JP5245858B2 - 充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケースおよび非水系二次電池 - Google Patents
充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケースおよび非水系二次電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5245858B2 JP5245858B2 JP2009011144A JP2009011144A JP5245858B2 JP 5245858 B2 JP5245858 B2 JP 5245858B2 JP 2009011144 A JP2009011144 A JP 2009011144A JP 2009011144 A JP2009011144 A JP 2009011144A JP 5245858 B2 JP5245858 B2 JP 5245858B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- plating
- alloy
- outer case
- metal outer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Secondary Cells (AREA)
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Description
(1)リチウムを吸蔵可能な正極活物質が塗布された正極板と、リチウムを吸蔵可能な負極活物質が塗布された負極板とが、セパレータおよび非水電解液を介して形成される電極群と、前記電極群を収容する金属外装ケースとを有する非水系二次電池のための金属外装ケースにおいて、該金属外装ケースが負極板と電気的に接続されていて、
かつ純Niめっき層の単層、又は下層が純Niめっき層で上層が半光沢Niめっき層の複層、もしくはNi合金(Ni−Fe合金を含まない)めっき層の単層、又は下層がNi合金(Ni−Fe合金を含まない)めっき層で上層が半光沢Niめっき層の複層のめっき被覆層(以下「めっき被覆層」という。)により少なくとも片面を被覆され、前記めっき被覆層と鋼板との間にFe−Ni拡散層を有しない鋼板の被覆面側を内面として多段成形されており、
さらにケース内面の缶壁における電位V(V vs NHE)と缶壁のケース底面からの高さH(mm)との間に、H≦50(mm)において、式(I)の関係が満足されていることを特徴とする充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケース。
V ≧ −0.26−0.0005×H (I)
(2)金属外装ケースの内面缶壁部に存在する前記めっき被覆層の厚みが0.5〜3μmであって、かつめっき被覆層と鋼板との間に、厚みが0.5μm以上1.0μm以下のFe−Ni拡散層を有し、このFe−Ni拡散層は、鋼板を700〜850℃で焼鈍することで得られたもので、めっき被覆層のうち純Niめっき層、Ni合金(Ni−Fe合金を含まない)めっき層の部分は上記焼鈍の700〜850℃で熱処理されたものであり、めっき被覆層のうち半光沢Niめっき層は上記熱処理後の純Niめっき層又はNi合金(Ni−Fe合金を含まない)めっき層にめっきされたものであることを特徴とする前項(1)記載の充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケース。
(3)金属外装ケースの内面缶壁部に存在する前記めっき被覆層の表面に有機系潤滑皮膜が0.1g/m2以上2g/m2以下存在することを特徴とする前項(1)または(2)記載の充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケース。
(4)リチウムを吸蔵可能な正極活物質が塗布された正極板と、リチウムを吸蔵可能な負極活物質が塗布された負極板とが、セパレータおよび非水電解液を介して形成される電極群と、前記電極群を収容する金属外装ケースとを有する非水系二次電池において、前項(1)〜(3)のいずれかに記載の金属外装ケースを用いた非水系二次電池。
(1)供試鋼板
表1に成分を示す低炭アルミキルド鋼とNb−Ti−sulc鋼の冷延板を用いた。Fe−Ni拡散層を有しない水準については、これらを下記(3)の条件であらかじめ焼鈍したものを用いた。
(2)めっき条件
電気めっき法により、表2に示す水準のNiもしくはNi合金めっきを行った。
(3)焼鈍条件
2%H2−N2雰囲気中で、最高到達板温が、低炭アルミキルド鋼は740℃、Nb−Ti−sulc鋼は800℃となるように焼鈍した。炉内滞在時間80secとした。
(4)上層めっき条件
一部の水準については、焼鈍後、さらに表3に示す条件で半光沢Niめっきを行った。
(5)潤滑皮膜処理条件
一部の水準について、めっき、焼鈍、もしくは上層めっきの終了後に、潤滑皮膜処理を行った。潤滑皮膜の組成を表4に示す。
(1)前工程の条件
低炭アルミキルド鋼は全7工程、Nb−Ti−sulc鋼は全5工程で成形した。最終3工程を除く前工程の絞り比は、低炭アルミキルド鋼では2.45、Nb−Ti−sulc鋼では1.98とした。
(2)最終3工程の条件
缶壁の高さ50mm以内での電位分布は、最終3工程の成形条件に依存する。表5に最終3工程の絞り比とダイR(mm)を示した。
(3)缶壁の電位分布測定
缶壁の底から高さ10mm,20mm,30mm,40mm,50mmの点を中心とするφ10mmのサンプルを打ち抜き、端面と裏面をテープシールしたのち、5%NaCl水溶液中で浸漬電位を測定し、標準水素電極(NHE)を基準としてV単位で、小数第3位まで表わした。表5の「式(I)」において、缶壁の底から高さ10mm,20mm,30mm,40mm,50mmのいずれにおいても式(I)を満足する場合は「○」とし、いずれか1箇所でも式(I)を満足しない場合は「×」とした。また、表5の「電位H=50mm」には、底からの高さ50mmのサンプルにおける電位評価結果を示す。
(4)缶壁Ni付着量、潤滑皮膜量測定
