JP5138202B2

JP5138202B2 - 通信装置および通信方法、並びに通信システム

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Publication number: JP5138202B2
Application number: JP2006295830A
Authority: JP
Inventors: 悦憲斉藤; 俊英藤森; 秀明清水
Original assignee: Sony Interactive Entertainment Inc; Sony Corp; Sony Computer Entertainment Inc
Current assignee: Sony Interactive Entertainment Inc; Sony Corp
Priority date: 2006-10-31
Filing date: 2006-10-31
Publication date: 2013-02-06
Anticipated expiration: 2026-10-31
Also published as: JP2008113334A

Description

本発明は、無線機能を有するスレーブ機器と通信可能な通信装置および通信方法、並びに通信システムに関するものである。

たとえばBluetooth（ブルートゥース）（登録商標）を使用した一般的な無線通信装置は、ホストＣＰＵとBluetoothシステムを有している。このような無線通信装置において、BluetoothシステムはホストＣＰＵからの制御コマンドにより動作が制御される。

たとえば、スレーブ装置（機器）からの接続を受け付けることができるようにするためには、ホストＣＰＵからＵＳＢ（Universal Serial Bus）、もしくはＵＡＲＴ（Universal Asynchronous Receiver Transmitter）で接続されたホストコントローラインタフェース（Host Controller Interface、以下、ＨＣＩ）を介して、ページスキャン（Page Scan）モード設定コマンドを転送することにより、Bluetoothシステムをページスキャン（Page Scan）モードに入れる必要がある。

図１は、Bluetoothシステムを搭載した一般的な無線通信装置を含む無線通信システムの構成例を示すブロック図である。

図１の無線通信システム１は、Bluetoothシステムを搭載したコンシューマエレクトロニクス（以下、ＣＥ）機器などの無線通信装置２、およびヘッドフォンなどの対向するBluetoothシステム３１を搭載するスレーブ装置３を有している。

無線通信装置２は、ホストＣＰＵ２１、システム管理ＣＰＵ２２、Bluetoothシステム２３、ホストＣＰＵ２１とBluetoothシステム２３を接続するＵＳＢ、またはＵＡＲＴバス２４、その他の周辺装置２５、およびBluetoothシステム２３の制御情報などをセーブしたＥＥＰＲＯＭなどの外部メモリ２６を有している。

図２は、図１の無線通信装置の接続動作時の一例を説明するためのシーケンスチャートを示す図である。
以下、図２に関連付けて図１の無線通信装置の接続動作について説明する。

無線通信装置２の主電源をオンする（ＳＴ１）。
ホストＣＰＵ２１、システム管理ＣＰＵ２２、およびBluetoothシステム２３の電源がパワーオンする（ＳＴ１）。
その他の周辺装置２５は、ホストＣＰＵ２１の制御下にあり、パワーオン、またはパワーオフのどちらかの状態にある。

ホストＣＰＵ２１は、ＵＳＢ、またはＵＡＲＴバス２４の接続ネゴシエーションを行い（ＳＴ２）、ＨＣＩを介してBluetoothシステム２３と接続する。
ホストＣＰＵ２１はBluetoothシステム２３に対して、ＨＣＩ制御コマンドによって、接続可能なスレーブ装置３を設定し、Bluetoothシステム２３をページスキャン（Page Scan）モードに入れる（ＳＴ３）。
スレーブ装置３からのページング（Paging）処理要求にBluetoothシステム２３は応答し、接続要求を受け入れる（ＳＴ４）。
Bluetoothシステム２３は、スレーブ装置３から接続要求があったことを、ホストＣＰＵ２１に通知する（ＳＴ５）。
ホストＣＰＵ２１が接続を受け入れる（ＳＴ６）。
ホストＣＰＵ２１は、Bluetoothシステム２３を通してスレーブ装置３との間で認証処理（ＳＴ７）、および暗号化処理を実行する（ＳＴ８）。
Bluetoothシステム２３は、スレーブ装置３との接続が完了したことをホストＣＰＵ２１に通知する（ＳＴ９）。

この種の関連技術が、たとえば特許文献１に開示されている。
特開２００４−３３６７４０号公報

しかしながら、特許文献１に開示された技術では、周辺装置の識別リストを用いて接続確立時間を短縮する方法が公開されているが、Bluetoothシステムの識別リストの管理、およびページスキャン（Page Scan）モードに入れるための処理はホストＣＰＵによって制御されている。
そのため、Bluetoothを使用した無線通信装置を接続待ちにする場合には、BluetoothシステムとホストＣＰＵの両方が動作している必要があった。

本発明は、接続待ち時に、ホストが起動状態になくとも、スレーブ装置からの無線信号を受けて自動的に起動を開始し、接続処理を行うことが可能な通信装置および通信方法、並びに通信システムを提供することにある。

