、車両後方のスロットルセンサ138側の接合面139を経て後側シールリング158からスロットルボディ113の内部に浸入してしまい、このため、スロットルボディ113の内部が腐食するという不都合があった。
そこで、この発明の目的は、スロットル装置の構造を複雑化させることなく、スロットル装置の防水性を向上させるスロットル装置の防水構造を提供することにある。
この発明は、車両上方から下方へ空気が流れる吸気通路を有するスロットルボディの上部に吸気ホースを接続する円筒部を設け、この円筒部の下側に前記吸気通路の外周壁が前記円筒部よりも肉厚の台座部を設け、この台座部にはスロットルシャフトが貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔から突出する前記スロットルシャフトの端部に補機を連結したスロットル装置の防水構造において、前記円筒部が貫通する孔部を中央部位に備えるとともに前記台座部と前記補機との接合面を覆うカバー部が備えられた板状の防水カバーを、前記円筒部の外周に配置したことを特徴とする。
この発明のスロットル装置の防水構造は、新たにシール部品を追加する必要をなくし、水滴がスロットルボディの内部へ浸入するのを防止し、スロットルボディの内部の部品が腐食するのを防止できる。
図1は図4のI−I線によるスロットル装置の断面図である。(実施例) 図2は防水カバーの斜視図である。(実施例) 図3はスロットル装置の斜視図である。(実施例) 図4はスロットル装置の平面図である。(実施例) 図5は車両前部の概略平面図である。(実施例) 図6は従来のスロットル装置の平面図である。(従来例) 図7は図6のVII−VII線によるスロットル装置の断面図である。(従来例)
この発明は、新たにシール部品を追加する必要をなくし、水滴がスロットルボディの内部へ浸入するのを防止し、スロットルボディの内部の部品が腐食する目的を、円筒部が貫通する孔部を中央部位に備えるとともに台座部と補機との接合面を覆うカバー部が備えられた板状の防水カバーを、円筒部の外周に配置することによって実現するものである。
図1〜図5は、この発明の実施例を示すものである。
図5において、1は車両、2は車体フレーム、3はダッシュパネル、4はエンジンルームである。
車両1には、エンジンルーム4内で、マウント装置5で支持されたエンジン6が搭載されている。このエンジン6は、クランク軸を車両幅方向(車両左右方向)に向けて配設された、いわゆる横置きエンジンである。
エンジン6には、前部で排気マニホルド7を備えた排気装置8が取り付けら、また、後部で吸気マニホルド9を備えた吸気装置10が取り付けられ、更に、上部で車両前方からの空気を導く空気導入ダクト11を備えたエアクリーナ12が取り付けられている。
また、エンジン6には、スロットルボディ13を備えたスロットル装置14が設けられる。
スロットルボディ13は、吸気マニホルド9のスロットルボディ取付部15に複数の取付ボルト16によって固設されている。また、吸気マニホルド9には、制御バルブ(VSV)17を取り付けたバルブ用ブラケット18が取付ボルト16によってスロットルボディ13と共に固設されている。
スロットルボディ13は、図1に示すように、車両上方から下方へ空気が流れる吸気通路19を有する。
また、スロットルボディ13の上部には、吸気ホース20の下流端を接続する円筒部21が設けられる。吸気ホース20の下流端は、円筒部21にスロットルボディ側ホースクランプ22によって締結される。この吸気ホース20の上流端は、エアクリーナ側ホースクランプ23によってエアクリーナ12のホース接続部24に締結される。
また、図1に示すように、スロットルボディ13においては、円筒部21の下側に吸気通路19の外周壁25が円筒部21よりも肉厚の台座部26が設けられ、また、この台座部26にスロットルシャフト27が貫通する貫通孔28が車両前後方向に向かって形成されている。スロットルシャフト27には、スロットルバルブ29が取り付けられている。
スロットルシャフト27は、貫通孔28よりも車両前方の前側ニードル軸受30と貫通孔28よりも車両後方の後側ニードル軸受31とによって回転自在に台座部26に支持されている。
また、スロットルシャフト27の前側には、スロットルレバー32が嵌装して設けられている。このスロットルレバー32のスロットルボディ13側の端面の段部33と台座部26の前端面の環状の前側溝部34との間には、リターンスプリング35が配設されている。スロットルレバー32には、図3、図4に示すように、アクセルケーブル36が接続している。
更に、スロットルシャフト27の貫通孔28から突出する車両後方の後端部位には、連結部37が連設され、この連結部37に補機としてのスロットルセンサ38が連結している。このスロットルセンサ38は、台座部26の後面との接合面39で接合して連結部37を中央窪部40に収容して配置され、また、ゴム製のセンサカバー41によって覆われている。このセンサカバー41は、台座部26の後端の後側突部42に嵌合して取り付けられる。