缶壁の底から高さ10mm、30mm,50mmの点を中心とするφ10mmのサンプルを打ち抜き、蛍光X線測定によりNi付着量(g/m2)を求め、比重から膜厚(μm)に換算した。また、潤滑皮膜があるものは溶剤で溶解することにより質量法で付着量(g/m2)を求めた。いずれも缶壁の底から高さ10mm、30mm,50mmの3点の平均値を採用した。評価結果を表5に示す。
(1)正極板
正極活物質としてコバルト酸リチウムを用いた。これにアセチレンブラックとポリフッ化ビニリデン(PVDF)を質量比で10:10:1となるよう混合したのち水性ディスパージョンとしてAl箔に塗布し、乾燥した。これを所定の厚みとなるよう圧延し、所定の大きさに切り出したものを正極板とした。
(2)負極板
負極活物質には非晶質カーボンを用いた。これを導電材であるアセチレンブラックと乾式混合し、さらにポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチルー2−ピロリドン(NMP)を混合物に均一に分散させて、カーボン:アセチレンブラック:PVDF=88:5:8となるペーストを作成した。これをCu箔に塗布し、乾燥したのち、所定厚みとなるよう圧延してから、所定の大きさに切り出したものを負極板とした。
(3)セパレータおよび電解質
セパレータにはポリエチレン微多孔膜を用いた。電解質には、エチレンカーボネート:ジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネートを体積比で25:35:40の割合で混合したものに、LiPF6を1mol/L添加した溶液を用いた。
(4)電池
正極板と負極板がセパレータを挟んで捲回された電極群と、非水電解質と、電極群に接合された集電板を、前記の金属外装ケースに収納し、負極リード板によりケースを負極接続して、直径32mm、高さ122mmの長円筒型電池を作成した。初期放電容量は7Ahであった。
充電:1C、4.2V、CV−CC (25℃)
放電:5C、2.5V (25℃)
サイクル終了後の放電容量を測定し、初期放電容量との比から容量保持率を求めた。電池を分解して、缶壁に付着した生成物の面積率を測定した。生成物がLi化合物であることをEDXにより確認した。性能評価結果を表5に示す。
2:負極板
3:セパレータ
4:金属外装ケースの缶壁
Claims (4)
- リチウムを吸蔵可能な正極活物質が塗布された正極板と、リチウムを吸蔵可能な負極活物質が塗布された負極板とが、セパレータおよび非水電解液を介して形成される電極群と、前記電極群を収容する金属外装ケースとを有する非水系二次電池のための金属外装ケースにおいて、該金属外装ケースが負極板と電気的に接続されていて、
かつ純Niめっき層の単層、又は下層が純Niめっき層で上層が半光沢Niめっき層の複層、もしくはNi合金(Ni−Fe合金を含まない)めっき層の単層、又は下層がNi合金(Ni−Fe合金を含まない)めっき層で上層が半光沢Niめっき層の複層のめっき被覆層(以下「めっき被覆層」という。)により少なくとも片面を被覆され、前記めっき被覆層と鋼板との間にFe−Ni拡散層を有しない鋼板の被覆面側を内面として多段成形されており、
さらにケース内面の缶壁における電位V(V vs NHE)と缶壁のケース底面からの高さH(mm)との間に、H≦50(mm)において、式(I)の関係が満足されていることを特徴とする充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケース。
V ≧ −0.26−0.0005×H (I) - 金属外装ケースの内面缶壁部に存在する前記めっき被覆層の厚みが0.5〜3μmであって、かつめっき被覆層と鋼板との間に、厚みが0.5μm以上1.0μm以下のFe−Ni拡散層を有し、このFe−Ni拡散層は、鋼板を700〜850℃で焼鈍することで得られたもので、めっき被覆層のうち純Niめっき層、Ni合金(Ni−Fe合金を含まない)めっき層の部分は上記焼鈍の700〜850℃で熱処理されたものであり、めっき被覆層のうち半光沢Niめっき層は上記熱処理後の純Niめっき層又はNi合金(Ni−Fe合金を含まない)めっき層にめっきされたものであることを特徴とする請求項1記載の充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケース。
- 金属外装ケースの内面缶壁部に存在する前記めっき被覆層の表面に有機系潤滑皮膜が0.1g/m2以上2g/m2以下存在することを特徴とする請求項1または2記載の充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケース。
- リチウムを吸蔵可能な正極活物質が塗布された正極板と、リチウムを吸蔵可能な負極活物質が塗布された負極板とが、セパレータおよび非水電解液を介して形成される電極群と、前記電極群を収容する金属外装ケースとを有する非水系二次電池において、請求項1〜3のいずれかに記載の金属外装ケースを用いた非水系二次電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009011144A JP5245858B2 (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケースおよび非水系二次電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009011144A JP5245858B2 (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケースおよび非水系二次電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010170795A JP2010170795A (ja) | 2010-08-05 |
JP5245858B2 true JP5245858B2 (ja) | 2013-07-24 |
Family
