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JP5133841B2 - スライス画像生成方法および造形装置 - Google Patents

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本発明は、3次元サーフェスモデルから複数のスライス画像を生成するスライス画像生成方法、および、凹凸を有する面の造形を行う造形装置に関する。
従来より、光硬化性材料を積層しつつ光硬化性材料に光を照射することにより所望の3次元造形物を形成する光造形が行われており、光造形を行う際には、造形物の3次元サーフェスモデルをスライスすることにより、造形物の各層に対応するスライス画像データが生成される(スライス画像データの生成について、例えば特許文献1参照。)。また、特許文献2では、造形する3次元形状の全体を記述する全体形状データを、その全体形状を積層方向に複数個に分割した複数の部分形状データに分割し、複数の部分形状データを複数のデータ変換端末にそれぞれ転送して造形用データに変換することにより、データの変換時間を短縮する手法が開示されている。
なお、特許文献3では、複数の微小ミラーが2次元配列されたDMDを有する光造形装置において、DMDの各微小ミラーに対応する感光部材上の光の照射領域に照射される光の量を多階調に制御することにより、短時間に造形を行う手法が開示されている。
特開2006−285262号公報 特開2008−94001号公報 特開2004−249508号公報
ところで、実際の造形物の形成では、造形物の各層に対応する3次元サーフェスモデルの断面におけるアウトラインを示すアウトラインデータが作成され、続いて、アウトラインを示す画像において造形物に対応する領域と他の領域とに異なる値を付与することにより、スライス画像データが生成されるが、一般的に、3次元サーフェスモデルは、多数の三角形パッチの集合にて表されるため、アウトラインデータを作成する際に、多数の三角形パッチと造形物の各層に対応する平面との交線を求める幾何演算が層毎に必要になり、全てのアウトラインデータの作成に長時間を要してしまう。また、既述のように、アウトラインデータをスライス画像データに変換する時間も必要となる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、複数のスライス画像を容易に、かつ、短時間に生成することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基準平面に沿う曲面を表現する3次元サーフェスモデルから、前記基準平面に平行な複数の面による前記3次元サーフェスモデルの断面を示す複数のスライス画像を生成するスライス画像生成方法であって、a)前記基準平面を互いに垂直な2方向にそれぞれ第1および第2ピッチにて分割することにより設定された複数の分割領域のそれぞれから前記曲面までの高さを求め、各分割領域を画素とみなして前記各分割領域における前記高さを画素値として有する画像を生成する工程と、b)所定の間隔で順次増大または減少する閾値にて前記画像を繰り返し2値化することにより、複数のスライス画像を生成する工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスライス画像生成方法であって、前記3次元サーフェスモデルが複数の平面要素の集合により構成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスライス画像生成方法であって、前記a)工程が、a1)前記基準平面に設定された複数の区域のそれぞれと前記基準平面に垂直な方向において重なる平面要素を特定する工程と、a2)前記各分割領域が属する区域と前記基準平面に垂直な方向において重なる平面要素から、前記各分割領域と前記基準平面に垂直な方向において重なる平面要素を特定する工程と、a3)前記a2)工程にて特定された平面要素を用いて前記各分割領域における前記高さを求める工程とを備える。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のスライス画像生成方法であって、前記a)工程において、前記各分割領域における前記高さが、前記各分割領域の4個の頂点の位置における前記曲面までの高さの平均値である。
請求項5に記載の発明は、請求項2ないし4のいずれかに記載のスライス画像生成方法であって、前記a)工程において、前記高さが算出不能な分割領域が存在する場合に、前記分割領域の近傍の2以上の分割領域における前記高さに基づいて、前記分割領域における前記高さが決定される。
請求項6に記載の発明は、凹凸を有する面の造形を行う造形装置であって、基準平面に沿う曲面を表現する3次元サーフェスモデルから、前記基準平面に平行な複数の面による前記3次元サーフェスモデルの断面を示す複数のスライス画像を生成するスライス画像生成部と、前記複数のスライス画像に従って造形を行う造形部とを備え、前記スライス画像生成部が、a)前記基準平面を互いに垂直な2方向にそれぞれ第1および第2ピッチにて分割することにより設定された複数の分割領域のそれぞれから前記曲面までの高さを求め、各分割領域を画素とみなして前記各分割領域における前記高さを画素値として有する画像を生成する工程と、b)所定の間隔で順次増大または減少する閾値にて前記画像を繰り返し2値化することにより、複数のスライス画像を生成する工程とを実行する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の造形装置であって、感光性材料上に前記複数の分割領域にそれぞれ対応する複数の露光領域が設定されており、前記造形部において各露光領域に照射される光の累積量が多階調に制御される。
本発明によれば、複数のスライス画像を容易に、かつ、短時間に生成することができる。
また、請求項3の発明では、3次元サーフェスモデルの高さを示す画像を短時間に生成することができ、請求項4の発明では、各分割領域における高さを精度よく求めることができる。
また、請求項5の発明では、高さが算出不能な分割領域が存在する場合であっても、3次元サーフェスモデルの高さを示す画像を精度よく生成することができ、請求項7の発明では、造形物の形成を短時間に行うことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る造形装置1の構成を示す図である。造形装置1は、水平に設置された基台10、造形物のベースとなるベース基板9を保持するステージ2、ベース基板9上に液状の光硬化性樹脂である感光性材料を供給する供給部3、ベース基板9上に供給された感光性材料を均し広げて所定の厚さの層を形成する層形成部4、ベース基板9上に形成された感光性材料の層に対して光ビームを照射する光照射部5、ステージ2を光照射部5に対して相対的に移動するステージ移動機構6、ステージ2を昇降するステージ昇降機構7、および、ベース基板9上のアライメントマークを撮像するカメラ58を備える。
