JP5276254B2 - Flush toilet equipment - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、洗浄水に気体を混入する水洗便器装置に関するものである。 The present invention relates to a flush toilet apparatus that mixes gas into washing water.
従来から、水洗便器装置のボウル部2への洗浄水に気体を混入し、ボウル部2の洗浄効果や節水効果や静音効果を図ったものはたとえば特許文献1のように知られている。ここで、洗浄水に気体を混入する装置としてはエゼクター効果を利用するものやエアポンプを用いて強制混入させるものが一般的である。後者の装置は駆動部品であるエアポンプによって装置が大型化するものであるから、特に設置スペースの確保が難しい水洗便器装置には前者の装置の適用が好ましいのである。
Conventionally, for example, Patent Document 1 discloses a device in which a gas is mixed into the washing water to the
たとえば特許文献1の水洗便器装置では図12のようなエゼクター効果を利用した気体混入部4が用いられている。この気体混入部4では、洗浄水流路3に気体混入室6が設けられると共に、気体供給路13の気体出口13aが洗浄水の流れ方向に略直交するように気体混入室6内に配設され、この気体混入室6の上流側室壁に洗浄水の流れる流路径が絞られた噴出ノズル14の出口14aが開口して形成されている。この気体混入部4によると、噴出ノズル14の出口14aから噴出する洗浄水によって気体混入室6に負圧が生じ、この負圧によって気体供給路13の気体出口13aから気体混入室6内に気体が流入し、この気体が噴出ノズル14の出口14aから噴出する洗浄水に混入される。詳しくは、気体供給路13の気体出口13aは噴出ノズル14の出口14aから噴出する洗浄水の側面に直接対向するように配置されているから、実質的に気体は気体供給路13の気体出口13aに対向する洗浄水の側面部分から洗浄水内に混入されるようになっている(矢印B)。しかしながら、このようにして混入された気体は洗浄水中に偏りをもって大きな気泡として混入されてしまうものであり、気体を洗浄中に偏り無く略均等に混入させることができないといった問題があった。
ところで、本出願人は水に含有する微細気泡の効果や微細気泡の生成に関する技術の研究を進め、たとえば気泡状の気体を混入した洗浄水に圧力を加えることで気泡にせん断力が付加されて気泡が微細化して微細気泡を生成する技術や、微細気泡には吸着作用等があって洗浄対象物への洗浄作用を向上できる効果を見出すに至っている。しかしながら、上記図12の気体混入部4を微細気泡発生装置に採用すると、気体混入部4で水に混入させた気体は水中に均一に存在させることができず、微細気泡生成部で生成する微細気泡の径にムラが生じてしまって、均一な径の微細気泡を含有した水を得ることができないのであって、つまり微細気泡による効果を洗浄対象物に有効に発揮させることができないのである。
By the way, the present applicant has advanced the research on the effect of the fine bubbles contained in the water and the technology relating to the generation of the fine bubbles. For example, the shear force is applied to the bubbles by applying pressure to the washing water mixed with the bubble-like gas. It has been found that a technique for generating fine bubbles by miniaturizing the bubbles and an effect that the fine bubbles have an adsorption action and the like and can improve the washing action on the object to be washed. However, if the
なお、気体混入部4から微細気泡生成部までの洗浄水流路3の長さを長くした場合には、気体混入部4で水に混入させた気体は徐々に水中に拡散されて次第に均一に存在させることができるものの、このような微細気泡発生装置10は設置スペースの限られる水洗便器装置に用いることはできないものであった。
In addition, when the length of the washing
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて為したものであって、気体混入部で気体を洗浄水中に均一な状態に混入できて微細気泡生成部で均一な微細気泡を生成可能にする小型の微細気泡発生装置を備えた水洗便器装置を提供することを課題とするものである。 The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and is a small-sized gas that can be mixed in the cleaning water in a uniform state in the gas mixing portion and can generate uniform fine bubbles in the fine bubble generating portion. It is an object of the present invention to provide a flush toilet apparatus equipped with a fine bubble generating apparatus.