ID=42702747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009011144A Active JP5245858B2 (ja) | 2009-01-21 | 2009-01-21 | 充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケースおよび非水系二次電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5245858B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102117896B (zh) * | 2011-01-28 | 2012-12-05 | 福建南平南孚电池有限公司 | 圆柱形电池的轧线方法 |
CN112946490B (zh) * | 2021-03-04 | 2023-05-30 | 芜湖天弋能源科技有限公司 | 一种锂离子电池电芯容量衰减的fa分析方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000026992A (ja) * | 1989-08-31 | 2000-01-25 | Katayama Tokushu Kogyo Kk | Niメッキ鋼板 |
TW430698B (en) * | 1996-05-09 | 2001-04-21 | Toyo Kohan Co Ltd | Surface-Treatment Steel plate for battery case, its manufacture, battery case and battery |
JP4875868B2 (ja) * | 2005-08-29 | 2012-02-15 | 日立ビークルエナジー株式会社 | 非水電解液二次電池 |
-
2009
- 2009-01-21 JP JP2009011144A patent/JP5245858B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010170795A (ja) | 2010-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103477490B (zh) | 用活性材料以图案涂布的卷绕型电极组件及包含其的二次电池 | |
RU2508579C2 (ru) | Активный материал отрицательного электрода на основе кремниевого сплава для электрического устройства | |
JP7216869B2 (ja) | 二次電池及び該二次電池を備える電池モジュール、電池パック、装置 | |
US10804568B2 (en) | Lithium ion secondary battery and method of producing the same | |
JP5267873B2 (ja) | 二次電池およびその製造方法 | |
CN104241613B (zh) | 蓄电元件和蓄电池模块 | |
JP2010103086A (ja) | リチウムイオン電池用正極 | |
CN112864546B (zh) | 非水电解质二次电池 | |
US20230361367A1 (en) | Charge and discharge method for nonaqueous electrolyte secondary battery, and charge and discharge system for nonaqueous electrolyte secondary battery | |
US20140302366A1 (en) | Nonaqueous electrolyte secondary cell | |
US20180123186A1 (en) | Method of manufacturing lithium secondary battery and lithium secondary battery manufactured by the same | |
JP2014120404A (ja) | 二次電池 | |
EP3771016A1 (en) | Lithium secondary battery | |
JP2012216285A (ja) | 非水電解質二次電池 | |
JP5620499B2 (ja) | 非水電解質電池 | |
JP5245858B2 (ja) | 充放電サイクルによる容量低下の少ない非水系二次電池のための金属外装ケースおよび非水系二次電池 | |
JP2010238423A (ja) | リチウムイオン電池の充電方法、リチウムイオン電池、組電池、電池システム、充電制御装置、および車両 | |
KR101636115B1 (ko) | 리튬 이차전지용 전극조립체 및 이를 포함하는 리튬이차전지 | |
TWI546999B (zh) | 圓筒型二次電池用之頂蓋及包含其之二次電池 | |
CN115911547B (zh) | 锂离子电池、电池模组、电池包及用电装置 | |
JP4819148B2 (ja) | 金属溶出による電圧低下の少ないリチウムイオン電池の金属外装ケース用素材および金属外装ケースならびにリチウムイオン電池 | |
US12009506B2 (en) | Nonaqueous electrolyte secondary battery | |
JP2020077492A (ja) | 非水電解液二次電池 | |
US20230105792A1 (en) | Charging method and charging system for non-aqueous electrolyte secondary battery | |
WO2014199781A1 (ja) | 電気デバイス用負極活物質、およびこれを用いた電気デバイス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130312 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130325 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5245858 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |