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JP5270828B2 - 電源装置 - Google Patents

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JP5270828B2
JP5270828B2 JP2006330712A JP2006330712A JP5270828B2 JP 5270828 B2 JP5270828 B2 JP 5270828B2 JP 2006330712 A JP2006330712 A JP 2006330712A JP 2006330712 A JP2006330712 A JP 2006330712A JP 5270828 B2 JP5270828 B2 JP 5270828B2
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Description

この発明は、電源装置に係り、特に、出力電力の定電圧制御を行う電源装置に関する。
従来、電源装置では、回路の構成が簡単で且つ安価に定電圧制御を行う方式としてRCC(Ringing Choke Converter)方式が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献1参照。)。
図3には、RCC方式を採用した電源装置10’の構成例が示されている。
同図に示される電源装置10’では、電力入力端子22’に入力電圧Vinが印加されると、起動抵抗Rg’を介してトランジスタTr1’のベースに電流が流れてトランジスタTr1’がオンとなり、1次巻線Np’に電流が流れ始める。このとき、1次巻線Np’に電流が流れた際に発生する電圧と逆極性にダイオードD4’が接続されているため、2次巻線Ns’には電流が流れない。よって、トランジスタTr1’が導通すると、1次巻線Np’に電圧が発生してベース抵抗Rb及びコンデンサC1を経由してトランジスタTr1’を導通させ(1)式が成立する。すなわち、1次巻線Np’を介してトランジスタTr1’のコレクタへ流れる電流icは、1次巻線Np’単独のコイルを流れる場合と同様に、トランジスタTr1’がオン状態となっている期間であるオン時間tに応じて一次関数的に増加する。ここでは、Lpは1次巻線Np’のインダクタンスである。
ic=(Vin/Lp)×t・・・(1)
トランジスタTr1’がオンになり1次巻線Np’に電流が流れると、ベース巻線Nb’の両端子間には、次の(2)式で示される電圧ebが発生する。ここでは、npは1次巻線Np’の巻線の巻数であり、nbはベース巻線Nb’の巻線の巻数である。
eb=(nb/np)×Vin・・・(2)
そして、この電圧ebによって、トランジスタTr1’のベースには、次の(3)式に示される電流ibが流れ、トランジスタTr1’のオン状態が維持される。ここでは、Vd2はダイオードD2’の降下電圧であり、rbは抵抗Rbの抵抗値であり、VbeはトランジスタTr1’のベース−エミッタ間の降下電圧である。
ib={(nb/np)×Vin−(Vd2+Vbe)}/rb・・・(3)
トランジスタTr1’がオン状態となって1次巻線Np’を介してトランジスタTr1’のコレクタへ流れる電流icが上記(1)式で示されるように増加すると、1次巻線Np’には、電流icによってエネルギーが蓄積される。
そして、トランジスタTr1’は、電流icが増加してトランジスタTr1’による電流の増幅率βとの間で次の(4)式で示される条件が満たされると、コレクタに流れ込む電流icが増加できなくなる。これにより、1次巻線Np’に流れる電流が増加しなくなるためにベース巻線Nb’に電圧ebが発生しなくなり、トランジスタTr1’のベースに流れる電流ibが低下してトランジスタTr1’がオフ状態に移行する。
ib≦ic/β・・・(4)
トランジスタTr1’がオフ状態になると、トランス20’の各巻線Np’,Ns’,Nb’には、蓄えられていたエネルギーに応じて逆起電力が発生する。電源装置10’の電力出力端子32’には、2次巻線Ns’に発生する逆起電力によって出力電圧Voutが発生する。1次巻線Np’には、トランジスタTr1’がオフ状態になる直前までに次の(5)式より得られるエネルギーPが蓄積されている。
P=1/2×Lp×ic=1/2×Lp×(Vin/Lp×t)・・・(5)
