JP5278147B2 - 半導体パッケージ及び半導体パッケージの製造方法 - Google Patents
半導体パッケージ及び半導体パッケージの製造方法 Download PDFInfo
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図5(A)にその一部が示されるように、支持層4、BOX層3、活性層2からなるSOI基板1を用意する。支持層4及び活性層2はシリコンを材料とし、BOX層3は、酸化シリコンを材料とする。BOX層3は、支持層4及び活性層2を接合している。また、BOX層3は、支持層4、活性層2をエッチングするときのエッチングストッパ層としても機能する。SOI基板は、SIMOX(SEPARATION BY IMPLANTED OXYGEN)法、あるいは、貼り合わせ法などにより作成される。SOI基板1において、支持層4、BOX層3、活性層2の厚みは、順に、例えば600μm、2μm、5μmである。
SOI基板1の活性層側に不純物拡散用のマスクを形成する。このマスクは、例えば、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜として形成できる。また、マスクの形成は、例えば、活性層2の熱酸化あるいはプラズマCVD法により製膜を行った後に、シリコン窒化膜を製膜し、シリコン窒化膜上にレジストパターンを形成し、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜にピエゾ抵抗素子に対応する開口をRIE(Reactive Ion Etching)によるドライエッチングや熱リン酸などを用いるウェットエッチングにより形成する。次に、イオン注入法や熱拡散法を用いて、開口部分に所定濃度の不純物を拡散し、図5(B)に示すようにピエゾ抵抗素子5を形成する。
次に、図5(C)に示すように、ピエゾ抵抗素子5を含む活性層2の表面に絶縁層6を形成する。この絶縁層6は、例えば、熱酸化法を用いて、酸化シリコンによって形成する。あるいは、プラズマCVD法により、酸化シリコン膜を活性層2の上に絶縁層6を形成することもできる。その後、図5(D)に示すように、絶縁層6にレジストをマスクとしたRIEにより、コンタクトホール7を形成する。コンタクトホール7は、ピエゾ抵抗素子5の両端に接続する。
図5(E)に示すように、ピエゾ抵抗素子5の両端それぞれを接続する配線8と電極パッド9を絶縁層6の上に形成する。スパッタ法や蒸着法などにより絶縁層6の上にAlなどの金属材料による金属層を形成し、この金属層をレジストをマスクとしたウェットエッチングにより配線8を形成する。その後、例えば380℃〜420℃の熱処理を施し、配線8とピエゾ抵抗素子5とをオーミック接触させる。なお、金属層を形成する金属材料として、Ndを含むAlの合金を用いることにより、後の加熱工程において、配線8及び電極パッド9からの突起物の発生を抑えることができる。
後に形成される錘部に加速度による力が加わったことをピエゾ抵抗素子5の抵抗値の変化として検出可能とするために、梁部(図示せず)を形成する。梁部は、ピエゾ抵抗素子を含むように、絶縁層6の上方から見た場合に、例えば略十文字の形状とする。このため、絶縁層6の上に塗布されたマスクを用いて、RIE等によってピエゾ抵抗素子が配置されていない部分の活性層2をBOX層3までエッチングする。
支持層4の上面にレジストを塗布しパターンを形成し、RIEなどによって支持層4を垂直方向にエッチングする。これにより、図6(A)に示すように、支持層4に5〜10μmのギャップ10を形成する。これにより、次に形成される錘部11が下方に移動できる余地が形成される。
次に、別のレジストを支持層4側に塗布し、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)などにより、支持層4をBOX層2まで加工し、錘部11を形成する。これにより、図6(B)に示す錘部11とその周囲にフレーム部が配置された構造が得られる。錘部11は、BOX層3に接続する柱の形状となる。例えば、円柱、立方体、直方体となる。また、フレーム部の外周の長さは、数mmの大きさとすることができる。
梁部、ギャップ10、錘部11が形成されると、BOX層3のうち錘部11が接続している周囲のBOX層を、錘部11の側からエッチングする。このエッチングは、活性層2及び支持層4を侵食しないエッチング方法により行う。例えば、BHFを用いるウェットエッチングが用いられる。これにより、錘部11とフレーム部とが接続していないBOX層3の部分が除去される。
図7(A)に示すようにバックプレートとしてシリコン基板14を用意する。シリコン基板14の上に感光性樹脂を塗布し、露光、現像する。この露光と現像は、図7(B)に示すように、シリコン基板14の上に、感光性樹脂が突出した部分15を形成し、部分15を除く部分をギャップ10の下に配置するためである。また、シリコン基板14に感光性樹脂の塗布を行うのに前後して、シリコン基板のバックグラインドによって薄化の処理を行い、シリコン基板14の厚みを100μm程度にしてもよい。
シリコン基板14の部分15と、加速度センサの本体13の支持層4と、を接合する。このとき、熱と圧力を加えて一体化する。また、感光性樹脂により接合、一体化する代わりに、スパッタや蒸着などによって、シリコン基板14の上面に金属膜を形成して、支持層4と拡散接合するようにしてもよい。このようにシリコン基板14と加速度センサの本体13とを一体化することにより、図7(C)に示す構造が得られる。
