JP5249534B2 - 試験紙測定容器 - Google Patents
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Description
患者の胃の中にHPが存在すれば、抗生物質の投与による除菌治療を行う必要がある。したがって、患者にHPが存在するか否かを確認することが重要である。
HP感染の診断方法としては、血液中のHPに対する抗体を検出する方法(抗体検出法)が知られている。抗体検出法は、その簡便性や経済性のために広く用いられている。
この尿中のHP抗体を検出するため、試験紙を尿に浸し、その色の変化を測定して陽性、陰性などを判定する試験紙測定方法が知られている。
この測定方法は、細長い試験紙を内蔵したケースのサンプル液窓に、サンプル液希釈液で希釈した尿サンプル液を滴下する。尿サンプル液は毛管現象により試験紙を横に移動していき、試験紙上に配置された固相化したHP抗原と反応して捕捉され、色を呈する(下記特許文献1,2参照)。
この捕捉のためには、(1)ニトロセルロース、プラスティック、濾紙等の担体に、抗体や抗原を固相化する。(2)固相化された抗体や抗原に捕捉された抗原や抗体を、金コロイドや着色ラテックスにより標識した抗体や抗原でサンドイッチ(免疫複合体形成)する。なお形成される免疫複合体の構造には、(固相抗体:サンプル液中抗原:標識抗体)、(固相抗原:サンプル液中抗体:標識抗体)、(固相抗原:サンプル液中抗体:標識抗原)が考えられる。(3)サンドイッチが形成された部分では金コロイドや着色ラテックスにより着色する。このような仕組みにより、目視または機器により判定が可能となる。
イムノクロマト測定法を実施する測定系は大きく二つに分類される。
一つは、図12、図13に示すように、プラスティックや紙でできたケース101に、試験紙102が内蔵されたもので、ケース上に設けられた窓103にサンプル液を滴下して測定を行う。下記特許文献1,2に記載されている測定系もこのタイプである。本系の特徴としては、一度サンプル液をアプライすれば、試験者は、その後汚染した内容物に触れる心配がない点があげられる。
しかし、垂直に立てた容器202内で測定する場合、測定に用いた容器202の構造によってはライン部分が隠れてしまい、目視による判定結果が困難となり、スティック状の試験紙201を容器202からとり出して確認する状況が発生する。スティック状の試験紙201にはサンプル液が染みこんでいるために試験者は直接触れてしまう可能性が高い。患者に結果を提示する際も同様の危険がある。
(1)試験紙の目詰まり:前述の尿中に存在するHP抗体を、ケースを使用する系で実施した場合、尿中に存在する微少な沈査が試験紙上に堆積し、日詰まりを起こすケースが報告されていた。
ケースを使用した測定系で目詰まりを起こす大きな理由として以下の点が考えられる。
(1-2)サンプル液のアプライはケース上の直径5mm程度の小さなサンプル液窓(図13の“104”)に対して行ったこと、
(1-3)試験紙の上部からサンプル液を滴下したこと、
以上の3つの要因から、尿中の沈査が小さなサンプル液窓上に堆積し、ポアサイズの小さな試験紙を目詰まりさせたと考えられる。
本発明の試験紙測定容器は、細長いケースを使用し、前記ケースの上面に、試験紙を設置するための試験紙設置溝と、前記試験紙設置溝の延長線上につながり、サンプル液を溜めるための第1の凹部と、前記試験紙設置溝と前記第1の凹部との間に形成され、ケースと試験紙との隙間を伝わるサンプル液を滴下させるための第2の凹部とを形成している。
前記第1の凹部の底面は、前記試験紙設置溝に設置された試験紙の先端を沿わせるためのガイド面を有する。このガイド面があれば、傾斜している試験紙設置溝に沿って設置された試験紙の先端部は、第1の凹部に入りやすくなる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る試験紙測定容器を示す平面図であり、図2は側断面図である。また図3は試験紙測定容器の全体を示す斜視図である。
試験紙測定容器は、細長いケース2と、ケース2の上面に形成され試験紙を設置するための試験紙設置溝3と、ケース2の上面に形成され試験紙設置溝3の延長線上につながり、サンプル液を溜めるための第1の凹部4と、試験紙設置溝3と第1の凹部4との間に形成された第2の凹部5とを備えている。
試験紙設置部2jの両側部には、背が高く盛り上がった壁7があり、これらの盛り上がった壁7の中間に、試験紙設置溝3が形成されている。試験紙設置溝3は、試験紙を上から設置できるように、上方に開いて形成されている。