本発明の第１の観点の通信装置は、起動信号に応じて非起動状態から起動状態に起動されると、通信機能部を介した処理が可能なホストと、スレーブ装置と無線通信可能で、上記ホストを介さずに、自動的に接続待ち状態に入ることが可能な自動処理機能を有し、自立的に接続待ち状態に入り、接続可能なスレーブ装置からの接続を行うことが可能な機能を有する通信機能部と、通信機能上で接続可能なスレーブ装置が登録されたスレーブ装置登録リストおよび自動処理機能設定情報を記憶されたメモリと、を有し、上記通信機能部は、起動信号により機動された上記ホストとのホストコントローラインタフェース（ＨＣＩ）タスク処理を行うＨＣＩタスク処理部と、通信機能を有し、スレーブ装置との信号の授受を行うことが可能で、接続可能なスレーブ装置からの接続要求あれば、上記起動信号を出力する下位レイヤタスク処理部と、起動すると上記自動処理機能の初期化処理において、上記自動処理機能設定情報を読み出し、自動処理モードに設定するか否かを判断し、当該自動処理モードである場合に、上記スレーブ装置登録リストを読み出し、接続可能なスレーブ装置が登録されている場合に上記接続待ち状態に遷移し、上記接続待ちの処理では、接続要求が上記スレーブ装置登録リストに登録された接続可能なスレーブ装置からの要求であるかをチェックし、接続可能ではないスレーブ装置からの接続要求であれば、当該接続要求を破棄し、接続待ち処理を継続し、接続可能なスレーブ装置からの接続要求であれば、上記下位レイヤタスク処理部に上記起動信号を出力させる疑似ホストタスク処理部と、上記ＨＣＩタスク処理部と上記擬似ホストタスク処理部と上記下位レイヤタスク処理部との接続を適宜切り替えるセレクタと、を含み、上記セレクタは、上記自動処理機能の初期化処理時には、上記下位レイヤタスク処理部と上記疑似ホストタスク処理部とを接続し、疑似ホストタスクを起動させ、疑似ホストタスクを終了させ、上記ホストからの制御待ちに入る場合には、上記下位レイヤタスク処理部と上記ＨＣＩタスク処理部の接続に切り替え、ＨＣＩタスクを起動させ、上記起動信号により起動した上記ホストは、上記通信機能部との間で接続ネゴシエーションを行い、上記通信機能部は、上記ホストに接続要求があったことを通知する。

好適には、上記通信機能部は、起動信号により機動された上記ホストとのホストコントローラインタフェース（ＨＣＩ）タスク処理を行うＨＣＩタスク処理部と、通信機能を有し、スレーブ装置との信号の授受を行うことが可能で、接続可能なスレーブ装置からの接続要求あれば、上記起動信号を出力する下位レイヤタスク処理部と、起動すると上記自動処理機能の初期化処理において、上記自動処理機能設定情報を読み出し、自動処理モードに設定するか否かを判断し、当該自動処理モードである場合に、上記スレーブ装置登録リストを読み出し、接続可能なスレーブ装置が登録されている場合に上記接続待ち状態に遷移し、上記接続待ちの処理では、接続要求が上記スレーブ装置登録リストに登録された接続可能なスレーブ装置からの要求であるかをチェックし、接続可能ではないスレーブ装置からの接続要求であれば、当該接続要求を破棄し、接続待ち処理を継続し、接続可能なスレーブ装置からの接続要求であれば、上記下位レイヤタスクに上記起動信号を出力させる疑似ホストタスク処理部と、上記ＨＣＩタスク処理部と上記擬似ホストタスク処理部と上記下位レイヤタスク処理部との接続を適宜切り替えるセレクタと、を含む。

好適には、上記疑似ホストタスク処理部は、自動処理モードでない場合には、ＨＣＩタスクへの切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、自動処理モードである場合に、読み出したスレーブ装置登録リストに接続可能なスレーブ装置が一台も登録されていなければ、ＨＣＩタスク切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、上記ネゴシエーション後に上記ホストと上記通信機能部が接続されると、接続要求の通知を発行し、ＨＣＩタスク切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、当該ＨＣＩタスク切り替え処理では、セレクタを上記下位レイヤタスク処理部と上記ＨＣＩタスク処理部の接続に切り替えを行ない、ＨＣＩタスクを起動する。