供給部3、層形成部4、光照射部5、ステージ移動機構6、ステージ昇降機構7およびカメラ58は制御部11に接続され、これらの構成が制御部11により制御されることによりベース基板9上に造形物が形成される。制御部11は、各種データを記憶する記憶部111、および、各種演算を行って造形に用いられる後述のスライス画像データを生成するスライス画像生成部112を有する。
供給部3は、ベース基板9上に感光性材料を滴下して供給するノズル31、ノズル31をステージ2より高い位置で支持するアーム32、および、基台10上に垂直に設けられてアーム32を基台10に対して水平に支持する支柱33を有する。アーム32は支柱33の上部に回動自在に支持され、ノズル31はアーム32の先端に取り付けられる。アーム32が図示省略のモータにより回動することにより、ノズル31がベース基板9の上方の位置とベース基板9から外れた位置との間で移動可能とされる。
ノズル31は、配管311およびバルブ312を介してポンプ313に接続され、ポンプ313は配管314およびバルブ315を介して材料タンク316に接続される。制御部11によりポンプ313およびバルブ312,315が制御されることにより、ノズル31から所定量の感光性材料がベース基板9上に供給される。
層形成部4は、ベース基板9の主面に垂直な(かつ、図1中のX方向に長い)板状のスキージ41、スキージ41の下端(すなわち、ベース基板9の主面に近接しているエッジ)をベース基板9の主面と平行に保ちつつスキージ41を支持するスキージ支持部42、および、スキージ41をベース基板9に対して図1中のY方向に移動するスキージ移動機構43を有する。スキージ移動機構43は、ボールねじ機構がモータ431により駆動されることによりスキージ41をガイドレール432に沿ってY方向に移動する。
光照射部5は、光(例えば、波長が300nm近傍あるいは400nm近傍の光)を出射する半導体レーザが設けられた光源51、および、複数の微小ミラーが2次元配列されたマイクロミラーアレイ54(例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)であり、以下、「DMD54」という。)を有し、光源51からの光ビームがDMD54により空間変調され、ベース基板9上に照射される。
具体的には、光源51に接続された光ファイバ511から出射された光ビームが、光学系52によりシャッタ53を介してDMD54に導かれる。DMD54では、各微小ミラーのうち所定の姿勢(後述するDMD54による光の照射の説明において、ON状態に対応する姿勢)にある微小ミラーからの反射光のみにより形成される光ビームが導出される。DMD54からの光ビームはレンズ群55を介してミラー56へと導かれ、ミラー56にて反射された光ビームが対物レンズ57によりベース基板9へと導かれる。
ステージ移動機構6は、ステージ2をX方向に移動するX方向移動機構61、および、Y方向に移動するY方向移動機構62を有する。X方向移動機構61は、モータ611、ガイドレール612およびボールねじ(図示省略)を有し、モータ611がボールねじを回転することにより、Y方向移動機構62がガイドレール612に沿ってX方向に移動する。Y方向移動機構62もX方向移動機構61と同様の構成となっており、モータ621がボールねじ(図示省略)回転することにより、ステージ2がガイドレール622に沿ってY方向に移動する。また、ステージ移動機構6は基台10上のステージ昇降機構7に支持されており、ステージ昇降機構7が駆動されることによりステージ2がZ方向に移動し、スキージ41とステージ2との間の間隔が変更される。
図2は、DMD54を示す図である。DMD54は、多数の微小ミラー541が互いに垂直な2方向(行方向および列方向)に等間隔に配列された空間光変調デバイスであり、各微小ミラー541に対応するメモリセルに書き込まれたデータに従って、リセットパルスの入力により一部の微小ミラー541が静電界作用により所定の角度だけ傾く。
図3は、ベース基板9上(または、ベース基板9上に形成された後述の感光性材料の層上)の照射領域の一部を示す図である。各微小ミラー541に対応するベース基板9上の微小な照射領域542は微小ミラー541と同様に正方形となっており、微小ミラー541の配列に対応して図3中のX方向およびY方向にそれぞれ所定のピッチにて等間隔に配列される。本実施の形態では、照射領域はベース基板9(正確には、後述の材料層)上に固定され、1つの照射領域がベース基板9上の露光の単位となる1つの露光領域とされている。なお、光照射部5では、照射領域群の大きさが変倍可能とされている。
DMD54が制御される際には、図1中の制御部11から各微小ミラー541のONまたはOFFを示すデータ(以下、「セルデータ」という。)がDMD54に送信されてDMD54のメモリセルに書き込まれ、各微小ミラー541はセルデータに従ってリセットパルスに同期してON状態またはOFF状態の姿勢に変更される。これにより、DMD54の各微小ミラー541に照射された(微小)光ビームが微小ミラー541の傾く方向に応じて反射され、各微小ミラー541に対応するベース基板9上の照射領域542への光の照射のON/OFFが行われる。
すなわち、ON状態とされた微小ミラー541に入射する光ビームはレンズ群55へと反射され、ベース基板9上の対応する照射領域542へと導かれる。OFF状態とされた微小ミラー541に入射する光ビームはレンズ群55とは異なる所定の位置へと反射され、対応する照射領域542には導かれない。
図4は、造形装置1が造形物を形成する動作の流れを示す図である。造形物の形成では、まず、スライス画像生成部112により、造形に用いられる複数のスライス画像のデータ(以下、単に「スライス画像」ともいう。)84が生成され、記憶部111にて記憶される(ステップS11)。本実施の形態におけるスライス画像84は、造形物の各層の形成の際に、光照射部5からの光を照射すべき照射領域542を示す画像(光の照射のON/OFFを示す露光イメージ)であり、スライス画像の生成処理については、造形装置1における全体動作の説明後に詳述する。
続いて、制御部11からの信号を受けてカメラ58がベース基板9上のアライメントマークを撮像し、カメラ58から制御部11へと画像データが送信される。制御部11は、画像データに基づいて対物レンズ57に対するベース基板9の相対位置(すなわち、ベース基板9上の基準位置と対物レンズ57とのX方向およびY方向の距離)を検出し、検出結果に基づいてステージ移動機構6を制御してベース基板9を所定の位置へと移動する(ステップS12)。
また、制御部11は、カメラ58が画像データを取得した際のフォーカス調整の情報に基づいてスキージ41とベース基板9との間の間隔(すなわち、スキージ41の下側のエッジとベース基板9の主面との間の距離であり、以下、「スキージ間隙」という。)を検出し、検出結果と造形物の各層の厚さであるスライスピッチとに基づいてステージ昇降機構7を制御してスキージ間隙がスライスピッチとなるように調整される(ステップS13)。後述するように、スライスピッチはステップS11の処理にて特定される。
