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JP5254805B2 - ベント穴が中央に設けられたバルーンカテーテル - Google Patents

ベント穴が中央に設けられたバルーンカテーテル Download PDF

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Description

本願は、2005年12月23日に出願された米国仮特許出願第60/725,878号の優先権を主張するものである。出典を明示することにより、この特許出願に開示された全ての内容は本明細書の開示の一部とされる。
本発明は、全体として、血管形成術及びステント送出手順で使用するためのバルーンカテーテルアッセンブリに関する。詳細には、本発明は、バルーンカテーテルを狭窄症の血管に送出し、拡張バルーンを膨らまし、ステントインプラント及び/又は狭窄症の血管を拡大するためのシステム及び方法を提供する。
血管形成術及びステント送出手順のため、多くのバルーンカテーテルが案出されてきた。一般的には、先ず最初にガイドワイヤを患者の脈管系に経皮的に導入し、前進し、次いで狭窄症の部位まで操向する。次いで、拡張バルーン又はカテーテルを、ガイドワイヤ上で、バルーンが狭窄症内に位置決めされるまで前進する。その結果、膨張時に、バルーンは、血管を拡張することによって狭窄症を圧迫し、これによって、狭窄症を通る更に適切な血流路を再形成する。圧迫圧力を狭窄病変の長さに沿って均等に分配するため、拡張させたバルーンを、狭窄病変と完全に係合するように、狭窄症に対して中央に置くのが好ましい。
ステントを送出する上でバルーン拡張カテーテルが使用されてきた。ステントの送出では、ステントをバルーンの周囲に配置し、膨張させることによって狭窄症の場所に配置する。カテーテルのオペレータは、ステントが血管の疾患組織のいずれかの側に移動しないようにすることによって、治療がなされていない疾患組織を残す可能性をなくすため、血管の疾病組織上でステントを直接正確に展開しようとする。更に、健康な組織に悪影響を及ぼさないようにするため、ステントを正確に展開するのが望ましい。
ステントの展開時に膨張可能なバルーンに加わる特定の膨張態様により、ステントの不整合が生じる場合がある。周知のステント送出カテーテルは、カテーテルのバルーン部分を、主に、バルーンの遠位端又は近位端のいずれかから膨張する。膨張中、拡大するバルーンは、非対称な拡大波を形成してしまう場合がある。これにより、ステントは、一端から他端まで膨張波の前線に沿って徐々に拡げられる。この波により、場合によっては、ステントがバルーンから早期に外れてしまう場合がある。この形体のバルーンの膨張を「端部−端部」優先膨張と呼ぶ。端部−端部バルーン膨張は、更に、展開中のステントをその所期の送出場所から長さ方向に遠ざけるように変位させてしまう場合があり、これによって患者の脈管系内の疾病病変の治療の効果が失われてしまう可能性がある。
ステント展開の用途及び/又は他の用途と関連して使用される周知の拡張カテーテルは、以下の幾つかの米国特許に示されており且つ説明されている。即ち、米国特許第6,136,011号、米国特許第5,908,448号、米国特許第5,226,880号、米国特許第5,176,619号、米国特許第4,811,737号、米国特許第5,409,495号、米国特許第5,334,148号、米国特許第5,169,386号、及び米国特許第3,939,820号。米国特許第6,592,568号には、流体を拡張バルーンに亘って分配するために流体の塊を中央に集中するため、ステント送出拡張バルーンの内側で中間バルーンを使用してバルーンを中央から膨張するための1つの膨張技術が記載されている。中間バルーンは、破裂させることができるか或いはその他の態様で、流体を制御下で漏洩し、拡張バルーン内に解放する。しかしながら、この技術は、中間バルーンを制御下で破裂させたり漏洩させたりすることを必要とするため、手順を複雑にする。
別の複雑なステント送出−展開デバイスが米国特許第6,203,558号に示されており且つ開示されている。この特許では、ステントを膨張バルーンの周囲に配置する。膨張バルーンは、内シャフト及び外シャフトを持つカテーテルアッセンブリの周囲に配置される。内シャフトと外シャフトとの間を流れる加圧流体を送出することによって、バルーンをその近位端から膨張する。展開デバイスは、更に、内シャフトの周囲に配置されており且つ膨張バルーン内に配置された膨張可能な固定デバイスを含む。内シャフトは、ガイドワイヤ、及び固定デバイスを拡大するための流体を通すための単一の内腔を有する。固定部材を拡大するため、流体を単一の内腔から、内シャフトに沿って、固定部材の中央に配置されたバルブを通して排出する。例えば、米国特許第6,203,558号の図34を参照されたい。拡大した固定部材が、膨張バルーンとステントとの間の係合を固定する。
別の米国特許第6,648,854号には、作動圧力が約1気圧のバルーンを膨張するための単内腔バルーンチップカテーテルが開示されている。カテーテルは、ガイドワイヤ及び膨張流体の両方を通す上で単一の内腔を効果的に使用する。しかしながら作動圧力が比較的高いバルーンを使用する場合には、単内腔デバイスは、バルーンを膨張させる上で適当な圧力を提供するのに不十分である。