好適には、上記自動機能部は、一定時間接続要求がないと判断した場合、あらかじめ設定された時間または接続トリガが入るまで低消費電力モードに入る。

本発明の第２の観点の通信システムは、通信装置と、上記通信装置と通信可能なスレーブ装置と、有し、上記通信装置は、起動信号に応じて非起動状態から起動状態に起動されると、通信機能部を介した処理が可能なホストと、スレーブ装置と無線通信可能で、上記ホストを介さずに、自動的に接続待ち状態に入ることが可能な自動処理機能を有し、自立的に接続待ち状態に入り、接続可能なスレーブ装置からの接続を行うことが可能な機能を有する通信機能部と、通信機能上で接続可能なスレーブ装置が登録されたスレーブ装置登録リストおよび自動処理機能設定情報を記憶されたメモリと、を有し、上記通信機能部は、起動信号により起動された上記ホストとのホストコントローラインタフェース（ＨＣＩ）タスク処理を行うＨＣＩタスク処理部と、通信機能を有し、スレーブ装置との信号の授受を行うことが可能で、接続可能なスレーブ装置からの接続要求あれば、上記起動信号を出力する下位レイヤタスク処理部と、起動すると上記自動処理機能の初期化処理において、上記自動処理機能設定情報を読み出し、自動処理モードに設定するか否かを判断し、当該自動処理モードである場合に、上記スレーブ装置登録リストを読み出し、接続可能なスレーブ装置が登録されている場合に上記接続待ち状態に遷移し、上記接続待ちの処理では、接続要求が上記スレーブ装置登録リストに登録された接続可能なスレーブ装置からの要求であるかをチェックし、接続可能ではないスレーブ装置からの接続要求であれば、当該接続要求を破棄し、接続待ち処理を継続し、接続可能なスレーブ装置からの接続要求であれば、上記下位レイヤタスク処理部に上記起動信号を出力させる疑似ホストタスク処理部と、上記ＨＣＩタスク処理部と上記擬似ホストタスク処理部と上記下位レイヤタスク処理部との接続を適宜切り替えるセレクタと、を含み、上記セレクタは、上記自動処理機能の初期化処理時には、上記下位レイヤタスク処理部と上記疑似ホストタスク処理部とを接続し、疑似ホストタスクを起動させ、疑似ホストタスクを終了させ、上記ホストからの制御待ちに入る場合には、上記下位レイヤタスク処理部と上記ＨＣＩタスク処理部の接続に切り替え、ＨＣＩタスクを起動させ、上記起動信号により起動した上記ホストは、上記通信機能部との間で接続ネゴシエーションを行い、上記通信機能部は、上記ホストに接続要求があったことを通知する。

本発明の第３の観点は、通信装置と、上記通信装置と通信可能なスレーブ装置と、有し、上記通信装置は、起動信号に応じて非起動状態から起動状態に起動されると、通信機能部を介した処理が可能なホストと、スレーブ装置と無線通信可能で、上記ホストを介さずに、自立的に接続待ち状態に入り、接続可能なスレーブ装置からの接続を行うことが可能な機能を有する通信機能部と、通信機能上で接続可能なスレーブ装置が登録されたスレーブ装置登録リストおよび自動処理機能設定情報を記憶されたメモリと、を含み、上記通信機能部は、自動的に上記接続待ち状態に入ることが可能な自動処理機能を有し、上記通信装置とスレーブ装置との間で無線通信を行う通信方法であって、通信装置において、起動すると上記自動処理機能の初期化処理において、上記自動処理機能設定情報を読み出し、自動処理モードに設定するか否かを判断し、当該自動処理モードである場合に、上記スレーブ装置登録リストを読み出し、接続可能なスレーブ装置が登録されている場合に上記接続待ち状態に遷移し、上記接続待ちの処理では、接続要求が上記スレーブ装置登録リストに登録された接続可能なスレーブ装置からの要求であるかをチェックし、接続可能ではないスレーブ装置からの接続要求であれば、当該接続要求を破棄し、接続待ち処理を継続し、接続可能なスレーブ装置からの接続要求であれば、上記起動信号を出力し、上記起動信号により起動した上記ホストは、上記通信機能部との間で接続ネゴシエーションを行い、上記通信機能部は、上記ホストに接続要求があったことを通知し、上記ホストを介さずに、自立的に接続待ち状態に入り、接続可能なスレーブ装置からの接続を行う。

本発明によれば、接続待ち時に、ホストが起動状態になくとも、スレーブ装置からの無線信号を受けて自動的に起動を開始し、接続処理を行うことができる。

以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。

図３は、本発明の実施形態に係る無線通信装置を使用した無線通信システムの構成例を示す図である。
本実施形態の無線通信装置は、Bluetoothシステムを搭載した装置である。

図３の無線通信システム１００は、Bluetoothシステムを搭載したＣＥ機器（コンシューマエレクトロニクス機器）などの無線通信装置１１０、およびヘッドフォンなどの対向するBluetoothシステム１２１を搭載するスレーブ装置１２０を有している。