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係る水洗便器装置は、便器のボウル部2に至る洗浄水流路3の上流側から順に、洗浄水流路3を流れる洗浄水のエゼクター効果により該洗浄水に気体を混入させる気体混入部4、洗浄水に混入した気体を微細化する微細気泡生成部5を配設してなる微細気泡発生装置10を備えた水洗便器装置であって、洗浄水流路3の一部に気体混入室6を設けると共に、洗浄水を噴出する噴出ノズル14の出口14aを気体混入室6にその上流側から突設し、気体混入室6に突出した噴出ノズル14の外周面に下流側ほど洗浄水流路3の中央側に傾斜する傾斜周面20を形成し、気体供給路13の気体出口13aを、洗浄水の流れ方向における傾斜周面20の最大径部20aに対応する気体混入室6の位置か又は、傾斜周面20の最大径部20aよりも上流側の気体混入室6の位置に臨ませて配置して気体混入部4を構成し、洗浄水流路3に流路径を絞った絞径部16、流路径を拡大した拡径部17を上流側から順に連設してなるベンチュリ管状水路15を形成すると共に、ベンチュリ管状水路15の前記絞径部16を気体混入室6の下流側に接続し、ベンチュリ管状水路15の拡径部17で微細気泡生成部5を構成し、洗浄水流路3の微細気泡生成部5より上流側で且つ噴出ノズル14の出口14a及び気体出口13aの下流側に剤供給路25の剤出口25aを有する、剤添加部23を設けたことを特徴とする。
これによると、噴出ノズル14から噴出する洗浄水にエゼクター効果により気体を混入する際には、気体供給路13の気体出口13aから気体混入室6に供給した気体は噴出ノズル14の傾斜周面20の全周に亙り且つ沿うようにして流れるのであり、つまり上記気体を洗浄水の全周から洗浄水の斜め外方から該洗浄水の中央側に向けて混入させることができ、気体混入部4で気体を洗浄水中に偏り無く略均等に混入させることができるのであり、したがって、洗浄水流路3における気体混入部4の直ぐ下流部に微細気泡生成部5が配設された場合でも、上記洗浄水中に偏り無く略均等に混入された気体を微細気泡生成部5で微細化できるのであって安定的で且つ均質な微細気泡を得ることができるのである。すなわち、気体混入部4に微細気泡生成部5を近接して配設できたことから、水洗便器装置に求められる小型の微細気泡発生装置10を得ることができるのである。
また、剤添加部23を設けたことで、たとえば剤添加部23から洗浄水に添加されるのが界面活性剤であった場合には、界面活性剤が洗浄水の表面張力を低下させて微細気泡生成部5で行う混入気体の微細化を促進できるのであり、微細気泡生成部5での安定的で且つ均質な微細気泡の生成に寄与、ひいては微細気泡発生装置10の小型化を図ることができる。
また、請求項2に係る水洗便器装置は、請求項1において、上記剤添加部23が有する剤供給路25の剤出口25aを、洗浄水流路3のベンチュリ管状水路15の前記絞径部16に配設したことを特徴とする。これによると、剤添加部23での洗浄水への剤の添加を洗浄水流路3を流れる洗浄水によるエゼクター効果によって行わせることができ、剤添加部23の添加に圧送ポンプ等の特別な駆動部品が必要でなくて剤添加部23の構成簡略化を図ることができる。
また、請求項3に係る水洗便器装置は、請求項1または2において、上記剤添加部23が有する剤供給路25の剤出口25aの開口径を、洗浄水流路3を流れるときにはエゼクター効果により剤が該洗浄水に吸引されると共に洗浄水流路3に洗浄水が流れないときには剤が表面張力により保持できる径に形成したことを特徴とする。これによると、剤を強制的に洗浄水に圧送、添加するような剤ポンプを用いずとも剤添加部23による洗浄水への剤の供給の有無を洗浄水流路3の洗浄水の流れの有無によって確実に規定できるのであり、剤添加部23の簡単な構成を確保しつつも剤供給の動作の確実性を備えることができる。
また、請求項4に係る水洗便器装置は、請求項1乃至3のいずれか一項において、上記傾斜周面20を噴出ノズル14の出口14aの端縁にまで連続させて形成したことを特徴とする。これによると、傾斜周面20に沿わせて流した気体を噴出ノズル14から憤出した洗浄水に噴出直後から混入できるのであり、気体の洗浄水中への偏り無く略均等な状態での混入を促進できる。
Washing toilet apparatus according to claim 1 of the present invention in order to solve the above problems, in order from the upstream side of the washing