試験紙測定容器は、細長いケース2と、ケース2の上面に形成された2つの側壁7と、これらの側壁7間に形作られた、試験紙を設置するための試験紙設置溝3と、ケース2の上面に形成され試験紙設置溝3の延長線上につながり、サンプル液Sを溜めるための第1の凹部4と、試験紙設置溝3と第1の凹部4との間に形成された第2の凹部5とを備えている。
試験紙設置部2jに形成された試験紙設置溝3は、試験紙を上から設置できるように、上方に開いて形成されている。試験紙設置溝3の幅wは、試験紙の幅eよりも広くなっていて、試験者が複雑な操作や力を必要とせず、ケース2の上から試験紙を簡単に設置できるようになっている。試験紙設置溝3の幅wと試験紙の幅eとの差(w−e)は、具体的には、0.2〜3.0mmあればよく、0.4〜2.0mmが望ましい。
中間部2iと蓋部6との間は、樹脂の肉厚が薄くなっていて、この薄肉の部分を折り返して蓋部6を折りたたむことが出来る。蓋部6は中間部2iからつながる2つの片6a,6bによって形成される。各片6a,6bの間に存在する空間は、第1の凹部4にサンプル液Sを滴下することができる開口部8となっている。この開口部8を通して、溜められたサンプル液Sに試験紙Tが接触しているかどうかを目視することができる。また、各片6a,6bには、蓋部6を折りたたんだときに、中間部2iに形成された小孔9に係合する突起10が設けられている。
また、サンプル液吸収パッド24は水の吸収量が10〜300mg/cm2、望ましくは20〜200mg/cm2のガラス繊維又は紙である。サンプル液吸収パッド24の厚さは0.1〜3.0mm、望ましくは0.2〜1.5mmがよい。
なお従来、粘性サンプル液や不溶性サンプル液をアプライする前に、濾過用フィルター(図示せず)によりサンプル液を濾過し、その濾過したサンプル液を試験紙Tにアプライする「前処理」が必要であったが、今回選択した材料の試験紙Tにおいては、粘性の極めて高い喀痰および、微粒子の存在する尿でも展開可能であるため、サンプル液をアプライする前の濾過操作を必要としない。
金コロイド標識抗体パッド25をサンプル液吸い上げパッド22上に配置した理由は次のとおりである。従来の図12、図13に示したケースを使用する測定系に用いるポアサイズの小さなタイプの試験紙では、金コロイド標識抗体パッド25は、図11に示されるように、サンプル液吸い上げパッド22とニトロセルロースメンブラン23との間に挿入されていた。
以上で、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施は、前記記載に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更を施すことが可能である。
2i 中間部
2j 試験紙設置部
2k 下面
2u 平面
3 試験紙設置溝
4 第1の凹部
4a,4b ガイド面
5 第2の凹部
6 蓋部6
7 壁
8 開口部
9 小孔
10 突起
12a,12b 折り返し片
11a,11b 押さえ片
S サンプル
T 試験紙
Claims (5)
- ケースと、
前記ケースの上面に形成され、試験紙を設置するための試験紙設置溝と、
前記ケースの上面に形成され、前記試験紙設置溝の延長線上につながり、サンプル液を溜めるための第1の凹部と、
前記ケースの上面に形成され、前記試験紙設置溝と前記第1の凹部との間に形成された第2の凹部とを備え、
前記試験紙設置溝の底面は、前記ケースの下面と所定の角度をなして、前記第1の凹部に向かって傾斜し、前記第1の凹部の底面は、前記試験紙設置溝に設置された試験紙の先端を、前記第1の凹部の底面まで沿わせるためのガイド面を有することを特徴とする試験紙測定容器。 - 前記所定の角度は、5度〜20度である請求項1記載の試験紙測定容器。
- 前記ガイド面は、前記試験紙設置溝の底面と滑らかにつながった平面を形成している請求項1記載の試験紙測定容器。
- 前記ケースは前記第1の凹部を覆うための蓋部をさらに備え、
前記蓋部は、前記試験紙設置溝に設置された試験紙の先端を、前記第1の凹部の底面に対して押さえつけるための押さえ片を有する請求項1記載の試験紙測定容器。 - 前記試験紙設置溝は、試験紙を上から設置できるように、上に開いて形成されている請求項1記載の試験紙測定容器。
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