無線通信装置１１０は、ホストＣＰＵ１１１、システム管理ＣＰＵ１１２、通信機能部としてのBluetoothシステム１１３、ホストＣＰＵ１１１とBluetoothシステム１１３を接続するＵＳＢ、またはＵＡＲＴバス１１４、その他の周辺装置１１５、およびBluetoothシステム１１３の制御情報などをセーブしたＥＥＰＲＯＭなどの外部メモリ１１６を有している。

ホストＣＰＵ１１１は、主電源オン時にはパワーオフ状態（非起動状態）に保持される。図３において、ホストＣＰＵ１１１のブロックに（オフ）と記載しているが、これは起動されるまではパワーオフ状態にあるという意味である。周辺装置１１５においても同じである。
ホストＣＰＵ１１１は、システム管理ＣＰＵ１１２の管理の下、無線通信装置１１０全体が起動状態となり、自身が起動状態（パワーオン状態）になると、ＵＳＢ、またはＵＡＲＴバス１１４の接続ネゴシエーションを行い、ＨＣＩを介してBluetoothシステム１１３と接続する。
ホストＣＰＵ１１１は、バス１１４を通してBluetoothシステム１１３から登録されているスレーブ装置１２０から接続要求があったことの通知を受けると、その接続を受け入れ、スレーブ装置１２０との間で認証処理、暗号化処理等を実行する。

システム管理ＣＰＵ１１２は、主電源オン時には、Bluetoothシステム１１３とともにパワーオン状態となる。
システム管理ＣＰＵ１１２は、Bluetoothシステム１１３からウェイクアップ信号Ｓ１１３を受けると、システム毎の手順に従い無線通信装置１１０の非起動状態にあるホストＣＰＵ１１１や周辺装置１１５を起動する。

Bluetoothシステム１１３は、主電源オン時には、システム管理ＣＰＵ１１２とともにパワーオン状態となる。
Bluetoothシステム１１３は、パワーオン状態となると、自動的にページスキャン（Page Scan）モードに入ることができる処理（以下、自動（オート）ページスキャン（Auto Page Scan）処理という）によって、外部メモリ１１６にセーブ（記憶）されたBluetoothシステムの制御情報からオートページスキャン（Auto Page Scan）設定情報と接続可能な一または複数のスレーブ装置１２０、たとえば無線接続されるヘッドフォンやWEBカメラなどの周辺機器、が登録されたリスト（以下、スレーブ装置登録リスト）を読み出し、自動的にページスキャン（Page Scan）モードに遷移する。なお、オートページスキャン（Auto Page Scan）については後でさらに詳述する。
Bluetoothシステム１１３は、Bluetoothに従った無線通信をスレーブ装置１２０間で行うことが可能で、登録されたスレーブ装置からのページング（Paging）処理要求（接続要求）に応答し、接続要求を受け入れ、システム管理ＣＰＵ１１２にウェイクアップ信号Ｓ１１３を出力し、無線通信装置１１０のホストＣＰＵ１１１を含む非起動状態にある機能ブロックの起動を要求する。
また、Bluetoothシステム１１３は、起動したホストＣＰＵ１１１と、ＵＳＢ、またはＵＡＲＴバス１１４の接続ネゴシエーションを行い、スレーブ装置１２０から接続要求があったことを、ホストＣＰＵ１１１に通知する。また、Bluetoothシステム１１３は、スレーブ装置１２０との接続が完了したことをホストＣＰＵ１１１に通知する。

本Bluetoothシステム１１３は、オートページスキャン（Auto Page Scan）処理機能を有することにより、ホストＣＰＵ１１１からの制御を介さずに、ページスキャン（Page Scan）モードに入ることが可能である。
また、Bluetoothシステム上で接続可能なスレーブ装置１２０、たとえば無線接続されるヘッドフォンやWEBカメラなどの周辺機器、が登録されたスレーブ装置登録リストを管理することにより、スレーブ装置登録リストに記載された接続可能なスレーブ装置からのページング（Paging）リクエスト（接続要求）のみを受け入れ、無線通信装置１１０を起動する。
Bluetoothシステム１１３は、スレーブ装置登録リストに記載されていないスレーブ装置からのPagingリクエストがあった場合は、無線通信装置を起動することなくページング（Paging）リクエストを破棄する。
また、Bluetoothシステム１１３は、オートページスキャン（Auto Page Scan）処理機能を有することにより、待機動作時はBluetoothシステム１１３のみがオンしていれば良く、一定時間接続要求がないと判断したBluetoothシステム１１３は、設定された時間、または接続トリガが入るまで低消費電力モードに入ることでさらに消費電力を削減させることも可能である。