According to this, when gas is mixed into the cleaning water ejected from the
Further, when the
The flush toilet apparatus according to
Further, the flush toilet apparatus according to
A flush toilet apparatus according to
また、請求項5に係る水洗便器装置は、請求項1乃至4のいずれか一項において、上記噴出ノズル14の出口14aの端縁に、下流ほど内径が拡大する噴出用拡径部21を設けたことを特徴とする。これによると、噴出ノズル14の出口14aから噴出する洗浄水は噴出用拡径部21によって径方向外側に広がるように噴出するのであり、該噴出する洗浄水の外面部での流れ方向と噴出ノズル14の傾斜周面20に沿う気体の流れ方向との交差角度を大きくでき、洗浄水への気体の混入部分を乱流状態にして気液界面を増加させることができ、気体の洗浄水中への偏り無く略均等な状態での混入を促進できる。
Further, the flush toilet apparatus according to
また、請求項6に係る水洗便器装置は、請求項1乃至5のいずれか一項において、微細気泡生成部5の下流側の洗浄水流路3に、内径を徐々に小さくした整流用絞径部22を設けたことを特徴とする。これによると、微細気泡を含有する洗浄水に対して整流用絞径部22により洗浄水の流速を高めることができ、上記洗浄水に含有された微細気泡同士が衝突して合一化することを防止することができる。
Moreover, the flush toilet apparatus according to
また、請求項7に係る水洗便器装置は、請求項1乃至6のいずれか一項において、微細気泡生成部5の下流側に連続する部位の洗浄水流路3に、洗浄水の流れを整える整流板19を設けたことを特徴とする。これによると、微細気泡生成部5を通った直後の微細気泡を含有する洗浄水に対して整流板19により洗浄水の流れを整えることができ、上記洗浄水に含有された微細気泡同士が衝突して合一化することを防止することができる。
Moreover, the flush toilet apparatus which concerns on
また、請求項8に係る水洗便器装置は、請求項1乃至7のいずれか一項において、微細気泡発生装置10の洗浄水出口10aに、洗浄水の流れを整える整流板19を設けたことを特徴とする。これによると、微細気泡発生装置10から出る微細気泡を含有する洗浄水に対して整流板19により洗浄水の流れを整えることができ、上記洗浄水に含有された微細気泡同士が衝突して合一化することを防止することができる。
Moreover, the flush toilet apparatus according to claim 8 is provided with the rectifying
本発明は、気体混入部で気体を洗浄水中に均一な状態に混入できたことにより、洗浄水流路の気体混入部の直ぐ下流部に設けた微細気泡生成部であっても均一な微細気泡を生成することを可能にし、気体混入部と微細気泡生成部とを近接位置に配置できて微細気泡発生装置を小型化できる、といった利点を有する。 According to the present invention, since the gas can be mixed in the cleaning water in a uniform state at the gas mixing section, even if the fine bubble generation section is provided immediately downstream of the gas mixing section of the cleaning water flow path, uniform micro bubbles can be generated. It has the advantage that it can be generated, and the gas mixing part and the fine bubble generating part can be arranged in close proximity so that the fine bubble generating device can be miniaturized.