図5.Aないし図5.Dは、ベース基板9上に感光性材料が供給され、スキージ41によって均し広げられて感光性材料の層(以下、「材料層」という。)が形成される様子を示す図である。
スキージ間隙の調整が完了すると、まず、アーム32が回動して図5.Aに示すようにノズル31がベース基板9の上方へと移動する。このとき、ノズル31はベース基板9の(−Y)側(すなわち、図5.Aに示すスキージ41の初期位置に近い側)のエッジの上方に配置される。続いて、制御部11の制御によりバルブ312,315が一時的に開かれて材料タンク316からの感光性材料がポンプ313により所定量だけ正確にノズル31からベース基板9上に滴下される(ステップS14)。なお、図5.A(並びに、図5.Bないし図5.D)では、ベース基板9上の感光性材料に平行斜線を付して示している。
次に、図5.Bに示すように、アーム32が2点差線にて示す位置から矢印320bにて示すように回動してノズル31がベース基板9の外部へと待避し、スキージ41が2点鎖線にて示す初期位置からベース基板9の主面に沿って矢印410bにて示す方向に移動する。
ベース基板9上に供給された高粘度の感光性材料は、スキージ間隙よりも高くベース基板9上に盛られているため、ベース基板9の主面に沿ってスキージ41の下端とベース基板9の主面との間隔を一定に保ちつつスキージ41がY方向に移動することにより、感光性材料がベース基板9上にスキージ間隙に等しい厚さで均し広げられ(すなわち、スキージされ)、図5.Bに示すように感光性材料の最初の材料層91がベース基板9上に形成される(ステップS15)。このとき、余剰の感光性材料はベース基板9の外側の領域(すなわち、ステージ2上)へと押し出される。
最初の材料層91が形成されると、次に、制御部11の制御により光源51からの光ビームの出射が開始されるとともに、DMD54が制御され、材料層91上に光ビームが照射される(ステップS16)。具体的には、制御部11により最初の材料層91に対応するスライス画像84に基づいてDMD54の各微小ミラー541に対応するメモリセルにセルデータの書き込みが行われ、DMD54にリセットパルスが送信されることにより各微小ミラー541がメモリセル内のデータに応じた姿勢となり、光源51から出射された光ビームがDMD54により空間変調されて各照射領域542への光の照射が制御される。
これにより、最初の材料層91上の照射領域542のうち、スライス画像84が光の照射を指示する照射領域542に光照射部5から光が照射され、所定時間の光の照射の後、シャッタ53が閉じられて光源51からの光ビームの出射が停止される(ステップS17)。その結果、材料層91の一部が硬化して硬化部位が形成される。硬化部位(後述する他の硬化部位についても同様。)は光の照射により硬化した状態で材料層91中に存在し、後の工程において未硬化の材料が除去された後に立体形状として顕在化することとなる。
なお、造形物が形成される範囲がDMD54による光の照射範囲よりも広い場合には、図1中に示すステージ移動機構6を駆動して照射範囲が移動され、光の照射が繰り返される。また、上記説明ではノズル31が移動するものとして説明したが、スキージ41の高さが十分に低く、スキージ41よりも高い位置から感光性材料を滴下しても問題が生じず、さらに、アーム32が光照射部5から材料層91への光の照射の障害にもならない場合は、ノズル31はベース基板9の上方に固定されてもよい。
最初のスライス画像84に対応する硬化部位の形成が完了すると、制御部11により造形物全体の形成が終了したか否かが確認された上でスキージ間隙を調整するステップS13へと戻り(ステップS18)、2番目の材料層の形成へと移行する。
ベース基板9から2番目の硬化部位の形成では、まず、ステージ昇降機構7が駆動されてスライスピッチだけステージ2がさらに降下し、スキージ間隙がスライスピッチの2倍とされる(ステップS13)。これにより、スキージ41の下端と最初の材料層91の表面との間の距離がスライスピッチと等しくなる。
次に、図5.Cに示すように、スキージ41が初期位置に移動し、アーム32が回動してノズル31がベース基板9上に位置し、ノズル31から感光性材料がベース基板9上に供給される(ステップS14)。図5.Cでは、最初の材料層91と異なる平行斜線を付して新たに供給された感光性材料を示している。その後、図5.Dに示すように、スキージ41が移動してスライスピッチと等しい厚さを有する2番目の材料層92が既存の材料層91の上に形成され、余剰の感光性材料が材料層91の外側の領域へと押し出される(ステップS15)。
2番目の材料層92が形成されると、2番目の材料層92に対応するスライス画像84に基づいて特定の照射領域に光照射部5から光が照射され、2番目の硬化部位が最初の硬化部位の上に形成される。なお、2番目の材料層92の表面に対して照射される光は、材料層91と材料層92との間の境界にてある程度遮蔽されて最初の材料層91にはほとんど到達しないため、既存の材料層の硬化状態には影響を与えない。
その後、スキージ間隙をスライスピッチだけ増加させて材料層を形成し、空間変調された光ビームを照射する動作(ステップS13〜S17)が必要な回数(実際には、残りのスライス画像の個数と同じ回数)だけ繰り返される(ステップS18)。これにより、材料層が積層されるとともに新たな硬化部位が既存の硬化部位の上に順次積層され、造形装置1における造形物の形成動作が完了する。ベース基板9は、外部の現像装置に搬送されて未硬化の材料が除去され、ベース基板9上に造形物が顕在化する。
次に、図4のステップS11におけるスライス画像の生成処理について説明する。図6はスライス画像を生成する処理の流れを示す図である。スライス画像の生成では、まず、図7に示す3次元サーフェスモデル81が、図1のスライス画像生成部112の造形物画像生成部1121に入力されて準備される(ステップS111)。3次元サーフェスモデル81は、複数の三角形の平面要素811の集合により理想的な造形物の外形(表面)を近似して示すものであり、造形装置1では、いわゆるオーバーハング構造が無い造形物(すなわち、ベース基板9に沿ういずれの方向から見た場合でも、上部が下部よりも横方向に突出している部位が存在しない造形物)、言い換えると、ベース基板9におよそ沿う曲面の造形が行われるため、3次元サーフェスモデル81はベース基板9の上面に対応する基準平面82に沿う曲面(平面を含む。)を表現するものとなっている。なお、平面要素811は三角形以外の多角形であってもよい。