このため、電力出力端子32’から出力される出力電流Iout’及び出力電圧Vout、との間には、次の(6)式に示す関係が成り立つ。
P=1/2×Lp×(Vin/Lp×t)=Iout×Vout・・・(6)
また、1次巻線Np’に電流icが流れなくなったことによりベース巻線Nb’に発生する逆起電力によって電荷が蓄積されて、コンデンサC2’の両端子間の電圧は電圧Vcになる。トランジスタTr1’がオフ状態とされているときにベース巻線Nb’と2次巻線Ns’にそれぞれ発生する逆起電力には、ベース巻線Nb’と2次巻線Ns’の巻線比に応じた比例関係が成立している。このため、出力電圧VoutとコンデンサC2’の両端子間の電圧Vcには、次の(7)式の関係が成り立つ。ここでは、nbはベース巻線Nb’の巻数であり、nsは2次巻線Ns’の巻数であり、Vd3はダイオードD3’の降下電圧であり、Vd4はダイオードD4’の降下電圧である。
Vc=(nb/ns)×(Vout+Vd4)−Vd3・・・(7)
そして、電源装置10’では、トランス20’の各巻線に蓄えられたエネルギーが放出されると、電力入力端子22’に印加される入力電圧Vinによって起動抵抗Rg’を介してトランジスタTr1’のベースに再度電流が流れてトランジスタTr1’がオン状態となり、1次巻線Np’に再度電流が流れ始める。
ところで、上記(6)式に示されるように、出力電圧VoutはエネルギーPに応じて変化し、このエネルギーPはトランジスタTr1’がオン状態となっている期間であるオン時間tに応じて変化する。このため、出力電圧Voutを目標とする電圧で一定となるように制御するには、オン時間tを制御すればよい。電源装置10’は、上記(4)式で示される条件が満たされると、トランジスタTr1’がオン状態からオフ状態に切り替わる。このため、電源装置10’では、ツェナーダイオードDz’を用いて電流ibをツェナーダイオードDz’側へバイパスさせ、トランジスタTr1’のコレクタに流れる電流icに対してベースに流れる電流ibを不足させることにより、トランジスタTr1’をオン状態からオフ状態に移行させる。
図3に示す電源装置10’では、次の(8)式で示される条件が満たされると、2次巻線Ns’からベースに流れる電流ibがツェナーダイオードDz’に流れてバイパスされる。ここでは、VbeはトランジスタTr1’のベース−エミッタ間の電圧であり、VzはツェナーダイオードDz’の降伏電圧であり、VcはコンデンサC2’の両端子間の電圧である。
Vc=Vz+Vbe・・・(8)
(8)式の電圧Vcに、上記(7)式を代入すると、次の(9)式が得られる。
nb/ns×(Vout+Vd4)−Vd3=Vz+Vbe・・・(9)
よって、電源装置10’では、(9)式に示されるように、降伏電圧Vzを変えることにより出力電圧Voutを制御することができる。図3に示す電源装置10’では、ツェナーダイオードDz’を交換すること等により降伏電圧Vzを変えることができる。
また、電源装置10’は、一例として、図4に示すように、コンデンサC2’の一方の端子とトランジスタTr1’のベースを接続する配線40’にトランジスタTr2’が設けられているものとする。また、配線40’が分岐し、分岐した配線42’が、抵抗R1’と抵抗R2’を介して、コンデンサC2’の他方の端子とトランジスタTr1’のエミッタを接続する配線44’に接続されいるものする。さらに、ツェナーダイオードDz’のカソードがトランジスタTr2’のベースに接続され、ツェナーダイオードDz’のアノードが抵抗R1’と抵抗R2’により分圧した中間点に接続されているものとした場合、抵抗R1’と抵抗R2’の抵抗値の比率を変えることにより、出力電圧Voutを調整することができる。
特開平6−133543号公報 特開平6−113544号公報 トランジスタ技術、1987年3月号、CQ出版、384頁〜393頁
ところで、トランス20’は、コアの形状に応じて漏洩磁束が発生するため、一次側の巻線に蓄積されたエネルギーの全てを二次側の巻線に伝達することはできない。トランス20’の一次側の巻線と二次側の巻線との間でエネルギーが伝達される効率は結合率εとして表される。この結合率εは、高いほど好ましいが100%になることはなく、一般的に変圧する際のトランス20’の一次側と二次側の電位差が大きいほど絶縁のために一次側と二次側の巻線の間隔(ギャップ)が広くなるため低下し、また、各巻線のインダクタンスのばらつきによっても変動する。