米国仮特許出願第60/725,878号 米国特許第6,136,011号 米国特許第5,908,448号 米国特許第5,226,880号 米国特許第5,176,619号 米国特許第4,811,737号 米国特許第5,409,495号 米国特許第5,334,148号 米国特許第5,169,386号 米国特許第3,939,820号 米国特許第6,592,568号 米国特許第6,203,558号 米国特許第6,648,854号
本発明の好ましい実施例は、狭窄症と係合するためのカテーテルアッセンブリを提供する。
本アッセンブリは、長さ方向軸線に沿って近位端及び遠位端を有する壁を含むカテーテルを含む。壁は、好ましくは、内面及び外面を有する。内面は、間隔が隔てられており且つ長さ方向軸線を中心として配置された第1内腔及び第2内腔を形成する。壁は、好ましくは、内面と外面との間を延びる開口部を形成する。開口部は、第1内腔と連通しており、長さ方向軸線に向かって所定角度で延びる流路を形成する。外面には、好ましくは、放射線不透過性及び/又は放射線透過性の第1マーカー、及び放射線不透過性及び/又は放射線透過性の第2マーカーが更に設けられている。これらのマーカーは、開口部から実質的に等距離にあるように長さ方向軸線に沿って互いから離間されている。アッセンブリは、更に、好ましくは、第1端及び第2端を持ち、これらの間に保持容積を形成するバルーンを含む。第1端及び第2端は、好ましくは、外面の周囲にシールされている。開口部は保持容積内に配置されており、これによって第1内腔を保持容積と流路連通した密封状態に置く。バルーンの第1端及び第2端は、更に、好ましくは、長さ方向軸線に沿って、開口部を中心として実質的に等距離に間隔が隔てられている。
本出願人は、拡張バルーンカテーテルアッセンブリを狭窄領域内の中央に配置し、狭窄症と拡張バルーンとの間を適正に係合するための装置及び方法を提供するのが望ましいということを認識している。カテーテルアッセンブリは、ステントを狭窄症と係合するため、バルーンの周囲に配置できる。ステントを均等に拡大するため、拡張バルーンの中央を膨張させる装置及び方法を提供するのが望ましい。好ましくは、拡張バルーンを狭窄領域の中央に適正に配置し膨張することにより、「犬骨」形状を形成する。「犬骨」形状は、狭窄症が拡張バルーン及び/又はステントの中央部分を均等に圧縮することにより生じる。このバルーンの膨張態様は、バルーンに沿ったステントの移動を制限でき、これによってステントを展開する上で配置し損なうことを少なくする。従って、バルーンが中央展開から均等に半径方向に拡大し、かくして拡張バルーンがその膨張時に不均等に歪むことがないように、拡張バルーンを一貫して中央から膨張させるのが望ましい。
別の好ましい実施例では、第1マーカー及び第2マーカーは、保持容積内に配置される。更に、第1マーカー及び第2マーカーの少なくとも一方が放射線不透過性及び/又は放射線透過性である。更に、カテーテルの壁の外面は、保持容積の外側に第1直径を形成し、保持容積の内側に第2直径を形成する。好ましくは、第2直径は第1直径よりも小さい。カテーテルは第1直径と第2直径との間にテーパ部分を形成する。
本発明による別の好ましい実施例は、流体送出デバイスを提供する。流体送出デバイスは細長い部材を含んでいてもよい。この細長い部材は、近位端及び遠位端を持ち、長さ方向軸線に沿って間隔が隔てられた第1内腔及び第2内腔を形成する。第1内腔は、好ましくは、流体を搬送するように形成されており、部材は、好ましくは、内腔と流体連通した、近位端と遠位端との間に配置された開口部を有する。好ましくは、送出デバイスは、更に、放射線不透過性及び/又は放射線透過性の第1マーカー及び放射線不透過性及び/又は放射線透過性の第2マーカーを含む。第1マーカー及び第2マーカーは、好ましくは、長さ方向軸線に沿って配置され、開口部から実質的に等距離にあるように互いから間隔が隔てられている。
本発明による別の好ましい実施例は、狭窄症を、第1端及び第2端を持つ膨張可能な部材と係合する方法を提供する。膨張可能な部材には、チューブ状部材の少なくとも一部が配置される。チューブ状部材には、その長さ方向軸線に沿って間隔が隔てられた、放射線不透過性及び/又は放射線透過性の第1マーカーと、放射線不透過性及び/又は放射線透過性の第2マーカーとが設けられている。この方法は、好ましくは、膨張可能な部材が狭窄症の一部分の長さに沿って実質的に中央に配置されるように、第1及び第2のマーカーを狭窄症の一部分を中心として当距離のところに配置する工程を含む。好ましくは、方法は、更に、流体をチューブ状部材のチャンネル内で長さ方向軸線に沿って流す工程と、十分な量の流体をチューブ状部材の開口部を通して膨張可能な部材に導入し、膨張可能な部材を実質的に半径方向に拡大し、狭窄症と係合させる工程とを含む。別の実施例は、更に、十分な量の流体を膨張可能な部材に導入することによりステントを狭窄症と係合させるように、膨張可能な部材の周囲にステントを配置する工程を含む。
別の好ましい実施例は、狭窄症を拡張する方法を提供する。この方法は、カテーテルアッセンブリの第1マーカーを狭窄症の一部分の一方の側に配置し、第2マーカーを狭窄症の一部分の他方の側に配置し、第1及び第2のマーカーを狭窄症の部分からほぼ等距離に配置することによって実施できる。この方法は、更に、膨張可能な部材の流体充填開口部を第1及び第2のマーカーの間にほぼ等距離のところに配置する工程と、膨張可能な部材を、流体充填開口部を介して、中央領域を中心として長さ方向に実質的に等しく且つ半径方向に膨張させ、部分と係合し、拡大力を部分に加える工程とを含む。
本願に組み込んだ、本明細書の部分を形成する添付図面は、本発明の好ましい実施例を例示し以上の概略の説明及び以下の詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明するのに役立つ。