3次元サーフェスモデル81は、図1中のX、Y、Z方向にそれぞれ対応するx、y、z方向にて規定されており、造形物画像生成部1121では、ベース基板9上における最小描画単位となる領域(すなわち、露光領域)のX方向およびY方向の幅(分解能)が取得され、これらの幅に対応するx方向の幅Dxおよびy方向の幅Dyが決定される(ステップS112)。そして、図8に示すように、互いに垂直なx方向およびy方向に平行な基準平面82をx方向に幅Dxのピッチ、y方向に幅Dyのピッチにて分割することにより、基準平面82に複数の矩形の分割領域821(図8中に破線にて示す。)が設定される(ステップS113)。なお、実際の造形動作では、ステップS112にて取得される分解能に合わせて照射領域542の大きさが変倍される。
続いて、各分割領域821の中央(中央以外の代表的な位置であってもよい。)から3次元サーフェスモデル81が示す曲面までのz方向の距離(以下、単に「分割領域821における高さ」ともいう。)が求められる。具体的には、3次元サーフェスモデル81を構成する複数の(全ての)平面要素811のうち、当該分割領域821の中央と基準平面82に垂直なz方向において重なる平面要素811が特定される。このとき、既述のように、3次元サーフェスモデル81はオーバーハング構造が無い形状とされるため、1つの平面要素811のみが特定され、当該分割領域821の中央と同じxy座標値を有する当該平面要素811上の点(すなわち、当該分割領域821の中央における垂線との交点)のz座標値から当該分割領域821における高さが求められる。そして、各分割領域821が画素とみなされ、当該分割領域821における高さ(本実施の形態では、正の実数にて表される。)が画素値として当該画素に付与される。これにより、図9に示すように、各分割領域821における高さを画素値として有する画像(以下、「造形物画像」という。)83が生成される(ステップS114)。なお、本実施の形態では図6中に破線の矩形にて示すステップS114aの処理は行われない。
造形物画像83が生成されると、図1のスライス画像生成部112の2値化処理部1122では、操作者により予め設定されて記憶部111にて記憶されるスライスピッチSが読み出され(ステップS115)、続いて、造形物画像83中の最小の画素値Hminおよび最大の画素値Hmax(すなわち、分割領域821における最小の高さおよび最大の高さ)が取得される(ステップS116)。そして、造形物画像83の実際の画素値範囲(Hmax−Hmin)をスライスピッチSにて除することにより、スライス回数Sが求められる(すなわち、(S=(Hmax−Hmin)/S))(ステップS117)。本実施の形態では、スライス回数Sが整数となるように((Hmax−Hmin)/S)におけるスライスピッチSが微調整される。
スライス回数Sが求められると、パラメータSが初期値0とされ(ステップS118)、(Hmin+S*S)を計算することにより最初の閾値Thが求められる(ステップS119)。そして、この閾値Thを用いて造形物画像83が2値化され、スライス画像が取得される(ステップS120)。スライス画像(のデータ)84は記憶部111にて記憶される。
続いて、2値化処理部1122では、Sの値がスライス回数Sとなっていないことが確認されると(ステップS121)、Sに1が加算され(ステップS122)、(Hmin+S*S)を計算することにより次の閾値Thが求められる(ステップS119)。そして、この閾値Thを用いて2値のスライス画像が取得される(ステップS120)。上記ステップS122,S119,S120の処理はSの値がスライス回数Sとなるまで繰り返され(すなわち、「for S=0 to S」にて表されるループ処理が実行され)(ステップS121)、図10.Aないし図10.Cに示すように複数の(実際には多数の)スライス画像84が生成される。図10.Aないし図10.Cでは、閾値Thよりも画素値が大きい造形物画像83中の画素に対応するスライス画像84中の画素(以下、「ON画素」という。)に平行斜線を付しており、ON画素が光を照射すべき照射領域542(光の照射がONとされる照射領域542)を示すものとなる。
各スライス画像84の生成時における閾値Thは、当該スライス画像84に基づく光の照射時における最上の材料層のベース基板9からの高さに相当する値となっており、造形物画像83を当該閾値Thにて2値化して生成されるスライス画像84は、当該高さに対応するz方向の位置における基準平面82に平行な面による3次元サーフェスモデル81の断面を示すものとなっている(ただし、3次元サーフェスモデル81は造形物の外形を示すものであるため、スライス画像84は3次元サーフェスモデル81の内部も造形物の部位を示すものとして作成される。)。したがって、各材料層に対する光の照射時に、スライス画像84中のON画素に対応する照射領域542に光を照射することにより、3次元サーフェスモデル81と同形状の造形物の形成が可能となる。
ここで、比較例に係るスライス画像の生成処理について述べる。比較例の手法では、図11に示す3次元サーフェスモデル931において、造形物の各層に対応する高さでの3次元サーフェスモデル931の断面(図11中にて符号α1〜α3を付す一点鎖線の位置における断面)を求め、図12に示すように当該断面における3次元サーフェスモデル931の2次元のアウトライン932を示すアウトラインデータを取得し、アウトライン932を示す画像において造形物に対応する領域と他の領域とに異なる値を付与することにより、図13に示すようにスライス画像933が生成される。
一般的に、3次元サーフェスモデル931は、多数の三角形パッチの集合にて表されるため、比較例の処理では、多数の三角形パッチと造形物の各層に対応する仮想的な平面との交線(アウトライン)を求める幾何演算を層毎に行う必要があり、アウトラインデータの作成に長時間を要してしまう。また、スライスピッチを小さくする(すなわち、図11における複数の一点鎖線の間隔を狭くする)、あるいは、図14に示すように3次元サーフェスモデル931における三角形パッチの大きさを小さくして(ただし、三角形パッチの数は増える。)、高精度な造形を行う場合には、演算量がさらに増加してしまう。さらに、図15に示すように、スライス画像における分解能を高くする(すなわち、画素の大きさを小さくして画素数を増大する)場合には、アウトラインデータからスライス画像933への変換(ビットマップ化)に要する時間が増大する。より高精度な造形を実現するためのこれらの変更を組み合わせる場合には、スライス画像の生成に要する演算時間は飛躍的に増大してしまう。
これに対し、造形装置1のスライス画像生成部112では、基準平面82の複数の分割領域821のそれぞれから3次元サーフェスモデル81が示す曲面までの高さを求めることにより造形物画像83が生成され、スライスピッチSの間隔で順次増大する閾値にて造形物画像83を繰り返し2値化することにより、基準平面82に平行な複数の面による3次元サーフェスモデル81の断面を示す複数のスライス画像84が生成される。
