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JP5271134B2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

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JP5271134B2 JP2009076504A JP2009076504A JP5271134B2 JP 5271134 B2 JP5271134 B2 JP 5271134B2 JP 2009076504 A JP2009076504 A JP 2009076504A JP 2009076504 A JP2009076504 A JP 2009076504A JP 5271134 B2 JP5271134 B2 JP 5271134B2
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Description

本発明は、縦仕切体により左右に分割され貯蔵室を備えた冷凍冷蔵庫に関する。
この種の冷凍冷蔵庫は、例えば特許文献1などに開示されているが、冷却効率を向上させて、貯蔵室の室内温度の均一化を図っている。
ところで、断熱箱体下部に配設された冷却器で生成された冷気を送風機により第1冷蔵室の背方の背面風路内をダンパーを介して上昇させてから縦仕切体上部に開設された導入口を介してこの縦仕切体内に形成された縦風路内に導き、この縦風路に連通する吹出口を介して第2冷蔵室内に供給し、この第2冷蔵室内に供給された冷気を前記縦仕切体下部に開設された貫通連通口を介して第1冷蔵室内に供給するようにすると共に、冷却器で生成された冷気を前記送風機により横仕切体を介して前記第2冷蔵室下方に形成された冷凍室内に供給するようにして、この第1貯蔵室内の上部と下部とで温度帯の異ならせるようにして、上部はワインなどに適した温度帯として、下部はこれより低い通常の冷蔵温度帯とすることにより、誠に使い勝手の良好な冷凍冷蔵庫の提供がされている。
特開2007−40626号公報
ところが、第1冷蔵室内又は第2冷蔵室内のどちらかに室内温度センサを設けて、冷気循環路を開閉するダンパーを制御するが、第1冷蔵室又は第2冷蔵室に対応する開閉扉の開閉に伴う負荷変動を確実に検出することが望まれる。
そこで本発明は、第1冷蔵室又は第2冷蔵室に対応する開閉扉の開閉に伴う負荷変動を確実に検出することができる冷凍冷蔵庫を提供することを目的とする。また、高外気温の状態にあっては、圧縮機及び送風機の運転時間が長くなって、第1冷蔵室内に配設される第1冷蔵室温度センサが冷やされるので、第1冷蔵室及び第2冷蔵室の室内温度を上昇させる場合に、温度上昇の検出が遅れることとなるが、かかる点を解消することを目的とする。
このため第1の発明は、断熱箱体下部に配設された冷却器で生成された冷気を送風機により第1冷蔵室の背方の背面風路内をダンパーを介して上昇させてから縦仕切体上部に開設された導入口を介してこの縦仕切体内に形成された縦風路内に導き、この縦風路に連通する吹出口を介して第2冷蔵室内に供給し、この第2冷蔵室内に供給された冷気を前記縦仕切体下部に開設された貫通連通口を介して第1冷蔵室内に供給するようにすると共に、冷却器で生成された冷気を前記送風機により横仕切体を介して前記第2冷蔵室下方に形成された冷凍室内に供給するようにした冷凍冷蔵庫であって、外気温度を検出する外気温度センサと、前記第1冷蔵室の室内温度を検出する第1冷蔵室温度センサと、前記第2冷蔵室の室内温度を検出する第2冷蔵室温度センサと、前記冷凍室の室内温度を検出する冷凍室温度センサと、前記外気温度センサにより検出された外気温度が所定温度以下の場合には前記第1冷蔵室温度センサの検出した温度に基づいて前記ダンパーの開閉を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする。