外部メモリ１１６は、ＥＥＰＲＯＭなどの不揮発性メモリにより構成され、オートページスキャン（Auto Page Scan）設定情報やスレーブ装置登録リストが記憶されている。

ここで、Bluetoothシステム１１３のおけるオートページスキャン（Auto Page Scan）処理機能についてさらに詳細に説明する。

図４は、本実施形態に係るオートページスキャン（Auto Page Scan）処理機能を有するBluetoothシステムの構成例を示す機能ブロック図である。

図４のBluetoothシステム１１３は、ＨＣＩタスク処理部１１３１、擬似ホストタスク処理部１１３２、リンクマネージャ(Link Manager : LM)、リンクコントローラ(Link Controller : LC)などの下位レイヤタスク処理部１１３３、およびセレクタ１１３４を有する。

ＨＣＩタスク処理部１１３１は、ＵＳＢまたはＵＡＲＴバス１１４が接続され、ホストＣＰＵ１１１との通常のＨＣＩタスク処理を行う。

擬似ホストタスク処理部１１３２は、システムのブート(Boot)処理において起動されると、オートページスキャン（Auto Page Scan）の初期化処理を実行する。
擬似ホストタスク処理部１１３２は、オートページスキャン（Auto Page Scan）初期化処理では、外部メモリ１１６から読み込んだオートページスキャン（Auto Page Scan）設定情報によりオートページスキャン（Auto Page Scan）モードに設定するかどうかを判断する。
擬似ホストタスク処理部１１３２は、オートページスキャン（Auto Page Scan）モードである場合には、スレーブ装置登録リストを読み出し、スレーブ装置登録リストに接続可能なスレーブ装置が登録されていれば、登録されているスレーブ装置のBD_ADDR（Bluetoothアドレス）などの登録情報をリードし、ページスキャン（Page Scan）モードを設定し、ページスキャン（Page Scan）待ち処理に遷移する。
擬似ホストタスク処理部１１３２は、ページスキャン（Page Scan）待ち処理では、ページング（Paging）リクエストがスレーブ装置登録リストに登録された接続可能なスレーブ装置からのリクエストであるかチェックし、接続可能なスレーブ装置からのページング（Paging）リクエストであれば、下位レイヤタスク処理部１１３３に無線通信装置を起動するためのウェイクアップ信号を出力させ、接続可能ではないスレーブ装置からのページング（Paging）リクエストであれば、ページング（Paging）要求を破棄する。

下位レイヤタスク処理部１１３３は、基本的にBluetoothの無線通信機能を有し、スレーブ装置１２０との信号の授受を行い、また、接続可能なスレーブ装置１２０からのページング（Paging）リクエストであれば、無線通信装置を起動するためのウェイクアップ信号をシステム管理ＣＰＵ１１２に出力する。

セレクタ１１３４は、ＨＣＩタスク処理部１１３１と擬似ホストタスク処理部１１３２とＬＭ／ＬＣなどの下位レイヤタスク処理部１１３３との接続を適宜切り替える。

次に、上記構成による動作を、図５、図６、および図７に関連付けて接続時とオートページスキャン（Auto Page Scan）処理時の動作を中心に説明する。

図５は、図３の無線通信装置の接続動作時の一例を説明するためのシーケンスチャートを示す図である。
図６は、オートページスキャン（Auto Page Scan）モードのページスキャン（Page Scan）初期化処理のフローチャートである。
図７は、オートページスキャン（Auto Page Scan）モードのページスキャン（Page Scan）待ち処理のフローチャートである。

まず、接続時のシーケンスを図５に関連付けて説明する。

無線通信装置１１０の主電源をオンする（ＳＴ１０１）。
主電源がオンしたことに伴い、Bluetoothシステム１１３、システム管理ＣＰＵ１１２のみの電源がパワーオンする（ＳＴ１０１）。このとき、ホストＣＰＵ１１１、およびその他の周辺装置１１５はパワーオフ状態にある（ＳＴ１０２）。

Bluetoothシステム１１３は、オートページスキャン（Auto Page Scan）処理によって、外部メモリ１１６にセーブされたBluetoothシステムの制御情報からオートページスキャン（Auto Page Scan）設定情報と接続可能なスレーブ装置を記載したスレーブ装置登録リストを読み出し、自動的にページスキャン（Page Scan）モードに遷移する（ＳＴ１０３、ＳＴ１０４）。
Bluetoothシステム１１３は、登録されたスレーブ装置１２０からのページング（Paging）処理要求に応答し、接続要求を受け入れる（ＳＴ１０５）。
Bluetoothシステム１１３は、システム管理ＣＰＵ１１２にウェイクアップ信号Ｓ１１３を出力し、無線通信装置１１０の起動を要求する（ＳＴ１０６）。