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。 Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
図1及び図2に本発明の実施の形態の例を示す。図1のように、本例の水洗便器装置は、ボウル部2を備えると共にサイホントラップ27を備えた陶器または樹脂製の便器本体1を有している。このサイホントラップ27によりボウル部2の底部には溜水が形成されるようになっている。ボウル部2の上部には洗浄水流路3を流れた洗浄水の出口である吐水口7が臨むように設けられている。洗浄水流路3は図示しない水道管に直結して設けられており、洗浄水流路3には電磁弁で構成された洗浄水供給弁8が設けられている。この洗浄水供給弁8はボウル部2への洗浄水の吐水動作時に開くように図示しない制御部によって制御される。
1 and 2 show an example of an embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the flush toilet apparatus of the present example includes a pottery body 1 made of ceramic or resin that includes a
この洗浄水流路3には、トイレルームの空気から成る気体を洗浄水流路3に混入させると共に上記洗浄水流路3に混入させた気体を微細化して微細気泡を生成可能にした微細気泡発生装置10が設けられている。なお、本例では、微細気泡発生装置10は洗浄水流路3の吐水口7手前の便器本体1内に内装できるほどに小型化されたものが用いられている。
In this cleaning
微細気泡発生装置10は、内部に洗浄水流路3が貫通する筒状の本体ケース11を有しており、本体ケース11内の洗浄水流路3の上流側から、気体を混入させる気体混入部4、混入した気体を微細化させて微細気泡を生成可能にする微細気泡生成部5が順に設けられている。
The fine
気体混入部4は、洗浄水流路3に設けた気体混入室6と、逆止弁12を有し気体混入室6に気体出口13aを臨ませた気体供給路13と、気体混入室6に内部に通した洗浄水を出口14aから噴出する噴出ノズル14とを有している。噴出ノズル14は出口14a側ほど内径及び外径を細くした円錐筒状形状に施されており、洗浄水流路3の同軸線上に配置されると共に噴出ノズル14の出口14a側の部位を気体混入室6にその上流側から突出させている。上記噴出ノズル14の気体混入室6への突出部位(噴出ノズル14の出口14a近傍の部位)の外周面には、下流側ほど洗浄水流路3の中央側に傾斜するような傾斜周面20が形成されている。なお、傾斜周面20は噴出ノズル14の出口14a側の端面にまで連続するように形成されている。また、気体供給路13の気体出口13aは、気体混入室6における噴出ノズル14の出口14a側の端面よりも洗浄水流路3の上流側の部位で、且つ、洗浄水の流れ方向における傾斜周面20の最大径部20aに対応する気体混入室6の位置に、該傾斜周面20の最大径部20aに対向して開口するように設けられている。
The
微細気泡生成部5は、洗浄水に混入した気泡状の気体を微細化させて微細気泡を生成可能にした部位である。本例では、気泡状の気体の微細化は洗浄水流路3に設けた圧力急変部によって行わせており、この圧力急変部としては気泡に減圧・加圧を作用させ得るベンチュリ管状水路15が採用されている。この圧力急変部では、気泡は、ベンチュリ管状水路15の入口である絞径部16を通る際に流速が速くなるとともに減圧されて膨張し、ベンチュリ管状水路15の拡径部17で洗浄水流路3の断面積が増加するに従って加圧されて収縮するが、この時に生じるせん断力によって分割されて気泡が微細化されるのである。ベンチュリ管状水路15の絞径部16は上記気体混入部4の気体混入室6の下流側に開口するように接続されており、また厳密に、微細気泡生成部5は微細気泡が生成されるベンチュリ管状水路15の拡径部17がこれを構成している。
The fine
なお、本例の微細気泡発生装置10では、微細気泡生成部5の下流の洗浄水流路3にメッシュ構造または多孔構造の板材で構成された整流板19を配設しており、微細気泡を更に細分化させると共に、洗浄水を整流化することで微細気泡が合一して気泡径が大きくなることを回避させているが、整流板19の設置は任意で構わない。
In the fine
具体的に、微細気泡発生装置10の本体ケース11は、上流管部材11a、中流管部材11b、下流管部材11cを同軸上に一体に連結することで形成されている。上流管部材11aにはその下流側部位に円錐筒形状の噴出ノズル14が形成されている。中流管部材11bはその上流側部位に気体供給路13の気体出口13a部分及び気体混入室6が形成されており、下流側部位にベンチュリ管状水路15が形成されている。下流管部材11cには整流板19が設けられている。上流管部材11aの噴出ノズル14は中流管部材11bの上流側部位に外嵌されるように連結されるのであり、気体混入室6はその上流側に閉塞された状態になっている。ボウル部2に供給するように洗浄水流路3に洗浄水を流した際には噴出ノズル14の出口14aから洗浄水が噴出されるのであるが、このときには気体混入室6に負圧が発生して該洗浄水にエゼクター効果によって洗浄水への気体の混入が行われるようになっている。
Specifically, the main body case 11 of the