スロットルボディ13の円筒部21の外周には、板状の防水カバー43が配置される。 この防水カバー43は、図1〜図4に示すように、略長方形状の薄い板材からなり、平面視においてスロットルボディ13の外壁面よりも大きな輪郭線を有し、円筒部21が貫通する孔部44を中央部位に備えるとともに、台座部26と補機であるスロットルセンサ38との接合面39を上方から覆うカバー部である後側カバー部45と、スロットルレバー32側の前側カバー部46と、左隅部位に回転方向位置決め用凹部47とを備える。
防水カバー43は、図1に示すように、孔部44の内周部48が、台座部26の上部49のカバー設置用段部50に配置されるとともにこのカバー設置用段部50の上面と上方からの吸気ホース20の軸方向端面51との間に挟み込まれることにより、スロットルボディ13に固設される。
図1に示すように、防水カバー43の後側カバー部45の外端面52は、センサカバー41の内端面53から距離L1だけ外方に配置されている。また、防水カバー43の前側カバー部46の外端面54は、台座部26の前側端面55よりも距離L2だけ前方に突出して形成されている。従って、スロットルボディ13には、センサカバー41と後側カバー部45とでラビリンス構造56が形成される。
このような構造により、図1に示すように、吸気ホース20の外周面に付着し、自重によって下方へ流れる水滴(矢印で示す)を、防水カバー43の後側カバー部45で受け止め、そして、その水滴をセンサカバー41と後側カバー部45とからなるラビリンス構造56によって台座部26とスロットルセンサ38との接合面39よりも車両後方の外側へ落下させて排出することができる。これにより、水滴が台座部26の上面に溜まり、接合面39からスロットルボディ13の内部へ侵入して内部の部品を腐食させることを、防止できる。また、台座部26とスロットルセンサ38との間の接合面39に新たに専用のシール部品を追加する必要がないため、スロットル装置14の構造の簡素化を図り、コストアップ、重量増加、組付工数の増大を防止できる。
また、防水カバー43は、図1に示すように、吸気ホース20の軸方向端面51と台座部26の上面との間に挟み込まれてスロットルボディ13に固設される。これにより、ブラケットやボルト等の専用の取付部材を使用せずに、防水カバー43をスロットルボディ14に装着ができ、スロットル装置14の構造の複雑化を回避させることができる。
また、スロットルシャフト27と貫通孔28との間には、前側ニードル軸受30よりも車両前方で前側シールリング57が配置されているとともに、後側ニードル軸受31よりも後方で後側シールリング58が配置され、また、スロットルシャフト27の軸方向の後端側で後側シールリング58とスロットルセンサ38との間にパッキン59とスロットルシャフト27の軸方向の移動を規制するワッシヤ(Cリング)60とが配置されている。
これにより、台座部26とスロットルセンサ38との接合面39に新たにシール部品を追加する必要がなく、スロットルシャフト27の軸方向の移動を規制するワッシヤ60に対する防水効果を向上できる。
この発明に係るスロットル装置の防水構造を、各種エンジンに適用可能である。
1 車両
3 ダッシュパネル
4 エンジンルーム
6 エンジン
12 エアクリーナ
13 スロットルボディ
14 スロットル装置
19 吸気通路
20 吸気ホース
21 円筒部
25 外周壁
26 台座部
27 スロットルシャフト
28 貫通孔
29 スロットルバルブ
32 スロットルレバー
36 アクセルケーブル
38 スロットルセンサ(補機)
39 接合面
41 センサカバー
43 防水カバー
44 孔部
45 後側カバー部(カバー部)
46 前側カバー部
47 回転方向位置決め用凹部
56 ラビリンス構造
58 後側シールリング(シールリング)
59 パッキン
60 ワッシャ

Claims (3)

  1. 車両上方から下方へ空気が流れる吸気通路を有するスロットルボディの上部に吸気ホースを接続する円筒部を設け、この円筒部の下側に前記吸気通路の外周壁が前記円筒部よりも肉厚の台座部を設け、この台座部にはスロットルシャフトが貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔から突出する前記スロットルシャフトの端部に補機を連結したスロットル装置の防水構造において、前記円筒部が貫通する孔部を中央部位に備えるとともに前記台座部と前記補機との接合面を覆うカバー部が備えられた板状の防水カバーを、前記円筒部の外周に配置したことを特徴とするスロットル装置の防水構造。
  2. 前記防水カバーを前記吸気ホースの軸方向端面と前記台座部との間に挟み込んだことを特徴とする請求項1に記載のスロットル装置の防水構造。
  3. 前記スロットルシャフトと前記貫通孔との間にシールリングを配置し、前記スロットルシャフトの軸方向で前記シールリングと前記補機との間に前記スロットルシャフトの軸方向の移動を規制するワッシヤを配置したことを特徴とする請求項1に記載のスロットル装置の防水構造。
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