したがって、スライスピッチの狭小化(スライス画像の増加)や三角形パッチのサイズの微細化、スライス画像の高分解能化等により高精度な造形を実現する場合や、複数の3次元サーフェスモデルを同一基準平面上に配置する場合、あるいは、3次元サーフェスモデルの複雑化や大型化等を図る場合であっても、1つの造形物画像を三角形パッチを参照する演算にて生成した後、その画素数に依存した一定の処理時間の2値化処理を繰り返すことにより複数のスライス画像が生成される。2値化処理は、3次元サーフェスモデルからのアウトラインデータの作成や、アウトラインデータからスライス画像データへの変換に比べて簡素な処理となるため、スライス画像生成部112では、比較例の処理に比べて複数のスライス画像を容易に、かつ、短時間に(高速に)生成することができる。また、前回のスライス画像の生成時からスライスピッチを変更して複数のスライス画像を再度生成する場合であっても、生成済みの造形物画像(記憶部111にて記憶される。)を変更後のスライスピッチに対応する閾値にて2値化処理するのみで新たなスライス画像を容易に生成することができ、スライス画像の準備に要する時間を大幅に短縮することができる。
次に、スライス画像の生成処理の他の例について説明する。本処理例では、図6中に破線の矩形にて示すステップS114aの処理が行われる。
通常、3次元CAD(Computer Aided Design)においてベクトルデータにて3次元サーフェスモデルの作成を行う際には、ベクトルデータが示す各座標に対して実数演算が行われることが多く、この場合、小数点以下にて誤差が発生し、隣接する三角形パッチにおいて本来ならば同位置となる頂点同士が僅かに離間する現象(3次元サーフェスモデルが閉じていない状態と捉えることができる。)が生じることがある。このように、頂点同士が離間した場合、図6のステップS114の処理において各分割領域821における高さを求める際に、当該分割領域821の中央と基準平面82に垂直なz方向において重なる平面要素811が特定されず、高さが算出不能となることがある。
そこで、他の例に係るスライス画像の生成処理では、ステップS113の処理にて基準平面82に複数の分割領域821を設定する際に、各分割領域821に負の値を初期の画素値として付与しておき、ステップS114の処理にて当該画素値が当該分割領域821に対して求められる高さに更新される。したがって、ステップS114の処理が完了した後に、負の画素値を有する分割領域821(画素)は、高さが算出不能な分割領域(以下、「欠損分割領域」という。)として容易に認識可能となる。
図16は、欠損分割領域821aを有する造形物画像83aを示す図である。図16では、欠損分割領域821aに付与される負の画素値を「XX」として示している。スライス画像生成部112では、欠損分割領域821aの近傍の分割領域821における高さに基づいて、欠損分割領域821aにおける高さが決定される(ステップS114a)。具体的には、欠損分割領域821aの4近傍の分割領域821b,821c,821d,821eの画素値の平均値(上下または左右の2つの分割領域821の画素値の平均値、あるいは、8近傍の分割領域821の画素値の平均値等であってもよい。)が求められ、欠損分割領域821aの画素値がこの値に更新される。そして、欠損分割領域821aの画素値が補間された造形物画像83aを複数の閾値にて順次2値化することにより、複数のスライス画像が生成される(図6:ステップS115〜S122)。
ここで、既述の比較例に係るスライス画像の生成処理では、隣接する三角形パッチにおいて本来ならば同位置となる頂点同士が僅かに離間する現象が生じている場合に、造形物の各層に対応する3次元サーフェスモデルのアウトラインにおいて閉じた状態とならないものが発生し、スライス画像を生成することができなくなる。したがって、比較例の手法では、3次元サーフェスモデルにおいて上記現象が生じているか否かを事前に確認し、必要に応じて3次元サーフェスモデルを修正する必要がある。
これに対し、スライス画像生成部112では、上記現象により造形物画像83aにおいて高さが算出不能な欠損分割領域821aが存在する場合であっても、、欠損分割領域821aの近傍の複数の分割領域821における高さを用いた演算により、欠損分割領域821aにおける高さが決定される。これにより、比較例の手法のように3次元サーフェスモデルの事前確認を行うことなく、3次元サーフェスモデルの高さを示す造形物画像を精度よく、かつ、容易に生成することができ、造形物を適切に形成することができる。
欠損分割領域821aにおける高さは、欠損分割領域821aの近傍の2以上の分割領域821における高さに基づいて決定されるのであるならば、例えば、欠損分割領域821aの近傍の複数の分割領域821の画素値に、欠損分割領域821aとの相対的な位置関係に応じた重み係数を乗じた値の平均値として求められてもよい。
次に、スライス画像の生成処理のさらに他の例について説明する。図17は、スライス画像を生成する処理の流れの一部を示す図であり、図6のスライス画像生成処理におけるステップS114にて行われる処理を示している。
本処理例では、基準平面82に複数の分割領域821が設定されると(図6:ステップS113)、図8中に太線の実線にて境界を示すように、基準平面82に複数の区域822が設定される(図17:ステップS211)。各区域822は複数の分割領域821を含み、各分割領域821はいずれか1つの区域822に属するものとなっている。続いて、3次元サーフェスモデル81の各平面要素811を基準平面82上に垂直投影した場合に、各区域822内に少なくとも一部が含まれる平面要素811が、基準平面82に垂直なz方向において当該区域822と重なる重複平面要素811として特定される(ステップS212)。
各区域822に対して重複平面要素811が特定されると、各分割領域821が属する区域822が特定され、当該区域822とz方向において重なる重複平面要素811から、当該分割領域821の中央とz方向において重なる1つの平面要素811が特定される(ステップS213)。そして、当該分割領域821の中央と同じxy座標値を有する当該平面要素811上の点のz座標値から当該分割領域821における高さが求められ、画素値として当該分割領域821(画素)に付与される(ステップS214)。これにより、各分割領域821における高さを画素値として有する造形物画像83が生成され、造形物画像83を複数の閾値にて順次2値化することにより、複数のスライス画像が生成される(図6:ステップS115〜S122)。
以上のように、図17のスライス画像生成処理では、基準平面82に複数の区域822が設定され、各区域822とz方向において重なる重複平面要素811が特定される。そして、各分割領域821の中央とz方向において重なる平面要素811を特定する際に、当該分割領域821が属する区域822の重複平面要素811のみが探索対象とされ、探索対象から特定された平面要素811を用いて当該分割領域821における高さが求められる。これにより、全ての平面要素811を探索対象とする場合に比べて、各分割領域821とz方向において重なる平面要素811を迅速に特定することができ、3次元サーフェスモデル81の高さを示す造形物画像83を短時間にて生成することができる。なお、図17のスライス画像生成処理は、欠損分割領域における高さを補正する上記処理例(図6のステップS114aの処理を伴う例)に組み合わせられてもよい。