第2の発明は、断熱箱体下部に配設された冷却器で生成された冷気を送風機により第1冷蔵室の背方の背面風路内をダンパーを介して上昇させてから縦仕切体上部に開設された導入口を介してこの縦仕切体内に形成された縦風路内に導き、この縦風路に連通する吹出口を介して第2冷蔵室内に供給し、この第2冷蔵室内に供給された冷気を前記縦仕切体下部に開設された貫通連通口を介して第1冷蔵室内に供給するようにすると共に、冷却器で生成された冷気を前記送風機により横仕切体を介して前記第2冷蔵室下方に形成された冷凍室内に供給するようにした冷凍冷蔵庫であって、外気温度を検出する外気温度センサと、前記第1冷蔵室の室内温度を検出する第1冷蔵室温度センサと、前記第2冷蔵室の室内温度を検出する第2冷蔵室温度センサと、前記冷凍室の室内温度を検出する冷凍室温度センサと、前記第1冷蔵室及び第2冷蔵室の室内温度を設定する冷蔵温度設定装置と、前記冷凍室の室内温度を設定する冷凍温度設定装置と、前記外気温度センサにより検出された外気温度が第1所定温度より高く、且つ前記冷凍温度設定装置により設定された冷凍設定温度が第2所定温度より高く、且つ前記冷蔵温度設定装置により設定された冷蔵設定温度が第3所定温度以上の場合には前記第2冷蔵室温度センサの検出した温度に基づいて前記ダンパーの開閉を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記冷凍室内に配設される製氷機に水を供給する給水タンクを前記横仕切体上の第2冷蔵室内に設けると共に前記横仕切体内にタンクヒータを設け、前記第2冷蔵室温度センサの検出した温度に基づいて前記タンクヒータを制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
第1の発明によれば、第1冷蔵室又は第2冷蔵室に対応する開閉扉の開閉に伴う負荷変動を確実に検出することができる冷凍冷蔵庫を提供することができる。また、第2の発明によれば、高外気温の状態にあっては、圧縮機及び送風機の運転時間が長くなって、第1冷蔵室内に配設される第1冷蔵室温度センサが冷やされるので、第1冷蔵室及び第2冷蔵室の室内温度を上昇させる場合に、温度上昇の検出が遅れることとなるが、かかる点は解消される。更に、第3の発明によれば、第2冷蔵温度センサの検出温度に基づいてタンクヒータを制御するので、製氷機に水を供給するために前記第2冷蔵室に載置された給水タンク内の水が凍らないようにすることができる。
冷凍冷蔵庫の斜視図である。 冷凍冷蔵庫の各扉体を外した状態の本体の正面図である。 図2のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 縦断面する冷凍冷蔵庫の本体の斜視図である。 上縦仕切体と横仕切体とを内箱に固定した後に、下縦仕切体を組み込む前の状態を示す本体の斜視図である。 上縦仕切体と横仕切体とを内箱に固定した後に、下縦仕切体を組み込んだ後の状態を示す本体の斜視図である。 下風路形成体を取り付ける前において、内箱に冷却器を納めた状態の本体の簡略した正面図である。 各風路の説明のための本体の簡略した正面図である。 上風路形成体及び下風路形成体を取り付けた状態の本体の簡略した正面図である。 冷却室の縦断右側面図である。 冷凍冷蔵庫の制御ブロック図である。 フローチャートを示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態につき説明する。図1乃至図6に示すように、先ず冷却貯蔵庫としての冷凍冷蔵庫1の本体2(断熱箱体)は、前面に開口部を有する鋼板製の外箱3と、この外箱3内に間隔を持たせて組み込まれ、前面に開口部を有する合成樹脂材料で作製された内箱4と、これら外箱3と内箱4との間に充填発泡された発泡ポリウレタン断熱材5とから構成されている。
そして、前記発泡ポリウレタン断熱材5を充填発泡する前に、図7に示すように、前記内箱4の上部において空間を左右に分割して仕切る上縦仕切体8及び左部において空間を上下に分割して仕切る横仕切体9を内箱4に固定して、内箱4に配設した治具と共に上縦仕切体8及び横仕切体9が内側から内箱4を堅固に支持する。このように支持した状態で、外箱3と内箱4との間に発泡ポリウレタン断熱材5を充填発泡する。
この発泡ポリウレタン断熱材5の充填後に、本体2の背面側下部の機械室12内に冷凍サイクルを構成する圧縮機13及び凝縮器用送風機14を配設し、本体2底面の下方に凝縮器15を配設し、また右の上下方向に長い冷蔵室20下部と左の冷凍室21下部の背方には両者に跨るように、内箱4の内側正面を凹ませて形成した冷却室10内に蒸発器である冷却器16を配設する。