図1は、狭窄症と係合するためのカテーテルアッセンブリ10の好ましい実施例を示す。更に詳細には、カテーテルアッセンブリ10は、血管形成術を行うように形成できる。血管形成術では、膨張可能な部材即ちバルーン12を血管に導入する。例えば狭窄症等の血管の疾病部分と係合させ、又は例えばステントやステントグラフト等の埋め込み型プロテーゼと係合させる。カテーテルアッセンブリ10は、更に、狭窄症の治療を行うため、インプラント又はステント(図示せず)を血管に導入するように形成されていてもよい。ステントはバルーン12の周囲に配置でき、カテーテルアッセンブリ10は、ステントを埋め込むため、ステントを送出して狭窄症と係合状態に位置決めできる。別の態様では、ステントは、カテーテルアッセンブリ10とは別個に狭窄症に送出できる。次いで、カテーテルアッセンブリ10は、ステントを狭窄部位と係合させてバルーン12を膨張し、ステントを拡大して狭窄症と係合させることができる。
一般的には、カテーテルアッセンブリ10は、近位端24及び遠位部分22を持つカテーテル20を含む。カテーテル20は、好ましくは、壁21を持つ細長いチューブ状部材である。壁21は、外面23と内面25(図示せず)とを含み、長さ方向軸線III−IIIを形成する。カテーテル20は、好ましくは、例えば、ゲル分が9%又はそれ以下であり、オキシ炭酸ビスマスを10%含有する熱可塑性材料であるペバックス7300(ペバックス7300(PEBAX7300)は登録商標である)等の熱可塑性材料を押出成形することによって形成される。好ましくは、近位部分24には、コネクタ26が配置されている。このコネクタは、ガイドワイヤをカテーテル20に導入するための第1ポート28と、流体を導入するための第2ポート30とを有する。カテーテル20の遠位部分22には、拡張バルーン12が配置されている。拡張バルーン12は、好ましくは、カテーテル20の開口部36がバルーン12の保持容積18内に配置されるように、カテーテル20の遠位部分22の周囲に配置されている。バルーン12とカテーテル20との間で、流体を開口部36を通して交換し、バルーン12を膨らませたり萎ませたりする。オペレータがバルーン12を狭窄症又は他のターゲット領域に沿って配置するのを補助するため、カテーテル20は、放射線透過性及び/又は放射線不透過性の第1及び第2のマーカー38、40を、バルーン12の保持容積18内に、遠位部分22に沿って備えていてもよい。
カテーテルアッセンブリ10のバルーン12は、好ましくは、第1端14と、第2端16とを含み、これらの間に保持容積18を形成する。第1端14及び第2端16は、カテーテル20の周囲に配置される。好ましくは、バルーン12の第1端14及び第2端16は、カテーテル20の遠位部分22を保持容積18内に流体密態様で包囲するようにカテーテル20の周囲にシールされている。例えば、第1端14及び第2端16は、流体密シールを形成するようにカテーテル20の外面23に熱結合されていてもよい。
第1端14及び第2端16をカテーテル20にシールする上で、例えばレーザー結合技術や接着剤結合技術等の他の結合技術を使用してもよい。更に、バルーン12は、カテーテル20の遠位部分22を保持容積18内に流体密態様で包囲するため、任意の他の方法でカテーテル20に連結されていてもよい。バルーン12は、好ましくは、ナイロン12やナイロン11等のナイロン材料から形成されるか或いは、例えばポリエーテルブロックアミド(PEBA)、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の他の適当な熱可塑性ポリマーから形成される。更に、バルーンは、ナイロン及び他のポリマーの組み合わせ又は超高分子量ポリマーとPETとの組み合わせから形成された複合材料製バルーンであってもよい。好ましくは、バルーン12は、ステント又は血管を拡張し即ち拡大するように、膨張状態で十分な強度を提供する。
バルーン12を形成するための一つの技術には、ナイロン又はPET製のチューブを、金型内で加熱下で吹込成形し、例えば円錐形形状をなしてテーパした二つの端部を持つ円形の円筒形本体等の所望の形状を形成する技術を含む。形成したバルーン12をカテーテル20上に配置し、熱結合できる。米国特許第5,755,690号には、拡張カテーテル用多層高強度バルーンを形成するための一つの方法が開示されている。この方法では、例えばPET等の延伸可能な半結晶質ポリマーで形成されたパリソンを、このパリソンの一端がシールされ且つ他端が例えばガス等の流体源に固定された状態で、金型内に配置する。パリソンを金型内で軸線方向に引っ張り且つ半径方向に拡大し、拡大したバルーンを形成する。次いで、寸法的安定化を図るためにバルーンの結晶度を高めるため、拡大したバルーンに加熱工程を加える。次いでバルーンを金型から取り出し、カテーテルの周囲に配置し、これに熱結合する。バルーン12の熱結合に対する変形例として、接着剤を使用してバルーン12をカテーテル20に結合してもよい。
カテーテル20の遠位部分22及び近位部分24は、好ましくは、移行部分46によって互いに接合された一体の構造として形成される。別の態様では、遠位部分22及び近位部分24は、移行部46によって互いに機械的に接合された別個のエレメントであってもよい。好ましくは、近位部分24の外径は、カテーテル20の遠位部分22の外径よりも大きい。移行部分46は、好ましくは、近位部分24から遠位部分22までテーパしている。別の態様では、移行部分46は直径が一定であってもよく、近位部分24を遠位部分22に接合することによって近位部分24と遠位部分22との間に段を形成する。