保護キャップとなるトッププレートとして、図8(A)に一部が示されるシリコン基板14を用意する。シリコン基板14の厚さは例えば、200μmである。感光性樹脂をシリコン基板14の片面にスピンコートなどにより塗布し、露光、現像する。これにより、図8(B)に示されるように、感光性樹脂により形成される接合層15がシリコン基板14に形成される。シリコン基板14と接合層15の組み合わせがトッププレート17となる。したがって、図8(B)において2つの接合層15の間が、上述の第2の凹部に対応する。
次に、図9(A)に示されるように溝18を形成したトッププレート17の加工面を、加速度センサが形成されたSOI基板の活性層側の面に接合する。そして、熱と圧力を加えて一体化する。
(断面写真)
なお、トッププレートの加工面を加速度センサが形成されたSOI基板の活性層側の面に接合し、一体化した後に、トッププレートの加工面の裏面に対して、薄化の処理を施す。すなわち、図11(A)に示すようにバックグラインドを行い、部分21を研削してもよい。その後、図11(B)に示すように、第3の凹部に対応する溝をダイシングソーにより形成する。トッププレートの接合後に薄化の処理を施すことにより、接合前に、トッププレートの厚さを確保することができる。これによりトッププレートの強度が上がるので、トッププレートをSOI基板へ移動し接合する作業が容易となる。また、半導体パッケージの厚みを減少させ、半導体パッケージの小型化が実現できる。なお、薄化の処理において、研削後、研削面のポリッシングを行い、鏡面に仕上げてもよい。これにより、赤外線などを用いて半導体パッケージの状態を外部から観察して検査を行うことが容易となる。
図12は、図10との比較を行うための断面写真を示す。図12においては、トッププレートを接合する前に、ダイシングソーにより、貫通孔19に相当する開口部を形成した場合の写真を示す。図12(A)、(B)に示されるように、開口部の向かって左の側壁は平面となり、トッププレートの上面と90度となる角22を形成している。このため、電極パッドにボンディングを行うときに、キャピラリが角22にあたると、トッププレートの破片が生じる。このため、本発明と比較すると、配線や電極パッド間でショートが発生する可能性が高くなる。
Claims (7)
- 半導体チップが形成された第1の基板と前記半導体チップの保護キャップを形成するための第2の基板とを接合する、半導体パッケージの製造方法であって、
前記第1の基板に前記半導体チップと電気的に接続される電極パッドを形成し、
前記第2の基板と前記第1の基板とを接合した際に前記電極パッドの上方に空間と、前記保護キャップに前記半導体チップ及び前記電極パッドとの間に位置する側面と、を形成する第1の凹部を前記第2の基板に形成し、
前記第1の基板と前記第2の基板とを接合し、
前記第1の凹部に到達し、前記保護キャップの上面との間に前記半導体チップ側に後退する部分が存在する第2の凹部を、前記第1の基板が接合された前記第2の基板の裏面より、ダイシングソーを用いそのブレードが前記電極パッドと非接触の状態で形成し前記電極パッドの表面状態を維持して、形成することを特徴とする、半導体パッケージの製造方法。 - 前記電極パッドは複数個あり、その複数個を直線に平行に配置して形成し、
前記第1の凹部を、前記直線の方向に延びる溝として形成し、
前記溝の両端は前記接合の後において前記第1の基板の外周から離れた位置に存在することを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージの製造方法。 - 前記接合の後、前記第2の凹部の形成前に、前記第2の基板の裏面を薄化することを特徴とする請求項2に記載の半導体パッケージの製造方法。
- 前記後退する部分は、前記ブレードの側面の形状となることを特徴とする請求項1に記載の半導体パッケージの製造方法。
- 半導体チップと前記半導体チップと電気的に接続される電極パッドとが形成された基板と、
前記半導体チップの保護キャップとを有し、
前記保護キャップの側面のうち、前記半導体チップと前記前記電極パッドとの間に位置する前記保護キャップの側面は、前記保護キャップの上面との間に前記半導体チップ側に後退する部分を有し、
前記後退する部分の断面形状は、前記基板を基準に、前記保護キャップの上面の側より傾きが減少する滑らかな曲線であることを特徴とする半導体パッケージ。 - 半導体チップと前記半導体チップと電気的に接続される電極パッドとが形成された基板と、
前記半導体チップの保護キャップとを有し、
前記保護キャップの側面のうち、前記半導体チップと前記前記電極パッドとの間に位置する前記保護キャップの側面は、前記保護キャップの上面との間に前記半導体チップ側に後退する部分を有し、
前記後退する部分の断面形状または形状は、前記半導体パッケージの前記保護キャップの側面を保護キャップの上面より形成するのに用いられたダイシングソーのブレードの側面形状であることを特徴とする半導体パッケージ。 - 前記後退する部分の形状は、階段状であることを特徴とする請求項5または6に記載の半導体パッケージ。
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