そして、内箱4との間で天面風路51を形成する天面風路形成体6及び内箱4との間で背面上風路50を形成する上風路形成体7を内箱4に固定する。更に、送風機17が開口部内に配設された取付板23と、この取付板23とは上部においては間隔を存して背面風路26を形成するように取付板23に固定される断熱材24と、この断熱材24の前面に固定される前カバー25とが一体化されて構成された下風路形成体27を内箱4に固定し、次いで下縦仕切体28を横仕切体9の一部である連結風路形成体42を介して上縦仕切体8と内箱4に固定する(図8参照)。
即ち、前記下縦仕切体28は右側枠体29と、左側枠体31と、右側枠体29と左側枠体31との間に充填された断熱材30とから構成され、軟質ウレタンフォーム材料から成る外観視コ字形状のシール材をこの下縦仕切体28の前面を除く上面、後面及び下面の周囲に配設した状態として、内箱4内にこの下縦仕切体28を納めて、下縦仕切体28の前面の上下部の各取付片28Aに開設した取付穴28Bにビス75を挿入して、下縦仕切体28を上縦仕切体8、内箱4に固定する。
このようにして、前記内箱4内の空間は断熱材をそれぞれ内部に備えた上縦仕切体8及び下縦仕切体28により左右に仕切られ、更にこのように左右に仕切られた左の空間は内部に断熱材を備えた横仕切体9により上下に仕切られて、大きく3つに区画されて、右の冷蔵室20、左上部の冷蔵室22、左下部の冷凍室21が形成される。
そして、右の冷蔵室20の前面開口部には右上下部が回動可能に支持された扉体35が配設され、前記左の冷蔵室22及び冷凍室21前面開口部にも夫々左上下部が回動可能に支持された扉体36、37が配設される。右の冷蔵室20に対応する断熱扉体である扉体35は、図5に示すように、その間に空気層を有する、例えば3枚の半透明又は透明なガラス32と、これらを囲んでスペーサを介在させて気密状態とするアルミニウム製の枠体33とから構成され、枠体33の左端前部には把手34が形成される。また、真ん中のガラス32の前面には通電すると発熱する透明なフィルムヒータである扉ヒータ39が接着されてあり、一番手前のガラス32裏面は黒色の塗装がなされている。
そして、前記冷却器16の下方にはこの冷却器16に付着した霜を溶かすためのガラス管ヒータなどの霜取りヒータ41が設けられ、図9に示すように、前記内箱4の内側正面に形成した冷却室10は冷却器16の前後の厚さと略同じ長さに凹ませて形成され、また冷却器16の右側方の内箱4にはこの冷却器16の前後の厚さと略同じ高さの遮壁11を形成して冷却器4の右側方から入り込まないようにする。また、この冷却器16の右側方の遮壁11の隣には、冷却室10に右下方から連通する冷蔵用戻り風路45が内箱4を凹ませて形成されてある。
従って、前記送風機17が運転すると、冷却器16で生成された冷気は冷却室10内を上昇し、送風機17により吸い込まれて、この送風機17を通過して背面風路26内に入る。そして、取付板23と断熱材24とで形成される通過口48及び右の冷蔵室20に配設された連結風路形成体42に上下方向に貫通して形成された貫通口(ダンパー47が配設される。)49を介して、上風路形成体7と内箱4とで形成された上昇用の背面上風路50及び天面風路51へと導かれる(図10参照)。このとき、連結風路形成体42に配設されたダンパー47は、背面通路26と上昇用背面上風路50とを連通又は遮断して、冷気循環路を開閉する。具体的には、前記ダンパー47は、右の冷蔵室20の温度を検出する右冷蔵室温度センサ80の出力信号にもとづいて後述するマイクロコンピュータ90によりダンパーモータ47Aが作動して、背面通路26と上昇用背面上風路50とを連通又は遮断して、冷気循環路を開閉する。
そして、前記天面風路51は前記上縦仕切体8の上部に開設された導入貫通口52に連通して、冷気はこの導入貫通口52を介して天面風路51から左上部の冷蔵室22内に供給されると共に上縦仕切体8内に形成された縦風路54内を少し下降し、上縦仕切体8の左側面の上下の中間位置に開設された吹出連通口53をして前記左の冷蔵室22内に供給される。従って、前記上縦仕切体8内に縦風路54を形成することにより、風路形成のための特別な構造体が必要なく、また庫内容積を大きくすることができる。