ここで、噴出ノズル14から噴出する洗浄水にエゼクター効果により気体を混入する際には、気体供給路13の気体出口13aから気体混入室6に供給された気体は、図2(b)のように、コアンダ効果によって噴出ノズル14の傾斜周面20の全周に亙り且つ沿うようにして流れるのであり、つまり、上記気体は洗浄水の全周から洗浄水の斜め外方から洗浄水の中央側に向けて混入させることができ、洗浄水の比較的内部の部分に洗浄水流路3の径方向に比較的薄膜状で且つ洗浄水流路3の流れ方向に連続するような筒状の気体層Aを形成するようにして洗浄水中に気体を混入できるのであって、洗浄水流路3を流れる洗浄水が気体混入部4を通過して程なく気体を洗浄水中に偏り無く略均等に混入させることが可能にされているのである。
Here, when gas is mixed into the washing water ejected from the
このように気体混入部4で洗浄水中に偏り無く略均等に気体を混入できたことから、微細気泡生成部5では上記洗浄水中に偏り無く略均等に混入された気泡状の気体を微細化して均質な微細気泡を安定的に得ることができるのである。しかして、本例のように気体混入部4の直ぐ下流の位置に微細気泡生成部5を配設することができるのである。つまり、従来技術にある気体混入部4では洗浄水に偏りのある状態でしか気体を混入できなく、洗浄水中に偏り無く略均等に気泡状の気体を存在させるには、気泡状の気体が自然に洗浄水中に拡散するための長い洗浄水流路3を必要とするものであったが、洗浄水中に偏り無く略均等に気体を混入可能にする気体混入部4を有した本例の微細気泡発生装置10では、微細気泡生成部5で微細化して均質な微細気泡の安定的な生成を確保するのに、上記長い洗浄水流路3を設ける必要が無くなり、気体混入部4の直ぐ下流位置に微細気泡生成部5を配設することができるのであって、したがって、水洗便器装置で必要とされた小型の微細気泡発生装置10を得ることができたのである。なお、特に本例のように洗浄水流路3の気体混入部4の直ぐ下流部分に拡径部17を設けたものは拡径部17内面と気体層Aの間に洗浄水を流入できて気体の洗浄水への混入効率の向上に資することができたものである。
As described above, since the
微細気泡生成部5で生成した微細気泡が含有した洗浄水をボウル部2に吐水すると、ボウル部2の表面に上記微細気泡によって汚れ除去効果や防汚効果を発揮させると共に洗浄水に視覚効果を発揮させることができる。詳しくは、洗浄水内に隈なく広がった大量の微細気泡がボウル部2の表面へ衝突して破裂することによりボウル部2の表面に付着した汚れを剥離させたり、微細気泡の崩壊時に生じる超音波によりボウル部2の表面に付着した汚れを剥離させたり分解させたり、微細気泡界面が有する吸着特性(マランゴニ効果など)によりボウル部2の表面に付着した汚れや懸濁物質に吸着して上記汚れや懸濁物質の見かけの比重を小さくして剥離、浮上分離させたり、微細気泡表面が負に帯電することによって懸濁物質に静電吸着して懸濁物質を微細気泡で包むことができることで、ボウル部2の汚れ除去効果が得られるのである。また、微細気泡は上記吸着特性等によりボウル部2表面に付着して覆うことができるから汚物のボウル部2表面への付着を防止でき、防汚効果が得られるのである。また、洗浄水内に隈なく広がった大量の微細気泡によると洗浄水内の光の散乱度合いを変化できて洗浄水を白濁化できる視覚効果が得られるのである。無論、洗浄水に気泡を含有させたことによる効果(水跳ね防止効果や静音効果や節水効果)も同様に得ることができる。詳しくは、気泡を含有する洗浄水はボウル部2への摩擦抵抗が減少するのであって水跳ね防止効果が得られると共に洗浄音が減少して静音効果が得られるのであり、また、気泡を含有する洗浄水は見かけの嵩比重が減少するので節水効果が得られるのである。なお、上記微細気泡特有の汚れ除去効果や防汚効果等は気泡径が約200μm以下の場合に効果的に得ることができる。更に言うと、気泡径が約50μm以下の場合には微細気泡を洗浄水内に長く留まるように滞留できて上記汚れ除去効果や防汚効果等を持続的に得ることができるのである。なお、上述の微細気泡の各効果はその気泡径が特にμmサイズ(1mm未満)のもので顕著に得ることができる。叙述したように本例では小型の微細気泡発生装置10であっても、微細気泡生成部5での微細気泡の生成が安定的になされるので、上記微細気泡の諸効果をボウル部2に確実に作用させることができたものである。
When the cleaning water contained in the microbubbles generated by the
以下、本発明の実施の形態の他例を列挙する。先に説明した例と同構成の部位は同符号を付して説明を省き、異なる部位につき説明をしていく。 Hereinafter, other examples of the embodiment of the present invention will be listed. Parts having the same configurations as those of the example described above are denoted by the same reference numerals, description thereof is omitted, and different parts will be described.