表1、表2には、一例として、1次巻線Np’のインダクタンスLpが190μH±20%(152μH〜228μH)のばらつきがあるトランス20’の1次巻線Np’に、1kHzの周波数で電圧を印加した場合と、1次巻線Np’に100kHzの周波数で電圧を印加した場合の、1次巻線Np’の励磁インダクタンスLpaと漏洩磁束による漏洩インダクタンスLplと結合率ε=((Lpa−Lpl)/Lp)との一例が示されている。
Figure 0005270828
Figure 0005270828

表1、表2に示されるように、漏洩インダクタンスLplは、コアの形状及び巻線の形状や配置に依存して決まるため、いずれのインダクタンスLpの場合あってもほぼ一定値である。
また、トランス20’では、変圧を行う際に漏洩インダクタンスLplによってエネルギーが一次側から二次側に伝達されずに一次側に戻り、一次側の巻線の電圧を上昇させてしまう。このため、励磁インダクタンスLpaは、漏洩インダクタンスLplによる電圧の上昇の影響によって値が増加しており、この増加量は周波数が高いほど大きくなる。
これにより、トランス20’では、結合率εが、周波数が1kHzの場合、54.29%〜73.80%の間でばらつき、周波数が100kHzの場合、76.20%〜86.01%の間でばらつくことになる。
次に、一例として、上述した図4に示した電源装置10’に対して表1、表2に示されるような結合率εにばらつきがあるトランス20’を用いた際の出力電圧Voutを導出する。
図4に示す電源装置10’は、ツェナーダイオードDz’の降伏電圧をVzとし、トランジスタTr1’のベース−エミッタ間の電圧をVbe1とし、トランジスタTr2’のベース−エミッタ間の電圧をVbe2とした場合、抵抗R1と抵抗R2により分圧した中間点の電圧が次の(10)式により示される基準電圧Vrefになると、2次巻線Ns’からベースに流れる電流がツェナーダイオードDz’にバイパスされてトランジスタTr1’がオフ状態に移行される。
Vref=Vz−Vbe1−Vbe2・・・(10)
例えば、降伏電圧Vz、電圧Vbe1、電圧Vbe2が表3に示される値の場合、基準電圧Vrefが3.5V〜3.7Vになると、2次巻線Ns’からベースに流れる電流がツェナーダイオードDz’にバイパスされてトランジスタTr1’がオフ状態に移行される。
Figure 0005270828

そして、例えば、抵抗R1、抵抗R2が表4に示される抵抗値の場合、コンデンサC2’の両端子間の電圧Vcは、次の(11)式から表5に示すように求められる。
Vc={(R1+R2)/R1}×Vref・・・(11)
Figure 0005270828
Figure 0005270828

そして、出力電圧Voutは、次の(12)式から得られる。
Vout={Vc×(ns/nb)}×ε−Vd3・・・(12)
例えば、ns/nb=72とし、Vd3=10Vとした場合、(12)式から基準電圧Vref、電圧Vc、結合率εに応じて出力電圧Voutが表6に示すように求められる。
Figure 0005270828

表6に示すように、例えば、基準電圧Vref=3.5V、電圧Vc=5.46である際に、結合率εが80%〜90%に変化した場合、出力電圧Voutが304.5V〜343.8Vに変化し、結合率εが大きいほど出力電圧Voutが大きくなる。
すなわち、電源装置10’では、トランス20’の一次側の巻線と二次側の巻線の結合率εにばらつきがあると、2次巻線Ns’から出力される出力電圧Voutにばらつきが発生する、という問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、トランスの一次側の巻線と二次側の巻線の結合率にばらつきがある場合でも、出力電圧にばらつきが発生することを抑制することができる電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、発明は、オフ状態で入力電圧が印加された際にオン状態となるスイッチング素子と、一次側に設けられると共に前記スイッチング素子に接続され、当該スイッチング素子がオン状態とされているときに前記入力電圧の印加により時間経過と共に電流値が増加する状態で電流が流れて、当該電流値に応じたエネルギーが蓄積