また、上昇用背面上風路50内を上昇した冷気は、上風路形成体7に形成された下降用の背面上風路55を下降して、これに連通する冷気吹出口(背面上風路55に形成する。)56を介して右の冷蔵室20内に供給されて、この冷蔵室20内を下降する。更に、吹出連通口53を介して左の冷蔵室22内に供給されて、この冷蔵室22内を下降するが、横仕切体9があるので、上縦仕切体8下部に開設された連通用の貫通口59を介して右の冷蔵室20内に供給され、この冷蔵室20内を下降する。
従って、右の冷蔵室20において、下縦仕切体28の支持部38や内箱4の支持部63に支持された複数の開口を有する載置棚40上に載置した食品などを、冷蔵できる。なお、左の冷蔵室22下部の冷気が通過する貫通口59と前記吹出口56とは、その下端同士が上下の位置関係では略同じ高さレベルに開設される。
このため、この冷気吹出口56や上縦仕切体8下部に開設された連通用の貫通口59より下方の冷蔵室20の空間は、この冷気吹出口56や貫通口59より上方の冷蔵室20の空間より温度を低くすることができ、上方の空間は冷気を直接供給しないで上昇用背面上風路50及び天面風路51内に冷気を循環させることにより間接的に冷却してワインなどに適した、例えば10℃から12℃程度の温度帯として、下方の空間には冷気を供給して、例えば5℃程度の通常の冷蔵温度帯とすることができる。従って、右の冷蔵室20において、冷気吹出口56や貫通口59より上方において上縦仕切体8の支持部19や内箱4の支持部63に支持された載置棚18上にワインを載置することにより、ワインを適温状態で保存できる。
そして、右の冷蔵室20内に供給された冷気は下降して、この冷蔵室20から下風路形成体27に形成された導出口60を介して前記戻り風路45内に入り、遮壁11により冷却器16の右側方からこの冷却器16に入り込まないように下降して廻り込んで、冷却器16の下方に配設された霜取りヒータ41を経て下方から冷却器16に戻るように導かれる。
なお、前記導出口60の下端は、冷却器16の下端より上方に位置するように形成され、前記送風機17が停止した際に、冷却器16で生成された冷たい冷気が下降しても、冷蔵用戻り風路45から前記導出口60を経て右の冷蔵室20内に入り込むのを防止して、冷却器16よりも下方に位置する冷蔵室20内の空間が必要以上に冷える冷え過ぎを防止することができる。
以上のように、上縦仕切体8下部に形成された連通用の貫通口59を介して左の冷蔵室22下部から右の冷蔵室20内に吹出されて、この右の冷蔵室20内を下降して前記冷却器16の右外方に位置する導出口60から前記戻り風路45内を下降して廻り込んで下から冷却器16に戻るので、左の冷蔵室22と右の冷蔵室20の冷気吹出口56より下方の貯蔵空間との温度差を小さくできると共に、左の冷蔵室22の上下の温度差を小さくすることができる。
また、上縦仕切体8下部に形成された連通用の貫通口59を介して左の冷蔵室22の下部から右の冷蔵室20内に冷気を供給するようにしたから、専用の冷気戻りダクトが不要となる。この場合、左の冷蔵室22の温度が高くなると、右の冷蔵室20の温度も高くなるので、特別な風量のコントロールが不要となって、部品点数も削減される。
一方、冷気が冷却室10内を上昇し、送風機17を通過して前記背面風路26内に入るが、下風路形成体27において、右の冷蔵室20の背方における断熱材24の厚さより冷凍室21の背方における断熱材24の厚さを薄くして、この薄くした断熱材24の後方に形成された背面通路26内を冷気が上昇すると共に下降し、下風路形成体27に所定間隔を存して形成された複数の吹出口61を介して冷凍室21内に供給され、冷凍に供される(図11参照)。また、最下の吹出口61はダクト62を介して最下部の収容容器64内に供給される。
以上のように、背面風路26を形成する下風路形成体27を断熱壁体で構成すると共に、右の冷蔵室20前方の下風路形成体27の断熱材24の厚さを冷凍室21前方の下風路形成体27の断熱材24の厚さより厚く構成することにより、下縦仕切体28により左右に分割されて形成された冷蔵室20と冷凍室21にまたがる背面下部に冷却器16を配設しても、下風路形成体27の冷蔵室20側に露付きが発生することが防止できる。
そして、複数の吹出口61を介して冷凍室21内に供給された冷気は、内箱4の側壁に形成された支持部63と下縦仕切体28の支持部38に支持された収納容器64内の食品などの冷凍に供されると共に矢印で示すように収納容器64の周りから下降して、最下部の収納容器64の下面と内箱4底面との間からこの最下部の収納容器64の背方を経て冷凍用戻り風路65を介して、前記冷却器16に下方から戻るように構成される。