カテーテル20の近位端24に配置されたコネクタ26は、例えば締り嵌め、螺合、又はプレス嵌め等の任意の適当な技術によってカテーテル20に結合されていてもよい。コネクタ26は、好ましくは、バルーン12の近位端側に配置される。コネクタ26は、流体、ガイドワイヤ、又は任意の他の器具をカテーテル20に導入するように形成されている。詳細には、コネクタ26は、患者の静脈又は動脈に沿って挿入されるべきガイドワイヤ(図示せず)を受け入れるように形成された第1ポート28を含む。カテーテルアッセンブリ10は、静脈又は動脈内の狭窄症に対してカテーテルアッセンブリ10を所望の位置に配置するため、オペレータがアッセンブリ10をワイヤに沿って案内できるようにガイドワイヤの周囲に配置されてもよい。更に詳細には、及び好ましくは、バルーン12は、狭窄症病変のほぼ中央に配置できる。好ましくは、第1ポート28を、カテーテル20の長さ方向軸線III−IIIと平行に又は同軸に整合する。
コネクタ26は、更に、流体源(図示せず)に連結されるように形成された第2ポート30を含んでいてもよい。流体源は、流体を送出するため、例えば、注射器又は他のポンプ/真空デバイスであってもよい。流体は、好ましくは液体であり、例えばバルーン12を膨らませるための染料、食塩水、又は任意の他の対照流体であってもよい。図1Aには、コネクタ26の別の実施例が示してある。第2ポート30は、アッセンブリ10を通して流体を注入するため又は引き出すため、注射器を流体源として受け入れるように形成されていてもよい。図1の第2ポート30は、好ましくは、コネクタ26で、第1ポート28と流体連通している。しかしながら、コネクタ26は、第2ポート30からの流体を第1ポート28に関して遮断するように形成されていてもよい。ポート30は、カテーテル20に向かって所定の角度で延びていてもよい。好ましくは、ポート30は、オペレータから遠位端方向に遠ざかるように移動する流体流れ方向で、カテーテル20の長さ方向軸線III−IIIに対して鋭角をなして接続される。手順中、流体は、好ましくは、第2ポート30に導入され、更にカテーテル20に導入される。流体は、カテーテル20の遠位部分22の開口部36から保持容積18内に排出され、バルーン12を拡大する。好ましくは、流体を開口部36からバルーン12内に半径方向に導入し、バルーンを、長さ方向軸線III−IIIに沿って及びこの長さ方向軸線を中心として拡大する。ポート30は、更に、流体を抜き出してバルーン12を萎ませるのにも使用できる。流体をバルーン12から、好ましくは開口部36を通してカテーテル20内に引き出し、コネクタ26及びポート30を介して流体源に戻すことができる。
図1及び図1Bは、バルーン12を膨張状態で示す。図1Bは、アッセンブリ10の特定の幾何学的関係を提供する。膨張状態では、バルーン12は、長さ方向軸線III−IIIに沿って実質的にチューブ状の又は円筒形の部材として示してある。長さ方向軸線III−IIIに対して垂直な平面では、バルーン12は、好ましくは円形の断面を形成する。しかしながら、例えば楕円形、多ローブ、又は他の多角形等の他の断面も可能である。バルーン12の幅w(好ましくは直径)は、図1Bでわかるように、約1mm乃至約40mmの範囲内にあり、好ましくは、約1mm乃至約26mmの範囲内にあり、更に好ましくは、約3mm乃至約20mmの範囲内にあり、バルーン12の長さlは、約10mm乃至約120mmの範囲内にある。バルーン12の各端は円錐形をなしており、好ましくは、長さ方向軸線III−IIIと平行な線に対して円錐角度αを形成する。円錐角度は、バルーンの長さlに応じて約5°乃至約30°の範囲内にある。カテーテルの寸法A、B、及びCは、バルーン12の幅w及び長さlに従って変化してもよい。更に詳細には、好ましくは放射線不透過性及び/又は放射線透過性の第1マーカー38から、好ましくは放射線不透過性及び/又は放射線透過性の第2マーカー40まで計測した寸法Aは、任意の適当な長さであってよく、好ましくは、約10mm、約15mm、約20mm、約30mm、約40mm、約60mm、約80mm、約100mm、及び約120mmのうちの任意の一つの長さであってもよい。移行部分46からコネクタ26まで計測した寸法Bは、好ましくは、任意の適当な長さであってもよく、好ましくは、約40mm、約75mm、約115mm、約130mm、及び約140mmのうちの任意の一つの長さであってもよい。移行部分46から第2マーカー40まで計測した寸法Cは、好ましくは、約10mm、約15mm、又は約20mmのうちの任意の一つの長さであってもよい。
図1を再び参照すると、カテーテルアッセンブリ10は、デフレータ32を更に含む。デフレータ32は、好ましくは、カテーテル20の外面23の周囲に配置された摺動部材32である。この摺動部材32は、カテーテル20に沿って遠位部分22と近位部分24との間で摺動させることができる。摺動部材32は、バルーン12上を通過させて保持容積18内の流体及び/又は空気を排出することによってバルーン部材18を萎ませるのを補助するように形成されていてもよい。摺動部材32は、バルーン12及びカテーテル20を通すことができる中央チャンネルを含んでいてもよい。摺動部材32の本体は、好ましくは、実質的にスプール形状であり、小さな輪郭を提供し、オペレータにとっての取り扱いを容易にする。しかしながら、手動操作を可能にする他の形状が可能である。カテーテルアッセンブリ10は、更に、取り外し自在のキャップ34を含んでいてもよい。キャップ34は、不使用時にバルーン12を損傷から保護するため、バルーン12及びカテーテル20の遠位部分22と係合させることができ且つこれから外すことができる。