される第1巻線、二次側に設けられ、前記スイッチング素子がオン状態では前記第1巻線に流れる電流によって電圧が誘起されず、前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行して当該オフ状態とされているときに前記第1巻線に蓄積されたエネルギーにより発生する逆起電力に応じた電圧が誘起され、当該電圧を電源電力として出力すると共に一方の端子が一端が接地された配線の他端に接続された第2巻線、及び二次側に設けられ、前記スイッチング素子がオン状態とされているときに前記第1巻線を流れる電流の電流値の変化に応じて一次側と二次側との結合率に応じた電圧が誘起されると共に一方の端子が前記第2巻線の前記一方の端子に接続された第3巻線を有するトランスと、前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行すると共にオン状態からオフ状態に移行したときに前記第3巻線に誘起される電圧のレベルに応じて前記第2巻線から所定の電圧とされた前記電源電力が出力されるように前記スイッチング素子をオン状態からオフ状態に切り替える切替手段と、を備え、前記スイッチング素子は、前記第1巻線に流れる電流の電流値を制御する制御端子に前記第3巻線が接続され、オン状態とされたときに前記第3巻線に誘起される電圧によって発生する電流が前記制御端子に供給され、前記第1巻線を流れる電流の電流値が前記制御端子に供給される電流の電流値の所定倍となるように増加し、前記切替手段は、前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行したときに前記第3巻線に誘起される電圧に応じた電荷を蓄積するコンデンサと、前記スイッチング素子がオフ状態からオン状態に移行したときに前記第3巻線に誘起される電圧と前記コンデンサに蓄積された電荷に応じた電圧との電位差が所定値以上の場合に、前記第3巻線から前記スイッチング素子に供給される電流をバイパスさせることにより前記スイッチング素子をオフ状態へ移行させる定電圧制御素子と、を有する。
発明は、トランスが、一次側に設けられると共にスイッチング素子に接続され、当該スイッチング素子がオン状態とされているときに入力電圧の印加により時間経過と共に電流値が増加する状態で電流が流れて、当該電流値に応じたエネルギーが蓄積される第1巻線、二次側に設けられ、スイッチング素子がオン状態では第1巻線に流れる電流によって電圧が誘起されず、スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行して当該オフ状態とされているときに第1巻線に蓄積されたエネルギーにより発生する逆起電力に応じた電圧が誘起され、当該電圧を電源電力として出力すると共に一方の端子が一端が接地された配線の他端に接続された第2巻線、及び二次側に設けられ、前記スイッチング素子がオン状態とされているときに前記第1巻線を流れる電流の電流値の変化に応じて一次側と二次側との結合率に応じた電圧が誘起されると共に一方の端子が前記第2巻線の前記一方の端子に接続された第3巻線を有しており、切替手段により、スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行すると共にオン状態からオフ状態に移行したときに第3巻線に誘起される電圧のレベルに応じて第2巻線から所定の電圧とされた電源電力が出力されるようにスイッチング素子がオン状態からオフ状態に切り替えられる。
このように発明によれば、第3巻線をトランスの二次側に設けているので、トランスの一次側と二次側の結合率に応じて第3巻線に誘起される電圧が第2巻線に誘起される電圧と同じ様に変動するため、第3巻線に誘起される電圧のレベルに応じて第2巻線から一定の電圧の電源電力が出力されるようにスイッチング素子のオン・オフ状態を切り替えることにより、トランスの一次側の巻線と二次側の巻線の結合率にばらつきがある場合でも、出力電圧にばらつきが発生することを抑制することができる。