ウェイクアップ信号Ｓ１１３を受け取ったシステム管理ＣＰＵ１１２は、システム毎の手順に従い無線通信装置１１０を起動する（ＳＴ１０７）。
起動した無線通信装置１１０のホストＣＰＵ１１１は、ＵＳＢ、またはＵＡＲＴバス１１４の接続ネゴシエーションを行い、ＨＣＩを介してBluetoothシステム１１３と接続する（ＳＴ１０８）。
Bluetoothシステム１１３は、スレーブ装置１２０から接続要求があったことを、ホストＣＰＵ１１１に通知する（ＳＴ１０９）。

ホストＣＰＵ１１１が接続を受け入れる（ＳＴ１１０）。
ホストＣＰＵ１１１は、Bluetoothシステム１１３を介してスレーブ装置１２０との間で認証処理（ＳＴ１１１）、および暗号化処理を実行する（ＳＴ１１２）。
Bluetoothシステム１１３は、スレーブ装置１２０との接続が完了したことをホストＣＰＵ１１１に通知する（ＳＴ１１３）。

次に、オートページスキャン（Auto Page Scan）モードのページスキャン（Page Scan）の動作を説明する。また、初期化処理、およびページスキャン（Page Scan）待ち処理を図６および図７に関連付けて説明する。

Bluetoothシステム１１３のBoot処理において、セレクタ１１３４をLM/LCなどの下位レイヤタスク処理部１１３３と擬似ホストタスク処理部１１３２を接続し、擬似ホストタスクを起動する。
擬似ホストタスクでは、図６に示すようなオートページスキャン（Auto Page Scan）の初期化処理を実行する（ＳＴ１２０）。

オートページスキャン（Auto Page Scan）初期化処理では、初めに外部メモリ１１６からオートページスキャン（Auto Page Scan）設定情報を読み込む（ＳＴ１２１）。
次に、オートページスキャン（Auto Page Scan）モードに設定するかどうかを判断する（ＳＴ１２２）。
オートページスキャン（Auto Page Scan）モードでなければ、ＨＣＩタスクへの切り替え処理を実行してホストＣＰＵ１１からの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了する（ＳＴ１２３）。

オートページスキャン（Auto Page Scan）モードであれば、外部メモリ１１６から接続可能なスレーブ装置登録リストを読み出す（ＳＴ１２４）。
スレーブ装置登録リストに接続可能なスレーブ装置が一台も登録されていなければ、ＨＣＩタスク切り替え処理を実行してホストＣＰＵ１１１からの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了する（ＳＴ１２３）。

スレーブ装置登録リストに接続可能なスレーブ装置が登録されていれば（ＳＴ１２５）、登録されているスレーブ装置のBD_ADDR（Bluetoothアドレス）などの登録情報をリードし、ページスキャン（Page Scan）モードを設定し（ＳＴ１２６）、図７に示すようなページスキャン（Page Scan）待ち処理に遷移する（ＳＴ１３０）。

ページスキャン（Page Scan）待ち処理では、ページング（Paging）リクエストがスレーブ装置登録リストに登録された接続可能なスレーブ装置１２０からのリクエストであるかチェックする（ＳＴ１３１）。
接続可能ではないスレーブ装置１２０からのページング（Paging）リクエストであれば、ページング（Paging）要求を破棄し、ページスキャン（Page Scan）待ち処理を継続する。Bluetoothシステム上でスレーブ装置が接続可能かどうかを判断することにより、ホストＣＰＵ１１１を介する必要がない。

接続可能なスレーブ装置１２０からのページング（Paging）リクエストであれば、無線通信装置を起動するためのウェイクアップ信号Ｓ１１３を出力する（ＳＴ１３２）。
起動した無線通信装置１１０のホストＣＰＵ１１１は、ＵＳＢ、またはＵＡＲＴバス１１４によるネゴシエーションを行い、Bluetoothシステム１１３と接続される。
ホストＣＰＵ１１１とBluetoothシステム１１３が接続されたら、擬似ホストタスクは接続要求の通知を発行し（ＳＴ１３４）、擬似ホストタスクは、ＨＣＩタスク切り替え処理を実行して（ＳＴ１３５）、ホストＣＰＵ１１１からの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了する。
ＨＣＩタスク切り替え処理では、セレクタ１１３４をLM/LCなどの下位レイヤタスク処理部１１３３とＨＣＩタスク処理部１１３１の接続に切り替えを行ない、ＨＣＩタスクを起動する。