図2は、バルーン12内にシールされたカテーテル20の遠位部分22の拡大図を示す。カテーテル20の遠位部分22は、更に、開口部36を含む。好ましくは、バルーン12の第1端14及び第2端16は、開口部36から等間隔に間隔が隔てられるように、及びかくして開口部36をバルーン12の保持容積18内のほぼ中央位置に配置するようにカテーテル20の周囲に固定されている。カテーテル20に導入した任意の流体を開口部36を通して放出することによりバルーン12を萎んだ初期状態即ち容積(図示せず)から実質的に膨張した状態即ち容積(図2に示す)まで膨張させることができる。
図2Aには、開口部36の詳細平面図が示してある。開口部36は、バルーン12を膨らませたり萎ませたりする上で十分な容積の流体を送出したり排出したりするように、好ましくは、長さ方向軸線III−IIIの方向で細長い矩形である。開口部36は、更に、カテーテル20の内部から外面23まで延びる面取り部即ち移行部37を備えていてもよく、外面23に沿った開口部36の縁部には、好ましくは、所望の流れ特性を得るのを補助するため、丸みが付けてある。例えば、開口部36が矩形である場合には、開口部36の寸法は、長さが約0.2cmであり、幅が約0.02cmである。一般的には、任意の寸法の形状及び移行特性を備えていてもよく、例えば、バルーン12を迅速に膨らませたり萎ませたりするための所望の流れ特性が得られる限り、実質的に円形であってもよいし、楕円形であってもよいし、多角形であってもよい。好ましくは、開口部36は、所定の期間内にバルーン12を膨らませたり萎ませたりするように寸法及び形体が定められている。これにより血管をバルーン12で閉塞するのに要する時間を最小にする上文中に説明したように、カテーテル20の寸法をバルーン12の寸法と関連して変化させてもよい。従って、開口部36及びバルーン12の寸法は、カテーテル20の様々な形体に亘り所定の関係を形成するような寸法であってもよい。詳細には、一つの好ましい実施例では、開口部36の面積及びバルーン12の一杯に拡大した保持容積18が所定の面積−容積比を形成する。この比は、様々な形体のカテーテル20に亘り一定である。別の態様では開口部36の面積と一杯に拡大した状態のバルーン12の保持容積18との比は、様々な形体のカテーテル20に亘って変化してもよい。
図2に示すように開口部36をバルーン12に対して中央に配置することにより、バルーン12を萎んだ状態から膨らませた状態まで均等に半径方向に拡大するのを容易にする流体分布をバルーン12内に提供できる。更に詳細には、バルーン12の保持容積18内の実質的に中央の点から放出された流体は、バルーンの内面と半径方向に等しく且つ長さ方向軸線III−IIIの方向に沿って均等に係合する。かくして、流体又は波の不均等な集中によりバルーン12の形状を歪ませることが少なくなり、又はなくなる。これにより、バルーン12又はステントがターゲット領域(例えば狭窄症又はステント)と完全に且つ均等に係合し、好ましい「犬骨」形状バルーン12を形成する。バルーン12を使用してステントを埋め込む場合には、バルーン12を中央から拡大することにより、ステントをその長さに沿って実質的に均等に拡大させることができる。
カテーテル20の遠位部分22には、更に、カテーテル20の外面23に配置された第1マーカー38及び第2マーカー40が含まれる。好ましくは、これらのマーカー38、40は、X線透視観察下でカテーテル20又は少なくとも遠位部分22を見ることができるように、例えば18金、プラチナ、タンタル、硫酸バリウム、イリジウム等の放射線不透過性及び/又は放射線透過性材料で形成されている。マーカー38、40は、オペレータが、カテーテルアッセンブリ10を、X線透視観察下で、血管内の所望の位置まで案内するために使用できる。第1及び第2の放射線不透過性及び/又は放射線透過性マーカー38、40は、好ましくは、開口部36から等しい距離だけ間隔が隔てられるように間隔が隔てられており且つ長さ方向軸線III−IIIに沿って配置されている。更に好ましくは、マーカー38、40は保持容積18内に配置される。好ましくは、バルーン12の第1及び第2の端部14、16の中央に開口部36が設けられるため、第1及び第2のマーカー38、40によりバルーン12をターゲット領域に関して中央に置くことができる。詳細には、臨床医はX線透視観察下で放射線不透過性マーカー38、40を使用し、開口部36を狭窄病変等のターゲット領域の長さに沿って中央に置くことができ、バルーンの端部14、16が開口部36に対して固定された関係にあるため、バルーンは、ターゲット領域の長さと適正に係合するため、好ましくは、ターゲット領域に関して中央に置かれる。
図3は、カテーテル20の遠位部分22の一部の断面図である。カテーテル20を形成する壁21の内面25は、更に、好ましくは、軸線III−IIIと平行な第1チャンネル即ち内腔42を形成できる。内腔42は、流体、好ましくは液体を、バルーン12と、このバルーン12を膨らませたり萎ませたりするための流体源との間で交換するためにコネクタ26の第2ポート30と連通するため、カテーテル20の遠位部分22から近位部分24内に延びてもよい。内腔42の内径の寸法は、例えば注射器等の流体源から圧力を加えた場合に十分な流体流れを提供するように定められている。第1内腔42の内径は、カテーテル20の全長に亘って一定のままであってもよく、又は別の態様では、第1内腔42の内径は、カテーテル20の長さに亘って変化してもよい。内腔42は、好ましくは、カテーテル20の中心線の長さ方向軸線III−IIIからオフセットしている。