なお、本発明の前記スイッチング素子は、前記第1巻線に流れる電流の電流値を制御する制御端子に前記第3巻線が接続され、オン状態とされたときに前記第3巻線に誘起される電圧によって発生する電流が前記制御端子に供給され、前記第1巻線を流れる電流の電流値が前記制御端子に供給される電流の電流値の所定倍となるように増加し、前記切替手段は、前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行したときに前記第3巻線に誘起される電圧に応じた電荷を蓄積するコンデンサと、前記スイッチング素子がオフ状態からオン状態に移行したときに前記第3巻線に誘起される電圧と前記コンデンサに蓄積された電荷に応じた電圧との電位差が所定値以上の場合に、前記第3巻線から前記スイッチング素子に供給される電流をバイパスさせることにより前記スイッチング素子をオフ状態へ移行させる定電圧制御素子と、を有する。
また、参考例のトランスは、前記トランスの一次側に設けられ、前記第1巻線を流れる電流の電流値の変化に応じて電圧が誘起される第4巻線をさらに有し、前記スイッチング素子は、制御端子に前記第3巻線に代えて前記第4巻線に接続され、オン状態とされたときに前記第4巻線に誘起される電圧によって発生する電流が前記制御端子に供給されるものとし、前記定電圧制御素子は、前記第3巻線に代えて前記第4巻線に誘起される電圧と前記コンデンサに蓄積された電荷に応じた電圧との電位差が所定値以上の場合に、前記第3巻線から前記スイッチング素子に供給される電流をバイパスさせることにより前記スイッチング素子をオフ状態へ移行させるものとしてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、第3巻線をトランスの二次側に設けているので、トランスの一次側の巻線と二次側の巻線の結合率にばらつきがある場合でも、出力電圧にばらつきが発生することを抑制することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、実施の形態に係る電源装置10の概略構成が示されている。
同図に示すように、電源装置10は、一次側に1次巻線Npが設けられ、二次側に2次巻線Nsとベース巻線Nbが設けられたトランス20を備えている。
トランス20の1次巻線Npの一方の端子は電力入力端子22に接続されており、1次巻線Npの他方の端子はトランジスタTr1のコレクタに接続されている。また、トランス20の1次巻線Npの一方の端子と電力入力端子22を接続する配線は、分岐しており、分岐した配線が起動抵抗Rgを介してトランジスタTr1のベースに接続されている。このトランジスタTr1のエミッタは、一端が接地された配線28に接続されており、配線28の他端は配線30に接続されている。
また、トランス20の2次巻線Nsの一方の端子はダイオードD4のアノードに接続されており、2次巻線Nsの他方の端子は一端が接地された配線30に接続されている。ダイオードD4のカソードは電力出力端子32、及びコンデンサC3の一方の端子に接続されており、このコンデンサC3の他方の端子は配線30に接続されている。
さらに、トランス20のベース巻線Nbの一方の端子はコンデンサC1の一方の端子に接続されている。このコンデンサC1の他方の端子は抵抗Rbを介してトランジスタTr1のベースに接続されている。また、コンデンサC1には、並列にダイオードD2が設けられており、当該ダイオードD2のアノードがコンデンサC1の一方の端子に接続され、当該ダイオードD2のカソードがコンデンサC1の他方の端子に接続されている。さらに、ベース巻線Nbの一方の端子とコンデンサC1の一方の端子を接続する配線は分岐しており、分岐した配線がダイオードD3のカソードに接続されている。このダイオードD3のアノードは、コンデンサC2の一方の端子、及び、ツェナーダイオードDzのアノードに接続されている。このツェナーダイオードDzのカソードはトランジスタTr1のベースに接続されている。
ベース巻線Nbの他方の端子は、配線30に接続されている。この配線30にはコンデンサC2の他方の端子が接続されている。
次に、本実施の形態の係る電源装置10の作用を説明する。
電源装置10は、電力入力端子22に入力電圧Vinが印加されると、起動抵抗Rgを介してトランジスタTr1のベースに電流が流れてトランジスタTr1がオン状態に移行する。そして、1次巻線Npには、上記(1)式に示すようにオン時間tに応じた電流icが流れる。
トランジスタTr1がオン状態になり1次巻線Npに電流icが流れると、ベース巻線Nbには、1次巻線Npとベース巻線Nbの巻線の巻数、及びトランス20の結合率εに応じて上記(2)式で示される電圧ebが発生する。これにより、トランジスタTr1のベースに電流ibが流れる。