また、図6に示すように、前記左の冷蔵室22の横仕切体9上には製氷のための水が貯留される給水タンク68が載置されて、この給水タンク68から供給される水を製氷する製氷機69が冷凍室21の上部に設けられる。67は横仕切体9の上面の裏面側に設けられるタンクヒータで、前記給水タンク68内の水が凍らないようにする。66は貯氷箱で、前記製氷機69に作られた氷を貯える容器である。
なお、前述したように、前記冷却器16の下方には、霜取りヒータ41が設けられ、右の冷蔵室20からの冷気は導出口60から戻り風路45内に入って下降し、廻り込みながら冷却器16の右下から戻るように構成されるが、図12に示すように、前記霜取りヒータ41の前方の下風路形成体27の後下部は左右方向全域に亘って切除して、冷却器16への戻り冷気が通る風路70を形成すると共に、前記霜取りヒータ41の前方には風路70の後部から霜取りヒータ41に対向するように下風路形成体27の左右方向全域に亘って前記前カバー23と一体に又は別体に形成した垂下片71を下方へ垂下させる。
この垂下片71は合成樹脂材料で形成し、この垂下片71の少なくとも冷却器16に面する側面には、熱反射性の良好な熱反射体72であるアルミテープを貼付する。具体的には、前カバー23の冷却器16に面する側面、垂下片71の冷却器16に面する側面及び折り返して前面、前記風路70を形成する下風路形成体27の後下部の上面、冷却室10を形成する内箱4の表面などに、熱反射体72を貼付する。なお、前記冷却室10の底面上には、冷却器16から滴下する露を受ける露受け皿73が設けられている。前記垂下片71の少なくとも冷却器16に面する側面に熱反射体72を貼付する場合に限らず、熱反射層を形成してもよい。
この風路70が無いと、冷却器16が着霜した際に、冷却器16の右下部が霜で塞がれてしまい、右の冷蔵室20が冷えなくなるが、前記風路70により冷却器16への冷気の戻りが確実に確保できるので、この冷蔵室20の庫内を安定して冷やすことができる。また、霜取りのために、霜取りヒータ41が通電されると、前記垂下片71が霜取りヒータ41からの熱を遮ることにより、上方への熱対流が起こって暖気が上昇するので、冷却器16の霜取り時間が短縮できる。更に、霜取りヒータ41からの熱を垂下片71に貼付された熱反射体72が熱反射するので、右の冷蔵室20及び冷凍室21への熱漏洩を確実に防止できる。
次に、図13において、90は制御を司るCPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)、記憶装置としてのRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、制御プログラムを格納するROM(リ−ド・オンリー・メモリ)などを内蔵した制御装置としてのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」という。)で、冷凍冷蔵庫を統括制御する。そして、このマイコン90の入力には、右の冷蔵室20の温度を検出するもので冷気吹出口56の下方であって導出口60の上方位置の下風路形成体27の前面に配設される右冷蔵室温度センサ80、左の冷蔵室22の温度を検出するもので吹出連通口53の隣りの上縦仕切体8左側面に配設される左冷蔵室温度センサ82、冷凍室21の温度を検出する冷凍室温度センサ81、冷凍冷蔵庫1が設置された周囲の外気温を検出する外気温度センサ85、冷却器16の温度を検出する霜取り用温度センサ86、冷蔵室22及び冷蔵室20下部(冷気吹出口56や貫通口59より下方の室内空間)の室内温度を設定する冷蔵温度設定装置84A、冷凍室21の室内温度を設定する冷凍温度設定装置84Bなどが接続されている。この冷蔵温度設定装置84A、冷凍温度設定装置84Bにより設定された各設定温度は、マイコン90のRAMに格納される。
また、マイコン90の出力には、前記圧縮機13、送風機17が接続され、横仕切体9の上面の裏面側に設けられるタンクヒータ67、前記冷却器16の下方に設けられた霜取りヒータ41、前記扉体35に設けられた扉ヒータ39、前記下縦仕切体28の右側面の内側に配設された縦仕切側面ヒータ87、下風路形成体27の前面の内側であって前記冷却器16の前方位置に配設された風路形成体霜付き除去ヒータ88、下縦仕切体28の前面の内側に配設された下縦仕切体当板ヒータ89、前記連結風路形成体42に形成された貫通口49に配設されるダンパー47のダンパーモータ47Aなどが接続されている。