バルーン12とカテーテル20との間の流体の交換を容易にするため、内腔42は、図2及び図3に示すように、開口部36を介して保持容積18と流体連通している。更に詳細には、開口部36は、長さ方向軸線III−IIIに対して所定の角度をなす流路を形成するように内腔42に対して位置決めされている。内腔42に沿って搬送された流体は、開口部36を通して保持容積18内に放出され、バルーン12を拡大する。好ましくは、流路は、長さ方向軸線III−IIIに対して実質的に垂直であり、流体を保持容積18のほぼ中央部分から半径方向に送出する。別の態様では、開口部36は、流路が保持容積18の実質的に中央部分から延びる限り、長さ方向軸線III−IIIに関して鋭角をなす流路を形成するように位置決めでき且つ形成できる。
図3Aにカテーテル20の端面図を示す。好ましくは、適当な流体流れを保持容積18に又は保持容積18から搬送するため、第1内腔42の断面は実質的に矩形であり、更に好ましくは、三日月形である。第1内腔42は、例えばカテーテル20の外径及び任意の追加の内腔を受け入れるためのカテーテル20の断面積についての要求等のカテーテル20の大きさに関する全ての制限に適合するように寸法又は形体が定められていてもよい。内腔42の断面積は、内腔42の寸法が適当な流体流れを搬送するように定められている限り、例えば実質的に円形等の他の形体を形成してもよい。好ましい実施例では、内腔42は、バルーン12を半径方向に均等に拡大するため、開口部36のところに十分な放出圧力を提供するように、遠位端がシールされている。全体として、バルーン12は、作動圧力が約4気圧(atm.)乃至約8気圧であるように、更に好ましくは、約8気圧であるように定格が定められている。約8気圧は、約8.7875kg/cm2(約125psi.)の作動送出圧力と対応する。バルーン12は、その大きさに応じて、破裂圧力定格が約8気圧乃至約約16気圧の範囲内にあるように形成されていてもよい。別の態様では、内腔42は、開口部36に十分な放出圧力が加わる限り、多数の放出開口部を備えていてもよい。
保持容積18内の流体を、開口部36を通して内腔42内に引き出し、バルーン12を萎ませることができる。バルーン12を半径方向に拡大させるのを容易にすることに加え、開口部36を保持容積18に対して中央に位置決めすることにより、流体が開口部36を通して引き出され、バルーン12がカテーテル20の遠位端22の周囲で、及び最終的には開口部36上に萎むときに開口部36を開存させておく時間を最大にできる。従って、バルーンを萎ませる効率により、バルーン12を萎ませるのに必要な時間を決定でき、これによって、膨張させたバルーン12で血管を通る血流を遮断する期間を決定する。一般的には、拡大したバルーン12によって血管を通る血流を遮断する期間を最小にするのが望ましい。
図3に示すカテーテル20は、好ましくは、長さ方向軸線III−IIIと平行に延びる壁21によって形成された第2チャンネル即ち内腔44と、第1内腔42とを含む。第2内腔44は、ガイドワイヤを受け入れるように寸法及び形体が定められている。カテーテルアッセンブリ10は、ガイドワイヤ上で並進できる。第2内腔44は、ガイドワイヤを内腔42内の流体流れから分離し、これによって流体の流れ特性又は圧力特性がガイドワイヤの存在によって干渉されないようにする。好ましくは、第2内腔44は、コネクタ26の第1ポート28と連通するため、カテーテル20の遠位端から近位端まで延びている。第2内腔44は、好ましくは、ポート28からガイドワイヤを受け入れるように寸法及び形体が定められている。ガイドワイヤは、例えば外径が約0.25mmの302型又は304型のステンレス鋼等の従来の手術用ガイドワイヤであってもよい。別の態様では、第1内腔42及び第2内腔44は、単一の大きなカテーテルチューブ(図示せず)内の別個のチューブ部材によって形成されていてもよい。
第2内腔44の内径は、カテーテル20の全長に亘って一定であってもよいし、別の態様では、カテーテル20の全体としての断面積についての空間上の要求に適合するため、第2内腔44の内径がカテーテル20の長さに亘って変化してもよい。好ましくは、カテーテル20の全体としての断面積は、上文中に論じたカテーテル20の様々な形体に亘り一定のままである。別の態様では、カテーテル20の全体としての断面積は、例えばカテーテルの全長又は上文中に説明したカテーテルの寸法A、B、及びC等のカテーテル20の一つ又はそれ以上の任意の寸法と比例して変化してもよい。図3Aには、ガイドワイヤが通過する実質的に平滑な壁を提供する実質的に円形の断面として内腔44の断面が示してある。別の態様では、内腔44がガイドワイヤを通すことができる寸法を備えている限り、矩形、楕円形、又は任意の他の形体等の他の形状が可能である。
第2内腔44は、バルーンを膨張させるための適正な作動圧力を送出するための第1内腔42の寸法及び形体を受け入れるため、好ましくは、カテーテル20の長さ方向軸線III−IIIからオフセットしている。カテーテルは、例えば温度プローブ(図示せず)を支持するための第3内腔等の、他の流体又はデバイスを挿入するためのチャンネルを提供する追加の内腔を収容するような寸法を備えていてもよい。