そして、1次巻線Npを介してトランジスタTr1のコレクタへ流れる電流icが上記(1)式で示されるように増加し、トランジスタTr1の増幅率βとの間に(4)式で示される条件が満たされると、トランジスタTr1’がオフ状態に移行する。
トランジスタTr1がオフ状態になると、2次巻線Nsには、1次巻線Npに蓄積されたエネルギーPに応じて逆起電力が発生し、発生した逆起電力によってダイオードD4が導通して電力出力端子32から出力電圧Voutが出力される。
また、コンデンサC2は、ベース巻線Nbに発生する逆起電力によって電荷が蓄積されて、両端子間の電圧が電圧Vcになる。なお、本実施の形態に係る電源装置10では、ベース巻線Nbをトランス20の二次側に設けているため、ベース巻線Nbに発生する電圧が結合率εに応じて変化し、結合率εが大きければ高く、結合率εが小さければ低くなる。よって、コンデンサC2の両端子間に電圧Vcは結合率εに応じて変化し、コンデンサC2の一方の端子(ツェナーダイオードDz側の端子)の電位は、結合率εが大きいほど低くなる。
このように結合率εが大きくなるほどコンデンサC2の一方の端子の電位が低くなるため、トランジスタTr1のベース−エミッタ間の電圧Vbeが低い電圧でツェナーダイオードDzにバイパスが発生するようになる。
よって、本実施の形態じ係る電源装置10では、トランジスタTr1がオン状態になった際に、結合率εが大きいほどトランジスタTr1のベース−エミッタ間の電圧Vbeが低い電圧でツェナーダイオードDzへのバイパスが発生するため、出力電圧Voutが高くなることを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る電源装置10によれば、ベース巻線Nbをトランス20の二次側に設けているので、トランス20の一次側と二次側の結合率εに応じてベース巻線Nbに誘起される電圧が2次巻線Nsに誘起される電圧と同じ様に変動するため、ベース巻線Nbに誘起される電圧のレベルに応じて2次巻線Nsから一定の電圧の電源電力が出力されるようにスイッチング素子のオン・オフ状態を切り替えることにより、トランス20の一次側の巻線と二次側の巻線の結合率εにばらつきがある場合でも、出力電圧にばらつきが発生することを抑制することができる。
なお、本実施の形態に係る電源装置10では、コンデンサC2とツェナーダイオードDzによりトランジスタTr1をオンからオフへ切り替えるタイミングを制御する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、トランス20の二次側に設けられたベース巻線Nbに発生する電圧ebを検出し、CPU(中央処理装置)等の制御手段により、2次巻線Nsから一定の電圧の電源電力が出力されるようにトランジスタTr1のオン・オフを切り替えるものとしてもよい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態に係る電源装置10では、ツェナーダイオードDz’を交換することにより降伏電圧Vzを変える場合について場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように抵抗R1’と抵抗R2’の抵抗値の比率を変えることにより、出力電圧Voutを調整するようにしてもよい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態に係る電源装置10では、トランジスタTr1に供給される電流をバイパスさせることによりトランジスタTr1をオフ状態へ移行させる素子としてツェナーダイオードDzを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、放電管及びバリスタなどを含む定電圧制御素子及び放電管、ツェナーダイオード及びバリスタなどを含む定電圧回路によりトランジスタTr1に供給される電流をバイパスさせてもよい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施の形態に係る電源装置10では、ベース巻線Nbをトランス20の二次側に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図2に示すように、トランス20の一次側にベース巻線Nbを一次側に設ける共に、電圧検出巻線Ntを二次側に設け、ベース巻線Nbの他方の端子をトランジスタTr1のエミッタに接続し、電圧検出巻線Ntの一方の端子をダイオードD3のカソードに接続し、電圧検出巻線Ntの他方の端子を配線30に接続するものとしてもよい。