ここで、上述したように、この冷気吹出口56や上縦仕切体8下部に開設された連通用の貫通口59より下方の冷蔵室20の空間は、この冷気吹出口56や貫通口59より上方の冷蔵室20の空間より温度を低くすることができ、上方の空間は冷気を直接供給しないで間接的に冷却してワインなどに適した、例えば7℃程度の温度帯として、下方の空間には冷気を供給して、例えば5℃程度の通常の冷蔵温度帯とすることができる。従って、右の冷蔵室20において、冷気吹出口56や貫通口59より上方において上縦仕切体8の支持部19や内箱4の支持部63に支持された載置棚18上にワインを載置することにより、ワインを適温状態で保存できる。
ここで、冷凍冷蔵庫1の室内温度管理について、図14のフローチャートに沿って、以下説明する。初めに、マイコン90は外気温度センサ85により検出された出力を読み込み、外気温度が例えば25℃以下であるか否かを判定する。
そして、マイコン90により、外気温度が、例えば25℃以下であると判定すると、マイコン90は右冷蔵室温度センサ80の検出出力に基づいて、冷蔵室20下部(冷気吹出口56や貫通口59より下方の室内空間)及び冷蔵室22の室内温度が冷蔵温度設定装置84Aにより設定された設定温度となるようにダンパー47を制御する。
また、マイコン90が外気温度が25℃超であると判定すると、冷凍室21の設定温度を読み込み、マイナス20℃以下であるか否かを判定する。このとき、マイナス20℃以下(例えば、マイナス22℃)であれば、右冷蔵室温度センサ80の検出出力に基づいて、冷蔵室20下部(冷気吹出口56や貫通口59より下方の室内空間)及び冷蔵室22の室内温度が冷蔵温度設定装置84Aにより設定された設定温度となるようにダンパー47を制御する。
また、マイコン90が外気温度が25℃超であると判定し、冷凍室21の設定温度を読み込でマイナス20℃超(例えば、マイナス15℃)と判定すると、冷蔵室の設定温度を読み込み、8℃未満であれば、右冷蔵室温度センサ80の検出出力に基づいて、冷蔵室20下部(冷気吹出口56や貫通口59より下方の室内空間)及び冷蔵室22の室内温度が冷蔵温度設定装置84Aにより設定された設定温度となるようにダンパー47を制御する。
以上のように、外気温度が25℃以下であると判定した場合や、外気温度が25℃超であって冷凍室21の設定温度がマイナス20℃以下であると判定した場合や、外気温度が25℃超であって冷凍室21の設定温度がマイナス20℃超で冷蔵室の設定温度が8℃未満であると判定した場合には、右冷蔵室温度センサ80の検出出力に基づいて、ダンパー47を制御する。
従って、右の冷蔵室20の扉体35の開閉が頻繁になされると、右冷蔵室温度センサ80が右の冷蔵室20の室内温度上昇を検出するので、前記ダンパー47を開いた状態で、送風機17の運転により右の冷蔵室20及び左の冷蔵室22内に冷気が循環し、冷蔵室22及び冷蔵室20下部(冷気吹出口56や貫通口59より下方の室内空間)を設定温度に維持することができ、また左の冷蔵室22の扉体36の開閉が頻繁になされると、左の冷蔵室20の室内温度が上昇し、この温度上昇した冷気が上縦仕切体8の貫通口59を介して冷蔵室20内に入るので右冷蔵室温度センサ80が右の冷蔵室20の室内温度上昇を検出し、前記ダンパー47を開いた状態で、送風機17の運転により右の冷蔵室20及び左の冷蔵室22内に冷気が循環し、冷蔵室22及び冷蔵室20下部(冷気吹出口56や貫通口59より下方の室内空間)を設定温度に維持することができる。
しかしながら、以上のように、右冷蔵室温度センサ80の検出出力に基づいて、ダンパー47の開閉制御するが、高外気温の状態にあっては、圧縮機13及び送風機17の運転時間が長くなって、前記冷却器16の前方の下風路形成体27が冷やされ、右冷蔵室温度センサ80もその影響を受ける。従って、冷蔵室22及び冷蔵室20の室内温度を上昇させる場合に、右冷蔵室温度センサ80も冷やされているので、温度上昇の検出が遅れることとなる。
そこで、外気温度が25℃超であって、また冷凍室21の設定温度がマイナス20℃超で、更に冷蔵室の設定温度が8℃未満であると判定した場合には、左冷蔵室温度センサ82の検出出力に基づいて、前記ダンパー47を制御する。