図4は、狭窄病変及び血管62を拡大するため、上文中に説明した好ましい実施例のカテーテルアッセンブリ10及びステント50を狭窄症60に沿って配置する、ステント送出手順中を示す例示の例である。カテーテルアッセンブリ10は、好ましくは、ガイドワイヤ52の周囲に配置してあり、X線透視観察下でアッセンブリ10を使用するオペレータは、バルーン12及びステント50を狭窄症と整合でき、更にアッセンブリ10のバルーン12を使用して拡大力を加えることができる狭窄症60の一部を確認できる。好ましくは、確認した部分は、狭窄症60の中央部分である。従って、オペレータはカテーテルアッセンブリ10をガイドワイヤ52に沿って摺動し、放射線不透過性マーカー38、40を狭窄症60の中央部分を中心として等距離のところに整合し、これによってバルーン12のほぼ中央領域を狭窄症の中央部分と整合する。
対照流体をカテーテル20に沿ってバルーン12の保持容積18に開口部36を通して導入し、バルーン12及びステント50を図示のように一杯に拡張する。好ましくは、開口部36がマーカー38、40に対して中央に固定されているため、開口部36は、拡大されるべき狭窄症の確認された部分と整合し、好ましくは、保持容積18内の中央に配置され、バルーン12及びステント50は、好ましくは、バルーン12の中央領域を中心として均等に且つ半径方向に拡大し、狭窄症と係合し、少なくとも確認された部分に拡大力を加える。
本明細書に説明したカテーテルアッセンブリ10の様々な形体は、血管形成術及びステント送出手順を実施する上で多くの利点を提供する。カテーテル20は、好ましくは、ガイドワイヤ及び膨張流体を別々に通すための間隔が隔てられた二つの内腔を含む。別々の専用の内腔を設けることにより、ガイドワイヤと流体流れ又は送出圧力との干渉を小さくし、又はなくすことによって、膨張バルーン12を拡大する上で適正な作動圧力で膨張流体を容易に送出できる。カテーテル20の開口部36は、好ましくは、保持容積18内の中央に配置されている。これは、流体を、保持容積18内で中央に及び局所的に送出し、バルーン12を半径方向に均等に拡大するためである。バルーン12を半径方向に均等に拡大することにより、バルーン12とステントとの間に適正な係合を確保でき、ステントデバイスが半径方向に均等に拡大し、ステントデバイスがバルーン12に沿って移動しないようにする。更に、開口部36が保持容積18に対して中央に配置されているため、バルーンを更に効率的に萎ませることができる。これは、バルーン12から流体を引き出すために開口部36の開存性を最大にすると同時に、バルーンが拡大状態にあり、治療されるべき血管を閉塞する時間を最小にすることによって行われる。更に、マーカー38、40は、好ましくは保持容積18内に及びカテーテル20の開口部36に対し、バルーン12をターゲット領域に対して中央に置くための必要な視覚的表示を提供するように配置されている。放射線不透過性及び/又は放射線透過性マーカー38、40は、バルーン及び/又はステントグラフトをターゲット領域の中央に対して適正に配置するのを補助する。
本発明を特定の実施例を参照して開示したが、以上説明した実施例に対し、特許請求の範囲に定義した本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変形、変更、及び代替を行うことができる。従って、本発明を上文中に説明した実施例に限定しようとするものではなく、特許請求の範囲及びその均等物の記載によって定義された全ての範囲を含む。本明細書中で単数で表現した構成要素は、特に唯一であると記載されていない限り、複数個含まれていてもよい。
図1は、バルーンカテーテルアッセンブリの一実施例の斜視図である。 図1Aは、図1のアッセンブリの近位端の斜視図である。 図1Bは、図1のアッセンブリの概略平面図である。 図2は、図1のアッセンブリの遠位部分の平面図である。 図2Aは、図2のアッセンブリの詳細部分図である。 図3は、図2のアッセンブリの詳細断面図である。 図3Aは、図2のアッセンブリの一部の斜視図である。 図4は、狭窄症治療手順で使用された図1のアッセンブリの例示の例の図である。
符号の説明
10 カテーテルアッセンブリ
12 バルーン
14 第1端
16 第2端
18 保持容積
20 カテーテル
21 壁
22 遠位部分
23 外面
24 近位部分
25 内面
26 コネクタ
28 第1ポート
30 第2ポート
36 開口部
38、40 マーカー

Claims (17)

  1. 狭窄症と係合するためとステントを送出するためのカテーテルアッセンブリにおいて、
    長さ方向軸線に沿って配置された近位端及び遠位端を有する壁を含み、前記壁は内面及び外面を有し、前記内面は、間隔が隔てられており且つ前記長さ方向軸線を中心として配置された第1内腔及び第2内腔を形成し、前記壁は、前記内面と前記外面との間を延びる開口部を形成し、この開口部は、前記長さ方向軸線に向かって所定角度で延びる流れ経路を形成するように前記第1内腔と連通している、カテーテルと、
    前記長さ方向軸線に沿って前記外面の周囲に配置された第1マーカーと、
    前記長さ方向軸線に沿って前記外面の周囲に配置された第2マーカーであって、前記第1及び第2のマーカーは、前記開口部から実質的に等距離のところにあるように前記長さ方向軸線に沿って互いから間隔が隔てられている、第2マーカーと、