この場合、コンデンサC2は、トランジスタTr1がオフ状態になった際に電圧検出巻線Ntに発生する逆起電力によって電荷が蓄積されて、両端子間の電圧がVcになる。この電圧Vcは、電圧検出巻線Ntがトランス20の二次側に設けられているため、結合率εに応じて変化し、結合率εが大きければ高く、結合率εが小さければ低くなる。このため、トランジスタTr1がオンになった際に、結合率εが大きいほどトランジスタTr1のベース−エミッタ間の電圧Vbeが低い電圧でバイパスが発生するため、出力電圧Voutが高くなることを抑制することができる。
さらに、例えば、図4に示す従来の電源装置のベース巻線Nbを、図5に示すように、二次側に設ける構成としてもよい。
その他、本実施の形態で説明した電源装置10の回路構成(図1、及び図2参照。)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
実施の形態に係る電源装置の構成を示す回路図である。 実施の形態に係る電源装置の第1変形例の構成を示す回路図である。 従来の電源装置の構成例を示す回路図である。 従来の電源装置の他の構成例を示す回路図である。 実施の形態に係る電源装置の第2変形例の構成を示す回路図である。
符号の説明
10 電源装置
20 トランス
C2 コンデンサ
Dz ツェナーダイオード
Nb ベース巻線
Np 1次巻線
Ns 2次巻線
Nt 電圧検出巻線
Tr1 トランジスタ

Claims (1)

  1. オフ状態で入力電圧が印加された際にオン状態となるスイッチング素子と、
    一次側に設けられると共に前記スイッチング素子に接続され、当該スイッチング素子がオン状態とされているときに前記入力電圧の印加により時間経過と共に電流値が増加する状態で電流が流れて、当該電流値に応じたエネルギーが蓄積される第1巻線、二次側に設けられ、前記スイッチング素子がオン状態では前記第1巻線に流れる電流によって電圧が誘起されず、前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行して当該オフ状態とされているときに前記第1巻線に蓄積されたエネルギーにより発生する逆起電力に応じた電圧が誘起され、当該電圧を電源電力として出力すると共に一方の端子が一端が接地された配線の他端に接続された第2巻線、及び二次側に設けられ、前記スイッチング素子がオン状態とされているときに前記第1巻線を流れる電流の電流値の変化に応じて一次側と二次側との結合率に応じた電圧が誘起されると共に一方の端子が前記第2巻線の前記一方の端子に接続された第3巻線を有するトランスと、
    前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行すると共にオン状態からオフ状態に移行したときに前記第3巻線に誘起される電圧のレベルに応じて前記第2巻線から所定の電圧とされた前記電源電力が出力されるように前記スイッチング素子をオン状態からオフ状態に切り替える切替手段と、
    を備え
    前記スイッチング素子は、前記第1巻線に流れる電流の電流値を制御する制御端子に前記第3巻線が接続され、オン状態とされたときに前記第3巻線に誘起される電圧によって発生する電流が前記制御端子に供給され、前記第1巻線を流れる電流の電流値が前記制御端子に供給される電流の電流値の所定倍となるように増加し、
    前記切替手段は、
    前記スイッチング素子がオン状態からオフ状態に移行したときに前記第3巻線に誘起される電圧に応じた電荷を蓄積するコンデンサと、
    前記スイッチング素子がオフ状態からオン状態に移行したときに前記第3巻線に誘起される電圧と前記コンデンサに蓄積された電荷に応じた電圧との電位差が所定値以上の場合に、前記第3巻線から前記スイッチング素子に供給される電流をバイパスさせることにより前記スイッチング素子をオフ状態へ移行させる定電圧制御素子と、
    を有する電源装置。
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