以上のように、右の冷蔵室20内に設けられた右冷蔵室温度センサ80と、左の冷蔵室22内に設けられた左冷蔵温度センサ82とを使い分けして、右の冷蔵室20下部(冷気吹出口56や貫通口59より下方の室内空間)及び冷蔵室22の適切な温度管理を行うことができる。
なお、以上のように制御する冷凍冷蔵庫1において、前記左の冷蔵室22の横仕切体9上に載置された給水タンク68内の水が凍らないように、即ち0℃以下とならないように、マイコン90は左冷蔵温度センサ82の検出温度(検出出力)に基づいてタンクヒータ67の通電制御を行う。
これにより、製氷機69に水を供給する給水タンク68内の水が凍らないようにすることができる。
以上のように本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
1 冷凍冷蔵庫
2 本体
8 上縦仕切体
9 横仕切体
10 冷却室
14 送風機
16 冷却器
20 冷蔵室
21 冷凍室
27 下風路形成体
28 下縦仕切体
47 ダンパー
67 タンクヒータ
68 給水タンク
69 製氷機
80 右冷蔵室温度センサ
81 冷凍室温度センサ
82 左冷蔵室温度センサ
85 外気温度センサ
90 マイクロコンピュータ

Claims (3)

  1. 断熱箱体下部に配設された冷却器で生成された冷気を送風機により第1冷蔵室の背方の背面風路内をダンパーを介して上昇させてから縦仕切体上部に開設された導入口を介してこの縦仕切体内に形成された縦風路内に導き、この縦風路に連通する吹出口を介して第2冷蔵室内に供給し、この第2冷蔵室内に供給された冷気を前記縦仕切体下部に開設された貫通連通口を介して第1冷蔵室内に供給するようにすると共に、冷却器で生成された冷気を前記送風機により横仕切体を介して前記第2冷蔵室下方に形成された冷凍室内に供給するようにした冷凍冷蔵庫であって、外気温度を検出する外気温度センサと、前記第1冷蔵室の室内温度を検出する第1冷蔵室温度センサと、前記第2冷蔵室の室内温度を検出する第2冷蔵室温度センサと、前記冷凍室の室内温度を検出する冷凍室温度センサと、前記外気温度センサにより検出された外気温度が所定温度以下の場合には前記第1冷蔵室温度センサの検出した温度に基づいて前記ダンパーの開閉を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 断熱箱体下部に配設された冷却器で生成された冷気を送風機により第1冷蔵室の背方の背面風路内をダンパーを介して上昇させてから縦仕切体上部に開設された導入口を介してこの縦仕切体内に形成された縦風路内に導き、この縦風路に連通する吹出口を介して第2冷蔵室内に供給し、この第2冷蔵室内に供給された冷気を前記縦仕切体下部に開設された貫通連通口を介して第1冷蔵室内に供給するようにすると共に、冷却器で生成された冷気を前記送風機により横仕切体を介して前記第2冷蔵室下方に形成された冷凍室内に供給するようにした冷凍冷蔵庫であって、外気温度を検出する外気温度センサと、前記第1冷蔵室の室内温度を検出する第1冷蔵室温度センサと、前記第2冷蔵室の室内温度を検出する第2冷蔵室温度センサと、前記冷凍室の室内温度を検出する冷凍室温度センサと、前記第1冷蔵室及び第2冷蔵室の室内温度を設定する冷蔵温度設定装置と、前記冷凍室の室内温度を設定する冷凍温度設定装置と、前記外気温度センサにより検出された外気温度が第1所定温度より高く、且つ前記冷凍温度設定装置により設定された冷凍設定温度が第2所定温度より高く、且つ前記冷蔵温度設定装置により設定された冷蔵設定温度が第3所定温度以上の場合には前記第2冷蔵室温度センサの検出した温度に基づいて前記ダンパーの開閉を制御する制御装置とを設けたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  3. 前記冷凍室内に配設される製氷機に水を供給する給水タンクを前記横仕切体上の第2冷蔵室内に設けると共に前記横仕切体内にタンクヒータを設け、前記第2冷蔵室温度センサの検出した温度に基づいて前記タンクヒータを制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷凍冷蔵庫。
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