図6(および図17)を参照して説明した処理例では、造形物画像83を生成する際に、各分割領域821の中央とz方向において重なる平面要素811上の点のz座標値から高さが求められるが、各分割領域821の4個の頂点の位置に対して、上記と同様にしてz方向において重なる平面要素811上の点のz座標値が求められ、これらの平均値が当該分割領域821における高さとされてもよい。このように、各分割領域821における高さが、当該分割領域821の4個の頂点の位置における3次元サーフェスモデル81が示す曲面までの高さの平均値とされることにより、当該分割領域821における高さを精度よく、すなわち、平面要素811の集合により表現される3次元サーフェスモデル81を生成する際の目標とされる理想的な造形物の形状における高さにより近似した値として求めることができる。
図18は本発明の第2の実施の形態に係る造形装置を示す図である。図18の造形装置1aは、所定の基板上にポジ型の感光性材料である感光性レジストを所定の膜厚だけ塗布し、乾燥させたもの(以下、単に「感光部材」と呼ぶ。)に向けて所望の造形物の形状に応じた光を照射する装置であり、露光された感光部材はその後の工程において現像されることにより、所望の造形物が製作される。
造形装置1aでは、図1の造形装置1における供給部3、層形成部4およびカメラ58が省略されるとともに、光照射部5aの構成が図1の光照射部5と相違している。また、造形装置1aでは、図1の造形装置1におけるスライス画像生成部112および記憶部111の機能が、制御部11aとは異なる構成要素である他のコンピュータ12により実現される。ステージ2、ステージ移動機構6およびステージ昇降機構7は図1と同様である。
光照射部5aは、図1の光照射部5と同様に、光源51およびDMD54を有し、光源51からの光がDMD54により空間変調され、感光部材9a上に照射される。具体的には、光源51に接続された光ファイバ511から出射された光は、図示省略の光学系によりDMD54へと導かれる。DMD54では、ON状態に対応する姿勢にある微小ミラーからの反射光のみにより形成される光が導出される。DMD54からの光はレンズ群55を介してハーフミラー56aへと導かれ、反射された光が対物レンズ57により感光部材9aの表面へと導かれる。後述するように、造形装置1aにおける造形動作では、感光部材9a上の光の照射領域が感光部材9aに対してY方向に相対的に移動する。
図18の造形装置1aでは、DMD54が光照射部5a内で傾斜して設けられており、図19の上段に示すように感光部材9a上の照射領域群5420の配列方向が相対移動方向(すなわち、図19中のY方向)に対して傾斜している。なお、図19の上段では照射領域群5420が4行5列で配列されるように示されているが、実際には行および列方向に対して多数の照射領域が配列されている。
照射領域群5420の相対移動方向に対する傾斜は、照射領域群5420の2つの配列方向のうち相対移動方向にほぼ沿う方向(すなわち、DMD54の列方向に対応する方向であり、以下、同様に「列方向」と呼ぶ。)と相対移動方向とのなす角が所定の角度θとなるように傾けられる。このとき、1つの列において両端に位置する照射領域(図19の上段にて符号5421,5422を付す照射領域)の相対移動方向に垂直な方向(すなわち、X方向)の距離L1が、照射領域群5420の列方向に垂直な行方向のピッチP1よりも小さくされる。
図18の光照射部5aは、対物レンズ57と感光部材9aの表面との間の距離を検出するオートフォーカス用の検出ユニット(以下、「AF検出ユニット」という。)59を有する。AF検出ユニット59は、レーザ光を出射する半導体レーザ591、および、感光部材9aからの反射光を受光する受光部592を有し、半導体レーザ591から出射されたレーザ光はミラー56bにて反射され、ハーフミラー56aおよび対物レンズ57を介して感光部材9aの表面へと照射される。感光部材9aからのレーザ光の反射光は、対物レンズ57、ハーフミラー56aおよびミラー56bを介してAF検出ユニット59へと導かれ、受光部592が反射光を受光する位置により対物レンズ57と感光部材9aの表面との間の距離が検出される。
図20は、造形装置1aが造形物を形成する動作の流れを示す図である。なお、説明の便宜上、以下、4行m列に配列される微小ミラーのみを用いて露光が行われるものとして説明を行う。また、既述のように、照射領域群5420が感光部材9aに対して移動するため、以下の説明における露光領域は、感光部材9a上に固定された領域となっている。
まず、造形装置1aのスライス画像生成部112では、図4のステップS11と同様にして複数のスライス画像が生成され、制御部11aに入力される(ステップS31)。制御部11aでは、感光部材9a上の一の露光領域に照射される光の量(累積量)と、光が照射された露光領域の感光性レジストが現像により除去される深さ(以下、「加工深さ」という。)との関係を示す変換テーブルが予め作成されて記憶されており、複数のスライス画像および変換テーブルに基づいて各露光領域に必要な光の照射量(以下の説明において、「光の照射量」を「露光量」と呼ぶ。)が求められる(ステップS32)。
ここで、スライス画像における複数の分割領域(画素)は感光部材9a上に設定される複数の露光領域にそれぞれ対応しており、ポジ型の感光性レジストが用いられる造形装置1aでは、光が照射された部位が現像工程にて除去されるため、図10.Aないし図10.Cに示すスライス画像84において平行斜線を付していない画素が光を照射すべき露光領域を示すものとなっている(すなわち、光の照射を指示する画素値を有する。)。制御部11aでは、各露光領域において、全てのスライス画像の対応する画素のうち光の照射を指示する画素値を有する画素の個数をカウントすることにより、当該露光領域における加工深さが決定され、変換テーブルに基づいて当該露光領域の加工深さに対応する露光量が求められる。なお、変換テーブルでは、加工深さが大きくなるに従って露光量が増大する。
また、制御部11aには、スライス画像と共に造形物において最も形状精度が要求される高さ(例えば、基板からの高さであり、以下、「基準高さ」という。)を示す情報が入力され、造形装置1aでは、ON状態の各微小ミラーからの光束が感光部材9a内において集束する位置(いわゆる、合焦位置であり、以下、「集束位置」という。)が、感光部材9aの基準高さに一致するようにステージ昇降機構7が制御され、対物レンズ57と感光部材9aとの間の距離が調整される(ステップS33)。このとき、AF検出ユニット59により対物レンズ57と感光部材9aの表面との間の距離が検出されることにより、対物レンズ57と感光部材9aとの間の距離が正確に調整される。