図3の例は、上記噴出ノズル14の出口14aの端縁に、下流ほど内径が拡大する噴出用拡径部21を設けた例である。この噴出用拡径部21によると噴出ノズル14の出口14aから噴出する洗浄水を径方向外側に広がるように噴出させることができるのであり、しかして、該噴出する洗浄水の外面部での流れ方向と噴出ノズル14の傾斜周面20に沿う気体の流れ方向との交差角度を大きくでき、つまり、洗浄水への気体の混入部分を乱流状態にして気液界面を増加させることができるのであるから、気体の洗浄水中への偏り無く略均等な状態での混入を促進できたものである。
The example of FIG. 3 is an example in which the ejection enlarged-
また、図4の例は、噴出ノズル14の出口14aの端縁に尖部28を形成した例である。尖部28は上記傾斜周面20を噴出ノズル14の出口14aの端縁(出口14aの内面の気体混入室6側の端部)にまで連続させることで形成されている。傾斜周面20に沿わせて流した気体を噴出ノズル14から憤出した洗浄水に噴出直後から混入できるのであり、気体の洗浄水中への偏り無く略均等状態での混入を促進できる。
The example of FIG. 4 is an example in which a
また、図5の例は、微細気泡生成部5の下流側で整流板19の代わりに洗浄水流路3の径を絞った整流用絞径部22を形成している。この整流用絞径部22によると洗浄水の流速を高めることができ、整流板19と同様に、上記洗浄水に含有された微細気泡同士が衝突して合一化することを防止できる。
Further, in the example of FIG. 5, a rectifying reduced
また、図6の例は、整流板19を微細気泡生成部5の下流に連続する部位の洗浄水流路3に設けた例である。これによると、微細気泡生成部5を通った直後の微細気泡を含有する洗浄水に対して整流板19により洗浄水の流れを整えることができ、上記洗浄水に含有された微細気泡同士が衝突して合一化することを防止することができる。
Further, the example of FIG. 6 is an example in which the rectifying
また、図7の例は、整流板19を微細気泡発生装置10の洗浄水出口10aに設けた例である。これによると、微細気泡発生装置10から出る微細気泡を含有する洗浄水に対して整流板19により洗浄水の流れを整えることができ、上記洗浄水に含有された微細気泡同士が衝突して合一化することを防止することができる。また、微細気泡発生装置10の洗浄水出口10aに設けた整流板19は清掃や取外しが容易でメンテナンス性も向上できる。なお、上記適所に配置した各整流板19や整流用絞径部22は各々併用することもできる。
The example of FIG. 7 is an example in which the rectifying
また、図8の例、図9の例、図10及び図11の例は、いずれも洗浄水に界面活性剤を添加する剤添加部23を設けた例である。これら剤添加部23は洗浄水流路3の微細気泡生成部5よりも上流側に配置されている。
Further, the example of FIG. 8, the example of FIG. 9, and the examples of FIGS. 10 and 11 are examples in which an
図8の例の剤添加部23は、界面活性剤を充填した剤タンク24に剤供給路25を接続し、この剤供給路25に洗浄水の逆流を防止する逆止弁26を配置し、剤供給路25の剤出口25aを気体混入室6に配設している。つまり、噴出ノズル14の出口14aから憤出する洗浄水によって気体混入室6に発生する負圧を利用したエゼクター効果によって洗浄水に剤が添加される構造が採用されている。