以上説明したように、本実施形態によれば、無線通信装置１１０のBluetoothシステム１１３は、オートページスキャン（Auto Page Scan）処理機能を有することにより、ホストＣＰＵ１１１からの制御を介さずに、ページスキャン（Page Scan）モードに入ることが可能であり、Bluetoothシステム上で接続可能なスレーブ装置１２０を登録されたスレーブ装置登録リストを管理することにより、スレーブ装置登録リストに記載された接続可能なスレーブ装置からのページング（Paging）リクエスト（接続要求）のみを受け入れ、無線通信装置１１０を起動し、スレーブ装置登録リストに記載されていないスレーブ装置からのPagingリクエストがあった場合は、無線通信装置を起動することなくページング（Paging）リクエストを破棄する機能を有することから、以下の効果を得ることができる。

すなわち、本実施形態によれば、オートページスキャン（Auto Page Scan）処理機能を有することにより、ホストＣＰＵ１１１からの制御を介さずに、自立的にページスキャン（Page Scan）モードに入ることが可能である。

また、Bluetoothシステム上でスレーブ装置登録リストを管理することにより、スレーブ装置登録リストに記載された接続可能なスレーブ装置からのページング（Paging）リクエストのみを受け入れ、記載されていないスレーブ装置からのページング（Paging）リクエストを、ホストＣＰＵ１１１を起動することなく破棄することが可能である。

また、待機動作時はBluetoothシステムのみがオンしていれば良く、一定時間接続要求がないと判断したBluetoothシステムは、設定された時間、または接続トリガが入るまで低消費電力モードに入ることで、さらに消費電力を削減させることが可能である。

一般的な無線通信装置の構成例を示す図である。図１の無線通信装置の接続動作時の一例を説明するためのシーケンスチャートを示す図である。本発明の実施形態に係る無線通信装置を使用した無線通信システムの構成例を示す図である。本実施形態に係るオートページスキャン（Auto Page Scan）処理機能を有するBluetoothシステムの構成例を示す機能ブロック図である。図３の無線通信装置の接続動作時の一例を説明するためのシーケンスチャートを示す図である。オートページスキャン（Auto Page Scan）モードのページスキャン（Page Scan）初期化処理のフローチャートである。オートページスキャン（Auto Page Scan）モードのページスキャン（Page Scan）待ち処理のフローチャートである。

符号の説明

１００・・・無線通信システム、１１０・・・無線通信装置、１１１・・・ホストＣＰＵ、１１２・・・システム管理ＣＰＵ、１１３・・・Bluetoothシステム、１１３１・・・ＨＣＩタスク処理部、１１３２・・・擬似ホストタスク処理部、１１３３・・・下位レイヤタスク処理部、１１３４・・・セレクタ、１１４・・・ＵＳＢ、またはＵＡＲＴバス、１１５・・・周辺装置、１１６・・・外部メモリ、１２０・・・スレーブ装置、１２１・・・Bluetoothシステム。