ステージ2の昇降動作が完了すると、制御部11aの制御によりステージ2が(+Y)方向に移動を開始し、照射領域群5420が感光部材9aに対して(−Y)方向に相対的にかつ連続的に移動する(ステップS34)。そして、光源51から光の出射が開始されるとともに、照射領域群5420の相対移動に同期してDMD54が制御され、露光動作が行われる(ステップS35)。
図21は照射領域群5420の相対移動に同期してDMD54が制御される様子を説明するための図である。図21では符号I,II,III,IV,Vを付して移動途上の各段階における1列の照射領域群5420を示しており、ON状態とされる照射領域を実線で示し、OFF状態とされる照射領域を破線にて示している。また、図21では(+Y)側に位置する照射領域から順に符号542a,542b,542c,542dを付すとともに感光部材9a上の露光領域群940を二点鎖線にて示している。図21の最も右側には各露光領域における露光量を示している。
制御部11aから1回目のセルデータが各微小ミラーのメモリセルに書き込まれ、照射領域群5420が感光部材9a上の所定の露光開始位置へと到達すると、制御部11aより最初のリセットパルスが送信される。これにより、DMD54の各微小ミラーがメモリセルのデータに従った姿勢とされ、対応する照射領域への光の照射のON/OFFが行われる。例えば、図21の最も左側(符号Iを付す段階)に示すように、照射領域542dのみがON状態とされ、他の照射領域542a〜542cはOFF状態とされる。
リセットパルスの送信後、すぐに2回目のセルデータが各微小ミラーのメモリセルに書き込まれる。リセットパルスのDMD54への送信は、ステージ移動機構6がステージ2を移動させる動作に同期して行われる。すなわち、1回目のリセットパルスから照射領域群5420が露光領域群940の相対移動方向に関するピッチP2の距離だけ移動した時点で2回目のリセットパルスがDMD54へと送信され、図21の左から2番目(符号IIを付す段階)に示すように、照射領域542c,542dがON状態とされ、他の照射領域542a,542bはOFF状態とされる。
続いて、3回目のリセットパルスの送信では、図21の左から3番目(符号IIIを付す段階)に示すように照射領域542b〜542dがON状態とされ、図21の左から4番目(符号IVを付す段階)に示すように4回目のリセットパルスの送信では、全ての照射領域542a〜542dがON状態とされる。そして、5回目のリセットパルスの送信では、図21の左から5番目(符号Vを付す段階)に示すように全ての照射領域542a〜542dがOFF状態とされる。これにより、一の露光領域に対して複数の照射領域による光の照射が重ねて行われ(すなわち、多重露光が行われ)、図21の最も右側に示すように5階調の露光が可能となる。なお、照射領域群5420は相対移動しているため、図21の最も右側に示す光量は正確には緩やかに変化する。
このとき、照射領域群5420の列方向が相対移動方向に平行な方向に配列され、かつ、DMD54の各微小ミラー間に構造上の微小な間隙が存在する場合には、各照射領域の列間に光が照射されない領域が存在することとなる。これに対し、造形装置1aでは、図19の上段に示すように照射領域群5420が傾いた状態で連続的に相対移動することから、図19の下段に示すように累積光量はX方向に関してほぼ一定に分布することとなる。したがって、X方向に関して隣接する露光領域間においても、光を適切に照射することが実現される。
照射領域群5420が(−Y)側の最後の露光領域を通過すると光源51からの光の出射が停止され(ステップS36)、ステージ2の移動が停止される(ステップS37)。なお、露光領域群のX方向の幅が大きい場合には照射領域群5420をX方向にステップ移動(すなわち、副走査)して露光動作が繰り返され、その後、ステップS36,S37が実行される。以上の動作により露光された感光部材9aは、造形装置1a外の他の装置において現像され、各露光領域への累積光量に応じた深さの感光性レジストが除去される。これにより、3次元サーフェスモデルが示す造形物が完成する。
以上のように、第2の実施の形態に係る造形装置1aでは、それぞれが変調の単位に対応する照射領域群5420の感光部材9aに対する相対移動に同期して、感光部材9a上の各露光領域を通過する複数の照射領域への光の照射のON/OFF制御を行うことにより、この露光領域に照射される光の累積量が多階調に制御される。すなわち、1つの露光領域に対する複数の照射領域による重ね合わせの露光により、多階調の露光が実現される。その結果、図1の造形装置1のように感光性材料を積層することなく、造形物を短時間に形成することができる。
さらに、造形装置1aでは、照射領域群5420の列の両端に位置する照射領域の相対移動方向に垂直な方向の距離が照射領域群5420の行方向のピッチよりも小さくなるようにDMD54が傾斜して設けられるため、DMD54を傾斜しない場合と同様にDMD54を容易に制御でき、かつ、造形物の形状に微小ミラー間の間隙の影響が生じることを抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
2値化処理部1122では、所定のスライスピッチの間隔で順次増大する閾値にて2値化処理を繰り返すことにより複数のスライス画像が生成されるが、図6のステップS119〜S122において、スライスピッチの間隔で順次減少する閾値が求められ、複数のスライス画像が生成されてもよい。
複数のスライス画像に従って造形を行う造形部としての機能は、図1の造形装置1では、制御部11、ステージ2、供給部3、層形成部4、光照射部5、ステージ移動機構6およびステージ昇降機構7により実現され、図18の造形装置1aでは、制御部11a、ステージ2、光照射部5a、ステージ移動機構6およびステージ昇降機構7により実現されるが、造形部は様々な構成にて実現することが可能である。例えば、液状の感光性材料が貯溜された処理槽内にステージが設けられ、ステージを順次下降しつつ処理槽の上方に設けられる光照射部からステージ上の感光性材料に造形用の光を照射することにより造形物を形成する造形部が設けられてもよい。
図1の造形装置1において、図18の造形装置1aと同様に、各照射領域542に照射される光の累積量が多階調に制御されてもよい。具体的には、制御部11からDMD54へと一定時間の間にリセットパルスを所定回数送信し、各微小ミラー541のON状態の回数(各微小ミラー541のON状態の累積時間に相当する。)を正確に制御することにより、各照射領域542に照射される光の累積量が多階調に制御される。また、単位時間を1:2:4:8:16の時間枠に分割して各時間枠の最初に1回だけリセットパルスを送信することにより、階調制御(上記例の場合、32階調となる。)が行われてもよい。さらに、各露光領域に対して複数の照射領域による重ね合わせの露光を行う造形装置1aにおいて、各照射領域が通過する際に当該露光領域に照射される光の量が多階調に変更されてもよい。