    第1端及び第2端を持ち、これらの間に保持容積を形成するバルーンであって、前記第1端及び第2端は前記外面の周囲にシールされており、開口部を通してバルーンを膨張させまた収縮させるために前記第1内腔を前記保持容積と密封流体連通した状態に置くように前記開口部が前記保持容積内に配置されており、前記第1端及び前記第2端は、前記長さ方向軸線に沿って前記開口部の前後に実質的に等間隔で間隔が隔てられている、バルーンとを含み、
    更に、バルーンの周囲に配置されるバルーン展開型のステントを備え、
    前記外面の周囲に配置されたデフレータを更に含み、該デフレータは、前記バルーンと近接した第1位置と、前記バルーンから遠方の第2位置とを有し、前記デフレータは、前記保持容積を変化するため、前記長さ方向軸線に沿って前記第1位置から前記第2位置まで並進するように形成されている、カテーテルアッセンブリ。
  2. 請求項1に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記保持容積は、第1容積と、この第1容積よりも大きい第2容積とを形成し、前記開口部は、前記保持容積を前記第1容積と前記第2容積との間で、前記開口部を中心として実質的に半径方向に変化するように形成されている、カテーテルアッセンブリ。
  3. 請求項2に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記保持容積を前記第1容積と前記第2容積との間で変化するため、前記開口部のところに所定の流体送出圧力を形成するように、前記バルーンの作動圧力は約8気圧である、カテーテルアッセンブリ。
  4. 請求項1に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記バルーンの幅は1mm乃至40mmである、カテーテルアッセンブリ。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記バルーンの長さは10mm乃至120mmである、カテーテルアッセンブリ。
  6. 請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記バルーンの近位端側で前記外面の周囲に配置されたコネクタを更に含み、該コネクタは、第1ポートと、前記第2内腔と連通した第2ポートとを有し、前記第1ポートは前記第1及び第2の内腔と流体連通している、カテーテルアッセンブリ。
  7. 請求項6に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記第1ポートは、第1内腔に向かって延びる所定の角度を形成し、前記第2ポートは、前記第2内腔と実質的に同軸である、カテーテルアッセンブリ。
  8. 請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記第1マーカー及び前記第2マーカーは、前記保持容積内に配置される、カテーテルアッセンブリ。
  9. 請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記第1マーカー及び前記第2マーカーのうちの少なくとも一方が、放射線不透過性材料及び放射線透過性材料のうちの少なくとも一方で形成されている、カテーテルアッセンブリ。
  10. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記壁の前記外面は前記保持容積の外側の第1直径を形成し、前記外面は前記保持容積の内側の第2直径を形成し、前記第2直径は前記第1直径よりも小さく、前記外面は、前記第1直径と前記第2直径との間にテーパ部分を含む、カテーテルアッセンブリ。
  11. 請求項1乃至10のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記カテーテルと係合するキャップを更に含み、前記バルーンが前記キャップの内側に配置される、カテーテルアッセンブリ。
  12. 請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記バルーンの周囲に配置されたステントを更に含み、前記バルーンは前記ステントを狭窄症と係合するように形成されている、カテーテルアッセンブリ。
  13. 請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記第1内腔は、前記長さ方向軸線に対して垂直に実質的に三日月形の断面領域を形成する、カテーテルアッセンブリ。
  14. 請求項1乃至13のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記第1内腔は、前記長さ方向軸線に対して垂直に実質的に矩形の断面領域を形成する、カテーテルアッセンブリ。
  15. 請求項13又は14に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記開口部は、実質的に矩形の断面領域を有する、カテーテルアッセンブリ。
  16. 請求項13,14又は15のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記第2内腔はガイドワイヤルーメンである、カテーテルアッセンブリ。
  17. 請求項13,14,15又は16のうちのいずれか一項に記載のカテーテルアッセンブリにおいて、
    前記外側の周囲に配置されたコネクタを更に含み、該コネクタは、前記第1内腔と連通した第1ポート及び前記第2内腔と連通した第2ポートを有する、カテーテルアッセンブリ。
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