Claims

起動信号に応じて非起動状態から起動状態に起動されると、通信機能部を介した処理が可能なホストと、
スレーブ装置と無線通信可能で、上記ホストを介さずに、自動的に接続待ち状態に入ることが可能な自動処理機能を有し、自立的に接続待ち状態に入り、接続可能なスレーブ装置からの接続を行うことが可能な機能を有する通信機能部と、
通信機能上で接続可能なスレーブ装置が登録されたスレーブ装置登録リストおよび自動処理機能設定情報を記憶されたメモリと、を有し、
上記通信機能部は、
起動信号により機動された上記ホストとのホストコントローラインタフェース（ＨＣＩ）タスク処理を行うＨＣＩタスク処理部と、
通信機能を有し、スレーブ装置との信号の授受を行うことが可能で、接続可能なスレーブ装置からの接続要求あれば、上記起動信号を出力する下位レイヤタスク処理部と、
起動すると上記自動処理機能の初期化処理において、上記自動処理機能設定情報を読み出し、自動処理モードに設定するか否かを判断し、当該自動処理モードである場合に、上記スレーブ装置登録リストを読み出し、接続可能なスレーブ装置が登録されている場合に上記接続待ち状態に遷移し、上記接続待ちの処理では、接続要求が上記スレーブ装置登録リストに登録された接続可能なスレーブ装置からの要求であるかをチェックし、接続可能ではないスレーブ装置からの接続要求であれば、当該接続要求を破棄し、接続待ち処理を継続し、接続可能なスレーブ装置からの接続要求であれば、上記下位レイヤタスク処理部に上記起動信号を出力させる疑似ホストタスク処理部と、
上記ＨＣＩタスク処理部と上記擬似ホストタスク処理部と上記下位レイヤタスク処理部との接続を適宜切り替えるセレクタと、を含み、
上記セレクタは、
上記自動処理機能の初期化処理時には、上記下位レイヤタスク処理部と上記疑似ホストタスク処理部とを接続し、疑似ホストタスクを起動させ、
疑似ホストタスクを終了させ、上記ホストからの制御待ちに入る場合には、上記下位レイヤタスク処理部と上記ＨＣＩタスク処理部の接続に切り替え、ＨＣＩタスクを起動させ、
上記起動信号により起動した上記ホストは、上記通信機能部との間で接続ネゴシエーションを行い、
上記通信機能部は、上記ホストに接続要求があったことを通知する
通信装置。
上記疑似ホストタスク処理部は、
自動処理モードでない場合には、ＨＣＩタスクへの切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、
自動処理モードである場合に、読み出したスレーブ装置登録リストに接続可能なスレーブ装置が一台も登録されていなければ、ＨＣＩタスク切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、
上記ネゴシエーション後に上記ホストと上記通信機能部が接続されると、接続要求の通知を発行し、ＨＣＩタスク切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、当該ＨＣＩタスク切り替え処理では、セレクタを上記下位レイヤタスク処理部と上記ＨＣＩタスク処理部の接続に切り替えを行ない、ＨＣＩタスクを起動する
請求項１記載の通信装置。
上記通信機能部は、
一定時間接続要求がないと判断した場合、あらかじめ設定された時間または接続トリガが入るまで低消費電力モードに入る
請求項１または２記載の通信装置。
通信装置と、
上記通信装置と通信可能なスレーブ装置と、有し、
上記通信装置は、
起動信号に応じて非起動状態から起動状態に起動されると、通信機能部を介した処理が可能なホストと、
スレーブ装置と無線通信可能で、上記ホストを介さずに、自動的に接続待ち状態に入ることが可能な自動処理機能を有し、自立的に接続待ち状態に入り、接続可能なスレーブ装置からの接続を行うことが可能な機能を有する通信機能部と、
通信機能上で接続可能なスレーブ装置が登録されたスレーブ装置登録リストおよび自動処理機能設定情報を記憶されたメモリと、を有し、
上記通信機能部は、
起動信号により起動された上記ホストとのホストコントローラインタフェース（ＨＣＩ）タスク処理を行うＨＣＩタスク処理部と、
通信機能を有し、スレーブ装置との信号の授受を行うことが可能で、接続可能なスレーブ装置からの接続要求あれば、上記起動信号を出力する下位レイヤタスク処理部と、
起動すると上記自動処理機能の初期化処理において、上記自動処理機能設定情報を読み出し、自動処理モードに設定するか否かを判断し、当該自動処理モードである場合に、上記スレーブ装置登録リストを読み出し、接続可能なスレーブ装置が登録されている場合に上記接続待ち状態に遷移し、上記接続待ちの処理では、接続要求が上記スレーブ装置登録リストに登録された接続可能なスレーブ装置からの要求であるかをチェックし、接続可能ではないスレーブ装置からの接続要求であれば、当該接続要求を破棄し、接続待ち処理を継続し、接続可能なスレーブ装置からの接続要求であれば、上記下位レイヤタスク処理部に上記起動信号を出力させる疑似ホストタスク処理部と、
上記ＨＣＩタスク処理部と上記擬似ホストタスク処理部と上記下位レイヤタスク処理部との接続を適宜切り替えるセレクタと、を含み、
上記セレクタは、
上記自動処理機能の初期化処理時には、上記下位レイヤタスク処理部と上記疑似ホストタスク処理部とを接続し、疑似ホストタスクを起動させ、
疑似ホストタスクを終了させ、上記ホストからの制御待ちに入る場合には、上記下位レイヤタスク処理部と上記ＨＣＩタスク処理部の接続に切り替え、ＨＣＩタスクを起動させ、
上記起動信号により起動した上記ホストは、上記通信機能部との間で接続ネゴシエーションを行い、
上記通信機能部は、上記ホストに接続要求があったことを通知する
通信システム。
上記疑似ホストタスク処理部は、
自動処理モードでない場合には、ＨＣＩタスクへの切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、
自動処理モードである場合に、読み出したスレーブ装置登録リストに接続可能なスレーブ装置が一台も登録されていなければ、ＨＣＩタスク切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、
上記ネゴシエーション後に上記ホストと上記通信機能部が接続されると、接続要求の通知を発行し、ＨＣＩタスク切り替え処理を実行して上記ホストからの制御待ちに入り、擬似ホストタスクを終了し、当該ＨＣＩタスク切り替え処理では、セレクタを上記下位レイヤタスク処理部と上記ＨＣＩタスク処理部の接続に切り替えを行ない、ＨＣＩタスクを起動する
請求項４記載の通信システム。
上記通信機能部は、
一定時間接続要求がないと判断した場合、あらかじめ設定された時間または接続トリガが入るまで低消費電力モードに入る
請求項４または５記載の通信システム。