光照射部5(および光照射部5a)の構成は、材料層(感光部材9a)上に微小な光スポットを形成することができるのであるならば適宜変更されてよい。例えば、液晶シャッタ等により空間変調された光ビームが生成されてもよく、分割されたレーザビームを個別に変調してマルチビーム(1次元の空間変調された光ビーム)を生成し、ポリゴンミラーやガルバノミラーにより走査されてもよい。また、光源として複数の発光ダイオード等を2次元配列し、発光ダイオード群に対応する光照射領域群の配列方向が相対移動方向に対して傾斜された状態で、各発光ダイオードのON/OFFを照射領域の相対移動に同期して制御することにより多重露光が行われてもよい。
上記実施の形態では、図7の3次元サーフェスモデル81に基づいて凸状(半球状)の面を有する造形物が形成されるが、例えば、造形装置1,1aが、マイクロレンズや拡散板等の光学素子の製造に用いられる成形型の形成を行う場合には、基準平面に沿う凹状の曲面を表現する3次元サーフェスモデルが準備され、凹状の面を有する造形物が形成される。また、造形装置1,1aにおける形成対象は、Z方向に沿う断面形状がV字状となる溝が配列されたもの等であってもよく、このような造形物を示す3次元サーフェスモデルも、基準平面に沿う曲面(平面を含む。)を表現していると捉えることができる。以上のように、造形装置1,1aは、様々な凹凸を有する面の造形に用いることができる。また、スライス画像生成部112により生成される複数のスライス画像は、造形物の形成以外の用途に用いられてもよい。
第1の実施の形態に係る造形装置の構成を示す図である。 DMDを示す図である。 ベース基板上の照射領域を示す図である。 造形物を形成する動作の流れを示す図である。 ベース基板上への材料層の形成を示す図である。 ベース基板上への材料層の形成を示す図である。 ベース基板上への材料層の形成を示す図である。 ベース基板上への材料層の形成を示す図である。 スライス画像を生成する処理の流れを示す図である。 3次元サーフェスモデルを示す図である。 基準平面の分割領域を示す図である。 造形物画像を示す図である。 スライス画像を示す図である。 スライス画像を示す図である。 スライス画像を示す図である。 3次元サーフェスモデルを示す図である。 3次元サーフェスモデルのアウトラインを示す図である。 スライス画像を示す図である。 3次元サーフェスモデルを示す図である。 スライス画像を示す図である。 造形物画像を示す図である。 スライス画像を生成する処理の流れの一部を示す図である。 第2の実施の形態に係る造形装置の構成を示す図である。 感光部材上の照射領域群を示す図である。 造形物を形成する動作の流れを示す図である。 DMDの制御を説明するための図である。
符号の説明
1,1a 造形装置
2 ステージ
3 供給部
4 層形成部
5,5a 光照射部
6 ステージ移動機構
7 ステージ昇降機構
11,11a 制御部
81 3次元サーフェスモデル
82 基準平面
83,83a 造形物画像
84 スライス画像
112 スライス画像生成部
811 平面要素
821,821b,821c,821d,821e 分割領域
821a 欠損分割領域
822 区域
940 露光領域群
S114,S114a,S118〜S122,S212〜S214 ステップ

Claims (7)

  1. 基準平面に沿う曲面を表現する3次元サーフェスモデルから、前記基準平面に平行な複数の面による前記3次元サーフェスモデルの断面を示す複数のスライス画像を生成するスライス画像生成方法であって、
    a)前記基準平面を互いに垂直な2方向にそれぞれ第1および第2ピッチにて分割することにより設定された複数の分割領域のそれぞれから前記曲面までの高さを求め、各分割領域を画素とみなして前記各分割領域における前記高さを画素値として有する画像を生成する工程と、
    b)所定の間隔で順次増大または減少する閾値にて前記画像を繰り返し2値化することにより、複数のスライス画像を生成する工程と、
    を備えることを特徴とするスライス画像生成方法。
  2. 請求項1に記載のスライス画像生成方法であって、
    前記3次元サーフェスモデルが複数の平面要素の集合により構成されていることを特徴とするスライス画像生成方法。
  3. 請求項2に記載のスライス画像生成方法であって、
    前記a)工程が、
    a1)前記基準平面に設定された複数の区域のそれぞれと前記基準平面に垂直な方向において重なる平面要素を特定する工程と、
    a2)前記各分割領域が属する区域と前記基準平面に垂直な方向において重なる平面要素から、前記各分割領域と前記基準平面に垂直な方向において重なる平面要素を特定する工程と、
    a3)前記a2)工程にて特定された平面要素を用いて前記各分割領域における前記高さを求める工程と、
    を備えることを特徴とするスライス画像生成方法。
  4. 請求項2または3に記載のスライス画像生成方法であって、
    前記a)工程において、前記各分割領域における前記高さが、前記各分割領域の4個の頂点の位置における前記曲面までの高さの平均値であることを特徴とするスライス画像生成方法。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載のスライス画像生成方法であって、
    前記a)工程において、前記高さが算出不能な分割領域が存在する場合に、前記分割領域の近傍の2以上の分割領域における前記高さに基づいて、前記分割領域における前記高さが決定されることを特徴とするスライス画像生成方法。
  6. 凹凸を有する面の造形を行う造形装置であって、
    基準平面に沿う曲面を表現する3次元サーフェスモデルから、前記基準平面に平行な複数の面による前記3次元サーフェスモデルの断面を示す複数のスライス画像を生成するスライス画像生成部と、
    前記複数のスライス画像に従って造形を行う造形部と、
    を備え、
    前記スライス画像生成部が、
    a)前記基準平面を互いに垂直な2方向にそれぞれ第1および第2ピッチにて分割することにより設定された複数の分割領域のそれぞれから前記曲面までの高さを求め、各分割領域を画素とみなして前記各分割領域における前記高さを画素値として有する画像を生成する工程と、
    b)所定の間隔で順次増大または減少する閾値にて前記画像を繰り返し2値化することにより、複数のスライス画像を生成する工程と、
    を実行することを特徴とする造形装置。
  7. 請求項6に記載の造形装置であって、
    感光性材料上に前記複数の分割領域にそれぞれ対応する複数の露光領域が設定されており、
    前記造形部において各露光領域に照射される光の累積量が多階調に制御されることを特徴とする造形装置。
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