The
ここで、剤添加部23に充填される剤としては、たとえば界面活性剤や芳香剤が挙げられる。なお、剤は、気体、液体または固体のいずれのでもよい。剤添加部23によって界面活性剤を洗浄水に添加したことによると、洗浄水の表面張力を低下できて微細気泡生成部5で行うせん断力等による気泡の微細化を促進してより径の小さい微細気泡の生成に資することができる。また、微細気泡界面に界面活性剤を含ませることができるために特に汚物の油分に対する洗浄効果の向上を図ることができ、また、気泡が水面に浮上しても破裂して消滅し難くなるために溜水の水面には微細気泡層を形成させることができて臭気の拡散防止効果や水跳ね防止効果の向上を図ることができる。更に言うと、溜水の表面を微細気泡層で覆うことができるから、溜水に含有させた微細気泡の気体への抜けを抑制でき、長期にわたって溜水中に微細気泡を含有させて防汚効果を発揮させることができる。剤添加部23によって芳香剤を洗浄水に添加したことによると、芳香成分を内在させた微細気泡を得ることができて、溜水内に長く留まるように滞留して徐々に破裂して溜水外のトイレ空間に抜けていくといった微細気泡の有する特性によって、トイレルームに徐々に芳香成分を放散させてトイレルームに長期に亙って微香を漂わせてその使用感を高めることができる。ここで、微細気泡と洗浄水との気液界面には洗浄水に添加された剤成分が集まって剤濃度が高い状態にあるから、剤成分の効果を微細気泡の効果と相乗して効果的に発揮させることができる。なお、剤供給路25には剤を強制的に洗浄水に圧送、添加するような剤ポンプを設けてもよいが、本例のように剤出口25aを洗浄水流路3の負圧が生じる部位に設けることで、エゼクター効果を利用できて剤ポンプの出力低減を図ることができる。
Here, as an agent with which the
図9の例、図10の例の各剤添加部23は、剤を充填した剤タンク24に剤供給路25を接続し、剤供給路25の剤出口25aを微細気泡発生装置10のベンチュリ管状水路15の絞径部16に臨ませて設けている。つまり、ベンチュリ管状水路15の絞径部16を流れる洗浄水が発生させる負圧を利用したエゼクター効果によって洗浄水に剤が添加される構造が採用されている。なお、図10の剤タンク24は微細気泡発生装置10の本体ケースの周方向側面部に一体に設けてある。剤はその種類の違いによって粘度も異なるものであるが、構成する剤の粘度を勘案して剤供給路25の剤出口25aの開口径を、洗浄水流路3を流れるときには図11(b)のようにエゼクター効果により剤が該洗浄水に吸引されると共に、洗浄水流路3に洗浄水が流れないときには図11(a)のように剤が剤出口25aに表面張力により保持される径寸法に形成することも好ましい。これによると、剤ポンプを用いずとも剤添加部23による洗浄水への剤の供給の有無を洗浄水流路3の洗浄水の流れの有無によって確実に規定できるのであり、剤添加部23の簡単な構成を確保しつつも剤供給の動作の確実性を備えることができる。また、これにより剤供給路25に設ける逆止弁26も不要にできる。なお、上記各例では剤添加部23を微細気泡発生装置10に1つ設けた例を例示したが、異なる剤の剤添加部23を微細気泡発生装置10に複数設けて異なる剤の効果を同時に発揮させてもよい。
9 and FIG. 10, each
1 便器本体
2 ボウル部
3 洗浄水流路
4 気体混入部
5 微細気泡生成部
6 気体混入室
10 微細気泡発生装置
13 気体供給路
14 噴出ノズル
15 ベンチュリ管状水路
16 絞径部
17 拡径部
20 傾斜周面
20a 最大径部
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